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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら八泊目

1 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/29(日) 16:15:16 ID:vi16nIqg0
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです
短編/長編小説形式、レポ形式、オリジナル、何でも歓迎です

・基本ですが「荒らしはスルー」です
・スレ進行が滞る事もあります、まったりと待ちましょう
・荒れそうな話題や続きそうな雑談は容量節約のため「避難所」を利用して下さい
・スレの性質上レス数が1000になる前に500KB制限で落ちやすいので、スレが470KBを超えたら次スレを立てて下さい
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい
・物語の続きをアップする場合はアンカー(「>>(半角右アングルブラケット二つ)+半角数字(最後に投稿したレス番号)」)をつけると読み易くなります

前スレ
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら七泊目
ttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1148786712/

まとめサイト(書き手ごとのまとめ/過去ログ)
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」保管庫@2ch
ttp://ifstory.ifdef.jp/index.html

避難所「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(作品批評、雑談、連絡事項など)
ttp://corona.moo.jp/DQyadoya/bbs.cgi

626 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/17(土) 22:43:54 ID:sssKIf3F0
忘れないうちに

  ,j;;;;;j,. ---一、 `  ―--‐、_ l;;;;;; 
 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;  ステータス欄の「E パンツ」は
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゙   いつか装備から外れる日が来る
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゙: Y;;f    そんなふうに考えていた時期が
   ~''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!   俺にもありました

627 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/17(土) 23:33:54 ID:oLxfseN80
4の人ありがとう。ありがとう。乙でした。
今日久しぶりにリメイク版4の電源入れたんだ。
物語はまだ途中でクリアなんかしてなかったけど、絶対クリアする。

最初から追いかけてきて、本当に良かった。
途中、色々あって投下しにくい時とか、あったと思うけれど、
最後まで仕上げてくれて本当にありがとう。
ごめんな。上手いこと言えねぇや。

そして、>>626にワロタ

628 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 01:52:12 ID:Nx1BpL6y0
。・゚・(ノД`)・゚・。おつかれさまです

629 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 02:09:32 ID:wCT+B3Rc0
まさに


感   無   量


2年に渡る超大作、4の人本当にありがとう。おつかれさまでした。

630 :571:2007/03/18(日) 02:57:50 ID:lDDu/iTZ0
(  Д )      ゚   ゚ 
4の人来てるうううう!?

寝る前にもう一回覗きに来て良かった
明日じっくりと読ませて頂きますm(__)m

631 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/03/18(日) 04:03:04 ID:Aa/HOd+g0
まとめサイトを更新しました。
ttp://ifstory.ifdef.jp/index.html

「4の人  ◆gYINaOL2aE」さん、約二年お疲れ様です。
ありがとうございました。

632 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 05:40:11 ID:l0/yCdLAO BE:348214853-2BP(1)
あぁぁぁ、4の人お疲れ様です
あなたがスレに現れた最初からずっと見てました
途中色々あったけど最後まで続けてくれて凄い嬉しい、というかなんというか
もう読めなくなるのかと多少ショックもあったり
とにかくお疲れ様です!
こんな大作を最後まで諦めずに書き終えたあなたは凄い!!

633 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 08:43:24 ID:IGiovnU80
泣いた。ドキドキした。鳥肌たった。
凄いわ。ずっと読み続けて待ち続けて良かった。本当に。
最後の方は凄い展開でもうね。感動した。

マジお疲れ様でした。心からありがとうございました。
彼と彼女に幸せが訪れるよう、祈らずにはいられません。

634 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 10:05:45 ID:gQ6E457v0
まとめサイト◆gYINaOL2aEさんの「???」のところ、
一部文章の重複があるよ。

635 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/03/18(日) 16:11:00 ID:Aa/HOd+g0
>>634
指摘、ありがとうございます。
修正しました。

636 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 19:11:09 ID:kOsNNjOu0
いつの間にか4の人来てる――!?
待ち続けたかいがあった・・・(つД`)
お疲れ様です。これで最後かと思うと・・・

637 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/18(日) 22:54:17 ID:5Psh+9xj0
うおおおおおおおお
涙でモニターが…
もうほんと乙です…

638 :4の人  ◆gYINaOL2aE :2007/03/18(日) 23:16:19 ID:szkMA+uX0
ハンドルを使うつもりはなかったのですが、よくこう呼ばれていましたので、感謝の気持ちをこめて。こんばんは、4の人です。
数年にわたるお付き合いありがとうございました。そして長々と申し訳ありませんでした。
色々と悩みながら作りました…拙い話ですが、最後まで読んでいただいて本当にありがとう。としか言えないですね。
最後は、エピローグとしてFF6ワールドで彼が目覚める展開も考えていたのですが、蛇足を恐れてやめました。
続きを匂わせるのも責任が発生しますからねw
後書きめいたこの文章も蛇足といえばそうなりそうですが…けじめということで一つ、大目にみてやってください。

1つのお話はこれで終りましたが、まだまだ進行中のお話は沢山あります。
綴る人は是非完結を目指して、読む人は是非自分にしてくれたように皆を励ましてあげてください。

まとめサイトの管理人さん、避難所の管理人さん、いつもお疲れ様です。
まとめサイトはカッコいいデザインで、見るのが楽しいですし、避難所はこのスレに何かあったときの為にも必要だと思います。
最初に、完結までメル欄でのちょっとした訂正以外喋らないと決めていたので、感想に対してろくに反応もせず申し訳ありませんでした。
本当はコテありコテなし関わらずもっと思い出や、御礼を言いたいのですが、長居もあまりよくないかなと思います。

