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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら10泊目

1 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/08/01(水) 08:47:35 ID:SVgYayco0
このスレは「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」ということを想像して書き込むスレです。
「DQシリーズいずれかの短編/長編」「いずれのDQシリーズでもない短編/長編オリジナル」何でもどうぞ。

・基本ですが「荒らしはスルー」です。
・スレの性質上、スレ進行が滞る事もありますがまったりと待ちましょう。
・荒れそうな話題や続けたい雑談はスレ容量節約のため「避難所」を利用して下さい。
・レス数が1000になる前に500KB制限で落ちやすいので、スレが470KBを超えたら次スレを立てて下さい。
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい。
・物語の続きをアップする場合はアンカー(「>>(半角)+ 最後に投稿したレス番号(半角数字)」)をつけると読み易くなります。

前スレ「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら九泊目」
ttp://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1175450270/

PC版まとめ「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」保管庫@2ch
ttp://ifstory.ifdef.jp/index.html

携帯版まとめ「DQ宿スレ@Mobile」
ttp://dq.first-create.com/dqinn/

避難所「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(作品批評、雑談、連絡事項など)
ttp://coronatus.sakura.ne.jp/DQyadoya/bbs.cgi

ファイルアップローダー
ttp://www.uploader.jp/home/ifdqstory/

お絵かき掲示板
ttp://atpaint.jp/ifdqstory/

301 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/28(火) 06:20:20 ID:f53cRkM+0
ムーン「バギッ!!」
ギィン「か、加速したじゃと!?まずい!!」

ムーンが俺の背中にバギを唱えてくれた影響でスピードが瞬間的に速くなった。これを利用して―――





 タケ「疾風火炎斬り!!」




腹部に潜り込む事が出来た以上に全体重をのせて斬り込む事に成功した。

 タケ「や、やったぞ……!!おっしゃああああああああああああああああああああ!!」

無事に上手くいって良かった。しかも、おまけにギィンが元の老人お姿に戻っていった。
確実に止めを刺したっていっても過言ではない。

もょとの約束が守れて一安心や。後はもょの目を醒めるのを待つだけか。

サマル「う、嘘だろ…」
 タケ「どうした!?」
サマル「う、後ろ…まだ立ち上がってくるとは…」



何とギィンがまだ生きていたのだ!!!!

302 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/28(火) 06:21:25 ID:f53cRkM+0
ギィン「流石……混沌の戦士じゃの……アレフの子孫が斬り込んだ後、更に同じ箇所を斬り込むとは……」
 タケ「くっ………」

その時俺はギィンの威圧感に飲まれていた。

あれだけ斬り込んだのに―――――――――――――――
ムーンと連携して自分の体を痛めながら――――――――――――
全力を出し切ったのに―――――――――――――――

ギィン「まだ…………ワシは……………………負けとらんぞ………………」
全く動けねぇ。相手は瀕死の状態にも拘らず動くことが出来ない。



『もういい!やめろギィン!!もう決着はついている!!』



 タケ「だ、誰やっ!?」

ギィン「りゅ、竜王様………………………………」

もょもと&タケ
Lv.18(Level 2up!!)
HP:  12/130 
MP:  0/  9
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄兜
特技 共通技:チェンジ
 もょもと専用:隼斬り・魔人斬り・ドラゴン斬り
 タケ専用  :かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御・メラ
        火炎斬り(New!!)

303 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/28(火) 06:27:39 ID:f53cRkM+0
昨日は規制の影響で諦めて寝てしまいました。
すいません。
支援された方々ありがとうございます。

304 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/28(火) 13:24:02 ID:MAxSNjrP0
遅くまでおつかれさまでした。
(初代?)竜王きたーーーっ!

305 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/28(火) 15:09:36 ID:f7VyWLKVO
乙でがんす。
こんな展開になるとは思わなかった。

306 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/28(火) 18:45:27 ID:jGO8Fpw10
やはり
タケ「何勘違いしているんだ……………………………!!」
タケ「俺のバトルフェイズはまだ終了していないぜ!!」
に噴いたw

中の人絶対王様だろw

ずっとタケのターン!!

307 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/28(火) 20:52:18 ID:/RWutXaEO
レッドマンキタキタキタキタキタキタキタキタ━━(゚∀゚)━━

激しく乙です。


タケかっこぇぇぇ(゚∀゚)
でもまさかの展開!
続きwktk

308 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/29(水) 11:19:28 ID:qH0CC+U20
レッドマン帰ってきていたのか!
熱い展開が良かった。


309 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/30(木) 10:35:39 ID:o9+ygR1Z0
レッドマン乙。
んで保守っとな。


310 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/30(木) 20:13:07 ID:LkxmOvWM0

    〜作り合わされし世界〜


    → 冒険をする
         1:しなの  Lv5
         2:ヨウイチ Lv6
       → 3:タロウ  Lv3

311 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/30(木) 20:14:15 ID:LkxmOvWM0
・第3話 タロウの犬予言

その夜、僕は夢を見た。
きれいな町、美しい空、空飛ぶベッド……
えええ! いやー! ベッドが空を飛んでるー!

『あら、可愛らしい犬がいるわ。』
『今は犬に構っている場合じゃないぞ。』
ベッドから降りてきたお兄さんとお姉さんが僕に気づいて近づいてきた。
空飛ぶベッドに乗っているなんて宇宙人じゃないよね……
『ふふふ、空飛ぶベッドが珍しいのかしら?』
『そりゃそうさ。俺も始めてみたときは驚いたよ。まさに夢の世界だな。』
『ええ。もう2度とここへ来ることはないと思っていたのに……』
『再び夢と現実の境目があいまいになってきている。何かが起ころうとしてるんだ。』
『夢と現実だけじゃない。私たちが知らない世界とも混ざり合おうとしているわ。』
なんだか難しい話をしているね。
『どうした、ミレーユ、ハッサン。』
今度はつんつん髪のお兄さんがベッドから降りてきた。
『犬か。お、人懐っこい犬だな。よしよし。』
お兄さんが僕の頭をなでてくれる。
あれ、このお兄さんの匂い、勇者さんに似てる気がする……。
『ねえ、この子何か不思議な感じがするわ。』
『この犬が? しかし犬に話を聞くわけにはいかないしな……』

『分かるかもしれないわよ、犬の言葉。』
どこからか女の子の声が聞こえてきた。
その女の子の姿を見たときベッドの人たちはなんだかとっても驚いていた。
『バーバラ……』
『みんな久しぶり! デスタムーア倒したとき以来だね!』

312 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/30(木) 20:15:16 ID:LkxmOvWM0
よく分からないけど、なんだか感動の再会をしているみたい。
『また……こうして会えるとは思わなかった。これは夢か。いや夢には違いないか……』
『ねえ、落ち着いてよ。……私も会えなんて思ってなかった。』
つんつん髪のお兄さんと髪を頭の上で結んだ女の子はなんだかうれしそう。
この2人は昔何かあったのかなぁ。僕、犬だからよく分からないけど。
『皮肉なものだな。誰よりも平和を愛する2人。
 この2人が出会うことができるのは世界が危機になったときだけなのだから。』
ハッサンという人が何かかっこいいことを言っているみたい。
きっとこのハッサンさんはかっこいい人なんだね。僕、犬だからよく分からないけど。

『さあ、この子の話を聞きましょう。』
やっと僕のことを思い出してくれたみたい。
ミレーユさんとハッサンさんは情報集めに行ってしまっている。
なんだか2人きりにしたかったみたい。僕は犬だから関係ないね。
『話を聞くって、どうするんだ?』
『ここは夢の世界よ。なんだってできるんだから!』

僕たちはジョンという人の家の前に来ていた。ジョン君は空飛ぶベッドの元の持ち主なんだって。
『わかりました。この子の言っていることを通訳すればよいのですね。
 いえ、私もみなさんのお役に立ててうれしいのです。犬は一度受けた恩は忘れないものですから。』
この家の前にいる人なら僕の言葉が分かるらしいよ。本当かな。
『それじゃ、この犬の名前とどこから来たのか聞いてもらえるかな。』
『ああ、駄目よ。見た目は人間でも相手は犬なんだから、もっとゆっくり聞いてあげないと。』
この人は夢の中では人間だけど現実では犬なんだって。変なの。
『言いたいことが伝わらないのは誤解の元よ。』
『そうだな。じゃあ、まずはこの犬の名前を聞いてもらえるかな。』
男の人がうなずくと僕に話しかけてきた。
「君の名前を教えてくれますか?」
男の人が犬の言葉でしゃべっている!
凄い! 本当にお話できるみたい!
僕はこの不思議な男の人を通していろんなことを話した。

