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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら10泊目

1 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/08/01(水) 08:47:35 ID:SVgYayco0
このスレは「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」ということを想像して書き込むスレです。
「DQシリーズいずれかの短編/長編」「いずれのDQシリーズでもない短編/長編オリジナル」何でもどうぞ。

・基本ですが「荒らしはスルー」です。
・スレの性質上、スレ進行が滞る事もありますがまったりと待ちましょう。
・荒れそうな話題や続けたい雑談はスレ容量節約のため「避難所」を利用して下さい。
・レス数が1000になる前に500KB制限で落ちやすいので、スレが470KBを超えたら次スレを立てて下さい。
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい。
・物語の続きをアップする場合はアンカー(「>>(半角)+ 最後に投稿したレス番号(半角数字)」)をつけると読み易くなります。

前スレ「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら九泊目」
ttp://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1175450270/

PC版まとめ「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」保管庫@2ch
ttp://ifstory.ifdef.jp/index.html

携帯版まとめ「DQ宿スレ@Mobile」
ttp://dq.first-create.com/dqinn/

避難所「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(作品批評、雑談、連絡事項など)
ttp://coronatus.sakura.ne.jp/DQyadoya/bbs.cgi

ファイルアップローダー
ttp://www.uploader.jp/home/ifdqstory/

お絵かき掲示板
ttp://atpaint.jp/ifdqstory/

201 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 00:51:11 ID:hBfdHBmW0
しえん

202 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/08/20(月) 00:55:46 ID:Z9UkrszRO
規制されました。
解除まで起きてられないので今夜はここまでにします。

>>支援
いつもありがとうございます!
続きはまた明日にして、おやすみなさい!

203 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 01:12:00 ID:wxxLKecy0
乙です。
ドラオ賢いよドラオ。

204 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 01:13:07 ID:3d1IXtP/O
布団の中から乙
俺も寝る

205 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 01:26:06 ID:PcHSMrBE0
乙!続き楽しみにしています!

206 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/08/20(月) 19:55:31 ID:hlwBMG0j0
    〜作り合わされし世界〜

    → 冒険をする
        1:しなの  Lv4
     → 2:ヨウイチ Lv6

207 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/08/20(月) 19:58:28 ID:hlwBMG0j0
二十、 夢のまち

「おぉぉ… これはすごい事になったぞ」

二人の寝ていた場所はずいぶん町のはずれで、誰かに見られたりはしていませんでした。
さっそく、この不思議な町を歩いて回ることにします。

「それにしたっていつの間に町へ入ったんだろうな」
「キィ」
「んー… あ! もしかすると眠ったからかもしれない!
 だって考えてみろよ、俺たちは目が覚めたじゃないか」
「キキ!」
「たぶん、そうだ。
 なるほど、あの森で眠らないと入れない町なのか。
だからシエーナの人にもわからない。 さしずめ夢の町ってところか…」
「キィキー」
「そうかもな。 俺たちはまだ寝てるか、夢の中で起きてるかのどっちかなんだろ。
 ん、いや… 夢の中で起きてるっていっても、起きてないことになる、寝てる……?」
「キィ!」
「あ、ああ、ごめん。 行こうか」


一通り町を見て回りましたが、クレージュやシエーナとあんまり変わったところは見られません。
ちょっとがっかりしたヨウイチは、町の人に話を聞いてみることにしました。
内容はもちろん石版と神殿の話です。
こんな不思議な町なら知っている人がいてもおかしくないと思ったのです。

208 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/08/20(月) 20:01:31 ID:hlwBMG0j0
「こんにちは」
「こんにちは。 ん、君は見ない顔だね。 旅人かい?」
「えーと、ついさっきこの町にきたばっかりなんだ」
「そうかい。 クリアベールへようこそ。
 それで、僕に何か聞きたいことでも?」
「願いをかなえてくれる石版や、不思議な神殿の話を聞いたことないかなと思って」
「うーん。 すまないね、聞いたことないよ」
「…ありがとう」

まだ一人目です。
簡単にたくさんの話を聞けるとは思っていませんが、町の名前を知ることが出来ました。

「クリアベール… きれいな名前だな。
 今度はそこの道具屋に入って聞いてみよう」
「キー」

道具屋にはいると体格のよい店主がにこやかに話しかけてきました。

「いらっしゃい! うちでそろわないものはないよ!」
「あ、はぁ… それで聞きたいんだけ─」
「はい、はい! こちらなどどうでしょう?」

ヨウイチが話を聞こうとしているのに、なぜか店主は品物を勧めてきます。

「ちがうんだ。 薬草じゃなくて─」
「いやですねぇ、お客さん! これは薬草じゃなくて"ど・く・け・し・そ・う!"
 冗談なんか言って、もしかしてお気に召さなかった?! ならこれはどうです?」
「いや─」
「これ、すごいでしょう… ほら!
 急所にさすと一撃でモンスターを葬れる毒の針! ほらっほらっ ね?!」

209 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 20:01:51 ID:vgQt8tFo0
よっしゃ支援!

210 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/08/20(月) 20:05:10 ID:hlwBMG0j0
今まで見たことのないテンションで、ヨウイチとドラオは断れません。
そのまま愛想笑いをしながら最後のせいすいを出されたところでやっと、言いました。

「ちょっとまってくれ。 俺たちは買い物しにきたんじゃない。
 話をしたいんだ」
「え?! え… な、なんだそうですか…
 それならそうと早くいってもらわなくちゃ…」
「す、すまない… ええと、石版とか不思議な神殿とかの話を聞いたことないかな?」

買い物に来たのではないとわかったとたん、店主はすっかり元気を無くしてしまいました。

「はぁ… まるっきり聞いたこともございませんよ…」
「そうか… もう一つ聞いても?」
「…なんでしょう?」
「あんた、なんでそんなに必死にしつこく売ってくるんだ」
「それは… うちのカミさんが… 売れなきゃ怖いから…」
「……そうか」


しばらくして、道具屋を出ました。

「キィ」
「仕方ないだろう。 …お前にはわからないだろうが、仕方ないんだよ」

道具袋には新しい道具のせいすいが一つ、追加されていました。

「はぁ。 なんか落ち込んだ。
 嫁はいないけど… なんか、わかるんだよなぁ」
「キーキィキィ」
「それもそうだな。 よし、気を取り直して別の人に話をききにきくか!」

211 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 20:07:07 ID:vgQt8tFo0
作り合わされし支援

212 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/08/20(月) 20:10:00 ID:hlwBMG0j0
二人は噴水を眺めながらゆっくり歩きました。
会談を昇り、何の気なしに見回すと、なにやら犬と三人が会話しています。
ヨウイチは不思議に思い近づきました。
聞き耳を立てるとやっぱりどうも犬と会話しています。
さらによく観察してみると、三人のうち一人の男が犬と会話しそれを男女へ伝えていました。
犬の言葉がわかる人間がいることにびっくりしましたが、ヨウイチは良く考えます。

 もしかすると犬ならば、石版や不思議な神殿をしっているかもしれない。

伝えられた犬の言葉をふむふむと聞く男女を見て、ヨウイチはあの犬が特別なんじゃないかと思えてきました。

 石版も神殿も知っているかもしれないぞ。
ぜひ、話さないといけない。

しばらく待って、男女が去ったのを確認して犬と男に話しかけます。

「なあ、あんた。 犬と話ができるのか?」
「ええ、出来ますよ」

犬は、興味がありそうでないようなそんな目です。
何か言いたそうなドラオの口を塞ぎ、期待を抑えながら聞きました。

「面白そうだな。 ちょっとやってみてくれよ。
 名前はなんて?」
「ゲレゲレじゃないだろうか。 と言っています」
「何で自信なさげなんだ? まあいいや。
 ゲレゲレは石版について何か知らないか?」
「ゲレゲレにはいない嫁探しならするそうです」
「え、嫁探しだって? 石版は知らないのか…」

213 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/08/20(月) 20:14:08 ID:hlwBMG0j0
石版を知らないというゲレゲレにヨウイチはちょっとガッカリしましたが質問を続けます。

「じゃあ、不思議な神殿の話を聞いたことは?」
「死んでも知らない。 行けないと言っています」
「ん… よくわからない答えだけど…」

神殿はしっているが危険なので教えたくない、そうヨウイチは解釈します。

「神殿についてもっと詳しく聞いてくれないか」

男が今度は長めに犬と会話します。

「いきたいなら戻らなければならない、と言っています」
「え。 どういう事なんだ……」

ヨウイチは一生懸命に聞いた話を理解してみます。

『神殿はとても危険だ。
 だから教えられないが、どうしても行きたいのならここにいてはいけない。
 戻らなければならない』

ヨウイチの中で答えはまとまりました。

 「なるほど… よくわかったよ、ありがとう」

ゲレゲレと男に礼を言い、二人は目覚めた町のはずれへとやってきました。
背中の荷物を降ろし、ヨウイチはやっと塞いでいたドラオの口を開放します。

214 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 20:16:48 ID:vgQt8tFo0
ゾーマ「我が規制の中で生き絶えるがよい!!」

