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ぜろちゃんねるプラス
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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら八泊目
1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/10/29(日) 16:15:16 ID:vi16nIqg0
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです
短編/長編小説形式、レポ形式、オリジナル、何でも歓迎です
・基本ですが「荒らしはスルー」です
・スレ進行が滞る事もあります、まったりと待ちましょう
・荒れそうな話題や続きそうな雑談は容量節約のため「避難所」を利用して下さい
・スレの性質上レス数が1000になる前に500KB制限で落ちやすいので、スレが470KBを超えたら次スレを立てて下さい
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい
・物語の続きをアップする場合はアンカー(「>>(半角右アングルブラケット二つ)+半角数字(最後に投稿したレス番号)」)をつけると読み易くなります
前スレ
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら七泊目
ttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1148786712/
まとめサイト(書き手ごとのまとめ/過去ログ)
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」保管庫@2ch
ttp://ifstory.ifdef.jp/index.html
避難所「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(作品批評、雑談、連絡事項など)
ttp://corona.moo.jp/DQyadoya/bbs.cgi
64 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/03(金) 16:01:42 ID:6+4jwphb0
青々とした低い草の中
申し訳程度に均された道を辿っていく。
このまま寝転んで一休みしたら気持ちいいだろうけど
周りはモンスターの巣窟のはずだ。
低い草に紛れてどこからスライムが襲ってくるとも知れない。
スライムならまだいいけれど、
他のもう少しでもレベルの高いモンスターに遭遇したら。
今現状を考えれば
スライム相手にも致命傷をもらいかねないのだ。
慎重に辺りを見回しながら、
腰に巻きつけてあった木の棒を握り締める。
後ろを振り返るとまだ
港からは数歩の距離しか離れていない。
戻ろうかと思考を巡らせた刹那、
背後から甲高い鳴き声が聞こえた。
65 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/03(金) 16:02:53 ID:6+4jwphb0
動揺し思わずたたらを踏みながら振り向く。
つるんとした質感の、
頭の飛び出た青い物体が、一、二、・・・三つ。
両端に飛び出した目と大きく開かれた笑っているような口で
辛うじて生き物だとわかる。
―――来た。スライムだ。
ピキキ、と鳥の鳴くような声を発して
右端の一匹が飛び跳ねた。
とっさに身を硬くするが
右膝に鈍い痛みが走る。
ゼリー状だって聞いてたけど、結構硬いじゃねえか奴ら。
頭の片隅で冷静な俺が呟く。
左端の奴がまた飛び跳ねるのを
思い出したように木の棒で叩き落すと、
スライムは地面で一回跳ねて体勢を立て直した。
66 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/03(金) 16:03:52 ID:6+4jwphb0
やはり今の俺には、スライムさえ強敵に違いない。
警戒するように真ん中の奴が少し後ずさる。俺は息を呑む。
『サン!サン!大丈夫か!何やってる!』
後ろから不意に響いた怒号に
俺はやっと安堵の溜息をついた。
地面まで揺らすような足音を立てて
パパスが俺の元に駆け寄って来る。
『遠くへ行くなと言ったろう!全く』
俺を守るように立ちはだかるパパスの背中にも
安堵がにじんでいるのを感じて、
俺は思わずごめんなさい、と口にした。
パパスが二匹のスライムを切り伏す間に
難を逃れた別のスライムに一発食らったが、
最後は俺の一撃で三匹目のスライムも動かなくなった。
パパスが振り向き、何か呟くと
さっき受けた痛みが嘘みたいに引いていく。
ホイミ。初めて受けるパパスのホイミ。
幾度となく助けられてきたパパスのホイミ。
67 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/03(金) 16:05:21 ID:6+4jwphb0
『お前にはまだ外は危険だ。
今回はたまたま父さんが気付いたから良かったものの・・・
気をつけるんだぞ』
諭すように言いながら
パパスはスライムの亡骸を簡単に調べ始めた。
つるりと反射する三つの青い死骸から
慎重に何かを抜き取る。
『これはお前にやろう。
初めてモンスターに勝ったごほうびだ。
・・・良くやったな』
そういって笑顔で手渡されたのは、
キラキラと光る三枚のコインだった。
それを頷いて受け取り、ゴールド袋ではなく
小さなポケットに大事に押し込むと
俺はパパスの背を追って歩き出した。
つかテメー外に出ないと話動かねえじゃねーかよ。
と片隅の俺が思ったけれど、
それは心の奥にしまっておいた。
68 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/03(金) 16:07:00 ID:6+4jwphb0
村はすぐそこだとパパスは言った。
俺には途方もなく遠く長い道のりに思えた。
幼い足は長旅に慣れているらしく
すぐに疲労を感じることはなかったが、
それでも村の輪郭が遠く
地平の向こうに見える頃には
足の裏は痛み、ふくらはぎもパンパンに張っていた。
パパスは俺の手を握ったまま
俺のペースに合わせて歩いている。
それは心地好い安心感だった。
けれど戦闘の一瞬、手が慎重に解かれるその瞬間だけは
言いようのない不安が俺を襲った。
痛恨の一撃を食らったらお終いだ。
死ぬことはないと解っているけれど
その一瞬の暗闇がどんなものかを想像すると
無意識に膝が震えだす。
村のゲートをくぐるその時まで、
不安は付き纏っていた。
69 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/03(金) 16:08:07 ID:6+4jwphb0
午後の陽は傾き始めていた。
刻々と伸びていく自分の影を追いながら
緑の合間に見え隠れする村の風景が
少しずつ生気を増していく。
入り口のゲート脇の警備兵がこちらに気付き
一瞬の訝しげな表情を崩し、顔を輝かせた。
『パパスさん?パパスさんじゃないですか!戻られたんですね!』
満面の笑みで兵士がパパスに駆け寄る。
今帰った、とパパスが言い終わらないうちに
『そうだ!皆に知らせなきゃ!皆に挨拶しなきゃ!パパスさん!』
とパパスの手を引いて村の中に駆け出す。
パパスと繋いだままの手を強く引かれて
俺は慌てて歩調を合わせようと足を速めた。
『皆さん!みんな!パパスさんのお戻りですよ!』
村全体に響き渡るような大声で、兵士が叫ぶ。
何事かと顔を出した住民達が、パパスの顔を認めると
一斉に顔をほころばせるのが見えた。
老若男女。宿や商店の店員までもが
嬉しそうにパパスの元へ駆け寄り、無事を喜び、
俺の頭を撫でたり
感慨深げに顔を覗き込んだりしていった。
影が傾いていく。
70 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/03(金) 16:10:00 ID:6+4jwphb0
それぞれに挨拶を済ませ
話し足りない風の村人をなんとかそれぞれの持ち場へと戻し
パパスはゆっくりと、踏みしめるように村の奥へと向かった。
奥まった場所の、古ぼけた一軒家。
質素だが手入れの行き届いた庭。
その向こう、家の玄関先で
小さなふたつの目いっぱいに涙を溜めて
喜びに歪んだ顔の太った男が深々と頭を下げた。
『旦那様。おかえりなさいませ』
『サンチョ。随分と待たせてすまなかったな』
その大きな右手を男の肩に乗せると
男の両目からぽろぽろと雫が零れ落ちた。
『ええ、ええ。旦那様。
生きて戻られると信じてはおりましたが、
この日をどれほどに待ち侘びたことか・・・』
最後は殆ど言葉にならなかった。
深い皺の向こうに長い苦労と不安が垣間見えた気がして
俺は眉間が痛むのを感じて俯いた。
71 :
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/03(金) 16:12:16 ID:6+4jwphb0
本日ここまでで
ありがとうございます。
ペースを速めたいんですがなかなか
思うように行きません。
だらだらと長くて申し訳ないです。
72 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/03(金) 17:45:27 ID:6qXddtK40
>>◆u9VgpDS6fg氏
文章の節々から5への気持ちが伝わってきます
>ホイミ。初めて受けるパパスのホイミ。
>幾度となく助けられてきたパパスのホイミ。
不覚にもこの2文に目頭熱くなった
現代人の俺としての心理と、パパス息子としての心情、
この二つがない交ぜになった感じが面白いです
あんまり力まないで、出来る範囲で頑張ってください
続き楽しみにしてます
73 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/04(土) 00:14:27 ID:Q2s6duYE0
ここまでまとめました
http://ifstory.ifdef.jp/index.html
74 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/04(土) 05:00:06 ID:HoiSU/fH0
タカハシGJ!!!