313 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/30(木) 20:16:17 ID:LkxmOvWM0
『うーん。やっぱりこの子こっちの世界の犬じゃないみたいね。』
『こっちの世界じゃないというのは現実の世界ということか?』
『ううん。夢でも現実でもない、今繋がっている世界でもない。さらにその外側の世界……』
『やれやれ、世の中ってのはどこまで広いんだ。』
『こんな噂を聞いたわ。異世界の迷い込んできた人間がいて、彼らが元に戻るためには石版が必要だって」
『石版?』
『魔力のある石版には何かを封じる力があるそうよ。世界の一部とか魔王クラスの魔物とかね。』
『おいおい、この犬が魔王だっていうのか?』
『そうじゃないわよ。そんな石版なら違う世界のものでも封印できるかもしれないってこと。』
『封印か……』
『石版はかけらになっていて異世界の人間だけがいける不思議な神殿に収めるそうよ。』
僕は犬なんだけどね。
『世界の命運はこの犬が握っているってことか……』
バーバラさんが通訳役の人を通して僕に話しかけてくる。
「ここは夢の世界なの。あなたはもうすぐ目が覚める。そうしたらあなたは石版を探すのよ。」
石版を集めて神殿に行く。これが僕がお家に帰る方法らしい。

『しかし、違う世界って言うのは凄いな。普通の犬が鉄の爪を装備しているんだから。』
『それはこっちの世界でつけてもらったんじゃないかな。』
『……そうだよな。いや、鉄の爪を装備している時点で普通の犬じゃなかったんだよな……』
『ねえ、落ち着いて。こんなことで落ち込まないでよ。』
『そうだな。よし、俺からもタロウにプレゼントをあげよう!』

タロウは鉄の胸当てを装備させてもらった!

世界を頼むと言ってお兄さんたちは行ってしまった。

314 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/30(木) 20:17:33 ID:LkxmOvWM0
「ねえねえ、『恩を忘れない』って、あのお兄さんたちは何をしてくれたの?」
「私のご主人様が旅立つために必要なものをくれたのです。」
「へえ、何をもらったのかな。」
「旅立つために必要なもの。それは勇気ですよ。」
勇気? 石版探し旅をする僕にも必要なものなのかな……。

タロウはすてみを覚えた!
タロウはみがわりを覚えた!

『なあ、あんた。犬と話ができるのか?』
『ええ。 出来ますよ。』
通訳してくれた男の人に別の男の人が話しかけてきた。
その男の人は鳥みたいなモンスターの口を押さえている。ううう、怪しいよー。
『面白そうだな。ちょっとやってみてくれよ。名前はなんて?』
「僕ゲレゲレ! じゃないタロウだ!」
『ゲレゲレじゃないだろうか。と言っています。』
『何で自信なさげなんだ? まあいいや。 ゲレゲレは石版について何か知らないか?』
「ゲレゲレじゃないよ目が覚めたら探すの。」
『ゲレゲレにはいない嫁探しならするそうです。』
『え、嫁探しだって? 石版は知らないのか……
 じゃあ、不思議な神殿の話を聞いたことは?』
「神殿は知らないよ。行かなくちゃいけないんだけど。」
『死んでも知らない。行けないと言っています。』
『ん… よくわからない答えだけど…
 神殿についてもっと詳しく聞いてくれないか。』
「僕も行きたい。だから戻らなくちゃいけないんだ。」
『生きたいなら戻らなければならない、と言っています。』
『え。どういう事なんだ…… なるほど…… よくわかったよ、ありがとう。』
ううー、もうちょっとゆっくり話してよ。なんだか話が通じてない気がする。

第4話へ続く

315 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/30(木) 21:43:59 ID:1v9OF8Lu0
ちょwwwwなんというネ申通訳をしてくれたんだクリアベールの犬www
ヨウイチさんと出会ったゲレゲレの謎が解けたよ

316 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/31(金) 00:10:39 ID:+RX80m9u0
乙ー
この展開というか演出というか、
誤訳がすごすぎる。
とりはだたちまくりwwwww

317 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/31(金) 17:05:55 ID:CLk7GkhK0
         m              \ l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l /
          /              三                       三
  もふっ                   三  モフモフ キタ━━━(゚∀゚)━━━???  三
       ト:'"゙"'っ    ピ        三                       三
      <c,,. _,っ  ヽ  ョ        / l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l l|l \
    /^l'"'"~/^i'ツ'ッ.,   :   イ              ∧_∧
  ヾ          ヾ  i  ン            (∀゚  )
  ミ ´ ∀ `      彡 :              と[ V  フつ
  ッ       _    ミ  | ,. - 、           |(⌒ヽ>
 (´彡,.     (,,_,ノ  _,,.ヽ  レ'    Y⌒          ̄ヽ_)
     "'"'゙''""''''゙""´
                     ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
       ハ,_,ハ    m       )                       (
  ?   ,:' ´∀';   ノ    r 、  ) うおぉー 俺にもモフモフさせろー!! (
    l^ヽ'"'"~/^i'ツ'∧_∧ /    )                       (
  ヾ        'ミ,    )   __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
  ミ  ´ ∀ `  と,   ヽ ==--- ̄ ̄
  ッ       _   "ミ__>  ====----
 (´彡,.     (,,_,ノ  _ヽ_)_)
     "'"'゙''""''''゙""´
              バフッ


318 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/31(金) 20:42:59 ID:Juii1J8S0
そうか。あの神殿の話は誤訳だったのか・・・。
うーん、タロウくん、めげるな・・・。

319 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/31(金) 22:56:44 ID:1rrANIVDO
ちゃんと訳せwww


とりあえず乙であります。

320 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/09/02(日) 15:41:25 ID:Leuix2Jj0
お疲れ様です。
まとめサイトを「九泊目」まで更新しました。
10泊目からはまだまとめていません。
ttp://ifstory.ifdef.jp/index.html

321 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/02(日) 20:55:11 ID:pC3vLNNpO
タカハシ氏乙!

322 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/02(日) 21:30:31 ID:9DKAE8VMO
>>320
お疲れ様。
つ@

323 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/03(月) 21:26:57 ID:0S4wv/gW0

    〜作り合わされし世界〜


    → 冒険をする
         1:しなの  Lv5
         2:ヨウイチ Lv6
       → 3:タロウ  Lv4

324 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/03(月) 21:28:14 ID:0S4wv/gW0
・第4話 タロウの犬誤算

目が覚めると僕はきこりさんの家にいた。
「よく眠れたかなゲレゲレ。いやタロウ。」
「あのね、変な夢を見たんだ。石版を探して神殿に行かなきゃ行けないの。」
「夢のお告げか。お前はそれを信じるのだな。冒険を続けるなら一度エンドールまで戻ったほうがいい。」
「どうして?」
「ここから先は砂漠だ。とても犬一匹では越えられまい。エンドールの先にいけば旅の扉と呼ばれるものがある。」
「旅の扉ってなあに?」
「私も詳しいことはわからぬが空間をつなぐものらしい。お前が異界から来たというのなら何かヒントがあるかもしれない。」
「ふーん不思議だね。ありがとう。僕行ってみるよ。きこりのおじさんと勇者さんにもありがとうが言いたかったよ。」
「人間が犬の言葉を理解できぬのが残念だな。その勇者殿も世界の異変を調査するためにかつての仲間たちと旅に出た。」
「そうなんだ。」
きこりのおじさんは勇者さんが持ってきたスープをおいしそうに飲んでいる。
「あのスープおいしかったよ。僕ね、おいしいものが大好きなんだ!」
「それはよかったな。」
「おじさんも僕と一緒だね。残り物が大好きなんだね。」
「……人間が犬の言葉を理解できない方がいいこともあるようだ。」
あれ、僕変なこと言ったのかな?
「私からの餞別代りだ。ひとつ技を教えてやろう。危険だと思ったら使うといい。」

タロウはすなけむりを覚えた!