名残は惜しいですがこの辺りで。
いずれ、また。此処か、または別の場所で再会できたら嬉しいです。

それでは、失礼いたします。
…と、お別れのような台詞を吐きつつも、レスの必要な事態も考えてまだ見てますけどねw
ひとまずは、これにて。

639 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/19(月) 00:24:10 ID:HNxh0Rv/O
4の人お疲れさま。
ただ一言凄いとしか言い様うがないなぁ…

640 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/19(月) 00:51:44 ID:aNS0cCT40
4の人本当に本当にお疲れ様!
お金を出して読まないと申し訳ないような素晴らしい作品でした。
初めは笑い、最後の方は緊迫と涙で、本当に心を揺さぶられました。
とにかくお疲れ様と感謝の気持ちでいっぱいです。

もしもし気が向いてまた書きたくなったら、気軽に短編でも何でも投下しにきてください。


641 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/19(月) 01:52:24 ID:SDb4M6ZpO
4の人、お疲れ様でした。
素敵な物語をありがとう。

642 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/19(月) 03:02:09 ID:qM9XGohm0
>>638
「完結まで喋らないと決めていた」のかあ。なんか (・∀・)カコイイ!!
あとがきは蛇足なんかじゃないと思うよ。
4の人の素の文章が読めて嬉しかったし。
みんなの感想レスもちゃんと読んでてくれてたんだなあと…。
このスレの住人で本当に良かった。

ところで、>>571のすぐ後で投下を始めたのは偶然ですか?
前回も確か「4の人マダー」レスの直後に投下された気がしますが(・∀・)ニヤニヤ

643 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/19(月) 04:55:58 ID:bJE5CPzM0
4の人よ、これだけは言わせてくれ

 貴 方 様 は マ ジ ネ申

今まですげえいい話読ませてもらったわ・・・・
とにかく本当に乙

644 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/19(月) 17:16:09 ID:VmWouGBv0
4の人が頻繁に投下してたときは毎朝このスレをチェックするのが日課でした。
この作品を読むのがいつも楽しみで仕方なかったです。
この作品が始まってすぐにリメイク4をやってしまいました。
特別好きな作品が終わる瞬間というのは、いつも寂しい気持ちになります。
この作品がまさにそれです。

本当に長い間ありがとうございました。

645 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/19(月) 21:27:29 ID:kZyBZnEkO
4の人氏お疲れさまです!笑いあり涙ありのすばらしい作品でした。自分は4やったことなかったけど全然楽しめました!気が向かれたらまた投稿してください!本当にお疲れさまでした

646 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/19(月) 22:30:24 ID:dPN1SykR0
4の人、2年間本当にお疲れ様でした。
私が4をプレイした理由は、4の人の作品を見て非常に感動したからでした。
素晴らしいお話だったと思います。
最後まで書いて頂いて本当にありがとうございました。
改めて、今までお疲れ様でした。

647 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 00:50:06 ID:kAuyLGSf0
最後まで書き続けてくれてありがとうございます。
この作品に出会うことができ、心から幸せに思います。
お疲れ様でした。

しっかしこのスレがこんなに続くとは思わなかった〜。
根気強く保守し続ける住人のみんなと、何より書き手さん達のがんばりのおかげですね。
これからもwktkしながらスレを覗き続けます。

648 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 03:03:54 ID:xGFj8sax0
「俺は――俺は、ソフィアの、剣になりたい。決めた。今、決めた!!」


。・゚・(ノД`)・゚・。

649 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 10:47:50 ID:jIqpt3cWO
誰か映画化してこいよ
ほら、ほら!

650 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 13:14:08 ID:yIC1LOsp0
4の人乙でした
楽しく読ませて頂きました

651 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 18:26:18 ID:GfSW6yJLO
4の人乙です!      今まで長い間楽しませてくださって本当にありがとうございました、お元気で!

652 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 19:00:03 ID:zOf/wSKh0
>>648
そこ2回目読むとヤバイよね。
台詞、行動、至るところで最後へつながっていて、本当に初めからつくりこまれてるのが良く分かる。
ピサロやソロ側の、ある程度世界を分かっていた人達の行動なども、読み返すとまた感慨深いものがある。
仮の世界ではあるけど、きちんと4の世界を生かした上で、さらに素晴らしい物語と結末を作りあげた4の人、ネ申!
これからも繰り返し拝読させて下さい。お疲れ様でした!

653 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 19:25:39 ID:deNE6kM4O
やばい。まだ余韻から抜け出せない…

654 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 19:34:10 ID:XLosX4ipO
とりあえず本日徹夜で頭から読み返し1日中物語が脳内駆け巡ぐった漏れがいる。
足掛け2年間本当にお疲れさまでした。

655 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 19:45:55 ID:wIvP73UK0
4の人、GJで、乙で、この作品を書いてくれてありがとうございました。

ところで主人公が『剣』になったということは、
ひょっとして『刀身の喪われた剣の柄』というのはパンt

656 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/20(火) 22:56:43 ID:ELLKiBB50
>>655
      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >    な なんだってー!!    <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`

657 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/21(水) 02:02:18 ID:aUA24AYQ0
もうあれだよな4の人は神だよな。
そしてほかの作者さん達の話の続きもwktkしてます。

658 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/21(水) 04:05:42 ID:brsXJxRb0
4の人乙でした。毎回わくわくしながら楽しみに読んでたよ。
マスドラとの戦いや、その後トロッコに放置wとか自分の中で公式歴史になりそうだw
パンツの彼も勇者が二人同時に存在する事も違和感が湧かない。

現在連載中の作者さん達も応援してます
投下楽しみに待ってるよ!どうか最後まで読ませてください
続きがきになってしょうがねえ!

