■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 最新50 [PR]ぜろちゃんねるプラス[PR]  

もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら六泊目

1 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/11(土) 21:30:54 ID:2kKEOzWo0
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

・スレの性質上1000になる前に500KB制限で落ちやすいので
 スレ容量が470KBを超えたら次スレを立てて下さい
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい
 (トリップは名前欄に「#(半角シャープ)+半角8文字」で出ます)
・同じスレ内で続きをアップする場合は
 アンカー(「>>(半角右カッコ2つ)+半角数字(前回レスしたスレ番号)」)
 をつけるとより読みやすくなります

前スレ
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら五泊目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1134827399/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

637 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/05/12(金) 04:05:48 ID:UxkOheUkO
>>634>>635
ありがとうございますー
真理奈の落ち込む場面がいささか急過ぎた感があるんですが、どうなんでしょう…

今小説の書き方を載せてあるサイトを見てきたんですが…
自分のは全然ダメですねorz
文章作法や物語の展開の仕方など、まだまだ足りない事だらけのようです
これから改善していきたいと思います

638 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/12(金) 08:49:48 ID:hs4CKCqw0
皆様お久しぶりです。
過去スレを見ていたのですが誤字が多すぎたために訂正したいかと思います。

申し訳ないのですがやり方を教えていただけないでしょうか?

639 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/12(金) 09:57:29 ID:XSV2sgKd0
>>638
txtにまとめてうpしたほうが早い

640 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/13(土) 00:53:02 ID:SJ39E4rBO
暇さん
展開が早すぎる事は無いと感じます
これまでの「会話中心の進行」からちょっと変わりました?
良かったです、読みやすかった
書き方は、俺はメチャメチャですけど、あらすじだけは常に変動しますが時間を割いて、完成させてます
無理に小説の定石に合わせる必要はないかと。
きっと、それが持ち味になるんだと、考えるようにしてます
支離滅裂でなければ。

レッドさん
639さんの言う通り、テキストファイルとしてアップすると良いかもしれません
現に、俺は最新版を読んでもらえるよう、そうしていますし。

職人さんが会話出来る空間が欲しいなって思った、泥酔の夜
たぶん進行度はとっても小さいとは思うけど。

保守

641 :たかはし ◆2yD2HI9qc. :2006/05/13(土) 00:58:14 ID:SJ39E4rBO
あれ、下がってなかた?
酔いってびっくりする現象を、時に起こすね

642 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/13(土) 01:01:53 ID:SJ39E4rBO
下がってたよ
これが一番びっくりした
スレ汚してごめん

643 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/13(土) 01:08:44 ID:SJ39E4rBO
しまった書き忘れ

レッドさん
一度、投稿した文字列を修正することは、2ch上では不可能です
なので書き直したテキストファイルを適当なアップローダーにアップしurlを書き込みするしか、再度読んでもらうための修正方法はありません

644 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/13(土) 12:05:37 ID:SJ39E4rBO
ごめん
何かいてんだ俺

酔って2チャンするもんじゃないね…

645 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/13(土) 17:32:43 ID:XQyn3NVz0
タカハシしっかりしろw

ほっしゅ

646 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/05/13(土) 22:07:37 ID:UZBG9UwSO
タカハシさん意見ありがとうございますw
良かったと言われれば素直に嬉しいのが投下してる者の性ですな

と同時に、自分の作品って「会話中心の進行」だったかな?と首をひねっているところですw
そういう点を意識して書いてなかったもんで…
今までは書き上げて投下する事に精一杯だったし
投下した後に自分の作品を読み返すという行為をしてないんで、これを機に読み返してみようかな

書き方も読み易さと自分のスタイルを追求していきたいと思います

同じ立場の人の意見も貴重だなぁ

647 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/13(土) 23:45:31 ID:wa8zV2v2O
ここはスレタイどうりであれば個人が作ったオリジナルなドラクエ話はおkか?


