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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら四泊目

1 :冒険の書庫の書記:2005/10/08(土) 23:00:44 ID:oCXhwG/I
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

前スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら三泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1122390423
前々スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1116324637/
初代スレ
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

455 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 23:49:33 ID:Ln/PQEGCO
>444
それ聞いてマジ安心した
バッチリ頑張ってくれ

456 :1:2005/11/21(月) 00:06:01 ID:2YUtG17W0
三泊目スレが落ちていた時はもう終わりかと思いましたが
スレ立ててみて良かったです。
4の人も戻ってきてくれたし、新人さんも増えて前より賑わってますし。
皆さん無理せずに頑張ってくださいです。
続き毎日楽しみにしています。

まとめサイトの人は見てないのかな。
ずっと更新してないけど…

457 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 01:04:01 ID:+R3gy4qQO
なんかなーコテの馴れ合いスレになりつつあるのがキモイ
適度なコメントはかまわんが意味もなくヨイショし合うのは…
おもしろい書き手には自然にレスがつくよ。

458 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 01:34:11 ID:kLudUguBO
ふむふむ
コケコッコー?

459 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 01:36:45 ID:kLudUguBO
あっ!ごめん
間違えた

460 :未成年の旅・書き手 ◆BlH5qivf3A :2005/11/21(月) 17:06:30 ID:BgZW68tV0
再開することにしました!T〜\は300〜位のところを見てください。

461 :未成年の旅―] ◆BlH5qivf3A :2005/11/21(月) 17:32:34 ID:BgZW68tV0
尻尾をたて、毛を逆立てている姿は猫そのもの。しかし、普通の猫よりおぞましい物―――とても鋭い殺気を感じる威嚇だ。自分がいた、あの穏やかな世界の「猫」とはまったく違う。海斗は肌でそう感じた。
「・・・でけーな。こいつ。どうやったらこんなに丸々太れるんだ?」
そういいながら、<しましまキャット>の視線の先に立つ。
「油断は絶対にだめだ。こっちが油断すれば相手に食われるぞ。」
サーベルトが念を押す。それを横目で見ながら、
「大丈夫だ。そんなヘマはしない。」
自信たっぷりに言って見せた。まるで、自分に言い聞かせているように。しかし、やはり不安な海斗は、
「・・・で、どうやって出すんだ?魔法って。」
と、聞いてみた。それを聞くとサーベルトは、大きなため息をついた。
「おいおい・・・。ま、いいや。教えてあげる。だからしっかり言うことを聞いてくれ。」
海斗が頷いた。
「よし・・・。じゃあ、まずは集中して。集中が出来なければ魔法は使えない。逆を言えば集中さえ出来れば魔法は使えるものなんだ。
集中したら今度は、手にその集中したものを集めて。」
言われたとおりやってみた。左手を胸の前に突き出し、集中する。
すると、海斗の左手が、光を帯び始めた・・・・・・。

462 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 19:16:04 ID:k/MEXG9e0
>>458
なんだかしらないけどワロス

463 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:19:24 ID:ntQ3MXfL0
次の日、城の兵士に案内されて地下に行った。
「で、では私はこれで…。」
兵士がそそくさと去っていく。そんなに虫が嫌いか。
いや、魔物が想像を絶する強さなのかもしれない。
ただ城の奴ら全員虫が苦手だから魔物を倒さないと言うのならいいが、これで強かったら俺は悶絶してしまうかもしれない。
嫌な魔物と長期戦なんて考えられん。さっさと倒してやる。

地下は薄暗く、横幅約3m、高さ約4mの通路になっていた。
先頭からエテポンゲ、俺、ボロンゴの順番で進んでいく。
俺が真ん中にいれば、突然俺が魔物に襲われる可能性は少ない。常に冷静に対処できる。
「というか彼はただのビビリだった」なんて突っ込みは認めん。
暫く進むと、前方から何かが接近してくるのが見えた。
40p程のバッタが3匹。キリキリバッタだ。
バッタか。良かった。クモやゴキブリより遥かにマシだ。
それでも決して好きではないが、何とか戦える。ギリギリセーフと言ったところか。
俺が鋼の剣を構えた時、既にエテポンゲが視界から消えていた。
後ろを振り返ると、エテポンゲがボロンゴの後ろで寝ていた。
とことん使えん奴だ。こうなったらどんな手段を使ってでも戦わせてやる。弾除けでも何でも構わん。
っと、その前にキリキリバッタを始末しないとダメだ。
うおおおらぁぁぁぁぁ!!!と雄叫びなのか奇声なのか判断できない声をあげ、斬りかかる。
命中!キリキリバッタAはその場にぱたりと倒れ、即死した。
凄い切れ味だ。魔物が弱かったと言うのもあるが、まず剣が強い。銅の剣の比ではない。
これならスライムナイトも、ホイミスライムも一撃で倒せるかもしれない。奴らに引導を渡してやる。
その後、他のキリキリバッタの攻撃を軽くかわし、一撃で斬り倒していった。
更に進んでいくと、おおみみずやお化けねずみ、おおなめくじが現れたが、無傷で、しかも俺一人で倒していった。

464 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:20:02 ID:ntQ3MXfL0
しかし、ここで中ボス様の出現となり、さすがに流れが止まった。
4匹の人食い蛾が俺達の行く手を阻む。
いや、中ボスではないだろうが、俺は蛾が苦手だ。ゴキブリに次ぐ脅威の存在である。
とりあえず剣を構えてみるも、中々前進できない。足の震えも止まらない。
俺が躊躇していると、人食い蛾Aが俺に狙いを定め突っ込んできた。
俺の真後ろにいたエテポンゲを盾にし、何とか危機を免れる。本当に弾除けになってしまった。
打ち所が悪かったのか、顔面に直撃を受けたエテポンゲは気絶してしまった。
抵抗しない便利な盾に仕上がったので、エテポンゲを盾にしながらジリジリと人食い蛾に接近する。
人食い蛾の体当たりが次々にエテポンゲに命中する。普段役に立たないからこうなるんだ。
まあ、直接触れずに攻撃すれば問題ないんだよな…。
俺は覚悟を決めて人食い蛾Aに斬りかかる。
次の瞬間、俺の鋼の剣は人食い蛾Aを真っ二つに切り裂いた。
間髪入れずに人食い蛾Bにも斬りかかる。
よし、2匹纏めて倒せた。案外楽だ。このまま残り2匹も倒してやる。
人食い蛾Cに斬りかかろうとするが、様子がおかしい事に気がついた。
人食い蛾Cの体から、紫色の怪しい光が放出されている。
光が俺の方に迫ってきたので、丁度意識を取り戻したエテポンゲを再び盾にする。
紫色の光がエテポンゲを包み、すぐに消えてしまった。
「………フハハハハ!!!人がゴミの様だ!!ハッハッハ!!!」
突然エテポンゲがとち狂いだした。目が完全にイっている。
とりあえずこの光に触れたらヤバイと言う事は分かった。この戦闘でエテポンゲは、盾という嫌な役を二回も引き受けてくれた。素晴らしいゾンビじゃないか。
その後、紫色の光を放たれる前にはやぶさ斬りで特攻し、2匹とも撃沈させた。

465 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:20:47 ID:ntQ3MXfL0

更に歩みを続けていると、何やらグビグビと妙な音が聞こえてきた。
「グビグビグビ……ああ、うめえ。なんてうめえ雫なんだ。」
グビグビグビ、と言うのがなんか笑えたので、今の言葉を深く心に刻み込んだ。
その声の正体は、魔物だった。
青い怪物、虫と言うより怪獣に近い容姿の魔物が、少し大きな部屋の奥にあるツボになみなみと入っている雫を飲んでいる。
隙だらけなので、俺は後ろから音を立てない様に近づいた。
「おっと、もうちょっと待ってろ。今喉が渇いてんだ。」
ブラディーポ(魔物の名前)がそう言って、再び雫を飲み始める。
この野郎、気付いてたのか。相当な使い手だ。
いや、それより敵に対して待ってろ等と言って、本気で待ってくれるとでも思ったのか。
が、この魔物の余裕がちょっと恐かったので、俺は待つことにした。

「ふぅ、うまかった。喉も潤った事だし、今度は空腹を満たすか。さあ来な。食い殺してやる。」
ブラディーポが不気味に微笑む。珍しくエテポンゲが戦闘体勢に入っている。相当強い魔物だと感じたのだろうか。
「ルカニ!!」
ブラディーポがそう言った直後、俺の体が青い光に包まれた。
「おい、まずいぞ!ルカニってのは防御力を下げる呪文だ!」
エテポンゲがそう言った瞬間、素早いブラディーポの頭突きが俺の腹に命中した。
口から多量の血を吐き、俺はその場に倒れこむ。
痛い。死ぬかと思った。幾らなんでも強すぎだ。やはりエテポンゲの言うとおり、ルカニというのは防御力が下がる呪文なのか。
痛みを堪えて目を開けると、ボロンゴが今まさにブラディーポに噛みつこうとしていた。

466 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:21:20 ID:ntQ3MXfL0
「スクルト!!」
ブラディーポの体が赤い光に包まれる。畜生、また何かしやがったな。
ボロンゴの鋭い牙がブラディーポの腕に襲い掛かる。
が、腕を傷つけるどころか全くの無傷で、逆にボロンゴが弾き飛ばされてしまった。
恐らく、今度は自分の防御力を上げる呪文を使ったのだろう。守りは完璧と言う事か。
今度はエテポンゲが飛びかかる。無駄だ無駄だ。一撃で殺されるぞ。
「行くぜ!秘技・マッスルダンス!」
次の瞬間、エテポンゲがふらふらとし始めた。何やってるんだあいつ。
不規則な動きにブラディーポが混乱している。
エテポンゲとブラディーポの距離が1m程まで近づいた瞬間、エテポンゲはブラディーポにタックルを放った。
しかも効いている。ブラディーポが尻餅をついた。
更に不規則な動きを続け、タックル。不規則に動き、タックル。
………酔拳のタックル版と言った所か。まあ効果があるのなら何でもいい。
しかしこいつ強い。ボロンゴが攻撃しても無傷だったのに、こいつの攻撃は普通に効いている。
ブラディーポがかなり苦しんでいる。これはいけるんじゃないか?
「ち、畜生…くらえ!」
次の瞬間、ブラディーポの目が光りだした。眩しい光を放つ。
「うがあ…目が…!」
エテポンゲが目を押さえて苦しんでいる。今の光で目がやられたらしい。
「グフフ…よくも今まで散々やってくれたな…死ぬがいい!」
ブラディーポの鋭い爪が、エテポンゲの身を次々に切り裂く。
何度も切り裂かれ、エテポンゲは遂に倒れてしまった。
「これから一匹ずつ食い殺していってやるぜ…覚悟しやがれ…!」
ブラディーポが、エテポンゲをドカドカと殴る。完全に遊んでやがる。
この危機を切り抜ける方法は一つある。が、成功率は限りなく低い。
…もう、これはほとんど諦めていた。今やっても無理だったら、俺は完全に諦める。
ブラディーポの拳が、容赦なくエテポンゲに襲い掛かる。
もうそろそろ死ぬ頃かと思ったのか、ブラディーポは爪をたて、激しく振りかぶった。

467 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:21:53 ID:ntQ3MXfL0

バギ!!!

次の瞬間小さな竜巻が現れ、ブラディーポの体を巻き込んで激しく身を切り刻んだ。
呆然とする俺、竜巻で吹っ飛び、苦しむブラディーポ。
できた。遂にできた。呪文を使う事が…。
ヒャッホウ!!!と叫びながら立ち上がる。恐らくこの世界に来てから、一番のハイテンションだろう。
フハハハハ!!!とキチ○イのの如く笑いながら、ブラディーポに斬りかかる。
ブラディーポは怪我で立ち上がれなかったので、俺の鋼の剣は容易にブラディーポの体を斬り刻んだ。
攻撃の手を休めずに斬り続ける。ハイテンションで興奮状態だったせいか、いつも以上に強く剣を握り締めて斬り続けた。
7.8回攻撃したところで、ブラディーポは動かなくなり、消滅した。
俺の頭は呪文の事でいっぱいで、そんなことはどうでも良かった。
「うう…」
エテポンゲが死にそうな声をあげ、さすがに正気を取り戻した。
エテポンゲは爪でズタズタに切り裂かれ、瀕死状態だった。
まだ薬草は十分にあるが、敢えてホイミを試みる。
ホイミ!!!
エテポンゲの体が淡い光に包まれ、瞬く間に傷が回復した。
これで、同時に二つの呪文を習得してしまった。
見ろ、俺にできない事などない。俺は天才d
俺はエテポンゲと肩を組みながら地上に戻った。ミドルテンションならこんな事は絶対にないだろう。

468 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:22:25 ID:ntQ3MXfL0

城に戻った俺は、英雄として歓迎された。
虫を倒したぐらいで英雄扱いじゃたまらんが、ブラディーポは格段に強かったのでまあいい。
夜、城は宴会でとても賑わっていた。
酒を勧められるが、酒はにおいだけでも気分が悪くなるので、オレンジジュースをチビチビと飲んでいた。
それにしても凄く豪勢だ。さすがは城の料理、と言ったところか。
変態王は酔っ払い、フンドシを脱ごうとするが、兵士にとめられた。
フンドシは、地下の魔物を倒してくれる奴を探す為にしていたと思っていたが、よく考えたら他にも腐る程方法がある。
あれは趣味だったのか、と今確信した。
エテポンゲは酔い潰れて寝ている。ボロンゴもエテポンゲに無理矢理飲まされて、起きてはいるが動けない状態だ。
夜11時、俺はエテポンゲとボロンゴを引き摺り、宿屋で眠りについた。