659 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/21(水) 12:53:54 ID:kDBvA9lRO
ェアみんながんばれ

660 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/21(水) 13:53:09 ID:Jz4KAYoEO
彼がいつも荷物運びさせられてたのは、「ふくろ」だったからなのか…
ふくろカコイイ

661 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/21(水) 22:55:32 ID:SeKTF3KJ0
4の人お疲れ様です

662 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/22(木) 16:28:08 ID:DO0/+Ndp0
>>4の人さん
長期間お疲れさまです。鳥肌立ちました!
自分は途中からだったんですが、こんな良作の最後に立ち会えて幸せです。ありがとうございます。
>完結まで喋らない
か、格好いい・・・。自分は喋りすぎですか。そうですか。沈黙は金ですか。
見習って自分も完結まで頑張ろうと思います。

てゆうか、エピローグ案か ぶ っ た(つД`)

続き投下しようと思ったんですが
ものっそ投下し難い雰囲気にビビッてます。

663 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/22(木) 16:49:37 ID:x8/Y80uV0
早く投下してくれえええええええええええええええええ

664 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/22(木) 19:20:19 ID:xnBVA3jpO
>>662
みんな楽しみにしてますよ!

665 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/22(木) 21:31:43 ID:UbPJeHt60
>>662
wktkwktk

666 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 01:46:46 ID:PH6p2EXF0
>>662
まぁこれだけのネ申作品が完結した後だけに
自分の作品出そうと思っても出したくない、という気持ちは分からんでもないがw
つか俺なら絶対(´・д・`)ヤダw

てか4の人はなんでこんなに文才あるのにここで作品投下してるんだろうかね・・・
これマジ小説本にして売り出せるよ

667 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 01:47:27 ID:PH6p2EXF0
下げ忘れたスマソ

首吊って

668 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 02:19:24 ID:vIWBWaNI0
恥や外聞を捨てる事から全ては始まる
その時が来たら
私は血も心も捧げます
正気にては大業ならず
ネタスレに限らず、創作はシグルイなり

669 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 02:24:13 ID:BQZrQ54t0
4の人お疲れ様でした。いままでご苦労様です。大変楽しませていただきました。

けどソフィアも幸せにしてあげて欲しかったです。

670 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 02:39:04 ID:bToxa5CC0
総長・・・(・ω・`)

671 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 02:43:35 ID:jODi2nwb0
俺も総長読みたい

672 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 07:04:08 ID:gX2wgl65O
総長という流れをよまず、オリジナル書いてみますた。
一応出来たとこまで書き込みます。
これテストなんで、つまらんくて目に毒っぽいならやめるんで教えてください。

話として続きはどんどん明るく、バカバカしく、口悪く書いてこーかと思いますww

673 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 07:05:13 ID:gX2wgl65O
全ては―たった1つのレスから始まった。

『ドラ糞マジつまんね』

…このような心無い書き込みなど2ちゃんでは日常茶飯事だと言うのは重々承知している。
しかし、その日は酒が入っていたせいだろう。
俺はどうしてもそのレスが許せず、ついつい反応してしまった。

『氏ね。ドラクエの面白さが分からんヤシはうんこ』

そいつはすぐにレスを返してくる。

『俺も昔はドラクエ好きだったよ?ただ「ドラクエ課」が「第9開発事業部」に変わってからは糞。
…あと、悪口に「うんこ」しか思い付かないお前は童T(ry』

…俺は怒りのあまり体が震えていたことに気付いた。

許せない。確かにFC、SFC時代の作品は素晴らしいが、7、8だって良い所はあるんだ。
俺はこいつを許さない。ドラクエを糞呼ばわりしたこいつを…俺の童貞を見抜いたこいつを……絶対に許せない。

674 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 07:06:03 ID:gX2wgl65O
俺は再びキーボードに指を走らせる。

俺はこいつにドラクエの良い所を知ってもらいたかった。
別にマンセーして欲しいわけではないが「糞」の一文字で片付けられてしまうのは余りに切ない。
さっきはああ言ったが、もう俺の童貞なんてどうでもいい。

だが…酔っぱらっているせいか?
うまくキーボードを叩くことができない。
PCの画面が揺らめく。
映しだされた文字が、まるでゲシュタルト崩壊を起こした時のように認識することが出来なくなっていた。

…ヤバイ…気持ちわりぃ…このままじゃ吐き…いや、ぶっ倒れそうだ。
もう意識を保つことで精一杯。
今さっき考えていたことすら思い出すせなくなってしまっていた。

…くそ、俺は18年も生きてて「思い出す」すら覚えていないのか…?
だが書き込まなければ……ハッタリでいい。たった一言でいいんだ。……打ち込め!!

『俺は童貞じゃない!!』とッ!!

675 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 07:12:29 ID:gX2wgl65O
『…ここ…どこだ?』

何も見えない、聴こえない。

…あぁそうか。俺はカキコする直前に力尽きたのか…

だが…何故だろう?
さっきまでとは打ってかわって意識がハッキリしている。
それに、落ち着いたからだろうか?
さっきまでスレ上でやりあっていたヤシも気にならない。
単なるアンチとスルーできる心の余裕も戻った。

『真っ暗だな…』

ここが夢かどうかは定かでは無いが…1つだけ確定していることがある。それは……
次に目覚めた時、俺はきっとドラクエの宿屋のベッドの上にいる。と言うことだ。
それは、さっきまでドラクエを擁護していたという完璧なフラグと、このレスがこのスレに書き込まれているという事実から容易に推測できる。

俺は腹をくくった。

……別に昨日母親にオナヌーを見られたからこんな逃避をしているわけではない。
俺は主人公として全てを受け入れると決めただけなのだ。

676 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 07:13:34 ID:gX2wgl65O
しかし…そう意気込んだものの…