215 :作り合わされし世界 ◆2yD2HI9qc. :2007/08/20(月) 20:17:48 ID:hlwBMG0j0
「…! キー!!」
「い、いやぁ。 すまん、だってお前ゲレゲレに飛びかかろうと…」
「キキキキ!」
「不思議な感じ? そりゃあそうだろう。
 なんたってゲレゲレは教えてくれたんだ、神殿の存在を!」

興奮してちょっと大きな声で言いました。
神殿があるのなら、石版の噂だって本当に違いないからです。
なんでも叶える、その石版の噂です。

「まぁそう怒るな。 でかい収穫があったんだから。
 とにかく、希望がわいてきた。
さぁ、戻ってマウントスノーだ!」


その場で座り込みじっとします。
ですが、一向に森へ戻ることが出来ません。

「…どうやって戻るんだ?」
「キィ… キキ!」
「あ! そうか、寝るんだ。
 起きればきっと戻ってるよな」

すぐさま二人は寝転びます。
が、陽がじりじり照り付けてまぶしくて眠ることが出来ません。

「無理だな」

その一言になぜかドラオがおかしそうに羽をぱたつかせ、つられてヨウイチも笑ってしまいます。
ひとしきり笑って空を見上げていると、二人はいつの間にか眠ってしまうのでした。

216 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/08/20(月) 20:22:10 ID:hlwBMG0j0
本日はここまでです。

>>vgQt8tFo0 さん
支援ありがとうございます。

ゾーマ「解除あるかぎり 規制も また ある……。 ぐふっ」

217 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 20:25:28 ID:vgQt8tFo0
タカハシさん乙!w


    〜作り合わされし世界〜


    → 冒険をする
      → 1:しなの  Lv5
         2:ヨウイチ Lv6

218 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 20:28:59 ID:3d1IXtP/O
うはっ(゚∀゚)


219 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 20:30:41 ID:vgQt8tFo0
○第八話 
   『好き』

好きと相手に伝える事は、特別な事だと思う。
けれど客を喜ばす為だけにしか使われない私の言葉は何の価値も持たない。
こんな仕事をしている者の「好き」は媚びや社交辞令でしかないからだ。

本気の恋は許されない職業。
そのくせ一人前に恋をしたいなどと思う自分がいた。
擬似恋愛で一時の安らぎを与える商売。
それでも本当の自分を見て欲しいと思う自分がいた。
そしてそんな自分が嫌いになるくらいに、私は恋をしていた。

けれど私の中のズルイ部分がそれを実らせなかった。
どうしても私は人の心を試すような事をしてしまうのだ。
だからなのか、彼らが私の仕事についてどう思うのか知りたがってしまった。
嘘をついた訳ではないが、何故本当の事を言ってしまったんだろうと思う。
人に気を使って嘘を付くのには慣れていたはずなのに……

  「おい」

誰かの呼ぶ声が聞こえる。

  「おい! しなの!」

んん……

  「起きたか?」

いや、まだ寝てる……

  「起きてるじゃねぇか……」

220 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 20:32:54 ID:IAmEUJMq0
支援

221 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 20:36:06 ID:vgQt8tFo0
何だ、アレフか……どうした? もう出発か?

  「いや、その、だな……」

目が泳いでるぞ。

  「……お前に謝りたい! どうすりゃいい?」

え……いきなり何だ。
どうすればいいと聞かれてもな。

  「俺、お前の機嫌悪くさせちまったんだな」

あぁ、昨日の事か?

  「あの後アレンに叱られちまったよ」

……この仕事はあまり認められないからな。

  「いや、俺は別にどんな職業だって軽蔑したりはしねぇよ。
   むしろそういう仕事は尊敬したっていいと思ってる。
   モンスター相手にするより人間相手にする方がめんどくせぇからな」

そういうもんかな?

  「そういうもんさ。少なくても俺にはできねぇ。
   誰かに嘘笑いするなんて特にな」

私は勇者アレフの方がよっぽど凄いと思うがな。
私よりよっぽど世界の為になっているだろ?

222 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 20:42:06 ID:vgQt8tFo0
  「呪われちまうような勇者のどこが凄いんだよ……」

まぁそう言うな。

  「……」

私が言葉を続けなかったせいでアレフは所在無いのか、視線がせわしない。
猪突猛進なアレフのこんな弱気な姿を見れるのは貴重だと思う。
少し意地悪かな。

  「……許してくれるか?」

いや、許さない。

  「……」

アレフが私に呪文を教えてくれるまで許さないぞ。

  「え……」

何をぽかーんとしてるんだ。
教えてくれないのか?

  「……そんなんでいいのか?」

あぁ。いいだろ?

  「よし分かった! じゃあまた後でな!」

途端に嬉しそうな顔をしてアレフは寝床に戻って行った。

223 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 20:42:31 ID:hlwBMG0j0
シエン

224 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 20:47:21 ID:vgQt8tFo0
アレフは何も悪くない。
悪いのは私だ。
自分の気持ちを言わずに相手に合わせて話を進めるのはズルイやり方なんだし、
許すも何も私にとっては謝らせてすまないという思いしかないのだが、
アレフの気持ちを無下にする事もできなかった。

けれどアレフの率直な言葉を聞いて安心したのも事実だ。
こんな私の事を少しも不快に思っていないようだ。
形としては私がアレフを許すという事になってしまったけど、
今はアレフの優しさに甘えさせてもらおう。
そして早く呪文を覚えて2人の役に立てるように頑張ろうと思う。

それにしても、あんなに申し訳なさそうにしているアレフは初めてみたな。
早朝に起こしたのはきっとアレンにバレるのが恥ずかしかったからだろう。
そんな事を思うと自然と顔がほころんでしまった。
案外カワイイところもあるじゃないか。
ふふ。

  「いいか? 呪文ってのはだな、こう腹から吐き出すような感じでだな」

何だその嫌な例えは……

  「だから〜こう体術とは少し違うって事だよ。
   中にあるものを引き出すってぇの?」
  「精神の具現化、ですか?」
  「あぁ、そんな事誰かが言ってたな。それだよそれ。
   つまり〜精神を具現化して〜」

その日からさっそくアレフに呪文を教えてもらう事になった。
なったのは良いのだが、どうもな。

225 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 20:48:03 ID:IAmEUJMq0
支援

226 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 20:52:28 ID:vgQt8tFo0
  「こうだよ、こうっ! 分かったか?」

いや、ちっとも分からん。全然。さっぱりと言う程にさっぱり。

  「何だ物覚えの悪いヤツだな」

……これは私が悪いのか?
呪文を見たのも昨日今日だっていうのに、いきなり使えるようになる訳ないだろ。
だいたい人の手から炎が出るのは何かおかしくないか?

  「おかしかねぇだろ。立派な力だ」
  「しなのさんの中に呪文を否定する考えがある、
   というのが呪文を使えない理由の可能性がありますね。
   イメージは大切ですが、どうせなら良い方向に意識を持っていきたいですね」

そういうものなんだろうか……
と言うかアレフの説明が下手過ぎて困る。

  「あんだと? じゃあアレンが教えろよ」
  「僕は理論しか理解していません。練習はしましたけどね」
  「それでも勇者かよ」
  「パーティー内で役割分担出来ていればいいんですよ」
  「よし、こうなったら一発呪文食らってみるか?
   そうすりゃ呪文が本当だって身をもって分かるだろ。
   安心しろ、すぐにホイミしてやっからな」
  「ちょっと父さん!」

さすがに呪文を受けるのはイヤだな。
とりあえずイメージトレーニングとアレフの呪文をよく見る事が私の課題となった。
課題と言われると学生に戻った気分だが、この様子だと前途多難な予感……

227 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 20:57:29 ID:vgQt8tFo0
○第九話
   『モンスター強襲』

いくつかの町や村を回り、ようやく泉があるという情報を得た私達。
昨晩は宿屋のベッドでぐっすりと眠れたから気持ちが良い。
朝食もしっかりと食べ、元気良く村を出発する事が出来た。

  「そんでよ〜ローラがお姫様抱っこしろとか言いやがってよ〜
   仕方なくやってやったんだよ〜重たいのによ〜
   んでモンスターが来やがったからローラを放り出したんだよ〜
   そしたら滅茶苦茶怒りやがってよ〜」

そんな話をしながら林を抜けると、泉というよりは湖に近いだろう場所にたどり着く。
アレンの話では洞窟の深奥に勇者の泉はあるらしいから、
ここではないだろう事はすぐに分かった。

  「本当にたどり着けるんでしょうか……」
  「あのジジイめ! 嘘つきやがったな!」

さすがに嘘つき呼ばわりは酷いだろう……

  「この世界がどうなっているのか未だに未解明なのですから、
   誰にも責任はありませんよ」

異世界への召還か、リアルな夢物語か、はたまたタイムスリップか。
そのどれでも説明のつかない世界異変の原因が色々と噂されているようだった。
竜王の支配、邪教の布教、聖なるオーブの喪失、魔族の、教団の陰謀、
魔王の夢、天空城の墜落、石版の収集、賢者の捜索、等々。
様々な憶測が飛び交い、議論され、人々の話題を独占していた。
私もそれについては大いに興味がある。
それが分かれば私が帰る方法も分かるか――