Lv9
HP53
MP7
武器:鋼の剣 鎧:鱗の鎧 兜:木の帽子
呪文:ホイミ、バギ
特技:はやぶさ斬り

469 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/22(火) 15:28:43 ID:IJIVrbe4O
>>460
だから一気に書けと何度言ったr(ry

470 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/22(火) 18:06:27 ID:k0eoM1jG0
そうそう。ギャグはヘタに手を入れず、
勢いでそのまま書いた方が新鮮ですが
SSはまとめて投下した方がいいと思うよ。その方が自然と推敲する機会も増えるしね。

471 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:10:25 ID:6acPFOxR0
次の日の朝、変態王から宝の地図を貰った。
いや、地図はいらないからこの場で宝が欲しい。よこせ変態。
城の地下にある宝箱も持っていっていいと言った。そう言えばちらっと見た気がする。早速取りに行く事にした。



地下3つの宝箱の中にあったのは、5000G、魔法の聖水、小さなメダルだった。
因みに5000G札には盾を持った赤紫の豚の絵が描いてある。
俺達は変態王の城を出て、更に東へ突き進んでいた。
遠くに次の村が見えてきた頃、魔物に遭遇した。
…出た。スライムナイトとホイミスライム。
きやがれ。リベンジだ。そのニヤニヤした顔を真っ二つに斬り刻んでやる。
「イオ!」
スライムナイトがそう叫んだ直後、俺の周囲が爆発する。ガードに徹する俺。
かなりの痛みはあったものの、以前ほどではなかった。これならいける。
俺は鋼の剣を握り締め、ホイミスライムに一直線に突っ込んだ。
俺の鋼の剣は、ホイミスライムの頭から足を真っ二つに斬り刻んだ。
ホイミスライムは、悶絶する暇も叫ぶ暇もなく、絶命してしまった。
ふう、と溜息とついたところで、スライムナイトが襲い掛かってきた。
俺はすかさずバギを唱え、怯んだところを剣でぶった斬る。
あっけない。弱すぎる。いや、俺が強くなりすぎてしまったようだ…。
と調子に乗っているとまた強い魔物にやられかねない。
さっきバギを唱えた時すかさずと言ったが、実際は3、4秒かかってしまった。初級呪文でこれではダメだ。最終的には1秒以内に抑えたい。

472 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:10:56 ID:6acPFOxR0



村についた。大きな池。池を泳ぐ鯉。大きな石版。築100年のボロ家。
いや、最後の一つは確かではないが。
18、9歳ぐらいの金髪の青年が、池の鯉を捕まえて「今日の晩飯だ!」と言っている。アホか、何やってんだ。
暫く見ていると、青年が家の前で待っていた妹っぽい少女に鯉を渡し、「お兄ちゃんが毒味してね。」と言われている。ゲラゲラ。
今朝、変態王から宝の地図を貰ったが、実はこの町の真北に宝が眠っている塔があるらしい。
城から村までそれ程時間はかからなかったし、体力も温存しているので、今日の内にさっさと塔を攻略する事にした。



正午に差し掛かった頃、俺の目の前には巨大な塔が聳え立っていた。宝が眠っている塔だ。
塔に入ろうとするが、早速問題が発生した。
扉が開かないのだ。盗賊の鍵も鍵穴に合わない。どうしたものか。
暫く考え、俺の考えは一つに纏まった。



壊 し て し ま お う 。




473 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:11:54 ID:6acPFOxR0
俺は腰を深く落とし、まっすぐに扉を突いた!
ドガァン!!!
扉にパンチをふち込んだ瞬間、轟音と共に衝撃波で扉が吹っ飛んだ。
扉の奥で待ち構えていた骸骨兵が吹っ飛ぶ。一石二鳥だ。
エテポンゲとボロンゴがビビっているが、気にしない。
俺は早く宝を手に入れる為、早足で塔に入っていった。

足が痛い。
塔は広さはあまりないが、階段が多い。と言うか階段しかない。螺旋階段が只管続いている。もう300段ぐらい上がったのではないのだろうか。
まあ塔の敵はマンドリルや腐った死体、ブチュチュンパなど大した事はないので楽なのだが。
それよりさっきから気になる事がある。
この塔は最上階にしか天井がないので、塔の上の方まではっきり見えるのだが、10m程上にある階段の所に魔物が見えるのだ。
ただの魔物じゃない。茶色の岩の魔物、ゴーレムだ。
昨日城の城下町で旅の戦士がゴーレムの話をしていたが、そいつはゴーレムに一撃で殴り倒されて命からがら逃げてきたらしい。
その戦士は見るからに旅に慣れた強そうな戦士だった。
エテポンゲに任せるか?任せておいて俺とボロンゴで先に行くか?
等と考えているうちに、いつの間にかゴーレムの目の前に来ていた。
ゴーレムは指をポキポキと鳴らし戦闘準備は万端で、「バッチリ殺してやるぜ!」と言った感じだ。その岩の中に本当に骨が入っているのか?
いや、突っ込む所が違う気がするが、テンバっているので正常な思考ができない。
こっちはまだ戦闘態勢に入っていないのに、突然ゴーレムの鉄拳が降り注ぐ。
間一髪で避ける。どうやらスピードはない様だ。見た目通りだな。

474 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:12:26 ID:6acPFOxR0
パーティで一番スピードのあるボロンゴが、ゴーレムの頭に速攻で噛み付く。
ゴーレムは頭を押さえて悶えている。意外に弱いんじゃないか?
余裕だな、と思って鋼の剣を振りかぶった瞬間、ゴーレムが俺に圧し掛かってきた。
物凄い重圧で悶え苦しむ俺。この重さだ。並の痛さじゃない。
エテポンゲがヒャッホウ!と言いゴーレムに圧し掛かる。
いや待て、ゴーレムにもダメージがあるだろうが、それ以上に俺が痛い。
やめろお前。何度も踏みつけるな。いてて、お前ぶち殺………
次の瞬間、ゴーレムのエルボーがエテポンゲに襲い掛かる。
エテポンゲは直撃を受け、5m程吹っ飛んだ。物凄いパワーだ。
ゴーレムが更に重圧をかける。なんか体がミシミシいってるんだが。まさか骨が折れるなんて事はないよな。
ボキッ!
左腕に激痛が走る。ヤバイ。曲がってはいけない方向に腕が曲がってしまった。
ゴーレムが不敵に微笑む。野郎、なめやがって。
方法がない訳ではない。が、バギ程度では吹っ飛びそうにないので、また新しい呪文を使わねばいけないのだ。幸運が3度続くのだろうか。
ま、何でもいい。気楽にやろうぜ気楽に。
台詞と状況が全く合っていない気がするが、取り敢えずやってみようか。
俺が唱えた呪文、それは…。
スカラ!!
何も起こらない。ゴーレムも一瞬怯んだが、再びニヤリと笑い重圧をかける。
ええい、イメージが悪かったか。やはり戦車の弾の直撃を受けて無傷、というのでは無理だった。
いや、普通に考えて十分なんだが。もっと強そうなものは………。

475 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:13:04 ID:6acPFOxR0
!! これだ!
スカラ!!
次の瞬間、俺の体が赤い光に包まれた。
成功だ。さっきまで悶える程痛かったが、今は十分耐えられる程度だ。
イメージしたのは、ゴキブリを踏み潰して精神的に無傷、というものだ。
ちょっとズレている気がするが、使えれば何でもいい。
俺はボロンゴに、ゴーレムに噛み付く様指示した。
ボロンゴの鋭い牙がゴーレムに襲い掛かる。
3、4度噛み付いたところで、ゴーレムは叫び声をあげる。かなりのダメージを受けている。
俺がバギでトドメをしようとした瞬間、エテポンゲのタックルがゴーレムに直撃し、絶命した。
「ヘッヘッヘ、俺俺、俺がゴーレムを倒したんだぜ。」
得意気になるエテポンゲ。その憎たらしい顔に鉄拳をぶち込んでやろうか、と思った。
自分にホイミをかけると、腕が元通りに戻った。普通に動く。

最上階に着いた。しんどい。500段は登った。足が震えている。
最上階の中央には、黄金に輝く宝箱が置いてあった。
俺は早速開けてみる。鍵がかけてあるかと思ったが、普通に開いた。
中には、小さな棒が入っていた。何か書いてある。
「アイス棒 あたり」
……………。
嫌がらせか?変態王の嫌がらせか?それとも別の奴か?
俺が怒りで震えていると、後ろから足音が聞こえてきた。

476 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:13:40 ID:6acPFOxR0
「おい、そこに入っていた宝を置いていきな。」
そこには、確かに化け物がいた。
パンツにマスクに斧…。ば、化け物め…。また変態か?
変態が自分語りを始めた。
名はカンダタで、世界中に子分がいる大盗賊らしい。
いや、聞いてない。というか、お前の子分になりたいなんて、余程のアホだな。その子分達。
「タイマンだ。来い。」
カンダタが斧を構える。タイマンとは、見かけによらず正々堂々としている。
いや、普通に考えて3対1で戦おうとは思わないか。
こいつは恐らく戦士系。そして俺は魔力が切れた。となれば、確実に肉弾戦になるだろう。
カンダタが激しく斧を振りおろす。速い。俺は紙一重で避けた。
この野郎、見かけによらずスピードがある。さすがは盗賊だ。
はやぶさ斬りでも、俺がわずかにスピードが上回る程度だった。
はやぶさ斬りは攻撃力が低いので、何度攻撃しても倒せない。体力を消耗するばかりだ。
痺れを切らし、俺が渾身の一撃を与えようと剣を振りかぶると、カンダタはその隙を突いて素早く斧を振り下ろした。
ズシャッ
俺の腕が切り落とされる。しまった。これで五体不満足になってしまった。今後人々に出会う度に、哀れみの目で見られるのだろう。
いや、それどころではない。出血が凄い。失血死してしまう。
俺は袋から薬草を取り出し、かじった。
ナ○ック星人の如く腕が生える。良かった。体液の様なものは出なかった。出たら精密検査をするところだった。

477 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:14:31 ID:6acPFOxR0
俺はカンダタの隙を突き、素早く後ろに回りこんで首にチョップを放った。
その場で膝をつくカンダタ。
俺は腰を深く落とし、まっすぐに相手を突いた。
ドガァン!!
カンダタの背中が反り返り、その場に倒れて気絶した。
腕を切られたお返しに、脇腹を思い切り蹴る。カンダタはゴロゴロと転がり、下に落ちてしまった。
……………。
ちょっと待て。ここ高さ何十mもあるんだぞ?そこから落ちてしまったと言う事は…。
……………。
悪かった。殺すつもりはなかったんだ。安眠してくれ。
塔を降りる前に再び宝箱を確認すると、小さな鍵があった。
確認しておいて良かった。宝箱の大きさの割に小さいからわからなかった。
何の鍵かは分からないが、一応貰っていく。
その後、カンダタの事で暗い気持ちになり、満身創痍の体を引き摺ってゆっくりと塔を降りた。
一階でカンダタがでかい口をあけていびきをかきながら寝ているとも知らずに。

Lv12
HP38/66
MP1/18
武器:鋼の剣 鎧:鱗の鎧 兜:木の帽子
呪文:ホイミ、バギ、スカラ
特技:はやぶさ斬り、正拳突き

478 :未成年の旅・書き手 ◆BlH5qivf3A :2005/11/23(水) 12:38:53 ID:i0TDHCO50
連投する暇がないんです!うちの学校もうすぐ期末なんで・・・。
部活やらなにやらで下校したら六時だし、何より金がないし・・・。
ごめんなさい!