『………』

俺は常闇の空間でふと思った。

振り返ると…なんのイベントもない冒頭だったものだな。と…

魔王に敗れ、体を分離させられたわけでもない。
夢で性格診断もされていない。

虚しさを全く感じないと言えば嘘になる。

…しかしこれが現実。
俺の物語はゲロを我慢して気絶したところから始まったのだ。

677 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 07:14:41 ID:gX2wgl65O
『納得できるわけねぇ』

そんな冒頭なんて俺、不憫過ぎ。
1つだけ我儘を言わせてください。
せめて性格は『むっつりスケベ』にしてください。
あの能力値の成長度が魅力的なんです。
決して僕はむっつりではありませんが、お願いします。

などと虚空に向かって懇願し続ける俺。これまでに費やした時間は、軽く1時間を越えているだろう。

しかし…中々イベントが始まってくれない。
このままでは冒険に出られないという大惨事が起こってしまう。
恐らくこれは俺がまだレム睡眠だからいけないんだと思う。
深い眠りから醒めればそこはきっと宿屋のはず…

『さて、冒険の書を作るとしますか…』

俺はそう呟き、全身の力を抜いた。

一応…「むっつりスケベ」になる努力はしておこう。

俺は薄れゆく意識の中、チャモロ×ハッサンを妄想しながら、深い眠りを待つことにした。

678 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 07:23:46 ID:tjodah3FO
支援

679 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:33:11 ID:TAboHnyD0
おはようございます。
総長〜新作という流れを全く読まず
>>546続き投下します

680 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:34:46 ID:TAboHnyD0

城門を抜けると、闇は一層濃くなった気がした。
ビアンカが『なんだか不気味ね・・・』と呟く。
低い塀に沿って正面に向かうと、扉の前には
風雨に曝され続けてきたのだろう幾つもの墓石が立ち並んでいた。
ビアンカが嫌そうに顔をしかめる。

『やだ。どうしてお城の入り口にこんなに沢山お墓があるの?』
問いの答えは持ち合わせていなかった。
わからない、と首を振って墓の間を抜けていく。
扉は開かない。

ビアンカが一緒に手をかけるが、幾ら押しても引いても扉は固く閉ざされたままだった。
正面を諦め、城の外壁に沿って裏手へ回る。
途中に転がっていた壷を調べると、薬草とキメラの翼があった。
拾い上げて更に城の裏へ向かう。

月灯りが見えてくるかと思ったが、
僅かの間に空は分厚く黒い雲で覆われていた。
今にも雨が降り出しそうに、空気が湿り気を帯びている。

681 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:36:40 ID:TAboHnyD0

城には裏口はなく長く高い上階までの螺旋階段があった。
金属で出来ているらしいそれはすっかり錆び付いて、
触れるとざらついた感触が掌に張り付く。

細い手摺意外に支えのない剥き出しの階段をゆっくりと慎重に上っていく。
ビアンカが手摺に当てたのと反対の手で俺の服を掴んだ。

時間をかけて一番上まで辿り着くと、
ぽっかりと口をあけた大きな入り口があった。
真っ暗なその中は、サンタローズの洞窟を彷彿とさせる。
躊躇いながらの口調でビアンカが『ねえ、先に行って?』と呟いた。
その声が微かに震えていて、俺はなんだかほっとした。

ビアンカの手を引いたまま暗闇に踏み出す。
瞬間、空間を震え上がらすような大きな雷の音が響いた。
反射的に耳を覆う間もなく、真後ろで鉄扉がけたたましい音を立てて閉じる。
ビアンカが小さく悲鳴を上げる。

まるで一瞬のうちに全てが起こり、聴力が奪われたかのような沈黙が戻った。
青紫色の雷光が、余韻を落とすかのように室内を一瞬だけ照らした。
小刻みに震えるビアンカの掌を感じて、俺はその小さな手を握り返す。

682 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:37:59 ID:TAboHnyD0

『ねえ・・・、閉じ込められちゃったの?』
動揺を隠さずにビアンカが泣きそうな声を出す。
雷の音が、応えるように天から唸り声をあげる。
途切れ途切れに照らされる部屋の中央には棺桶が並び、奥に階段が見えた。

階段を示すとビアンカは少し安心したように
『進んでいけば大丈夫よね・・・』と言った。
手は離さないまま棺桶の間を進む。

一つ一つのその箱からは、何者の気配も感じなかった。
試しにひとつ開けてみようとすると、
ビアンカが『やめてよ、サン』と気味悪そうに言った。

諦めて階段まで差し掛かったところで、ゴトン、と背後から、物音が響いた。

恐る恐る振り返る。
ゴトン、ゴトン、と音を立てて、
並べられた棺桶の蓋がひとつずつ床に滑り落ちていた。
なにあれ、とビアンカが悲鳴交じりの声を上げる。
ぬるりと、中から得体の知れない何かが、姿を現す。

不意にまた部屋が闇に包まれた。
ビアンカの悲鳴。
咄嗟に繋いでいた手に力を込めたが、それは否応なしに暗闇に引き剥がされた。
視界が戻る。開け放たれた棺桶。
ビアンカの姿はもうない。

683 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:39:03 ID:TAboHnyD0

大丈夫、何処に居るかはわかっている。
もしそれを知らなかったら俺は、この孤独な暗闇の中で途方に暮れるしかないだろう。
俺は身を返すと一気に階段を駆け下りた。

広い通路には鎧を纏った戦士の像が立ち並んでいる。
そのうち一体が微かに動いたような気がしたが、
とりあえずそれを無視して俺は奥の扉を開けた。

荒れた広いバルコニーに、小さな墓石がふたつだけ並んでいた。
入り口前にあった物と同じように風雨に削られ朽ちていたが、
崩れかけたそれらに掘り込まれた装飾が他のものと違うことは一目で解った。
黒い雲がまた紫色に光り、雷鳴が響く。

