■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 最新50 [PR]ぜろちゃんねるプラス[PR]  

もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら七泊目

1 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/28(日) 12:25:12 ID:AaT+g6Z00
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言、オリジナル何でも歓迎です。

・スレの性質上、レス数が1000になる前に500KB制限で落ちやすいので
 スレ容量が470KBを超えたら次スレを立てて下さい
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい
 (トリップは名前欄に「#(半角シャープ)+半角8文字」で出ます)
・同じスレ内で続きをアップする場合は
 アンカー(「>>(半角右カッコ2つ)+半角数字(前回レスしたスレ番号)」)
 をつけるとより読みやすくなります

前スレ
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら六泊目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1142080254/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
tp://www.geocities.jp/if_dq/
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」避難所
tp://corona.moo.jp/DQyadoya/bbs.cgi

575 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/08/27(日) 17:34:36 ID:N7lIc/5j0
  「ひっ!!」

しかし、入り口へ向かう王の前に立ちはだかる者……いや、あれはモンスターだ。
地獄の鎧、キラーエイプ、魔女。
その剣に、その拳に、その衣に、人の血と体の焼けた匂いが染み込んでいる。
城に残っていた兵士を殺して来たのだろうか……
地獄の鎧が目の前に這いつくばっている王をも殺そうと、武器を振り上げる。

  「やめろ」

青年はそれを制するように、地獄の鎧に言葉を投げる。
すると地獄の鎧は、それに素直に従った。
興奮して落ち着きの無かった他の二匹も、動きを止めて待機する。
その一連の流れは、青年が真実魔王である証拠なのだろうか。
そして自分の命がこの青年の肩にかかっている事を理解した王は、モンスターから後ずさりして逃げ、
青年の足にみっとも無くすがり付く。

  「た、助けてくれ!!  いくら欲しいんだ? ん?
   アイテムか?! なら地下の倉庫に――」
  「僕が欲しいのはあなたの命ですよ、閣下」

その物騒な言葉とは裏腹に青年がにっこりと笑い、王の目の前に手をかざす。
そして述べる死の呪文は――

  「ザキ」

それは心を殺す言葉。それに耐え得る精神力だけが、唯一の防御となる。
しかし、王の目は静かに閉じられた。

  「あーっ!!」
  「聞いてなかったみたいだから、自己紹介と三つ目を。
   僕は魔王ゾーマ。つまり、君が倒すべき相手はこの僕さ」

576 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/08/27(日) 17:36:15 ID:N7lIc/5j0

  「…………どうして殺したの?」
  「人を殺す事は悪い事なのか?」
  「は? 当たり前じゃん」
  「なぜ悪いのかって考えた事あるかい?
   僕らは動物を殺して食べるよね。実験の為に動物を殺す。
   恨みや快楽の為に人を殺す。戦争で人を殺す。
   生き物を殺すという行為はたくさんあるのに、罪になったりならなかったりする。
   それを決定するのは何なのか」
  「……」
  「それは圧倒的な強者だよ。
   強者が善悪の基準となり、弱者はそれを享受するのみ」

完全に悦に入った彼の演説は、たった一人の観衆さえも忘れられて続けられた。

  「つまり強者次第では、殺人も罪になるとは限らないんだよ。君だって歴史を習っただろう?
   今はたまたま殺人が罪になる時代だという事だよ。
   この世界も、あっちの世界もね」

力の抜けた王を、足で蹴飛ばして退ける。

  「しかしそれももう終わる。
   この僕が変える」

ニヤリと笑う。それは悪役に相応しい、あの笑顔。
 
  「分かった」
  「それは良かった」
  「あんたがムカつくヤツだって事が分かったって言ってんの」
  「知る事は素晴らしい事だよ」
  「そんなんだから人を殺せるんだよっ!」

577 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/08/27(日) 17:38:36 ID:N7lIc/5j0
真理奈は青年に突進する。
まず足払いを仕掛けて、それをジャンプで避けさせる。
そのまま一回転をして、飛び上がった相手に合わせてこちらも飛び上がる。
その遠心力を利用してソバットを叩き込むという作戦。

  (完璧じゃん!)

何が完璧なのか聞きたいところだが……
念のため右手を引き、パンチのフェイントを入れてから青年の前でしゃがみ込み、右足が床を滑る。
絨毯を擦る音と、何かものに当たる感触。しかしその感触は予想していない。
疑問が生じるが体は止まらずにそのまま予定通り動き、真理奈は蹴りを思いっきり空振りしてコケる。
最初の一撃で既に青年は転倒していたのだ。

  「いった〜……ちょっと! 真面目にやりなさいよ!!」
  「痛いな…真面目にも何も殴って来ると思ったから…」
  「フェイントに決まってんじゃん! 勉強しろとか言っといて、そんなのも分かんないの?」
  「……僕は武術を習った事無いからな」
  「は?」
  「うん、でも君を倒すのに訳は無いから安心して」

何かを小さくつぶやく青年。
真理奈が何を安心すればいのか聞こうとした瞬間、青年の体が真理奈の視界から消え去る。
そして今度は疑問を挟む間も無く、横から衝撃を受ける。

  「く……はっ…!」

自分の位置がいつの間にか変わっている事と、脇腹の痛みで吹き飛ばされた事を真理奈はようやく理解する。
青年はスクルトを唱え、素早さを格段に上げていたようだ。

  「これで分かったろう?」

青年の余裕ある言葉が真理奈には気に食わなかった。

578 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/08/27(日) 17:41:49 ID:N7lIc/5j0

  「この世界で君という存在に出会えたのはとても興味深い出来事だ。
   他にも誰か来てるのかな? 探してみるのも面白そうだ。
   けれど今日は闘う気分にはなれないな。だからもう帰るよ」

まるでそれは友達の家から帰る時のような軽さを持った発言だった

  「ちょっと待ちなさいよ! まだ勝負は終わってないじゃない!!」
  「いつから勝負になったんだい?」
  「私とあんたが会った時からよ!」

真理奈は自分のバッグにダッシュし、武器を取り出し、装備する。
学校のバッグにこんなモノ入れてるなんて…まったく怖い女子高生だな。

  「鉄の爪か。そんな装備で魔王を倒そうと?」
  「あんたこそ素手でいいの?」
  「そうだね。じゃあ僕の手下がやる事にするよ」

青年がモンスター達に合図をすると、三匹がゆっくりと近づいて来た。

  「卑怯者!!」

叫んだ瞬間、魔女が枯れた声でベギラマを唱える。
炎の波が高級な絨毯を焼いていく。
真理奈は助走を付けてベギラマを飛び越えるように飛翔し、そのまま魔女に攻撃しようとする。
が、そこにキラーエイプの巨大な拳が迫って来る。
巨体のキラーエイプにとっては、ジャンプした真理奈の位置が格好の射程範囲だ。
とっさに鉄の爪をキラーエイプの手の甲に突き刺す真理奈。
そこを支点としてジャンプの勢いを方向転換し、キラーエイプのアゴに強烈なサマーソルトを決める。

579 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/08/27(日) 17:45:39 ID:N7lIc/5j0
  グォッ……

白目を剥き、ゆっくり倒れるキラーエイプ。
音も無くキレイに着地する真理奈。
スカートを押さえるのだけは忘れないで…
着地の瞬間を狙って地獄の鎧が攻撃を仕掛けてくる。
真理奈の頭に向かって来る剣を鉄の爪で受け止め、地獄の鎧の腹に蹴りを入れ吹き飛ばす。
鎧が堅い。足が少し痺れた。

  ククッ……

再びベギラマが真理奈を襲おうとする。
横っ飛びに逃げると、真理奈の後ろにいたキラーエイプが炎に包まれた。
受け身を取って反転し、一気に魔女との距離を詰める。
魔法使いは接近戦が弱いのは知っている。
慌てる魔女に密かに微笑み、真理奈は彼女の乗ってるほうきを奪って魔女を転ばしてしまう。
そしてそのまま、ほうきで頭を殴りつけてやった。

  ガハッ…!!

