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【18禁】目が覚めたらDQの宿屋だった【大人版】

1 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/15(土) 19:52:35 ID:z8H9VnHX0
朝、目覚めるとそこは見たことも無いベットの上だった。
ガンガンする頭を振りながら横を見ると、見たことも無い女が寝ている。
(またやっちまったか・・・)酔うと見境無く女をたらしこんじまうのが俺の悪い癖だ。
よっ、とベットから飛び出すと思いっきり窓を開け朝日に俺のマグナムを晒す。
うーん、いい天気だ。
「いつまで俺のベットで寝てんだよ」俺は牛のようにだらしなく寝る女の形のいい尻をぴしゃり、と叩く。
童貞諸君の皆さんは人の家に泊まっておいてこれは無いと思うだろうが、
こう理不尽に言ってやったほうが女と縁は切りやすいのだ。 「とっとと出てけ、この売女」
「あなたは198人目のプレイヤーです」突然、女が機械のようなかすれた声でしゃべりだした。
「あなたはこのゲームの主人公です。迫り来る敵を倒し、大魔王から世界を救い出してください」
なんだ?何を言ってるんだこの女は?状況の飲み込めない俺は冷静さを装いながらも
ついチンコをしごいちまう。コレも俺の悪い癖だ。 「どういうことだ?」
「キキーッ」突然、窓がぶち破られ、外から見たことも無い馬鹿でかいコウモリが現れた。
何かやばそうだ。コウモリはかわいいつぶらな目をしているものの、
しかしその大きく開けた赤い口は、完全に人肉をほおばる種類の生き物である事を俺に告げていた。
やばいぞ。完全にやばい。しかし俺はこういうときこそ落ち着いて考えられる男。冷静に考えよう。
俺は今、見知らぬ女の家で見たこともない怪物に襲われている。そんなときどうすればいいか。
すぐさま俺は人差し指を両のこめかみにあて、「ぽっく、ぽっく」と独特のリズムでいい案を考え出した。「チーン」
思いついた。俺はすぐさま部屋にあるものを片っ端からコウモリにぶつけることにした。
鏡も、花瓶も、タンスの引出しも、全てだ。知ったこっちゃない。全部この知らない女のものだからだ。
後で警察が来て面倒な事になったらすぐ逃げてやる。

12 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/15(土) 21:26:37 ID:z8H9VnHX0
「分かったよ」酔いのせいか、上手くろれつが回らない。割れたビール瓶で男の目を突く。「ぎゃあ」
「行けばいいんだろ。行けば」突いた瓶をぐちゃぐちゃに引っ掻き回しながら俺は言う。「目。俺の目が。うぐぐ」
「あんたの言う通りおおさまとやらにあって、俺の○×#%☆てやらあ」
あっけにとられてあんぐり口を開くパイズリ美を尻目に、俺は酒場を飛び出した。
満月が夜のラダトームの城下町を美しく照らしだしていた。
畜生。何で俺がこんな目に。やってやる。やってやるぞ。王だかなんだかしらねえが、
どうせこんな幻想みたいな世界の出来事だ。どうせならむちゃくちゃやってやる。
そしたら俺が王様になって、ひひ、いひひひ
プレート・メイルに身を包んだ門番どもが慌てて夜の城内に入ってきた珍入者を制止しようとするのを、
力一杯ぶんなぐって振り切って、一気に城内に侵入し、
赤絨毯の上を滑るように歩きながら王座へ向かって一直線。
億劫な階段を何とかのぼりきったら、あ、いた。あれが王か。
「やあやあ、王様、ご機嫌麗しゅう」衛兵が異変を察知して取り押さえようとしてきたが、
俺はかまわずそいつらを引きずりながら王にむかってしゃべりかける。
「あんたがローラ姫を奪われたラダトーム王か。懐かしいなあ。ん?何だか、ぶくぶく太った豚みたいだな。
まあいいまあいい。で、この俺に何の用だって、ええ?竜王だろ?どうせ、
この俺に竜王から姫をろりもどしてきれくだされーってんだろ?へへ、分かってるんだぜ」
「ぶ、無礼者」
「嫌だね。俺の運命は俺が決めるんだ。勝手にあんたらはあんたらでやってくれ。
姫の鉄まんこが竜王の棍棒でぶっ通されようが何しようが、俺には知ったこっちゃないんだあはははは」
「ものども、であえであえーっ」
畜生。偉そうにしやがって。これでも喰らえ。
俺は胃の中でどろどろと溜まっていたものを渾身の力をこめて王の頭に吐き出した。ビチャーッビチビチ。
「おっと。ごめんよ。ゲロ吐いちまった。ははは」

