■掲示板に戻る■
全部
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
最新50
[PR]
ぜろちゃんねるプラス
[PR]
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら七泊目
1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/05/28(日) 12:25:12 ID:AaT+g6Z00
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言、オリジナル何でも歓迎です。
・スレの性質上、レス数が1000になる前に500KB制限で落ちやすいので
スレ容量が470KBを超えたら次スレを立てて下さい
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい
(トリップは名前欄に「#(半角シャープ)+半角8文字」で出ます)
・同じスレ内で続きをアップする場合は
アンカー(「>>(半角右カッコ2つ)+半角数字(前回レスしたスレ番号)」)
をつけるとより読みやすくなります
前スレ
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら六泊目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1142080254/
まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
tp://www.geocities.jp/if_dq/
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」避難所
tp://corona.moo.jp/DQyadoya/bbs.cgi
413 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/02(水) 14:18:39 ID:2iwqPSFY0
今気づいた
ほんとだ>レズ
414 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/02(水) 18:59:27 ID:/LWAiTTA0
一番最初のほうが面白かったな・・・。
次にどんな展開になるのか楽しみに待てた。
いまは逆に悪い意味で先が見えてこない。
415 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/02(水) 20:43:01 ID:DoFtC2k90
そうか?普通に面白いんだが
416 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/02(水) 20:55:44 ID:sdFDgd6S0
好みはみんな違うもんさ
俺は好きな職人増えて楽しいよ
417 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/02(水) 21:52:35 ID:OZWDZN2o0
>399の3行目って誤変換だよね?
418 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/03(木) 01:17:30 ID:XBZH+AV70
イラストを付けてくれる人はいないものか…
419 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/03(木) 01:26:01 ID:0W/AvdKr0
挿絵みたいなのもいいかもな
絵師降臨しないかな
420 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/03(木) 02:39:47 ID:QmHzRiHP0
最初の入れ替わった展開のまま、本来の4のストーリーに沿ってたら面白かったかも。
421 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/08/03(木) 09:39:33 ID:8JW7pZUb0
住民の皆様大変遅くなって申し訳ございません
久しぶりの投下になります。
では
>>242
の続きです
422 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/08/03(木) 09:40:34 ID:8JW7pZUb0
くそっ……………
ドルマゲスにコテンパンにやられてイライラしている俺がいた。
圧倒的な力を見せつけられた恐怖と何も出来なかった自分自身に対しての怒りが混沌としていた。
何か落ち着かない……………………
もょ「タケ、どうしたんだ。何かあったのか?」
タケ「何でもないで。気にすんな。」
もょ「そっか…」
もょもとはそれ以上追求してこなかった。俺自身の事で他人を巻き込ませるのは嫌だからな。
タケ「もょ、サマルに目を光らしてくれへんか。」
もょ「どうしたんだ?」
タケ「あいつまたリアちゃんに嫉妬していたからな。今夜何かあるかもしれへん。」
もょ「なにかこんきょがあるのか?」
タケ「ああ、ドラゴンの角でリアちゃんが燃えさかる橋を凍らせて何とか橋を渡る事が出来たやんか。
その時にあのバカから相当妬んでいる雰囲気が感じたからな。」
もょ「それならきをつけるのだが、サマルをバカよばりするのはよくないぞ。」
タケ「すまん。ちょっと感情的に話してしまったわい。今後気をつける。」
ちっ……………イライラするわ。マジで。
ムーン「もょもと。夕食の準備出来たみたいよ。リアも帰ってきているから食堂に来て頂戴。」
もょ「わかった。すぐにいく。」
423 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/08/03(木) 09:41:53 ID:8JW7pZUb0
俺達は食堂に行き、皆で夕食を食べに行く事にした。
ルプガナの名物シーフードピラフが食べれるのだがこれがとても美味しい。
ホタテ貝や海老などプリプリしていて鮮度も良い。
現実世界と食べ物があまり変わらないのが救いだ。
リア「美味しい!」
ムーン「中々いけるわ。海の幸が特に良いわね。」
ムーンとリアは楽しそうに食べている。サマルはあんまり手をつけてないみたいだった。
もょ「サマル、しょくよくがないのか?」
サマル「うん。ちょっと疲れてね。食欲がわかないんだ。」
もょ「まぁ、そういうときもあるとおもうけどたべないとげんきがでないぞ。」
サマル「心配かけてごめんね。でも今日は本当に疲れたんだ。先に休ませてもらうよ。」
そう言ってサマルは部屋に戻っていった。
リア「もょもとさん。お兄ちゃんは一体どうしたの?」
もょ「サマルはそうとうつかれたらしい。だからさきにやすむみたいだ。」
ムーン「一体何があったのかしら?」
もょ「わからない。たぶんひとりになりたいきぶんじゃないか?