ほうきを放り出すと、その場でいきなり後ろ回し蹴りをする。
その蹴りは、ちょうど真後ろまで来ていた地獄の鎧の兜にヒットする。
動く時の鎧の音で、真理奈に位置がバレてしまったようだ。
頭を揺らされフラフラとする地獄の鎧。
とどめとばかりに、真理奈は鉄の爪で兜ごと頭を吹き飛ばす。
見事な会心の一撃。ふぅ、と一息つく真理奈。
ガシャーンと、地獄の鎧が倒れる。
絨毯とキラーエイプを燃やす炎が次第に広がっていく。

  「お見事。いや、君は凄いな。本当に強い」

青年がパチパチと拍手をしながら、真理奈に近づいて来る。

580 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/08/27(日) 17:47:09 ID:N7lIc/5j0
  「逃げたんじゃなかったの?」
  「一つ聞いていいかな? 君がこっちの世界に来た時、どこに現れたんだい?」

真理奈はさすがにうんざりとする。こんなに会話出来ないヤツは初めてだ。

  「アリアハン! ってかアンタ何なの?!」
  「やっぱり。グリズリーを倒したのも君だったのか」
  「え? どうして!」
  「また今度会った時には、君の疑問に答えてもいいかもしれないな。今日はホント、もう帰るよ」

青年が真理奈に背を向ける。

  「待て待て待てー!!」

再三、真理奈が青年に突っ込み、鉄の爪で攻撃する。
が、振り返った青年はその細腕でいとも簡単にその刃を受ける。
ブレザーの袖は、一つも傷ついていなかった。

  「なっ……!!」
  「うん、まぁ一応仇を取っとくか。バギマ!」

彼が呪文を唱えると、鉄の爪の周囲だけで真空の刃が生じる。
高速回転するその刃は、鉄の爪の『爪』を綺麗に折ってしまった。
三本の爪が落ち、絨毯に突き刺さる。

  「勝負はお預けだ。今日は殺さない。こういうのは大抵死亡フラグなんだろうけどね。
   まぁ同郷のよしみってヤツさ」

ククッと声を殺して笑う。どこまでも気に触るヤツだ。
青年は再び真理奈に背を向け、出て行く。

真理奈はしばらくの間、炎と煙が充満しつつある玉座の間で立ち尽くしていた。

581 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/08/27(日) 17:58:18 ID:r/zSA6MuO
規制喰らったので携帯から
一応今回の投下分はカキコめたので一安心

しかし前回の投稿が>>318で、しかも一ヶ月も空いてしまった…
申し訳ない

582 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/27(日) 19:12:06 ID:+GD7/2pHO
盛り上がってきたね。GJ!
あとスクルトじゃなくてピオリムだよね?

583 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/08/27(日) 20:21:42 ID:r/zSA6MuO
ぐはっ…おっしゃる通りです…スマソorz

真理奈の踵落し食らってくる....

584 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/28(月) 06:55:48 ID:fPlNAETuO
暇さんおかえり!これからも頑張って。

585 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/28(月) 17:29:51 ID:jtRTXJrv0
ラスボス候補が現実世界の人間か。
意外な所を疲れたって感じだな。

586 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/28(月) 17:33:21 ID:jtRTXJrv0
×疲れた
○附かれた

587 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/28(月) 17:38:08 ID:VeES1FyZO
過去スレ見て気付いたんたが
プロローグの欝叫びはゾーマだった……のか?

588 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/29(火) 21:21:01 ID:sz87E7GRO
保守

589 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:10:50 ID:yqX1fak50
>>426の続き

 もょ「タケ、シャールさんをさがすのはいいのだがけんとうがつくのか?」
 タケ「この世界で夜に人が集まりやすい場所って言ったら酒場みたいやな。悪魔でも参考程度しかならへんけど。」   
 もょ「とりあえずさかばにむかうか。」

俺達は酒場に向かった。
この町の酒場は宿屋と同様に人が多くいのだが特にバニースーツを着た綺麗なねーちゃんの色っぽさがたまんねぇ!!
流石に俺もニヤってしてしまった。

 もょ「うれしそうだな。タケ。」
 タケ「う、うるせーな。この状況で喜ばへん方がおかしいで。それにしてもこの世界はすげえわ!」
 もょ「そうなのか?」
 タケ「ああ。俺の世界ではあんなにおっぱいがでかくてセクシーなねーちゃんなかなかいねーよ…」
 もょ「そ、そうなのか。」
 タケ「お前もやっぱ男やね〜 話は変わるがククールならすぐナンパしそうやな。」
 もょ「ククールはそんなにすごいのか?」
 タケ「悔しいけどある意味女に関しての行動力はをすごいもん持っているからな。しかしあのバニーのねーちゃんすげーエロいで!」
 もょ「タ、タケ。しかしほんらいのもくてきをわすれてはだめだ。」
 タケ「おっと、そうやったな。そりあえず見回ってからかたっぱしにあたってみるか。」

ここはナンパのやり方をもょもとにみせたかったが流石に今の状況では出来なかった。

結果的にはシャールはみつからなかった。
微妙な情報では浜辺の方に行ったりとか灯台の方にいったりとか酔っ払いの意見は参考にならない。
一発ブン殴りたい所だが他所者が騒ぎを起こすのは不味いと思ったので止めておいた。

 タケ「うまくいかねーなー 町中探すって言ってもかなり時間がかかるで。」
 もょ「はぁ………………………………」
 タケ「ムーン達はどうなんやろなー」
 もょ「とりあえずはとうだいのほうにむかうか。」

590 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:13:29 ID:yqX1fak50
ムーン「もょもとが灯台の方に行ったから私達は浜辺の方に行きましょうか。」
  リア「そうだね!早くシャールさんを探さなくっちゃ。」
ムーン「そうね。しかしもょもとったら他の女の子を見てデレデレしちゃうなんて嫌になっちゃうわ。」
  リア「どうしたの?ムーンさん?」
ムーン「な、何でもないわよ!!もう!!」
 リア「変なムーンさん…………」
ムーン「早く行くわよ!!」

ムーン達は浜辺に向かっていった。浜辺に到着すると言い争っている人が3人いた。
一人はローブを着ていて何処かの魔導師っぽい人間ともう一人はハーゴン教団の特徴である仮面とローブを着ていた。

  リア「あっ!ムーンさん。あいつらハーゴンの手下だよ!どうしたのかな………」
ムーン「あそこに物置があるから隠れて様子を見ましょ。」

   *「一体どういう事だ。何を考えているんだ貴様は。」
   *「わ、私にはそのような事は出来ません……」
   *「グヒッグヒッ!ラーメド様。こいつの娘を無理矢理奪うのが一番です。」
ラーメド「そうだな。ハーゴン様は特に幼い女が好みだからな。まぁ……用済みになったら……ククク……」
   *「そ、それだけは……」
   *「グヒヒ。ハーゴン教団からは逃げれられないのさ。バカナヤツダナ、シャール。」
ラーメド「ヴェイネ。裏切り者の処分はお前に任せる。私はハーゴン様のところに戻るからな。」
ヴェイネ「はは。お任せを下さい。こいつの娘を連れて戻りますので。グヒヒ。」

ラーメドは『ルーラ』と発すると空へ飛んでいった。

  リア 「もう……許さない……!」
 ムーン「勝手に行ってはダメ!!あっ!!」

リアは青銅の剣を抜き戦闘態勢に入った。



591 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:14:49 ID:yqX1fak50
ヴェイネ「ど〜したぁ!?早く逃げないとシヌゾォ〜!!どっちにしても結果は一緒だがな〜」
シャール「ひぃぃっ!」

どうやらシャールは腰が抜けて動けないらしい。
  
  リア 「そんな事させないわ!ヒャドッ!!」

ヴェイネ「ぎゃあっ!!」

リアのヒャドが、まともにヴェイネにヒットした!

 リア  「シャールさん!大丈夫!?」

シャール「あ…?ああ……ありがとう………」
ヴェイネ「コムスメが邪魔しやがって………おほっ!!なかなかい〜女じゃねぇか。クヒヒ。」
  リア 「………絶対に私は負けないわ!」
ヴェイネ「それなら俺も戦うとするかぁ。シャールを殺る前にオマエを犯らせてもらうぜぇ〜〜〜〜〜」

ヴェイネが詠唱するとモンスター達が現れた。モンスターが3体現れた。

ヴェイネ「俺のかわ〜いい〜グレムリンちゃん達よ。あの女は殺さずに捕らえるんだ。いいな!」

グレムリン達がリアに襲い掛かったが直にムーンがバギを唱えた。
 ムーン「バギッッ!!」

しかし、グレムリン達はあまりダメージを受けてはいないみたいだった。


592 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:17:46 ID:yqX1fak50
  リア 「ムーンさん!!」
 ムーン「とにかく今はこの状況を乗り切る事よ!………………それにしてもあまり効いていないみたいわね。」

ヴェイネ「グレムリンちゃん達はバギ系の攻撃には耐性があるのだよ。それに俺好みの女に会えるなんて最高の夜だ!
         クヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!!!!!!!!」

 ムーン「黙りなさい!!!!この変態!!」
ヴェイネ「おーおーたまんねぇな〜!コムスメとオマエで3p確定!!!さぁグレムリンちゃん達よ。やれ!!」

グレムリン達がリア達に向けて炎を吐くがリアはヒャドで対抗し相殺する。
ムーンは魔導師の杖で火の玉を出して攻撃をするのだがグレムリンの炎で逆に火の玉が吸収され、攻撃を受ける。

 ムーン「きゃあっ!!」
  リア 「ムーンさん!!この!!」

リアがグレムリンに斬りかかったがかすった程度で致命的なダメージが与えられない。

  リア 「はあっ!はあっ!なかなか当たらないわ…」
ヴェイネ「グヒヒ!お前達はまったくダメだな。グレムリンちゃんすら対抗できないのだから。」
 ムーン「ならこれならどうかしら?―――――――――――――――――――イオッ!!」

ムーンがイオを唱えるとグレムリン達に小さな爆発が起こった。効果が抜群でありグレムリンの動きが止まった。

 ムーン「今よ!リア!」
  リア 「えい!!」

リアがグレムリンの一匹に斬りかかり、クリーンヒットした。どうやら倒せたようだ。

  リア 「やったあ!!」
 ムーン「いい感じね!ついでにグレムリン達の動きも鈍くなったみたいよ。一気にやっつけましょ!」
ヴェイネ「そうは簡単にやらせねぇぜ……!!」


593 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:20:30 ID:yqX1fak50
ドォォォォォォン!!!爆発音が聞こえた。

 タケ「な、なんや…今の爆発音は?」
 もょ「はまべのほうからきこえたぞ。なんだろうな?」

 タケ「ちょっと見てみよう。――――あれはムーンとリアちゃんやないか!!シャールさんまでおるで!」

 もょ「なんだって!?」
 タケ「早く俺らも浜辺に向かうで!!モンスターもおるから急がんとヤバイ!」

ドクンッ………………………………!!!

