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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら10泊目

438 :Stage.8 hjmn - 1 ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:08:07 ID:LfZZ9TuH0

アルス「ちーっす」
タツミ「どうもー。さてサンクスコールの前にちょっとこの場を借りまして、
   アルスにど〜しても言っときたいことがあるんだよね」
アルス「ちょうどいい。俺もお前に言いたいことがある」
タツミ「ふーん、別にいいけど」
アルス「んじゃ、せーの――」


タツミ「アルスごめん、おとといの雑談は僕が悪かった!」
アルス「タツミすまん、おとといの雑談は俺が悪かった!」

タツミ「………………」
アルス「………………どうぞ」

タツミ「その、冗談のつもりだったんだよ、あんな重い過去があるなんて知らなくてさ。
   心の中では『ヤッベ地雷踏んだぁぁ!!??』って血の気引いてたんだけど、
   君は淡々と語り続けてるし、僕が変に同情するのもおかしいしって、
   こっちもなるべく『大したことじゃないよねー』みたいな返事してたり……ホントごめん」
アルス「あーいや、俺も断りゃいいのに大人げないっつーか、あんなん人前で話すことじゃねえよな。
   引っ込みつかなくなって続けてたが、お前も平然と流してくれて逆に助かった。
   あとアレも、まさかマジで持ってるとは思わなかったんだよ。一瞬出すの迷ってたろ。
   優等生で通してんのに、吸ってたこと知られたくなかったんじゃって……こっちこそすまん」

タツミ「……じゃあこの話はここまでということで。うん」
アルス「おk。しっかし、お前ってもっと生真面目なタイプだと思ってたんだがなぁ」
タツミ「そう見せてるだけで、僕もそんなカタブツじゃあないよ。まあいろいろとねー」


439 :Stage.8 hjmn - 2 ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:10:04 ID:LfZZ9TuH0


アルス「では、こちらの事情でこれ以上お待たせするのも申し訳ないし」
タツミ「恒例のサンクスコール、始めまーす!」


タツミ「えーと、>>409様、アレフさんあやしい人になってましたね……。
   ショックでしたらすみません。なにか理由があるんだとは思いますが」
アルス「>>410様、もしかして相手の正体わかってる? 俺は他のドラクエ知らないからなぁ。 
   ユリコに関しては、俺もビックリしたよ。役得だったけどなw」
タツミ「ま、まあ不可抗力だから仕方ないか。>>412様、キックボクシングだか
   テコンドーだか知りませんが、彼女に本気で蹴られたらマジで吹っ飛びますw」
アルス「経験あるのかよ。>>413様、確かにリアルサイドの戦闘は制限があるみたいだな。
   もう一回くらい誰かと手合わせして、その辺の調査しないとマズイなぁ。
   ちなみに目の色は、もともとうっすら色が入ってんの。詳しくは近々本編で」
タツミ「>>414様、そう! 知らなかったよ、君の本名アルセッドって言うんだね?」
アルス「言ってなかったっけ。真ん中(ミドルネーム)はうちの習慣で名付け親の名前が入るんだ。
   なので>>415様が言う、ワンピースでの定義とはちょっと違うんじゃねえかな」
タツミ「>>416様、ということで『ドラクエ』も違うみたいですね。んで、なんて入るの?」
アルス「少なくとも>>417様のは違うかなw 大したことでもないんで説明するが、
   俺の場合は名付け親がデニーじいちゃんだったから、Denyって。それだけ」
タツミ「なるほど。>>418様、違ったらごめんなさい、吸血鬼ハンターの人ですか?
   マイキャラさんとは、どうぞ仲良く♪」


アルス「しかし……ふぅ」
タツミ「どうしたの」
アルス「いやさぁ……。なんかユリコちゃんの大活躍のおかげで、
   俺の前半の死闘がすべてオマケだったような気がするんだけど .....orz」
タツミ「仕方ないんじゃないかなー。インパクトあるでしょ、あっちの方が」
アルス「そうだな……」