とりあえずムーンにはちょっとしたいきさつをはなしておこうか。」
そう言ってもょもとはドラゴンの角での経緯をムーンに説明した。
424 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/08/03(木) 09:42:41 ID:8JW7pZUb0
ムーン「なるほど。もょもとがドルマゲスにやられてしまったわけね。」
もょ「ああ。あいつはつよすぎる。いまのおれではたちうちできなかった。」
リア「皆で戦えば何とかなったんじゃないかなぁ?」
ムーン「リア、幾らなんでも鉄の盾を溶かすような魔力を持っている相手では楽観出来ないのだわ。」
リア「そ、それもそうだったね。ごめんなさい、ムーンさん。」
ムーン「いいのよ。人間誰だってわからない事を間違えるのは当たり前なのよ。これから先どんどん学習していきましょ。」
リア「うん!」
やはりムーンは人に教えるのが上手だ。パーティーの司令塔はムーンがいいかも――――――な。
もょ「それにおれがたすかったりゆうはドルマゲスのようすがおかしくなってにげるようにとんでいったんだ。」
ムーン「そうだったの。多分、ドルマゲスは普通の人間じゃないわ。」
リア「どういうことなの?ムーンさん!?」
ムーン「私の推測ではドルマゲスは普通ではありえない何かの力で呪文を使えるようになったと思うの。」
もょ「しかしおれはじゅもんをつかえないぞ。」
ムーン「もょもとの場合は理由が分からないけど普通の人間なら基本的な呪文なら誰でも習得できるのよ。
しかし、空を飛んだり鉄の盾を熔す事ができる呪文はなかなか習得できないのだわ。」
リア「でも、ムーンさんはベホイミが出来るようになるまでの時間はどれぐらいかかったの?」
ムーン「私の場合は1ヶ月で習得できたけど、普通の人間が習得するとしたら最低3ヶ月以上はかかるみたいわね。
ドルマゲスの場合は何かの力を使いすぎて自分の意思で体を扱えなくなったんじゃない?」
ムーンが呪文の習得に関することを色々話してくれた。頭が痛くなるような内容ばっかりだったが――――――
言い換えたらある意味すごい趣がある内容でもあった。ある意味オタクの区域も入っているけどな。
425 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/08/03(木) 09:43:50 ID:8JW7pZUb0
リア「もょもとさん、ムーンさんお願いがあるのだけど…」
もょ「どうしたんだ?」ムーン「どうしたの?」
リア「シャールさんを一緒に探して欲しいのだけどダメかな?」
ムーン「シャールさんって?」
もょ「ムーンをルプガナまでおんぶしてくれたひとのことだ。」
ムーン「それに私を薬で眠らせて落ち着かせてくれた人ね。」
リア「実はまだ家に帰ってないらしいの。マリンちゃんが私に言っていたの。」
もょ「う〜ん……なにがあったのだろうなあ。」
ムーン「私は協力させてもらうわよ、リア。実際に会ってお礼を言わなきゃね。」
リア「あ、ありがとう!」
もょ「もちろんおれもきょうりょくするぞ。シャールさんにたすけてもらったんだからな。」
ムーン「ふふっ…それなら決まりね!」
リア「しかしどこに行ったかわからないの。」
ムーン「それなら二手に分かれて探すのが今の所ベストみたいだわ。」
もょ「じゃあおれひとりでいくからムーンとリアちゃんはいっしょにこうどうしてくれ。」
リア「それはいいのだけどお兄ちゃんはどうするの?」
ムーン「もょもと一人だけじゃ危ないのではないのかしら?」
もょ「サマルもたまたまちょうしがわるいんだ。むりさせてはだめだろう。」
そう言ってもょもと達は二手に別れて行動をとることにした。
426 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2006/08/03(木) 09:50:39 ID:8JW7pZUb0
ムーン「リア、隠れてもょもとの後について行きましょ。」
リア「また急にどうしたの?」
ムーン「もょもとは私達に話せない秘密があるみたいだわ。」
リア「そ、そんな…もょもとさんが?」
ムーン「ええ、不可解な事が2回もあったの。私ともょもとがムーンブルグの城に行ったときの事だけど、
リビングデッドという不死系の怪物がいたのだけど最初は一撃で倒せなかったのよ。」
リア「もしかして………急に一撃で倒せるようになった…とか?」
ムーン「まさしくその通りよ。彼は急にその怪物を倒せるようになった。怪しいと思わない?」
リア「たしかに怪しいね…」
ムーン「それにもょもととククールと一対一で戦った時にもょもとが負けそうになったの。」
リア「ええっ!!ククールさんともょもとさんが戦ったの!?」
ムーン「そ、そんなに驚かなくてもいいじゃない。話は戻すけどもょもとが瀕死で負けそうになったから援護攻撃したのよ。
私が間に入って二人を止めようとしたら逆にもょもとが反撃にでたのよ。」
リア「結果はどうなったの?」
ムーン「勿論もょもとが勝ったわ。その後に治療を頼まれたけど………………リアはこの事をどう思う?」
リア「私は………………それでもいいと思うの。」
ムーン「でも、もょもとが怪しいの点に関してはどう思うの?」
リア「もょもとさんはもょもとさんだもん。私は気にしてないよ。」
ムーン「貴女らしいわね。私も考えすぎだったのだわ…ごめんね。」
リア「ううん。ムーンさん。『人生は死ぬまで勉強』でしょ?」
ムーン「…そうね。」
ムーン リア
Lv.11 Lv.12
HP:49/49 HP:61/61
MP:68/68 MP:43/43
E魔導師の杖 E旅人の服 E羽帽子 E青銅の剣 Eみかわしの服 E鱗の盾 E羽帽子
攻撃呪文:バギ 攻撃呪文:ギラ、ヒャド
回復呪文:ベホイミ 補助呪文:スカラ
補助呪文:マヌーサ
427 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/03(木) 12:31:02 ID:xVwEnLNxO
おおっ、久々の投下だな。
とにかく乙!
428 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/04(金) 08:13:42 ID:iWsU37c50
>レッドマン
投下する前にこれを使って見たら巧く出来ると思う。
tp://iranegi.s5.xrea.com:8080/2ch/aaedit/aaedit.php
ムーンとリアの成長が楽しみだな。
429 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/04(金) 14:26:02 ID:m1teudRdO
今回は行間をつめすぎじゃね?
良作が潰れている感じだな。
430 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/05(土) 15:30:41 ID:20CseDsz0
暇さんやタカハシ、総長も来ないようになったなー
431 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/06(日) 23:27:17 ID:dFAv/7kIO
ほしゅ
432 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/08(火) 00:13:32 ID:0qie+vEh0
夏休み期間だしこまめにほしゅ〜
433 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/08(火) 13:28:48 ID:FcV5WOuH0
さんを付けろよスライムやろぉ!
いやごめんなさい本当ゆるしてくださあqwせdrtふゅひおp@
434 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/08(火) 15:55:58 ID:LTmeuDnA0
やべぇ。ある意味禁断症状だよ。
職人さん達なんとかしてくれ。
435 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/09(水) 15:52:36 ID:yXXMYnEwO
保
436 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/09(水) 19:22:31 ID:AOpCKG220
守(笑
437 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/10(木) 03:01:05 ID:IBd6KGFgO
捕手
438 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/10(木) 09:09:31 ID:3oylpBDQ0
これはまた夏らしい糞スレだな
439 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/10(木) 10:16:31 ID:XsPWhYIY0
糞板でいわれてもねえ
440 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/10(木) 10:21:32 ID:QHFw+hxa0
はいはいビットクルー乙。
441 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/11(金) 12:15:20 ID:WrT/5xysO
ほ
442 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/11(金) 12:42:44 ID:/zUPXDdqO
し
443 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/11(金) 15:18:50 ID:fV+0Cagk0
ゅ(ワラ
444 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/11(金) 18:32:38 ID:VPeYTgmYO
神スレから糞スレに成り下がったな
445 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/11(金) 19:46:33 ID:jFMFVoms0
一体いつ神スレになったのか疑問。元から糞スレだったならともかく
446 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/12(土) 01:18:34 ID:zlkCZg3f0
みんな面白いな。久々に読んでみてビックリした
>>隙間風氏
あなたが影響を受けた文章がなんとなくわかってしまったw
色々読んでそうだね。
「DQの世界に入った現実世界の人間」が
現実世界の物品や知識を活かして冒険する、なら
もう少しそのあたりの脈絡を細かく描写するといいかもしれん。
逆にそういうのでなく、DQ世界に普通のハチャメチャを持ち込みたいなら
今のままでも問題なし。
なんにせよ、面白いので期待してる。
447 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/12(土) 21:24:39 ID:7D4pV+go0
期待あげ
448 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/12(土) 22:02:50 ID:1FvLHchC0
とりあえず自分が何の呪文使えるか想像してみる。
「ルーラ」とかマジであったらいいなぁ・・・
449 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/12(土) 22:51:22 ID:U1knotFb0
ルーラは一回行ったことがある場所じゃないと行けないしなぁ
ホイミが使えるだけでも神だろうな
450 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/12(土) 23:04:46 ID:Gutx+VqS0
夏age!