 タケ「うっ……また…………!き、気分が悪い…………」
 もょ「タ、タケ!!だいじょうぶか!?」

すごく息苦しい。体調が悪いわけでもないのに身動きが取れない感じだ…

 タケ「す、すまん…もょ、ここは任せた。」
 もょ「すこしやすんでおけ。タケのぶんまでおれがたたかうことにする。」

何でや!?何で動かれへんのや!!俺は……………俺は……………クソッ!!!



594 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:22:01 ID:yqX1fak50
もょもとが浜辺に向かっている最中サマルを見つけた。

  もょ 「サマル!おきていたのか!?」

サマル「もょ。ど、どうしたんだい?そんなに慌てて。僕は眠れなくて夜風に当たりに来ていたんだけど…」

  もょ 「ちょうどよかった。ムーンとリアちゃんがあぶないんだ。ちからをかしてくれ!!」

サマル「な、なんだって!?リアとムーンが……!わかった!すぐに行こう!」

  もょ 「いそげ!ておくれにするわけにはいかないぞ!」

サマル「もちろんだよ、もょ。早く行こう!」





何やこの感じ……嫌なモンがメッチャ感じる……早く、早く向かわないと……………




「………………………………………………………………」

595 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:23:29 ID:yqX1fak50
もょもととサマルは浜辺に到着した。

 サマル「ああっ!リ、リア!!」
 ムーン「リ、リアが私をかばって………サマル!リアを早く治療をしてあげて!!」
 サマル「わかった!しかし何故ムーンが呪文が使えないの?」
ヴェイネ「グヒヒッ。ほっかむりの女にマホトーンをかけて呪文を封じ込めてやったのさ。
     ちょっとやりすぎちまったか。まぁ死んでないから感謝するんだな!」

  もょ「ふざけるなぁ!!はやぶさぎり!!」

もょもとが隼斬りをはなったんだがグレムリンがヴェイネを庇った。

    *「ぴぎゃーーーーーーーーーーーー」
   もょ「くっ…なんだと!」
ヴェイネ「オマエは許せんよなぁ…最後のグレムリンちゃんを殺しちゃったんだから……これでもくらいな!ベギラマ!」

超至近距離でヴェイネがベギラマを唱えたため、もょもとは防御態勢に入れなかった。

   もょ「ぐはぁっ!!」
 サマル「ああっ!もょ!」
ヴェイネ「グヒヒ。良く耐えたなぁ。野郎には興味が無いからさっさと終わらせてやるぜぇ〜」
   もょ「まだまだ!くらえ!」
ヴェイネ「くっ…パワーはたいしたもんだ。受け流すのが必死で勝てる見込みはねぇ。しかしオマエは呪文を使えないみたいだな。」
   もょ「それがどうしたっていうのだ…?」


ヴェイネ「こんな事も出来るのさ。ルカニ!」



ヴェイネがルカニを唱えるとすごい脱力感が感じられた。しかしその感覚は直に解消された。

596 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:28:45 ID:yqX1fak50
   もょ「しょせんはハッタリか。なんともないな。」
ヴェイネ「グヒヒ!!バカはオマエの方だよ!」

ヴェイネは杖でもょもとの腹を叩こうとしたんだが、もょもとはあえて突っ込んだ。

   もょ「はがねのよろいにきくわけがな…………ぐばぁ!!!」

鉄球で腹部を叩かれた感じだ。もょもとの体が沈んでしまった。
 
   もょ「な、なぜだ!きゅ、きゅうにつよくなった!」
ヴェイネ「その逆さ。オマエの守備力が弱くなったのさ。防具は紙切れ以下の物にしてやった。グヒヒ!愉快だ!」
 サマル「少し調子を乗りすぎじゃないのかい!?」

サマルが鉄の槍で攻撃を仕掛けたのだがあまり効果が無い。

 サマル「こ、鋼鉄の様に硬い。なぜだ!?」
ヴェイネ「物理攻撃用に防御呪文を唱えたのさ。これで俺様に死角はなくなったぜぇ!」

物理攻撃ではあまり効果は無く接近戦で戦うとルカニ&打撃コンボで確実にやられる!

   もょ「ムーン!リアちゃんとシャールさんをつれてにげるんだ!」
 ムーン「で、でも…」
   もょ「おれとサマルでなんとかする!いそぐんだ!」
 ムーン「わかったわ!シャールさん!急ぐわよ!」



597 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:31:39 ID:yqX1fak50
ムーンとシャールがリアを抱えて逃げ出そうとしたのだが…

ヴェイネ「せっかくの獲物は逃がさねぇぜ!ヒャダルコ!」

しまった!ムーン達と離れていて盾になる事すらできない!しかも後ろ向きになっているため――――――


こ     れ     は     や    ば    い


   もょ「ああっ……ムーン!」

 サマル「うぐぅ………!」


サマルがムーンをかばった。

 ムーン「サ、サマル!!大丈夫!?」
 サマル「な、何とか…」
ヴェイネ「グヒヒヒヒ!お涙頂戴ってか!?泣かせるねぇ…」

   もょ「いいかげんにしろ!はやぶさぎり!!」
もょもとが隼斬りをはなったんだがヴェイネの守備力が高まったため致命的なダメージを与えられない。しかし距離をとる事に成功したようだ。

   もょ「サマル!いまのうちにかいふくを!」
 サマル「あ、ああ…」
サマルも結構堪えたらしい。実際問題何とか時間をかせがなければ…




598 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/08/30(水) 08:34:02 ID:yqX1fak50
ヴェイネ「ありがとうよ。お陰で召喚出来る態勢に入ったぜ。俺の最強の駒を出すとするかねぇ。」

ヴェイネが詠唱すると大きな羽の生えた人間が現れた。

 ムーン「あ、あれは鳥人間!?」

ヴェイネ「グヒヒ。あれはガーゴイルよ。魔族の亜種だがな。ガーゴイル!!男共をやれ!!」

ガーゴイルともょもとが互いに攻撃をしているのだがルカニの影響で守勢にまわらないといけない為、攻撃を裁くのに必死だ。

  もょ「くっ…じゅもんのえいきょうさえなければ!」
ヴェイネ「時間の問題だな。お前が力尽きるのは。後はサクサクっと決めちゃいますかぁ。グヒヒ!」



   ?「世の中簡単に思惑通りに上手くいく訳がない。メラミ!!」



いきなり大きな火炎球がガーゴイルに向かって直撃した。 一体誰が………?                



もょもと&タケ
Lv.15
HP:46/105
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄兜 
特技 共通技:チェンジ
もょもと専用:隼斬り・魔人斬り
タケ専用  :かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御

599 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/30(水) 13:31:24 ID:SDe7GOS0O
レッドマン氏、暇潰し氏、乙!

600 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/30(水) 18:14:42 ID:kPRz9RnU0
普通に面白いから困る

601 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/30(水) 20:37:10 ID:QloMT+zwO
今後も楽しみですな!
しかしリアとムーンは仲がいいね。

602 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/08/30(水) 21:21:16 ID:WS2UqI6C0
お久しぶりです
少しだけ時間が出来たので、書いてきた話を読み直してみたんです。
読み直して、第四部がかなり予定していた内容とは変わっているので
申し訳ないんですが投下済み第四部は無かったことにさせてください。
とりあえずは第三部までという事で。
タカハシの続きは、もっと考えたいので時間を下さい。
その間に、短編でも投下しようと思っています。

603 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/30(水) 23:04:42 ID:TrpV9FQHO
>>479を普通に面白いと思ってしもた(´艸`)

604 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/08/30(水) 23:19:16 ID:QloMT+zwO
>>602
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
期待して待ってますぞ!