いつもすばやい対応に感謝です
75 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:01:41 ID:BeSJCz7+0
ご無沙汰すいません…
前スレ
>>652
の続きです…
76 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:04:05 ID:BeSJCz7+0
〜Jacob's Dreame〜
――――――――――――――――――1――――――――――――――――――――
夢から唐突に目覚めた朝の現実感の無さは何なのだろうか。
起きているのは分かっているのに未だに夢の中にいるような、ごちゃ混ぜの感覚。
フィリアはその虚ろな時をベッドの中でしばし過ごす。
夢の内容を思い返そうとしていると、逆にどんどんと現実が意識を支配していった。
毎日の習慣がそうさせたのだろうか。
寝床から抜け出し、身だしなみを整える。
当然誰も起きてはいない。
しかしそのような時間に起きるのがフィリアの普通である。
早朝のお祈りをするためだ。
それは小さい頃から欠かした事はない。
場所自体は特に選ばないが、太陽の当たる所が良い。
だから大抵は外に出る事になる。
ふと隣のベッドを見ると、今日も真理奈の寝相が悪いのに気付く。
最近はその寝相を正してやるのも習慣になってきた。
変な体制なのを直そうと体を動かすと、「むー」と眉をひそめるのも何だか楽しい。
真理奈がちゃんとあお向けになったのを確認して、フィリアは部屋を出る。
夜明け前は静かだ。
特に日が昇り、その光が大地や海を照らし始める瞬間は全ての音が消え去ってしまう。
フィリアはその時が何となく好きだった。
その時に神を見出しているのかもしれない。
船首に向かい、適当な所でひざまずき祈る。
目を閉じ、自分の心の奥に向かっていく。
やがて日の光が自分の体を包み込むまで。
77 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:05:22 ID:BeSJCz7+0
その時のフィリアはまさしく僧侶の名にふさわしく、美しささえ覚えるようだ。
真理奈のより若いフィリアの顔立ちは、幼さを残しつつも、整えられている。
髪は背中の真ん中辺りまで伸ばされ、一部の隙もない程ストレートだ。
しかし、真理奈と並べて見てみるとどうしても冷たい印象を受けてしまう。
と言うか、真理奈が明るすぎなのかもしんないけどさ。
ところで何を祈っているんだろう。
フィリアに聞いてみたいんだが、邪魔しては悪いしなぁ。
「お〜フィリアちゃん、めっけ!」
と言ってる側から、突然誰かがフィリアに抱きつく。
その言動からして真理奈しかいないんだけどね。
祈りの邪魔をされたフィリアだったが、動じる事はなかった。
顔を寄せてくるリーダーを若干鬱陶しいとは思っているようだが。
やはりまだ空は暗い。まだ目を開ける時間では無い。
ましてや真理奈が起きてくるなんて事は奇跡に近い。
「んわ〜」とか意味不明な事を口にしているのを見ると凄く眠そうだが、一応起きてはいるようだ。
「早いね」
「ん〜? 何か変な夢見ちゃってさぁ…」
そう言いながらワワワ〜とあくびをする真理奈。
「夢…」
フィリアは今朝の夢の事を思い出す。
やけに生々しく、記憶に残る夢だった。
何だかとても悲しかったような…
……
しかしまたしてもフィリアの思考は妨げられる。
そりゃ頭をスリスリと寄せられれば気にもなるというものだ。
78 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:06:36 ID:BeSJCz7+0
「どうして抱きつくの?」
「え〜? だってフィリアちゃんあったかいんだも〜ん。一人は寒いよ」
ならその格好をまずどうにかしろと言いたいところだが…
毛皮のコートを羽織ってはいるが、丈が足りておらず下半身は相変わらずあらわになっている。
「寒かったら抱きついてもいいの?」
「そうだよ〜」
「……」
そんな寝ぼけ眼の人に説得力も何も無いんだけどなぁ…
けれどフィリアは抱きつかれてるのに悪い気はしなかった。
その感触が心地よかったから。
「スースー……」
黙り込んだと思ったら、真理奈は抱きついたまま再び夢の中へ行ってしまったようだ。
フィリアはその背中にそっと手を回してみる。
「あったかい」
そして朝日が二人を包む。
79 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:08:40 ID:BeSJCz7+0
その数日前――
それはエジンベアの侵略を止め、さらわれた真理奈が無事に返って来てから数日後の事である。
「プレナさん色々とありがとうございます。船までもらっちゃって…」
「いいのよ。気をつけて行ってらっしゃい」
そうなのだ。ついに一行は船を手に入れたのだ。
しかもポルトガ製の新品で一級品だ。
国単位の購入でないと買えないくらいの値段で、普通はとてもじゃないけど手が出ない。
さすがにそこまでは…と断ったのだが、この町を救ってくれたお礼だと言ってプレナは聞かなかった。
しかしこの船があれば、これからの旅が楽になる事は間違いなかった。
プレナの押しにも勝てそうにもないので、ありがたく受け取る事にしたのだ。
そしていよいよ出発の日。
港口に浮かぶ船の前で真理奈とジュードはプレナと話していた。
フィリアは船内の準備をしているのだが、パトリスの姿はどこにもない。
「あ、そうだ! その代わりって訳じゃないけど……はいコレ!」
真理奈が袋からイエローオーブを取り出し、プレナに差し出す。
「受け取って下さい! プレナさんにとって大事なものだったんでしょ?」
「でも……」
「いいんです! ついでにプレナさんを連合大使に任命しちゃいます!!
私達と一緒にゾーマと戦いましょう!!」
「真理奈ちゃん……」
満面の笑顔で、そしてなお、力強い。
それを見れば勇気付けられるのはなぜだろうか。
そこに一片の迷いも無いからだろうか。
その向こうに未来を見れるからだろうか。
それに背中を押されたのか、プレナは手を差し出しオーブを受け取る。
80 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:10:19 ID:BeSJCz7+0
プレナができた勇者への唯一の恩返しの証。
それが自分の所へと返ってきたのだ。
数日前に見た時は辛かった昔を思い出したが、今は違う。
こうして手にすると、勇者にありがとうと言われている気がした。
イエローオーブの輝きはあの頃とまったく変わらずそこにあったのだから。
思わず涙が溢れてくる。
「おいおい勝手に決めるなよ。プレナさんにだって都合があるんだからよ。
だいたい、ついでってのは失礼だろ?」
「い〜のっ! ね〜プレナさん!」
「えぇ、もちろん。その役立派に果たしてみせましょう!」
「やった!」
涙を拭いながら返事をするプレナ。
嬉しそうな真理奈と、その後ろで「何がいーんだか」と呆れているジュードの対比が可笑しい。
「ええっと、連合はこの世界の平和の為に国同士の連携を図る目的で結成されています。
連合参加にあたっては情報交換や武器・防具・アイテム類の交易、
さらには人材派遣などを通して魔物との戦いを有利に進めていければ、と思います。
あぁ、でもそういうのはプレナさん得意そうだから安心ですね」
「おぉ〜!!」
真理奈が一息付いたところで、ジュードが感嘆の声を上げる。
しかし少し小馬鹿にした感じも含まれている。
「…何よ」
「いや? お前がちゃんと仕事してるから凄いな〜って感心したんだよ」
「ふふ〜ん。まぁね」
「丸暗記だけどな」
「うっ…うるさいなー」
「ふふ。分かりました。この町はもちろん、スーの村の皆も協力は惜しまないでしょう」
「良かった。よろしくお願いしますね」
81 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:13:19 ID:BeSJCz7+0
「……ところでその連合にはエジンベアは参加しているの?」
「まさか。そんな話をするどころじゃありませんでしたよ」
「ならその役目、私に任せてもらってもいいかしら?」
「それは願ってもない事じゃな」
これ以上無いタイミングでパトリスが突然現れる。
狙ってやがったな。
「おじいちゃん! どこ行ってたの?」
「ん、エジンベアじゃ」
「何してたんだよ。朝からいないと思ったら…」
「すまんのう。その代わりニュースを一つ。エジンベア王が生きておったわい」
「え?!」
「一命は取り留めたんじゃが、精神的にまいっているらしい。
まぁやら命の石というアイテムのおかけで助かったようじゃな」
「へぇ〜よく分かんないけど」
持ってて良かった命の石。
とか言う標語は無いけど、レアアイテム収集がそんなところで功を奏すなんてな…
(元気になったら絶対ブッ飛ばしに行こっと)
とは、真理奈の心情。王様…ある意味可哀相だな。
「あの王はともかく、エジンベアの国力は魅力じゃ。
連合の意向に同調してくれるならそれに越した事はないじゃろ」
「えぇ、良く話合えば分かり合えるでしょう」
「本来なら我々の仕事なんじゃがな……」
「いえ、どちらにせよエジンベアとは手を取り合いたいと願っていたのです。
ましてやそれが世界の為となるのなら喜んで」
82 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:16:25 ID:BeSJCz7+0
「ありがとうございます。
あとの詳しい事はアリアハン、及び諸国と連絡を取っていただければと」
「分かりました。世界の平和、必ず我々の手で」
「おー!!」
「ピー!!」
腕を振り上げ、飛び上がる真理奈。ブルーも真理奈の肩で飛び跳ねる。
……
ブルーの事ずっと忘れてた……
この前の戦闘シーンでまったく出番なかったよね。ゴメンね…
激しい炎でも使えれば活躍出来るんだけどなぁ〜(それはドラクエ5です)
しかしこれでエジンベアの事はプレナに任せて、次の目的地へと出発できるね!