479 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 12:46:34 ID:ptUJEpIA0
厳しいようだが、中の人のテスツやらブカツやらは正直どうでもいい
実生活で忙しいならさらっとそう書けばよろし
あまり中の人を前面に出されると萎えるよ

480 :未成年の旅―11 ◆BlH5qivf3A :2005/11/23(水) 13:11:20 ID:i0TDHCO50
光を帯びている自分の手。現実とは思えない光景だ。少し動揺しながらも、集中を切らさない。
「いい感じだ。もう一息!頭の中で火の玉をイメージして。」
聞こえた事を素直に受け止め、頭の中で火の玉をイメージする。もっと大きく、もっと・・・・。
「いまだ!放てっ!!」
サーベルトの威勢良い声にあわせて、<しましまキャット>にむかって火の玉を投げ付けた。
小さい火の玉だったが、この<しましまキャット>を倒すにはちょうど良かった――いや、ちょうど良過ぎたのだろう。
ギャンッ、という短い悲鳴が聞こえたかと思うと、<しましまキャット>は青い光になって消えた。

「・・・・す・・・・・。」
「はあ?酢?そんなもん持ってな」
「すっごいよ、カイト!!!!よくやった!初心者でここまで威力の強い<メラ>は初めてみたよ!!」

『・・・・・・あの火の玉は<メラ>って言うのか・・。』
サーベルトの興奮に驚きつつも、自分の手から出た火の玉に自分も驚いた。
マッチを擦って出す火や花火のような火とは違う、まさしく神聖な・・・そんな物だった。しかし、それと
同時に海斗の心には、自分の手で生き物を焼き殺してしまった、そんな気持ちが生まれていた。

481 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 16:28:18 ID:kkKqobG90
連投の意味を勘違いしてる件について

メモ帳でもワードでもいいからそこに書き溜めして一気に投下せい

482 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/23(水) 19:51:11 ID:aqOONmEG0
第二部
魔人軍団が本格的に進行を始めてから数ヶ月、事態を重く見たとある町の城の王は一人の男を
王座へと呼んだ
「何でしょうか国王」
たくましい体つきをした男が王へと
「オルテガよ・・もはや魔人達に対抗できるのはおぬししかおらん。」
「はい、呼ばれたときから感づいてはいました」
「すまぬオルテガよ、つい最近子供が生まれたばかりだというのに・・・」
オルテガは何も言わずに城を出て行った
一つの小さな家、歴戦の戦士オルテガの家
「あなた・・・」
「すまない、魔人達に対抗するために旅立つことになった・・・・・・」「
女性は静かにうなずくと生まれたばかりの子供の方を向く
「あの子の名前、アレルってどうかしら」
「いい名前だ、良い子に育つよ・・・」


数日後
「オルテガよこの剣を持って行くとよい」
一本の剣がオルテガの手に渡る
「これは・・・・すばらしい吸い込まれそうだ」
「その剣はおぬしが旅立つと聞いたときに村中の鍛冶や達が一睡もせずに作り上げた物だ」
ふと横を見ると数人の鍛冶やがこちらを向き腕をくんでいた
「ありがとう、それでは行ってまいります!」
息子アレルに、妻に、みんなに見送られ戦士オルテガはアリアハンを旅立った

483 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/23(水) 20:17:03 ID:aqOONmEG0
同時刻魔王ゾーマの城
「そういう訳でありまして、全て順調に進んでおります」
俺はゾーマに現在の状況を説明を一通り言い終える
「うむ、よろしいそなたには褒美として魔界の装備をやろう」
ゾーマがそう言うと、俺の前に剣と鎧と盾が現れる
「この装備は?」
「これは地上の勇者に対抗するために作られた武具だ、今のおぬしなら十分使いこなせるだろう」
「ありがとうございます、それでは」
俺は魔界の装備を受け取るとルーラを唱え地上の城へと移動する
「そうじゃ、おぬしの要望通りバラモスとオロチは地上に派遣しておいたからのう」

俺は魔人城の王座に座っていた
「さて、次はどうするか」
するとバラモスが言ってきた
「噂によると、オルテガとサイモンと言う勇者が旅立ったそうだが・・・」
「そんな奴ら、所詮俺の敵ではない放っておいても問題はないだろう」
「それより侵攻を優先すべきだ、次は・・・・ジパングにでもするか」
ジパング・・・・日本、いやな思い出だ

HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)





484 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 20:41:11 ID:JlHM33B80
>>ローディ
超ワラタ
ナイス

485 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 21:18:26 ID:bkgFJ+k60
うおぉぉぉ!!!
いつの間にか4の人帰ってきてたのか!
おかえりなさい。ずっと楽しみに待ってました。
自分のペースでいいので、どうか頑張って下さい!

486 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/24(木) 21:56:27 ID:wckWfrDR0

いまさらですが点呼
ROM専です

487 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/26(土) 00:01:11 ID:ilBwQmgJO
保守ついでに 9

488 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/26(土) 11:03:00 ID:PMx/VrYG0
ジパング、黄金の国・・・・・日本
「さて、どうするか」
俺はつぶやきながら作戦を考えていた
「魔人王、ここは私に任せてくれ」
そう言ったのはオロチだった、そしてオロチはその姿を人間の女性の姿へと変える
「私に考えがある、どうかお任せを」
ことわる理由もないし、何より自信に満ちあふれている、ここは任せておくべきか・・・・

サマンオサの城
次はここを攻めるっと言いたいところだが、ここの王は全世界とつながりを持っているらしい・・・下手に殺せばそれこそ
こっちが追いつめられてしまうかもしれない
王を殺さず国を乗っ取り方法は・・・・!
「そうだ、ボストロールの奴は確か変化ができたはず、これは・・・・使える」
ボストロールを呼び説明する
「まず一般人に変化し町に入り込む、そして城の前にまできたら近衛兵にでも化けて城には入り込む、
そして王の寝室まで入り込む、そして王をできるだけ騒がれないように取り押さえるんだ、その後は地下室にでも閉じこめてお前が王になりすまし、
他の国と連絡を取り、うまいぐあいに俺たちが有利になれるように動かす、会話の内容は俺がそばについてアドバイスするからその通りにすればいい」
「ああ、わかりましたぜ魔人王様、これが終わったら褒美はたっぷりくださいよ」
いいぞ、サマンオサの王は上世界の中でも立場は上!、これが成功すれば上世界を占領するのも近くなる
HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)


489 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:05:58 ID:tt0bIaSSO
もょ「おきろ!タケ!」
タケ「ん、んあっ?」
もょ「お、おまえリアちゃんになにをした?」
タケ「いきなりどないしたんや〜?こっちは眠いのに。まだ夜明け前やで。」
もょ「おれたちのベッドでリアちゃんがねているぞ。」
タケ「あっ…ああ…それなりの事情があるから説明するわ。まず井戸に連れていってくれ。マジでメッチャ眠いわ。」
もょ「しかたがないな。」
昨日はリアが確かサマルにキッツイ事を言われて凹んでいたんだよな。
リアは事情を話しはしなかったが一部始終を見ていたから大体は説明できる。
もょもとが聞いたら驚きを隠せないだろうが無理もない。しかしわかりしだい話すと約束してしまった以上は嘘はつけない。

タケ「…っと言う訳なんよ。」
もょ「そうなのか。しばらくはしらないふりをしていたほうがいいかもな。」
タケ「そうやねん。もょがどう思うか意見を頼むわ。」
もょ「おれがおもうにはサマルとリアをふたりっきりにさせないことがさいていじょうけんだな。そうでもしないとパーティがバラバラになる。」
タケ「上手くさせるにはそれが最善策やろ。今の所はな。どっちにしても俺らとサマルが一緒におるのがリアに危害を食わさずに済むな。」
もょ「きまりだな。タケ、きょうはたのんだぞ。」
タケ「まかしとけ。」
井戸で顔洗って部屋に戻り、着替えて準備をしている時にリアが目を覚めた。
リア「おはよ〜☆もょもとさん。」
タケ「おはよ。行き先が決まったから早く着替えておいで。」
リア「うん!」
少しは元気が出たみたいだ。良かった。
もょ「なにニヤついているんだ?タケ」。
タケ「な、何にもあらへんわ。このドアホ!」
もょ「なにあせっているんだ?おまえ、おんなのこにはやさしいじゃないか。」
タケ「あんまり気にすんなや。それにな、もょ。仲が良い女の子には優しくしないとあかんで。」
もょ「そうなのか。」
もょもとのやつ変に冷やかしやがって。可愛い奴め。

490 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:07:10 ID:tt0bIaSSO
もょ「しかしきょうはどこにむかうつもりだ?」
タケ「昨日酒場で情報集めた結果、サマルトリアから西にある洞窟に向かう事や。なんでもお宝があるらしいんよ。」
もょ「そうなのか。いくかちはありそうだ。しかしあぶなくなったらいつでもかわるからな。」
タケ「ありがとうな。二人が来たら早速向かう事にするで。」
しばらくした後サマル、リアが来て目的地を話した。
リア「何か面白そうだね!」
サマル 「いいんじゃないかな。もょ。」
タケ「だろ?じゃあそこに向かうぞ!」

道中、モンスター達が襲ってくるのだが、今の俺達にとってはこの近辺では敵無しだった。サマルが鎖鎌で先制攻撃をし、俺やリアがその後に攻撃をするというスタンスになった。
タケ「なかなか調子が良いじゃないか。サマル」。
サマル 「キミが鎖鎌を買ってくれたお陰だよ。」
タケ「リーチ範囲が剣よりも長いから、先に攻撃しやすいみたいだな。」
しばらく歩いていくうちに関所っぽい所が見えた。
リア「あっ!ローラの門だ。」
タケ「へぇ、あれがローラの門なのか。」
もちろん知ったかぶりである。
リア「あの門をくぐるとムーンペタって言う街があるらしいの。」
タケ「なるほどな。それにしてもリアちゃんは物知りだな。」
リア「えへへっ☆ありがと。」
ムーンペタに向かうには関所っぽい所を抜けないと無理みたいだ。
それにしても昨日の出来事が信じられないくらいにサマルとリアが仲が良い。
サマル 「リア、大丈夫かい?」
リア「私は平気よ。頑張ろうね。お兄ちゃん!」
仮面夫婦ではなく仮面兄妹と言うところか。やっぱリアは無理しているかもしれないな。話している間に目的地っぽい場所が見えてきた。
もょ(タケ、あそこのどうくつか?)
タケ(そうみたいやな。)特にこれといったトラブルは無く、洞窟に到着した。


491 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:08:12 ID:tt0bIaSSO
松明に火を灯火し、俺達は洞窟に入った。

洞窟に入った俺達は探索をしているのだが部屋数?が多くて戸惑った。
道は一本道だが宝箱がある部屋は嬉しいのだが(って言っても手に入れたアイテムは対した物はないのだが)外れだったらちょっと腹が立つ感じだ。

もょ(タケ。ここはほんとうにおたからがあるのか?)
タケ(すまん。ここには凄い宝があるらしいんやけど…)
もょ(おくまですすんでみないとわからないな。)
タケ(ああ。恩にきるわ。それにしてもあの荒くれ共帰ったらヌッコロス!)

敵はバブルスライムやキングコブラ達は対した事は無かったのだがここで嫌な敵が現われた。

ラリホーアントだ。最初はアイアンアントの赤レンジャイか?と思って攻撃したのだが、甘かった。奴は魔法を唱えた。

ラリホー。

やばいッ!効いてしまったみたいだ。このまま眠っては…あれ?なん…で…

俺は寝てしまった。


もょ(タケ!だいじょうぶか?)
タケ(あ、あれ?あの赤いやつは?)
もょ(おれがたおしたよ。)
もょもとが言うには俺だけラリホーをまともに食らいサマル、リアは回避したらしい。もょもとが俺の代わりに行動してくれている訳だ。
タケ(す、すまん…)
もょ(しばらくおれにまかせておけ。)
タケ(しかし、サマルやリアにはバレてないやろな?)
もょ(ああ。ふたりにはごまかしたからな。しんぱいするな。)
ちきしょー腹が立つぜ。あんな赤レンジャイに振り回されるとは…



492 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:09:31 ID:tt0bIaSSO
もょもと、リア、サマルの順番で順調良く進み、最深部まで進んだ。奥には変わった宝箱があったのだが…
リア「ついにお宝がみつかったね!」
もょ「しかしわながあるかもしれないな。ふたりともせんとうじゅんびだけはしておけ。」
サマル 「うん…」
もょもとが宝箱を開けたら銀の鍵を手に入れた。
しかし、意外な事が起きた。緑色のアイアンアント=軍隊アリが集まってきたのだ。数は10匹以上はいる。
どうやら宝箱の中身を取り出したらモンスター共が来る仕掛けの様だ。
サマル 「う…うわぁ…」
リア「もょもとさん!どうしよう!?」
もょ「ちからをあわせてかえりうちにしてやろう!」
もょもとの掛け声で3対10のバトルが開始された。サマルは鎖鎌、リアは魔導士の杖で攻撃したのだが敵は確かに一撃で倒せる。
奴等は応援部隊を呼び出し、逆に数が増えるのだ。
リア「はぁ…はぁ…」
サマル 「こ、これじゃきりがないよ…」
もょ「くそっ…」
三人とも息が上がっている。まして戦闘開始時より倍以上敵が増えているのだ。
三人の戦意が無くなる前に手を打たないとまずい。
宝箱の中身を取り出したために軍隊アリが出てきたと言う事は…
タケ(もょ!聞こえるか。)
もょ(ど、どうしたんだ…?)
タケ(銅の剣を宝箱の中に入れるんや。)
もょ(な、なんだって?そんなことしていみがあるのか?)
タケ(説明している暇はあらへん!早くせえ!)
もょ(わ、わかった。)
もょもとが銅の剣を宝箱の中に置いたら宝箱が勝手にしまった。
タケ(これであいつらが増える事は無いはずや。もょ。体力は大丈夫か?)
もょ(ああ。しかしサマルがかなりやばいな。リアもうごくのがやっとってかんじだ。)
タケ(それならリアに指示して俺達だけでやっちまうか。)
もょ(わかった!)
リアとサマルに休ますように指示をし、残りの軍隊アリを相手にする事にした。

493 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:12:16 ID:tt0bIaSSO
しかし1対20の戦いだ。本当にいけるのだろうか?
もょ「こいっ!」
もょもとの掛け声で斬り始めた。軍隊アリ達も飛び掛かるのだが、常人離れした判断能力には叶わなかった。
面白いほど斬り込んでいった。リアルベルセルクを体感している様だった。

残りは5匹になったのだがさすがにバテてきた。そろそろ交替だな。

タケ(もょ!早く代われ!後は俺がやる。)
もょ(まだだ…)
タケ(何言ってるんや!?)
もょ(タケがいなければおれたちはぜんめつしていた。たよるわけにはいかない!)
タケ(アホ!意地張ってる場合やないやろが。)
もょ(たのむ。ここはおれにまかせてくれ。)
タケ(しゃーないな。もょに任せるわ。絶対に失敗だけはするなよ!)
もょ(サンキュ…)
しかしもょもとが体力的には危ないのは事実。切り返すスピードが落ちている。
さすがに攻撃を受けるようになり、傷口も多くなった。本気でヤバイ。
もょ「はぁ…はぁ…」
ここで意外な奴がフォローしてくれた。サマルだ。
サマル 「大丈夫かい?もょ。」
もょ「サ、サマルはだいじょうぶなのか…?」
サマル 「もょが時間を稼いでくれたお陰で回復できたよ。僕に任せてね。」
サマルは魔法を唱えた。