605 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/01(金) 12:28:15 ID:IApIXMkRO
保守

606 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/01(金) 19:51:53 ID:+v4jzkZCO


607 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/02(土) 08:07:16 ID:6d+Gg/YdO


608 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/02(土) 09:55:23 ID:GnEBInFI0


609 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/02(土) 20:50:56 ID:YwoOh+Gw0
4の人、そろそろ書こうよ
少し遅いよ

610 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/02(土) 21:49:41 ID:inCo46Z/0
>>609
4の人だろうが他の職人だろうが無理強いするな
職人の都合を考えろ

611 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/02(土) 22:09:30 ID:mEp9yXKvO
お約束になりかけてるよーな釣りにわざわざひっかかってやるなよw

612 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/02(土) 22:48:41 ID:YwoOh+Gw0
>>610
はいはい、わかったわかった
自治厨気取りさんw

613 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/03(日) 12:26:41 ID:EuSnnL5Q0
糞スレ上げ

614 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/03(日) 15:49:57 ID:6cSvFeGJ0
あんまり荒らすなよ。オマエラみたいな奴等のせいで雰囲気が悪くなるんだからな。

615 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/04(月) 09:27:24 ID:Zz3J/K0+0
とりあえずID:YwoOh+Gw0が悪いという事だけは分かった。


616 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/04(月) 17:00:51 ID:HUOfrqjp0
反応する方も同類だって事に気付いてほしい

617 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/04(月) 18:36:25 ID:ol9eIzEU0
      __
    ヽ|・∀・|ノ  調子に乗るな!
    |__|
     | |
      .図



618 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/05(火) 21:05:05 ID:Kd5jZ0yU0
原油高騰と言う割には株価さがってるじゃねぇか。
チャート見てても下がり続けそう。

619 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/05(火) 23:31:12 ID:QQGVAxo0O

チャ

620 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/06(水) 23:15:11 ID:QPqPEz/l0
保守

621 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/07(木) 23:30:24 ID:JgbUdmWPO
定期保守

622 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/08(金) 13:40:31 ID:NR2LYQid0
      ┌──┐
      i二ニニ二i
      i´ノノノヽ)))
       Wリ゚ -゚ノリ
   __/((┃)) i_カリカリカリ
  / /... ヽ⌒) (,,ノ   \\
/  /_______ ヽ\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    il    ┌──┐     i
 ・ 。 ||i   i二ニニ二i     il
  \. ||l   i´ノノノヽ)))   il |i
 ゚ヽ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ダンッ!!
。 ゚ _(,,)  保守      (,,)_ / ゚
 ・/ヽ|             |て ─ ・。 :
/  .ノ|________.|(\ ゚ 。
 ̄。゚ ⌒)/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヽ\





623 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:22:54 ID:C84CwveI0
>>598の続き

メラミを放ったのはさっき酒場にいたバニースーツを着たねーちゃんだった。
おいおい何で一般人がそんな強力な呪文が使えるんだ?
 
  タケ「もょ、大丈夫か!?」
  もょ「ああ。タケはどうなんだ?」
  タケ「お陰さまで何とか落ち着く事ができた。足を引っ張ってすまん。」
  もょ「ぶじでよかったよ。いまルカニっていうじゅもんがかかっていて、よろいをそうびしていてもいみがないのにひとしいんだ。」
  タケ「ちっ…うかつに攻められへんな。あいつが使った物理防御呪文があればええんやけど…しかし何で酒場のねーちゃんが!?」
  もょ「わからん…」
   ?「とりあえず無事だったようね。勝手にだけど参戦させて貰うわよ。」

ねーちゃんが強引に戦闘に参加した。

ヴェイネ「うひひょー!これはまたセクシなねーちゃんだな。オイ!」
   ?「そうかしら?女の敵よね。あなたは。本当にいやらしいわね。」
ヴェイネ「何とでも言いやがれ!!俺の最強の手駒ガーゴイルをあっさりやるとはな。
       だが呪文さえ使えなければオマエも終わりだ!マホトーン!」

しかしねーちゃんは上手く回避した。

    ?「ちょっとやっかいね…」
ヴェイネ「当たり前だ。パワーがそこのある男(もょもと)にはルカニをかけてあるし俺自身にスカラをかけているからな。」
    ?「ふうん。スカラもかけているの。しかし、自分で弱点を晒す馬鹿っているものね。同じような目にあわせてあげる。ルカニ!」

ねーちゃんが呪文が唱えるとヴェイネから脱力感が感じられた。

624 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:28:34 ID:C84CwveI0
ヴェイネ「こしゃくな真似を…」
    ?「どうかしら?自分が同じような目にあうのは?」
ヴェイネ「アッタマにきたぜ!!これでもくらえ!ヒャダルコ!!」
    ?「ならばこっちも呪文で攻撃させて貰うわ!ベギラマ!!」

ねーちゃんとヴェイネが呪文で競り合っているが状況を見たらほぼ互角。しかし長期戦になったらさすがにヤバイだろう。
  タケ「スカラと言う呪文さえ唱えられたら何とか守備力も元に戻りそうやな。もょ!ムーン達にスカラを唱えられるか確認してくれ!」 
  もょ「わかった!」

俺はもょもとに指示をした。

   もょ「ムーン!!あのじょせいがじかんをかせいでいるあいだにスカラをとなえられないか!?」
 ムーン「その前に私は呪文を封じれらているのよ。どうしようもないわ!それに習得していないわよ。」
   もょ「そ、そうだったのか…すまん。」
 ムーン「リアかサマルに使えるかどうか聞いてみたいのだけど治療中だからね…」

サマルがホイミを唱え続けているうちにリアの意識が回復した。

 サマル「リア……無事でよかった。」
   リア「お兄ちゃん…?もょもとさんまで…?」
   もょ「サマル、リアちゃん。はやとちりですまないがスカラをつかえないか?」
 サマル「そうしたんだい?」 リア「どうしたの?」
 ムーン「もょもとの守備力があいつの呪文によって無効化にされたのよ。」
 サマル「僕はまだ使えないな…」

流石に補助呪文は期待できない。無理もないか。ここはやはり俺が………

625 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:30:33 ID:C84CwveI0
  リア「私は使えるよ!!確か守備力を上げる呪文ってククールさんが言っていたの。」
  もょ「そ、そうか。それならはやくおれにかけてくれ!あのじょせいがあぶない!!」
  リア「うん!」


リアがスカラをもょもとに唱えると力が漲って来る感覚を与えられた。


  タケ「(おおっ!俺にも何かテンションが上がってきたで!)」
  もょ「(よし!これなら何とかいけそうだ!)」
  タケ「(もょ!あの変態馬鹿野郎に一発かましてやれ!」
  もょ「(おう!まかせておけ!)」



    ?「しつこいわね…」
ヴェイネ「中々やるじゃねぇか。しかしオマエの魔力が先に果てたみたいだな。」
    ?「くっ……図星だわ…」

ねーちゃんの表情が険しくなった。ヴェイネが言う通りねーちゃんに打つ手は無い。

   もょ「たあああぁぁぁっ!!」

もょもとの剣がヴェイネを素早く攻撃した!!

ヴェイネ「て、てめぇ…死にに来たのか!!バカな野郎だ!!」



626 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:32:15 ID:C84CwveI0
  もょ「おれのなかまにもスカラがつかえるんでな。だからもとどおりにさせてもらった。」

ヴェイネ「なんだとぉ!?これでもくらえ!」

ヴェイネが杖で攻撃したのだがもょもとは苦しむ様子も無く勝ち誇った表情をしている。

ヴェイネ「ムカツク野郎だ。マジで守備力を元に戻すとは……」

 サマル「ぼさっとしている暇は無いじゃないのかい?さっきの借りを返させて貰うよ!」
 
サマルがそう言って槍でヴェイネを突き刺した!!

ヴェイネ「ぐはぁっ!!バ、バカナ…ありえねぇ……こ、こんな奴らに………」



  もょ「ととめだ!」



もょもとが大きく振りかぶって切り裂いた。

ヴェイネ「お、俺様が……!!」

ヴェイネは完全に動けなくなった。

 ムーン「やったわね!!無事に終わってよかった。」

皆が安堵の表情をした。結構やばかったから本当に良かった。



627 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:33:46 ID:C84CwveI0
 もょ「ありがとうございました。」
  ?「まぁ、無事で良かったわ。最近この町の治安が悪いのよ。」
 もょ「そ、そうなのですか……」

もょもとがねーちゃんのおっぱいに目がいっていた。無理もないけど…

 タケ「(もょ〜、何ねーちゃんのおっぱいばかりみているねん。やっぱりお前はムッツリスケベやな〜)」
 もょ「(えっ、えっ、その……)」
 タケ「(このまましてたらムーンやリアちゃんが怒るで〜)」
 もょ「(ム、ムーンやリアちゃんはかんけいないだろ!!)」
 タケ「(とりあえず俺に代われ!お前だけ独占はあかんがな!!法律違反やで!!)」
 もょ「(わ、わかったよ…しょうがないな……)」

男の性は辛いものよ。しかし何の法律違反やねん。

  ?「…どうしたの?」
 タケ「ああ…すみません。失礼ですがお名前教えていただけませんか?」
  ?「いいわよ。私の名前はゼシカ。」


ゼシカだって!?確かククールと別れるときに教わった名前だ。


  タケ「もしかして……ククールやヤンガス、トロデ王、ミーティア姫はご存知ですか?」
ゼシカ「何であなたが知っているの!?」

流石にゼシカも驚きが隠せなかったようだ。

ムーン「実は私たちククール達と少しだけ旅をしていたのよ。」

ムーンがさりげなくフォローを入れてくれた。空気が読めているなぁ。


628 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:39:14 ID:C84CwveI0
ゼシカ「ど、どうゆう事なの!?ヤンガス達もこの世界にいるってわけ!?」

ムーン「ええ。彼らはこの世界にあるローレシアって言うお城にに向かったわ。私達と合流する約束をしたの。」

ゼシカ「そうなんだ。ところで貴方達の名前を教えてくれない?」

  タケ「俺から紹介させてもらうよ。俺の名はもょもと。」

ムーン「私はムーン。あそこで治療している男の子はサマルで治療を受けている女の子はリアよ。」

ゼシカ「もょもとにムーンね。話は変わるけどエイトって言う男性なんだけど知らない?」

  タケ「エイトって確か黄色いバンダナを頭に巻いた青年だな。ククールから聞いている。」

ゼシカ「ええ、そうよ。」
 タケ「悪いけど俺達は彼を見ていない。すまないな。」
ゼシカ「手がかり無しね……」

ムーン「話は変わるけどゼシカは何で私達を助けてくれたの?」

ゼシカ「そうねぇ、夜になったらいつも浜辺に散歩するんだけど、その時にリアがムーンを庇ったでしょ。
     それを見た時、妹が姉のを守るためにしたんじゃないかなって私にはそう見えたの。」

ムーン「やあねぇ。リアは私の妹じゃないわ。サマルとリアが兄妹なの。」

ゼシカ「へぇ。仲が良さそうね…」

実際は違うって言う事は俺ともょもとが知っている。しかしゼシカは羨ましそうに言った。


629 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:40:13 ID:C84CwveI0
  タケ「しかし酒場のバニーの姉ちゃんが俺たちを助けてくれるとは思わなかったな。超がつくほど意外だった。」

ゼシカ「ふふふ…びっくりしたでしょ!?私がこの世界に来たのは2週間前だけど住み込みで働かせて貰っているのよ。」



ムーン「し、しかしバニースーツの格好って恥ずかしくない!?」



ムーンは顔を赤くしながら言った。く〜っ、こういうギャップって言うのはたまりません!