さっそく新しい船に乗りこもうとする真理奈をプレナが引き止めた。
「はい?」
「真理奈ちゃん、この世界の下にもう一つ世界があるって知ってる?」
「え?! 知りません…地下帝国ですか?」
何の影響ですかそれは。プレナも分からないようで苦笑する。
83 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:17:26 ID:BeSJCz7+0
「かつて魔王ゾーマはその世界から全世界を支配しようとしたのよ。
私も行った訳じゃないから実感なんて無いけど…
けど勇者が行ったんだから、違う世界があるっていうのは信じてもいいみたい」
「ほぉ〜凄いですねぇ〜」
「うん。だから真理奈ちゃんの世界もどこかで繋がってるのかもしれないって思ったの。
だとしたら、戻れる可能性はあるんじゃないかって。
一方通行な訳無いと思うし。
それに真理奈ちゃんが出会ったゾーマを名乗ったその人もその世界の人なら、
もしかしたら何か知ってるかもしれないよ」
「お〜なるほど! さすがプレナさん。考えもしませんでしたー。聞いてみますね!」
「うん!」
真理奈の元気な声を聞いて安心するプレナ。もうすっかり大丈夫みたいだ。
しかし聞いてみますってアンタ…
魔王と話し合いをするっていうのも、ちょっと考えると何だかシュールな気がするよね。
「じゃあ行きますね。色々とありがとうございました」
一人ひとりプレナと握手を交わして、一行は出発する。
やはりパーティーというのは良いものだとプレナは改めて思う。
ほんの少しだけあの頃に戻ったような感覚に陥り、勇者と別れた日の事を思い出す。
「勇者……会いたいな。うん、今度会いに行こう」
プレナは船が見えなくなってもしばらく海を眺めていた。
84 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 18:23:16 ID:BeSJCz7+0
今回はここまで
まず長い間行方不明になっていた事をお詫びします…
また物語の続きを書いていきます。
そして新人さんたち始めまして!
どんな物語になるのか楽しみにしてるのでよろしくです。
あとは避難所にて
85 :
暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/04(土) 19:06:02 ID:nbtBpB8L0
うわ…一番最初に入れる文が抜けてた…
タカハシさんまとめの際、〜Jacob's Dreame〜の下に↓の文を挿入を
よろしくお願いします。
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
どんどん自分の中の好きって気持ちが大きくなっていく。
抑えきれなくなりそうなくらいに。
あなたの声を聞くだけで満たされる。
あなたの事を思うだけで眠れなくなる。
あなたの存在を感じるだけで幸せになる。
でもこの恋は許されない恋。
誰からも認められず、誰からも祝福される事はないだろう。
だからこの気持ちは消さなくちゃならない。
他の人にバレないように、自分の心の中だけで止めて、ゼロに戻そう。
そうすれば彼は私より良い人を見つけて、今よりもっと幸せに…
そう幸せな日々を送れるはず。
だから私は忘れます。
そして姿を消します。
この妖精の村のように。
あぁ、あなたに会いたい……
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
86 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/06(月) 01:31:36 ID:jLhwfUH20
>>85
おかえりです
指定していただいた一文を教えていただいた箇所へ挿入し、まとめました。
意図と違った場合は指摘してください。
まとめサイト、ここまで更新しました
ttp://ifstory.ifdef.jp/index.html
87 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/06(月) 03:40:21 ID:jLhwfUH20
以下の前スレからの続き
http://ifstory.ifdef.jp/log/ifyado_log007.html#R822
〜第五部〜
●魔王ゾーマ
不気味に唸る城
それはライフコッドより北に位置し、魔物を押し込めるおぞましい建造物
「ゾーマ様」
サタンジェネラル
魔王の直ぐ側へ仕える魔物
その言葉に、詠唱を止める魔王ゾーマ
広い一室
魔王が"いのちの源"から力を引き出す為に作らせた、特別で無機質な間
魔物達からは"祈りの部屋"と呼ばれ、魔王に許された者しか立ち入ることが出来ない
そして、サタンジェネラルは入室を許された一人
「何用だ」
声をかけた魔物には一瞥もくれず、魔王は返答する
「は… 私が言うことではないと思うのですが…」
サタンジェネラルは戸惑い、言葉を繋げられずにいる
その気配を感じ、魔王が聞く姿勢を見せた
88 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/06(月) 03:41:15 ID:jLhwfUH20
「言ってみろ」
「は…」
床へ片膝を付けたまま、サタンジェネラルは話し始める
「ゾーマ様はもうすでに全てを超えた力を持ったと、私は思います
もうそれ以上"いのちの力"は必要ないのでは、と…」
魔王が目を瞑り、高揚したサタンジェネラルは更に続ける
「その力は危険すぎます!
"いのちの力"だからでしょうか、その… 力として使うには純粋すぎるのです!
ですから─」
「聞け…」
サタンジェネラルの言葉を遮る魔王ゾーマ
遮られた本人は相当の覚悟を決め進言したのだろう
頭を下へ向けたまま上げることが出来ずにいる
「私は… 闇雲に力を取り込んでいるわけでは、ない」
魔王は決して、己の部下である魔物に対し罰を与える事が無かった
だが、サタンジェネラルは怯えた
それは魔王ゾーマの行動に、異を唱えたからに他ならない
過去に、主の行いを疑問に考える者は皆無だったからだ
「しかし、お前の気遣いに答えようと思う」
これまで行動の理由など、一切を話す事がなかった
それは残された側近がサタンジェネラルだけになった事も、あったのだろう
側近アトラス、バトルレックスは既に倒されている
89 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/06(月) 03:42:03 ID:jLhwfUH20
「私は数百年、いやもっと過去であっただろうか…
ルビスの遣いと戦った事がある
その時も私は究極であった…!」
空気が、変わる
普通の人間なら気を失いかねないほどに強烈な、威圧感
「あったにも拘らず、私は倒され意識だけの存在となり…
その後"いのちの源"へ吸収されることもせず、彷徨った…
冷たく、永く、遠い時間を さまよったのだ……」
サタンジェネラルは物言わず、ただただと聞くだけ
「ある時、見つけたのだ この"いのちの源"には輝く力が蓄えられていると…
そしてその力を利用する術を!」
「私はいま、そうして我が身へ取り込み、何者も敵わぬ力を手にしている」
「だが─ だが! ルビスの遣いはソレを上回ることが出来る!」
ドンと、魔王の気に押されるサタンジェネラル
「過去、己の力を過信しすぎ私は斃れた」
「その過ちは二度と! …私は力を取り込み続ける」
「神など、もはや敵ではない」
「人間だ 神々の加護を受ける人間なのだ」
90 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/06(月) 03:46:01 ID:jLhwfUH20
サタンジェネラルは思う
"なぜ、神の加護を受けたあのタカハシという人間を殺さなかったのか"
"確実に、グランバニア南で殺せていたはずだ"
わからなかった
自ら恐ろしい敵だとしながら、生き長らえさせる理由を、知りたいと思った
「それはな…」
心を読まれ狼狽するサタンジェネラル
「私は完璧として存在する必要がある
あのルビスの遣い… タカハシと言ったか、やつはまだ完全な力を発揮できていない
完全な力を倒さねば、真に完璧とは言えぬのだ…」
91 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/06(月) 03:53:50 ID:jLhwfUH20
サタンジェネラルが去り
"祈りの部屋"へ一人、魔王はその天井を見上げ、考えていた
決して見せてはならない、側近へ語ったモノとは違う、本心
やがてここへやってくるであろうルビスの遣い
取り込む力としてだけ生かしたつもりであったが─
"いのちの源"を取り込むほどに、我が身の運命とは…
果たして、変えられぬ物なのか
私は滅ぶべき存在だというのか
そのような意識を私に齎らすものは
魔の繁栄を阻む生命の記憶…
ならば試さねばならない
私はだが、破れはせぬ
万有の力を、この手に─
92 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/06(月) 03:54:39 ID:jLhwfUH20
今日はここまで。
93 :
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/06(月) 17:55:31 ID:bBLweRls0
>>72
ああ、ありがとうございます。すごい嬉しいです。
>現代人の俺としての心理と、パパス息子としての心情
これは結構、自分的にテーマの部分でもあったりするので
伝わってるんだって事がわかって感動しています。
今はまだ勢いがあるんで大きいこと言いますが
自分も楽しみながら、ゆっくり頑張りたいと思います。
>>暇潰しさん
乙です!