その音に混じって、小さく呻くか細い声が聞こえた。
手前の墓石を調べたが変化はない。

もうひとつに目を遣ると、もう一度少女の声がした。
それを手がかりにもうひとつの墓石を調べる。
動かせないんじゃないかと不安だったが、乗せられた石の蓋は、
俺が力を込めると簡単に台座から滑り落ちた。
同時に少女が大きな棺の中から顔を出す。

684 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:40:38 ID:TAboHnyD0

『ああ!苦しかったわ!もう、なにしてたのよ!遅いじゃない!』
転がるように暗い穴の中から這い出して、
ビアンカは息苦しそうに大きく息を吐いた。
手を取って立たせると、体に纏わり付いた砂埃をぱたぱたとはたく。

『もう・・・まあいいわ。探してくれてたのよね。早く行きましょ?』
ぎこちないままの笑顔で差し出されたビアンカの手を握って、
俺は少女の前に立って反対の扉に向かった。

中はかび臭い書庫だった。
幾つも並べられた本棚は何者かが掻き回した後のように乱れ、
分厚い本が何冊も床に散乱している。

今くぐった場所のほかには見渡す限り扉はなく、
一歩踏み込むごとに足元に舞い上がる細かなほこりが
大きな窓から瞬くように差し込む青紫色の光に照らし出されていく。

ぴかり、ともう一度雷が瞬いた時に、
ビアンカが小さく悲鳴をあげて俺の手を強く握った。

その瞬間まで気付かなかった。
窓の手前、白く輝く何かが、こちらに背を向けてふわりと佇んでいた。
視界の半分を遮る本棚を迂回して一歩、それに近付くと、
外光を反射した白いそれはゆっくりと、こちらを振り向いた。

685 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:46:16 ID:TAboHnyD0

ビアンカの手が緩むのを感じた。
暗闇に浮き上がるようにぼんやりと白いその女性の笑顔は、
あまりにも寂しそうで、悲しいほどに美しかった。

言葉が出なかった。
女性はじっと俺とビアンカを見つめると、そっと目を閉じる。
その睫毛の先から、透明な雫が一筋、頬を伝い落ちた気がした。

刹那、弾けるような雷鳴と、何かが床を引きずる嫌な音が背後に響いた。
ビアンカが悲鳴を上げる。
振り向くと、部屋の真ん中を占拠していた大きな本棚が、
何冊もの本をばたばたとこぼしながら床を滑り
壁に衝突して最後うつ伏せに倒れ込んだ。

空気が変わるのを感じてもう一度窓に向き直る。
女性の姿はなく、淀んだ夜空が怒りを表すかのようにびかりと光った。

『あの人、もしかして・・・』
無くなった本棚の下から現れた階下へと続く小さな階段を見下ろしながら、
俺はビアンカの冷たくなった指先をもう一度握りなおした。

686 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:47:35 ID:TAboHnyD0

階段を下りると、城内は更に傷み、
かびと埃の交じり合った湿っぽい匂いが強く鼻を突いた。
窓から差し込む雷光と出所の知れないぼんやりとした灯りで、
歩き進むことには不自由はなかった。

蝶番の壊れかけた扉の先には毛羽立って変色した絨毯が敷き詰められ、
中ほどには城内で初めての両開きの大きな扉が設えてあった。
この城がまだ幸せに平和に存在していた頃の、
きっと高貴な人間の場所だったんだろうとそれだけで解った。

そっと扉に触れる。
ささくれ立って面影さえ残さない上質な上紙が
俺の掌に抵抗もせずぱりぱりと剥がれ落ちた。

扉を開く。

やはりそこは王と、王妃の部屋だった。
天蓋の付いた大きなベッドが並び
扉の外れた背の高い衣装箱が置き去られたまま佇んでいる。

反対側のソファには、さっき見た女性が静かに俯いていた。
泣いているようにも見えたが、
顔を上げた女性の表情は書庫で見たそれよりもずっと穏やかだった。
その姿からは、不安も、恐怖も感じない。
女性は俺を見、ビアンカを見、少し躊躇うように口を開いた。

687 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:48:52 ID:TAboHnyD0

『わたしは、このレヌールの王妃、ソフィアと言います』
耳を澄まさないとすぐに薄闇に消えてしまいそうな、か細い声。
俺は歩を進めて、彼女の傍に立った。

『もう十数年も前、この城の者は皆、魔物に襲われ殺されてしまいました。
邪悪な者が世界中で、身分のある子供をさらっているとは聞いておりました。
でも、わたしくとエリック・・・王の間には、子供は居なかったのです。
どうしてあんなことに・・・』

声が震えているのが俺にもわかった。
王妃は気丈に笑顔を保っている。
その睫毛の先に一滴、涙が零れ落ちるのを拒むように震えている。

『今となってはもう、嘆いても仕方のないことです。
せめてわたくし達は静かに眠りたい・・・ですが今、
この城にはゴースト達が住み着き、城の皆を呪われた舞踏会に縛り付けています・・・。
どうか、どうかあのゴースト達を追い出してください・・・』

王妃のぼんやりと透き通った姿が
今にも消え入りそうにまた俯いた。


『王妃さま・・・かわいそう・・・』
部屋を出て扉を閉じると同時に、ビアンカが表情を曇らせて呟いた。
うん、と声に出して頷くと、俯いたままビアンカは小さく
『サン、頑張ろうね。どうせお化け退治に来たんだもの。いいよね』
言って、その小さな左手を胸の前で握り締めた。

がんばろう。そう、口の中だけで呟き返して
俺は廊下の向こう、来たのと反対側の扉を見据えた。

688 : ◆u9VgpDS6fg :2007/03/23(金) 08:56:07 ID:TAboHnyD0
本日ここまでで
ありがとうございます。

689 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/03/23(金) 08:57:12 ID:K0iAoS6w0
休暇支援

690 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/03/23(金) 09:04:28 ID:K0iAoS6w0
お疲れ様です。

>>677
続き、期待してます。

>>688
ぐは
先が気になります。

691 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/03/23(金) 09:49:37 ID:K0iAoS6w0
まとめサイト、ここまで更新しました。
ttp://ifstory.ifdef.jp/index.html

692 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 12:31:03 ID:gX2wgl65O
>>691
タカハシさん乙です。
ありがとうございます。

1つ聞きたいんですが、先程の話でいくつか(てゆーか沢山)コピーをミスってたんですが修正って可能ですか?
あと、こういう質問はこれからはまとめサイトの方でするべきですか?