13 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/15(土) 21:27:56 ID:z8H9VnHX0
ゲロまみれになったゲロトーム王は、一瞬何が起こったのか分からないのか、
俺の胃液が滴り落ちる中しばらくじっと表情も変えず静止していた。
途端に、俺の背中にイヤ感触が走った。ヤバイ。こいつは、ヤバイ。
絶対的に信頼できる俺の五感がそう告げていたので、迷わず俺は俺に群がった衛兵の腰から小柄を抜き去り、
王の喉元につきさした。しかし、次の瞬間。
剣の突き刺された口をかぱっ、と開くと剣をもしゃもしゃ噛み砕き、王は表情を急激に変えだした。
「あはは、怖いって、その顔。何だ、怒ったのか、あんた。魔物みたいだな。あははは」
(逃げてーっ)遠くでパイズリ美の声が聞こえたような気がした。
地軸が揺れて、空が頭の中でぐわんぐわん揺れている。まずい。酔いがまわり過ぎた。世界が横転する。
いや、でもこのまま世界が歪めばこのおかしな世界から抜け出せるかもしれないぞ。
そうしたら、こんな化け物とはおさらばだ。ん?化け物?そうか、王はモンスターだったのか。
おお、角まではえて、下半身は馬みたい。ははは。王は化け物か。あははは。
王は化け物、偉い奴は全て化け物、人間は全部化け物、俗物だらけの悪党だらけ、
どんなに清く正しい人間の皮をかぶっていようとも、一皮向けば全員魔物、
その薄汚い欲にまみれた心臓は、ずる賢さとともにしか優しさを育てられない、薄っぺらの、悪党だらけ、
産まれてすぐ俺を捨てた母親もどうせこんなゲロ王みたいな、アンクルホーンみたいな奴なのさ。あはは。
おうおう、恐ろしい顔だな、ゲロのやつ。両手を高くあげて、そうら、出た、ベギラゴーン。
あはは。燃えるぞ燃えるぞ、俺の体。たんぱく質が溶けていって、宇宙の塵になるのだ。
そうだ。このままいっそ燃え尽きて、産まれる前に戻りたい。ん?あれは誰だ。
こいつは誰だ。白石パイズリ美?いや違う。炎に溶けていく俺に必死で呼びかけるこの
聡明な額をした、ジュリア・ロバーツ似の褐色のカワイコちゃんは。誰だっけ。
畜生。俺は死ぬのか。畜生。可愛いなあ。一度でいいから、死ぬ前にこいつとセッ…クス……し…たかっ……

14 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/15(土) 21:48:56 ID:X0cS5lWa0
もう終わりか!?

これはこれでいい味出しているのに!!

15 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/15(土) 23:32:01 ID:QdN7q59G0
本スレ(連載小説・健全)の大人版スレなので普通に次回に続くと思
われる。



16 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/16(日) 00:48:12 ID:eXAuUnhXO
早く続け

17 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/16(日) 01:06:53 ID:J6iwbNnX0
期待age

18 :犬☆萌え ◆DOG/1Moe1o :2006/04/16(日) 01:08:17 ID:HLQ8yF1I0
ぴおりむ〜

19 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/16(日) 01:24:31 ID:jfu9QjsLO
どことなく「盗賊と遊び人集めて小さなメダルの偽造」の>>1様と文体が似ていらっしゃる

20 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/16(日) 02:13:03 ID:U/jSH8iQ0
くそ面白いんだが適度な空行とか入れてくれ

21 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/16(日) 17:57:18 ID:ijgpe0PS0
面白すぎ
保守

22 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/04/17(月) 00:09:26 ID:hXyOkRmI0
狂おしい程に期待

23 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/17(月) 00:11:06 ID:VfcsyPsN0
スレタイがまずいな。

24 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/17(月) 19:21:15 ID:dLjJSU6k0
けど他の職人さんのアナザーストーリーに使えそうだな。


25 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/17(月) 21:18:27 ID:hTMzK0QOO
保守