ゼシカ「う〜ん今は全く抵抗は無いわ。最初はちょっと恥ずかしかったけど慣れたら別の自分が表現できて結構楽しいわよ。癖になるわ。」


ムーン「そ、そうなの…」

ムーンとゼシカが話し込んでいる。ここはムーンに任せるか。

630 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:42:33 ID:C84CwveI0
 タケ「ムーン、ゼシカさん。ちょっとシャールさんの所に行って来る。」

ゼシカ「ゼシカでいいわよもょもと。一体どうしたの?」

  タケ「あそこにいる男性は俺とムーンにとっては命の恩人だからな。」

ムーン「ちょっともょもと。お礼を言いに行くのなら抜け駆けは無しよ。」

  タケ「すまん、ムーン。シャールさんには何かがあったんだろう。
     それに男同士じゃないと話せない事があると思うからな。ここは俺に任せてくれないか。」

ムーン「それは一理あるわね……今回はもょもとに任せるわ。シャールさんは元ハーゴン教団の人間だったみたいなのだわ。」


  タケ「なんだと!?」


ムーン「しかし彼は完全に抜けたがっているのだわ。多分マリンちゃんが関わっていると思う。」

成程、これで俺達に護衛を依頼した意味が良く分かった。ようやく話がつながった。

俺はシャールのところに向かった。

シャール「ありがとう……私の命まで助けられるとは……何て言えば良いのかわからない。」

   タケ「それはお互い様ですよ。私も貴殿のおかげで生き延びる事ができた。感謝します。」

シャール「そうか……」

シャールは頷いたまま何も話そうとはしなかった。



631 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:45:21 ID:C84CwveI0
   タケ「シャールさん。伺いたい事があるのですが。」
シャール「ど、どうした?」
   タケ「貴方はハーゴン教団にいたそうですね?」
シャール「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

シャールの表情が変わった。相当うろたえている様だ。

シャール「な、何故そのような事を知っているのだ?」
 
   タケ「ムーンから聞きました。貴方がハーゴン教団の人間に言い詰められていた所を見たそうです。」

シャール「………………………………」

   タケ「親父さんや娘のマリンちゃんが心配していますよ。」

シャール「馬鹿な!!親父がそのような事は絶対にないはずだ!」

  タケ「私には話してくれましたよ。親父さんの心境を。」

ここはハッタリかまさないと本音が聞けない。ずるいやり方だが仕方があるまい。

シャール「そうか。なら話そう…わしがハーゴン教団に入信経緯を。」
シャールが言うには

・シャールの奥さんが病気のため世界樹の葉と言う薬を捜すために旅を出た。それが6年前。その時にマリンが産まれる。
・世界樹の葉が見つからず4年後に奥さんが死去。
・自暴破棄になったシャールは旅先で知り合った男(ヴェイネ)の紹介によりハーゴン教団に入信
・ハーゴンの性癖が異常なためマリンが心配になり脱走し、ルプガナに戻る最中に俺達と出会った。



632 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:46:30 ID:C84CwveI0
  タケ「……………ハーゴンの野郎、完全に人間じゃねーな…」
シャール「だが、私は妻を失ってしまった。それにこれから先、親父やマリンに会う資格は無い…」
  タケ「何言っているんだ。あんた!じゃあ何でここに戻ってきた!?」
シャール「わ、わしは…」
  タケ「娘や父親が心配だから自分の故郷に戻ってきたのだろうが!!ふざけた事をいうな!!」

俺は思いっきりシャールの急所を握った。

シャール「ああああああ……!!……ぐぅ………」
  タケ「あんたも男なら意地を見せてみろ。それが出来ないくらいならさっさと死ね!!わかったか!!」
シャール「ああ……………」

やっちまったよ。かなり言い過ぎたようやな〜〜………これで失敗したらどないしよ。

シャール「や、やるだけやってみるよ。何もせずに諦めるのは良くないからな…」
  タケ「今の貴方ならできるはずだ。頑張ってくれ。」

シャールは立ち去っていった。

 もょ「タ、タケ!やりすぎじゃないのか!?」
 タケ「ウジウジしてる奴には誰かが押してやる事も必要やねん。優しい言葉をかけるだけが解決じゃないからな。」
 もょ「しかしイキナリちんちんをにぎるやつはいるか!?」
 タケ「う、うるせー!そ、それぐらいやらんとアカンって言うこっちゃ。それに取り返しがつかない状況やないからな。」
 もょ「な、なるほど。しかしかなりごういんだな……」

無理矢理正論を通してやった。流石にこの方法は使えにくいから今後封印しておくか。

633 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:47:29 ID:C84CwveI0
ムーン「どうだった。もょもと?貴方が怒鳴っていたみたいだけど。」
 タケ「ちょっと発破をかけただけだ。キッツイお灸を沿えたからな。」
ムーン「ふーん………」


ムーンがじーっと俺の顔を見ている。


 タケ「な、なんだよ?」
ムーン「ふふっ…何でもないわ。それよりもなんだか疲れたわね。」
 タケ「ああ…さっさと休もうか。」
ゼシカ「まずはサマル君達を呼ばないと。さっさと行きましょ。」

う〜ん……まさに両手に花ですなぁ。中々こんな機会は無いから嬉しい限りやで!

 タケ「サマル、リアちゃん。大丈夫か?」

サマル「何とかね。しかし結構疲れたよ。リアが緊張の糸が切れたみたいで寝てしまった。」

 タケ「そうか。しかしサマルもヒャダルコを喰らったんだけど相当酷い思うのだが?」

サマル「まぁ、ね。その点は問題ないよ。僕も治療済みだから大丈夫。」

 タケ「無理はするなよ。そうそう、話は変わるけどサマルに紹介しておくよ。」

俺はサマルにゼシカを紹介した。流石にサマルも男でありゼシカのおっぱいに目に行ったのだが直ぐ逸らした。
やせ我慢しなくて良いんだよ〜サマル君。

634 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/09(土) 09:49:27 ID:C84CwveI0
ゼシカ「それにしてもリアの寝顔って可愛いわ。まるで天使みたい。」
ムーン「そうね…この娘は人懐っこい所があるのよ。性格が人の表情を表すみたいだわ。」

  タケ「いい事言うねぇ。ムーン。俺がリアちゃんをおんぶして宿屋に戻るとするか。」
サマル「ぼ、僕がリアをおんぶするよ。そこまでもょに迷惑はかけれないや。」
  タケ「バーカ。サマルも結構何だかんだ言って結構ダメージ受けているんだから体力馬鹿の俺に任しておけ。」

ムーン「確かに体力馬鹿だよね、もょもとは。」
 
 タケ「はいはい。わかったわかった。おめでてーな。(パチパチパチパチ)」

ゼシカ「へぇ…返事の仕方がククールに似ているわね。」
  
  タケ「ちょっと拝借させてもらったんだけど結構使えるのさ。多分、ククールも会話の時に結構冷静に突っ込んでいただろうな。」

ゼシカ「ご名答よもょもと。ヤンガスや王様との会話中の時にその言葉を良く使うわ。
     それをみて私やエイトは良く笑っているけどね。」

サマル「それは結構面白そうだね。とりあえずはみんな疲れたと思うからゆっくり休もう。」

もょもと&タケ
Lv.16 (LvUP!!)
HP:31/112
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄兜 
特技 共通技:チェンジ
もょもと専用:隼斬り・魔人斬り
タケ専用  :かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御

635 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/09(土) 18:53:35 ID:SH0FXJ+iO
乙乙乙!!