451 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/13(日) 11:55:43 ID:VY583dsJO
( 頭 )
452 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/14(月) 00:26:21 ID:91tcyz9M0
まだ243KBか…
このままだと容量制限落ちせずに1000行きそうだな
453 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/14(月) 18:41:01 ID:KWqz8syTO
みんな帰ってきてほしいね。
しかし投下しにくい雰囲気なのかなぁ?
454 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/15(火) 20:07:09 ID:nTn93vEMO
ほし
455 :
タカハシ
◆2yD2HI9qc.
:2006/08/15(火) 20:22:45 ID:0DBtXK5I0
ここ最近、忙しくなかなか投下できなくてごめんなさい
来月末には落ち着きそうなので、また再開していきます
456 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/15(火) 21:55:48 ID:vT7hy6D0O
来月末・・・・・・長いな・・・
457 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/16(水) 14:43:03 ID:Mp3ocQk+0
空気なんて自分で変えようと思えば変えられるだろ
458 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/16(水) 21:34:03 ID:lUeRf1nIO
>>457
まかせた。期待してる。
459 :
ひまつぶし
:2006/08/17(木) 21:25:52 ID:JZWnS7wA0
「王子!」
「待ってくださいよ、王子!」
聞いているのかいないのか、王子はずるずるマントを引きずりながら
あたしの前を歩いてゆく。ただ、ただ、歩いてゆく。
「話聞けっつーんだこのドチビッッ!」
くるり。
瞬間的に振り向く王子。
はは〜ん。
「『王子』には反応しなくても『チビ』には反応するわけね、王子様☆」
「うるさいッッ!」
顔を真っ赤にして怒る王子は、これでも勇者の子孫だとかなんとか。
うっそくさいわよね〜。
「だいたいなんなんだその格好は!? お前恥ずかしくないのか///」
王子が指差すのはプリーツのスカート(超ミニ)、ハイソにネクタイ、碇マークのついた襟。
あたしのセーラー服である。
紫や青を色調とした王子の服とはずいぶんかけ離れている。
460 :
ひまつぶし
:2006/08/17(木) 21:26:32 ID:JZWnS7wA0
色々言い合いをしているが、この王子とはさっき合流したばかりである。
数学サボって屋上でうたた寝してたはずなのに、起きたらなぜかどっかの原っぱでさ、
なんか周りに青いゼリーみたいなのがいっぱいあたしを取り囲んでんのね。
顔にぴたーーーーん、て張り付いてるから最初はアイスノンみたいに気持ち良かったんだけどね、
だんだんぬる〜くなってくるわけ。
そろそろもういいやってべりって剥がそうとしたらどんどん顔に張り付いて離れなくて……
やべえ窒息する!?とか思ったらいきなりゼリーが燃えたのよ!
ジョワ〜〜〜って蒸発してさ、消えてなくなっちゃったわけ。
後で話を聞くと、王子が[メラ]を使って[スライム]を[倒して]くれたらしい。
メラに、スライムに、倒すとか経験値とかゴールドとか専門用語(?)が王子の口から
飛び出すたびに、あれ?あれ?あれれれれ?
あたしゃなにこれ夢見てんの?って気分でさ、ぽかんと口開ければ王子に田舎者とか
言われるし、でもさっ なんかこれって……これって、ひょっとすると……
失恋の後遺症でとうとう精神病にかかっちゃったって感じ??
ラベンダーの香りやら、犬が出てくる奴やら、車が空飛ぶやつやら、
色んなものが頭に浮かぶんだけど、ドラクエの世界に行っちゃったとか、
そんなバカな妄想はさすがに夢でも思いつかな、い、はずなんだけど。
でも[やくそう]とか食べさせられたら急に気力がわいてきて、
なんだかだんだん事実に思えてきた。
(厨くささ満載にした文章完)
461 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/18(金) 09:40:41 ID:06RhYTLZ0
>>458
他力本願乙
俺は今の雰囲気の方が気に入ってる。職人含む馴れ合い厨が消えて良かった良かった
462 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/18(金) 18:01:38 ID:ee9qjr/cO
過度の馴れあいはともかく今の投下の少ない状況が気に入ってる…?
463 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/18(金) 19:23:06 ID:cB8/7uTt0
461じゃないが元々元々投下スレじゃないだろ
464 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/18(金) 20:04:44 ID:LVLcjpry0
元々を二回言う理由はわからんが、初代スレから投下スレだったぞ
まあ、投下スレじゃないっていうならネタでもふってくれ
465 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/18(金) 20:15:27 ID:cB8/7uTt0
本当に入ったら恐怖のあまり自殺する
勇敢に立ち向かえる自信があるやつは名乗り出てみろ
466 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/18(金) 21:58:25 ID:9LbFFX4XO
何にですか?
467 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/18(金) 23:52:56 ID:epfGYZAI0
ノ
468 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 06:11:21 ID:2UzHpI4B0
「DQの世界に現実世界の一般人が入ったら」っていう小説を投下するのが
このスレの趣旨でそ
469 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 10:33:47 ID:zFEKJjQD0
似たようなスレを知ってるがここまで厨臭いのはここだけだ
470 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 15:53:42 ID:WAluablz0
最近は職人気取りな馴れ合い厨の作品より地に落ちていくスレを楽しんでる
471 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 16:35:33 ID:RPMsWXCyO
↑
日本語おかしくないか?
472 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 16:41:16 ID:fu2r+ivFO
別に小説形式じゃなくてもいいんだろ?