僕は再びお礼を言うと旅の扉を目指してきこりさんの家を後にした。
ゲレゲレという名前ともお別れだ。
きっと人間にこんな変な名前をつけられた動物は僕だけだろうな。

小さな建物の中に青い渦のようなものがあった。これが旅の扉なのかな?
飛び込むのは怖いけど旅立ちには勇気が必要だという言葉を思い出して僕は渦の中に飛び込んだ。

325 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/03(月) 21:29:20 ID:0S4wv/gW0
僕はぐるぐる回ってやっと渦から抜け出した。
気持ち悪いよぉ……
ここはどこだろう? さっきよりも大きな建物みたいだ。あ、誰か人がいるよ!
『何だお前は。俺様の子分にしてやろうか?』

……僕は今、コリンズという子の子分をしています。
『いいだろう、新しい子分を手に入れたんだ。』
『わー、かわいい犬だね!』
『いいなー。』
コリンズ親分は遊びに来た男の子と女の子に僕を紹介している。
僕は石版を探さなきゃいけないのにな。僕は小さく「くーん」と鳴いた。
『ねえ、コリンズ君。この子何かを探しているみたいよ。』
「え! 僕の言葉がわかるの?」
『うん。ねえ、何を探しているのか教えてほしいの。』
女の子は僕の言葉がわかるみたい。この世界は不思議な人がいっぱいだね!
僕は女の子に石版の話をした。

『このこの名前はタロウで、元の世界に戻るために石版を探しているんだって。』
『ねえ、コリンズ君。タロウを連れて行っていいでしょ。』
『よし! 親分からタロウに石版探しを命じる!』
そんなわけで男の子と女の子と一緒に石版を探しにいくことになったよ。

326 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/03(月) 21:30:45 ID:0S4wv/gW0
『ねえ、お父さん、この子連れて行ってもいいでしょ。』
『ちゃんと面倒見るから。』
2人はお父さんに僕を飼ってくれるようにおねだりしている。
『いいんじゃないかな。でも、ちゃんと面倒見るんだぞ。』
お父さんは連れて行ってくれそうだね。
『でも結局面倒見るのはいつもモンスター爺さんですよね。』
と、お父さんの家来みたいな人が言う。
って、モンスター爺さんって誰ー!
『そういえばルドマンさんが不思議な石版を手に入れたって話を聞きましたよ。』
『本当なのピピン。それじゃサラボナに行ってみようよ!』
『その前にタロウをみんなに紹介しておこう。おいでタロウ。』
お父さんが僕を馬車に連れて行ってくれる。僕、お馬さんってはじめて見たよ。
そんなことを思っていると馬車の中から大きな猫が出てきた。モンスターだ!
『怖がらなくていいよ。とってもいい子なんだ。』
そういえばいやな感じはしないや。すごい、モンスターを仲間にしちゃったんだ!
『紹介しよう。キラーパンサーのゲレゲレだ。』
いたー! ゲレゲレいたよー!
『せっかくだから面白いものに乗せてあげよう。』
1人ではしゃぐ僕の目の前でじゅうたんが広げられる。
みんながじゅうたんに乗るとふわふわと浮き上がった。
『驚いたかい? 魔法のじゅうたんなんだ。』
凄い! 僕車に乗せてもらう時は窓から顔を出さなきゃいけないけどこれなら必要ないね!
なんてことを考えていたけど乗ってみると空飛ぶじゅうたんって怖いよー!
怖がる僕とみんなを乗せてじゅうたんはサラボナという町を目指して飛んでいった。

第5話に続く

327 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/03(月) 21:32:36 ID:FRjKBRgM0
タロウ乙!

328 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/03(月) 21:33:17 ID:zyjdMR3d0
乙です。
ゲレゲレw

329 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/03(月) 21:52:11 ID:kLrn9XCY0
こんどは言葉が通じてよかった。
石版、みつかるといいね。

330 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/03(月) 22:29:38 ID:3Cq/aB4K0
ゲレゲレ実在するんだよタロウw
サブタイトルを犬冒険とか犬誤算とか
「大」を「犬」にしてるとこが密かに好きだww

331 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/03(月) 22:29:46 ID:OI5iIx2ZO
キラーパンサーもゲレゲレwwwwwwやっぱりネーミングセンス遺伝wwwwww

332 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/04(火) 10:54:17 ID:B41bcd2+O
タロウの奇妙な災難感じって感じですなぁ。

333 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/06(木) 07:07:20 ID:u8Jb8GU0O
タロウ可愛いよタロウ

334 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/06(木) 19:51:29 ID:jvj/AXYw0

    〜作り合わされし世界〜


    → 冒険をする
         1:しなの  Lv5
         2:ヨウイチ Lv6
       → 3:タロウ  Lv5



335 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/06(木) 19:52:44 ID:jvj/AXYw0
・第5話 タロウの犬決戦

サラボナの町につくとお父さんたちは大きなお屋敷の中に入っていった。
僕は男の子と女の子といっしょに外で待つことになった。
ずっと気になっていたんだけど男の子は誰かの匂いに似ている気がするよ。誰の匂いだろう?
『あ、リリアンがいる。ほらタロウ、かわいい子がいるよ。』
男の子が指を差す先にはメスの犬がいた。
「こんにちは! 僕、タロウ。」
「はじめまして。私の名前はリリアンと申しますわん。」
「リリアンさんはこのお屋敷で飼われているの?」
「そうですわん。私、飼い主のようなお嬢様を目指しておりますの。」
「わー面白そう! 僕もお嬢様になる!」
「……それはちょっと難しいと思いますわん。御覧なさい、あの子も笑っていますわよ。」
僕の言葉で女の子がくすくすと笑っている。
「飼い犬は飼い主に似るといいます。あなたの飼い主は面白い方なのでしょうね。」
「ふーん。飼い犬はご主人様と似てくるんだ。」
「そう。飼い犬というのは自然と飼い主の真似をしてしまうものですわん。」
「そうなんだ。」
「主人だけではなく戦いの相手の技を真似るというもの有効ですわん。」
ふーん。僕も真似してみよう。

タロウはまねまねを覚えた!

「あれ、ご主人様が面白いって、僕が面白いってことだよね?」
「そうですわん。お嬢様はあまり直接的な表現はしないものですのよ。」
「うう、面倒くさいなー。」
やっぱり僕にお嬢様は向いていないみたい。
それにしてもリリアンさんのしゃべり方ってどこか不自然だよ。
どこか不自然なのか犬の僕には難しくてわからないけどさ。

336 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/06(木) 19:53:46 ID:jvj/AXYw0
『ルドマンさんがタロウの力を見てみたいそうです。』
『どういうこと?』
お屋敷から戻ったピピンさんの言葉に男の子が質問する。
『タロウの話では石版というのは大切なものだろう?』
『うん。そうよ。』
お父さんの言葉に今度は女の子が答えた。
『タロウにその石版を神殿に持っていけるだけの力があるのかどうか知りたいというわけなんだ。』
『そっか。それでタロウは何をすればいいの?』
『戦っているところを見せればいいんだ。仲間の誰かを相手に戦ってもらおう。』
『タロウ戦えるのかなぁ。』
『見たところそれなりの戦闘を経験しているようだね。』
『わかった。タロウ、お外に行くよ。』
ううー、戦うのはいやだけど仕方ないみたい。

『この犬がタロウか。ふーむ、どこからどう見ても普通の犬だな。』
うん、僕は普通の犬だよ。
『いや、見た目は普通だが石版を欲しがるとはおかしな犬だ。』
おかしくないよ。このおじさんがルドマンさんらしい。

『メッキーが相手になってくれるそうだ。』
馬車から鳥さんみたいなモンスターが出てきた。
『バトルスタート!』
始まりの合図とともにメッキーさんが飛び掛ってくる。
僕はすばやく横に飛んでよける。
攻撃が外れてメッキーさんは岩にぶつかった。
隙だらけになったメッキーさんに僕はすかさず噛み付く。
逃げようとするところをなめまわしで動きを封じる。
戦いは僕のペースだ!

337 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/06(木) 19:55:39 ID:jvj/AXYw0
そう思った瞬間メッキーさんの周りをきれいな光が包み込む。
『あれは回復呪文のベホイミという魔法なの。』
不思議そうな顔をする僕を見て女の子が教えてくれた。
それって何? うわー、傷が見る見るふさがっていくよ!
元気になったメッキーさんが息を吸い込むと口から何かを吐き出してきた。
「うひゃあ! 冷たい!」
冷たい息が襲い掛かってきた! 何でそんなもの吐けるのー?
びっくりしている僕に間髪いれずメッキーさんが攻撃をしてくる。
僕はその攻撃をまともに食らってしまった。
ううー、痛いよぉ……

メッキーさんが再び息を吸い込んだ。
僕はその攻撃を受けるべく身構えた。
冷たい息を受けきると僕は同じ技で反撃した。
さっき覚えたまねまねの特技だ。
あれ? 僕、氷を吐き出してる!
みんなびっくりしてるけど1番驚いているのは僕だよー!
僕、普通の犬じゃなくなっちゃったのー!
何とか気を取り直し鉄の爪で攻撃を仕掛ける。
するとメッキーさんがまた魔法を使ってきた。
『あれはラリホーだ!』
男の子がそう言うのが聞こえたと思うと同時に、僕は急に眠くなった。