真理奈さんかわゆす。(こればっか)
やっぱ会話のテンポ凄いですね。
参考にしたいけど自分の文章じゃ厳しかったり・・・
>>タカハシさん
乙です!
重々しくなる空気がたまりません。
ドキドキしながら読んでます。
続き楽しみです。
自分も頑張ります。気が引き締まります。
>>70
続きです
94 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/06(月) 17:56:47 ID:bBLweRls0
やっと部屋に落ち着いても
サンチョはひとしきり泣いて
ひとしきり喜びの言葉を口にしていた。
パパスはひとつひとつに頷いて、
苦労をかけたな、と一言だけ口にした。
子供として掛ける言葉が見つからず
ただそれを眺めていると
階上から小さな足音が聞こえた。気がした。
『おじさま、お帰りになられたのね!お帰りなさい』
階段の手すりから顔を覗かせて
綺麗なブロンドを両耳の上で括った少女が
弾けるように笑顔で階段を飛び降りた。
着地でぐらつき、照れたように頬を赤らめる。
姿を見なくても解った。ビアンカだ。
95 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/06(月) 17:57:35 ID:bBLweRls0
『サンチョ、この子は』
『あたしの娘だよ。パパス、久し振りだねえ』
大きな体を億劫そうに揺らしながら
パパスと同年輩の女がゆっくりと階段を下りて来て言う。
『おかみじゃないか、隣町の宿屋の。
じゃあこの子はビアンカちゃんか。いや、大きくなって』
少女とおかみを見比べるようにぱちぱちと目を瞬き
パパスが驚きの混じった笑顔を浮かべる。
『じゃあダンカンも来ているのか?』
問いかけにおかみは困り笑顔を浮かべ、
『それがあの人ったら、病気で臥せっちまってね。
ちょいとこっちまで薬を貰いに来たんだよ』
『折角なので寄っていただいたんですよ。
旦那様も私も、お世話になっておりますので』
いつの間にかすっかり涙を拭いて、サンチョが口を割る。
96 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/06(月) 17:58:35 ID:bBLweRls0
おかみが椅子につくと同時に、
隅でもじもじと足元を見ていたビアンカが俺の腕を小突いた。
『ねえ、上に行かない?大人の話って長くって』
こくんと頷くとビアンカは
じゃあ行きましょ、と俺の手を取った。
今の俺と変わりない小さな手。
その温かさになんだか俺は妙にほっとした。
なんとなく、ゲームの中でやっと
気を許せる相手を見つけた気がした。
思考が幼児化しているな、と気付く。
ビアンカ―この幼い少女を
同年代の相手と無意識に認識している。
感情移入もここまで来ると少し危うい気がして
俺はほんの少し気を引き締めた。
97 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/06(月) 17:59:41 ID:bBLweRls0
本棚とベッドだけの小さな二階の部屋に上がると
ビアンカは周りを見回して『ここって何もないのよね』と洩らした。
と、くるりと振り向き俺の両手を取って
『ね、あたしのこと覚えてる?
前にうんとちっちゃい頃、会ってるんだから。
でもあんたはもっとちっちゃいから、覚えてないかな』
にこにこと子供をあやすように語り掛ける。
曖昧に頷くとふん、と溜息をついて
『あたしはあんたよりふたつも、お姉さんなんだからね?』
と両手を腰に当て、
威張れる相手を見つけた幼子の
小さな威厳に満ちた瞳で俺の目を真っ直ぐ見下ろす。
『そうだ、ご本を読んであげるわ。お姉さんだもの』
綺麗に編み込まれたブロンドを揺らして
ビアンカは本棚に向き直った。
『どれがいいかな』と口元に指を当てる。
自分より僅かに身長の高い少女の隣について
俺は読めもしない本の中から適当に「これ」と指差した。
ビアンカの瞳が輝く。
98 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/06(月) 18:00:45 ID:bBLweRls0
『仕方ないわね。じゃあそれにしましょ』
大儀そうに分厚い本を抱えてベッドの上に開き置き
うつ伏せに寝転んでぽんぽん、と自分の隣を示す。
やはり高く感じるベッドによじ登ると、
俺は少女に倣って隣にうつ伏せた。
ビアンカは満足そうに頬づえを付いて足を揺らし
鮮やかな挿絵のページを繰っていく。
ビアンカが体を動かすたびに
ブロンドの一本一本がくすりと俺の頬を撫でる。
『そら・・・うーんと、そ、ら、に、・・・く、せし・・・難しいわ』
小さな額に皺を寄せてビアンカが整然と並んだ文字を追う。
あまりに一生懸命な少女の姿に
俺は思わず沸いてくる笑みを抑えた。
『ビアンカ、降りてらっしゃい!そろそろ戻りますよ』
押し黙って文字を追う最中
階下から聞こえた声にはっと顔を上げて、
『残念だわ、宿に帰らなきゃ。ご本はまた今度ね』
ほっとしたようにビアンカが笑う。
99 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/06(月) 18:01:35 ID:bBLweRls0
本を閉じ小さな手を俺の額に重ねて、
『また遊びに来るわ。あんたも字を覚えるといいのに』
もう一度にっこりと笑うと、
少女は本を抱えてベッドを降りていった。
本棚の隙間に分厚い本を押し込み
階下へと降りていくビアンカの背中を見送ってから
俺は体を起こした。
刹那、どすん、と大きな音がして
階下から大人たちの笑い声が響く。
『ごめんなさいね、この子ったらもう』
笑うおかみさんの声を聞きながら階下を覗き込むと
階段の真下、尻餅をついたままの体勢で
ビアンカがけらけらと笑っていた。
俺の視線に気付き
照れ臭そうに唇だけでやっちゃった、と言うと
ひょい、と身軽に立ち上がる。
挨拶もそこそこに扉をくぐると
宿まで送ろうかと言うパパスの申し出を丁寧に断り
二人は薄暗闇の中手を繋いで帰っていった。
100 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/06(月) 18:03:43 ID:bBLweRls0
階段の一番上に座り込んで
暫く大人二人の会話に聞き耳を立てる。
今までの旅のいきさつと、サンチョを気遣うパパスの言葉。
特にこれと言って収穫はなく
立ち上がろうかと言うところで
物音を聞きつけてパパスが口を開いた。
『なんだ、サン、まだ起きているのか?』
そっと立ち上がって階下に顔を出すと
サンチョが丁度腰を浮かせたところだった。
『ぼっちゃん、お疲れでしょう。今日はもうお休みになられますかな。
旦那様、少しお待ちくださいね』
笑顔で俺を抱き上げ、ゆっくりと気遣いの速度で階段を上がる。
サンチョの腕は温かく
パパスのそれとは少し違った力強さだった。
戦いに出る男と、帰る場所を守る男。
その違いだろうかと、心地好く押し寄せる睡魔の中で思った。
101 :
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/06(月) 18:06:40 ID:bBLweRls0
本日ここまでで
ありがとうございます。
なんだか今週は多忙になりそうです
できるだけ書いていきたいんですが・・・
102 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/06(月) 19:35:00 ID:4Q9Ure2B0
サンタクロース
103 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/06(月) 19:57:33 ID:AxHATyFf0
【中米】オルテガ元大統領の16年ぶり政権奪還が焦点【ニカラグア】
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1162641046/
104 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/07(火) 01:05:08 ID:XxdT4ElxO
>そ、ら、に、・・・く、せし・・・
未だにこの穴埋めができなくて気になるなぁ
105 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/07(火) 01:35:44 ID:bIVIv2sb0
空にそびえる鉄の城のくせして生意気なんだからっ!