26 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 01:23:57 ID:Cr9wkmGp0
>>19違うよ リスペクトはしてるけども
>>20善処します

27 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 03:30:14 ID:Cr9wkmGp0

俺は空を飛んでいた。
正確には飛ばされていた、といった方がいいかもしれない。
とにかく俺は空を飛んでいたし、それに体が嘘みたいに軽かった。

俺は灰になったのだ。

直感で俺は感じていた。
いつだって、俺は俺の直感だけを信じて生きてきた。
だから糞みたいに退屈な夜の空の飛行に飽き飽きして、
丁度真下に暖かそうな人家の明かりが見えたとき、
そこに行こうと思い立った俺の直感に逆らう事はしなかった。

窓からその家に入ってビックリした。
というのも、そこにいたのは幼い頃の俺だったからだ。
ヤツ(俺)はタンスもベッドも何も無い部屋で、
1人ピコピコとTVゲームをやっていやがった。
それがゲームがドラクエだったのかどうか知らない。
というのも、画面を覗いて確かめようと思ったら
後ろの方で変な男女の言い争いが聞こえてきたからだ。


28 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 03:30:48 ID:Cr9wkmGp0
やい、この豚女、てめえ俺様に逆らおうってのか。
うるさいこの甲斐性なし、働かないならさっさとくたばっちまえ。
野郎。
痛い。何すんのさ、離せ。離せよ、女しか殴れない臆病者のくせに。

モノが割れる音や皮膚を叩き割る音、
女の泣き叫ぶ鋭く尖った声が聞こえないのか、
ヤツ(俺)は黙々と画面に向かってコントローラーを押しつづけていた。
(おい、いいのかほっといて)
お前の母ちゃん殺されちまうぞ。

一通り想像される喧騒が巻き起こった後、
しーん、と部屋が静かになった。
終わったのか?
ヤツが初めてゲーム画面から目を離して後ろを振り返った。
が、すぐにヤツはゲームの画面にまた目を戻す。

後ろの部屋から低い、くぐもった猫のような声が聞こえてた。
世界中の糞という糞を詰め込んだ糞袋みたいに
その卑猥な喘ぎはぶくぶく大きくなって部屋中を締め付け、天井をぶち破り、
しまいにはヤツ(俺)のゲーム画面にまで浸透してきやがった。

あん、あん、と呆けた女の鳴き声。
ふっ、ふっ、と臭い息を吐き出し快感に酔いしれる男の息づかい。

2匹の獣のように下品な行為を繰り返す生き物が、
ヤツの後ろでうごめいていた。
さっきまでやっていたゲームの画面には赤々と
《オマエハ クソダ》
の文字が流れつづけ、ベットが軋むたびに
その文字がパチンコ屋のネオンみたいに猥雑な色に変わったりした。


29 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 03:32:28 ID:Cr9wkmGp0
ごめんよお。

情けない男の声が聞こえる。

ヤツはそのたび大きくなる母親の喘ぎ声に合わせて、
自分のチンコをぎゅぅぅっと握り潰した。

(畜生。糞馬鹿野郎ども)

ごめんよお。

(やめろ。今すぐここから出てけ)
俺は己のチンコを固く握り潰す。


30 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 03:35:35 ID:Cr9wkmGp0

ごめんよお
ごめんよお

(やめろ。やめてくれ)

ごめんよお
ごめんよお

(畜生。やめろ。その馬鹿な行為。やめるんだ)

ごめんよお
ごめんよお


(畜生。畜生。畜生)


ごめんよお
ごめんよお
ごめんよお
ごめんよお
ごめんよお





ごめんよお。



31 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 04:59:41 ID:Cr9wkmGp0
「失せろ!」と自分で言った声にびっくりして俺は目を覚ました。
「何?」ととびっきり可愛い女が、俺の方に向かって目をぱちくりさせている。「あ、目が覚めた」
毛皮のコートに身を丸め込み、ゆったりした皮のドレスに銀の髪飾り。
顔はヴィヴィアン・リーに似ている。素晴らしい美女だ。
褐色のよく陽に焼けた肌と、谷間を強調した着こなしが、
一見妖艶で自由奔放な娼婦の雰囲気を醸し出している。
が、大きくパッチリ開かれた銀色の瞳は
こいつがめちゃくちゃ頭のいい娘である事を雄弁に物語っていた。