本当に御迷惑かけてしまって申し訳ありませんorz

693 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/03/23(金) 16:39:54 ID:K0iAoS6w0
>>692 ぼーちんさん
修正は、その箇所を書いていただければ出来ますよ。
修正や変更の依頼はそうですね、まとめサイトからいける「非難所掲示板」の
「避難所、まとめサイトについて」でお願いします。
今後も遠慮なく言って下さい。

694 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 16:41:14 ID:bToxa5CC0
>>692
気楽に行こうぜ
修正しちゃいなよ、you

695 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 19:21:05 ID:gX2wgl65O
>>693>>694
てことは修正したやつをまた貼ればいいということですね?

これからなにかあった時は、その「避難所掲示板」の方に質問させて頂きます。

レスの返答ありがとうございましたww

696 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 19:51:17 ID:gX2wgl65O
>>675からの修正です。

『…ここ…どこだ?』

何も見えない、聴こえない。

…あぁそうか。俺はカキコする直前に力尽きたのか…

だが…何故だろう?
さっきまでとは打ってかわって意識がハッキリしている。
それに、落ち着いたからだろうか?
さっきまでスレ上でやりあっていたヤシも気にならない。
単なるアンチとスルーできる心の余裕も戻った。

『真っ暗だな…』

ここが夢かどうかは定かでは無いが…1つだけ確定していることがある。
それは……次に目覚めた時、俺はきっとドラクエの宿屋のベッドの上にいる。と言うことだ。
それは、さっきまでドラクエを擁護していたという完璧なフラグと、このレスがこのスレに書き込まれているという事実から容易に推測できる。

俺は腹をくくった。

……別に昨日母親にオナヌーを見られたからこんな逃避をしているわけではない。
俺は主人公として全てを受け入れると決めただけなのだ。

しかし…そう意気込んだものの…

『………』

俺は常闇の空間でふと思った。

振り返ると…なんのイベントもない冒頭だったものだ。

697 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 20:02:32 ID:gX2wgl65O
魔王に敗れ、体を分離させられたわけでもない。
夢で性格診断もされていない。

虚しさを全く感じないと言えば嘘になる。

…しかしこれが現実。
俺の物語はゲロを我慢して気絶したところから始まったのだ。

…しかしそんなの…

『納得できるわけねぇよな…』

…確かに、気絶して気付いた時は見知らぬ場所…ってのはカコイイよ。
でも、問題はそのシチュエーションだろう。

698 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 20:03:22 ID:gX2wgl65O
そうだな…例えば……


好きな女の子をパンツ男に誘拐されてしまう。

そして俺は勇敢にも敵のアジトに乗り込むんだ。
…しかし、やはり相手もさる者。キングヒドラと互角に渡り合っただけはある。

強い…このままじゃ……

その時、変態の斧の一閃がその子へと襲いかかった。

『危ない!!』
『きゃっ!』

頭で考えたことじゃなかった。
気付いた時には体が勝手に動いていた。

この子を助けたい。絶対に…俺の命に代えても―

俺が力の限り突き飛ばしたことで、その子は窮地から脱することができただろう。

しかし……斧が俺の体に――

『うわあぁぁぁぁッ』

699 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 20:04:07 ID:gX2wgl65O
………てな感じが良かったよ。
ううん。そこまで贅沢は言わないよ。だけど…

『ゲロを我慢して気絶』はないだろう!?
そんな冒頭なんて俺、不憫過ぎだろ!?

…はぁ…はぁ……
いや…落ち着け、落ち着くんだ俺。

過去は変えることができないのは理解している。
だからもう気絶方法はとやかく言わない。
でも…1つだけ我儘を言っても許されるのなら、俺はこれから訪れる未来に祈ろう。

…せめて性格は『むっつりスケベ』にしてほしい。
あの能力値の成長度が魅力的なんです。
俺は決してむっつりではありませんが、どうかお願いします。

などと虚空に向かって懇願し続ける俺。これまでに費やした時間は、軽く1時間を越えているだろう。

700 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 20:05:02 ID:gX2wgl65O
しかし…中々イベントが始まってくれない。
このままでは冒険に出られないという大惨事が起こってしまう。
恐らくこれは俺がまだレム睡眠だからいけないんだと思う。
深い眠りから醒めればそこはきっと宿屋のはず…

『…さて、冒険の書を作るとしますか…』

俺はそう呟き、全身の力を抜いた。

一応…「むっつりスケベ」になる努力はしておこう。

俺は薄れゆく意識の中、チャモロ×ハッサンを妄想しながら、深い眠りを待つことにした。

701 :ぼーちん ◆VEWEB6Zhlo :2007/03/23(金) 20:06:25 ID:gX2wgl65O
以上、修正です。

タカハシさん。お手数かけてどうもすいませんでしたorz

702 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/23(金) 22:02:37 ID:/6xLlty70
おつんつん

703 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2007/03/24(土) 02:53:52 ID:FIgZYGvB0
>>701
お疲れ様です。
修正しました。
ttp://ifstory.ifdef.jp/index.html

704 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/25(日) 16:09:20 ID:XU9aHJarO


705 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/26(月) 02:43:44 ID:hYeHSG5k0


706 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 06:33:13 ID:O5X31nx50
age

707 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 07:21:40 ID:3kKQgolVO
ゆうべはおたのしみでしたね

ひとりで!!