ゼシカ参入でおにゃのこイパーイ(*´д`)

636 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/09(土) 21:46:36 ID:3vDu79tqO
バニーのねーちゃんはゼシカだったかw
とりあえず
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡  おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   |
   し ⌒J


637 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/09(土) 22:00:08 ID:bPUVIPpj0
>>632
>親父やマリンに会う資格は無い…
ごめんヤリマンって読んじゃったんだ。

638 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/11(月) 09:18:49 ID:Dux/KF0qO
保守

639 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/11(月) 17:10:59 ID:ZMMZZ34P0
【アニマルヤンちゃんによるビッグバンsage講座】
____      ________             ________
|書き込む| 名前:|             | E-mail(省略可): |sage           |
 ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                      / ヽ ココ!!
                                     ゝ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      、从,       / /
| メール欄に半角で「sage」と   |       n_      / /
| 入れるんでがす!!       |       (  ヨ    / /
| 分かったがすか!?.       |       | `|     /⊂//
\                    \       | |    /⊂//
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    / ノ ̄ `/  /
                   +   + / / イ  O○ヽ
                      +   ( `ノ )/(/|  |'^ \ \ アニキノタメナラ ビッグバンモ スルデガス
                   + +   (メ ,C`、* )|  |   \ \
                        < V V > |  )    |  )
                    +    V ̄V /  /    / /
                             / /     ∪
                             ∪


640 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/13(水) 02:22:54 ID:TzqnqOGw0
保守

641 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/13(水) 14:25:26 ID:Kx5AY4zc0
         / ̄ ̄ ̄フ\               _       ノ^)
       // ̄フ /   \            .//\     ./ /
      //  ∠/  ___\___  __//   \   / (___
    // ̄ ̄ ̄フ /_ .//_  //_  /      \./ (_(__)
   // ̄フ / ̄////////////         |  (_(__)
 /∠_/./ ./∠///∠///∠//      ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/       (´ー` ( ( (_(___)
\    \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \  _   /⌒ `´  人___ソ
  \    \ \フ / ̄\ \ .//\  //\ / 人 l  彡ノ     \
   \ _  \//___\/∠_  //   < Y ヽ ヽ (.       \
    //\///_  //_  ///     人├'"    ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   //  //.////////∠/      ヽ-i ヽ__  ヽ
 /∠_//./∠///∠// .\\       `リノ ヽ |\  ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\      c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ


642 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/14(木) 20:14:29 ID:HNXmDska0


643 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/14(木) 21:11:14 ID:zGToRYaa0
AA荒らしウザ

644 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:25:20 ID:rz9ifTto0
どうもどうも

>>582>>584>>599
サンクスです!
コテ通り、暇が無いと書けないのは悪いなぁと最近思う…

>>585
そうかな?自分的にはありがちだと言われるかと思ってましたが
前も何か魔王になっちゃうっていう作品があったような…

>>587
誰もがあぁいう事を感じる時があるんじゃないかな?
とだけ言っておきますかw


ではでは>>580の続きをどうぞ

645 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:27:00 ID:rz9ifTto0
――――――――――――――――――――9――――――――――――――――――――

  「プレナさん…」
  「あ、真理奈ちゃん。起きたの?」

その声は周りの雑音にかき消されるくらいに小さいものだった。
が、プレナはそれに気付き、自分のテーブルに来るように手招きする。
プレナが置き手紙をして、真理奈を呼び出したのだ。
真理奈が席に着くと、飲み物が運ばれてきた。

  「それにしても無事で良かったわ」
  「こっちも、大丈夫だったんですね」
  「パトリスさんがエジンベアの人達を足止めしてくれたの。
   私も怪我しちゃったけど、フィリアちゃんが治してくれたし。
   ジュード君は私の事を守ろうとしてくれたみたい…後から聞いたんだけどね」
  「ふ〜ん、アイツが」
  「感謝しなくちゃね。
   ……そっちはどうだったのか、聞かない方がいいのかな?」

真理奈が黙ってしまう事で、他のテーブルの音が耳に入ってくる。
チラリとプレナを見ると、プレナは優しい顔で真理奈を待ってくれていた。

  「私…会ったんです」
  「誰に?」
  「魔王」
  「ま、おう…?」
  「ゾーマだって。モンスター連れてて…王様殺しちゃった…」
  「そう……怖かったね」
  「違うんです! そんな事じゃなくて…」
  「じゃなくて?」
  「その人…わ、私の世界の人だった」
  「――!!」

646 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:29:38 ID:rz9ifTto0
プレナは絶句する。
最近モンスターの活動が再び活発になっている事。
そして魔王が復活したのだという噂も聞いた事がある。
この世界が平和になった後も、モンスターは消滅する事は無かった。
プレナはその中から力を持ったものが現れただけだと思っていた。
それが魔王と呼ばれるようになっただけだと。
しかし真理奈の言った事が本当なら……

  「今まで…私は夢を見ているんだって思ってたのかもしれない。
   だって突然違う世界で生きることになったなんて信じられます?
   ほら、夢の中で冒険したり、何か大変な事に巻き込まれちゃう事あるでしょ?
   そういう時って何だが知らないけど自分は一生懸命生きようとするでしょ?
   あれと同じ感覚かなぁ…
   人が怪物と同じところで生きている世界。
   その中でボスを倒せば私は私の世界に帰れるんだと思ってた。
   夢から覚めれると思ってた。
   けど……そのボスが私の世界の人だったなんて、信じられなくて…
   でもそれ以上に……何で私なの、って……やっぱり思っちゃいます」

うつむいてしまう真理奈。
普段は明るく振舞っていても、その中では自分の問題にしっかりと向き合っているのだ。
けれど普段の性格から、それを他人に話すという事があまり出来ない。
それに、そんな相談は他人にとっては迷惑だという思いもあるのかもしれない。
当人を心配する人にとっては、むしろ話してくれた方が嬉しいのだが…

  「…真理奈ちゃんはさ、勇者ロトの話、聞いた事ある?」
  「詳しくは、知りません」
  「私ね、勇者と一緒に旅した事あるのよ」
  「え?!」
  「凄いでしょ?」
少し自慢するかのようにプレナは笑う。


647 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:32:15 ID:rz9ifTto0
  「アリアハンで勇者に誘われた時、私はまだ見習いの商人だったわ。
   知識を少し齧っただけの初心者。

   それなのにいきなり『ここに町を造ってほしい』って頼まれたのよ。
   普通に考えれば、無理な話だわ。
   正直不安だったし。

   けどその時は『やってやる!!』って気持ちの方が大きかったの。
   このチャンスを逃す手は無いと思って頑張った。

   その甲斐もあってか、町はどんどんと発展していった。
   どんどんと新しい建物が建って、新商品の入荷、そしてたくさんの人が移住して来たわ。

   凄く、嬉しかった。

   勇者も旅の合間に見に来てくれて、褒めてくれたし。


   けれど、町が大きくなると同時に、私の心にも慢心が広がっていったのね。
   ある日私は町人のリコールで牢屋に入れられてしまったの。
   当たり前よね。毎日毎日何時間も働かせちゃったし……
   町の事ばかり考えて、そこに住む人の事は考えてなかったんだわ。

   勇者にその事を怒られちゃった。
   その倍くらい励ましてくれたんだけどね。
   私は反省したわ。

   それからは人の気持ちを第一に考えるようになった」

648 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:33:48 ID:rz9ifTto0
  「でもそんな私がそれ以上に知りたかったのは、勇者の心の中。
   だって私が立ち直れたのは勇者のおかげなんだもん。
   それである時、聞いたの。

   『勇者はどうして世界を救おうとしてるの?』って。

   もう十分だと思ったの。
   その頃の勇者はバラモスを倒していたんだから。
   この世界はいったん平和になったわ。

   でも勇者はまだ行かなくちゃいけないところがあるって言ってた。

   だから…私はすがりついて泣いたわ。
   『もう旅は忘れて、世界の事なんか忘れて、この町で一緒に暮らそう?』って。
   そしたら勇者は何て言ったと思う?
   何も言わなかったわ。
   ただ笑って…『またね』 だってさ。


   私、今でもずっと考えてる。
   世界を救わないといけない人があの勇者だった理由なんて無いって。
   でも勇者は世界を救ったわ。
   そうしたのは、大切な人を守りたいって思ったからなんじゃないかって私は思う。
   彼の隣にはいつも、幸せそうにしている人がいたから…
   きっとその気持ちを貫く事と、世界を救うって事が同じ意味だっただけなんだって思う。


   彼はそれきり姿を現さなかったけど、きっとその人と幸せに過ごしてるんだわ。
   でも案外ひょっこり現れるんじゃないかって思ってる。
   だって勇者の事を思っている人がこの世界にはいっぱいいるんですもの。
   もちろん私もその中の一人」

649 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:35:39 ID:rz9ifTto0
  「これで勇者ロトの話はおしまい」
  「私…私、能登真理奈って言うんです」
  「のと…? そっか。これは偶然じゃないのかも」
  「でも笑えないギャグですよ」
  「そうだねw」

結局笑っておいて、プレナはキレイな色をしたお酒を口に運ぶ。

  「でも大丈夫よ真理奈ちゃん。
   真理奈ちゃんが自分の気持ちを大切にしていれば、いつかきっとあなたの世界に帰れるわ。
   だって勇者がいつも見守っているんですもの。
   これ、何のマークだか知ってる?」

プレナが真理奈の胸を指す。
アリアハンの宿屋の女将が勝手に施した刺繍。

  「それ、勇者があの後装備していた鎧の紋章なのよ。
   今では伝説の武具として有名なんだけど。
   だからこれを付けていればいつでも勇者に会えるわ」
  「勇者…ロト…」

真理奈がドラクエ世界に来た当初から付きまとっていたその名前。
今初めてそれに何だか親近感を感じた。

真理奈は決して勇者ではない。
けれど、勇者のようになれるかもしれない。
そう、それこそルビスの望むように、世界を救う事が……

650 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:41:12 ID:rz9ifTto0
商人の町に音楽が流れる。演奏しているのはスー民族。
商人の町との交流があるとは言え、未だ原始的な生活を守っている彼らの音楽は
真理奈が聴くような曲調とは違い、基本的に単調なリズムの繰り返しである。