228 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 21:02:35 ID:vgQt8tFo0
  「しなのさん!」
  「下がれ!」

な、何、だ? 地震……?
ググッと地面が揺れ、不快感と不安感が一気に増す。

  「来るぞ!!」

アレンとアレフが森の方に振り向き、武器を構える。
風も無いのにビリビリと木々が震え、2人の雰囲気が緊張したものに変わっていく。
周囲を警戒していると、私達が通って来た林道から1人の男が飛び出して来た。

  「逃げろ!」

男は私達の姿を認めると持っていた剣を斜めに振り、危険を訴えかける。
一番に目に付くのはその不気味な兜。
近くに寄るまでもなくそれが嫌なものだと分かる。
男が一度振り返って後ろを確認した事で何かがいる事を理解する。
そういう事を観察できるくらいに一瞬辺りが静かになった後、
男の後ろからモンスターが視界を覆い尽くすくらい大量に姿を見せた。

  「何だってんだよ!!」

アレンとアレフは少しの怯えも見せずにモンスター達と戦闘を開始した。
地を這うもの、空を翔けるもの、素早いもの、力強いもの、呪文を唱えるもの。
同じ種類の生き物がいないと言っていいくらいに多種多彩な群がりだった。

モンスター達の目標に私達が加わったようで、こちら目掛けて駆けて来る。
私はその光景に圧倒され腰が抜けたように座り込んでしまった。
本能をむき出しにして命を狙ってくる野性というものに生理的な嫌悪を覚えた。

229 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 21:03:10 ID:IAmEUJMq0
支援

230 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 21:05:55 ID:vgQt8tFo0
  「はっ!」

アレンの流れるような剣捌きに成す術なくやられていくモンスター。
コウモリ男の翼を落とし、豪傑熊の目を潰し、鎧剣士の剣を弾き飛ばす。
突出してきたモンスターだけを狙い、戦闘不能にできれば良いと考えてるのだろう。
余計な体力を使わないためにもそれはとても有効な手段だった。
そして攻撃する瞬間には次の目標に目をやっている。
モンスターの間を駆けて行く脚のバネが素晴らしい。

  「食らえっ!」

力任せに敵を串刺し、攻撃呪文を唱え、殴りつけ、蹴り飛ばす。
宝箱モンスターを燃やし、一つ目巨人の腹を斬りつけ、スライムを握りつぶす。
多少の傷は気にもせず、ただただ真っ直ぐ突進していくアレフ。
彼の迫力だけで逃げ出してしまうモンスターもいるようだった。
その後を追いかけようとするのだけは止めて欲しいが、
荒々しくも怪物に物怖じしないその勢いが凄まじい。

  「……」

そしてアレンとアレフと一緒に私を守ってくれるもう一人の男。
全体の成り行きを見、穴を埋めるようにして呪文と剣を使い分ける。
敵の層が厚い場所に雷を落とし、思わぬ攻撃をして来たモンスターを軽くいなす。
さらにアレンとアレフの足場を上手く確保したりして、サポートも上手くこなしている。
先程出会ったばかりだとは思えないほどにチームワークが取れている。
この人ならどんな人とでも上手く連携が取れるのではないかと思う。
攻守自在の名選手、という感じだろう。

231 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 21:09:53 ID:vgQt8tFo0
  「しなの! しっかりしろ!」

大きな口を開け鋭い牙で私に噛み付こうとした猿が目の前でアレフに斬られる。
猿の血が顔にビチャリと付着する。
そうだ……しっかりしろ……!
グイッと頬を拭い、立ち上がる。
薬草やらが入った袋を握りしめ、サポートに回る。
せめて足手まといにならないように。

私は必死にナイフを振り回し、聖水や斑蜘蛛糸を投げつけるしか出来なかったが、
男達は即興にも関わらず見事に互いを補い合い、モンスターを撃破していく。
しかしジリジリと詰め寄られ、とうとう水際に追いやられてしまう。
足首まで水に浸かった時、何かが絡みついてきた。
うわっ! 助けっ……!!

  「湖のモンスターが!!」

水中に全身が引き込まれるが、溺れる前にアレンが助け出してくれた。
ゲホッゲホッ!! ゴホッ……!
す、すまない……

  「チッ! このままやってもしなのが疲れるだけだぜ!」
  「いったん逃げましょう! キメラの翼を!」
  「いやダメだ。私は集落には近づけない」

何故か男が反対し、アレフが男を鋭い目で睨みつけた。

  「あ? なら置いてくぜ?」
  「それが一番だ。行け」
  「行きますよ!」

え、ちょっと待――

232 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 21:13:17 ID:vgQt8tFo0
と私が叫ぶ前にアレンがキメラの翼を空に放り投げる。
モンスター達の叫び声が遠ざかっていくのが聞こえ、私達3人はレーベの村へ舞い戻った。
辺りが急に静かになった。
怪我をした場所が唐突に痛みを訴えかけてきたのがとても不快だった。

  「はぁはぁ……大丈夫か? しなの」
  「いったん、宿屋へ……」

どうして……

  「あ?」

どうして逃げたんだ?!
あの人死んじゃうじゃないか!!

  「しなのさん! 行っては駄目です!」

いや、私は行くぞ。
このままじゃ私のせいだ。
私が弱かったせいで誰かが死ぬなんて!

  「おいしなの! ちょっと待てよ!! お前が行って何が出来る!」

放せ!
そんなヤツだとは思わなかった!
勇者なら彼を助けようとするんじゃないのか?!

233 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 21:15:38 ID:IAmEUJMq0
一体何者なんだ支援

234 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 21:18:05 ID:vgQt8tFo0
  「しなのさん! 誰も助けないだなんて言ってませんよ!」
  「そうだぜ。ほら、震えてるじゃねぇか。ちょっと落ち着けよ。
   逃げたのは足手まといなしなのを村まで送っただけに決まってるだろ」

……

  「アレフさん……」
  「うるせーな、分かってるよ。んじゃあ行くのか? もう助けてやらねーぞ」
  「冗談ではなく、次は本当にあまりかばえないかもしれません。
   あの数を殲滅するには本気でやらないといけませんから。
   覚悟して戦って下さい」

……そうか、すまなかった。
早まったよ。

  「まぁ俺らはパーティーだからな! 何するにも一緒ってヤツだ!
   のけ者にしようとして悪かった!」

いや私が弱いのは事実だからな……
アレフ、私に力を貸してくれ。

  「あぁ、気合入れろよ?」
  「しなのさん、絶対に死なないって僕と約束して下さい。
   しなのさんがいなくなったら僕は泣きます」

ちょ……分かったから抱きつくんじゃない……!
恥ずかしいだろ……

  「ヒューヒュー! よっしゃ、行くぜ!」

その掛け声にうなずき、私達は湖目指して再び林道を走り出した。
ナイフを握りしめた手に力を込めて、もっと強くなりたいと願った。

235 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/20(月) 21:24:07 ID:vgQt8tFo0
今日はここまで〜!
支援ありがとうございました〜
ようやくドラクエっぽくなってきたかと思います。

え〜合作は順調に進んでいるのですが、
合作以外の作品の投下がなされていないようなのでお願いを一つ。
もし合作の為に投下を控えている書き手さんがいましたら、
作品投下を楽しみにしているので、どうぞ遠慮なさらずに投下してください。

もし僕の勘違いでしたらサーセンwwww

あ、あと合作参加者まだまだ募集してますので、そちらもヨロシクw
ではでは( ^ω^)

236 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 21:50:30 ID:IAmEUJMq0
お二方ともに乙でした!

237 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 22:32:57 ID:EY/uuBIw0
あ〜、どっちも続きが気になる〜

タカハシさん、暇潰しさん乙です!
この10スレ目の舞台、最初はどうなるんだろうと思ってましたが
かなりいい感じになってますね。チョッとしたニアミスなんかもあったりして
昔の富士見ファンタジアのタルウェシリーズみたいで面白いです。

この先の展開楽しみにしてます!

238 :魔法の俺らんど ◆yeTK1cdmjo :2007/08/20(月) 23:09:32 ID:IAmEUJMq0
 はいどうも、キム皇を仲間にした俺が登場ですよ。
 なんだか久し振り? それは気のせい。
 7月7日? 前スレ540? 何のことです?

 ま、それはそれとして。
 ファミコン神拳の一人、キム皇に魔力があるかどうか――魔法が使えるかどうか調べてもらったわけですよ。
 キム皇曰く、「魔力はあるものの、自分達のものとは異質な魔力を感じるだす」とのこと。
 ドラクエ世界の住人じゃないからか?