べ、べべべ別にあんたのこと心配して言ってるわけじゃないんだから、勘違いしないでよねっ!(////)
by アフロダイA
106 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/07(火) 01:48:19 ID:x2QP7WR90
>>105
バロスwwww
107 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/07(火) 04:46:03 ID:nTNgDsiZ0
ここまでまとめました
http://ifstory.ifdef.jp/index.html
108 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/07(火) 09:28:28 ID:65YWBc/B0
>>104
尻尾巻いて過去のサンタローズへお帰り
109 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/08(水) 06:58:43 ID:GPmkFC2Y0
>>91
からの続き
●なれはて〜世界
肌色に伸びる螺旋の建物
ルビスはテリーとミレーユのなれはてを、感知していた
「ありがとう テリー…
貴方達は死んだわけではありません
ただ少しの間、眠るだけです 本来の世界が創り直されるまで」
ベッドに横たわるタカハシは
まだ変化を見せてはいない
「タカハシ 早く戻ってきてください
もう、もう時間がありません…
これ以上、魔王が力を持ってしまうと手遅れに……」
答えることなく眠るタカハシ
彼はいま、己を自ら縛りつけ─
"静寂の想い"は静静と─
110 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/08(水) 06:59:28 ID:GPmkFC2Y0
●混濁
佇む心
身体は微塵も動かせず
動かす意思も無く
「俺が殺したんだ…」
何万回目の同じ言葉か
思考は一つに支配され
両の手で膝を抱えたまま
固く硬い柔らかな空間
突然、異世界へ飛ばされ
見た事も聞いた事も無い世界での毎日
その日常の中ではっきりと"生と死"を感じ
闘いの中へと身を置いて来た
今まで意識もしなかった
見慣れた景色のように
自分の手で生き死にを決定する世界
己の身を守るため
誰かを守るため
慣れない世界で剣の腕を磨き
不可解な理由で旅する事を強要され
それでも懸命に歩いてきた
それが自分の世界へと戻る唯一の方法であったから─
111 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/08(水) 07:00:04 ID:GPmkFC2Y0
旅のある日
見知らぬ男と出合った
それは混沌の根源、魔王ゾーマ
魔王との闘いのさなか
彼は仲間を斬った
まやかしに踊らされ殺した
気付いたときは手遅れで
自らの愚かさで─
無理も無い事だった
彼は閉じ篭り
感情を表に出す事に怯える
なぜ
今の現状はあるのか
その理由を求め
二度と戻ることの無い
久遠の旅路へ踏み出そうと していた
知る事のない理由を
知る事が出来ないと知る為に
112 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/08(水) 07:00:38 ID:GPmkFC2Y0
今回はここまで
113 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/08(水) 19:23:19 ID:jAK3WVCo0
XoO/JGcPO6の物語は永遠のアセリアを思い出すなぁ
114 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/09(木) 09:40:08 ID:QAi4u4AwO
☆湯
115 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/10(金) 08:16:05 ID:NwJA3Cv2O
補習
116 :
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/11(土) 12:52:57 ID:+86UdIN/0
みなさん乙です
>>100
から続きいきます
117 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/11(土) 12:53:47 ID:+86UdIN/0
目が覚めたらもとの俺の部屋で
コントローラを握ったまま眠っていた―――
なんて都合のいい展開を期待していたけれど
目を開けるとそこは昨夜眠りについたままの簡素な寝室だった。
掌は相変わらず小さく、階下からは
食卓の準備をしているのだろう
食器のぶつかるような音が聞こえる。
ほんの少しだけ落胆した後、
俺は起き上がって簡単に身支度を整えた。
階下に下りると既に食事を終えたパパスが
のんびりとカップから飲み物を啜っているところだった。
『おはよう、サン。良く眠れたようだな』
笑顔のパパスにおはよう、と小さく挨拶すると、
『随分お疲れだったんですよ。ぼっちゃんはまだ小さいんですから。
すぐに朝食をお出ししますからね。少しお待ちください』
使い終えた食器を片付け、
新しい食器を棚から下ろしながらサンチョが笑う。
118 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/11(土) 12:54:29 ID:+86UdIN/0
最後の一滴を飲み終えるとパパスは
傍らの荷物袋を手にすると一息吐く間もなく立ち上がった。
『サン、父さんはちょっと出かけてくるからな。
いい子にしているんだぞ』
『おや旦那様、もうお出かけですか。
折角ゆっくりなさられるかと思ったのに』
『うむ・・・、もう一仕事終えれば落ち着くからな。
すまないがサンチョ、留守を頼む』
困ったように頷き、サンチョは扉の前までパパスを見送った。
お気をつけて、とその背中に投げかけて、俺を振り返る。
『まったくお忙しいお父上ですな』
にこっと笑う笑顔につられて俺も微笑む。
さあ食事ですぞ、と出された料理は
ジャンクフード慣れしていた俺の舌に驚くほど美味かった。
ふた皿分をぺろりと平らげ、
ジュースのような甘い飲み物を飲み干し
一息つくと俺は
「探検に行ってくる」
とサンチョに言い残し家を出た。
119 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/11(土) 12:55:13 ID:+86UdIN/0
今日は少し雲が多いようだった。
太陽が時折雲間から顔を出し
家々をなぞるように照らしていく。
俺はまず基本中の基本
村中の樽の探索から始めることにした。
小さな村とはいえ建物の数はそこそこある。
けれど屋外の樽や壷からは
残念なことにめぼしい収穫はなかった。
気を取り直して入り口側から順に屋内の調査に取り掛かる。
とりあえず一番近場の平屋の扉を開けると
キッチンから若い女があらあ、と笑いかけた。
『パパスさんの。ぼうや今日は一人なの?』
作り笑顔で応えると、
女はにこにこと近寄ってきて俺の目の高さまで屈んだ。
『ぼうやも大きくなったわねえ。
ぼうやがお父さんとこの村に来たときは
まだこーんな赤ちゃんだったのよ?早いものねえ』
身振りを添えながらゆっくりと話し、俺の頭を撫でる。
120 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/11(土) 12:56:03 ID:+86UdIN/0
正直、やりにくいな、と思った。
ゲームならこっちからコマンドを入れない限り
相手は俺がいないと同じ振る舞いをするのに。
こう話しかけられると簡単にタンスの中なんて漁りにくい。
子供の無邪気さを武器にしたって
勝手に他人の家を荒らせば咎められるに決まっている。
面倒くさいな。
そう思ったところに後ろから老人が語りかけた。
『パパス殿はここに来る以前は
一体何をしておったんじゃろうなあ。
わしが見るに、あれは只者ではない筈じゃよ。
ぼうやは小さすぎて、昔のことは覚えておらんじゃろうがなあ』
『おじいいちゃんてば、
昨日パパスさんが帰ってからあればっかりなの』
くすくすと小声で笑い、
『きっとおじいちゃんはパパスさんに夢を見てるのね。
おじいちゃんも、昔は旅をしていたらしいから』
耳元でささやくと、女はおじいちゃんお薬は?と
老人に向かって立ち上がった。
121 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/11(土) 12:57:25 ID:+86UdIN/0
王様だよ
と言ってしまおうかと思ったけれど、まあやめておいた。
突っ込まれても困るし
パパスが隠しているんだから言うべきではないだろう。
子供の幻想だと笑い飛ばしてくれる可能性もあったけれど
面倒ごとは起こさないことに今決めた。
老人と女のやり取りを尻目に、
俺は奥の引き出しに目をやる。
めぼしいものは、外から見た限りでは解らなかった。
引き出しを開けてみる度胸もなく
俺は「探検の途中だから」と
目一杯無邪気に言うと、家を後にした。
122 :
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/11(土) 12:58:16 ID:+86UdIN/0
本日ここまでで
ありがとうございます
ではまた
123 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/11/11(土) 14:10:11 ID:1aF9bmVI0
>>122
お疲れ様でした。8スレ目では始めて投下するレッドマンです。
今後もよろしくお願いします。
124 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/11/11(土) 14:10:54 ID:1aF9bmVI0
もょ「おはよう。タケ。」
タケ「もょ、起きたのか。昨日はお疲れ様。」
もょ「さすがにきょうはタケにまかせるぞ。かなりつかれた。」
タケ「それは無理もあらへんな。もょにビッグニュースがあるんよ。」
もょ「どうした?」
タケ「俺も呪文が使える様になったんや。」
もょ「ほ、ほんとうなのか!?」
タケ「ああ、さっきゼシカに魔力を引き出してもらったんよ。しかし俺等の場合はどうなるんやろな?」
もょ「う〜ん・・・・おれにじゅもんをうたせてくれないか?」
タケ「ええけど。ただ一発分しか打てへんからな。」
俺達は外に出た。
もょ「しかしいったいどんなじゅもんなんだ?」
タケ「サマルのギラやリアちゃんのヒャド、ムーンのバギに比べたらかなり劣るんやけどな。」
もょ「そうなのか。」
タケ「メラって言う呪文なんだけど取り合えずやってみてれへんか。」
確かゼシカが言うには『呪文を打つ時は集中力を高めて唱える。』って事らしい。
とりあえずもょもとに唱えさせたのだが全く反応が無い。
もょ「あれ!?なんにもでないぞ?」
タケ「じゃあ俺がやってみよか。」
俺が集中力を高めてメラを唱えたが直径30センチくらいの火炎球が出てきたのだ。
125 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/11/11(土) 14:12:05 ID:1aF9bmVI0
タケ「おおっ!!やっぱ使えるで!!」
もょ「じゃあなんでタケだけがつかえるんだ?」
タケ「ゼシカが言うには実戦で呪文に揉まれたから使えるようになったって言っていたで。」
もょ「じゃあおれもつかえるするはずだぞ。」
タケ「もょの場合は生まれつき呪文が使えない体質かもしれへんな。」
もょ「そうなのか・・・・・・・・・」
もょもとも流石にショックを受けたようだ。
タケ「まぁ、気にすんなや。そんなに落ち込む事はないやろ。」
もょ「しかしなぁ・・・・・・・・」
タケ「アホか。お前は呪文を使えない代わりに常人には無い力とスピードがある。人間皆個性があるって言うこっちゃ。」
もょ「な、なるほど。おれはおれらしくすればいいんだな!」
タケ「そやで。判り易く言えばもょはスピードは最低でもククール並み、パワーはヤンガス以上って所やな。ある意味最強の戦士や!」
もょ「ほ、ほめすぎじゃないのか?」
タケ「おう。褒め過ぎやで。」
もょ「まったくタケはひどいやつだなぁ。」
タケ「オマエモナー。実際の話二人と戦って俺なりの判断やけど。まぁ、ええんちゃう?」
しばらく話し込んでいるうちにムーンがやってきた。
126 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/11/11(土) 14:13:59 ID:1aF9bmVI0
ムーン「おはよう!もょもと!」
タケ「おはよ。やたら元気がいいな。」
ムーン「あたりまえじゃない。新しい朝は希望の朝って言うでしょう?」
タケ「それもそうだな。しかしムーンがうかれるって珍しいな。」
ムーン「実は船を提供してくれる人が見つかったの!」
タケ「マジ!?」
ムーン「詳しい事はシャールさんが話してくれるのだわ。」
タケ「わかった。とりあえず旅立つ準備をしようか。サマルとリアちゃんを呼んできてくれ。しかしムーンも手際がいいな。」
ムーン「そんなのあたりまえじゃない!ほらほら!さっさと準備するわよ!」
ムーンは去っていった。
宿屋の玄関で待っていたらシャールがやってきた。
シャール「やぁ。もょもと。おはよう。」
タケ「どうも。おはようございます。」
シャール「君のおかげで何とか上手くいったんだよ。ありがとう。」
タケ「ええッ!?本当ですか!?」
あんな励まし方で上手くいったのかよ・・・・・・?