サマル 「ホイミ。」



494 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:13:25 ID:tt0bIaSSO
何と傷口が回復したのだ。おまけに疲労が結構マシになっている。
もょ「たすかったよ。ありがとう。」
サマル 「まずは残りの敵達をやっつけないとね。ギラッ!」
サマルがギラを唱えると炎が軍隊アリ達を包み込んだ。焼くつくすまではいかなかったが効果はあったみたいだ。
リア「私も忘れないでね!ギラッ!」
リアがギラを唱えると残りの軍隊アリ達を焼きつくした。魔力はリアの方が強いみたいだ。
もょ「ふたりともさいしょからなぜまほうをつかわなかったんだ?」
サマル 「いやぁ非力な僕やリアでも敵を倒せたからね。安心しきっていたよ。まさか敵がうじゃうじゃでるとは思わなかった。」
リア「もょもとさんが宝箱の罠に気が付かなかったら危なかったね。ありがと、もょもとさん。」
もょ「そんなことないぞ。これはみんながちからをあわせたけっかだぞ。」
サマル 「そうだね。もょ。」
リア「うん。」
洞窟を脱出し、サマルトリアに戻った。
もょ「これからどうする?」
リア「ムーンペタに向かってみようよ!」
サマル 「そうだね。父上にローラの門を開けてもらうように掛け合ってみるよ。」
もょ「わかった。きょうはおれだけやどやにやすむよ。」
サマル 「いいのかい?王族であるキミがそこまでしなくても…」
リア「それに親戚じゃない。遠慮しなくてもいいのに〜」
もょ「ちょっとひとりになりたいきぶんなんだ。たのむよ。」
サマル 「無理には言えないね。わかったよ。じゃあまた明日。」
リア「またね、もょもとさん。」
サマルとリアと別れて宿屋に向かった。

495 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:14:48 ID:tt0bIaSSO
部屋に入ったとたんにもょもとが倒れたのだ。
タケ「もょ!しっかりしろや!」
もょ「ああ…すまん…」
タケ「無茶したらあかんやん!なんでや?」
もょ「おまえばかりにはまかせられないからな…」
タケ「アホか。一心同体なんやから協力しあってなんぼやないか。」
もょ「サマルがいったようにタケがいなかったらわなにきがつかなかったんだ。」
タケ「常に冷静になって判断しただけやで。」
もょ「それに…きがつかなかったおれじしんにはらがたつのさ…」
タケ「あのな〜自分を責めてもしゃ〜ないやん。」
もょ「なぜタケはそのようにいえるのだ?」
タケ「俺が思うには一人一人の長所を活かす事が大事やと思うんよ。」
もょ「ちょうしょを…?」
タケ「ああ。もょは剣術がパーティーの中で一番巧いしサマルは回復呪文、リアは攻撃呪文が得意みたいやからな。」
もょ「タケもつよいじゃないか。」
タケ「多分もょと勝負しても俺が負けるやろ。それなら戦術や状況判断能力を活かすのが俺の役目やと思ってる。だからもっと自分に自信を持った方がええで。」
もょ「はやとちりして…その…わるかった…」
タケ「気にするな。これが適材適所っていうやつや。頼りにしてるで。もょ。今日は特訓をしなくてええからゆっくり休む様にしとき。」
もょ「そうするよ。タケはどうする?」
タケ「俺が代わりに特訓しとくわ。途中で代わったしな。明日は俺に任せておきな。」

もょもとが休み、俺も特訓して休む事にした。今日の特訓には何か手応えがあった。しばらく頑張ってみるか…


496 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:16:00 ID:tt0bIaSSO
もょもと&タケ
Lv.8
HP58
MP 0

装備E.青銅の剣
  E.皮の鎧
  E.鱗の盾
  E.木の帽子
特技
かすみ二段
強撃
はやぶさ斬り(もょもと専用)
チェンジ(眠った時、マヒした時など人格を交替する事ができる。)



497 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:24:37 ID:tt0bIaSSO
>>ローディ・魔神・海斗
GJ!がんがれ。超がんがれ。
他のみんなも気軽に(屮゚Д゚)屮カモーン

498 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/26(土) 23:38:55 ID:tt0bIaSSO
ほす

499 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/26(土) 23:39:47 ID:tt0bIaSSO
ほす

500 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/26(土) 23:41:00 ID:tt0bIaSSO
                     人人人人人人人人人人人人
                    <                  >                   <   5 0 0 ゲ ッ ト ! ! !  >
                    <                  >                     Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`

  ,ヘ.,'´ ̄ヽノl   __    iヘヘヘ   ,ヽ,' ニニ、ノ   .,'::::::::ヽ     /'/i/!   ,'´ ̄丶   ,'´ ̄ヽ
  ヽ )〔===〕ノ  /=( 0 0l   ,'w=0=n  )ノ ;>O<ミ   (ミ::ミ::ミ:::)   ノヾ/、リ フ  'y-w、 ゝ  /ソメ(ヘ  i
  l_,!,,´∀ノ   |@|,,゚Дノ  レ,,゚ー゚)ノ  ミソ,,゚дノ   (´ー`リミ  (ヽ(゚∀゚ bノ  ('(д゚;ヾ,/)   (゚ー゚;リ∩
   / ⊃⊃   ⊂ V ⊃  (|丶:;;|'    (| ∀l)  <ヾ ,へと|    '丶;;;/ つ   `,ヘ ,ノ    (|l;;! ,ノ
  ノ,ハ_ハ,〉     |===|   ノ:|===|    |===|    ヽゝ、ノ|    ⊂_ノ   (/、ヽ>     |l::丶>
   U U     し' J     U U  .   (/´U     し' ヽ)      ヽ)      U      し`J


501 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/26(土) 23:58:48 ID:WMm6XER50
塔を出た後、村に戻り一泊してから更に東に向かった。
塔の宝箱にあった鍵について村人に聞いたが、結局有力な情報は得られなかった。
爆弾ウニパン(7G)を食べながらだらだらと歩いていると、急に口の中が爆発した。
口から血が大量に出る。エテポンゲがゲラゲラ笑っているがそれどころではない。薬草で一命を取り留めたが、まだ口の中が痛い。このパン、爆弾入りかよ。何て物を売りつけるんだボケが。
取り敢えずエテポンゲを殴り倒した後、パン屋の主人に怒りを覚えながら歩いていると、山賊ウルフが目の前に立ち憚った。
7匹もいる。まずい。2、3匹ならなんとかなるが、この数は流石にきつい。
7匹が一斉に俺に襲い掛かってくる。
ちょっと待て。時代劇とかでもこういうのは一人ずつ斬りかかって……ぶべら!!
腕を、腹を、太ももを、次々に斬られる。ヤバイ。出血が凄い。
バギを唱えようとするも、山賊ウルフの連続攻撃に邪魔される。
ボロンゴが7匹の内の1匹に噛み付く。エテポンゲもマッスルダンスで2匹相手に応戦する。
山賊ウルフの戦力が分散したので、俺は素早くホイミを唱え、立ち上がって2匹を相手にする。
数が多く多少苦戦したものの、大きな怪我はなく無事に全滅させた。
ようやくチームワークが取れてきた様だ。エテポンゲも本気を出せばかなり強い。




502 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/26(土) 23:59:25 ID:WMm6XER50
昼過ぎ、城に到着した。
変態王の城とは違い城下町はなく、少し小さく感じた。
変態王の城と同じく中に自由に入れるらしいので、遠慮なく入る。
城に入る前に、棺桶を引き摺った青い服を纏った剣士とすれ違ったが、気にしない事にしよう。
兵士がエテポンゲを悪い魔物と勘違いした。エテポンゲが「ぷるぷる!僕悪い魔物じゃないよ!」と気持ち悪い笑顔で言っている。益々怪しい。
と言うかエテポンゲは一応人間だろ。自分で魔物認定しやがった。なんて奴だ。
城の中には、人が住んでいた。城の中で料理を作っていたり、ベッドで寝ている民間人がいる。
それにしても怪我をしている兵士が多い。そこら中の兵士が包帯を巻いている。医療室で寝ていたり、怪我が深く死んでしまった兵士もいるらしい。一体何があったのだろうか。
二階への階段の所で、兵士が道を塞いでいた。
「ん?お前も希望者か?」
兵士がそう言った後、大剣を構える。何だ、やる気か?
「死にたくなければやめておけ…。」
エテポンゲがそう言い、拳を構える。台詞が少しかっこいいと思ってしまった。大分毒されている様だ。
「ほう、相当腕に自信がある様だな…行くぞ!」
兵士が自分の身長を優に超える大剣で斬りかかる。俺は鋼の剣で大剣を止めた。
俺は余裕の表情を保つが、実は手が痺れている。当然だ。あの大剣に、こんな細い剣で対等に戦える訳がない。
俺が兵士の出方を窺っていると、城に引き篭もる自堕落人間達が、周囲に集まってきた。
いや、自堕落人間がどうかはわからない。社会に貢献している人達ばかりだったら、謝る。正直すまんかった。
「うおおー!!始まったぞー!!」
「やれー!!ぶち殺してやれー!!」
罵声の様な叫び声が飛び交う。
今分かった。ここに住んでいる奴らは極端にストレスが溜まっている奴らで、こうやって旅の戦士達が兵士に殺される姿を見て楽しんでいるんだ。
つまり、俺はこいつらのストレスを解消させる為だけに殺されるんだ…。

503 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:00:08 ID:WMm6XER50
殺される訳にはいかん。こっちも本気で殺しにかかる。
俺とボロンゴとエテポンゲが一斉に突撃する。
「ちょ、お前ら!普通は正々堂々と一対一でたたk…」
問答無用で斬りかかる。三人の攻撃を一気にくらい、兵士は大量の血飛沫をあげると共に倒れた。
「き、貴様ら…卑怯だぞ…。」
「ずるい、卑怯は敗者の戯言。勝者こそが正しいのだ。戯け者が。」
エテポンゲが兵士の顔を踏んで、二階に上がっていく。何だか屁理屈の様な気もするが、まあいい。
山賊ウルフ戦の怒りをぶつけているのかも知れないな、と思いつつ俺も二階へ上がった。

自堕落者の住居二階から更に階段を上がり三階へ行くと、兵士二人が扉の前に突っ立っていた。
「ここにいると言う事は一階の兵士を倒した様だな。腕に自信はある様だ。だが、二人ではどうだ!?」
城の兵士スコット、ホリディが大剣を構える。またか。今度は観客がいないのに、また処刑か。
「やけておけ。お前らと俺とでは、格が違いすぎる。」
再びエテポンゲが妙にかっこいい台詞を言う。ヤバイ。かっこ良すぎる。俺を盾にしていた頃とはまるで別人だ。
が、さっきの様にはいかないだろう。今度は二人だ。どうしても戦力が分散してしまう。
ボロンゴとスコット、エテポンゲとホリディが一対一で戦い、俺が呪文で二人を援護すると言う作戦を立てた。
作戦通りに事が進んでいく。ボロンゴもエテポンゲも、大体互角と言った所か。
相手の実力が分かったところで俺がバギやスカラで援護をすると、徐々に戦況が有利になってきた。
「ベホマラー!!」
スコットがそう叫ぶと、スコットとホリディの傷が瞬く間に回復した。

504 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:00:40 ID:WMm6XER50
「ふはははは!!甘く見るな!!」
兵士二人の大剣が、ボロンゴとエテポンゲの身に襲い掛かる。
更にスコットがバイキルトやルカナンを使い、ホリディもうまい所でスコットをかばうので、さっきまでとは一転し、一気に不利になった。
そろそろ俺が直で戦う時が来たか。
取り敢えずホリディはボロンゴとエテポンゲ二人で戦わせる。俺は一人でスコットと戦う。
宝の塔からここに来るまでに、密かに練習していた技があった。まだ完成には至っていないが、やってみる事にする。
俺は右手で剣を水平に持ち、精神を集中させる。
ギラ!!
俺の左手から小さな炎が現れる。単体にダメージを与えるメラとは違い、広範囲に効果がある呪文だ。
これを単に兵士にぶつけるだけではない。
炎を纏った左手を刃に近づけると、刃が炎で覆われた。
ギラと剣が合体して火炎の剣ってとこかな…更に…
こいつが火炎斬り!!!
スコットに斬りかかる。俺の鋼の剣は、スコットの左腕をいとも簡単に切り落とした。
腕をもがれてその場で悶え転がるスコット。まあ薬草で腕が生えるからいいだろう。
俺が開発した火炎斬りは、燃え盛る炎で肉を焦がし、刃で骨を断つ技である。普通に斬るより遥かに威力がある。
俺は攻撃の手を休めず、スコットの右足を火炎斬りで切断した。
「がはっ…ま、まいった…!」
スコットが薬草を取り出してかじる。すると左腕と右足がブチュブチュグチョと奇妙な音をたて、徐々に生え出した。生え方にも色々パターンがある様だ。いや、そんなギャグ的要素はいらん。
ボロンゴ達もホリディを倒した様だ。流石に二対一ではかなわないだろう。
「どうやら相当の実力者の様だ…。分かった。王様の所に案内しよう。」
ついてこいと言われる。何だ、今度は王直々に処刑か?そこまでして処刑したいのか?