「魔力があるなら魔法は使えるんだよな?」
「使えるだすよ。最初はギラやホイミ辺りから始めて徐々に上のランクに上げていくといいだす」
 そりゃそうだ。
 ハナっからメドローアやメゾラゴンなんかできるわけねえもんな。

「具体的にどうすんだ?」
「集中とイメージだす。体を巡る魔力を一点に集め、その魔法を生み出すんだす」
「集中とイメージ……ね」
 魔力を集中し、炎が生み出されるイメージ。
 囁き――詠唱――祈り――念じろ!

「ギラ!」


239 :魔法の俺らんど ◆yeTK1cdmjo :2007/08/20(月) 23:10:39 ID:IAmEUJMq0
 無事にギラは発動した。
 キム皇の評価では「ギラの上位魔法であるベギラマ以上」らしい。


 た  だ  し  魔  法  は  尻  か  ら  出  る  !


「うん、死のう」
「待て待て! 落ち着け! 死ぬな!」
「死ぬしかねえだろ! 尻からギラ出す奴どこにいるんだよ!」
「……たった今自分で出したじゃないっすか」
「殺す! こいつマジ殺す!」
 勉三の分際でこいつはもうqあwせdrftgyふじこlp

「やめろ! キムこうも余計なこと言うな!」
「止めんな! 殺させろ!! ギラギラギラギラ!!!」

 俺がギラと叫ぶたび、尻から炎が出て宿屋を燃やす。
 手や杖から炎を噴出しているならまだわかるが尻から出ているのはさぞかしシュールな光景だろう。

 尻から炎を噴き出したことがあるか!?
 見てる奴らは呆然といかにも「何が起きた」って顔つきだ、わかるか!?
 人は怒り叫びながら尻から炎を出せるんだ!!
 お前だってきっとできるぜ、気がついてないだけでな!!

「ゆうてい!」
「はい。――ちょっと眠ってください」

 最早何を言っているのかわからない俺の首筋に手刀を打って気絶させた――そう知ったのは、翌日のことだ。
 その場は収まることは収まったし冷静にもなった。
 だが、魔法は尻から出る。
 この現実だけはどうしようもない。

240 :魔法の俺らんど ◆yeTK1cdmjo :2007/08/20(月) 23:11:47 ID:IAmEUJMq0
「12発?」
 目が覚めて昨日のことを謝罪した俺に対し、ファミコン神拳三人衆は意外な数字を告げてきた。

「何度もギラを連呼したっすが、12発目を撃った後はギラは出てこなかったんだす」
「今の貴方のMPはギラ12発が限界と思ってください」
 確かギラの消費MPは3だから最大MPは36……いや、FC版は消費MPが2だったから24か。

「自分は何がどれだけ唱えられるのか。これは戦闘において非常に重要なことだす」
 呪文を使う場面でMP切れは確かに辛い。攻撃呪文はまだいいとして、回復呪文が使えなくなったら大変だ。

「魔法力の限界がわかったのは不幸中の幸いだな」
 尻から火が出るのは不幸ですかそうですか。

「あれだけ連発できるのは初めて魔法使ったにしては悪くないだす……発動方法は問題だすが」
「ギラの火力もその辺の魔法使いと遜色はないようですし、すぐに上手くいきますよ……発動箇所も」
 何これ? 俺慰められてるの? それともバカにされてるの? クマ2匹が馬鹿にしてくるAAが俺の頭をよぎるんだが。
 尻から火が出るのは確かにバカにされる要素満載だけどさ、何もいじめなくたっていいじゃない。
 実際に俺の目の前で尻から火を出す奴見たら指差してゲラゲラ笑うけど。
 きっとこうなることを恐れてククリは一ヶ月コースを選ばなかったんだな。

「まともなギラが撃てるまで竜王の城に行かねえぞ」
「そのことだが、魔の島に渡る橋がない」
「橋の心配はしなくていい。俺に秘策がある」
「はあ」
「それよりも、魔の島に向かうまでにどんなモンスターが出るか調べに行ってくれ」
「あなたはどうするんですか?」
「特訓だ。キムこうと一緒にな」
「……あてと、だすか?」
「まさかイヤとは言わねえよな?」
「あてはイ――」
「な?」
「……わかっただす」

241 :魔法の俺らんど ◆yeTK1cdmjo :2007/08/20(月) 23:13:29 ID:IAmEUJMq0
 というわけでリムルダール郊外。

   / ̄\
  |  ^o^ | <ギラを となえます
   \_/
   _| |_
  |     |
         / ̄\
        |     | <しりから ださないでください
         \_/
         _| |_
        |     |


    / ̄\
    | ^o^  | < ギラ!
    \_/                       ,,从.ノ巛ミ    彡ミ彡)ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡)''"
    _| |_                       人ノ゙ ⌒ヽ         彡ミ彡)ミ彡)ミ彡)'
   /    )                ,,..、;;:〜''"゙゙       )  从    ミ彡ミ彡)ミ彡,,)
   / / //      ,,..、;;:〜-:''"゙⌒゙          彡 ,,     ⌒ヽ     ミ彡"
  ⊂⊂/ |::::::゙:゙                       '"゙        ミ彡)彡''"
    / / /    ``゙⌒`゙"''〜-、:;;,_              )   彡,,ノ彡〜''"
    | ||               ゙⌒`゙"''〜-、,,     ,,彡⌒''〜''"
    ○○                      "⌒''〜"
         / ̄\
        |     | <しりから だすなと いっている
         \_/
         _| |_
        |     |

 これをくり返すこと5回。
 俺の魔法オワタ\(^o^)/

242 :魔法の俺らんど ◆yeTK1cdmjo :2007/08/20(月) 23:15:19 ID:IAmEUJMq0
「魔法発動のイメージは悪くないだす。問題は魔力集中の場所っす」
「掌だろ」
「魔力の流れを見る限り、どうやら掌から魔法が発動するイメージのみで、掌に魔力を集中させていないだす」
「ちょっと待て。魔力が掌に集まらずに尻に集中してるってことか? なんでまた尻に?」
「それはあてが聞きたいだす。どっかで尻から魔法を出す魔法使いでも見ただすか?」
「……グルグルか」
「グルグルが何かわからないだすが、そのグルグルとやらのせいで潜在意識の中に『魔法は尻から出る』と刷り込まれているんだす」
「どうすりゃいい?」
「掌に魔力を集中させることを強くイメージすればいいだす」
 ……掌に集中か。

「呪文を唱える時はどんな構えでもいいんだろ?」
「ま、まあ、別にどんなポーズを取ろうがかまわないだすよ」
 俺の年代で掌に集中と言えばこれしかない。
 脚を肩幅に開いて腰を軽く落とし、両掌を腰の横に構える。
 思い描くは唯一つ。
 両掌の中心に魔力を集中。

「か――」
 囁き。

「め――」
 詠唱。

「は――」
 祈り。

「め――」
 念じろ――!

「ギラああああああああああああああああああああ!」


243 :魔法の俺らんど ◆yeTK1cdmjo :2007/08/20(月) 23:16:31 ID:IAmEUJMq0
「手から出た……よな?」
「……出ただす」
「どうよ?」
「普通のギラだすね」
 ちくしょう……ちくしょおおーー!!(AAry

「かめはめギラああああ!」
「普通のギラだすね」
「かめはめギ(ry」
「普通のギ(ry」
「かめは(ry」
「普通(ry」
「か(ry」
「(ry」

 連続でかめはめギラを出すこと4回。
 当初の目標通り尻ではなく掌からギラは発動できるようになったものの、尻以上の威力はなくなった。

「威力が落ちたとは言えギラとしては問題ないからいいじゃないだすか」
「そういうことにしておくか……」
「ところであの構えはなんだすか?」
「亀仙流の奥義とも呼べる大技――かめはめ波だ」
 当時ジャンプを――ドラゴンボールを読んだことのある子供は誰もが一度は真似したことがあるだろう。
 ガキの頃に誰もが真似したことを、恥ずかしげもなくやってのけた俺はもっと評価されていい。
 もうそろそろ27になるけど。

 有名な復活の呪文、ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじ――と来たら鳥山明とぺぺぺぺぺ(ryしかないだろう。
 ゆう帝ミヤ王キム皇と揃っていて鳥山明がダメだということはない。
 ドラクエ世界でドラクエ絵師の技を使って何が悪い。

 鳥山先生ありがとう、あなたのおかげでギラが撃てました。
                                           (PN・ドラクエ大好きっ子/26歳・男)

244 : ◆yeTK1cdmjo :2007/08/20(月) 23:23:56 ID:IAmEUJMq0
遅くなりました。
投下終了です。

245 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 23:36:46 ID:tsJ4gFbcO
尻だとベギラマ
かめはめ波だとギラ

246 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 23:42:14 ID:vHzCLI6YO
支援出来なかった〜久々乙!!