440 :Stage.8 hjmn - 2 ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:16:10 ID:LfZZ9TuH0


アルス「では、こちらの事情でこれ以上お待たせするのも申し訳ないし」
タツミ「恒例のサンクスコール、始めまーす!」


タツミ「えーと、>>409様、アレフさんあやしい人になってましたね……。
   ショックでしたらすみません。なにか理由があるんだとは思いますが」
アルス「>>410様、もしかして相手の正体わかってる? 俺は他のドラクエ知らないからなぁ。 
   ユリコに関しては、俺もビックリしたよ。役得だったけどなw」
タツミ「ま、まあ不可抗力だから仕方ないか。>>412様、キックボクシングだか
   テコンドーだか知りませんが、彼女に本気で蹴られたらマジで吹っ飛びますw」
アルス「経験あるのかよ。>>413様、確かにリアルサイドの戦闘は制限があるみたいだな。
   もう一回くらい誰かと手合わせして、その辺の調査しないとマズイなぁ。
   ちなみに目の色は、もともとうっすら色が入ってんの。詳しくは近々本編で」
タツミ「>>414様、そう! 知らなかったよ、君の本名アルセッドって言うんだね?」
アルス「言ってなかったっけ。真ん中(ミドルネーム)はうちの習慣で名付け親の名前が入るんだ。
   なので>>415様が言う、ワンピースでの定義とはちょっと違うんじゃねえかな」
タツミ「>>416様、ということで『ドラクエ』も違うみたいですね。んで、なんて入るの?」
アルス「少なくとも>>417様のは違うかなw 大したことでもないんで説明するが、
   俺の場合は名付け親がデニーじいちゃんだったから、Denyって。それだけ」
タツミ「なるほど。>>418様、違ったらごめんなさい、吸血鬼ハンターの人ですか?
   マイキャラさんとは、どうぞ仲良く♪」


アルス「しかし……ふぅ」
タツミ「どうしたの」
アルス「いやさぁ……。なんかユリコちゃんの大活躍のおかげで、
   俺の前半の死闘がすべてオマケだったような気がするんだけど .....orz」
タツミ「仕方ないんじゃないかなー。インパクトあるでしょ、あっちの方が」
アルス「そうだな……」

441 :Stage.8 hjmn - 3 ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:17:28 ID:LfZZ9TuH0

アルス「続いて雑談についてのサンクスコール。
   >>423様、いやーすみません。やっぱ聞いてて気分のいい話じゃないよな」
タツミ「くだらない話題を振っちゃった僕が悪かったんです。ごめんなさーい。
   >>424様、本編も番外も楽しんでもらってありがたいです。
   僕の場合は、バレないようにちょーっと悪いことやってるタイプですねw」
アルス「>>425様、あくまで俺みたいなガキから見た世界観なんで、
   たくさん間違ってるところもあるんだろうけどな」
タツミ「>>426様、アルスが言うように、これから物語が進んでいくうちに、
   新たにわかってくることも多いと思います」
アルス「>>427様、……まあ当時はそれなりに。三日間くらい部屋に閉じこもってたかなぁ。
   もう過去のことだし、今はまったく気にしてないけどさ」


タツミ「以上になりますね。いろいろ至らない主人公ですけど」
アルス「今後ともよろしくお願いしやっす」
タツミ「いやはや、すっかり前座が長くなってしまいましたが……」


アルス・タツミ『それでは本編スタートです!』


【Stage.8 新しいお友達】
 ゲームサイド [1]〜[6]


442 :Stage.8 [1] ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:18:15 ID:LfZZ9TuH0
  Prev >>400-407 (Game-Side Prev (マエスレ)>>558-569)
 ----------------- Game-Side -----------------