708 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 07:42:22 ID:8Fwu+WDC0
まさに、外道!!

709 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 20:51:49 ID:EHq5VSf70
新規参入を考えている者なのですが、質問があります。
今考えている企画が「宿屋で目覚める」という条件から外れてしまいます。
少々無理をすれば、「冒険開始から数日後の宿屋」からスタートし、
ストーリー上の初日(宿屋ではない目覚め)を回想とする形で、
処理することもできないことはない……のですが。
読者様方のご意見としては、やはり宿屋からを希望されますでしょうか?

710 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 21:08:58 ID:8Fwu+WDC0
全く無問題と思われ。


711 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/27(火) 21:32:57 ID:2T8b0MN+0
目が覚めたら、裸の女と一緒にベッドで寝てたっていう展開からキボンヌ

712 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 00:25:04 ID:bq6f9qzI0
厳密に考えれば宿屋スタートなんだろうが、過去作品でもそうじゃないものもあるからね。
「もし目が覚めたらそこがDQ世界だったら」ということでもいいのでは?
というかぜひ新作見てみたい。期待してまつ。

713 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 02:18:56 ID:diO828Qi0
個人的には「もしこっち(現実)の世界の人がドラクエの世界に来てしまったら」だと思ってるから全く問題はない

714 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 10:48:21 ID:5XOhpYWIO
昔はやけにこだわってた気もするが、無理矢理宿屋からスタートして、
ストーリーが破綻するよりは百倍いいな。気にせず投下してくれ。

715 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 11:14:23 ID:rT7kxW8uO
みんなそう思ってんだったらスレタイの方を変えりゃいいのに、って
前の宿屋スタートか否か問題のときにもそう言われてなかったか。
なんでいつまでもこのスレタイのまんま?

716 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 11:50:17 ID:9GIsI1R3O
流れじゃない?
あえて変える必要もないというか、愛着があるというか

717 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 12:54:05 ID:OR2BFEJB0
愛着だな、もうこのスレタイで何年もきたんだし今更変えて欲しくない(・ω・`)ってのはある

718 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 18:55:15 ID:7R4Xl0JN0
このスレタイのままに一票

719 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/28(水) 20:06:29 ID:5XOhpYWIO
かといって毎回この話題が出るのも何だし、テンプレに補足くらいはいれるべきかもな

720 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/03/28(水) 23:23:04 ID:rOVW5ToX0
お久し振りです( ^ω^)

まず4の人こと◆gYINaOL2aEさん本当にお疲れ様でした。
スレが止まってる時に現れては颯爽と去っていく救世主、4の人。
僕の中ではそのような印象があります。
余計な事まで喋っている僕にとってはあなたの姿勢は尊敬に値します。
それでも僕はあなたの話を色々と聞いてみたかったですw
僕も完結まで頑張りたいと思います。
ありがとうございました。


それでは投下しますね。

721 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/03/28(水) 23:26:36 ID:rOVW5ToX0
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
  「あんっ! あぁ! 見ないでっ……!」

私を見る彼女の目が見開かれた。
その瞳を通じて彼女の心が見て取れる。
助けて欲しい。
けれど、見られたくはない。
そんな矛盾した感情。

  「あっあっあっ! くっ……ふっ……」

彼女は意思に反して漏れる声を、口を塞ぐ事で聞かせまいとした。
そんな彼女を嫌らしい目で見つめる男…
その息遣いが生々しい。

  「はぁはぁ…いいぞ……気持ち良いんだろ? もっと締めろ!」

そんな事を言いながら、体を彼女に打ち付ける。
気持ちが悪い気持ちが悪い気持ちが悪い気持ちが悪い気持ちが悪い……
私はその場で胃の中のものを全て吐き出してしまった。

  「いくぞ…いくぞ……はっはっ! いくっ!!」
  「イヤイヤ! やめて! ん〜っ!!」

彼女が嫌悪の声を上げるが力が入らないようで、男を跳ね除けることができない。
しばらく動きを止めていた男は一息つけると、彼女から体を離した。
彼女はそのままの体制でぐったりとしたまま動けない。
しかし男は私の存在に気付いていたのだろう。
顔をこちらに向け、ニヤリと笑みを見せた。

  (嘘……)

722 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/03/28(水) 23:28:40 ID:rOVW5ToX0
そして裸身を隠そうともせず、むしろ見せ付けるようにして歩いてくる。

  「次はお前かぁ〜、確かに数は多い方がいいよな。
   まだ出し足りなかったところだし」

何を勝手な事を言っているんだ…
私にもソレをしようとしているのか?
本能的に後ずさる。
一歩でも遠く、この醜き者から離れたい。
これが、人間のする事なのか……?