「お前は誰だ」
「あんたの命の恩人」うーん、と背筋を伸ばしながらその美女は言った。オッパイが揺れた。
「酔っ払って王の間に侵入、か。」辺りを見回すと、どうやらここは森の中らしかった。
「馬っ鹿じゃないの」何の悪気も無く、からからと屈託の無い笑みを浮かべながらその美女はいった。
「う、うーす」頭のいい女にからかわれるのはどちらかといえば嫌いじゃない。
「ここはどこだ?俺はどうしてここに?」
「覚えてないの?」遠くでふくろうが鳴いた。
「あんた、あのラダトーム王のベギラゴンを喰らって火だるまになってたんだよ」
目の前の焚き木がパチパチと燃え盛る。
「そこを偶然あたしたちが助けてあげたの。感謝しなさい」


32 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 05:36:24 ID:Cr9wkmGp0
「感謝するのは私たちの方でしょ」
近くの川で水を汲んできたのか、大きな水袋から水を滴らせながら、もう1人美女が現れた。
さらさらした紫色のローブにほっそりとした身をくるみ、
よく似たどこか神秘的な雰囲気を漂わせるこの女は……
あっ、と俺は声をあげた。確か、あのときの
「ジュリア・ロバーツ!」
可愛い目をぱちくりさせてジュリアは怪訝そうな顔をする。「誰、それ」
「ジュリア・ロバーツ。あんた、俺が燃えてるとき、俺に声をかけてたジュリアだろ」
「ざんねんでした。この娘はあんたの愛しいそのジュリアちゃんじゃありません」
隣で聞いていたヴィヴィアン・リーがけたけた笑いながら言う。
「うーんと。じゃあミネア。自己紹介でもしてあげて」


33 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 05:51:10 ID:Cr9wkmGp0
ヴィヴィアンの隣にミネアと呼ばれたそのジュリアロバーツがゆっくりと腰を下ろした。
普段ならこんな美女2人が目の前にいれば、俺のマグナムはすぐ核爆発寸前になるのだが、
さっきの夢が尾を引いているのか、残念ながらとても今はそんな気分にはなれない。

「ええと、私の名前はミネア。占い師です」
恥ずかしそうにぼそぼそとミネアが小声でしゃべりだした。
「マーニャちゃん19歳。趣味はフラワーアレンジメントでぇす、ウフ」
「23でしょ、姉さんは」横でミネアがすかさずつっこむ。
「ああん、ミネアいたぁい」
ふざけて媚態を作っているのだろうが、とても冗談の枠を超えるほど色っぽい。
だが、さっきの夢のせいで残念ながら今はそんな気分にはなれない。

「ええと、ごめんなさい」話を変えるようにミネアが口を開いた。
「私たちは古くに民を焼かれ諸国を放浪をする、ジプシーの一族のものです。
私たちがあのときあそこにいたのは」
「ラダトーム王を殺すためよ」マーニャが真剣な目ざしで言った。
うなずいて、ミネアが話を続ける。

34 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 08:32:55 ID:Cr9wkmGp0
「ラダトーム王は、私たちの仇なんです。
私たちの父親は、あいつに殺されました。
昔この国1番の錬金術師だった父は、ラダトーム王から非常に篤い寵愛を受け、
豊富な研究資金をもらって錬金術の研究を続けていたのですが、
ある日、触れてはいけない禁断の呪法を偶然発見してしまったのです。
それがどうやら王族の秘密に関わる事だったらしく、
父は、逆鱗に触れた王によって無残にも私たちの目の前で首をはねられました」
そのときの光景を思い出したのか、ミネアはうつむいて黙ってしまった。
この間俺はずっと毛布に隠れてチンコをいじってみたのだが、
残念ながらとても今はそんな気分になれない。

「初めは私たちもしょうがないか、って半分諦めてたんだけど」
マーニャがため息を吐きながら、沸騰した水鍋にぽちゃぽちゃ肉野菜を入れ初めた。
「問題はその禁断の呪法なのよねぇ」
何かの粉が入った袋を取り出すと、それを入れてよくかき混ぜ、ぺロリと匙を舐める。
俺のチンコもぺロリと舐めて欲しかったが(いつもなら)今はそんな気になれない。