 アルスがなんだか大変なことになっていた、その頃。

 そんなことは露も知らず、僕は初めての船旅に浮かれていた。真っ白な帆船『リリーシェ
号』は、ロマン溢れる冒険の旅に相応しく。
 夕日が世界中を黄金色に灼きながら、水平線の向こうに沈みかけている。思いきり潮風
を吸い込めば、自然と歓声も上がる。
「っん〜っ、気持ちいい! けっこうスピード出るんだね」
「今日は潮も風も最高だ。勇者ってのは、自然も味方につけるみたいだな」
 船長のモネさんがガッシリした手を僕の肩に置いて笑った。
 もじゃもじゃの白ヒゲと、ちょっと悪党っぽい刺青と、トレードマークのキセル。ポル
トガ王から僕らの航海を任された人なんだけど、まさに「いよっ海の男!」って感じの、
頼りがいのあるおじいちゃん船長だ。
「これなら、明日の朝にゃあエジンベアに着くぜ」
「お願いします」
 問題はあの差別主義の番兵だな。ロマリア国王(仮)をやってたときに事前に釘を刺し
ておいたし、ポルトガ王の紹介状もあるから大丈夫だとは思うけど……くしゅん!
「おっと、風邪ひいちゃいけねぇ。さ、中に入んな」
「はーい」

 船室に戻ろうとしたら、入れ違いにロダムとサミエルが出てきた。ロダムは口に手を当
てて青い顔をしている。船酔いがひどいらしい。
「大丈夫?」
「え、ええ、ご心配なさらz……うぷ!」
 船縁に駆け寄り、身を乗り出してまた吐いている。
 ロダムの背中をさすりながら、サミエルは脳天気に笑った。
「しっかし意外ッスよねえ。てっきり勇者様だと思ってたのに」
「別に僕は、酔いやすくて吐いてたわけじゃないってば」
 でも気持ちはよーくわかる。あんまり吐くと胃を痛めるし。頑張れロダムー。

443 :Stage.8 [2] ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:20:38 ID:LfZZ9TuH0

 船室に降りていくと、なにやらみんなが騒いでいた。「あっち行ったぞ!」「こっちに
逃げた!」とか叫んでいるから、ネズミでも出たんだろうか。
 エリスがいたので聞いてみると、なんでも魔物が荷物に紛れて乗り込んでいたらしい。
「教会の洗礼を受けていない魔物を乗せるのは、縁起が悪いんだそうです」
「そうか。船乗りさんは験(ゲン)を担ぐ人たちだからね」
 こういうのはただの迷信じゃなく、昔からの知恵が反映されていることが多い。僕も手
伝った方がいいかな。
「勇者さーん、そっちに行きゃしたぜ!」
「え?」
 瞬間、足下をなにかが駆け抜けていった。ランプの明かりじゃ暗くてよく見えなかった
んだけど、サッカーボールくらいの青いカタマリが、僕の後ろの、樽の陰に隠れたようだ。
「勇者様は下がっていてください」
 エリスが杖を構えて前に出ようとする。
「待って待って、たまには僕に任せてよ」
 逃げ回ってるくらいだからそんなに強い魔物でもないんだろうし。
 船員にランプを取ってもらって、かざしてみる。どれ、確かこの辺に……


 そこで僕は、見てしまった。


 こ、こんな……こんなことがあっていいのか?
 ありえない。ありえないモノが、こ・こ・に・い・る!!!!!


「カ………………………カ〜ワ〜イ〜イ〜ッッ☆♪!!」


 ちょ、ちょっと待ってよ、なにこの、つぶら〜な瞳!
 丸くてね、半透明でね、プルプルしててね、もうなんて言ったらいいのか!