寝・ちゃ・駄……目…………だ…………

そう思う気持ちはだんだん薄くなって、僕はその場で眠ってしまった。
僕は負けたんだ。

第6話に続く

338 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/06(木) 20:43:09 ID:OB7FWzr30
タロウくん、実は結構つよかったのねん・・・。
でも、ぴんち・・・。

ルドマンさんの試験、合格できるのかな。

339 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/06(木) 21:32:50 ID:qaYfrpht0
タロウの特技が増えていく過程がいつもさりげなくていいね
そして戦闘センスが結構良いwwww

340 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/07(金) 19:49:20 ID:Zza8sBNz0
小学校のとき、先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた
彼は脇目もふらずにドラクエ3をやっていて、正直、「こいつでもドラクエとかわかるんだなあ」と思った
三十分ほど彼のプレイを見ていて、とても悲しい事に気が付いた
彼がそのゲームでやっているのは、アリアハンの周りでスライムとカラスを倒す、ただそれだけだった。パーティにただ一人の勇者のLvは50を越えていた。彼は永遠、素手でスライムを殺し続けた
とても楽しそうだった
先に進めてやろうと思い1コンに手を伸ばしたら凄い剣幕で怒鳴られた。なんて怒鳴られたか聞き取れなかったけれど、とにかく怒鳴られた
それを見て彼の母親が「ごめんなさいね、○○ちゃんはファミコン大好きのよ」と僕に謝った
彼はドラクエ以外のソフトは持っていなかった

僕はそれ以来、ゲームをやらなくなった。以前のようにゲームにのめり込めなくなってしまったのだ。コントローラーを握るとやるせなくなった。友達の家に行ってもみんながやるのを見ているだけだった
その間、僕はゲームに興じる友達の背中だけを見るように努めた
本当にむなしかった
その内に、僕はファミコンを憎むようにさえなった。今までの人生の中で、あんなに何かを憎んだことはない
それは真夜中に僕を目覚めさせた
ゲームなんかこの世からなくなってくれと本当に願った
僕はソフトを彼に全部あげて、本体は捨ててしまおうと思ったが、兄に怒られそれすらできなかった。
一人暮らしをしている今でもゲームは嫌いだし、もちろん家にも置いていない。

時々、彼と、永遠に世界を救えなかったであろう彼の勇者の事を思い出すと、とても悲しくなる

341 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/07(金) 19:50:43 ID:/z9vOO900
 

342 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/07(金) 20:02:07 ID:rxV08rWL0
泣いた……

343 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/07(金) 20:31:09 ID:YplNzGR5O
>>340
コピペ乙

昔どこかで読んだが、悲しくなったなぁ

344 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/07(金) 23:36:55 ID:mw0nHvHnO
スライムと大烏でlv50にするのって何年かかるんだ?

345 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 01:46:55 ID:n40PNC+L0
最近合作以外の職人さん来ないな(´・ω・`)

あとオレは今でも総長や隙間風氏を待ってる。

346 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 13:41:36 ID:E/OXpE260
スライムとか大ガラスとかって、せいぜい経験値2〜3くらいだよね。
敵が複数あられることもあるから一回戦闘当たり平均6くらいもらえるのかな。
レベル50になるのに必要な経験値は1,546,436だそうです。

およそ25万回の戦闘を繰り返したのだろうか。
一回の戦闘が三分だとして12886時間=536日=17ヶ月(飲まず喰わず、睡眠もしない場合)。
学校いったり(不登校かもしれんが)、飯やネル時間、ドラクエの場合はエンカウントするまで歩く時間もあるから実働が四分の一だとすると70ヶ月くらい?

実際にはエンカウントするまでの歩く時間はもっと長いから、もっと長くかかりそうですね・・・。

347 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 15:33:19 ID:evrln1Rs0
レベル50に達するまで約70ヶ月として、6歳からゲームをスタートしてたとしても12歳ぐらい?

前半部分は分かるが、後半(語り手がゲームに対して興味を失った事)〜最後(悲しくなる)の
繋がりが微妙に理解できない。もしかして解釈間違えてるのかな?

別に延々と戦ってたって、勇者本人がそれを望めばいいんじゃないかなと思うんだけど。
父親が戦った事実とか、世界の真実とか、それを知らないままの勇者を悲しんでるのであれば、
それは単に、結末を知っている側の押しつけだと思うし、自分の手で得なければゲームを進める意味が無い。
勇者だからって死んでしまうとは情けない!とか、そんなの戦ってもないヤツに言われる筋合いないし、
そんな事言うなら最初にもっとマシな武器と金寄越せよとw
それぞれのプレイスタイルがあっても良いし、世界を救えなかった勇者だっていたんじゃないかな。
それを「悲しくなる」ってのはどうしても語り手の身勝手に思える。勇者という運命に縛られたプレーヤーの嘆きか?
語り手の「とても悲しかった」を読んで悲しくなった。そう思わせる意図だったとしたらかなり納得。

まあコピペにマジレスってあれだろうけど。特に他意はないけど思ったから書いといた。
合作も連載作もまだ見ぬ新作も楽しみにしてます。

348 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 17:26:26 ID:OdVz7zj20
和み系・熱血系・お笑い系など色んな作品が増えてきて良いね。
職人さん達頑張ってくれ!!
読むのが楽しみなんだよ〜

349 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 18:34:10 ID:qZ6ge7TdO
>>347
それは自分視点で解釈し過ぎw

350 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 19:40:36 ID:QD3mjIVR0
>>244
遅レスだがGJ
いつもクソ笑わせてもらってるよ

レッドマン氏も熱いな
合作はもちろんwktkして待ってる

351 :エイコ:2007/09/08(土) 22:42:10 ID:HkNXkQ6M0
-3-

夢じゃないのか。いや落ち着け、夢だろ、傷があっただけだろ、
前に太ももに矢傷を負ったことがあったんじゃないのか?

……ねえよな。

手始めに服を着た。とりあえずジーンズとTシャツでいいだろう。
ベッドの上に投げてあったカーディガンを羽織り、座る。
ハラは減っているので、テーブルの上のサンドイッチを食べる。
よかった、ハムサンドだから悪くなってない。

バッグからマルメンを出して火をつける。くはー、この一服の為に生きてるんだよなあ。
あっちの世界では1本も吸わなかったな。持ち込み出来たらよかったのに。

野菜ジュースを飲みながら紫煙をくゆらす。
味覚オンチなので、食い合わせ飲み合わせはまったく気にならない。
それよりも、すっかり忘れているようで実体験で覚えているドラクエ8に夢中だ。
公式ガイドを引っ張り出し、サザンビークのページを開く。

「似てる……つか同じ」

PS2の電源を入れようとすると、何故か電源が入っている。
テレビを点け、外部入力に切り替えると、ドラクエ8の世界が映し出された。

352 :エイコ:2007/09/08(土) 22:43:11 ID:HkNXkQ6M0

「何で……?」

しばらくいじってないのに、何かのはずみで電源が入ってしまったのだろうか。
訝りながらコントローラーを引っ張り出す。
手の癖でルーラを開く。ん?

ルーラのリストに、ゲームではまだ行っていないと思っていたが、
サザンビーク、ベルガラックなどの名前がある。

恐る恐るサザンビークにルーラする。
到着すると急いで門へ向かう。ウッ、3D酔いがくらっと。

「ゲッ!!」

目の前に飛び込んできた画面は、宿屋から出たあの光景とまったく一緒だった。

353 :エイコ:2007/09/08(土) 22:44:44 ID:HkNXkQ6M0

-4-

やっていないゲームの続き、矢傷・・・
私は呆然とタバコを吸い続けた。

「何で……?」

ネットは怖くて見られない。
体感2週間もの間、ゲームの世界にいたなんてまだ信じられないのだ。
その分、ゲームも進んでいるなんて、どうやったってムリな話だ。
夢で片付けるには、どうにもつじつまが合わない。
どうやったらこうなったんだろうか。

玄関ドアがバンバンバン! と叩かれる。うっせえな。誰だよ。

「チョットアンタ、電気ぐらい点けなさいよッ、どーしたの?」

このボロアパート、物思いに耽る事すら出来んのか。

「開いてるよ」

一人の男が無遠慮に乱入してきた。
男というかオカマだ。
オカマというか同じアパートに住んでる学生時代の先輩だ。
ニックネームをデミーラという。
何でかというとオカマだからだ。
他に理由はない。


354 :エイコ:2007/09/08(土) 22:45:55 ID:HkNXkQ6M0
「ワイン開けてよ、栓抜き折れちゃった」

しらねえよ怪力オカマ。
見れば、ワインオープナーが無残に根元から折れている。

「何考え込んでるの? あらドラクエ8、まだやってたの?」
「……センパイに最後に会ったのっていつでしたっけ?」
「ハァ? ほとんど毎日会ってるじゃないの、アンタ大丈夫?」
そうだった、このオカマ、ほぼ毎日何か理由をつけてうちを訪ねて来るんだった。

「昨日は『飲み会だから来ンなよ!!』って、言ってたじゃない」
「そ、そうだったな、うん」
手持ち無沙汰に壊れたワインオープナーをぐるぐる回す。
デミーラは私のソムリエナイフを引っ張り出し、勝手にワインを開けはじめた。
壊すなよ。

「何があったのアンタらしくないわね」
「どーせ言っても信じてくれないから言わねえ」

すると、ワインを投げ出して私に飛びついてきた。
「言っても信じられないような体験したのッ?! 何ッ? 言いなさいよッ!!」

しばらく押し問答の果てに、私はドラクエ8体験談を話す羽目になった。



355 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 22:47:13 ID:jVu7JRnu0
支援!!