35 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 08:33:54 ID:Cr9wkmGp0
「私たちは小さかったから何も知らなかったんだけどさ、
ある日、こっそり父さんがその呪法の概要、とでもいうのかな。
とにかくその呪法の内容を簡単な呪術記号と暗号で記した書物を
父の研究所だった古い洞窟から見つけ出したのね。
で、ミネアと一緒に解読してみてびーっくり。
そこに記されていたのはなんととびっきり強いモンスターの作り方と、
それを調べろと命じたのは王である、っていう衝撃の事実だったの」
再び鍋が沸騰し始め、辺りに食欲をそそる美味そうな香りがたちこめ始める。
一方、性欲の方は依然としてそんな気になれない。

「許せないよねー。他人に忌まわしい研究を命じておいて、
いざそれが分かってお払い箱になったら殺すなんて」
マーニャが口を尖らせて、しかし目の底では深い憎悪をたたえて言う。
「進化の秘法、っていうらしいです。その禁断の呪法」
ミネアがぽつり、と呟いた。俺はごくり、と口の中にたまった唾を飲む。食欲の方の唾だ。
「私たちは、王の口封じに殺された父の恨みを晴らすべく、
城内に上手く潜り込み、毎日王の身辺を調査していました。
すると、そこで意外な事実が発覚したのです」
ぐううう、とけたたましい音が俺の胃から流れ出した。
「あーっ。ごめんごめん。そんなにお腹をさすっちゃって。
もうちょっと待っててね。今集まってきたところだから」


36 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 08:35:25 ID:Cr9wkmGp0
「とにかく、その事実が発覚してから、
私たちはうかつに王に手出しできなくなったわ。
で、手をこまねいて見てた所に、丁度酔っ払ったあんたがやってきて」
ズガン!と突然すさまじい爆発音とともに辺りに閃光が走った。
視力を取り戻すと、マーニャの手のひらからプスプスと煙が立ち上っている。
と。
上の方から羽つきの悪魔、ガーゴイルが3匹黒焦げになって落ちてきた。
「王の喉元に剣を突き刺してくれたと思ったら、王自身が実はモンスターだったって訳。
……城からばれないように巧みにずっとつけてきてたけど、所詮は魔物ね。
におい袋成分入りマーニャちゃん特性スープの前では、ふふん、無力、無力」
「姉さん、この方が酷く空腹だったの知っててやったでしょう」
「3日間何も食べてなかたったんだっけ?まあいいじゃない。
そういえば、あんた名前は?」
「マラ=デカ潤です!」
「ふーん」
「素敵な名前ね。よろしくね、デカ潤さん」
「はい!」
「よっし!邪魔者は片付いたとこだし、話もひと段落ついた。
冷めないうちに食べちゃいましょう!」
「はい!いただきまーす!!」
(このやりとりの間俺はずっとチンポをいじっていたのが、何も反応は無かった)

37 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 09:50:04 ID:Cr9wkmGp0
何か行間あけると上手くいかないな。
従来のスタイルでいく。

38 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/18(火) 13:36:21 ID:Cr9wkmGp0
<<旅立ち>>

俺はとにかくこの美人姉妹について行くことにした。
今更ラダトームに帰ったら魔物の槍衾の餌食にされるのは明白だし、
何よりこの美人姉妹2人に、訳のわからん世界に放り出された俺を
かいがいしく世話してもらいたかったからだ、今の所は。
幸い、2人は(どういうわけか)俺に恩義を感じているし、当面の敵も共通していた。
俺は直感で、あのラダトーム王が俺が現実世界に戻るカギだと思っていた。
というのも、喉元に剣を刺されて生きているものなんてそうはいないはずだからだ。
非現実的なこの現実において、非現実なもの。
それは即ち、元の現実とこの非現実な世界を繋ぐトンネルのような役割をしているのではないか。
さらに言えば、あの王に剣を向けたことによって物語も若干変わって来ている。
ゲームのドラクエ4では、この姉妹の仇はキングレオ城に住むバルザックという奴だったはずだ。
こめかみに指を当ててぐるぐる回すお馴染みのスタイルで、
昔の薄ぼんやりしたゲームの記憶を蘇らせて俺は考えた。
少し、パイズリ美の顔が浮かんだが、すぐ消えた。
あいつは俺を「勇者」と決め付け、この世界のルールで縛ろうとした。
いくらいい肉体をしていようとも、そんな奴にはかける情など無い。
あばよ、パイズリ美。夜明けとともに俺達は馬を駆って出発した。
しかし俺は初めて馬に乗ったので落馬し、腕を複雑骨折してしまった。全治一ヶ月。
ちなみに俺のマグナムはまだ勃たたない。