648 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/14(日) 00:11:23 ID:neUo5iwcO
ばっちこい

649 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/14(日) 10:52:42 ID:6WOHRMrNO
>>647
いろんな作品を読んでいただければわかると思いますが
DQな世界観を保っていれば完全オリジナルもOKなようです。


期待しております。

650 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/14(日) 12:22:42 ID:qC4i/g3WO
暇潰しさん
「会話中心の進行」は、なにせ酔って書いたものなので、お気になさらないで下さい
俺自身、取り留めなく読みにくい文を書いているのですから。
暇潰しさんの文は、うらやましいって思ってます。
あんまりほんとに気にしないでください


…だけど、書いてる人から感想もらうとうれしいですね

651 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/14(日) 15:19:53 ID:id66Euxq0
4のやつ遅ぇな

652 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/14(日) 18:16:56 ID:trecR29o0
定期的にでてくるアボーン透明ってまだ居るのか。

653 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/15(月) 09:48:50 ID:QYlC7Hiy0
>>639氏・タカハシ氏
ありがとう。
今後の教訓のために訂正無しで行こうかと思います。
職人同士で雑談もしたい所ですが避難所みたいなのがあれば良いかも知れませんね。

654 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/15(月) 12:45:17 ID:nwN95uxF0
>653
主人公雑談スレに、DQネタスレ避難所へのリンクがある。
そこの自治スレで、避難スレ立てていいか聞いてみればいいんじゃないかな?

655 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/15(月) 16:22:51 ID:eOcsVbdiO
あーそういうのあると良いかもしんないな。
このスレで言いたいことバンバン言っちゃうと荒れる原因になるし。

656 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/16(火) 06:56:17 ID:TMHDDqdeO
保守

657 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/16(火) 19:38:52 ID:MB1mMkPb0
避難所にお願いしようかと見てきたけど、”DQFF雑談系スレ”の避難所だった
ここは雑談じゃないからどうかなと思って、何も書かいてこなかった…

658 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/16(火) 19:49:46 ID:MB1mMkPb0
>>601
続き

●フーラルとタカハシ、その日々

「俺はな、珍しい雨の日にこの絶望の世界へ連れてこられたんだ
 でっかい魔物が、腰を抜かした俺に手をかざした瞬間
 気がついたら霧の魔物が目の前にいて、変な幻を見せられて─」



「知ってたか?
 雨は神であるルビスが降らしてたんだ
 なんでもな、魔物に聞いた話だから本当かどうかは知らないが
 人間の感情やなんてのは空のどこか、隅っこに集まるらしい
 その感情がある程度溜まると、特に怒りや憎しみ悲しみなんかは魔物を作り出すそうなんだ
 魔物を殺しても残らないのは、形作る感情が空へ散り散りになるからだ
 人間のように、俺も難しくてわからないが"存在としての肉体"を持たないらしい
 でな、そんな感情を洗い流すために神は雨を降らせていた
 だけど、ある日からピタリと雨は降らなくなってしまって、溜まりに溜まった感情から
 そう、魔王が生まれてしまった─」



「どこまで話したっけな…
 そうそう魔王だ、魔王が生まれた
 なぜ雨が降らなくなったか、それはどうやら魔王が自分を誕生させるためらしい
 魔王はすでに存在していて何かおっぱじめようと考えていた
 その為に、神であるルビスが雨を降らすのをなんらかの方法で妨害した
 さすがの俺でも、魔物から聞けたのはここまでだ─」

659 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/16(火) 19:50:32 ID:MB1mMkPb0
「お、トルネコ」
「その後、彼はどうですか?」
「ああ、少しだけど俺の話に反応するようになってきたぜ」
「そうですか、それは良かった」
「カンダタはなんだか事情があるみたいで近づかないけど」
「あの方は乱暴なので、その方がいいえすよ ホッホッ」
「まったくだな…
 しかし俺たちはいつまでこんな所にいなきゃなんないんだ?」
「さぁ… 魔物が満足するまででしょうか」
「満足? いたぶりもせず眺めてるだけで満足するのかよ
 せめて町の外へ出してほしいぜ」
「この世界は狭いと聞きます
 外に出たって面白いことなんてありませんよ?」
「狭いか、何か建物はあるのか?」
「…フーラルさん 変な考えは止めてくださいよ?」
「そんなんじゃないさ」
「そうですか?
 …とは言っても、残念ながらこの町の外の事は一切わかりません」
「じゃあ魔物にしかわからないって事だ」
「ええ、そうでしょうね
 では、また様子を伺いにきますよ」
「ああ、そうしてやってくれ─」