356 :エイコ:2007/09/08(土) 22:47:14 ID:HkNXkQ6M0

-5-

話し終えると、デミーラはおもむろに立ち上がり、私のプラダのリュックにポイポイとその辺のものを入れ始めた。
「何やってるのよ」
「何やってるのよじゃないわよ、アンタ、またいつ旅立つか分からないわよッ!!」
「ハァ? せっかく戻って来たのに?!」
「何で戻って来たの? せっかくならクリアしてらっしゃいよッ!!」
「ハァ? イミワカンネ」

やっとの思いで開けたワインをがぶ飲みしながら、
ケータイー、ハンカチー、あと非常食ー、とか言いながらどんどんリュックの中に詰める。
それは非常持ち出しリュックではなくブランドもんのバックだと分かってるのだろうかデミーラ。
やがて満足したのか、留め金をパチンととめると、私に投げて寄越す。
「次行く時はソレ持ってらっしゃい!! そしてアタシも連れてって!!」
「ハァア? ワカンネって言ってるだろ、行き方なんか!!」
「大丈夫、同じことやれば行くわよ、という訳でどんどん飲め!! そして記憶を無くせ!!」
「ウッソ、マジで……」

今日が土曜日なのが災いしているのか、幸いしているのか、
これでいてデミーラは銀行員だったりするので、土日は休みだ。
「クッソ、ワケワカンネ、そうだよ、仕事どうするよ、臨職切れて」
「もー仕事なんてどーでもいーじゃないの、ドラクエの方が面白いわよ」
「あたりめーだこのオカマ」
「オカマじゃなわよバイセクシャルよ」
「どっちだっていいよもー」
「そういや矢の傷っての見せてよ」
「パンツ見えるからやだよ」
「いーじゃないの別に」
「よくねえ両刀だろうが」
「キーッ何よ乳なし〜」
「・・・メラ。」

357 :エイコ:2007/09/08(土) 22:48:09 ID:HkNXkQ6M0

ボフッ!

突如、空間に小さいけれど炎が上がった。
「ギャー!! 何すんのアンタ!! アチアチアチ!!」
炎はデミーラの髪に燃え移り、チリチリ焦げ臭い匂いがした。
あわてて台所の水で消火したが、一部消失してしまった。
「イヤー!! 月曜日からどーすんのよッ! アタシ仕事してんのよーッ!」

ていうか、メラ?
途端に怖くなる。目の前のワインをあおる。
「何なの今のッ、あぶないじゃないのよッ、どっから火出したのよっ!」
「ワカンネ、あーっ、ワカンネ!」

どぼどぼとグラスにワインを注ぐ。一気にあおる。
「チョットアンタ!! そのワイン高いんだからね!」
シラネ、ワカンネ、ドーデモイイ。
「あー、デミーラ回ってるぅ〜、キャハハハ」
「ちょっとアンタ、飲みすぎよ」
「裂けるチーズ食いた〜い」
ぐらり。視界がゆらぐ。

大の字に床に寝転ぶと、天井が渦を巻いた。
「あ〜たびのとびら〜」
そこまでしか覚えていない。



358 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 22:48:46 ID:jVu7JRnu0
支援!

359 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 23:17:30 ID:E/OXpE260
おおお、エイコさん、ちょーおひさしぶりです。
懐かしい&再開うれしい。
支援っ!!!

360 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/09(日) 00:37:37 ID:HYqDBxSw0
エイコキテタ――(゜∀゜)――
乙!現実世界でも呪文使えるのは怖いな。

361 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/09(日) 13:23:04 ID:bAR6LkC80
おおおおおエイコさんだ!!!続ききてすげえ嬉しいwwww

362 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:03:33 ID:xrbETjJf0
>>234の続き


    〜作り合わされし世界〜


    → 冒険をする
      → 1:しなの  Lv8
         2:ヨウイチ Lv6
         3:タロウ  Lv5

363 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:10:15 ID:xrbETjJf0
○第十話
   『呪われた関係』

湖での戦いを終えて無事に男を助けた後、私達のパーティーは4人となった。
新しく仲間となった彼の名はアレル。
アレルもまた呪われた身であり、その元凶は不幸の兜によるものだった。
何故かは分からないが、異常なまでにモンスターが彼に寄って来てしまうらしい。

モンスターに常に狙われてしまう事の危険性を考えてか最初は同行を拒否した彼だったが、
アレンとアレフは勇者だから大丈夫だと私が力説してようやく了承を得る事ができた。
アレルは私がいる事で余計に提案を受け入れる事を渋ったが、
実際先の戦いで彼らの連携は見事なものだったし、
勇者の泉に行けば呪いは解けるのだから同行しない理由はないだろうと思ったんだ。

しかしそれは案外甘い考えだったと後悔するのに二日とかからなかった。
今までは野宿をしていてもぐっすりと眠れていたが、
4人となってからは一日たりとも熟睡出来た日はない。
寝ぼけ眼のままモンスターから逃げるという日常の訪れ。
アレルが集落に近づけないと言っていた理由がようやく分かった。
このまま町に入れば故意にモンスターを町に近づけさせてしまう事になるからだ。
ふかふかのベッドが恋しいよ。

  「どうした? 寝れないのか?」

ん……最近整ってきた生活リズムがまた狂ってきたからかな。
それに少し疲れが溜まってるかもしれん。
アレルが他の2人を起こさぬ程度の声量で話しかけてくる。

  「これを食べるといい」

……?

364 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/09(日) 23:16:42 ID:GGkY/WCz0
しえん

365 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:19:03 ID:xrbETjJf0
  「命の木の実。体力がつくと言われている」

ふぅん。
と相槌を打ちながらダイヤの形をした殻を割り、黄色い実を取り出して口に含む。
……美味いな。もっとないのか?

  「あるが……口に合わなくないのか?」

……おかしいか?

  「いや、味覚の違いに言及しても仕方ない。
   けれど住む世界が違うというのはやはり大きいのだろう」

まぁ向こうでも私はおかしいと言われる事があったけどな。

  「こんな事態に巻き込まれてる時点で十分おかしいと思うぞ」

アレルがくくっと少しだけ喉を鳴らす。
む、それはお互い様だろう?
私は怒ったように言うが、実際は安心していた。
あんなに禍々しい兜を被っていても、中身は人間なのだと再確認できたのだから。

  「いや、からかった私が悪かった。
   しかし、まだ知り合ったばかりだというのにこうも話しやすいのは何故かな」

ふふ、営業スマイルでもしようか?

  「君はそのままの笑顔でも素敵だ」

それは営業トークというものだよ。
アレルは私の言葉でまた笑う。

366 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:25:56 ID:xrbETjJf0
  「やはり美人と話すのは良い。
   それだけで気が紛れてしまう男の単純さのせいだろうが、良い。
   ……と、こんな事を言うと怒られるか」

そんな事はない。
そう言えてしまうのが大人の証拠さ。
いいじゃないか、私は好きだぞ。
小さくなった焚き火に照らされてアレルの素顔が垣間見える。
肉厚ではない唇から、ふっとアレルの息が漏れる。
ふぅん、スルーされたか。
アレンだったら声を上げて笑うところなんだがな。

  「君は……君からみて私はどういう人に見える」

唐突な質問だな。
揺れる炎をじっと見つめているアレン。
普段は見る事の出来ないその目の奥で何を考えているんだろうか。
彼の声色は凄く落ち着いていて、低音の響き具合が渋い。
顔の大部分を覆う兜のせいでアレルの表情は確認しずらいが、
涼しめの細目は光を失ってはいないし、表情にも余裕が見受けられる。
青年時代の快活さが身を潜め、自分というものをよく知った大人の男という感じだろうか。
そしてそれに満足している。

  「満足、か。そうだな」

アレルはこの世界で目覚めた時からずっと孤独な旅をしていたらしい。
助けてくれる仲間もおらず、状況も理解出来ない。
ただ多くの見知らぬモンスター達を相手にしながら彷徨い続けていたのだと言う。
何と言う精神力だろう。強い人だ。
けれど私と話しているにも関わらず、
アレルの関心はどこか違うところにあるような気がした。
そう思ったのは何となくだけれど、悲しい気持ちになった。

367 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:31:01 ID:xrbETjJf0
薄暗い森の中を進んでいた。
歩き続けてもう何日が過ぎたのだろう。
いつ襲ってくるとも知れないモンスター達を警戒しながら足を運ぶ。

しかしそれも機械的に足を動かしているだけで、
何かのきっかけさえあれば止まってしまうような足取りだった。
言わば携帯の電池が残り一つの状態。
充電する事を許されないままに、しかし使用する事も止められない。
私達は疲れていた。

町だな……
じゃあ調達に行ってくるよ。

  「あぁ、頼んだぜ。あったかいもんが食いてぇ」

アレンの言葉を背に
呪われた彼らは町に入ることを自分達から自粛すると決めた。
必然的に私が買い出しに行く役目となる。
戦闘であまり役に立てない私が唯一皆に出来る恩返し。
せめて呪文が使えれば良いのだが、まだ私は使えない。
すみません。おいくらですか?