444 :Stage.8 [3] ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:21:19 ID:LfZZ9TuH0

「いや〜カワイ過ぎるッッッッ!! え、もしかしてこれがスライム?」
「そうみたいですね」
 横からのぞき込んだエリスがうなずいた。あんまりカンドー無いみたいだけど、女性は
こういうのに弱いんじゃないの?
「私たちは子供の頃から見慣れてますから。そう言えば勇者様、アリアハンからロマリア
に直行しましたから、近くで見るのは初めてでしたか」
 そうなんだよ。これならアリアハンでちょっと外に出てみれば良かった。

 さて、モニターの前の読者様は「たかがスライムだろ?」と思われるかもしれない。
 ドラクエ界ナンバー1の有名モンスター、あまりにいろんなメディアやグッズで出回っ
てるから、いまさらというか……。
 だぁがしかし、ホンモノはもう想像の範囲外! ウェルシュコーギーの子犬にもアメリ
カンショートヘアの子猫にも負けず劣らずの愛らしさだ。そんなのがウルウルした目で僕
を見上げているのだから、言うことはひとつしかない。
「飼う!」
「ダメです」
 光の速さで却下されたぁ!
 僕が味方だとわかったのか、スライムは物陰から出てくると、ピョンと僕の胸に飛び込
んできた。柔らかくてひんやりした肌触りも超GOOD!だ。あ、なんか震えてるよぉ。
「いいでしょエリス。こんなに怖がってるのにっ」
 スライムを抱きしめて訴える僕を、エリスと屈強な船乗りさんたちがじりじり取り囲む。
「そうは言ってもなぁ。勇者さん、洗礼してないのはヤバイんだよ」
「他の魔物を呼び寄せてしまうそうです。海のモンスターは手強いんですから、危険はで
きるだけ回避するべきですよ、勇者様」
「じゃあ、どうするの……?」
「海に捨てます」
 そ、そんな〜!
「死んじゃうじゃないか! 可哀想だよ、この子なんにも悪いコトしてないのに!」

 ランランララランランラ〜♪


445 :Stage.8 [4] ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:22:30 ID:LfZZ9TuH0

 誰だナウシカのBGMかけてるヤツぁ! やめやめ、あれ防衛に失敗してるじゃん!
「お願い、ちゃんと面倒見るから。ね? ね?」
「ダメったらダメです。わがまま言わないでください」
「お願い、ちゃんと面倒見るから。ね? ね?」
「ループ合戦なら負けませんよ。朝まで続けますか?」
「よーし朝までやろうじゃないか。その頃にはエジンベアだ、真っ先に教会に行って、そ
の『洗礼』とかいうの、やってもらえばいいんでしょ?」
「勇者様ってば……」
 あきれ顔でため息をつくエリス。わかってはいるけど、でも〜。

「おや、皆さんどうしたんですか?」
 そこにロダムとサミエルが戻ってきた。船員さんの1人が説明する。
 穏やかに聞いていたロダムは、事情がわかると僕の方に近づいてきた。
「まあまあ、そんな涙目で睨まないで。この子に洗礼をしてあげれば良いんでしょう?」
「え……ロダム、できるの?」
 にっこり笑う宮廷司祭殿。
「あんた神父の経験があるのかい?」
 モネ船長がほぉっと感心する。ロダムは少し照れたように頭をかいた。
「まだ駆け出しの時に武僧に転向したもので、簡単な典礼だけですがね」
 ロダムは僕からスライムをそっと受け取ると、テーブルの上に置いた。スライムはおと
なしくしている。
 気を利かせた船員さんが分厚い本を持ってきた。バイブル――聖書か。
 ロダムが祈祷を始めると、みんなが手を組んで祈り始めた。僕もそれに倣う。
 お、スライムも目を閉じてるし。賢いやつだなぁ♪

 たっぷり10分くらい祈ったのち、精霊神ルビスに誓いを立てて聖水をかけて(ダメー
ジ食らうんじゃ!?と心配したけど平気そうで良かった)、スライムの洗礼は終わった。

   ◇


446 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/26(水) 22:23:53 ID:q9GRL+sd0
リアルタイムktkr支援

447 :Stage.8 [5] ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:25:27 ID:LfZZ9TuH0