505 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:01:19 ID:WMm6XER50

王座の間には、王と王紀、大臣、兵士長がいた。王の前まで連れて行かれる。
「この者たちは試験に合格した者です。連れて参りました。」
「ごくろう、下がって良い。」
試験?何の試験だ?王直々に殺す価値があるかどうかの試験か?王は殺人鬼か?
様々な疑問が思い浮かぶ。一体何が始まるのだろうと緊張していると、王が口を開いた。
「君の様な若者が、洞窟の魔物を倒したいとは珍しい。感心な若者だな。」
洞窟の魔物?何の事だ?俺は知らんぞ。帰してくれ。
「だが、その前に兵士長ブラストと戦ってもらう。いいな?」
「今度は兵士長か…。ブラスト、貴様にも見える筈だ。死○星が…。」
ちょっと待て。状況を考えろエテポンゲ。今までの兵士達とは訳が違うんだぞ。
「甘いな…。世紀末の覇者ブラストが返り討ちにしてやろう。」
兵士長はノリが良かった様だ。助かった。

兵士の訓練場に案内される。ここでブラストと戦うらしい。
「三対一で来い。それで俺に勝てないと言う事は、洞窟の魔物にも勝てないと言う事だ。」
金髪の兵士長ブラストが大剣を構える。この隙のない構え方から、何となく風格を感じた。
「行くぞ!!」
ブラストは物凄いスピードで接近し、エテポンゲの腹を斬った。
「うぐ…あ………!」
エテポンゲがその場に倒れ込む。エテポンゲはそのまま気絶してしまった。
「おや、さっきまでの勢いはどうした?」
ブラストがニヤリと笑う。こいつ、今までの兵士達とはケタが違う。

506 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:01:50 ID:WMm6XER50
俺はギラで剣に炎を纏わせ、スカラを俺とボロンゴに使って万全を尽くした。
俺とボロンゴは二手に分かれ、ブラストの左右から一気に突っ込んだ。
「甘いわ!!」
ブラストが回し蹴りを放つ。俺とボロンゴは吹っ飛ばされ、壁にぶち当たった。
さて、ここまで実力の差を見せつけられて、後はどう対抗しよう。策がない。
俺が壁にもたれかかって苦しんでいると、ブラストがこちらに近づいてきた。
ブラストが俺の前までくると、拳を強く握り腰を深く落とした。
これは、正拳突きか!?力勝負なら負けん!
俺も素早く立ち上がり同じ様に腰を深く落とし、ブラストが拳を突き出すと同時に俺もまっすぐに相手を突いた。
ドガァン!!!
お互いの拳が衝突すると同時に、二人とも吹っ飛んだ。
俺も痛かったが、ブラストもダメージを受けている。満更失敗でもなかった様だ。
ダメージが回復したボロンゴが、悶えているブラストに噛み付く。
俺は立ち上がれないので、バギで遠距離攻撃を試みる。
ブラストのダメージが蓄積されてきた。よし、倒せるかもしれん。
いつの間にかエテポンゲが意識を取り戻したようだ。ブラストに接近していた。
「よくもやりやがったな…死ねぇ!!」
「だが断る!」
エテポンゲがブラストを殴ろうとした瞬間、ブラストが五月雨剣を放つ。
ブラストの大剣は、エテポンゲの体を次々に切り刻んでいった。
エテポンゲが再び気絶する。こいつ、今回はやられ役だな。王や兵士長の前で偉そうな事を言うからだ。
座った状態で五月雨剣を放つとは、まだまだやる気らしい。

507 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:02:27 ID:LZBGXTCc0
「少年よ、だらだらと戦っている暇はない。次の一撃で決めよう。一対一だ。」
俺が指名される。まあ確かに長期戦は面倒なので、俺は了承した。
俺とブラストが部屋の中央で対峙する。
「行くぞ、はああ!!」
ブラストが大剣を構えて突っ込んでくる。
バギ!!
俺は突っ込みながらバギを放ち、怯んだ所に火炎斬りを放った。
「ぐわあぁぁ!」
ブラストはその場に倒れこんだ。
「き、貴様、卑怯だぞ!呪文を使うとは!」
ブラストが切れている。が、俺は冷静に反論した。



ずるい、卑怯は敗者の戯言。勝者こそが正しいのだ。戯け者が。



言ってやった。言いたかったんだ。気分がいい。
エテポンゲがパクるなと喚いているが、ブラストが納得したので万事解決だ。


508 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:02:59 ID:WMm6XER50
王に話を聞くと、どうやら南の洞窟に魔物がすみついていて危険なので、城と砂漠を繋ぐ洞窟を開放できないらしい。で、魔物を倒して死体を棺桶にいれ、城に持ち帰れとの事だ。
城に入る前にすれ違った剣士は、先に魔物に倒しに行った奴らしい。という事は一刻も早く奴に追いつかなければならないので、宿屋で休んでる暇はない。エテポンゲの鉄拳混じりの交渉で、ブラストから薬草とエルフの飲み薬を得た。ブラストは泣いていたがそこは軽くスルー。
防具屋で鉄の鎧と鉄兜を買い、薬草とエルフの飲み薬を飲んで万全の状態で城を出た。

Lv14
HP75/75
MP25/25
武器:鋼の剣 鎧:鉄の鎧 兜:鉄兜
呪文:ホイミ、バギ、ギラ、スカラ
特技:はやぶさ斬り、火炎斬り、正拳突き

509 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/27(日) 00:35:36 ID:IBpf149q0
正直かなり面白い。
文才ある人はイイね。
つか、DQ全シリーズごちゃまぜなのもイイね。
次の目的地とオチが楽しみになるんで。

510 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/27(日) 12:15:09 ID:nn/C0JIVO
>>ローディ
エテポンゲがいい味出ているな。ワロスw
>>レッドマン
もょもとの今後が楽しみだ。

511 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/27(日) 16:43:33 ID:SQ3eFBKC0
「なるほど、しかしサマンオサの王よそれでは我々は魔人王の手助けをしてしまうのでは?」
変化で王に変身したボストロールに、変化の杖で秘書に変化した俺が、小声でアドバイスをする
「いえ、これは魔人王に協力するのではなく協力したとみせこんで、内部から攻撃をするのです、協力すると言えば本拠地も教えてくれるでしょうし」
「しかし、奴がそこまで教えるとは思えんがね」
「いえ必ずうまくいきます!現に今までだって私がいったことに間違いがありましたか?」
「・・・・・・・・・・・・」
名演だ!完全に他の奴らは信じ切っている
「わかりました、今回もあなたに任せましょう」




「よくやったな、熱演だったぞ」
「いえいえ、魔人王様の助言のおかげですよ」
続けざまにゆってくる
「これで俺のトロール特戦隊の件は」
「ああ、許可しよう」
「いやっほぉぉぉぉう」
ボストロールは大はしゃぎで走り去っていった
HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)


512 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/27(日) 19:07:33 ID:SQ3eFBKC0
はぁはぁ」
勇者オルテガの周りには無数の魔物の死体が倒れている、そして最後の一匹の骸骨剣士とにらみ合う
「ちぁ!」
オルテガは一気に踏み込み切り裂く
骨を切り裂かれた骸骨剣士は苦しみながら告げる
「はぁ、確かに貴様は強いが魔人王様は遙かに強い、彼は剣技において長けている、ぐふ!」
骸骨剣士はその場に静かに倒れた
「魔人王、いったいどんな奴なんだ」

彼は再び歩き始めた、ネクロゴンドを目指し

HP:200/266
MP:50/50
Eオルテガの剣 E覆面 Eパンツ
呪文:ライデイン・ベホマ・バギクロス
特技:なし




513 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/28(月) 00:12:53 ID:M1sh3thmO
まとめサイトの人はいないのかな?
良作が沢山出てきているのに…

514 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 00:59:39 ID:Zv3ZUynx0
昏い夢から目が覚めた。
大きな天蓋からは日が差し、小鳥が囀る。
朝。
よく寝た。寝過ぎでダルい。
欠伸をし、身体を伸ばしてから朝の業務(トイレ、洗顔、一服)を済ます。
周りを見れば、木製の箪笥。まだ点いている蝋燭。木で縁取られた大きな窓。
そういえばここはフレノールの宿なんだっけ。
昨日のことなのに、何故か遠い記憶のように思う。
ベットに座り、手にした黄金の腕輪を取り出す。
それは瀟洒なデザインの小さな腕輪だった。
朝日に翳すと名に恥じない輝きを放つ。
はめてみるとぴったり腕に吸いついた。
鏡に合わせてみる。結構、似合わないかも。
外してまじまじと眺める。手で転がしてみる。
フレノールの墓守は、これは町の宝。これを巡って争いが起こり、洞窟に封印。腕輪は魔法を増幅出来る力が込められていると言っていた。
それを聞いたブライは珍しく顔に表情を出し、魔力が込められている武器防具はあるが、魔力を増幅させるものはこの世界にあるかないか。それならこれが狙われてもおかしくない。と感心したように言った。
そんなご大層なものがどうしてこんな辺鄙な場所にあるかは定かではないが。
ふう。と溜め息をついた。


515 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:02:28 ID:Zv3ZUynx0
あたしは、この腕輪が何に使われ、最終的には誰の手に堕ちるか知ってる。
それだけじゃない。
アリーナ達がこれから何処へ行き、何をし、誰が倒れて誰と出会い、何に立ち向かって行くかすら知ってる。
知っているからこそ、ここでどうにか食い止めたかった。
本当のところ、取りには行きたくなかった。これは人の目には決して触れてはならぬものだ。
出来れば。一生このまま。
このたいそうな代物が、あの偽姫の対価には割が合わないと思う。
正直、腕輪をあのまま封印出来るなら、1人の命など亡くなってもいいとさえ思った。
薄情?冷たい?何言われても構いはしない。
これすら表舞台に出なければこの世界の何千、何万の命が脅かされずに済むのだから。
いっそ、隙をみて。あのマッチョと黒装束を倒せたら。
そしたら手の中に残った腕輪はまた封印すればいい。白龍の代わりに盗掘者を迫害し、護り抜ける強靭な者も共につけて。
懸念をよそに、黄金の腕輪は一定した輝きを放ちながら、あたしの手の中で遊ばれている。


516 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:07:19 ID:Zv3ZUynx0
入浴場へ向かった。
なにしろ3日だか風呂に入っていない。汗と土埃と返り血を浴びたこの身体。周囲1メートルは近づかないほうが無難である。
温泉ではないが薬草が湯船いっぱいに入っており、薬草特有の香りで癒やされた。計2時間程は浸かってた。長いと言うなかれ。3日分の垢落としにはまだ足りないぐらいである。
さっぱりした後は牛乳を飲みつつ一服をした。
人さらいから与えられた時間は一週間。今日で3日目。まだまだ時間はある。
久々にゆっくりする時間が持てそうである。
「アミー?いる?」
バコンっとドアを開け、アリーナがノックもせず入ってきた。
「…アリーナさんよ。ここはあんたんちじゃないぞ。どーすんのよドアぶっ壊して」
「私のせいにしないでよ。きっとこれ、寿命だったのよ」
まだ真新しいのに勝手に寿命にされてたまるか。
今し方ドアだったものはただの木の一枚板として床に伏せっている。
「あんたまだ生きていたんだね」
「ちょっと殺さないでよ。いたって私はピンピンしているわよ!ほらこの通り!」
「ちょwwおまww外でヤレwww」
部屋の中で身体を動かすアリーナを止めた。


517 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:09:30 ID:Zv3ZUynx0
あんなにべろぼろだったのに今では普段通りに回復している。ザオリクが効を奏したか。
「ふぅ疲れた」
「部屋の中で暴れろとは一言も言っておらん」
「だって2日も寝込んでいると身体が鈍ってしょうがないのよ。一緒に身体を動かしに行こうって誘いにきたの。ブライはまだ寝てるしクリフトは勉強してるし」
「へぇ、ブライまだ寝てるのか。床ずれしなければいいけど…って、2日寝込んだ…?」
「そーよっ。今が2日目の朝」
指を折って数えてみる。5時くらいに寝たとして、6、7…。
「17時間位寝てたってことかぁぁ!ちょw激しく寝杉www」
そしたらこのだるさが理解出来る。それだけ睡眠をとったってことは身体は余程疲れたってことだろう。
今日は3日目ではなく4日目か。それでもあと3日ある。
ちなみに一週間は自分のいた世界と同じ7日間。
それまで時間があるとお互い同じ考えをしていたようである。
「時間はまだあるし行きましょうよ!練習相手になってね♪」
「髪を梳いてから行くから下で待ってて」
はーい、と元気よく部屋を出ていくアリーナを止めた。
「あと…ドア壊したこと宿主に伝えてね」


518 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:15:42 ID:Zv3ZUynx0
外に出て、空気を肺いっぱいに詰め込む。
青い空、白い雲。雨の日がないんじゃないかっていうくらい今日もいい天気である。
フレノールの町は偽姫がいなくなった後、通常の暮らしを送っていた。
まぁそうか。いつまでも宿の前でいない姫に声援を送っているわけにはいかない。
が、野菜を刈るそこらのおばちゃんたちの話に耳を傾ければ、
「お姫様がさらわれちゃったんだってねぇ」「やっぱお姫様ともなると悪いやつにさらわれちゃうもんなんだよ」
手を動かしながら会話もする。器用である。
「わたしはお姫様じゃなくて良かったよ。どうせさらわれるなら白馬に乗ったおうぢさまがいいねぇ」「あんたにはお姫様じゃなくてもさらわれないわよ」「いやだ、この人はこういうこと言うわね」
手をはたはた振りながらあっはっはとデカい声上げ笑う。
おばちゃんたちの井戸端会議はこの世界でも同じ様である。
「あの女の子はさらわれちゃったけど、要求されたものをとりにいったから大丈夫。これで女の子は無事だったらいいわね。今頃何されてるのかしら…」
アリーナが思いつめる。と、はっと思い出したように言う。
「アミ、そういえば黄金の腕輪は誰が持っているの?」
「あたしが持っている」
宝玉から取り出し、見せた。
「これが黄金の腕輪ね。ふぅん。まあ綺麗だけどこれくらいのものならサントハイムの宝物庫にゴロゴロあるけど。これを欲しがるなんて何でかしら…」
あんたは墓守と話した時のブライの話を聞いてなかったのか?