  「……」

声を掛けるとあからさまに嫌な顔をされてしまった。
あの……

  「……やるよ」

いや、そういう訳には。お金ならきちんとあります。

  「そんなお金なんていらないよ!! これもこれもやるから早く出てっておくれ!!」

368 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:36:50 ID:xrbETjJf0
店主のただ事ではない剣幕に押されて私は通りへと飛び出す。
振り返ると店主が素早く扉を閉めて鍵をかけるのが分かった。
何、だ……?

  「おい! 何してる!!」

町の警護をしているらしき者が近づいてきた。
私は何もしていない。ただ買い物を――
そんな抗議を聞く耳持たず、男は私の腕をがっちりと掴んで無理矢理に引っ張った。
何をする……! 放してくれ、私は何もやってない!

聞く耳持たず、ズルズルと引きずるようにして町の入り口へと連れて行かれ、
私はそのまま外へと突き飛ばされた。
そして起き上がる前に頭から液体をかけられた。
思わず男を睨む。
何をするんだ!!

  「うるさい黙れ! 呪われてる分際で入ってきやがって!!」

な……に……?

  「こんな世界になっちまったんだ! これ以上厄介事増やすんじゃねぇよ!」

男は瓶を私に投げ付け、町中へと帰って行った。
瓶は聖水を入れる一般的なものだった。
私が呪われてるだって?
そんな馬鹿な事があるものか……
私は、元の世界に帰りたいだけ、なんだ……

  「しなのさん! どうしたんですか!」

あぁ……でもちゃんと食料は頂いてきたよ。

369 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:41:22 ID:xrbETjJf0
拭けよ、とアレフがタオルを差し出してくれる。
うん、大丈夫だ……

  「一体何が……」

……私も、呪われてしまったみたいだ……

  「そんなまさか……しなのさんにはルビスの加護がないから……?」
  「呪いは呪いを呼ぶ」
  「アレル、何でそれを知ってんだ?!」
  「そんな事より急ぎましょう! 勇者の泉に行けば――」

呪われていると言われ、意識したからだろうか。
私の頭の中に何かが重くのしかかっている感覚がし始める。
寝て起きればスッキリすると分かっているあの疲れようとは違う。
その得体も知れないものが私の足をひざまつかせようとしている。
少しでも力を加えれば倒れてしまうだろう。

  「――!! ――!!」

アレンが肩を貸してくれて、私を励ましてくれている。
大丈夫……大丈夫だ……
何とか返事をしようとするが、もはや声が出ているのかも分からない。
息するのが辛いし、体を動かすと神経から痛みが響いてくる。

気持ち悪い……頭痛が痛い……
私は失恋したあの時を思い出していた。
酔えない酒をあおり、悲しみを消そうとしたあの日。
流れる涙、締め付けられる心。
後悔の固まり、私を苦しめる記憶。
そういうものに引き込まれるように私はブラックアウト。
だんだんとアレンの声も聞こえなくなっていった。

370 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/09(日) 23:47:16 ID:r70nChcrO
支援

371 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:47:30 ID:xrbETjJf0
○第十一話
   『3人寄ればももんじゃの知恵とか何とか』

  「お、ようやく姫様のお目覚めだな。
   三日も寝てたんだぞ。
   ほら、水飲めよ。
   気分はどうだ? 落ち着いたか?

   うん、ってお前声出てねーぞ。
   あーって言ってみ? あーって。
   ん〜やっぱり出ねぇな。
   ま、いっか。

   そんな事よりメシ作ってやったぜ。
   食え〜。
   何ぃ? 食べたくないだぁ?
   いーや駄目だ。
   これ食って良くなって、早く出発するんだからよ。
   何たって俺らはパーティーだからな〜4人で一組!!
   まぁ俺も休めたから調度良かったけどな。

   ん? あぁ、ここは教会。
   ったく、急に倒れやがってよ。
   アレンも大変そうだったなー。
   重そうだったしな〜。
   お、何だ怒ってんのか?
   可愛いヤツだな。
   頭撫でてやるよ」

372 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:52:45 ID:xrbETjJf0
  「うわっ何だ! 凄い熱じゃねーか。
   それで寒いのか?
   メラしてやろうか?
   止めろってか。
   じゃあ取り合えずマント掛けといてやるよ。

   あ、そうそう、良い情報があんだ。
   勇者の泉な、もう少し行った所にあるんだってよ。
   今度は間違いなさそうだ。
   この教会は色んな旅人が泊まるらしくってよ。
   だからもう明日には楽になってるはずだから、頑張れよ。
   それにお前まだ呪文使えるようになってねぇからなぁ。
   元気になったらすぐ練習開始だからな。

   何つーかさ、俺は理論なんて難しい事は分かんねぇけどよ、
   何か思う事があるなら外に出した方がいいぞ?
   自分に素直になって生きねーと呪文は使えねぇからなぁ。
   ……昔、俺も無理してた時があってよ。
   人の為、国の為、世界の為ーってさ。
   あんときゃあ悩んだぜ。
   似合わないとか言うなよ。
   自分で言ってて恥ずかしいわ。

   また呪文使えなくなんのは困っからな。
   俺は正直に生きるぜ。
   だからしなのも正直にな。
   どーもお前は溜め込むタイプに見えるし。
   あぁ、長話したな、すまん。
   顔が赤いな。
   何? 水?
   よしじゃあ取ってくっからよ、ちょっと待ってろや」

373 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/09(日) 23:57:08 ID:xrbETjJf0
  「入るぞ。水を持って来た。
   アレン? 食事しに行ったよ。
   まぁそう怒ってやるな。
   君の食事を作って腹が空いたんだろう。
   さ、飲めるか?
   久し振りの美味しい水だ。
   ゆっくり、少しずつ飲んでくれ。

   すまなかったな。
   私のせいで君にまで迷惑をかけてしまった。
   ルビスの加護を受けていれば呪いもそこまで苦しくはならないんだがな……
   3人の呪いによる影響がこんなに強いとは思わなかったよ。

   いつかこうなると言われた……?
   そうか、君も覚悟はしていたんだな。
   今しばらくは苦しいかもしれんが、明日までの辛抱だ。

   ん、用という程でもないが……
   見舞いついでに髪を切ってやろうと思ってな。
   長いと寝る時邪魔だろう。
   ん、安心してくれ。
   はさみの扱いには慣れている。

   ……
   ……
   ……何か話せ、か?
   そう言われてもな……
   ……
   ……そうだな」

374 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/10(月) 00:03:07 ID:oswgEHPy0
  「髪を切るのと体に傷がつくのは似ている、といつか仲間が言っていた。
   不思議な事を言う奴だと私は思ったよ。
   髪に神経は無いのだから切られても痛くないはず。

   何故だと私が問うと彼女は、
   痛くない代わりに私の心が切られてる感じがするからイヤだと答えた。
   月日を重ねて伸ばしてきた自分の決意や思いが無くなってしまう気がするらしい。
   とても悲しそうな表情で言うものだから、
   切るのを止めようか? と言ったら怒られたよ。

   何となく分かる、か……?
   私には今でもさっぱり分からない。
   でも切り終えた後に鏡を見せると急にニコニコし始めてな。
   髪を切られるのは悲しいけど、短くなったらまた新しい自分になれるから嬉しい。
   その新しい髪形が自分に似合っていたらもっと嬉しいと喜んでいたよ。
   変な奴だろう?
   今でも彼女の気持ちは理解出来ない。