247 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/21(火) 01:23:18 ID:kyLwwSEW0
ここでグルグルネタっすかwwwwwwwwww
意表つきすぎて爆笑しましたよwwwwwwwwwww

248 : ◆Tz30R5o5VI :2007/08/22(水) 02:19:37 ID:SKLZkWu/O
>>1


249 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/22(水) 18:57:28 ID:mLuy6aNl0

    〜作り合わされし世界〜


    → 冒険をする
          1:しなの  Lv5
          2:ヨウイチ Lv6
       → 3:タロウ  Lv1

250 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/22(水) 18:58:20 ID:mLuy6aNl0
・第1話 タロウの犬冒険

僕が目を覚ますと、そこは知らないところだった。
起き上がってうろうろ歩き回るけど何が起こったかわからないよ。
『きゃあ! あんたどっから入ってきたのよ!』
この家のおばさんに怒鳴られて僕はそこから逃げ出した。
僕だってどうしてここにいたのか分からないのに。
後で分かったことだけど、僕がいたのは宿屋という建物だったらしい。

僕の名前はタロウ。
どうして僕はこんなところにいるんだろう。
昨日はちゃんと自分のお家で寝たはずだよね。
ひょっとして僕、捨てられちゃったのかな。


ううー、僕が血統書のない普通の犬だからってひどいよー!


でも、まだ捨てられたって決まったわけじゃないよね。
もしかしたら僕のことを探しているかもしれない。
どうにかして戻らなきゃ。

だけど、本当にここはどこなんだろう。
周りは嗅いだことない匂いばっかりだ。
お家に帰りたいよー。

251 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/22(水) 18:59:11 ID:mLuy6aNl0
……あれれ、なんだか懐かしい匂いがする。
僕知ってる! これって香水っていうものの匂いだよ!
お家にいたとき嗅いだことがある。
僕はうれしくなって尻尾を振ってしまう。
どこから匂いがするんだろう……。

分かった! あのお姉さんからだ!
「くーんくーん。」
僕はいい香りのするお姉さんにピョンと飛びつくと小さく鼻を鳴らした。

お姉さんは大はしゃぎだよ。
『どうしました? そんなに犬が珍しいのですか?』
お姉さんと一緒にいたゴーグルのお兄さんが何か言っている。
そんなことをまったく気にしないでお姉さんは僕をなでなでしてくれる。
きゃあ肉球はやめて!

『犬に限らないが、動物は好きなんだ。』
お姉さんうれしそう。もしかしたら僕をお家に連れていってくれるかな。
なんだかお姉さんが僕を仲間にしたそうにこっちを見ている気がするよ。
『でもちょっと連れて行くわけには行きませんね。』
ゴーグルのお兄さんが反対している。このお兄さんは犬が嫌いなのかなぁ?
『一緒に行きたくないでちゅ〜』
もう1人のお兄さんも反対してるみたい。まるで鬼だよ。角まで生えているし。
でも、何であんな変な喋りかたするんだろう?

しぶしぶお姉さんは僕をそっと地面に置いた。
ううう、どうやら連れて行ってはもらえないみたいだよ。
お姉さんは名残惜しそうに僕の方を何度も振り返っている……。
ああ、また一人ぼっちだー。

252 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/22(水) 19:00:14 ID:mLuy6aNl0
「よっ、どうした不景気な顔して。」
突然知らない犬に話しかけられた。
「あのね。僕、迷子なの。」
「おいおい、お前も犬なら自力で帰ってみろ。」
「そうしたいんだけど変なんだ。知らない町、知らない人、知らない匂い……」
「何も分からないってか。ここはレイクナバって町さ。」
「聞いたことないよ。」
「確かにこの辺じゃ見ない顔だな。お前、名前は?」
「僕タロウ。」
「タロウか。変わった名前だな。俺はトーマスって言うんだ。狐狩りの名手さ。」
「え、狐さんがいるの? 僕もお友達になりたい!」
「お前狩りの意味分かってないだろ。そんなことじゃ帰るどころか町から出られないぞ。」
「どうして?」
「町を出たらモンスターが襲い掛かってくる。戦えなきゃやられるだろ。」
「えー! ところでモンスターって何?」
「何って、モンスターはモンスターだよ。戦えないなら腕に自信のある人間について行け。」
「うー、そんな人の当てがないよ……。トーマスさんは外に出るとき誰かについて行くの?」
「そそそそ! 前はトルネコって人についていったんだ。もうこの町にはいないけどな。」
こんなことならさっきのお姉さんに無理にでもついていけばよかったよ。
「仕方ない。モンスターと出くわしても何とか逃げ延びる術を教えてやるよ。」
「本当! ありがとう!」
「なめまわしと言って相手の顔をなめてひるませる技だ。」
「うう、なんかやだな。」
「我慢して覚えろ。」

タロウはなめまわしを覚えた!

「ここから昼に太陽のある方角に行くとエンドールというでかい町がある。
 そこから日の出の方角にある洞窟を抜け、山を登ると小屋がある。そこに勇者がいるそうだ。」
勇者は世界を救った英雄なんだって。彼だったら何とかしてくれるかもしれない。
僕はトーマスさんとお別れをして、勇者のいるという山奥の小屋を目指すことにした。

253 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/22(水) 19:01:14 ID:mLuy6aNl0
第2話に続く

254 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/22(水) 19:16:39 ID:9AsK3EMt0
タロウさん、きたー。
お姉さんはしなのさんかな。


255 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/22(水) 23:24:14 ID:i2HGURx60
めぐみさんの人だな

256 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/08/22(水) 23:25:18 ID:i2HGURx60
これは恥ずかしいw

257 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/24(金) 00:32:52 ID:rN1W/mQe0
タロウ編、投下乙!
文中のお姉さんは、やっぱしなのさんだよな?
クロスオーバーおもしろい!

次は4勇者の登場か。
どういう性格で来るか楽しみだw

258 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/24(金) 00:56:56 ID:oV33DJlq0
○因縁の対決○

ギィン・・・・この男はかなりの年をいってそうだがどんな攻撃を仕掛けてくるのか分からない。
まして竜人族の最後の生き残り。相当実力は持っているはず。
 タケ「(よし!もょ、俺に代われ。最初の様子見は俺の得意分野やからな。)」
 もょ「(こんかいはいい。おれがやる!)」
 タケ「(けど・・・・お、おい!ちょっと!)」

どうやら声をかけるのが苦しい状況になった。もょもとのテンションが普段より異常なほど高まっているようだ。
まいった・・・・助言すらもできねぇ・・・・・

もょ「いくぞ!」

もょもとがギィンに飛びかかって斬り込んで行く!
ギィン「ほぅ。なかなかのスピードじゃないか。」
迎え撃とうとした時もょもとは軌道を変え別の攻撃態勢に入った。

 もょ「はやぶさぎり!」
ギィン「遅いッ!!」

その瞬間ギィンの正拳突きがもょもとの腹部に直撃した。
 もょ「ぐ・・・・いま・・・なにがおこったんだ・・・おれのけんのほうがはやかったのに・・・」
ギィン「ふぅん・・・・・ワシの攻撃に耐えるとは。流石腐ってもアレフの子孫か。」
ムーン「何ですって!?これ以上私達のご先祖様を侮辱するのも許されないわ!バギッ!!」

ムーンはバギで攻撃を仕掛けたのだがギィンは竜巻を無防備で仰ぐように受けた。しかも涼しげな表情だ。



259 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/24(金) 00:58:22 ID:oV33DJlq0
ムーン「なっ・・・・・・」
ギィン「ワシを涼ましてくれたのか。ありがとうよ。ちょっと血が出てしまったがな。」
ムーン「な、舐めるんじゃないわよ!」

サマル「リア!呪文で攻撃して!僕がその後から槍で攻撃するから!」
 リア「分かったわ!お兄ちゃん。ヒャド!」


リアのヒャドがギィンに向かうのだが足を凍結させる事に成功した。

 
ギィン「なっ、足が凍ってしまったぞ!?」
サマル「今だ!これでも喰らえ!」
ギィン「バ〜カ。素直でやりやすいわ!初心者向けの戦いじゃの。」
サマル「えっ!?」 

ギィンはサマルの槍ごと持ち上げながら壁に向けて投げつけた!

サマル「がはっ!す、凄く痛い・・・苦しい・・・・・」
 リア「お、お兄ちゃん・・・・」
ムーン「私が治療するわ!もょもと!時間を稼いで!」
 もょ「わかった!」

その時ギィンが屈辱的な発言をした。


ギィン「それぐらいの時間いくらでもやるわい。あっさり死なれては困る。たっぷりいたぶらないとなぁ・・・・
     ワシの恨みはまだまだ果たせんからのぉ・・・・」


 もょ「ふざけやがって!」


260 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/24(金) 00:59:04 ID:n9kBSNyX0
支援!!