彼らの音楽はルビス様への感謝の証なのだ。
"退屈な日々の繰り返しさえもルビス様のおかげとして喜び合おうじゃないか"
今流れているのはそういう曲である。

  「ジュードっ! 飲んでる〜?」

後ろから肩を叩かれ振り返ると、コップを片手にした真理奈が立っていた。
頭にはなぜかモヒカンの毛が…
広場の中央で盛大に焚かれている炎の灯りが真理奈の頬に当たり、微かに揺れている。
顔が赤く見えるのはそのせいだろうか。
……いや、その頭で居られても全然ロマンチックじゃないな。

  「……。どこ行ってたんだ?」

真理奈が横に座るのを待ってから聞いてみる。

  「ん? え〜っと、寝てたぁ。んでさっき起きたトコロ」
  「ふ〜ん」

ジュードは真理奈がさらわれた事を既に聞かされていた。
けれどそれを聞いたのは、パトリスがエジンベアに真理奈を迎えに行った後だった。
ジュードは刺されたプレナの方に付っきりだからだ。
フィリアがプレナの治療をしてくれたので、命にかかわる事態にはならなかったが。
そんな訳で、すぐに真理奈のところへ行かなかったのが引っかかったのかもしれない。
だからとっさに知っている事を聞いてしまった。
まぁ真理奈にはそこまで伝わってないようだが。

  「聞いたよ〜プレナさんの為に戦って兵士長やっつけたんだって?」

651 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:43:18 ID:rz9ifTto0
ジュードは酒に口をつける。あんまり旨いと思わないのはまだ若い証拠だろうか。

  「照れんなって〜! あっ、もしかしてプレナさんの事好きになっちゃった?!」
  「ちげーよ。あんな人に会ったの初めてだったからさ」
  「ムフフw そっかそっか! プレナさんキレイだもんね〜」
  「…ってかその頭なんだよ!!」
  「えへへ、面白いでしょ? 何か貰ったの〜ってかやっとツッコんだね! ずっと待ってたのに〜」
  「外せ! こっちが恥ずかしい!」
  「あ、話変えようとしてもダメだよ〜正直に言いなさい!」
  「だから〜――」

言い合いが収まるまで少々お待ち下さい

………… ……… …… …
夜が深まるにつれ、広場の火の灯りが徐々に落ちていった。

  「私さ」
  「ん?」

真理奈は膝の上でモヒカンの毛を撫でている。

  「魔王に会ったよ」
  「は?」

そんなに気に入ったんだろうか。

  「私の世界の人だった」
  「え? お前それって…」

まぁその行為に意味なんて無いんだろうけどさ。

  「うん。でも全然敵わなかったんだー」

652 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:45:48 ID:rz9ifTto0
  「そっか」
  「だからさ…」
  「うん?」
  「連合作るの、最後まで手伝っても、いいかな?」

ジュードは一瞬分からない。
そんな事でケンカしたのも、大分昔のように思えた。
でも真理奈はまだ覚えていたようだ。

  「…変なヤツ」
  「なに〜? 人がせっかくお願いしてるのにー!!」
  「手伝いとかお願いじゃねーんだよ」
  「え?」
  「俺らのリーダーはお前だ。アリアハンの王様も言ってたろ?」
  「そうだっけ?」
  「ったく…… だからさ、お前がやるんだったら、やっていいんだよ」
  「…そっか」

真理奈が嬉しそうな顔をする。

  「じゃあ改めてヨロシクって事で」

差し出されたコップにジュードは自分のを合わせる。
カツンっと音が鳴った。

  「よ〜し、じゃあ何か飲み物貰って来て!」
  「は? 俺が?」
  「そう。リーダー命令だよ〜」
  「てめぇ!!」
  「キャーww」

                            〜Tower of Babel 完〜

653 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/09/15(金) 14:50:54 ID:rz9ifTto0
今日はここまで。長かった…

さてさてステータスを(適当に)考えたので載せますか

能登 真理奈

武道家
レベル/ 17
ちから/ 82
素早さ/ 79
体力/ 60
賢さ/ 15
運の良さ/ 58
最大HP/ 163
最大MP/ 0

はい、バカですねw
真理奈が元の世界に帰れる時が来たなら、賢さの種をどっさりと持って帰らせる事にしましょう

あ、スリーサイズとか考えようかな

654 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/15(金) 20:34:11 ID:ILRD7N3Y0
乙っす!
頭が悪いのは愛嬌でいいんじゃね?
今のフツーの女子高生って感じでさ。

主人公同士のバトルロイヤルも案外面白いかもな。

655 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/15(金) 22:58:01 ID:NxbxRrQbO
ジュードがちょっとツンが入っているなw

656 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/16(土) 16:48:58 ID:Cx86TAvm0
真理奈たんヵヮィィョ真理奈たん


657 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/18(月) 04:51:07 ID:yV0R15TC0
保守

658 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/19(火) 00:31:17 ID:MklJZHdr0



659 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/20(水) 02:17:23 ID:K8Tn7e0X0
保守


660 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/20(水) 08:04:11 ID:v44Us8JE0
それにしても元祖>>1の書記さんはどうしているのだろうか?

661 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/21(木) 09:35:03 ID:OGbR6aMw0
さて!投下しますかね!!
>>634の続きだす!!

夜明け前に目が覚めた。
流石にサマル達は疲れてぐっすりと眠っている。
眠れそうもないしこっそり抜け出して散歩でもする事にした。

夜明け前って言う事もあって、人が全くっていない言ってもいい。
漁に出る準備もしている者もいればお店の開店準備している者もいる。

現実世界では俺も仕事に行く準備しているんだよな…

実際問題俺はどうなるのかなって思ったりもするが今はもょもと達と一緒にいたいていう気持ちが強いのだけどな。

浜辺に歩いていると水鳥が20匹位飛んでいて美しく感じられた。

そーいえばガキの頃、田舎に帰った時今は亡きじーちゃんと一緒に朝散歩したよな。すごく懐かしく感じられた。


正体を隠すためとはいえ使い慣れない標準語を喋るのは関西人にとってかなり苦痛やがな。気軽に話したいで。ホンマに。


しばらく海を眺めていると誰かが声をかけてきた。「おはよう。」


こんな朝早く誰が起きているんだ?――――――――――――――――――ゼシカだった。




662 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/21(木) 09:38:02 ID:OGbR6aMw0
  タケ「おはよう。早起きなんだな。」
ゼシカ「もょもとも早いじゃない。眠れなかったの?」

  タケ「まあな…今更言うのもアレだけど改めて礼を言わせてもらうよ。ありがとう。ゼシカ。」

ゼシカ「別にいいのよ。当たり前の事しただけじゃない。」
  タケ「そっか…ゼシカに聞きたい事があるんだけどいいか?」
ゼシカ「どうしたの?」


  タケ「どうやってこの世界に来たんだ?」


この点俺も気になっていた。俺の場合は仕事から帰って自分の布団に寝て翌朝、もょもとの体内に入っていた感じだった。

ゼシカ「そうね…私の場合はみんなで宿屋で寝たんだけど夢を見たの。」
  タケ「夢?」
ゼシカ「そう。内容は思い出せないけど誰かが呼んで吸い込まれる感じがして気がついたらルプガナの酒場にいたのよ。」
  タケ「そ、それはまたありえねー内容だな…」

ゼシカ「もちろんお店の人に泥棒扱いされたわよ。何とか説得して働かせてもらう事になったんだけどね。」

  タケ「うむむ…しかしククールやヤンガス達はどうだったのだろうな?」
ゼシカ「わからないわ…反対に聞くけどもょもとがヤンガス達に会った時彼らの様子はどうだった?」

  タケ「そうだな。ククールと会った時はこの世界に来たばっかりって感じだった。ヤンガス達は2日間くらい彷徨っていた感じだな。」
ゼシカ「ふうん…」

  タケ「案外時間のズレがあるみたいだな。エイトがまだこの世界に来ていないって言う可能性はある。」
ゼシカ「その仮説も結構当たりかもね…」



663 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/21(木) 09:40:50 ID:OGbR6aMw0
  タケ「話は変わるがドルマゲスってどんな奴なんだ?」
ゼシカ「ドルマゲスですって!?貴方が何故知っているの!!」
  タケ「そうあせんなって。経緯を話すよ。」

俺はゼシカにドルマゲスと戦った時の事を話した。

ゼシカ「はっきり言って自殺行為ね。一人っで戦って良く生き延びれたと思うわ。」
  タケ「やっぱり?」
ゼシカ「ええ。私もドルマゲスと初めて対峙した時全く動けなかったのよ。すごく悔しかった…」
  タケ「ある意味俺が生き延びれたのは奇跡的なんだな…」

何とかしたい………このままじゃこれから先、俺がもょもとの足を引っ張るだけ。咄嗟にゼシカに頼み込んだ。

  タケ「なぁ、ゼシカ。」
ゼシカ「どうしたの?」

 タケ「俺に呪文を教えてくれないか?頼む!」

ゼシカ「何か事情がありそうね…」
  タケ「呪文が使えたら戦術も大きく変わるし、それにドルマゲスにやられた無様な自分自身が嫌だからな。」
ゼシカ「なるほど…もょもとは客観的な意見として呪文は使えそうなの?」
  タケ「ある老人に言われたのだが俺に呪文を習得できる資質が無いらしい。その代わり不思議な力があるって言われたんだがな。」
ゼシカ「そうなんだ。しかしその不思議な力に実感性はある?」