   好きなのかって……?
   そういうのとは違うな。
   彼女は仲間だ。
   彼女だけ特別視する事はない。
   単に思い出しただけさ。
   でも……
   もし君もそういう気持ちになるなら、私に分かるように教えてくれたら嬉しい。

   よし、終わりだ。
   今鏡を持って来よう」

375 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/10(月) 00:08:49 ID:oswgEHPy0
  「しなのさん、鏡ですよーってどうしたんですか?!
   あぁ、アレルさんがですか。
   え? そうですね……
   正直、似合いません。
   しなのさんはロングのイメージなんですよね〜何か。
   見ます? 鏡です。
   でもスッキリしましたね。

   それでですね、しなのさん……
   せっかく首筋が涼しくなったようなのでこれでも付けてみてください。
   スライムピアス、
   いつかしなのさんが気に入っていたモンスターのアクセサリーです。
   僕からのプレゼントです。
   うん、これは可愛いです、似合ってます。
   え、どうしてかって?
   ……
   ……

   しなのさんは、帰りたいですか?
   元の世界に帰りたいですか?
   僕と一緒に、ずっと一緒にいませんか?
   しなのさんの世界のことを知らない僕に、
   僕の世界の方が良いだなんて言えませんけど……
   けど、誰よりもしなのさんの事を好きでいられるとは言えます。

   しなのさん、僕はしなのさんが好きです。
   最初に会ったその時から。
   今もドキドキしています。
   これからもきっと。
   だから……
   だから僕と一緒にいてください」

376 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/10(月) 00:22:07 ID:oswgEHPy0
  「……
   ……僕らしくない、ですか?
   そうですね、自分でも少し、そう思います。
   実は……
   石版をある神殿に持って行くと元の世界に帰れるという噂があるんです。

   この教会を訪れる人はなかなかに多いらしいのですが、
   石版のありかを知らないか、というような感じで、
   皆こぞって石版の話をして去って行くそうです。

   その噂が本当なのかどうかわかりませんが、
   何の繋がりもない人達がこうも同じ話題を語るというのはおかしいと、
   ここの神父様が仰ってました。
   僕らが彷徨っている間にその噂は広まったんでしょうか。

   でも、その噂が本当なら、
   しなのさんはしなのさんの世界に帰れます。
   勇者の泉へ行って呪いを解いた後、
   この世界異変の原因を突き止める旅に出ようと2人は言ってましたが、
   しなのさんがその石版を必要とするなら僕はしなのさんを手伝いたいと思ってます。

   でも正直僕は嫌な仕事が待っている世界にしなのさんを帰したくはありません。
   だから今僕は僕らしくないんでしょうね。
   こうやって焦ってしまうくらい、僕はあなたが好きなんです。
   その髪形が似合ってる事でアレルさんに嫉妬してしまうくらいに、好きです。

   こんな時に色々と言ってしまってすみません……
   もう行きますね。
   おやすみなさい、しなのさん」

377 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/09/10(月) 00:26:20 ID:oswgEHPy0
今日はここまで〜
支援ありがとうございました( ^ω^)

レッドマンさんもエイコさんも戻って来てスレが賑わってきた予感(`・ω・´)!
ではまた〜

378 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/10(月) 01:49:32 ID:heeT+1pf0
ロトの勇者揃った感じ?
そしてなんという恋模様…wニヤニヤしてる俺きめぇwww

379 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/10(月) 13:34:24 ID:UdgasPhA0
しなのさん、いいなー。
教会はアレルさんがいても、魔物もはいってこれないのだろうか。
ひさしぶりにゆっくりやすんで、はやくよくなってほしいです。

380 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/12(水) 12:51:02 ID:hKC+/LzS0
保守

381 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/12(水) 22:02:25 ID:/OQm1gQt0

    〜作り合わされし世界〜


    → 冒険をする
         1:しなの  Lv8
         2:ヨウイチ Lv6
       → 3:タロウ  Lv6

382 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/12(水) 22:04:06 ID:/OQm1gQt0
第6話 タロウの犬団円

僕は男の子の回復呪文で怪我を治してもらっている。
目を覚ましたとき勝負は終わっていたんだ。
ああ、これじゃ石版はもらえないよー。
『タロウ、ルドマンさんに認めてもらえるよう僕と特訓しよう!』
ううう、大変だー。

「くえー!」
突然メッキーさんが大きな声を上げる。
声のする方向を見ると大きな岩が動いていた。
あれはさっきメッキーさんがぶつかった岩だ。あれ、岩に顔があるよ!
『爆弾岩だ!』
『メガンテをされる前に倒さなくちゃ!』
『待つんだ!』
お父さんが止めるのも聞かず男の子が岩に斬りかかる。
でも、その一撃では爆弾岩は倒せなかった。
岩のモンスターはいまにも何かやらかしそうだ。

あの子が危ない!
僕は本能でそれがとても危険なものだと感じていた。
すなけむりを巻き起こして目をくらませ捨て身で攻撃した!
でも、爆弾岩は倒せなかった。
そして……

爆弾岩はメガンテを唱えた。

383 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/12(水) 22:05:09 ID:/OQm1gQt0
僕は大きなダメージを受けていた。
体がばらばらになりそうだよ。息をするのも辛い……
魔法が使われる瞬間、僕はとっさにみがわりを使って男の子をかばっていた。
何でそんなことをしたのか僕にもわからない。

『うう、ごめんよタロウ僕のために……』
僕は町の中に運ばれて治療を受けている。
男の子は今にも泣きそうだ。
『泣かないで。タロウは大丈夫だよ。』
『うん、泣かないよ。僕は勇者だもん……』
あれ、この子も勇者なんだ。
この子の匂いはきこりさんのところにいた勇者さんの匂いと似ているんだ。
それに夢の中であったお兄さんにも。
だから僕はこの子をかばったんだね。
勇者さんたちは僕に親切にしてくれた。犬は1度受けた恩は忘れないんだ。
……でも、これで恩返しできたことになるのかなぁ?

『勇敢なタロウはさしずめ犬の勇者だね。彼には勲章をあげなくちゃいけないな。』
『あのね、タロウが勲章っておいしいのかって聞いてるよ。』
『あははは。タロウには名誉よりもご馳走のほうがうれしいよね。』
うん。僕おいしいもの大好きだよ……

数日後、回復魔法のおかげで僕はすっかり元気になっていた。魔法ってすごい!
「もうお体は治りましたのね」
「あ、リリアンさん。うん、もう大丈夫だよ!」
「よかった。あなたみたいな勇敢な犬はそうはいませんわん。」
「きっと僕の飼い主が勇敢なんだね!」
「うふふ。きっとそうですわね。飼い主のほうも飼い犬に似てくるものですからね。」
リリアンさんの言うことはやっぱり難しいね。

384 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/09/12(水) 22:07:48 ID:/OQm1gQt0
『タロウの怪我は治りましたが特訓するまでもう少し待ってください。』
『その必要はない。私はあの犬が気に入ったのだ。
 タロウをリリアンの婿として認めようではないか!』
えええー! よく分からないけどお嫁さんゲットー!
『いや、そうじゃなくて石版をですね……』
『そうだったな。もちろんタロウに石版を渡そう。』
そうだった。僕が探していたのは石版だったよ。
石版じゃなくてお嫁さんを探すなんておかしな話だよね。
『タロウは石版を託すべき勇敢さとやさしさを持っている。私の目に間違いはあるまい。』
こうして僕は石版を手に入れた!
『でも、もっと強くなったほうがいいから特訓はしようね。』
えー! うう、世間は厳しいよー。

『ここが神殿の入り口みたいだね。』
『せまいな。でも、タロウだけなら通れるだろう。』
僕の訓練中、お父さんは神殿へ続く洞窟を見つけてつれてきてくれた。後はこの奥にいけばいいみたい。
『石版は道具袋に入っているね。』
『武器と防具も装備させたよ。』
『タロウとはここでお別れか。ちょっと寂しいね。』
『それじゃタロウ、がんばっておいで! これは僕たちからのプレゼントだよ!』

タロウは風の帽子を装備させてもらった!

『タロウ最後に聞かせて。この世界は楽しかった?』
うん、楽しかったよ。だって……

『ねえ、タロウはなんて答えたの?』
『楽しかった。この世界も元の世界と同じように、犬と人間が仲良く暮らしているからって。』

こうして僕の石版探しは終わり、神殿を目指す冒険が始まった!