シャール「まぁ大目玉は喰らったんだがな。それはともかく親父が船を貸してくれるんだそうだ。」
タケ「それは助かります。しかし流石に無償って言うわけには行きませんよ。」
シャール「わしも何か対価が必要ではないかと思っていたのだがその点は親父が別に構わないって言ってくれたんだ。」
タケ「本当にありがとうございます。上手くいって良かったですね。」
シャール「その前に親父とマリンに会ってくれないか。どうしてもお礼がしたいらしいんだ。」
タケ「それは構いませんよ。同行させていただきます。」
127 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/11/11(土) 14:15:24 ID:1aF9bmVI0
*「おおっ!!もょもと!シャールが世話になったそうじゃな。父として礼を言わせてもらいますわい。」
タケ「とんでもないですよ。私も命を助けられたんですから。」
マリン「ありがとう。お兄さん。お父さんが戻ってきてすごくうれしかった。」
タケ「親父が無事でよかったな。」
俺はマリンの頭を撫でた。
マリン「えへへ。」
タケ「話は変わりますが本当に無償でよろしいのですか?」
*「ああ。もょもとなら構わんぞ。わしら家族の『絆』を戻してくれたんじゃからな。」
シャール「これからはワシもここで薬剤師として頑張っていくよ。お礼にこれを渡しておこう。」
シャールから上薬草を受け取った。
タケ「何から何までありがとうございます。」
シャール「ラダトームにはここから大体東に向かえば到着するのだがここへ向かうのかい?」
タケ「まずはローレシアに向かいます。ここで仲間達と合流予定ですので。」
シャール「ローレシアにはラダトームより更に東だ。ちょっと時間がかかるぞ。」
タケ「そうなのですか。」
*「では、気をつけて行くんだぞ。後1つ言っておく事がある。」
タケ「どうしたのです?」
シャール「海には荒神がいるらしい。なんでも大昔に船を沈没させたらしいんだ・・・聞いた話しなんだがな。」
タケ「それはまた物騒な話しですね・・・・」
*「何でもこの町の富豪が嵐に巻き込まれたのがその荒神の仕業じゃないかって噂が立っているくらいじゃ。
相当珍しいものに対して強欲だという事も言われているがの。」
荒神=海賊みたいなものか。しかし噂だけじゃ信憑性は無いがとりあえずは頭に叩き込んでおくか。
タケ「そろそろ出発しようと思います。仲間たちを宿屋で待たしていますので。」
*「それならワシらも見送らせてもらいますわい。」
128 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/11/11(土) 14:17:13 ID:1aF9bmVI0
宿屋に戻るとムーン達が待っていた。いつでも出発が出来そうだ。
ムーン「シャールさん。ありがとう。こうして船旅が出来るのは貴方のおかげよ。」
シャール「それ以上に感謝しているのは私達のほうだ。君達の力にいつでもなるよ。」
リア「マリンちゃんも良かったね!!これからお父さん達と一緒に過ごせるんだよ!」
マリン「うん!ありがとうリアお姉ちゃん!!絶対に遊びに来てね!!」
マリンの存在がリアに溜まっていたストレスを解消させたみたいだ。良い表情だなぁ・・・
サマル「ぼーっとしてどうしたんだい?もょ?」
タケ「ああ…すまねえ。それよりゼシカを見なかったか?サマル?」
サマル「ええっ!?ゼシカさんも一緒に来るのかい?」
タケ「そうだけど……何か不都合な点があるのか!?」
サマル「ええっと……その……ぉ、ぉっぱぃが気になるんだ……」
やっぱりこいつもムッツリスケベか。ロト一族はある意味陰湿だなぁ。
タケ「………………………………アーッハッハッハッハッ!!!」
サマル「ど、どうしたんだい!?もょ?」
タケ「いやー君も男なのにそんなつまらん事で気にするなんてさ。これも男のサガだな。思わず笑ってしまったよ。」
サマル「しかし気になっても仕方が無いよ!!」
サマルが必死に弁明した。ある意味戦っている時よりも必死だ。
タケ「まぁ俺も確かにアレは中々見逃せないな。お前の気持ちが分からん事でもないがな。」
サマル「だろ!?僕の気持ちが分かってくれるだろ?」
よしよし。ここはおちょくらないといけないターイムだな。
129 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/11/11(土) 14:19:56 ID:1aF9bmVI0
タケ「ああ。わかったよ。おーい。ムーン。」
ムーン「どうしたの?」
タケ「サマルがゼシカのおっ……」
サマル「わー!わー!わー!!」
ムーン「ど、どうしたの!?サマル?」
タケ「すまんすまん。何でもないよ。」
ムーン「変な二人ねぇ……………………」
ムーンは呆れて離れていった。
サマル「ひどいじゃないか!!もょ!!」
タケ「何で必死に慌てる必要があるんだ?サマル君。ムーンは関係ないだろう?」
サマル「そ、そんな事女の子に言わないでよ!!」
タケ「ごめんごめん。おっ!ゼシカが来たみたいだな。」
タイミング良くゼシカが来てくれた。何とかミッション成功という所か。
ゼシカ「おはよう。もょもと。」
タケ「おぃっす。」
リア「もょもとさん、ゼシカさんも一緒に来るの?」
タケ「ああ。ローレシアまで限定だけどな。」
ムーン「そういえばククール達とローレシアで合流する約束をしていたわね。」
ゼシカ「ええ。少しだけの間だけど皆さんよろしくっス!!」
ゼシカが仁王立ちの構えから頭を下げた。
タケ「おい、サマル。」
サマル「どうしたの?」
タケ「今一瞬だけどゼシカの胸の谷間が見えたぞ。」
サマル「ええっ!!見逃してしまったよ。」
タケ「残念だったな。」
サマル「くすん。」
130 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/11/11(土) 14:22:19 ID:1aF9bmVI0
ムーン「こぉ〜ら二人共何やっているのよ!!朝から変よ。もょもと!サマル!」
サマル「え、えっと…」
タケ「おいおい、何言っているんだ!?」
ムーン「えっ!?」
タケ「今日は女性陣に負担をかけない様に俺達男が頑張ろうなって気合入れていただけだぞ。」
ムーン「そ、そうなの!?」
サマル「そ、そうだよ。なぁ、もょ。」
タケ「ああ。昨日はゼシカもかなり疲れただろうし、リアちゃんも危なかった状態だっただろ。俺達がしっかりしないといけないだろう?」
ムーン「確かにその通りね。変に疑って悪かったわ。」
タケ「気にするな。男同士の決意だからあんまり話したくなかったんだけどな。聞かれたら恥ずかしいじゃねーか。」
何とか上手くごまかせた。―――――――――って俺は母親にエロ本がばれるのに必死に弁明している中学生か!!ちゃうっちゅーねん!!