660 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/16(火) 19:51:34 ID:MB1mMkPb0
「よう!」
「お、カンダタ! って、なんだ傷だらけで大丈夫か?」
「実はな 外に出ようとして魔物とやりあったんだ」
「おいおい… この世界で力を魔王に吸い取られてるんだぜ?
 たとえスライムだろうが敵うわけないだろう」
「なに?! そうだったのか!」
「そうなんだよ 俺も魔物をおだてて聞いたんだが、びっくりしたぜ」
「じゃあ… あれか? 武力でどうにか脱出するのは無理ってぇのか?」
「そう、無理だ
 例え強力な魔法を使えたとしても、焚き火程度の威力しかないだろうな」
「なんだよ! ちきしょう…」
「まぁそう焦るなよ
 きっとなんとかなる このタカハシが回復すれば」
「なんだ、なんなんだその自信
 …どうでもいいけどよ、まだ目は覚めないのか」
「ああ 相変わらずだ」
「メイの事を早く聞きてぇんだが…」
「お前、相当メイって娘がお気に入りらしいな?」
「そりゃあおめぇ、娘みたいに思ってたんだ
 俺は子供に恵まれなかったからな」
「そうか…」
「だけど、本当にこいつが殺したのか、俺には信じられねぇ
 そりゃあ、聞いた時はこのやろうって思ったが…」
「仕方ないさ、誰でも自分と仲良くしてた人を殺したってヤツが目の前にいれば気が動転する
 だけど心がこんなに壊れちまってるんだ、絶対に罠かなにかだろう …事実だとしても」
「心? お前神父もやってたのか?」
「いやいや この状態、これは心だ
 たくさんの情報を扱って大勢の人間と出会ってきたから、なんとなくわかるんだ」
「そういうもんかぃ まぁとにかく、本人の口から真実を聞きたい─」

661 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/16(火) 19:52:36 ID:MB1mMkPb0
「この世界に来て俺はちょうど100日になったぜ
 お前は62日、早いもんだな
 俺たち以外の人間は生きているだけの状態だ
 だけど俺は、お前はかならず起き上がると、そう思えて仕方がない
 お前もそう感じるだろ?─」



「毎日、雨が降っていたら人間だって陰険になるよな
 だから神は時々しか降らせていなかったんだろう
 しかし、あっさりと魔王なんかに邪魔されて頼りにならねぇ神様だよな─」



「なぁタカハシ
 お前は今、どこにいるんだ?
 そんなになるほど、お前、霧の魔物に何を見せられたんだ?
 真実はなんだ?
 俺たちはいつ、解放されるんだろうな
 …この世界から解放されるってのは、死ぬ時か脱出に成功したときだけか
 まぁ、この世界じゃ死ねないから、脱出しかない─」


662 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/16(火) 19:53:44 ID:MB1mMkPb0
●意識

う… 頭が痛い…
確か霧の魔物に飛ばされて……

だめだ
何かとても大事な事を忘れてしまったみたいだ
思い出そうとすると、頭が痛い…

ここは、どこだ?
なんだろう どこかで見覚えのある、よく知ってる場所のような気がする

あれは…?
なぜかぼんやりとしか見えないな
近付くのに遠ざかってしまう…

なんだか靄だらけで先が見えないじゃないか
それにいつまでこうして歩いていればいいんだ
歩かなければ良いんだろうけど、歩かないとなんだか落ち着かない

俺は、なんでこんな所にいるんだ?
俺は俺は、なんでだ?