473 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 17:13:28 ID:1c4pr/DB0
小説形式じゃなくてもいいことくらい
>>1
に書いてある。
よく読め、アホ。
474 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 17:29:26 ID:cWsSr7XJO
簡単な呪文を唱えても何も起こらなかったらおとなしく絶望する
475 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 17:42:34 ID:AJ9OStGH0
厨の特徴
・簡単な文すら理解できない
・そのため相手の日本語が間違っていると勝手に思いこむ
・自分の読解力が無いという考えは思い浮かばない
・基本的に他力本願
・気に入らないレスには日本語でオk
・論破できなくなるとじゃあネタを振れとだけ言い残し逃亡
・こういったコピペを見てもスルーできずに切れ始める
476 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 18:36:17 ID:RPMsWXCyO
↑
のようなレスをするのが典型的な厨ですw
477 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 19:12:27 ID:zFEKJjQD0
反応する奴も立派な厨房www
男なら黙ってスルーしろカス共
478 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 19:46:11 ID:C0yJ+XRwO
↑
のようなレスをするのが典型的な厨ですw
479 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 20:01:03 ID:58oKNidgO
目覚めたとき、俺は小さな部屋の中にある小さなベッドの上にいた。
……BGMだ…。何故だ、コンポでもあるのか?
部屋を出ると修道女らしき人に出会った。
彼女は「お目覚めになったのですね。良かった、死んだように眠っていたから、心配していたの」とにこやかに言う。
金色の髪を持った美しい女性だった。
と、ぱたぱたと幾人かの足音が聞こえ、間もなく小さな子供が二人やってきた。
「マリアおねえちゃん、遊ぼうよー」
「遊ぼうよー」
マリア?
「そうね、じゃあご本を読みましょう」
「「わーい」」
現れた時と同様に、ぱたぱたと軽やかに去る子供たち。それを目を細めて幸せそうに見ていた女性も、
「ふふっ。あの子たち、本がとっても好きなの。
また、あとで来るわね」
と言い残し姿を消した。
マリア、マリア…
…まさかあれか? まさか、ヘンリーと結婚する前の…
俺は足早に彼女の後を追った。
続
480 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 21:55:15 ID:lcoOaoO60
↑
のような糞作品を投下するのが典型的な厨ですw
481 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 22:29:38 ID:kSIgXcyVO
まあ、おまいらおちけつ。
今の雰囲気じゃ投下しにくいぞ
482 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/19(土) 23:27:19 ID:2C8ixkZjO
前に4の人を叩いてた荒らしがもどってきたんでしょ
放置するが吉
483 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 00:47:25 ID:l/xypO3HO
思ったけど、ドラクエ世界行って、街とかフィールドの音楽がずっと流れてたらウザいだろうなぁw
484 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 01:40:12 ID:pAdrVB9YO
>>480
のような糞が典型的な厨ですw
485 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 02:18:39 ID:Knn3x3Lc0
「きのうはおたのしみでしたね」と言われる様な事をしたいと言ってみるテスト
486 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 02:23:04 ID:bRcoJ6d9O
アッー
487 :
天空の塔
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 02:50:00 ID:OH6AsmJP0
「さぁいざゆかん、天空の塔へ〜ですよ〜」
緊張感の無い鬨の声を上げて一同の戦闘を進む女。
その背には羽…いや、翼が生えていた。
怪奇!?鳥人間!!と、いった感じだろうか。
まあ、喋り方がキモイお陰で外見ではそこまでびびらずに済んでいたりもするのだが。
ソフィアのリハビリも兼ねて木登りをしていた俺たちが、枝の先で見つけた女。
なんでも彼女は空から降りてきたのだという。
世界樹の葉を摘みにきて、魔物に羽を折られたそうな。
彼女の言うとおりに引き続き世界樹を探索してみると…確かに、そこにあった。
空の、剣が。
こうなってくると、彼女の話も信じざるを得ないのだが…。
ただ、トルネコだけが首を幾度も捻っていた。天空の剣。確かに装飾は見事だが、それほど素晴らしい武器だとも言い切れない。
そう呟いては意気消沈したようにため息を吐く。
無理も無いだろう。この人は、この剣の為に元々得意では無い戦闘に身を置き、これまで危険を乗り越えてきたのだから。
その剣が…言っちゃなんだが思ったよりしょぼかった、ともなれば凹みもするだろうな。
それでも、やがて元気を出して、全てが終るまでついて行くとソフィアに告げ、彼女と、そして皆に喜ばれていた。
なんでも戦いが終った後には天空の剣を譲ってもらい、家宝にしたいそうな。勇者が振るった伝説の剣を所持する事こそが、世界一の武器屋であることの証明になる…。
正直言うと少しピンとこない話ではあったのだが、そこには例えようのない…浪漫があるような気がした。
天空の武具を揃えた者は空へと昇る。
ルーシアの指し示す通りに気球を飛ばすと、はたしてそこには険しい山々に囲まれた、空を衝く塔が聳え立っていたのだった。
鎧、盾、兜…そして、剣。
それら全てを身に着けたソフィアが塔の前に立つと…ゆっくりと、その荘厳で巨大な扉が押し開かれる。
「…さあ、行きましょう」
「おう!!!」
ソフィアの号令に、一同は鬨の声を挙げた。
488 :
天空の塔
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 02:51:21 ID:OH6AsmJP0
「うわー!みてみて、クリフト!ほら!あの海の先に見えるのってひょっとして…」
「……姫様……すみません……このクリフト、戦いに負けたのではなく、高さに負けました……」
「ちょ、ちょっと、クリフト!?」
バタリと倒れるクリフトを引き摺って馬車へと戻るアリーナ。
どうやら彼は高所恐怖症だったらしい。いや、今迄よくもったよ。ほんと。
気球といい世界樹といい高いとこばっかりだったしさ。
二人の代わりにライアンとミネアが馬車から降り立ち、天空の装備を纏ったソロ、そしてブライと共に俺たちは再び塔を昇り始める。
ソフィアはまだ病み上がりという事もあり、無理はせずソロと装備ごと交代して馬車の中にいる。トルネコさんは御者台だ。
マーニャは…寒がって出てこない。
いや、そりゃそうだろうさ。あの格好じゃ寒いよ。どんな装備でも兎に角薄くしようとするのは職業柄というより最早ろしゅつきょ――。
ひゅんひゅんさくぅっっっ!!