261 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/24(金) 00:59:41 ID:oV33DJlq0
 タケ「(も・・・・ょ・・・・・お・・・・・・・・け・・・・・)」
 もょ「(タケのこえがききとりにくいぞ。どうしたんだ?)」

もょもとがちょっと他の事に気がそれたら話せる状態になった。

 タケ「(おっ、漸く普通に話せるわ。もょ、うかつに攻撃を仕掛けたらアカン。)」
 もょ「(な、なんでだよ!)」
 タケ「(それなりの理由がある。お前がさっき攻撃が届かずに逆に攻撃を喰らったよな?)」
 もょ「(ああ。)」
 タケ「(あれはカウンターって言って相手の力を利用して攻撃する技や。)」

 もょ「(カウンター?なんなんだ!それは!?)」

 タケ「(簡単に言え例えるともょの力が10、ギィンが6とした場合、
     もょの力を利用して16にして攻撃する訳やで。)」

 もょ「(ばかな・・・・うそだろ?)」
 タケ「(ギィンは完全にもょが攻撃するタイミングを掴んでいるだろうな。うかつに攻撃はできへん訳よ。)」

 もょ「(じゃあ、どうする?)」

 タケ「(みんなで一斉に攻撃を仕掛けたらええ。それやったらギィン対応が遅れて逆に成功する可能性が高くなる
     わ。但し一回で必ずしとめるんや。何回も出来へんで!)」
 もょ「(よし!やってみよう!)」

 もょ「ムーン、さくせんがある。じつは・・・・・・・」

ムーン「・・・私と同じ意見ね。私とリアが同時に呪文を放った瞬間と同時にサマルと攻撃を仕掛けて!いいわね?」
 もょ「わかった!」


ギィン「相談は済んだのか?さっさとかかって来るがいい・・・・・・」

262 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/24(金) 01:00:14 ID:Q51yX3ubO
支援

263 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/24(金) 01:01:29 ID:oV33DJlq0
ムーン「いちいち五月蝿いわね!行くわよ!リア!」
  リア「うん!」

ムーンとリアが同時に呪文を放ったと同時にもょもととサマルが一斉に駆け出し攻撃を仕掛ける。

ギィン「こんな呪文ワシには通用せん!!」

ギィンが呪文をはじいた後サマルが突っ込んで攻撃を仕掛けたのだが・・・・・・

ギィン「貴様らの手などお見通しじゃ!!二人とも返り討ちにしてやる!」





――――――――――――――――――――――――――――――直前でサマルがこけた。




ギィン「な、何じゃと!?」
この瞬間ギィンもあっけに取られてカウンター発動のタイミングが狂ってしまった。


もょ「たあああああああっ!まじんぎり!」


もょもとの魔人斬りがクリーンヒットした。断末魔をあげながらギィンは倒れた。



・・・・・・・・・・結果的には上手く行った様だ・・・・・・・・・・・・しかし直前でこけるってありえねー!

264 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/24(金) 01:02:34 ID:oV33DJlq0
ムーン「サ、サマルがこけてくれたおかげで上手く行ったわね。」
  もょ「あるいみナイスプレイだぞ。」
サマル「何なんだよ!もう!格好悪いよ!」

リアは必死に笑う事をこらえている。サマルはある意味天性のドジかもしれん・・・・・・


しかし束の間、ギィンが立ち上がった。


 もょ「ばかな・・・・・まじんぎりがまともに決まったのに・・・・」
ギィン「年はとりたくないものじゃ・・・・・・ワシも本気を出さないといかんのぉ・・・・・」
ムーン「本気だって?」

ギィン「ワシの本当の姿を見せてやろう・・・・これからは全力で貴様らを殺す!ゆくぞ!ドラゴラム!」

ギィンが呪文を唱えるとみるみる竜の姿に変わっていった。しかも皮膚の色が黒い・・・・・まさか・・・・・

  リア「あ・・・・ああ・・・・・・」
サマル「信じられない・・・・・・・・・・・こんなに大きいなんて・・・・」
  もょ「あれは・・・・・ダースドラゴンだ・・・・・きろくではごせんぞさまにたおされたはず・・・・」
ムーン「な、何ですって!?」

ギィン「そうだ・・・・ワシは建前上アレフに殺されたんじゃが、実際はかろうじて生き延びたんじゃ・・・
    しかし今の貴様らにレヴァティンは所有していない様だな・・・・貴様らに勝ち目はない。」


 もょ「くっ・・・・・・」


確かに威圧感は相当凄いものだ。俺やもょもとはドルマゲスと戦った経験のおかげか何とか正面を向けて戦えそうだが
他の三人は怯んでいる。

265 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/24(金) 01:04:01 ID:oV33DJlq0
ムーン「あ、あんな化け物、・・・・・倒せるわけがないわ・・・・・・」
  もょ「みんな、ここはおれがやる!いくぞ!」


もょもとが斬りかかると同時にギィンも火炎を吐き出した。


 もょ「ぐうっ・・・・・」
ギィン「グルルルルル・・・・・・さらにこれも食らえ!!」


今度は吹雪を吐き出してきたのだ。こいつの狙いは・・・・まさか・・・・

 もょ「さ、さむい・・・・・・・」
 タケ「(もょ!次の攻撃は物理攻撃でくるぞ!避けるように備えろ!)」


俺の声が聞こえているだろうか?それじゃないと危ない。吐き終わった瞬間にギィンが爪で攻撃を仕掛けてくる。



・・・・・が何とかかすった程度で回避できたようだ。


 もょ「な、なんとかさけれたな・・・」
ギィン「ちっ・・・・ワシの攻撃を避けるとは中々のモンだ。」
 もょ「は、はがねのよろいにひびが・・・・・」


鋼の鎧にひびが入ったのだ。確か瞬間的に鉄を温めた後、急に冷却した場合簡単な衝撃で鉄が壊れやすい。
確かダイの大冒険のフレイザード戦で載っていたな・・・それをギィンは実行したのか。
あなどれん・・・・・・

266 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/24(金) 01:04:52 ID:oV33DJlq0
しかしもょもとの息使いが荒い―――――――――――――――疲労が溜まって来た証拠か。

 タケ「もょ!早く俺と代われ!今のお前じゃコテンパンにやられるだけや!」
 もょ「あ、あとすこしおれにやらせてほしい・・・・なんとかいけそうなんだ・・・」
 タケ「な、何やて!?どー見てもお前の方が劣勢やないか!」
 もょ「だいじょうぶ・・・・・ためしたいことがあるんだ・・・まあみてくれ・・・・・」

こんなもょもとは初めてだ。話が終わった後直にもょもとはギィンに向かっていった。

ギィン「最後の捨て身の攻撃か・・・・哀れなもんじゃ!この爪で切り裂いてくれるわ!」

ギィンは腕を大きく振りかぶって引掻こうとしたがかすっただけで懐に潜り込まれた。

ギィン「ぬっ!?」
 もょ「いまだ!」

その瞬間ギィンの腹部から血が勢い良く噴出したのだ・・・









一      体      何      が      起      こ      っ      た      ?






267 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/24(金) 01:05:58 ID:n9kBSNyX0
支援…!

268 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/24(金) 01:07:16 ID:oV33DJlq0
ギィン「こ、この嫌な感覚は、確かアレフの技・・・・・許さんぞぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギィンが勢い良くもょもとに近づき、攻撃を仕掛けてきた!!もょもとは回避しようとしたが間に合わず、
とてつもない大きな尻尾で吹っ飛ばされた。

 もょ「ぶぐわぁッ!!!」
ギィン「この忌々しい人間め!焼き尽くしてくれるわ!!」


更に火炎で追撃された!!もょもとは必死に堪えていたのだが蓄積されたダメージと疲労の影響で案の定、倒れてしまった。


 タケ「お、おい!大丈夫か!?しっかりせえ!」
 もょ「や、やっぱり・・・・・・だめ・・・・・だった・・・・・・」
 タケ「そんな事あるかい!!今は気をしっかり持つんや!死ぬンやないで!」
 もょ「タケ・・・・・た、たのむ・・・・・おれのかわりに・・・・みんなを・・・・・」
 タケ「もょ!返事しろ!!おいっ!!」






もょもと&タケ
Lv.16
HP:  0/112 (もょもと気絶)
MP:  2/  2
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄兜
特技 共通技:チェンジ
 もょもと専用:隼斬り・魔人斬り・ドラゴン斬り(New!!)
 タケ専用  :かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御・メラ

269 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/24(金) 01:11:45 ID:oV33DJlq0
支援ありがとうございました。
今後ともよろしくです。

270 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/24(金) 01:22:50 ID:L4uFEyQH0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
お久しぶりのレッドマンさん、乙!
ダースドラゴン強ええええええええええ!

ここでタケってのがまた!
続き期待してます

271 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/24(金) 06:37:16 ID:3lp3C445O
熱い展開になってきたな!
次はどうなるかwktk

272 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/24(金) 09:06:56 ID:seblDgkk0
カオス的な展開になりそう。
果たしてどうなるのやら。

273 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/24(金) 11:39:01 ID:cQuGA68U0
>>249-252
犬が主役って面白い!
タロウの犬種ってなんだろう。
柴っぽいけど違うか?

>>258-268
レッドマン氏続きキター!!!
どうなるんだもょ&タケ!