サマル「う、上手くごまかせたね。」
タケ「女の勘はある意味恐ろしい程当たるみたいだからな。気をつけろよ。」
サマル「今後気をつけよう。僕ももっとしっかりしなくっちゃ。」
ゼシカ「しかし間に合ってよかったわ。」
タケ「良く酒場側が止める事を許可してくれたなぁ。結構大揉めしたんじゃないか?」
ゼシカ「それはシャールさんのお父さんが話をつけてくれたの。まぁ私も一肌脱いだんだけどね。」
タケ「マジッすか?」
ゼシカ「それはね…(ここで途切れました。詳細を読むにはハッスルハッスルと書き込んでください)」
サマル「おーい!!もょ。出港するよ!!」
タケ「おう。直に行くよ。親父さん。シャールさん。マリンちゃん。お世話になりました。お元気で!!」
シャール「気をつけな。」
マリン「元気でねー!!バイバーイ!!」
131 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/11(土) 16:19:36 ID:uL9T3qur0
>>122
なんか何処となく切なさを感じて好きだ。
懐かしいというか、不思議な感じ。
楽しみにしてるんで、これからもゆっくりでいいんでよろしく。
規制に引っかかって遅くなったぜ……。
132 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/11(土) 20:19:38 ID:P5ixTjidO
ハッスルハッスル!
133 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/11(土) 23:17:19 ID:rCfdsEsd0
>>◆U3ytEr12Kg
ハッスルハッスル!!
>>◆u9VgpDS6fg
家人の前で堂々とタンスを漁りにくい〜ってところに共感してなんか笑えた。
プレイ初期の頃は他人のタンス漁るなんて常識的に考えて
ありえないだろ!と思ってた。冒険進めるにつれてタンス漁りはDQならではの醍醐味だと思うようになったなぁ
他人の家で鍋の蓋やらステテコパンツやら盗んで装備したのはいい思い出w
134 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/11(土) 23:26:04 ID:6tjNoSoA0
>>133
>鍋の蓋やらステテコパンツ
一般家庭の日用品まで盗んで行くって考えてみると恐ろしいもんだなw
135 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/12(日) 11:52:19 ID:Zzhn9QMl0
>>122
,
>>130
お疲れ様です
まとめサイトをここまで更新しました
http://ifstory.ifdef.jp/warehouse/index.html
136 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/12(日) 13:28:27 ID:tLC7CT9j0
タカハシ氏GJです
137 :
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/13(月) 18:52:45 ID:BGg1IPAd0
>>レッドマンさん
ハッスルハッスル!!
乙です新人です
こちらこそ宜しくお願いします。
>>131
ありがとうございます。
自分の中でドラクエは、レトロというか
どこか懐かしいイメージがあるので
そういうのが出てるのかも知れないですね。
頑張ります!
>>133
醍醐味、わかります!
でも物語の中でその醍醐味を取り払ってしまったので
今後どうしようかと結構深刻に悩んでいます・・・
>>タカハシさん
いつもまとめ乙です
>>121
続き投下します
138 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/13(月) 18:54:02 ID:BGg1IPAd0
さて困ったのは、屋内の探索だった。
念のため宿屋を覗いてみると
階下の酒場ではバーテンが忙しそうに仕込みをしていた。
「探検してるんだ」と言うと
バーテンは愉快そうに笑って
『ここにはぼうやの喜びそうなものはないなあ』
と言った。
言ったとおりで、隅の樽の隙間まで調べたが
役に立ちそうなものは見つからなかった。
二階に上がりながら、
まだビアンカ達が滞在していることを思い出す。
手前の部屋は空き部屋だった。引き出しも空っぽだ。
奥の部屋のドアをノックしようとした時
中からおかみの『困ったわ』と言う声が聞こえた。
思わず動きを止めて声に聞き入る。
『どうしようねえビアンカ。親方さん、まだ戻らないみたいよ』
『じゃあ戻るまでここに居ればいいじゃない。
あたしまたサンと遊びたいな』
『そんな訳にも行かないでしょう。お父さんが待ってるんだよ。
誰か探しに行ってくれないかねえ。パパスも留守だったしねえ』
139 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/13(月) 18:54:59 ID:BGg1IPAd0
とんとん、と扉をノックすると
『親方さんかしら!』とおかみの声と、軽い足音が聞こえた。
ガチャリと勢い良く開いた扉の向こう
ビアンカの顔が輝くのと同時に、その奥で
おかみの顔が少しだけ残念そうに曇る。
「こんにちは」
努めて明るく呼びかけると、ビアンカが
『遊びに来てくれたのね!嬉しいわ!』
と本当に嬉しそうに俺の手を引いた。
『そうだわ、今度はあたしのご本を読んであげる』
部屋に入り傍らのベッドに腰掛けると
ビアンカは飛び跳ねるようにくるくると室内を行き来
自分の荷物袋から一冊の絵本を探し当てた。
『この村って大人しか居ないんだから。
あたしずっと退屈だったのよ。サンが居て良かったわ』
にこにこと喋りながら、俺の隣にぴったりと座り
お互いの足に渡らせて大きな薄っぺらい絵本を開く。
140 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/13(月) 18:55:44 ID:BGg1IPAd0
『あたしの住んでるアルカパには男の子が居るけど、
みんな子供っぽくって。
じゃあここからよ。あたしが読んであげるから
あんたは絵を見ていればいいわ』
妙にませた口調を使うビアンカに
おかみはくすくすと笑いながらまた
不安げに窓の外に目を落とす。
『すてきな、なかよしよにんぐみ。
かしこいボロンゴ、やさしいプックル
かわいいチロル、ゆうかんなゲレゲレ。
・・・聞いてるの?サンってば』
ビアンカの指摘に慌てて本に視線を落とす。
昨日見た本よりも明らかに少ない単純な文字が並び
ページを大きく使って賑やかな絵が描かれていた。
『・・・もう。いい?ここよ?
みんな、ちっともにていない。
とくいなことも、すきなたべものも、
ぜーんぶちがってる。』
141 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/13(月) 18:57:01 ID:BGg1IPAd0
ビアンカの声と文字をなんとなしに追っていく。
この世界の文字はまだ読めないが、
それでもゆっくりとしたビアンカの声にあわせて
文字も理解できるような気がした。
おかみが溜息をつく。
「どうしたんですか?」
悪いとは思いながらもビアンカの声を押しやって
知らない振りで俺はおかみに声を掛けた。
きょとんとした顔のビアンカと、困ったように笑うおかみ。
おかみの顔から目線を外さずに居ると
やがておかみはもうひとつ溜息をついた。
『ごめんね、あんたにまで心配かけちゃ悪いね。なんでもないんだよ』
そう言うと俺とビアンカの座るベッドの前に屈み込み
俺の頭を撫でた。
『・・・もうご本はいいみたいね』
面白くなさそうにビアンカが呟いた。
142 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/13(月) 18:58:30 ID:BGg1IPAd0
また今度、俺がもう少し文字を覚えたら。
無理矢理の約束を取り付けて、
俺はそそくさと部屋を辞した。
宿屋を出ると、日は随分と高くなっていた。
雲から外れた太陽が俺の足元にも小さな影を作る。
パタパタと駆け出して、俺は小川を渡り村の奥に向かった。
教会の裏を抜けて傾斜を上がると
洞窟のような入り口に
申し訳程度の看板がかかっているのが見えた。
文字はやはり読めない。
そっと扉を開くと、店先のカウンターには誰も居なかった。
頭を突っ込み奥を覗き込むと、若い男が一人
心配そうに忙しなく室内を歩き回っている。
上の空の状態で、声を掛けてもすぐには俺に気付かなかった。
143 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/13(月) 18:59:53 ID:BGg1IPAd0
『やあ、ぼうや。悪いけど店はお休みなんだ』
小さな訪問者に気付き慌てて笑顔を作った男の表情から
まだ不安の色は消えなかった。
まいったなあ、としきりに口元に手をやって
落ち着きなく体を揺らす。
「親方さんはまだ戻らないんですか?」
尋ねると意外そうな顔で
『ぼうやも知ってるのかい?』
と声を上げる。
『いつもならもう戻ってるはずなんだけど。何かあったのかなあ。
俺が探しに行きたいんだけど、擦れ違ったら厄介だしね』
よく見れば奥のテーブルには
薬草と幾つかの装備品が投げ出されていた。
この男も葛藤してるんだな、と何となく思った。
「じゃあ僕が探しに行くよ」
俺が言うと男は困ったようにその整った顔を崩して
『ぼうや、ありがとう』と言った。
子供のたわ言だと思っている顔だった。
144 :
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/13(月) 19:00:58 ID:BGg1IPAd0
本日ここまで。
ありがとうございます。
145 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/13(月) 20:51:45 ID:iH8xrwcc0
>>144
洞窟探検編がんばれ。
146 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/13(月) 21:21:49 ID:v9/NPYmd0
>>133
そういえば、他人のステテコパンツはくのも、すごいな。
呪われた音楽が鳴って、かゆくなったりしたらやだな・・・。
147 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/13(月) 22:22:56 ID:dUMD5YJY0
>>144
大人(作者)目線でストーリーが進んでいくから、いつもとは違った視点で
眺められて懐かしいと同時に新鮮ですごくおもしろい
十数年ぶりにまじで5をやりたくなってきた
148 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/11/14(火) 10:31:20 ID:X8ci4Gfh0
>>144
お疲れ様です
まとめサイト
ここまでまとめました
http://ifstory.ifdef.jp/index.html
149 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/14(火) 11:10:42 ID:DJkbV8fM0
今北産業
まとめの文章に触発され、久々に筆を取ろうと思うww
150 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/14(火) 17:03:58 ID:SNL7lTHN0
タカハシ氏GJです
>>149
いいね!