「うごごごご!!」
「きゃあ!頭に鉄の扇が刺さってますよ!」
「説明的台詞をありがとうミネアさん」
ミネアの治療を受けている間、馬車の中からはトルネコをからかうマーニャの声が聞こえてきた。
傍若無人すぎる姉に対して、何故か妹のミネアが申し訳なさそうにする。
相変わらず苦労してるな…そう考えると、ついくすっと笑ってしまった。
それに気づいたミネアは流血のせいで遂にヤバクなったのかと、一層哀しい顔をするものだから、俺はまたつい笑ってしまった。
489 :
天空の塔
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 02:52:04 ID:OH6AsmJP0
「いよいよですね…」
治療と俺の笑いがひとしきり収まった後、ミネアがぽつりと呟いた。
いよいよ――。
彼女が俺にだけ聴こえるようにそう言うのだから、それはつまり――。
「良いんですか?…皆さんに伝えずとも」
「……」
良いのか、悪いのか――と聞かれると、決して良くはない気がする。
なんと言っても、薄情な話だ。
だが、そうだとしても…迷うのは、この先に本当に神がいるのか、この先で本当に俺は元の世界に戻れるのか、という事だ。
できもしない話なら余計な事を言うのもどうかと思う。
そして、もう一つは…それは本当に皆に伝えるべき事なのか、という事。
「…すみません、前の方はともかく、最後の理由の意味がよく解らないのですが」
「だからさ。…例えば、病気になったとするじゃないか。
後数年しか生きられない――と、なった時に自分の大切な人を最も悲しませない方法って言うのはさ。
全てを正直に話す事なのかな、っていう事。わざわざ数年で死んでしまう、なんて事は言わない方がさ…」
「馬鹿じゃないですか?」
ミネアにしては、強い語調だった。
だから、俺は小さく息を呑む。
「何を言ってるんですか?本気ですか?本気なら…私も本気で怒りますよ?」
「ま、待って…なんだよ、俺だって色々考えたのに、そこまで言う事…」
「…私、貴方の事見損ないました。それに、凄く悲しいです」
490 :
天空の塔
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 02:52:42 ID:OH6AsmJP0
ミネアはそういうと、ぎゅーっと俺の手の甲を抓る。
痛い。痛いのだが…なんだか妙な雰囲気で。痛いのは俺の筈なのに、むしろ痛がっているのはミネアで、それを何とか我慢しているかのような。
「貴方にとって、私たちは…仲間でもなんでもなかった、という事なんですね」
「そ、そうじゃない。仲間だから…大切な仲間だから、どうするのが一番良いのか考えるんじゃないか…」
「…本当の本当に、そう思ってます?」
「本当の本当の本当に!」
じっと、何もかも見透かすかのような占い師の瞳が、俺を覗き込む。
どれだけそうしていただろうか。やがてミネアは小さく嘆息した。
「嘘じゃ…ないみたいですね」
「当たり前だろっ」
「なら、幼い貴方に特別に教えてあげます。私たちを…ソフィアさんを大切に思うなら…嘘は、つかないでください」
「だけど…」
「嘘が巧いなら、それも手かもしれません。ですが…貴方には向きません」
ぐさり。
それは褒められてるんだろうかけなされてるんだろうか…。
そうちゃかしたら、物凄い勢いで睨まれた。どうやら、あのミネアが本気で怒っているらしい。
「解った…言うよ、言う。神様に会えて、戻れるって事が解ったら、ちゃんと…言うから」
491 :
天空の塔
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 02:54:06 ID:OH6AsmJP0
「絶対ですよ?」
「絶対!」
「……よろしい」
ずっと抓られていた手を解放されて、俺はようやく人心地ついた。
ふーふーと息を吹きかける俺を見て、ミネアはくすくすと笑っている。全く、誰のせいなんだか…。
不満なのか嬉しいのか、俺は自分でもよくわからない笑みを返していた。
俺たちがさぼっている間、前線はライアンとソロで保持されていた。
ブライが後ろから氷結呪文と補助呪文で援護し、ルーシアも時折例の気の抜けた声で呪文を唱えている。この娘もいまいち掴めない。天然か?
ミネアが治癒の呪文を唱える中、俺はライアンとソロの後ろ、1.5列目に立ち、ドラゴンキラーを構える。
「大分、板につきましたな」
現在、俺が剣について師事しているライアン。彼に褒められると素直に嬉しい。
それが面白くないのか(なんで面白くないのかは知らないが)こういう事に関してはやたら地獄耳なマーニャが馬車の中からにゅっと顔を出した。
「ま、呪文の方はまだまだだけどね。結局攻撃の呪文は殆ど使えないしー」
「そうでもないじゃろう。取捨選択としては間違っておるまい。攻勢力向上との相性は悪くないしの」
ああ…俺としては、ブライに褒められるのは嬉しいのだが、この状況だとそれも半減だ…。
一気に険悪な雰囲気になる二人。
理論のブライと、感性のマーニャ。こうなってくるとこの二人はいつも荒れるのだ。
492 :
天空の塔
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 02:55:57 ID:OH6AsmJP0
「あによお爺ちゃん。私の下僕を庇うなんて良い度胸じゃない」
「下僕じゃないよ」
「ワシは事実を言ったまでじゃ。そろそろ少しは認めても良い頃合じゃろう」
「余計なお世話よ!奴隷の事に関しては師匠である私が決めるのよ!」
「奴隷じゃないよ」
「理論について教えたのはワシじゃからな。権利の半分はあってもおかしくないわな」
マーニャの髪がうねうねと揺れる様はメデューサのよう。
対するブライの髪はツインタワー。サ○ーちゃんのパパか三島平○か。
「珍しいわよねー。ブライが人の事褒めるなんて」
「いや、姫様に関しては特別厳しいのですよ…教育係ですし…うぷ…」
「あーもー、いいから寝てなさいってば!」
「申し訳ありません…」
謝ってる割に嬉しそうだなクリフト。
しかし、ブライがアリーナに厳しかったのはある種仕方がない気はする…教育係がいながらあれじゃ、なあ…。
それとも、口ではなんのかんのと言っても理解を示して、のびのびと育てようとしている?