  タケ「うーん…ごめん、なんとも言えないな。多分無いと思う。」


俺は咄嗟に嘘をついた。流石にこの状態を気を許して話す訳にはいかなかった。


664 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/21(木) 09:42:27 ID:OGbR6aMw0
 
ゼシカ「もょもと、ちょっと私の手を握ってくれないかしら?」
  タケ「ど、どうしたんだよ!?急に?」

流石に俺もドキッとした。

ゼシカ「な〜に考えているのよ。魔力があるかどうか調べるだけよ。」
  タケ「そ、そうか。」
ゼシカ「かわいい所あるんだね。もょもと。」
  タケ「うるせー!」

流石にいきなりは恋人フラグは立たないか…

ゼシカ「う〜ん。確かに判別できない不思議な力はあるわね。微妙ながら魔力が感じられるわ。」
  タケ「マ、マジか!?俺にもついに呪文が使えるのか!?」
ゼシカ「多分実戦で呪文に揉まれている内に資質が開花したかもね。
     しかし治療呪文や補助呪文などの色んな種類があるけど初期呪文の中でも使える呪文が限られるわね。」
  タケ「まじっすか………」
ゼシカ「超初級呪文のメラぐらいね。使える可能性はあるのは。」
  タケ「まぁ、無いよりはましか。しかしメラってそんなに簡単なのか?」
ゼシカ「ええ、私もメラから覚えたわ。一番使いやすいと思うの。」
  タケ「ふむふむ、さっそく呪文を使いたいのだがどうすればいい?」

ゼシカ「そうね。まず私が魔力を引き出してあげるから後は回数をこなすことね。」
  タケ「なんだかワクワクしてきたなぁ。」
ゼシカ「じゃあ始めるわよ。」

ゼシカが俺の手を握り何かを呟き始めた。ゼシカの体中から光が輝き出したのだ。おおおおッッッッッ!!
強風で体が浮き上がるような感じだ。これが呪文の儀式ってやつか…?



665 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/21(木) 09:43:48 ID:OGbR6aMw0
ゼシカ「ふう、終わったわよ。これで使えるようになったわね。」
  タケ「おっしゃあ!」
ゼシカ「他人の魔力を引き出すことが出来る行為って上級魔術師の証でもあるのよ。上手くいって良かったわ。」
  タケ「ど、どういう事だ?」

ゼシカ「中級魔術師が同じ行為をすると魔力を引出す足す対象を傷つけてしまう事もあるの。」

  タケ「極端に例えるとゼシカのメラミが俺に直撃する可能性もあったわけか!?」
ゼシカ「そんなもんね。」

  タケ「スゲー危険な状態かよ!ある意味ギャンブルだな!オイ!かなりギャンブルだったんだな。」

ゼシカ「結構スリルがあったわよ。内心ヒヤヒヤしていたけど。まぁ結果的にはOKね!」

大胆さはムーン以上だな。けどこれで俺自身攻撃のバリエーションが増えたわけだ。

ゼシカ「但し呪文を使うのに制限があるわよ。」
  タケ「えっ!?おこがましくて申し訳ないが、俺頭が悪いから分かりやすく言ってくれ。」

ゼシカ「呪文が得意不得意の相性もあるのよ。それは個人差にもよるわ。私が得意なのは火炎系のメラ系・閃熱系ギラ系呪文だけどね。」
  タケ「逆にゼシカはヒャド系の呪文は不得意なのか?」

ゼシカ「そうね。私も氷系のヒャド系は不得意だし真空系のバギ系は使えないわ。爆烈系のイオ系はそこそこ使えるって感じかな。」

  タケ「ほぼ攻撃呪文のオールラウンドだな。すげえよ…」

ゼシカ「ううん。稲妻系の呪文は使えないし稲妻系は特に限られた術者しか使えないみたい。
     全ての呪文を使える人って俗に言う『賢者』って呼ばれる人の事ね。」



666 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/21(木) 09:45:07 ID:OGbR6aMw0
ゼシカ「それにね、慣れてない内に呪文を多用してしまうと術者に負担が大きくなるの。」
  タケ「どういうことだ?」


ゼシカ「例えると今のもょもとが私が使える呪文メラミを使った場合、
    もょもとの体に大きな負担がかかり、最悪の場合死に至る事があるの。」


  タケ「マ、マジかよ…サマル達は呪文を多用しまっくているのは大丈夫なのか?」

ゼシカ「サマル君達の場合は魔力が強いからよ。しかし彼らもいきなり上級呪文を使ったりすると危ないわね。」

  タケ「しかし上級呪文も簡単には習得出来るとは思えないけどな。」

ゼシカ「確かに簡単には習得できないけどそれは各個人の才能が開花してで使えるようになるって感じね。」

  タケ「なるほど。今の俺には天空上の話の内容だな。」




  タケ「それにしてもゼシカはすげー詳しいな。いかにも体験談を語ってるみたいだな。」
ゼシカ「そうね。以前、危ない時にベギラゴンって言う呪文を使ったの。」
  タケ「それってベギラマより強い呪文か?」

ゼシカ「そうよ。しかし無理して使ったとたんに急に苦しくなったの。血も吐いたし。治癒呪文をかけてもらっても中々回復しなかったわね。」

  タケ「無理しすぎたら必ずツケが来るって事か…」
ゼシカ「それを防ぐためには日々特訓するしかないわよ。いいわね!?」
  タケ「わかった。」


667 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/21(木) 09:47:05 ID:OGbR6aMw0
ゼシカ「後1つ、気になる事があったわ。」
  タケ「どうした?」

ゼシカ「魔力を引き出している時にもょもとの後ろに男の人の影が見えたの。半透明って感じだったな。」
  タケ「それなんてオバケ?」

ゼシカ「上手くは表現出来ないけど何故かもょもとを見守っている感じだったわ。」
  タケ「そのオバケはどんな感じの特徴だった?」
ゼシカ「間違いなくこの世界や私の世界の人間ではないわね。黒髪に服装も青いズボンに、変わった靴、
     見慣れない文字?の赤色のシャツを着ていたわ。」





それは間違いなく現実世界の俺だ。じゃあ俺はもょもとの守護霊って訳なのか!?
仮にそうだとしても何で背後霊じゃなくもょもとの体内にいるんだ?ツマジマが合わないじゃねーか。訳わかんねぇ…





  タケ「案外守護霊かもしれないなそいつは。根拠は無いけどそのような感じがするよ。」

ゼシカ「無根拠なのにそんな事良く言えるわね。」

  タケ「さぁ?俺自身がそう感じているからな。他人が聞いたら納得できないけど。」

ゼシカ「うーん私はなんとも言い切れないわね。何かの暗示かもしれないし…まぁいいでしょ。もょもとがどこまで言うのなら。」



668 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/09/21(木) 09:53:20 ID:OGbR6aMw0
  タケ「ゼシカ、今日の事は内緒にしといてくれないか?」

ゼシカ「どうしたの?」

  タケ「俺がメラを完成させた時みんなにびっくりさせたいからな。格好良くバシっって決めたいモンよ!」

ゼシカ「それだけじゃないでしょ?」

  タケ「他に何か理由があるのか?」

ゼシカ「決まっているでしょ。朝から私と一緒にいたらムーンやリアに疑われるからでしょ〜☆ムーンがカンカンに怒りそうね。」

  タケ「そんな事ないってば!!でも怪しまれるのは間違いないな…」

ゼシカ「そんなに悩まなくてもいいわよ。黙っておいてあげる。その代わり私もローレシアに連れて行ってもらうわ。」

  タケ「それなら良いよ。よろしく頼むぞ。ゼシカ。」

ゼシカ「こちらこそよろしくね!もょもと。」





もょもと&タケ
Lv.16
HP:112/112
MP:  0/  2
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄兜 
特技 共通技:チェンジ
 もょもと専用:隼斬り・魔人斬り
 タケ専用  :かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御・メラ

669 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/21(木) 19:15:42 ID:pdnSobgVO
乙です。
しかし、一年以上書き込んでいる作者は4の人、総長、レッドマンの3人だけなんだよな。
ある意味凄いな。

670 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/22(金) 06:30:05 ID:ucDu0OgaO
乙デイン。

671 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/22(金) 10:11:29 ID:KORdkVGk0
しかし主人公・2・8キャラをどう上手く絡ませていくのか
見ものだな。
グダグダした展開にならないで欲しい。

672 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/22(金) 14:27:36 ID:sXq2cTisO
4の人と総長て初代スレからいるんだよな
今さらだけどここまで続くとはねぇ当時は単発ネタスレだと思ってたのにw

673 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/23(土) 12:57:32 ID:4kd0zycy0
つまらん。つまらんぞーーー

674 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/23(土) 16:32:18 ID:nYxQvsCQO
>>673
お前はじめてかここは。
力抜けよ。

675 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/24(日) 17:18:26 ID:xjXhxyp20
遅い、早く書け。

474KB
続きを読む

名前: E-mail(省略可)
READ.CGI - 0ch+ BBS 0.7.4 20131106
ぜろちゃんねるプラス