  「今気持ちよくしてやるからな。その代わりちゃんと産めよ?」

男の手が私の体に触れようとする。
その汚らわしい手で。

  「うわあぁぁぁぁぁぁぁー!!」

私はそこで初めて叫び声を上げた。
無意識の内に、その声に魔法力を込めていた。
男は一瞬にして人の形を失い、私の前から姿を消す。

  「はぁはぁ……」
  「……うっ…ううぅ……」

荒い息をしていた私は、彼女の嗚咽で我に返る。
私はフラフラと彼女の側に寄っていった。

723 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/03/28(水) 23:30:43 ID:rOVW5ToX0
  「ひっ!! やめてっ!!」

怯えた目。
私の事を先程の男だと思ったのだろう。
彼女の体はがくがくと震えていたが、
私が自分と同じエルフだと認識すると、恐怖は消え去ったようだ。
彼女の頬に手を当て、目元の涙を拭ってやる。
すると彼女は、にっこりと笑った。

  「……して……」
  「……?」
  「自分では…出来ないから……」

彼女があごを上げて首元を私に晒し、
私の両手をそこへ添えるようにそっと促した。
それで彼女の望みを理解する。
その時の私にまともな思考などありはしなかった。
ただそうするしかないんだ、と思った。
手で輪を作るようにして、彼女の首にあてがった。
汗でしっとりと濡れた肌を少しずつ圧迫していく。
トクトクと流れる彼女の血液の動きが、私の手の平を力無く押し返した。
その働きのなんと力強いことか。
いっその事、私の手を跳ね除けてくれれば良かったのに。
締められる痛みと、酸素の不足で彼女の顔が歪む。
しかしそれでも彼女は一切抵抗する事はなかった。
目を閉じ、あ・り・が・と・う、と唇を小さく動かして私に伝える。
そして間もなく、彼女は息をしなくなった。

  「……」

私は彼女と同じように息を殺して泣いた。
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

724 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/03/28(水) 23:32:47 ID:rOVW5ToX0
彼女は夢を見ていた。
彼女が女王となる前。
人間の尺度で言い換えれば昔も大昔の事だ。
彼女は今とは違う地で平和に暮らしていた。
まぁその頃はまだ魔王も存在しておらず、平和が当たり前だったのだが。

しかし彼女は人間のように毎日の繰り返しに飽きる事もなく、
ただただエルフとしての使命を全うする、一般的なエルフの一員だった。
エルフとして生まれた事をルビス様に感謝し、
この世の全てに希望を見出し、
水の冷たささえ愛していたかもしれない。

けれどある時を境に彼女の生活は一変する。
同じ土地に住んでいた人間とエルフとの関係が急激に悪化したのだ。
その原因は一重に人間の側にあり、
それに柔軟に対応できる程エルフは裏表の無い純粋な生き物なんだというのが、
事後に当時を思い返した彼女の結論である。

もちろん当時の彼女がどこまで事態の推移を把握していたのかと問われれば、
ほんの一部に過ぎないと言わなくてはならない。
しかしその出来事は、彼女に非常に大きな衝撃を与えた。

その後、虚ろに一点を見つめ続けて涙を流しているのを年長のエルフに発見され、
彼女は幼きエルフ達と供に遠い地へと避難する事が決定された。
その判断は迅速ではあったが、同時に事件の規模の大きさを物語っていただろう。
そしてその時の母親達の様子はやはり尋常ではなかったと記憶している。
混乱と、焦りと、不安と。
多くの感情がない交ぜとなったあの表情は忘れられなかった。

725 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/03/28(水) 23:34:58 ID:rOVW5ToX0
移住した遥か遠方の地において、彼女は一族の長の名で呼ばれるようになった。
そこでの年長者は彼女しかいなかったのだから、それは自然な事である。
決して望んだ事ではなかったが。

しかしそれからの彼女は、その名に相応しくあろうと努力するようになった。
彼女は女王として幼き子らの幸せを考えようとする。
女王としての使命。
それは里を守る事だと思った。
里のエルフを守る事だと。
その為に女王は里のエルフ達にあの事件については何も教えず、
人間との関係を絶って、ひっそりと暮らすように里を外界から隔離する事を決めた。

しかし悲劇は何度も繰り返される。
そこでもアンのように何人かのエルフが人間と関わり、やはり不幸になった。
人間と関わったエルフ達は一様に女王である彼女の方針を非難したが、
女王はそれがエルフの幸せに繋がると信じられなかった。
もし彼女達が女王の胸の内を知っていれば、また違う結果を生んだかもしれない。

誰にも言えない思いを抱えた女王はただ沈黙するしかなかった。

彼女は夢を見ている。
脳が勝手に作り出すあの、ちぐはぐでいい加減な内容ではない。
体の中に深く刻まれた、記憶という名の夢。
思い出すよりも鮮明に、この夢はその時を彼女に体験させた。
最も嫌悪する彼女のトラウマの種。
何回も何回も何回も何回も何回も夢に見た夢。

ルビーを使って自らが望んでいつも見る過去の夢ではない。
忘れたくても忘れられないもの。
自然に汗が噴き出してくる。
唾を飲み込もうとするが、喉が潤いを欲しているのを自覚するだけだった。

726 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2007/03/28(水) 23:37:32 ID:rOVW5ToX0
夢とは通常、寝ている間に見られるものだ。
しかし今彼女が見ているのは、夢と現実の両方。
もちろん片方は現実ではないのだが、
夢を見ているまさにその時のようなリアリティを持って迫ってくる。

夢と現実。
それが同一なものとして認識される。
そして夢を見ている間だけ、女王は"彼女"に戻っていた。
今や夢の中の男に対する嫌悪感は、現実に相対するクルエントへ向けられた。
だから、彼を、殺さなくてはいけない。
その感情の移り行き。

  「うわあぁぁぁぁぁぁぁー!!」

もしこの世界に歴史というものがあったとしても、
彼女の物語は決して紡がれる事はないだろう。
語り継がれざる彼女の思いが、言葉の代わりに呪文となって発せられた。

  「むぅ…」

思わずうなったのはクルエント。
先の戦闘で女王が見せたいくつかの呪文は質・量共に熟練しており、
彼女のレベルの高さを物語っていた。
が、こと二回目の戦闘においては、
まるで別人を相手にしているかのような変化をクルエントは感じていた。

一般的に、呪文は使用するMPの量で威力が決まると考えられがちであるが、
それは無知による誤解である。
いや中級者に至ってなお、その事に気付かぬ魔法使いもいるのだから、
そのような言い方は適切ではないかもしれない。

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