 下を向いて本(聖書)を読んだせいで、ロダムはまた酔いがぶり返し、儀式が終わった
途端に甲板に出て行った。ありがとうロダム、あなたの犠牲は無駄にしないよ!
「プニプニしてかわいーなー♪ よし、お前の名前はヘニョだ」
「ヘ、ヘニョ……?」
 エリスとサミエルが口の端をヒクヒクさせている。そのいかにも「こいつセンスねぇな」
的な眼差しが痛いんだけど。
 だって誰かさんがあんまり嫌がるからさー。いいじゃないか、スライム本人だって気に
入ったみたいだし。ずーっとニヘラっとしてるから、いまいちわからないけど。

「そろそろメシにするぞ」
「お、待ってました!」
 船員さんに声をかけられて、サミエルがさっそくとなりの食堂に移動する。
「ここのシェフのメシはうまいッスよねぇ」
「だねー。そういえばヘニョはどんなもの食べるの?」
「基本は草食ですが、だいたいなんでも食べますよ」
 雑食と思っていいのかな。じゃあ旅の間もエサには困らなそうだ。


 ……だが、その雑食性であることがどのような問題を引き起こすのか、僕はすぐに思い
知ることとなった。



 今日の夕飯は子羊のシチュー。黒胡椒がピリッと効いてなかなかの美味。ヘニョも食べ
たそうだけど、まだ熱すぎるかな。
「冷ましてあげるから、もうちょっと待ってね?」
 僕のひざの上で不服そうにしているヘニョをなぜてやる。
 と、視界の隅をなにかがカサカサっと走り抜けた。
 同時に、ヘニョがピョンと飛び降りて素早く追いかけていく。隅の方でガタガタなにか
と格闘して、すぐに僕のひざに戻ってきたんだけど。

448 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/26(水) 22:25:58 ID:fAepN6m90
支援支援

449 : ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:40:49 ID:FyRAD7UqO
さる規制の解除はどのくらい待てばいいんでしょう?

450 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/26(水) 22:48:21 ID:ypx9CU/uO
支援!!

451 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/26(水) 22:52:28 ID:RGxEUlICO
支援!

452 :Stage.8 [6] ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:54:44 ID:FyRAD7UqO

 その口には――ネズミがくわえられていた。

 すごいでしょ、と目をキラキラ輝かせているヘニョ。……まったく動けない僕。
 まだバタバタ暴れているネズミを丸呑みするヘニョ。……顔がひきつってる僕。
 パキパキ絞め殺されるネズミが透けて見えるヘニョ。……鳥肌たちまくりな僕。
 ニヘラっと笑う口の中が血まみれになってるヘニョ。……今にも吐きそうな僕。

「やるもんだなぁ! よっぽど腹が減ってたんだな」
 モネ船長や船員さんたちの評価が上がったことは喜ぶべきなんだろうけど。
 僕は震える手でそーっとヘニョを床に降ろし、できるだけゆっくりと食堂の出入り口に
向かった。みんな必死で笑いをかみ殺してるんだけど、僕にそれを抗議する余裕はない。
 ドアを開けて、ドアを閉めた瞬間に、甲板への階段を駆け上がる。見張りに出ていた船
員さんが驚いて声をかけるのも無視して、ロダムのいる船縁に猛ダッシュ。
 彼のとなりに立つなり、今食べてたシチューをお魚さんのエサにしてやったわけで。

「……おや、勇者様も酔ってしまわれたんですか?」
「まあ、ね」


 だーかーらー! こんなリアルなのドラクエじゃねえっつーのぉ!
 せめてスライムくらい、可愛いままでいて欲しかったよ、ううっ。





                            ――To be Continued.



453 :Stage.8 atgk ◆IFDQ/RcGKI :2007/09/26(水) 22:58:49 ID:FyRAD7UqO
本日はここまでです。
なんか>>440が重複してしまいました。
まだ専ブラに使い慣れていないもので……どうもすみません。

それにしても、本当にさるさんはキツイなぁ。
今回も最後は携帯で投下。改行とか不安です。

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