…ひょっとすると、ありえなくもないかもしれない。
493 :
天空の塔
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 02:59:59 ID:OH6AsmJP0
「はい、その辺りにしておきましょう」
「マーニャさんも、落ち着いてください」
こういう時止めに入るのは決まってライアンとトルネコの役目だ。
なんとも貫禄のある感じだ。ライアンはともかくトルネコにもあるのは、やはりこの中では一家の長であるというのが大きいのだろうか。
「ほえぇ…皆さん、仲が良いのですね〜」
それもまたどこか抜けた感想だなとつっこもうと思ったが、ソフィアとソロがルーシアに同意しているので止めた。
まあ、見方によってはそうも見えるかもしれないしな。
マーニャとブライも仲が悪い訳ではない。いや、悪いのかもしれないが、嫌い合っているという訳ではないから。
これは恐らく俺だけが知っている事だろう。二人について師事していた俺は、ぽそっと呟く言葉を聴く事が多いから。
ブライはマーニャの事を稀代の天才魔術師だと思っている節がある。だが、理論をほぼ極めた老人にはまだ彼女がその才に振り回されているように見えるらしいのだ。
それが、惜しい。故に、口煩くなる。
そしてマーニャもまたブライの経験には一目置いているのだ。
何度かマーニャがブライを頼った時、その的確なアドバイスは幾度となく彼女を袋小路から救い出したのだと言う。
それが、悔しい。故に、憎まれ口を叩く。
「あの二人は…もっと協力したら、想像を絶する術も使えそうだがな」
「だけど…もしかしたら、今のままでも良いのかもしれない」
ソロとソフィアがそれぞれ感想を漏らす。とても対照的だと思った。
俺としては…そうだな、どちらが良いというよりかは…どちらも…なら、更に良いのかもなあ。
494 :
天空の塔
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 03:02:14 ID:OH6AsmJP0
こうして皆で塔を昇るというのも珍しい気がする。
大体、洞窟や塔といったものは魔物たちの巣になっている。それというのも、理由の一つとして魔物たちは狭い所を好む習性みたいなものがあるのかな。人と同じように天井がある方が良いのか。
しかし、だったら洞窟大好きっこなミネアは魔物かという話に…はっ、殺気… ((((;゜д゜)))ガクガクブルブル …この話はやめておこう。
で、狭いところにあるから馬車ごと入る訳にいかず、苦しい時に仲間皆で立ち向かうという事が中々できないのだ。
地上ではさほど窮地に陥ることも…人数が増えれば増えるほど無くなっていったしな。
だから、今のこの感覚…調子が悪くなったら馬車の面子と交代したりとか、そんな事は中々できなかったんだが。
「凄いち〜むわ〜くですよね〜素敵です〜」
そう…この間延びした台詞にはいらっとするが、此処に来て俺たちは…かなり仕上がってきている感じがした。
「ところで、ルーシア。この塔を昇った先には何があるの?」
クリフトを寝かしつけ、トルネコに代わり馬車の御者台に上ったアリーナが訪ねた。
その質問は皆が聞きたくて、だがどこか遠慮してきたものだった。
興味津々といった雰囲気で視線を投げるものが多い中、ミネアなどはあまり聞きたくないのか視線を逸らしていたりする。
…そういえば、ミネアにとっては今迄声だけ聞いていた存在っていうのが、そこにいるのかな。それは少し緊張したりするかもしれない。
「はい〜詳しくは、やっぱり着いてからのお楽しみという事で〜。
で、す、が♪空の上には竜神様がいるのですよ〜〜〜☆」
…やはりいるのか。竜の神が。
彼女は空の住人だ。マーニャが引っ張ったり毟ってみたりして本物だと確かめたあの羽を持つ女が言ってるんだ。
あの時…キングレオ城で導かれし者達が集い、サントハイム城でバルザックを討ち…。
全員揃った仲間たちが改めて踏み出した道、それが…竜神を探す我等が旅だった。
大陸を足で、船で、気球で横断し、深い洞窟を進み、今はまた空に続く高い塔を制覇しようとしている…。
町で、王宮で、村で…楽しい事も哀しい事も。色々…色々あった旅が…。
それが…終る、のだ。
495 :
天空の塔
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 03:02:53 ID:OH6AsmJP0
そう考えるとなんだか鼻の奥がツンと痛くなってくる。
見ると、感慨深い顔をする者、目頭を軽く拭う者、皆それぞれがやはり俺と同じように複雑な顔をしていた。
俺は…導かれし者達ではないけれど…。
それでも、この長い旅を共にしてきた…皆の仲間だと。思って…いい、よな?
こんな事、訊いたら物凄い非難されるんだろうな。皆、良い奴だから。
だから、訊かない。
そっと添えられた碧の少女の手を、俺は強く握り返した。
この先に何が待つかは解らない。
俺が元の世界に戻れるのか、戻れないのか。戻れるのなら、戻るのか、戻らないのか。
先の先の事を考えて取らぬ狸の皮算用をするのが嫌だったから今迄あまり考えずにきたが、そうも言ってられないのだろうか。
だが、デスピサロの件もある。考える時間は…まだあるように思うから。
今は、進もう。
考えて、足が進まなくなる事のないように。
よし、元気出して、ガンガン行こうぜ!
近いか遅いか、旅立ちか死か、それらは解らずとも俺と『皆』の別離はいつか必ず訪れる。いや、多少のズレはあるかもしれないが、それは今迄に比べたらかなり近づいている。
だが、それは…悲しいだけの事じゃ無い筈だから!
HP:110/125
MP:20/61
Eドラゴンキラー Eみかわしの服 Eパンツ
戦闘:物理障壁,攻勢力向上,治癒,上位治癒
通常:治癒,上位治癒
496 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 04:20:46 ID:CR60+frE0
GJ!
497 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 04:33:10 ID:FTdUsyXa0
4の人キターー!
早速楽しませてもらいました。
魔物扱いされてキレそうなミネアわろたw
いよいよ主人公の道がはっきりしそうですね。
次の投下をwktkしながら待ってますが、どうぞご自分のペースで。
498 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 04:39:08 ID:6MB/vJ2/O
寝付けなくて見たら久しぶりの投下が!!!
