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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら八泊目
449 :
◆u9VgpDS6fg
:2007/01/25(木) 18:29:42 ID:W6fUJkOc0
町の周りを囲む森をぐるぐると歩きながら
さっきの芋虫や、角ウサギ
(ビアンカは攻撃するのを嫌がったが、
角で突かれたら怒ったようで執拗に叩いていた)、
ドラキーやおおきづちなんかを次々に倒していく。
何匹目かの芋虫を倒したところで
唐突にビアンカが『あっ!』と声を上げた。
『凄いわ。あたしにも呪文の才能があったみたい!』
ビアンカの言葉に思わずえ?と返す。
『パパとママは呪文を使えないから、
あたしもきっと無理だって思ってたのよ』
にこにこと嬉しそうに話すビアンカが
俺の当惑した顔を見てきょとんと瞳を丸くする。
『どうしたの?まさか呪文もまだ知らないの?』
首を振って一応の否定を示しながら
俺はビアンカにおめでとう、と言った。
この世界では呪文なんて、当たり前の概念なんだ。
それを改めて感じて、俺は少しだけ寂しくなった。
少女の感動は、俺の感じたそれとはまるで違うものだ。
俺の世界にはこんなものないのに。
どうかしてる。こんなことで。感傷的に過ぎる。
ビアンカは俺の言葉を聞くと安心したように、
楽しそうに何度かその言葉を呟いていた。
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