274 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/25(土) 10:39:49 ID:+tdJ9OBV0
レッドマン氏乙
きっとタケならやってくれる。

275 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/25(土) 11:03:06 ID:L6jhOqx50
主人公のタケがどう活躍するかが楽しみだ。
しかし他の三人は完全に空気w



276 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/25(土) 17:19:54 ID:NW2MpKq3O
       り    上
    盛             が
 あ                   っ
さ         ぁ   っ         て
       ぁ         !
                       き
      ぁ      !  !
                      ま
      ぁ
                    し
         ぁ       た
             ぁ

277 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/26(日) 00:18:03 ID:8kBvvWu10

    〜作り合わされし世界〜


    → 冒険をする
         1:しなの  Lv5
         2:ヨウイチ Lv6
       → 3:タロウ  Lv2

278 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/26(日) 00:19:04 ID:8kBvvWu10
・第2話 タロウの犬転換

町の外では大きなバッタや空飛ぶネズミが襲い掛かってくる。
僕は噛み付いたりなめ回したりしながらなんとか撃退して行った。
でも、戦っているとき矢が当たっちゃった。痛いよお。

勇者さんを目指して僕は進む。
洞窟を抜けて山を登る。
でも、何か変だよ。なんだかくらくらする。
こんなときモンスターに襲われたら大変だよ……

『何だお前は?』
魚のひれみたいなものをつけたお兄さんがいる。
モンスター……じゃないよね?
『毒を受けているな。毒矢頭巾にでもやられたか。』
そういうとお兄さんは僕に葉っぱを食べさせてくれた。
『毒消し草だ。これで体の毒は消える。』
お兄さんは僕を助けてくれてみたい。
『お前、一匹で旅をしているのか? 気をつけていけよ。』
「わん!」
『ちょっと待った! なんだお前の格好は!? それじゃ旅はできないぞ。』
格好って言っても僕が身に着けているのは首輪だけだよ。
『袋のなかにいろいろはいっているから持っていけ。』

タロウは鉄の爪を装備させてもらった!

わー、かっこいい爪だね。僕も少しは強くなるかな?

279 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/26(日) 00:20:05 ID:8kBvvWu10
お兄さんのおかげで僕は小屋までたどり着くことができた。
「くーん……」
『何だお前は?』
なんだか恐そうなおじさんがいる。この人が勇者なのかな?
『お前みたいなワンちゃんは一晩泊まっていきやがれ!』
えー! なにそれー!

「すまない。我が主は少々強引なのだ」
この小屋にも犬がいて僕に話しかけてきた。
「ううん泊めてくれてありがとう。ねえ、あの人が勇者なの?」
「いや、勇者は……おや、ちょうど来たようだな。彼が勇者だ。」

『じいさんいるかー。シンシアがスープ作りすぎたから持ってきたぞ。』
『何で毎度毎度シンシアちゃんは分量間違えるんだろうな。』
『知らん。おや、お前はさっきの犬じゃないか。』
さっきのひれのついたお兄さんだ。この人が勇者なのかな。
『迷い犬だったのか? そうだ、名前をつけてやろう。』
僕タロウなんだけどな。
『ボロンゴというのはどうだ? プックル、チロルなんてものいいな。』
ううう……不安だ。
『よし決めた。お前の名前はゲレゲレだ!』
いやー! お願いだから考え直してー!
『たっぷり可愛がってやるぞゲレゲレ!』
きゃー!

凄い名前をつけられて何をされるのかと思ったけど、普通に遊んでもらったよ。

280 :作り合わされし世界 ◆8fpmfOs/7w :2007/08/26(日) 00:21:48 ID:8kBvvWu10
「すまない。勇者殿は少々強引なのだ。」
「ううん楽しかったよ。ゲレゲレにはびっくりしたけどね。」
「そうか。それはよかった。」
「こんなに良くしてもらえるのは、きっと生類憐みの令以来だね。」
「何だそれは?」
「僕もよく知らないけど犬を大切にすることらしいよ。」
「ふむ。初めて聞いたな。」
そうなんだ。やっぱりここってどこか違う世界なのかな……
「僕ね、お家に帰りたくて勇者さんに会いに来たの。」
「家に帰るために?」
「うん。なんだか僕のお家、こことは全然違うところにあるみたいなんだ。」
「ふーむ。しかし頼みたくても勇者殿といえども犬の言葉は分からぬぞ。」
ううう、勇者なら何でもできると思ったのにな……
「とにかく今日は疲れているだろう。ゆっくり休むといい。」
「ありがとう。そうするよ。」
「楽しい夢を見れるといいな。夢には不思議な力があるそうだ。」
「不思議な力?」
「かつての勇者殿の仲間に夢で未来を見ることができる一族の者がいたそうだ。」
「それは凄いね。僕もそんな夢が見てみたいな。」
「何か未来につながる夢が見られるといいな。」
むしろこれが夢だったら楽なんだけどな。
僕はそんなことを思いながら眠りについた。

第3話に続く

281 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/26(日) 01:36:10 ID:39Sx42ir0
タロウかわいいよタロウwwwww
『お前みたいなワンちゃんは一晩泊まっていきやがれ!』に吹いたw

282 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/26(日) 01:39:26 ID:Y2f7e2lsO
あの時のゲレゲレはタロウだったのか!
てか、ビアンカのネーミングセンスは4勇者の遺伝か…

283 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/26(日) 01:46:23 ID:Y2f7e2lsO
4勇者は男か…
呪いのアイテムは何かな?

284 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/26(日) 13:49:40 ID:FPhAj7sw0
ゲレゲレかわいい。
がんばって立派なキラーパンサーになってね。

285 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 21:24:26 ID:dpSKSb9hO
乙!
タロウかわいいよタロウ

286 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:05:14 ID:Ebaz7kg+0
○混沌の戦士○

これはやばくなってきたで!もょの代わりに俺がやる事になったんや!
しかし、もょが倒れたら俺も消滅すると思っていたんやけど、まだ消滅せえへんのはもょが生きている証や。
宿主の死=俺の死に繋がると言う事やな。
しかし今はこの状況を利用して何とか頭の回転をフルスロットルで対策を考えへんと………………
確実に全滅してしまうで。

  リア「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ムーン「う、嘘でしょ!?もょもとが……………………」
サマル「そ、そんな………………」

ギィン「ククッ、その男が貴様等のリーダーらしいな。あらゆる面で支えられてきた訳だ。」

このクソ竜完全に状況を把握しているわい。今はまだ起き上がるべきやないな。

ギィン「愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!
     貴様等から絶望や恐怖が感じるぞ!!これこそがワシの願望じゃ!!」

ムーン「ま、まだ負けたわけじゃないわ!」
ギィン「虚勢を張っても無駄よ。その証に足が震えているではないか……」
ムーン「くっ………………これでも受けるがいいわ!!イオッッ!!」

ム−ンが呪文を唱えたんやけど全く通用してへん!呪文耐性もかなりあるみたいやな。

ギィン「絶体絶命じゃな。痛くも痒くも――――――――――――――――――――無いわ!!」
ムーン「あ、ああっ……………………………」
サマル「もう諦めよう!勝てっこないよ!!」
  リア「で、でも…………………」
ギィン「命乞いをしても無駄よ。あの男とは会わせてやるわ。あの世でな。」

ここら辺で始めるとするか。俺の特訓と最大限に絞った知恵をクソ竜にぶつけたる!!

287 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:06:05 ID:Ebaz7kg+0



 タケ「何勘違いしているんだ……………………………!!」












 全員「えっ!?」








 
 タケ「俺のバトルフェイズはまだ終了していないぜ!!」






288 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:07:31 ID:Ebaz7kg+0
ギィン「な、何じゃと!?立ち上ってくるとは!?」
ムーン「う、嘘でしょ………信じられない……」
  リア「もょもとさん!!」
サマル「もょ!!」

  タケ「みんなすまん。心配かけたな。」
ムーン「か、体は大丈夫なの!?」
  タケ「ちょっと怪我した程度だ。心配するな。さぁ、仕切り直しだ!再開するぞ!」

ギィン「貴様……………しつこい奴じゃ!叩き潰してくれるわ!!」
ギィンが大きな尻尾で攻撃を仕掛けてくるが咄嗟に大防御の体制をとった。

ギィン「た、耐えやがった!!」

 タケ「おいおい、こんなもんか。って言ってもけっこー痛かったけどな。」

ギィン「ならばわしの連続攻撃を耐えれるかどうか試してやるわ!!」

ギィンが炎を吐いてきた。ここは何とか凌ぐ様に耐えよう。
 タケ「くっ……………まだまだ!」
ギィン「ならば次はこれでどうじゃ!」

今度は吹雪を吐き出してきた。これがチャンス!!

 タケ「メラッ!!」

よし!うまく剣に融合させることが出来たで!!