期待ほっしゅ
151 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/15(水) 06:20:25 ID:Mv7GmTJaO
>147
むしろ一昨日リメイク版買った。
>144
乙です。ゲームと平行して楽しませてもらってます。
152 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/16(木) 08:16:28 ID:/EGCTUPG0
ほ
153 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/16(木) 19:39:12 ID:XI++634T0
し
154 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/16(木) 20:59:04 ID:LwiDVBw4O
ゅ
155 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/17(金) 13:26:58 ID:r1KQzLZkO
う
156 :
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/17(金) 17:55:59 ID:6c11duPV0
>>145
頑張ります。
>>146
それすげーやだw
>>147
ありがとうございます
ゲームだとプレイヤー目線は当たり前なのに
文字にしてみると自分でも新鮮で面白いです
一緒に楽しんでいただけたら幸いです
>>タカハシさん
乙です
>>149
期待!
>>151
ありがとうございます。頑張ります
では
>>143
続きです。
157 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/17(金) 17:57:22 ID:6c11duPV0
方向を変え、村はずれまで歩く。
只でさえ森に囲まれた村道は
洞窟近くになるとさらに深く影を落としていた。
洞窟の入り口は目に見えてわかりやすかったが
くぐもったその先に足を踏み入れるのは
やはり少しだけ躊躇われた。
村までの道のりはパパスがついていたから
不安はかなり小さかった。
今回は頼れるのは自分ひとりだ。
しかもこの奥は記憶が確かなら
おおきづちとかが出るはずだ。
痛恨を食らったらどうなるか。あまり想像したくない。
自覚している以上に緊張していたのか
肩を叩かれるまで声に気がつかなかった。
はっと息を飲んで振り返ると
緑に映える鮮やかな赤い鎧を着た男が
心配そうにこちらを覗き込んでいた。
158 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/17(金) 17:58:30 ID:6c11duPV0
『ぼうや、大丈夫か?どうしたんだ?』
額の汗を手のひらで拭って、俺はひとつ深呼吸をした。
「大丈夫。ちょっと探検に行くんだ」
我ながら固い口調だったが
鎧の男はふんと頷いて、
『この先の洞窟か。
ぼうやには少し、危険じゃないかな』
諭すような声色で言う。
どうしても中が見たい、一人で行きたい、と
子供らしく駄々をこねると、男は
地下には降りないこと
危なくなったら大声を出すこと
(反響して入り口にも声が届くから)
という二つの約束を俺にさせ
『迷子になるなよ』と笑って送り出してくれた。
159 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/17(金) 17:59:53 ID:6c11duPV0
入り口から数歩進むだけで
外の明かりは洞窟内にはもう届かなくなった。
どこかに光源があるのか、中はぼんやりと
進むのに支障がない程度に照らされている。
右手から僅かな水音が聞こえるのは
村の中央に流れる小川の水源だろう。
モンスターはまだ姿を現さないが
岩壁の向こう、もしくは背後に
今にも奴らの呼吸が聞こえてきそうで
俺は唯一の武器、木の棒を握り締めながら慎重に進んだ。
手前に分かれ道が見える。
陰から何か飛び出してくるんじゃないかと息を詰めたが
奥を見渡してもまだ
モンスターの気配すら見当たらなかった。
左に向かう道に進む。
水音が背後に回る。その音に混じった
キキッ、という小さな鳴き声を
俺は聞き逃さなかった。
反射的に振り向く。
向こうは足元の岩陰に隠れたが
鮮やかな青い色を視界の端に捉えた。
スライム。一匹だけか。
160 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/17(金) 18:01:55 ID:6c11duPV0
足音を殺しながら一歩、踏み出そうとした時
今度は背後から衝撃を受けた。
それに合わせるように
手前のスライムが岩陰から飛び上がる。
もう一匹いた。
囮だったのか。
頭使いやがる。
なんだこいつら。
思考が頭を巡る間に近付いてくる
最初のスライムのつるんとした質感。
俺は咄嗟に右手の木の棒を振り下ろした。
ばちん、と衝撃音がして、スライムが地に転がる。
立て直してくるかと思ったが
それはそのまま沈黙した。
もう一匹がピキーッと甲高い声を上げる。
それに向けてもう一度棒を振り下ろすと
避ける間もなくスライムは地面に転がって動かなくなった。
・・・強くなってる。そう直感した。
パパスの背に隠れて、殆ど戦いに参加する機会はなかったのに。
ちゃんと強くなってる。
不意に緊張が解けるのがわかった。
161 :
サンタローズ
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/17(金) 18:03:25 ID:6c11duPV0
スライムの死骸から小銭を抜き取ることも忘れずに
俺はさらに奥へ進んだ。
分岐の奥は行き止まりだったが(勿論わかっていた)
奥に打ち捨てられたような、小さな箱が転がっていた。
手に取ると端のほうからぽろぽろと木の屑が落ちる。
壊すようにして蓋を開けると
中から薬草の包みが転がり落ちた。
それを腰袋にしまいこみ、俺は来た道を戻った。
レベルは上がっていく。
それがわかって、俺は少し安心した。
適度に戦闘をこなしながら行けば
この洞窟は問題なく最深部まで辿り着けるだろう。
武器が木の棒だけと言うのが不安だったが、
まあなんとかなる。
何度かスライムや
土から顔を出した昆虫みたいなの(名前忘れた)を叩き潰して
俺は突き当たりの分かれ道に差し掛かった。
右からは水音。左側は道が湾曲していて奥は見えない。
俺は迷わず左の道を行き、最初の階段を下りた。
162 :
◆u9VgpDS6fg
:2006/11/17(金) 18:05:03 ID:6c11duPV0
本日ここまで
ありがとうございます。
やっと冒険らしくなってきた。
こういうの書いてて楽しいです。
163 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/11/17(金) 18:09:22 ID:LHkQHASu0
リアルタイム遭遇ktkr!
楽しませていただきました。
164 :
帰ってきた暇潰し
◆ODmtHj3GLQ
:2006/11/17(金) 18:13:56 ID:CPxgHfcB0
>>162
乙〜ニアミスするところだったw
続きwktkですよ〜
さてさて、こっちは新章突入って事で軽くおさらいしておきましょう。
展開を忘れた方はご覧下さい。
学校に向かう途中に突然ドラクエ世界に召喚された能登真理奈さん。
いきなりのモンスターとの戦闘も、仲間の援護に救われ何とか勝利。
その功を称える為の王様との会見で、真理奈はルビスが遣わせた救世主だと思い込まれてしまう。
そこには魔王が復活し、モンスター達が再び活動を始めた事が背景にあったのだ。
以前魔王退治に挑んだのは勇者ロトの少人数パーティーだけだった事を懸念したアリアハンの王は、
今度は世界中の人間が結束して立ち向かうべきだと考え、連合の結成を思いつく。
その大使として真理奈は世界を回る事になったのだ。
真理奈がその役を受けたのは、この世界を救えば元の世界に帰れるというルビスの言葉があったからだ。
武道家・戦士・僧侶・魔法使い、そしてスライムの4人と1匹のパーティーは、
まずロマリアとイシスの王族の結婚話を手伝い、両国を加盟させる事に成功する。
次にエジンベアと商人の町との戦争に巻き込まれるが、犠牲を出さずに治める事に成功した。
その混乱の中で、真理奈は魔王ゾーマを名乗る者に出会う。
アッサラーム・バハラタ・ダーマなどのモンスター襲撃を指揮していた魔王ゾーマとは、
何と真理奈と同じ世界の青年だったのだ。
真理奈は青年に立ち向かうが、レベルの違いなのか、まったく敵わなかった。
しかしその出会いによって、かねてからの悩みだったものの答えを垣間見た真理奈は、
再び連合結成に意欲を燃やす事になったのだ。
そして、かつて勇者ロトの仲間だったという商人プレナのおかげで船を手に入れた真理奈達。
彼女らが次に向かう先は――
とまぁこんな感じですかね。
んじゃあ
>>85
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