39 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/19(水) 03:28:06 ID:saMFVPAk0
美女2人との旅は楽しいものだった。
姉のマーニャは一見快楽主義者なのだが妹思いの自己犠牲心のある成熟した大人の女で、
妹のミネアは姉の影に隠れて一見日陰の者の暗い性格と思われるが、しかしその実は
正しく優しい心をもった、純朴な乙女であった。

俺はここ最近、すこぶる気分が良かった。
確かに骨折した腕はべホマでも治らなくて(骨と内臓は駄目らしい)夜中酷く痛んだりしたが、
あの変な夢以来俺の性欲は全く無くなり、下卑た下心も嘘みたいに無くなった。
そのため今まで無かった清く正しい精神が俺の中で芽生え、心が清いと身体まで
軽くなった心持だった。そんな俺を、当然美人2人は褒めそやした。
「あなたって、まるで私たちと旅するために産まれてきたみたいね」

ある日、2人乗りした馬に乗った俺の後ろで、マーニャが恥ずかしそうに呟いた。
俺は腕を骨折してしまっていたので、彼女の前に座って手綱を引いてもらっていた。


40 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/19(水) 03:28:42 ID:saMFVPAk0
「そんなこと言ってもらえると、とてもうれしい」さらっとこんな台詞が出てくる事は、
今までなかった。とてもすがすがしい気分だ。

「だって、俺は君たちと会わなかったら死んでいたし、一人ぼっちだったから」
「私たちがあんたを守ってあげる」ぎゅう、とマーニャが後ろから俺を抱く。
「心配しないで。それに、あんたに助けられたのは私たちのほう。
だって、どうせあのラダトーム王は私たちじゃ倒せなかったから。
ミネアの占いでそう出てたの。この世界以外の住人じゃなきゃ、あいつは倒せないって。
あんた、別の世界からやってきたんでしょ?」

俺は2人には俺がこのドラクエ以外の世界からやってきていた事を話していた。
もっとも、この世界がドラクエというゲームの世界だという事は、余りにも
馬鹿げていると思われるに違いないと考え、言っていなかったが。

「あんたと力を合わせれば、父さんの仇がきっと討てるわ」
マーニャはさらに抱きしめる力を強くする。
「おい、あんまりくっつかないでくれよ、傷が痛むぜ」
「うふふ、い・い・の。ミネアに見せ付けてやるんだから。信じられる?
あのコ、まだネンネなのよ。いい旅の刺激だわ。それに、あんたは安心できるし」
俺の顔を綺麗な灰色の瞳で覗き込み、彼女が言う。
「あんたみたいに私たちを肉体だけで扱わない人、初めて」

41 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/19(水) 03:30:32 ID:saMFVPAk0
この姉妹は今までどんな屈辱を味わってきたのだろう。
女2人が大した金も無く裸1つだけで生きていくのには、
この荒くれ者だらけの世界、相当の恥辱を受ける覚悟が必要だ。
俺はこのとき、ちょっと罪悪感を感じた。
(俺が清純なのは、俺が不能だからだよ。)
よっぽどこう言おうと思ったが、しかし、その罪悪感は真っ白なナフキンに
ちょこっとだけついたミートソーススパゲッティの染みみたいなものだったので、
俺は黙っていることにした。

42 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/19(水) 03:56:17 ID:v1u+N6kTO
主人公ってばいつのまにEDに…

43 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/19(水) 16:21:06 ID:OQGEpSuAO
応援してるよ、だけど頼むから生々しいエロ描写だけはやめてくれ。
ただのエロSSになり下がってしまう。
今まで程度のレベルでキープしてくれよ。
そういう作品としては読みたく無いよ。

44 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/19(水) 19:17:11 ID:w7zcJyYM0
これならOK?