最終章へ

385 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/12(水) 22:08:07 ID:I329gnSq0
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 タロウ! タロウ!
  (  ⊂彡
   |   |
   し ⌒J

支援

386 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/12(水) 23:37:17 ID:5jOIFlzN0
おお、タロウくん、よかったね。
神殿でみんなと合流するのだろうか。
wktk

387 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/13(木) 02:26:53 ID:dwUWYWeG0
タロウ…(´;ω;`)メガンテ喰らったが無事でよかった
ついにタロウ編は最終章か

388 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/14(金) 22:53:22 ID:ecKjeQtSO
タロウ保守

389 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/15(土) 23:40:48 ID:M/DzpUduO
保守

390 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/16(日) 22:49:40 ID:CGHWx0o8O
保守

391 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/17(月) 02:37:09 ID:KeoSfYD00
タロウは一足先に帰宅か・・

392 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/17(月) 23:36:22 ID:X5YvWC7bO
保守

393 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/19(水) 00:33:35 ID:czI631wCO
保守

394 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/19(水) 10:21:15 ID:PeZl3y4mO
保守

395 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/19(水) 20:24:08 ID:BDADdq+U0
私はある日ドラクエ1の世界の宿屋で目を覚ましました。
世界を救おうと思いましたがパフパフをやめられず先に進めませんでした。

次に目が覚めたとき私はドラクエ2の世界にいました。
ここでの私はサマルトリアの王女でした。冒険に連れて行ってもらえませんでした。

今度はドラクエ3の世界でした。
いつの間にかモンスター格闘場で生計を立てていました。

ドラクエ4の世界での私はトルネコでした。
私の居場所は馬車か牢屋です。

ドラクエ5の世界では神様になっていました。
ずっとトロッコで回ってました。

ドラクエ6の世界の私はゴランという若者でした。
でも、今は老人です。

ドラクエ7の世界では羊になっていました。
時々呼び出されて暴れる以外は平和な生活です。

ドラクエ8の世界では7賢者の末裔の1人になっていました。
今、目の前にドルマゲスがいます。

こんなことならずっとドラクエ1の世界にいたかったです。

396 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/20(木) 12:25:40 ID:GCqRnzS70
どんどんヒドくなっててワロスww

397 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/20(木) 13:52:19 ID:4xNvWwcoO
マスタードラゴンはトルネコ以下かYO!

398 :Stage.7-3 hjmn[1] ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/20(木) 21:55:51 ID:9JDH2BKU0

アルス「ちーっす」
タツミ「どうもー。皆様お久しぶりです。宿スレ10泊目も400目前ですねー」
アルス「合作も順調だし、この勢いにあやかって今日も元気にサンクスコール!」
タツミ「『いつの話だよ!』ってツッコミは勘弁してねw」

アルス「まずは前スレの九泊目分から。
   >>611様、ホームシックなんかにかかってねえよ俺は! ちょっと…懐かしいだけで」
タツミ「たった二日で懐かしいってかw >>612様、出しましたよ〜。詳しくはまた後ほどw」
アルス「>>613様、そうそう、リアルサイドで死んだら生き返らないんだよなぁ。
   ああ、俺の平和な生活はどうした。――ところでタツミ、エリスに惚れたの?」
タツミ「どうかなー。自分で言うのもなんだけど、僕って恋愛に関しては少し冷めてるから。
   >>614様、嬉しいんですが夜はちゃんと眠ってくださいw まだまだ残暑も厳しいですから」
アルス「クールだなお前。その割にはユリコのこと気にかけてるみたいだがw
   >>615様、だよな!? エリスかわいいよな!? や、ユリコちゃんもなかなかだけどさ」
タツミ「君こそエリちゃんにライバルが現れたら途端に応援しだしてない?
   >>617様、作者が向こうで小躍りしてます。あんまり誉めると調子にノるんで、
   ダメ出しも遠慮しないでゲシゲシやっちゃってくださいねッ」

アルス「そして>>627-629タカハシ様、大変遅くなりましたが、10泊目スレ立てお疲れ様でーす」
タツミ「まとめサイトへのログ掲載もありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」

  (>>616様、>>618様は他の方へのレスでしたので、
   読者様同士のお話に割り込むのも失礼かと思い、コールは控えさせていただきました)


アルス「(コソッ)ところでタツミ、びんてーじとかぼんてーじってなんだ?」
タツミ「ビンテージは名品、一級品を指す言葉で、基本的には5〜10年以上過去に作られているもの。
   ボンテ(デ)ージは……えーと(語源がスレ的にちょっと……)あとで辞書引いとけ」
アルス「?? 了解」

399 :Stage.7-3 hjmn[2] ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/20(木) 21:57:17 ID:9JDH2BKU0

アルス「続いて前スレ埋め用番外編『斬殺勇者アリスちゃん!』のサンクスコール!
   ……ってすごいタイトルだよな」
タツミ「改めてマエスレ>>612様、アリスちゃん採用しましたよ〜。そりゃもう身体張って命懸けでした。
   >>653のバラミちゃんイメージ画、カワイイですね♪」
アルス「>>654◆yeTK1cdmjo様、『俺』シリーズの作者様っすね! 初便乗! 祝びんじょー!」
タツミ「ゲーム世界がリアルで苦労してる同士、今度『俺』さんと飲んで語りたいなぁ」
アルス「未成年だろお前。>>656様、ほらほら、うらやましいなんて言うから、
   タツミが『じゃあ代わってくださーい!』って泣いてるし」
タツミ「ええもうノシでもリボンでも過剰包装でもしますからぜひアリスちゃん持ってってくださ……」
   ライデイ~ンウギャーチョットアリスチャンジョークダヨボクハタツミクンヲマモルタメニデモイチバンキミガキケン
   ウワァオウジャノケンハヤメテタツミクンノバカーゴメンッテバモウタスケテアゲナイカライヤイマキミガコロシカケテル
アルス「あーあ……。えーと、ここからは新スレ分。
   >>8様、電車の中で変な目で見られなかった?w 次の埋め時期にご期待下さい」
タツミ「ゼィ…ハァ…、ただいま。>>9様、確かに可愛いですよ? ほんと可愛いんですけどね。
   いやなにも言いません。こうなりゃどんな番外でも汚れ役でもやりますよははははは」
アルス「なんか悟りの境地に入ってるな」


アルス「以上かな。サンクスコールだけで2レスになるとは」
タツミ「こんなに反応いただけて、ホント嬉しいです♪」
アルス「間が空きすぎただけじゃねーの?」
タツミ「君がツッコミ入れてどうすんだよ」


アルス・タツミ『それでは本編スタートです!』


【Stage.7 SAKURA MEMORY -Part1- 】(←すみません前回も-Part1-です。ページまとめてくださいorz)
 リアルサイド続編 [11]〜[16]

400 :Stage.7-3 [11] ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/20(木) 22:01:58 ID:9JDH2BKU0
  Prev (マエスレ)>>605-609
 ----------------- Rial-Side -----------------

 相手の武器は、その格好に合わせたようにブレードもグリップも黒。余計な装飾がなに
もないシンプルな造りで、明らかに殺傷を目的として設計されている本格的なものだ。
 それも、先日の不良少年みたいなのがイキがって持ってるだけならともかく、この男に
はそんな素人じみた気負いなどまったくない。本物の「斬り合い」に慣れている人間だ。

 だが、軽い。
 男が振り下ろしたナイフを、俺は細長い鉄の杭で再び受け流した。こんな頼りないエモ
ノでさばけてしまうのは、相手の武器が軽量だというより、力のかけ方が散漫だからだ。
「ふむ……妙だな。うまく動かん」
 男も実力を出し切れていないことに気付いたようだ。
「現実側は制限があるとは聞いたが……どこがおかしいんだ?」
「俺に聞くなよっ」
 あのな。親切に答えるわきゃねえだろーが。

 確かに制限のせいもあるだろうが、こいつ、構えを間違ってんだよ。
 俺の基本の型であるその構えは、応用が利くのでマルチタイプと誤解されがちだが、実
はナイフのような軽い武器にはあまり向かない。筋肉の生み出すエネルギーを1エルグも
無駄にせずインパクトに変換する、ってのを追求したもんだから、武器にある程度の重量
が無いと刃が走りすぎて、パワーロスの方が大きくなってしまう。
 軽量武器には専用の型がちゃんとある。どこで習ったんだか知らねえが、親父が基礎を
創り、俺が体系化し、後にアレフガルドで「ロト流」としてまとめられるはずのそれは、
中途半端な知識で使いこなせるもんじゃねえ。


(それでも6:4ってところか……)
 こいつの言うとおり、制限がかかっているのは俺も一緒だ。身体的にどの程度までの負
荷に耐えられるのか自分でまだ把握できてない以上、いつなにが起きるかわからない。
 早めに終わらせるべきだ。だがまだ早い。一般人が歩く遊歩道から、もう少し離れない
と――。

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