519 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:17:44 ID:Zv3ZUynx0
かくがくしかじかと話すと、ふーん。と素っ気ない答え。駄目だこりゃ。
フレノール郊外。
広々とした畑以外は一面草原。花が大地に彩を添える。遠くに目を凝らせば霞がかった海の向こうに集落とおぼしき色とりどりの屋根が見えた。
草原に海からの風が渡る。
正直身体を動かすのは苦手である。
今までの戦闘の中では呪文さえ使えれば魔物を倒せると思ってた。事実倒してきたし、また違った用途にも活用してきた。
回復呪文も習得したし、味方自分の怪我を治すことも出来た。
が。
魔力が尽きたらただの足手まといになるのはいやだ。という考えもあった。
まぁ実際その場面があって足手まといになったし、聖なるナイフを持っていてもただ振り回すっきりでミス連発だった。
あとでアリーナにパンチ連発されたけど。
忙しかったから無理だった、というのは言い訳にすぎない。時間など作ろうと思えば作れる。ただ、まとまった時間を得て一気に習得したかった。
「じゃあ、いい?まず腕立て500回」
「…はい?」
「私のいつもの日課のメニューだけど?」
…体術を教えてくれとは言ったがあんたのトレーニングメニューをやりたいとはいっておらん。
「あの…護身術をお願いします」
体術でも二種類ある。
一つはアリーナみたいな力で押せ押せのパワープレイ。
もう一つは相手の力を利用し、ことを上手く運ぶ。つまり護身術みたいなもん。
あたしは力がないか弱い乙女なので後者を選んだ。


520 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:21:54 ID:Zv3ZUynx0
「あの…護身術をお願いします」
体術でも二種類ある。
一つはアリーナみたいな力で押せ押せのパワープレイ。
もう一つは相手の力を利用し、ことを上手く運ぶ。つまり護身術みたいなもん。
あたしは力がないか弱い乙女なので後者を選んだ。
「護身術ぅ?!つまらないものやるわねぇ。やっぱり拳炸裂!蹴りが飛ぶ!肉が潰れるぐしゃりとした音と!ベキボキ折れる骨!肉弾戦はそうじゃなくっちゃ!」
力説する彼女。
いや…あの…。
お姫様がいうセリフじゃないんですけど…。
☆アリーナ先生による護身術講座☆
〜〜〜開始〜〜〜
基本動作から。
「そうそう…うんうん…こうして…そう」
アリーナの動作を見よう見まねで行い、おかしい場合はあたしの身体の形を訂正する。
教え方がうまい。間違っていても怒らないし、口での伝え方も適切。
そこそこ形が完成すると、今度は応用動作。
相手の力を使って倒す方法。
一通りの形が出来たらアリーナが相手役になる。失敗すると彼女の本気入った拳と蹴りが身体に入る。
身体で覚えるってゆーか痛みを身体で覚えるってゆーか…。

521 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:24:34 ID:Zv3ZUynx0
まぁ二度と間違えないようにするにはいいかも…。
〜〜〜終了〜〜〜
夕方。
「はぁ〜楽しかったわ〜!人に教えるっていうのも新鮮でいいわね!」
額から流れる汗を腕で拭いながら彼女。
「勉強になったよ。ありがとう」
額から流れる血を腕で拭いながらあたし。
「さぁ帰るわよ。明日も特訓!またお願いね」
自分から言い出しといてやだとは言えないから多分明日も付き合うんだろうな。
町へ向かってゆっくり帰りだす。
明日はきっと全身筋肉痛だなと思いながら。


522 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:33:06 ID:Zv3ZUynx0
あ!すいません!519と520、二重カキコになってる!今度は気を付けるorz

523 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/29(火) 09:07:19 ID:et8+J8QN0
>>519
× かくがくしかじか
○ かくかくしかじか

524 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:22:05 ID:DGAXp37L0
かくがくしかじかじゃなかったんだ…。今まで素で使ってた。教えてくれてありがとう。
投下します

525 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:24:20 ID:DGAXp37L0
5日目。
おはよう!
すんげぇ筋肉痛!身体動きません!
それでも今日もアリーナによる護身術講座を行う。
今日は弁当と飲み物を携えて。
ということは1日中やるんだよな…。鬼だ…。
服装は鎖帷子はなく動きやすい布の服。半袖、ズボン。いたってシンプル。
アリーナは半袖とミニスカート。パンツ見えそうだが「パンツじゃないわよ。局部強化下着よ」とのこと。パンツだと駄目でその局(ryは見せてもいいのかという素朴な疑問は無視だ。
因みにクリフトは教会へ行っているし、ブライは宿で風呂に入っている。
護身用に聖なるナイフを腰に差して出かける。
今日もいい天気。
早速昨日の復習をする。
「そう、そう…うん。なかなかできてるじゃない」
アリーナが感心する。
そりゃ昨日あんなに散々身体で覚えさせられればな。いくら覚えが悪いあたしでもちったあ覚えるさ。
「じゃあもうちょっと頑張ってみよう」アリーナはにかっと笑った。あたしは既に額に脂汗を滲ませていた。
「まぁ、いんじゃない?」
お互い息荒くしていた。
あたしは動体視力はない。が、ずっと速いものを意識しながら見続けると段々だが見えるようになってきた。


526 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:27:05 ID:DGAXp37L0
アリーナの動きを見て、交わせるようにはなってきてる。
「そろそろ魔物と戦ってみましょうか。魔法はなしよ。そのナイフは使っていいわ」
アリーナの提案に頷く。今なら出来そう。
アリーナが口笛を吹くとすぐ魔物が集まった。
人喰い草。
草原と同化していたか。草木みたいな風貌だが唯一頭と思われる花の場所に牙が付いている。
それが4匹。
「はぁっ!」
気を吐きながら人喰い草に飛び付くアリーナ。早速拳を花に食らわせてる。
ごっ!
鈍い音を立て、一匹崩れる。
アリーナの勇姿を見とれている場合ではない。人喰い草の蔓が伸びてくる。
蔓を掴んで引っ張り、人喰い草の身体を自分に寄せるとナイフを頭に真っ向から突き刺す。
きゅおおおうっ
妙な声をたて、人喰い草は弛緩した。
もう一匹、パックリ口を開け、こちらへ向かってくる!
ギリギリまで人喰い草を自分に近づけてから左足を軸にし半周身体を右に回して人喰い草を避ける。
と同時に胴と思われる茎を素早く利き足で右へ蹴り流し、今までの勢いも相まって人喰い草は草原に倒れ込み、その際頭の部分をナイフで突き刺す。


527 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:33:22 ID:DGAXp37L0
片足を軸にし身体を回すという動作、バスケット中ボールを持って止まったときの行動を想像してもらえばわかると思う。
草たちが動くなったことを確認し、散らばるゴールドを拾い集めた。
アリーナ先生にはうまくいったと自分で実感出来たでしょ、と。
その通りである。誉められればそれが自信に繋がる。
それから夕方まで経験を兼ねて魔物相手の実戦が続いた。
今日は朝から筋肉痛だったけど、自分では、よく出来たと思う。頑張った自分を誉めてあげたい。
今日も宿のうまい食事と戴き風呂に浸かる。
もしかしたら自分の日にちの計算が間違ってるかなと思って夜は毎日宿の裏手を窓ごしで覗いているが、来ていたら皆を呼び飛び出そうと思っている。
今日は来ていなかった。
また明日も講座だ。今日はうまくいった。明日もきっとうまくゆく。
ベッドに入り込むと眠りに落ちた。


528 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:35:56 ID:DGAXp37L0
6日目。
今日もいい(ry
お弁当を持っ(ry
あたしは体術と呪文を使って魔物を倒す、通常戦闘に近づけた特訓をしようと思う。
アリーナも昨日は素手だったが今日は鎖鎌が握られている。
彼女は、訓練じみたものは嫌いでやはり魔物相手にしているほうが生き生きとしている。
戦いが好き。身体を動かすことが好き。自分が強くなっていく実感が持てるのが好き。という彼女。武闘家として向いているなと思う。
あたしはあまり魔物を刃物で刺し殺すのも身体を動かすのも好きじゃないから遠くからでもダメージを与えられる呪文を選んでいるけど。
もっとも理論じみたことが好きだから呪文を勉強するのは別に構わない。
それにしても不発に終わったイオ。出来るならば完成させたいなぁ。
呪文の中ではイオ系が好きなんだよね。爆発させ一撃で魔物を木っ端微塵にぶっ飛ばす!その威力、その効果!
あ、アリーナみたいなこと言っちゃった!
しばらくたつと腹時計はごはん時と教えたので休憩し、弁当を広げた。中身はパン、骨付き肉、果物など。うまそう。
飲み物にはフレノール特産バジージュースとミネラルウォーター。バジーというのは林檎みたいな実で味は林檎と蜜柑がミックスされたような味。これも美味。
以前野宿した時のように聖水を周囲に振りかけ、魔物除けにする。
他愛のない話をしながら弁当を食べる。
弁当を食べ終えるとしばらくゆっくりしていた。アリーナは寝そべって。あたしは足を伸ばして。


529 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:51:36 ID:DGAXp37L0
日も真上に上がり、燦々と輝き肌を焦がす。
草原を駈ける風。風と共に波打つ海。鳥たちが、渡っていた。綿飴のような入道雲が青空を埋める。今しかないと精一杯日差しを浴びて命育む緑の大地。
夏。
そしてもうすぐ秋がくる。ひっそり、そしてゆっくりと。
お互いしばらく黙っていた。
そして、あたしから切り出す。
「ねぇ」
「ん?」
「入道雲をみるとさ、あの上にお城があるとか思わない?お城があって、雲の上にあって絶えず動いてるの」
「…それは、考えたことなかった。街とかじゃなくて?」
「天空城」
「天空城?」
「そう。街じゃなくてお城。神様が住んでいたりするの」
「いたらいいわね」
「あ…あれ?」
「え?」
「ねぇ、あれ…あの入道雲の上、お城みたいじゃない?ほらあそこ」
「どれ?…ん〜なんか、雲にしか見えないわよ」
「そう?見えなかった?気のせいかな。ねぇ、もし、もしもよ、天空城があったら行ってみたいと思う?」
「あるわけないけどね…もしあったら…行ってみたいな。空から眺める世界は、どういうふうに見えるかな」
ふふっとあたしは笑った。
「なによぉ。夢物語に付き合ってあげたのに笑うなんて」
夢物語か。
そう思っていてもらってもいいや。
入道雲のてっぺんあたりに太陽の光を受けた天空城は白く輝いていた。


530 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:23:19 ID:BxcEwXFK0
洞窟についた頃、日は沈みかけており、辺りは大分暗かった。
洞窟に入ると、地面に布団を敷いただけの簡易な宿屋があった。
他にもテーブルや椅子が設置されている。ここにいる旅人達は恐らく、洞窟が開通されるのを待っているのであろう。
更に進んでいくと、兵士二人が道をふさいでいた。
「おや、その棺桶は…まさか洞窟の魔物を倒してくれる方ですか?」
「ああ、魔物など3秒で骨にしてやる。」
「これは頼もしい!ではお通りください!」
兵士が道を明ける。エテポンゲは普通に通っているが、これで俺達が3秒で骨にされてしまえば、全世界に恥を晒す事になる。

兵士二人がいた所から、20m程進んだ所に魔物が待ち構えていた。
ホラーウォーカーと格闘パンサーだ。王の話では、魔物はバトルレックスと言う恐竜らしいのでこいつらではないだろうが、目が血走っているので注意が必要だ。
「ギギ…コロス…。」
その上キ○ガイときたか。キ○ガイは何をしでかすか全く分からないから怖い。
「てめえらなんざ2秒であの世行きだ!!」
エテポンゲが飛びかかる。
その時格闘パンサーの目が光り、次の瞬間にはエテポンゲの腹に格闘パンサーの爪が貫通していた。
「解剖してやるぜぁー!!」
格闘パンサーの爪が、次々にエテポンゲの肉を貫く。
流石にこれだけ攻撃をくらえば死んでしまうので、俺はギラで遠距離攻撃を試みた。
俺の手先から放たれた炎は、格闘パンサーとエテポンゲを燃やした。
エテポンゲは燃えながら喚いているが、エテポンゲも巻き込むつもりだったと言うのは極秘事項だ。
格闘パンサーが怯んだところに、ボロンゴが襲い掛かる。俺ははやぶさ斬りでホラーウォーカーに対抗した。
途中、真空派など強力な技をくらった時は危なかったが、何とか倒した。
ボロンゴも結構なダメージを受けているが、どうにか倒した様だ。