ギィン「馬鹿な!魔法剣で吹雪を無効化にするとは…!!」
 タケ「食らいやがれ!火炎斬り!!」

クリーンヒット!!っと思ったが直前で少し避けられた。流石もょが苦戦した相手や。

289 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:08:20 ID:Ebaz7kg+0
  タケ「ちっ!外してしまったか。」
ムーン「もょもとが…………呪文を…………いつの間に…………しかも魔法剣まで……」
  リア「すごおぃ!」
サマル「こ、これないけそうだ…………………頑張れ!!」

3人に驚きと歓喜の表情見れた。何とか戦闘体制に戻すことが出来たで。

 ギィン「まさか……その剣は……レヴァティンか!?」

いや、普通の魔法剣なんやけど。ハッタリかますか。

 タケ「そうだ。まさか俺がレヴァティンを精製出来るとは思わなかっだろう?」

ギィン「ぐっ………」

 タケ「お前のトラウマを突いて攻撃してやる。ご先祖に代わりとどめを刺してやろう!」

ギィン「ククククク……………ハーッハッハッハッハッハッハッ!!!!ハッタリはよせ!!」
 タケ「な、何がおかしい!?」

いきなりクソ竜が笑い始めたがな。気持ち悪い。

ギィン「レヴァティンはその程度の火炎ではないわ!しかもたかが鋼の剣に呪文と融合させただけではないか!」
 
あっさり見抜きやがった。陽動作戦は失敗か。

ギィン「それにまさかこんな所でめぐり合えるとはな!貴様の呼吸…行動…剣技…思考…何もかもが別人じゃ!!」

 タケ「何だと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

更に俺の存在までを見抜きやがった!!


290 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:10:53 ID:Ebaz7kg+0
サマル「ど、どう言う事だ!!」
ギィン「その男の体内に二人分の魂が入っているんじゃ。」
ムーン「な、何を根拠に言っているのよ!!」

ギィン「並の人間では見抜けぬがワシには誤魔化すことは不可能!!
    何故なら、その男の魂をこの世界に呼び寄せたのはワシだからじゃ!」

 リア「ええっ!!」


3人が俺を見つめてきた。−−−−−−−−誤魔化しがきかん。−−−−−−−−−カミングアウトするか。

  タケ「このおっさんが言っているのは事実や。ここまで的確に言われるとは思わんかったわ。」


  リア「は、話し方が変わっちゃった?」
  タケ「もょのためにもばれたらアカンなーって思っていたんやけど、まさか俺をこの世界に呼び寄せた張本人がおるとはの。」

ムーン「貴方は……一体何者なの!?」
  タケ「それは……」


ギィン「ワシが貴様を呼んだ事情を話してやる。混沌の戦士(カオス・ソルジャー)よ。」
 タケ「何言っているんや?誰が混沌の戦士やねん。中二病か?このクソ竜が。」
ギィン「その訳を話してやる。とりあえず聞くがいい。」
 タケ「……………………………………」


何を根拠に言っているんだ?しかし、この世界に俺の存在意義が聞ける機会だ。
聞くだけ聞いてみるか。



291 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:12:27 ID:Ebaz7kg+0
ギィン「…我が竜人族は絶滅寸前。そこで異世界から部下を集めるようにとあるお方からの
     指示でその呪文を授かりワシ等の手駒にしようとした訳だ。」

 タケ「ほー、しかし俺の世界には何千何億という人間や生物がるんやけど、どういうつもりや!?」
ギィン「貴様がある時から破壊衝動が大きくなり、負の理念が増幅された。その理念が我々が望む理想の混沌の戦士。
    呪文との波長が貴様の波長と一致したため呼び出したのだ。不具合があったため、肉体までは一緒に呼び出せなかったがな。」

 タケ「−−−−−−−−−−−−それで?」
ギィン「そこで魂を入れる器が必要だったのだ。恐怖に駆られた人間が必要となった。」
 タケ「それでもょを選んだわけか。」

ギィン「まさか器がアレフの子孫とは思わなかったがな。そこで一つ提案がある。」
 タケ「何やて!?」
ギィン「我々の配下になるのなら仲間の安全を保障しようではないか。その方がお前の器も喜ぶであろう。
    どうじゃ?」

確かに美味しい話だ。しかし必ず裏がある。俺はとっさに答えた。

 タケ「だが断る!!」

ギィン「何じゃと……」

 タケ「いかにも確実に勝ち誇っている奴に「NO」と断ってやる事や・・・まして150年たった今も
    憎しみ続けている奴など信用できへんわい!俺の世界でも同様にお前みたいなド腐れ国家があるもんでな。」

ギィン「貴様………我々に歯向かうのならば器ごと嬲り殺してくれるわ!!」
ギィンが爪で攻撃を仕掛けてきたがとっさに剣で受け止めた。が、かなりの威力だ。

 タケ「ぐっ・・・・・・だあああああああああああ!!負けっかああああああ!!」
……………………………………何とか攻撃を仕掛けたのだがあまり効果がない。
いくら呪文で攻撃力を上げても当たらなければ意味がない。

292 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:13:26 ID:Ebaz7kg+0
ギィン「パワーやスピードもアレフの子孫よりも劣るか。混沌の戦士よ。情けないのぉ。」
 タケ「まだまだぁ!!」
ギィン「ならばこれでどうじゃ!!」


今度は突進してきた、スピードが遅い分回避は出来そうだが−−−−−−−−−−−−−−後ろにリアがいる。
彼女が危ない。即座に大防御をしたのだが吹っ飛ばされた。


 タケ「ぐはあっ!!こ、これはかなりきついがな………大防御してこれかよ……予想外やで。」
 リア「だ、大丈夫…?」
ギィン「貴様も愚かな男よ。そんな女などほって置けば回避できたものの……」
 リア「えっ!?」

 タケ「知るかアホォ!たまたまや。お前の力量を測っただけや。それに友との約束もあるからなぁ!」
ギィン「くだらんのぉ………約束など。強気になっても形勢逆転は出来ん!!」

 タケ「だからどうしたぁ!まー今のアンタには一生分からん事や。てか、単細胞には理解できない難題でっか?」
ギィン「なんじゃと!?」


 タケ「こいや!それでも竜人族は臆病モンの種族かオイ!?俺ごときに威圧されて全く情けないわ!!」



さあ挑発に乗ってくるか!?

ギィン「ならばもう一度吹き飛ばしてくれるわ!」

案の定乗ってきた!



293 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:14:08 ID:Ebaz7kg+0


こんな化けモン通常の攻撃では返り討ちできねぇ。しかも魔法剣を精製するほどの時間もない。大防御しても完全に防げない。














          な          ら          ば          !          !















294 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:14:45 ID:Ebaz7kg+0
ギィン「何ィ!!突っ込んできたじゃと!!ぐひゃああああ!!」


何とか捨て身のカウンターで会心の一撃を食らわす事が出来たが……………俺自身も衝撃の反動によりおもいっきり壁に叩きつけられた。


 タケ「グバァ!!ガハッ!!ガハッ…………ヒュー……ヒュー………」

これはやべいわ!ボディブローを鳩尾にまともに打たれて、悶絶し、息苦しい状態に似ている。いや、それ以上に苦しい。
けど今更倒れるわけにはいかん。

ギィン「ハァッ!ハァッ!……まさか相撃ちを狙うとわのぉ。しかし顔色も青くなっているようだな。ククッ………」

やはりチアノーゼか。そんな事より早く呼吸を整えねないと、攻撃態勢がとれねえ!
ここは喰いしばれ!!
 
 タケ「あ、甘くみんなや…まだ倒れへんで…俺は…」
ギィン「貴様みたいな欠陥品などいらん!他の者と仲良く死ぬが良い。」

こんな状態で勝てる方法がみつからねぇ。どうする?どうする?どうする?どうする?どうする?





いや、一つだけある!!







295 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 23:15:17 ID:RyS+CCfH0
支援

296 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2007/08/27(月) 23:16:08 ID:Ebaz7kg+0
  タケ「ムーン…」
ムーン「な、何よ。」

  タケ「アンタに頼みがある。これを―――――――――――――――」

ムーン「ええっ!?そんな事は無茶よ!!貴方が何者か知らないけど危険すぎるわよ!!」
  タケ「もょとの誓い俺にはあるんや…この勝負は絶対に負けられへん…頼むで…」


何とか協力要請が出来たみたいだ。俺も準備をするか。決着をつけるための。


ギィン「最後に言い残すことは無いか?」
 タケ「この勝負、俺らの勝利で終わるわ。俺のミソっかすの魔力と生命力で魔法剣を作り出すわい!!見とれ!!」


全身を炎を出すことに集中させる事によって魔法力が切れた状態でも火炎球を出すことが出来た。
後は剣と炎を融合させ、全力で突っ込む準備が整った!


ギィン「ふぅん…ならば貴様の覚悟を見せてもらおうか。」
 タケ「今からいくで……たあああああああああああああああああああ!!」


突き足す体制でギィンに全力疾走で向かっていった。


ギィン「最後は見苦しい捨て身の攻撃か。ならばこの爪で大きく引き裂いてやろう!!」
ギィンが大きく降りかかろうとした時………



297 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 23:19:53 ID:7B/73cJ1O
支援します!

298 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 23:23:26 ID:VUB7H2Br0
支援

299 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 23:53:16 ID:TKD6JCYl0
規制されて続き投下できなさそうなら、
今日はここで終了するか規制解除まで待つか、
避難所の職人スレに書いてもらえれば転載しますよ。

300 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 23:59:05 ID:Z8Rlkh4U0
タケ、かっこよすぎ。
支援体制に入る。

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