乙です。
499 :
天空城
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 04:52:11 ID:OH6AsmJP0
伝説の顕現。
神話の具現。
空に在り、雲に建つ巨城――。
余りの荘厳さに圧倒され、威圧され、声も無く。
雲の上に立つというあやふやな感覚の中、俺たちは…ただ、ただ、見上げていた。
この世界には不思議な事が沢山あった。
だが、空に浮くこの城程の物は…無かったのではないか。
「…行きましょう」
静寂の帳を破ったのはソフィアだった。
それに、天空の装備を纏ったソロが続く。
アリーナが、クリフトが、ブライが歩み、マーニャとミネアがふわりと雲を踏みしめ並んで行く。
殿はライアンが勤める。俺は、トルネコの後にともすれば震えだしそうになる足を叱咤し、進んでいった。
擦れ違う天空人は珍しげに俺達を見てきたが、こちらもあまり向こうのことをとやかく言えないだろう。
彼ら、彼女らには一様にルーシアと同じように翼があったから、こちらも結構まじまじと見てしまっていたかもしれない。
――ちなみに、ルーシアは城につくや否やいつものアホっぽい話し方ではなく、きちっとした言葉で礼を言い城の中へと入っていった。
どちらが素の彼女だったのだろうか…この城ではあのくらいぴしっとする必要があるのかなあ。
マスタードラゴンへの謁見までの少しの間に、俺たちは天空城を散策してみることにする。
その途中、俺たちは…一人の天空人の女性に出会う。
彼女は、ソロと…そしてソフィアを見つけると、はっと眼を見開いて…何処か、寂しそうに笑った。
500 :
天空城
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 04:53:08 ID:OH6AsmJP0
そうして、彼女は眼にうっすらと涙を浮かべながら…悲しい昔の物語を教えてくれた。
その昔、地上に落ちて、きこりの若者と恋をした天空人の娘がいたこと。
しかし、天空人と人間は結ばれぬが定め。
きこりの若者は…雷に撃たれ、娘は悲しみに打ちひしがれたまま…空へと連れ戻された。
娘はどんなときも地上に残してきた子供のことを忘れずにいる…。
悲しい、物語。
彼女と別れた後、マーニャがそっと俺に耳打ちしてきた。
「ねぇ、今の話だけど…もしかして、さ」
「もしかして?」
「もう!鈍いわね。ちょっと、ミネア!こっちおいで」
手招きをされてミネアがこちらに近づく。
マーニャが言うには――さきほどの話しに出てきた地上に残された子供、というのは…ソフィアと、ソロのことではないかと。
「ありえないよ。だって、二人には育った村に親が――」
「だけどその親は産みの親じゃなかったのよ?」
「あ――そうか」
そうだ、二人の親は育ての親で、産みの親ではなかったと聞いた。
勇者とて、木の股から産まれてくるわけはない筈で…産みの親は居る筈なのだ。
だけど考えてみると、二人の産みの親を探そうという話には…ならなかった。
何故だろう?今までそうだと思っていた二人が実は産みの親ではないと解ったら――少なからず、探してみたいと思うものではないのだろうか。
501 :
天空城
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 04:53:43 ID:OH6AsmJP0
「そうとも限りません。お二人が、今まで育ててくれたお父様とお母様を尊敬し、大好きでいたのなら…わざわざ産みの親を探す必要も無いでしょう」
「そうねえ。産みの親ってなるとなんだか本当の親とかって感じになるし…じゃあ育ててくれた人達は偽者の親なのかって言ったらそんなこともないしね」
そういうものだろうか。
…確かにそうかもしれないが…。
「思い返してみれば、かのご婦人と勇者どのたちには、どこか面影がありましたな」
にゅっと顔を突き出してきたから俺たちはびっくりしてしまう。
ライアンが珍しいこともあるものだ。あまり、この手の話には入ってこないのだが。
「いえ、私も疑問の思いましたので。…かのご婦人が…勇者どのたちの、産みの親なのではないかと」
彼女が?
…だけど、その割には何もなかった。
ただ物語を教えてくれただけで――そう、なんだろう。その、感動の再会?
ちょっと俗な言い方だと思うが、お互い名乗りもせず普通に別れてしまっていて、親子の再会という雰囲気ではなかった。
ソフィアたちは顔も覚えていないようだから仕方が無いとして――子供のことを忘れずにいる彼女がどうして名乗らないのだろう?
「それは――私にも理由は解りかねます」
「ほら、掟とかあるみたいだし、その辺りじゃない?」
…なんでそんな掟があるんだろう。
理由は…俺には解らない何かがあるのかもしれない。
だけど、なんだかすっきりしなかった。
502 :
天空城
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 04:54:19 ID:OH6AsmJP0
図書館で進化の秘法や戦いの歴史についての本を読んでいる最中に、兵士に呼ばれた。
俺たちは再び集い、一緒に玉座の間の扉をくぐる。
そこには、神がいた。
俺の眼の前に、竜神がいた。
大きく喉が鳴る音が聞こえる。
神――神か。これが、神なのか――!
黄金に輝く、巨大な龍――こんな存在が、本当に居て良いのか――。
「…私はこの城を治めるマスタードラゴン。竜の、神と呼ばれているものだ」
竜神は、こちらが思っているほどに絶対的なものではないのだと歯痒そうに述べ、
ときとして思わぬ力を発揮する種族、人間である導かれし者たちに賭けると言った。
「この城の真下が闇の世界への入り口…。
ソロ、そしてソフィアよ!いくがよい!」
ソロの持っていた天空の剣が輝く。
マスタードラゴンの力を得、剣はまさに神剣と化した。
トルネコの眼が剣と同じ位に光り輝いている。
一同、特にミネアとクリフトが感激に打ち震えながらも、めいめい勇ましく退出していく。
そんな中、俺は一人その場に残った。
最後に出て行ったミネアが、心配そうにこちらを振り返ったが、扉が音を立てて閉められる。
場に残された俺を、竜神の眼光が射抜く。
俺はその…冷たい…いや、冷たいのでは、ない…眼光に、思わず目を伏せてしまった。
503 :
天空城
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 04:55:17 ID:OH6AsmJP0
「…どうしたのだ?」
「あ…そ、その…」
落ち着け!落ち着け、俺。俺だって、ここまで旅を続けてきたんだ。
竜だって見てきた!勿論、ここまででかい竜ではなかったが。
「俺、あの…じ、実は!この世界の人間じゃなくて!だから!
ああ、くそ、上手く説明できねえ…だからさ…」
――訥々と、自分の境遇、今迄の事、多くを語った。
余計な事も多分に話した気がするが、神はそれを止めなかった。
何故だろうか。ただ、そこだけは神らしい――らしい、というのもおかしな話だが――慈悲深さであったかもしれない。
即ち。
「なるほど。お前は元の世界に戻りたい、というのだな」
「ああ、そうだよ!」
「だが、本当に良いのか?この世界に未練はないのか」
「未練……」
未練は…ある。
そうだ…とりあえず、戻れるのなら、戻る前にやらなきゃならない事は沢山あるのだが。未練…というのは、戻ることそのものについて、だろうか?
ならば…本当に、良いのか?戻れる…なら、戻るのか?
だって…それが、正しい事だと思ってた。それが自然な事だと思ってた!