531 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:23:50 ID:BxcEwXFK0
エテポンゲのダメージが凄いので、ホイミを唱えた。
が、まだ傷が癒えていない部分があった。どうやら回復量にも限度があるらしい。
エテポンゲはすっと立ち上がり、魔物達を睨みつけたかと思うと、今度はこの戦闘を遠くから見ていた兵士達にこう言った。
「おい、片付けておけよ。このボロクズを。」
そう言って、エテポンゲは先に進んでいく。
ボロクズに瞬殺されたボロクズが、ボロクズに対してボロクズとは、ボロクズ以下だな。
兵士二人は笑いを堪えていたが、敢えて言わないことにした。

丸太で川を渡ったり、バトルレックスの卵が孵化して襲い掛かってきたりと色々あったが、何とかバトルレックスの元に辿り着いた。
剣士は既に先に辿り着いており、今まさにバトルレックスと戦闘に突入しようとしていた。
それにしてもこの剣士凄いな。この魔物、体長4m以上で巨大なオノも持っているのに、冷静な顔をしている。
「行くぞ!」
剣士が激しく斬りかかる。しかし、バトルレックスの鋼の肉体は、剣を全く通さなかった。
バトルレックスが奇声をあげると、どこからともなく稲妻が現れた。
間一髪で避ける剣士。剣士の顔からは明らかに焦りの色が見え始めていた。
巨大なオノを振り続ける。剣士の方は防戦一方である。
「くっ…こんなところで時間をかけている暇はない!…イオラ!!!」
バトルレックスを中心に周囲が激しく爆発する。イオより爆発が大きく、爆発時間も長かった。
「とどめだ!はああ!!」
剣士は魔人の如く斬りかかった。その剣は、バトルレックスの鋼の肉体をいとも簡単に切り刻んだ。
バトルレックスは、悲鳴をあげてその場に倒れこんだ。

532 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:24:30 ID:BxcEwXFK0
「さて、この死体を棺桶に入れればいいんだな。」
剣士はずるずると死体を引きずり、棺桶に入れた。
「はっはっは!じゃあな!」
剣士はその場から去っていく。畜生、なんか腹立つ。
その時、棺桶がガタガタと動き出したかと思うと、突然バトルレックスがカンオケの中から飛び起きた。
「なっ…何!?」
バトルレックスは巨大な斧を振り下ろし、剣士を叩き潰した。
剣士はその場に倒れこみ、気絶してしまった。
「ググ…ツギハ…オマエラダ…。」
バトルレックスがこちらに目標を定めた。
冗談じゃない。こんな化け物と戦えるか。さっさと逃げてやる。
が、俺が逃げようとした瞬間、バトルレックスは斧を振り下ろしてきた。
エテポンゲが狙われたが、軽く避ける。
「甘いぜ!くらえ!」
エテポンゲは、口から毒の霧を吐いた。バトルレックスは霧に包まれ、毒におかされて苦しんでいる。
俺はそのスキを突き、火炎斬りを放った。
しかし、バトルレックスの鋼の肉体に俺の剣は全く効かなかった。
バトルレックスの尻尾で叩かれ、俺は壁に弾き飛ばされた。
更に突撃したボロンゴ、エテポンゲにも同じく、尻尾で弾き飛ばす。
なんてこったい。こうも好きにやられるとは。
そういえばあの剣士、イオラを使って斬りかかる時、剣からオーラのようなものが発していたが、俺もあれをすれば倒せるのではないだろうか。
やり方はわからないが、とりあえずやってみればいいんだ。適当にな。

533 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:25:04 ID:BxcEwXFK0
俺はバトルレックスに勢いよく飛びかかった。
いっけえ!ハイパーオーラ斬りだぁ!!
ガキィン!!
結果、先程と全く同じで、剣を通さなかった。オーラのようなものも出ていない。
再び尻尾で弾き飛ばされる。
立った二撃で体が動かなくなった。体中痛すぎる。
ホイミでは回復しきらないか。と言うことは呪文書に載っていた中級回復呪文「ベホイミ」の出番と言う訳だ。
俺は精神を集中させ、ベホイミを試みた。
ベホイミ!!
数秒の沈黙。ゲラゲラと笑うエテポンゲ。ニヤニヤするバトルレックス。
だめか。やはり中級呪文ともなると、初級呪文のようにはいかない。
仕方ないので、ホイミで我慢することにした。まだ体の痛みが残っている。
さて、一見どうしようもない状況に見えるが、策はある。
俺はすばやく立ち上がり、バトルレックスに向かってバギを放った。
バトルレックスは悶えている。成功だ。やはり物理攻撃に弱くても、呪文には弱いらしい。
ボロンゴはスピードでかく乱し、エテポンゲは毒を吐き、俺はバギで攻撃する。
段々弱ってきた。順調だ。そろそろとどめといくかい。
バギ!バギ!…バギマ!!
その瞬間、バギよりも一回りも二回りも大きい竜巻が現れ、バトルレックスの身を、風の刃が切り刻んだ。
どうやら成功したらしい。バギ連発の後に勢いでいけば何とかなると思っていたが、本当にできてしまった。
バギマの一撃で、バトルレックスはその場に倒れこんだ。
よし、どうやら倒した様だ。一応確認するが、ピクリとも動かない。
が、バトルレックスを棺桶に入れようとすると、突然起き上がった。
しまった、フェイントか!?殺される!

534 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:25:38 ID:BxcEwXFK0
「ググ…オマエツヨイ…オレ…オマエニツイテイク…。」
バトルレックスが仲間になりたそうにこちらをみている。仲間にしてあげますか?
はい いいえ →だが断る!
バトルレックスが土下座をしている。仲間にしてあげますか?
はい いいえ →狼牙風風拳を再びくらいたいらしいな…。
バトルレックスが泣きそうな顔でこちらをみている。仲間にしてあげますか?
…仲間にしないと先に進めないらしい。避けられないイベントと言うことか。
俺は少しビビりながらも、バトルレックスを仲間に加える事にした。
その後、帰る時に瀕死の剣士にエテポンゲが「はっはっは!じゃあな!」と言っていた。剣士の悔しそうな顔が面白かった。

Lv16
HP25/84
MP0/32
武器:鋼の剣 鎧:鉄の鎧 兜:鉄兜
呪文;ホイミ、バギ、バギマ、ギラ、スカラ
特技:はやぶさ斬り、火炎斬り、正拳突き

535 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/30(水) 08:44:41 ID:9h2z4s25O
テリー・ヘタレ君ワロスw

536 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/30(水) 09:32:33 ID:9loMHBoBO
エテポンゲのファンになってしまいそうだ!

537 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/30(水) 20:36:21 ID:55a8UySF0
アミタソも乙
すっかりファンになってしまいますた
武道会終了後も続けてくれるのかな?

538 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/01(木) 14:35:02 ID:SuhbPgHR0
537
うはwウレシスwww
武道大会後はね…4の人とかぶるから今のところ考えてはいないです。


539 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 23:03:49 ID:ugxymfum0
やれやれ

540 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/02(金) 00:54:05 ID:30BYf5G+O
4の人最近こないなぁ。
結構好きなのに。

541 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:03:02 ID:yWQFBLd40
ベットの上でオレは意識を取り戻した。
今日は日曜日のハズだから今日は寝まくるべな!と細く目を開けて
再び眠りについた。包丁がまな板と叩く音が聞こえるし、いつもの朝だ。

そう思って眠りについて何時間経ったんだろうか。
「お兄ちゃん、朝ごはんできたよ。」
と聞いた事もない優しい声に起こされた。
内心、キタコレ、妙リアルの夢だwwwwwwww
と覚醒したら2chの妹スレにでも報告しようと思いながら体を起こした。
傍には青い髪の女の子がたってる、超鳥山顔だ。正直萎えた。
萎えすぎて朝勃ちもしないくらい萎えた。んで、早く目覚まさないかなって思ってた。

「今日の夜は精霊祭なんだから早く起きて支度してよね!」
とか言ってるナニコレ、ファンタジー夢?全然把握できないwwwwww
ケツをボリボリと掻きながら、ベットから下りた。
本当、スンゲーリアルな夢だな、とかオレ思ってる。
ちゃんと眠いし、ちゃんと歩いてる、ここがどこだかまったくわからないけど。
おもむろにその女の子に「洗面所の場所キボンヌ。」とか言ってみた。
どうせ夢だし、日頃抑えてる2ch語でも使いまくるか、とか思ったんだ。
「キボンヌ?それいいね!私もつかってみよーっと!で、まだ寝ぼけてンの?」
うはwwwwwwww把握してくれたwwwwwww
というか、本当に洗面所がわからないのでウロウロしてみた。
テーブルには結構豪華なメシが並んでて、カラアゲを一つ撮み食い。

滅茶苦茶美味かったので二個も三個も食べておいた。
そして女の子に、うはwwwwテラウマスwwwwwww
と述べて、洗面所にたどりついた。蛇口がなかったので桶の中の水で洗ったら
無茶苦茶怒られた。それは飲み水だとかどうとか。
顔も洗ってサッパリして鏡を見たらオレ青い髪で超イケメンなのwwwwwwww
メシは美味いし、超イケメンだし、何よりリアルな夢だから絶対報告しようと思った。

後は、鳥山顔じゃなかったら文句はなかったのに………

542 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:23:37 ID:yWQFBLd40
「村長さんに昼前に家にきてほしい。って言われてたでしょ?
 早くゴハン食べて支度して行ってきなよー?」

と鳥山顔の女の子に言われたので
渋々身近なタンスを開けて支度をしようと思ったんだ。
(この夢はファンタジー世界で、オレはナニモノかになりきってるんだな。)
と現状をまとめてタンスをあけたら、【65Gをみつけた!】とか
視界に埋まるようにウィンドウがでてきた。凄い邪魔。
ともすれば「あー!私のお小遣い!」と横で吼えられた。

オレは超イケメンの青髪の青年で、妙に自信があったので
鳥山顔のその女の子の額にキスしてやった。現実じゃありえん。
そしたら頬を赤らめて、もー、とか言ってるの。

萌えねえって。



543 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:24:06 ID:yWQFBLd40
さておき、身支度を整えたオレは家の外に出てみた。
一瞬クソまぶしいフラッシュが起きて、なんかBGMまで流れ出した。
(見た感じド田舎なのに、BGMなんか流される村なんだなあ。)って思ったよ。
というか、なんか2Dのゲームでこんな地理を見たことあるなあ。って暫くブラブラ歩いてて思ったよ。
なんだかそんな記憶があるんだけど、全然思い出せない。
とりあえずイケメンになったオレはその辺を歩いてた鳥山顔の村娘に声をかけてみたよ。
「うはwwwwwwおはようwwwwwいい朝だねwwwっうぇwww」
2ch語炸裂、村娘は小首を傾げて「おはようございますホニャララララさん」と返答してきた。
ハ?何そのトリビアの種のアレみたいなごまかし方!って思った直後
【名前を入力してください】また視界一杯にウィンドウが広がった。邪魔だって。
入力もクソもキーボードねーし、どうすりゃいいんだ?とか思って
「わかんねー」って声にだしたら
【ワカンネでいいですか?】とか表示がでた。
「ハ?」って声を出したら、それに決定された。
決定された直後、オレはどうしても自分の名前が思い出せなくなった。激しく後悔した。
もう自分の名前は【ワカンネ】って思い込んでるんだけど。自分でもワカンネって名前なんだけど凄い不愉快。

(テラウゼエ夢だなあ、とか思ってる矢先に)
「ワカンネさん、村長がワカンネはまだこない!って息巻いてましたよ!」
とか言ってくるの、もうね、アホかとバカかと。マジでラチがあかないので
「村長んちどこだっけ?」って聞いてみた。マジわかんねーんだもん。参った。
そして早く夢が冷めればいいのに、って凄い思った。
「ワカンネさん、寝ぼけてるんですか?w」

ワカンネって言うんじゃねえッ!


544 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:43:37 ID:yWQFBLd40
「ワカンネ、お前にしては珍しく遅刻したのう。お前を拾って早数年…」
無事村長の家にたどり着いたオレはすでにとても疲れていた。
村長の家にたどり着くまでに
ツノマスクのマッチョ兄貴に精霊の鎧テラカッコヨスwwwwwwwとか言われて
イライラしてツボ蹴っ飛ばしたら、変な棒がでてきたし。
それをみた鳥山バアちゃんが、ちゃんと装備するんだよ。とか言ってくるし。
「装備ってどうすんの?wwwwwww」って聞いたら
ステータスの事をレクチャーされた。とりあえず、ステータスって呟くと
ステータス画面が出る事がわかった。
【HP24 MP0 65G 0EXP 特技・呪文ナシ。】
【ひのきの棒 布の服 ナシ ナシ ナシ】
そのほかにもなんか色々あったが何もかも記憶がぼんやりしてきた。
最早夢だろうと現実でもどうでもイイ気さえしてきた。
考えるのも億劫だ。その上村長の長い話。誰かオレを殺せ。
「という事で村の民芸品をシエーナまで売りに行ってほしいんじゃがな。」
どういう事だよ。ゴメン、オレが聞いてなかった。んで村長はテーブルの上にある
本当、なんかサンタがもってるようなデカイ袋をオレに渡してくるの。
なんでも道具袋だとか。見りゃワカるっつーの。ハゲ。
というかコレもってオレはでかけるの?明らかにこんな大きいのいらないよねエ!
とか反論する余地もなく、ウップンを溜めて村の玄関を潜った。
ダカダカダッ!て脳味噌に直接響き渡った効果音。
そして一瞬のフェードアウトの後、目を開けたら広大な世界が広がっていた―――――
クソデケエ袋をあさって地図を取り出して確かめた。

 ○ライフコッド
 △山はだの道上
 △山はだの道下
 □シエーナ

あまりのアバウトっぷりにオレははにかんだ………


545 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:54:57 ID:yWQFBLd40
2chのみんな、聞いてくれ。
先日、ものすごい勢いで魔物に囲まれた。
ものすごいってのは別にギャグでもなんでもない。マジで瞬きの間に囲まれた。

思わず痴漢男の出だしにもなるよ。いきなり茂みからスライム5匹出てくるんだもん。
というか、この状況になったやっとわかったよ、オレ。DQの世界に明らかに紛れこんじゃってるんだよ。
しかも現実チックに。スライム達が牙を向いてるもん。超おっかないんだけど。
もうすでに引き返せない、ええい、ままよ!とひのきの棒を振り上げた。
まずは体当たりをしかけたスライムにナイスバッティング。青い液体がはじけ飛んでお金がでてきた。
足元にコロコロと転がるスライム眼球に吐き気を催した。今腹をやられたらイっちまうぜ!