【ドラアッー!ゴンクエスト2の由来】

ロトの子孫に扮したローレシア王子が瀕死の兵士と面会。
 ↓
『サマルトリアの城に行け』『行けば共に戦うロトの子孫が仲間になるんですね』などの
会話を経て勇者の泉に。
 ↓
ムーンペタで福引き券を使い、『汚い5等賞だなぁ』などと罵られる。
 ↓
マンドリルの一撃で『アッー アッー!』と悶える。
 ↓
ドン・モハメにあまつゆの糸を見せながらムーンブルクの王女に水の羽衣を着せる。
『気持ちいい!』と悶えながら男性自身を勃起させる。
このあと、仲間の一人が悪魔のしっぽを持ち、ローレシア王子に背後から
装備。『アッ、アッ、アッ、アッ!』とローレシア王子はマヌーサを食らいながら声をあげる。
 ↓
ルビスの加護も加わり最終決戦が始まる。ヤラれるばかりだったローレシア王子が一転、攻勢に出て、
シドーを下にして攻め始める。小刻みにはかぶさの剣を振りながら、『アッー、アッー、イク!』
と叫んで、ローレシア王子もシドーの腹に勢い良く会心の一撃。
あと念には念を入れて写し取ったふっかつのじゅもんが3回連続で間違っていたらしい。




45 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/20(木) 00:36:50 ID:BFlpsTq7O
いみが
まったく
わからない

46 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/20(木) 01:27:05 ID:/AJ6fVrr0
つーか、あれだ。

いきなり毒が抜けてしまい、なんかガッカリだ。
最初の頃のエロテンション復活キボン

47 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/20(木) 04:15:31 ID:1meekJdu0
とりあえず急ぐべき目的もなかった俺たちは、一路温泉街マイラまで足をのばす事にした。
そこの薬湯が、俺の骨折に良いという話だったからである。
俺は出発して以来襲ってくる様々なモンスターの相手を、
自分は全く戦わず、何もしないで2人にまかせっきりにしていた。
いくらラダトーム王を倒す血をひいていようと、怪我人では使いものにならない。

それに、2人は強かった。
俺を火だるまにしたあの忌まわしいベギラゴンくらいならマーニャはすでに覚えていたし、
ミネアはミネアで、様々な補助呪文を駆使してちゃんとした戦術を組み立てながら、
奔放なやり方で敵を倒していくマーニャがやりやすいよう、縁の下の働きを見せていた。
長いこと2人だけで旅をしてきたのだから、強いのも当然だ。
このコンビの前では、そんじょそこらの雑魚モンスターでは相手にならなかった。
しかしいつまでも女2人に守られているというのは男としてはいい気分ではなく、
俺は早く怪我を治して2人を守る側にまわりたかった。

それと、俺が骨折治療のほかに、もう1つ温泉の治癒力に期待しているものがある。
この俺の、ポテンツである。
俺は早急に、この不能を治す必要に迫られていた。

それは、ラダトームから出発して一週間程たった、ある晩の出来事であった。


48 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/20(木) 04:16:23 ID:1meekJdu0
いつものように野営した場所を下って、俺は旅の汚れを落とすべく水浴びをしていた。
ギプスをした腕を布で丸め、冷たい河に入ってごしごしを念入りに身体を磨く。
ミネアから貸してもらった石鹸は、泡立ちもよく、物凄くいい香りがした。
(この河の水は温泉街から流れてくるのだろうか)
そんな事をぼんやり考えながら、身体についた泡をざばっと勢いよく流し落とす。

と。
水面に映った月が、かすかに揺れた。
と同時に、俺の背中に柔らかい、暖かな感触が感じられた。
「マラ潤」マーニャの声だった。「つーかまえた」
いつまでそうしていたのか分からない。
1分のように短くも感じたし、1時間のように長くも感じた。
ただはっきりとしていたのは、俺はマーニャに後ろから抱きつかれており、
そして彼女は産まれたままの姿でいるということだ。

「すごい筋肉してるのね」マーニャが俺の大胸筋に指をすべらせる。
マーニャのつやつやした洗い髪から、石鹸のいい香りがする。
普段なら俺はここで即座に後ろを振り向いて押し倒し、
リビドーのなすがままに俺のマグナムを優しくこの女にぶちこんでやるのだろうが、
いかんせん今俺の息子は完全に沈黙を保ったままだ。
俺はなすすべもなく手を握り締め、阿呆みたいに突っ立ったままぷるぷると震えていた。
そんな俺に業を煮やしたのか、マーニャはだんだんと手を下の方にすべらせていく。
ヤバイ。と俺は思った。インポがばれる。