だから…正しい、んだ…。
504 :
天空城
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 05:07:56 ID:OH6AsmJP0
沈黙を肯定と受け取り、竜神は鷹揚に頷いて見せる。
「では――開こう。扉を」
空気が変わった。
俺は背後の気配に振り返る。
空間が――収縮する――それはどこか、見た光で――。
青い…渦、のようなものが…。
ず…ずずず…!!
「な…!?」
引き摺りこまれる!?
堪えようとするが、これは――もたない――。
「ま、待ってくれ!まだ――まだ、やる事が――」
だが。
そう言って振り返り、仰ぎ見る俺を神は――見下ろし。いや、見下し。
嗤って――いたのだ。
505 :
天空城
◆gYINaOL2aE
:2006/08/20(日) 05:08:47 ID:OH6AsmJP0
――ばぁぁぁぁぁぁぁん!!
扉の前に控えていた兵士を薙ぎ倒し、巨大な扉が押し開かれる。
そのときには、俺は袖に身体の半ばを渦の中に引き摺りこまれており。
そうして、そのまま。
何事もなかったかのように人を飲み込んだ青い渦は、その姿を消失させた。
残ったのは竜神のみ。
低く嗤っていた神は、小さく呟いた。
「そうだな。戻るのも良かろう。今まで…よく、楽しませてくれた。
もっとも…何処に戻れるのかは保証せんが…な」
くっと、口の端を締める。
そのすぐ後に、導かれし者達がドヤドヤとやってきた。
マスタードラゴンは事情を説明し、ミネアがそれを聞き捕捉をいれた。
異世界の存在――皆、それにそれぞれのリアクションを取っていたが。
デスピサロの件が火急である事を理由に、マスタードラゴンは半ば無理矢理彼らを雲に開いた穴へと導いた。
HP:110/125
MP:20/61
Eドラゴンキラー Eみかわしの服 Eパンツ
戦闘:物理障壁,攻勢力向上,治癒,上位治癒
通常:治癒,上位治癒
506 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 07:23:13 ID:wIvYkUDDO
4の人GJ!
507 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 08:00:54 ID:iNxqigVx0
先が気になる展開超GJ!
思えば長い旅とお話だよなあ。もう終盤だし。凄いわー。
なんかムカツク竜神様は別の作品のシンシア嬢にでも任せようw
508 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 08:27:37 ID:KiXm1TGd0
4の人キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!
まだ読んでないけどGJ!w
509 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 09:03:26 ID:3M+6Mtg+0
まあまあクオリティ高いな
他が低すぎるんだろうけど
510 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 14:33:49 ID:dzKzdc7WO
乙乙乙乙乙乙乙乙!!!
これからどうなるか超期待してます。
511 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2006/08/20(日) 20:24:33 ID:TahhMU0H0
4の人乙です。
コンスタントにいい仕事するなあ。尊敬してます。
512 :
???
◆gYINaOL2aE
:2006/08/21(月) 01:09:01 ID:UL8YpUfn0
目が覚めるとそこは海の中だった。
がぼごぼがぼぼぼぼぼあれ?息できる?
おー…なんだろうこの不思議空間…。
もう大抵の事じゃ驚かないと思ってたけど、これはまた…驚いたなあ…。
と、言いつつさほどでも無さそうなのはやっぱり慣れちゃったんじゃないだろうか。悲しいことだが…人は慣れるものだよ…。
しかし、困ったな。
マーニャ達に何も言わずに出てきてしまった。あの女は…碌な挨拶もなしにいいいいって怒り狂ってる気がする…。
なんとも不義理なマネをしてしまった。どうしたものかな。
それに…。
ソフィアは…どうしてる、かな。
いずれにしても、ここでボーっとしている訳にもいかない。
兎に角、歩くか。歩いていれば…恐らく元の世界に戻れるのだろう。
海…水の中を歩くというのも斬新な経験のように思う。
そうでもないかな?ダイバーの人とかなら結構歩いているのか。
尤も、俺にそんなイケメンな趣味は無いが。
暫く歩くと、前方にうっすらと影のようなものが見えてきた。
なんだろう…目をこらしてじっくりと見てみる…ってなんか近づいてきた!
音が聞こえていたかどうかは覚えていない。
だが、恐るべき速度で恐るべき質量が迫り、俺を弾き飛ばしたのは解る。
水中をぐるぐると回転しながら上昇するが、制動もかけられず勢いが弱まるのを待つしかない。
やっととまったときには既に吐いていた。
き、きもちわるい…なんだ、一体。
かなり吹き飛ばされたのに水面が見えないのは不気味だが、それ以上に真下でぐるぐると蠢いている巨大な影のが数倍不気味だ。
なんだあれ…ってまたくる!?
ばちぃっと吹き飛ばされ最早俺の三半規管はぐだぐだになってしまった。
目が回る…奴はそれが狙いだったのか。
動きが完全に止まった俺めがけてその巨大な顎を広げ、一直線に迫り来る!
513 :
???
◆gYINaOL2aE
:2006/08/21(月) 01:10:45 ID:UL8YpUfn0
もう駄目なのか、と。
そうやって死を認識する事すらできなかった。そもそも、死、というものはそういうものなのかもしれないが。
ようやく思考が回り始めたときには、もう決着がついていた。
視界が霞んでいたがうっすらと覚えている。
俺の前に、情けないことに見慣れてしまった小さな背中が、割り込んできたのを。
海底(なんだろうか?)を揺らし巨大な影が血煙を挙げながら崩れる。
暫く残心のまま、やがて小さく息を吐きこちらを振り返るのは――。
「ソフィア!どうして…」
「飛び込んだから」
そう。
あの瞬間、扉を押し開き飛び込んできた影は、そのまま青い渦に飛び込んでいたのだ。
「だって、デスピサロは…もう時間だって…」
「五月蝿い」
ぴしゃりと言葉を遮られ、俺はどきりとした。
怒っている…?
いや、それは…そうだろう。基本的に鈍い俺でもそれくらいは…解る。
「ごめん。色々はっきりしてから…話そうと思ってたんだけど、いきなりで…」
「……いこう」
少女はそっぽを向いたまま歩き出す。
此処に留まっていてもしょうがない。
最初から方角も何も解らないのだから、目的地を定める必要も無い。
俺たちは当ても無く、不思議空間を彷徨い始めた…。
474KB
続きを読む
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
名前:
E-mail
(省略可)
:
READ.CGI - 0ch+ BBS 0.7.4 20131106
ぜろちゃんねるプラス