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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら10泊目

605 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/06(土) 07:57:02 ID:rHmMWW570
いい奴の話は泣ける。ありがとう。

606 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/06(土) 11:57:15 ID:xz3SmQVE0
右手は挙手。
脚は135度に曲がった姿勢。
右手の高さは調節してあり、ピンッと張っている。これ以上、下に行けない。
行こうとすれば、右の中指から肩口までが重力で地獄を見る。
アリーナの両足首の枷とウエストの鉤付きコルセットは、鎖でつないで連動関係にあるから、
これ以上脚を伸ばして立つこともできない。
「調子どうよ」。アリーナの肩をユサユサする。
2時間近い空気イス、足の可動域はとても狭いけど、意外に様々な姿勢に変えて耐えてきたアリーナ。
肩ユサユサで、ついに「ヴァギャーーーアアア!!!!!」の絶叫。
「唾がかかったぞ・・・こら」。
その頃、ブライとクリフトは魔物側を動揺させるべく、人員を探していた。
「どこの村落や都市社会にも属してなくて、脚気や骨粗鬆症なんか無縁の健康状態で、
地動説を受け入れるぐらい見識と度量があって、冒険が嫌いではない善良な女は居ないものかのー」。
「ついでに姫様が大好きな方がいいですよね。どこかに居られないだろうか・・・・・・」。

607 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/10/06(土) 13:43:40 ID:qNl9ubYi0
    〜作り合わされし世界〜

    → 冒険をする
        1:しなの  Lv8
     → 2:ヨウイチ Lv7
        3:タロウ  Lv6

608 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/10/06(土) 13:44:23 ID:qNl9ubYi0
>>215 から

二十一、 私の世界

まぶたを開けると元の森の中でした。
火は消え、陽は昇りすっかり朝です。

「ふぁぁ…… っと。 二人で寝ちゃったのか」
「キ… キィ…」

はっと気が付き荷物を調べます。
荷物はどうやら無事なようでとりあえず安心しました。

「魔物にも泥棒にも襲われなくてよかったよな。
 完全に無防備だったし」
「キ?」
「大丈夫だ。 さー、いくか!」
「キィ!」

二人は立ち上がり焚き火へ土をかぶせ、森の出口を探し始めます。
しばらく森を迷い、もう出られないのではと思ったところでようやく外の景色を見つけました。
そこを抜けると目の前には路が横断し、その路へ乗り北へと向かう事にします。

「どれくらい遠いんだろうな?」
「キー」
「うーん、そうだよな。 お前はほとんど町から出たことなかったんだっけ」
「キィキィ」
「はは。 そうだな、歩いてればいつかはたどり着くか」

均された土を踏み、とにかく進むことにします。
しばらく歩いてヨウイチが思い出したようにドラオに話しかけます。

609 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/10/06(土) 13:45:22 ID:qNl9ubYi0
「ああ、そういえばシエーナ、だっけ。
 あの町で会った女の人覚えてるか?」
「キィ、キキ」
「そうだった。 お前が最初に話かけ… ちょっかいだしたんだもんな」
「キ!」
「怒るなよ、ほんとだろ?
 でさ、ゲレゲレもだけどあの人もなんか周りの人たちとは違ったよな。
なんていうか、こう…」
「キ? キィ… キーッ!」
「な、馬鹿なこというな!
 鼻の下のばしてなんかないし別にそんなやましいことなんか…!」
「キ〜キ〜〜」
「ぬ… おまえ、ちょっと止まれ、いいから」
「キー!」
「あ! おい逃げるな!」

からかいながらドラオがすいすい空中を泳ぎ、ヨウイチは合わせて飛び跳ねながら追いかけます。
三分くらいそうやって遊んで、ふとヨウイチがいいました。

「もっと話を聞いておくべきだったかも、しれない。
 あの時は違うかもって思ったけど…
 "私の世界"ってどういう事なのか、もしかして俺と同じなのか……
もう一度、どこかで会えたらその時はちゃんと聞こう。
…俺は、一人じゃないのかって」

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