49 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/20(木) 04:17:08 ID:1meekJdu0
「ひゃーっ」突然俺は奇声を発した。「ひゃははは」
ぽかん、と口を開けたマーニャの顔がちらりとみえた。
「くすぐったいなあ。君。くすぐったいよお。いひひひひ」
「どうしたの」マーニャが吃驚した顔でこちらをみている。
「何でもない。何でもな、な。何でもないよ」
「ちょっとお」彼女の怒った声が聞こえた。「どこ行くのよ」
どこへ行くのか俺にもさっぱり分からなかった。
もう頭が沸騰し、俺は何がなんだか自分でも訳がわからなくなっていた。
どうでもよくなっていた。
ただ1つ俺の頭の中でクリアに残っていた感情は、3tの象みたいな情けなさだけである。
糞。どうして俺はこんな絶好のチャンスを逃してしまったんだ。糞。
彼女は俺にホの字だったじゃないか。あんな上等な女、これ以後現れないかもしれない。
糞。畜生。駄目人間め。役立たずの生殖不能ゴミクズ人間め。
いざと言うとき役立たずになりやがって。何がプラトニックな精神だ。
こんな情けない目に合わされるくらいなら、清く正しい心なんかいるか。インポの糞野郎め。
清純さの糞馬鹿野郎め。純朴さの糞馬鹿野郎め。無垢。潔白。美徳。みんなくたばっちまえ。
俺はただもう無茶苦茶に、月の隠れた闇夜に向かって走っていた。

50 :素股三四郎 ◆BmPkDhDVz6 :2006/04/20(木) 04:29:36 ID:1meekJdu0
翌朝、うっすら空が白けてきた頃、びしょびしょになって顔面蒼白で俺は野営地に帰った。
ずっと起きて待っていてくれたのだろうか、
マーニャは何も言わず、優しく毛布で俺をくるむと、急いで焚き火にあたらせ、
暖かいカボチャのスープを飲ませてくれた。
しかしその間、終始彼女は全く表情を変えず、無言だった。
遠くでミネアがすやすやと寝息を立てている。
しばらく、深い沈黙が2人の間を流れた。
ぱちぱちと、焚き木の飛び火の音だけが聞こえる。
本当に、長い長い時間が2人の間を流れた。
俺は何も言う事ができなかったし、彼女も何を言っていいのか分からなかったんだと思う。
2人とも、ずっと無言で炎を見つめていた。が、やがて
「ごめんね」とだけ呟くとマーニャは向こうを向いて毛布にくるまった。
この瞬間、何ともいえない虚しさ、哀しさ、申し訳なさが俺の身体を駆け巡った。

畜生。絶対不能を治してやる。そして必ずこのマーニャをまっさきに抱いてやるのだ。
小鳥のさえずりが聴こえ始めた中、俺は昇って来た金色の朝陽に向かってそう誓った。

51 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/21(金) 07:50:22 ID:Zm1kl3w/0
落ちるの惜しいあげ

52 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/21(金) 08:52:54 ID:Pqujf+Xp0
つまらないし
1以降読む気がしないんだが
なんで半角2次元あたりでやらないの?
気持ち悪いんですけど。

53 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/21(金) 21:19:08 ID:4UcbRXCfO
>>52
なら何故読む?
馬鹿なの?

54 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/22(土) 03:53:13 ID:cbUID4lf0
半角2次元?(´・ω・`) 

55 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/22(土) 21:31:13 ID:Fw1ACZI+O
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・) 1まだー?
 (0゚∪ ∪ +   
 と__)__) +

56 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/24(月) 01:43:43 ID:5nuXSItp0
この板にそぐわないというなら引き取りましょうか?

57 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/25(火) 10:48:54 ID:AlousXOeO
>>1
いないのかー?

58 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/25(火) 12:53:15 ID:/nUNmuysO
>>56
引き取って下さい

59 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/26(水) 19:36:09 ID:9C1epYOhO
>>1
やるんだったら最後までかきあげろ。
中途半端に終わるのなら最初から書くな。
期待している住人もいるんだから頑張ってくれ!

60 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/27(木) 03:14:16 ID:YnI7YmDrO
60

61 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/30(日) 00:53:28 ID:hsF9IvDG0
揚げ

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