果たして、スライム達との戦闘は死闘を極めた。
やっぱりドテっぱらに体当たりを貰って、嘔吐。吐いてる間にスライム三匹に手足を噛み疲れて
物凄い痛い。きっとDQNを怒らせたらこの位ボロボロになるんだろうな。と思った。
体当たりをしてきたスライムを心を鬼にして踏み潰した。眼球の感触が背筋を振るわせる。
腕を噛み付いてるスライムには鉄拳の制裁。脆いんだろうか、大抵一発ではじけ飛ぶ。
足に噛み付いてきたスライムは蹴り払い、現在はスライム三匹とガンのつけあいだ。
HPを見てみたらまだHPは22も余ってる。1とか2とかになったら絶対死んじゃう。
それだけは阻止しなければ、とか思ってると
今度はぶちスライムまできやがった。しかも3体だよ、畜生。もう嫌だ。
しかしHP1とか2とかになりたくないので、オレは深呼吸を整えて


その場から一気に逃げ出した―――――

546 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/03(土) 09:30:58 ID:0Yl/qYjP0
点呼10番目

何か書こうかとは思うけどDQが思いだせん。
どこに何の町があったかとか、主人公の目的が何か、とか。
攻略本でも買ってこようか・・

547 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 12:59:20 ID:CgJ4OEmp0
6日は、昼の後はマターリして終わってしまった。
まぁいいか。たまには。強制じゃないし。
今日も宿の裏にはマッチョたちは来ていなかった。やはり明日くるんだろう。んじゃ、おやすみ。
因みにドアは直してもらった。
7日目。
昼。(二度寝した)
今日はアリーナと付き合わない。
彼女は朝早くから誘いに来たが気乗りしないと伝えると、それならまた今度ね、と早々と踵を返した。
えーっ?!やだやだー!とか言われるかと思いきや結構サッパリしているもんである。
今日は、クリフトのところへ行こうかと思ってる。別に用事はないんだけどね。
格好は昨日と同じ。動きやすく半袖ズボン、腰に聖なるナイフを差して。煙草を持って。
彼のいる部屋へノックすると、「はい」と。ドアノブをひねる。
「あたしだよ〜ん」
「おや…こんにちは」
彼は振り向き、会釈する。入り口から飛び込んでくるのは南向きの大きな窓。日が差し込み部屋は明るい。その窓の右側の机に向かって本を読んでいた。彼に近づき、本を覗き込む。
「何読んでるの?エロ本?」
「なっ何をおっしゃいます?!いきなり!違いますよ!」
顔が一気に赤くなり慌てて否定する。
「これは魔法理論本ですよ」
見せてくれたものの、文字解らず。わかりませんか、と再び机に本を置き、
「これで最近勉強中なんです。ところでどうしたんですか?」
「別に用事はないんだけど」
「そうですか」
〜〜〜終了〜〜〜


548 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:01:28 ID:CgJ4OEmp0
会話…続かないな…。ブライやアリーナとはよく喋るんだけど…。今まで会話する機会なんてなかったからかな。これならブライと呪文講座、していたほうが良かったかも。
「あ、お茶淹れましょう。昨日色々な茶葉を混ぜて飲んだんですがおいしかったので是非。ベッドに腰掛けてて下さい」
椅子をたち、いそいそと淹れ始める。彼が淹れたお茶は美味しかった。
可哀想に。あたしは大のお茶好きで茶飲みババアというあだ名があるんだぞ。飲ませたら最後だ。
またそんなあたしにお茶をくれるのでクリフトは喫茶というあだ名を命名しよう。きっと嬉しくない。
眼鏡はお茶の湯気がたつと曇るので外した。読書をするときは眼鏡をかけるらしい。
イイヨー(*´Д`*)ハァハァ眼鏡萌え〜☆
「旅は…どうですか」
既に3杯目のお茶を戴いているあたしに問う。
「まぁまぁ。クリフトは?」
「私ですか…?ええ、まぁまぁです」
………。
続かないな…。
と思いきや。
「私、小さい頃から城の教会にずっといたのであまり城の外には出なかったんですよ。たまにサランには行きましたが」
アリーナといいクリフトといい城の中にいたから肌が白いんだな。今は両方日に焼けて少しは逞しいが。
「城にいる13年間、学びうるものは全て学びました。そろそろ巡礼の旅に出たいと思っていたのです。そんな折り、我が主君アリーナ姫が旅に出たいと申し、私もご一緒したのです」
一気に巻くしあげたので喉が乾いたのかお茶を一口。


549 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:05:34 ID:CgJ4OEmp0
ん…?13年間?
「あんた今何歳?」
「私は18。5歳までサランにいました。神の道はサランにいたときに得たのです」
そうなのか…。
「ブライ様やアリーナ姫と旅。あの方達は個性が強いですからね。一緒にいて大変ですよね」
苦笑する彼。
まぁ確かにあの2人の間にごく全うなこの青年だと陰は薄くなるな…。
あたしはもう慣れたが。
「旅をしながら今は呪いを解く呪文と魔法を封じ込める呪文を勉強しているんです」
「クリフトは攻撃呪文は覚えないの?」
「覚えようと思えば覚えるんですけど今はそちらの呪文を優先したいですね」
なるほど。
今の彼の役職は神官という肩書き。ちなみに神官、神父と聖職者があるが神父は教会にいて教会で行う仕事と(解毒など)冠婚葬祭を執り行うが、神官は上記に加え政治に対して発言力を持ち、王族の戴冠式を行う。
つまり神官のほうが位は高いが如何せん本人は勉強不足です、と。
二十歳未満で神官という肩書きを貰うのはまだ早いですと謙遜している。
サランの学校を主席で卒業したという理由が判った気がする。

550 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:07:47 ID:CgJ4OEmp0
それくらいいいものを持っているならば王族と結婚権もあるのでは?と尋ねると、私は民間人であって貴族や豪族の出身ではありませんからと。
日本の天皇制ではでは血が濃くなるのを防ぐのに一般人が選ばれるのに。
また王族とは違うかな…。
目をやれば、カップに口付ける彼。珍しい、深海のような青髪に、整った顔立ち。アクアブルーの瞳を縁取るは長い睫。
がっちりとした身体付きではないが、そこそこに筋肉がついた中肉中背。背もすらっとして見た目だいたい175cm。そして、眼鏡。
ヤバい。ヤバいぞこれわ。
あたしの心の中に面妖な気持ちが湧いてきた。

551 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:11:07 ID:CgJ4OEmp0
その日の夜、あたしたちは宿の裏側で待っていた。
あたしの手には黄金の腕輪。
時刻は推定8時頃。空には青白い満月が皓々と照らし、人影を作る。
風が鳴り、森がざわめく。
「どうやら約束のブツを持ってきたらしいな」
マッチョと猿轡と縄で縛られた姫が不安そうにこちらを見ている。マッチョの後ろには数名の黒装束。
「早くよこしな!」
「これは禍いを齎すものだぞ。どうしてこんなものを欲しがる」
ブライが交渉する。
「お前らには関係ない」
低い声で威圧するマッチョ。
「…お前ら魔法の匂いがする…下手なことしたら姫の命はない」
「いいよ」
と言おうとしたが止めた。
「渡すものさえ渡せばこちらだってお前らに危害は加えない。わかるだろう?俺達がちょっと力を出せばお前らなんて軽く一捻りだ。さぁ、どうする?」
そう。
マッチョと黒装束たち。
全く隙がない。
それどころか、殺気を振り撒き、こちらに威圧感さえ与える。
ここにいるだけでも息苦しい。だが。
「これが、一体、何に使われるのか、知っているのか!」
あたしはヤケクソのように言い放つ。


552 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:13:30 ID:CgJ4OEmp0
「知らん。ただ、俺達は姫を浚い、黄金の腕輪を手にしろ。言われたのはそれだけだ」
「アミさん、渡しましょう。分かっているようですが、私たちにはかなう相手じゃないようです…。ここで私たちが戦いをふっかけても返り討ちになります」
クリフトが小声で囁く。
わかってる、わかってるよ!でも!
これは!
「アミ…渡そう。あの子を助けようよ」
アリーナが優しく諭す。
悔しいぃぃぃ!
あたしは腕輪を森へと投げた。
素早く黒装束たちは動き、森へ入ってあっと言う間に腕輪を探し当てた。
黒装束の手に月光を受けて輝く腕輪。
「確かに貰った。じゃあ姫を返してやる。じゃあな」
姫を突き放し、マッチョたちは風に消えた。
「…いくらあれが禍いを呼ぶものだとしても、必ずしもそうであるとは限らないぞ」
ブライがあたしに話しかける。
違う、そうじゃないんだよ!
それに、付け焼き刃とはいえ、体術も習ってバッチリだった。魔力もあるし、イオも習得出来たんだよ!
なのに、なのに、どうして止められなかったんだ!
あたしは悔しくて悔しくて…。涙がボロボロ溢れて、拭いさっても溢れて、鼻水すら拭かなくてグシャグシャな顔で慟哭した。
「大丈夫でしたか」
クリフトがナイフで縄と猿轡を外した。
「あ…ああ…!」
安心したのか、姫はアリーナの胸に飛び込み、泣き出した。
「怖かったでしょう」
アリーナは姫の頭を撫で、背中を抱きしめた。


553 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:17:29 ID:CgJ4OEmp0
「あ、あたしの名前は、メイ。だだの、旅芸人なの。お姫様の格好をしたら皆ちやほやしてくれるから、つい気をよくしちゃって…。悪気は、無かったの。本当に、こんなことに巻き込んじゃってごめんなさい」
しゃっくりを上げながらメイは言う。
いいのよ、と頭を撫でながらアリーナ。
「これ、お礼にもならないんだけど、あたしの宝物。受け取って」
メイは鍵を渡した。
「お迎えも来たようだし、あたし、行きます」
振り向けば、メイの同行している宿で負傷していた神官と老人が立っていた。今はもう身体は大丈夫なようだ。
「ありがとう、命を救ってくれて。ありがとう、本当のお姫様…」
アリーナから離れるとメイは涙を拭き、同行者と町を出るまでアリーナの姿を見送り、手を振っていた。


554 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/12/03(土) 21:12:11 ID:d7Jnrb4Z0
「ところで二代目よ、このことは知っているか?」
俺は剣を磨いているところにどこからか現れたバラモスに驚きながらも聞き返す。
「知っているって何が?」
「まだいっていなかったが、お前やわしのように魔の血が体内に流れている物が、
死後どうなると思う?」
俺は何も言わずにただ聞いているだけだった
「魔の血がその体内に流れるものは、死後天国や地獄にもいけずに、死んだときの苦しみを受けたまま魂だけが永遠に漂うことになる」
「そのまま続けてくれ」
「そしてそのうち精神もなくなり、魂だけが永遠に漂うことになる、永遠にな」
・・・・・
「そう言うのはもっと早くいってくれないか、今さら遅いだろ」
「いったところでお前は魔人王になっていただろうからな、お前の場合」
・・・・・・・・・・・
「それじゃあ、死後そうなるのは、俺、バラモス、ゾーマ、一代目、魔人達、か」
「いや、あの魔人達には魔の血は流れておらん、あいつらは生まれたばかりの子供達をできるだけきずかれなすように
モンスター達にさらわした子供達を魔人として教育しただけだから、魔の血は流れていない」
「それも初めて聞くな、なぜ教えなかった」
「説明したがお前が聞かなかったんじゃろうが・・・」


555 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/12/03(土) 21:45:10 ID:d7Jnrb4Z0
そういえば修行を始めたばかりの頃、そんな感じのことをいってたような
「そんなことより二代目よこの間のサマンオサの件だが、なぜ正面からたたかなかった」
「そんなことをすれば、サマンオサとつながっている国全てを敵に回すことになるし、
現に今の状況はそんな感じなんだが、今あそこをつぶせば別国に本拠地の場所がばれてしまう
かもしれないしな、それならいっそのこと内部から操ってしまったほうが楽だし、
犠牲も少ないしな」
とりあえず呼吸を整える
「それにゾーマ様から送られてくるモンスターもレベルの低い連中ばっかりだからな、
少しでも戦力は多い方が良い」
HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)


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