663 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/16(火) 19:54:33 ID:MB1mMkPb0

もう、ずいぶん歩いた
疲れはまったく感じない
でも、そろそろ止まりたい
止まって座りたい



あれは… トルネコ、さん?
俺が、いる
一緒に歩いてる 笑ってる
え? ああ、そうだな

あっちには… テリー
また俺がいる
何してるんだ?
そうか、稽古してるんだな
え? ああ、そうかな

お、カンダタさんだ
俺は… いた
オリハルコンを受け取ってる
オリハルコン、どこいっちゃったかな
え? ああ、そうだった

あれは…?
あの女性は誰だろう
俺が、なんだかだらしない顔で話してる
なんだ、なぜだか、苦しい
え? ああ、それは─


664 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/16(火) 19:55:43 ID:MB1mMkPb0
●声の主

『あなたは、この世界から元の世界へ戻ろうと旅を始めた』

『あなたは、彼との修行でとても強くなれた』

『あなたは、オリハルコンの剣を置いてきた』

『あなたは、あの女性の事を悔やんでいますか?』

え? ああ、それはもちろん
だけど、俺はあの女性に何をしたのか、名前すらわからないんだ
でも心は何かを知っていて、悔やんでいるみたいだ
その事をなんだろうと考えるけど、意思が邪魔して思い出せない
俺が俺に対して、どうやら心を閉ざしてるみたいだ

ここはすっかり暗闇に包まれてしまった
足元すら黒いし、先に見えるのは小さく瞬く光だけ
なのに俺の体は止まろうとしないんだ
止まると、もう二度と動けないような気がするから

思い出した 何をしたのか
もう取り戻せない時間 それが現実であり事実
その事を歩いて思い出し考えるからまた歩き続ける
もしかしたら答えが、歩いた先にあるんじゃないかって、愚かに思ってる
もう動かないのに、メイの時間は…
俺には歩いて、歩くことしか今は出来ない

665 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/16(火) 19:56:58 ID:MB1mMkPb0
ところで、話しかけるのは誰だ?


『私は、ルビスです』

ルビス?
なんでこんな所にいるんだ
どうして俺たちを助けてくれなかった?
……いや、いいんだ
あんたを責めても、俺が殺した事実はまっすぐ曲がることは無い

『…私は、魔王によって力を抑えられています
 あの瞬間も、魔王があなた達の行く手を阻む事が感じられた日
 魔王の力を弱めるために雨を降らせるのが、精一杯でした
 ですが雨は、全く効果が無く逆に、魔王に圧倒され止んでしまった…』

いいよ、もう
あんたはきっと、精一杯やったんだ
そして俺も精一杯やった
もう、いいだろ?
俺を元の世界へ返してくれないか?
もう疲れたんだよ
もう疲れたよ

『あの賢者、メイの事はとても残念です…
 あの娘にはあなたの事を伝え、この先も一緒に旅をしあなたの補助をしてほしいとお願いしました』

この際だから、全部、話さないか?
なぜ、俺がこの世界にいるのか
なぜ、俺は旅を続けなければならないのか

『……わかりました、お話します』

666 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/16(火) 20:00:47 ID:MB1mMkPb0
ここまでです。

酔った勢いとはいえあのようなことを書いた後で、ちょっときまずいのですが投下
もう酔って書き込みしません orz

667 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/16(火) 21:54:33 ID:9WPH85kKO
ぐはっ
寸止めかよ…
人と魔物とルビスと魔王の関係か。面白い設定だと思った

ドラクエ世界を創ったのはルビスなのに、その中から自分を超える者が現れちゃうなんて皮肉な話だよね

668 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/16(火) 23:11:20 ID:DpOJETOU0
>>654- 657
( ^ω^)っtp://corona.moo.jp/DQyadoya/bbs.cgi


669 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/16(火) 23:21:23 ID:4LwjyeawO
タカハシ&>>668
WGJ!!!!!!

670 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/05/17(水) 18:26:51 ID:Sufdtld80
>>668
避難所を作ってくれてありがとう
これで職人さんの雑談も出来るようになるね

>>667
設定を考えるのがとても楽しいです
時には、レスしてくれた方の内容がヒントになったり。

>>669
ありがとう!

671 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/19(金) 00:51:02 ID:8XIoVdv2O
あげ

672 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/19(金) 01:17:07 ID:TxzjmKWSO
仕事でひどく疲れた俺はベットに倒れた。起きたら家ではなくオラクルベリーの宿屋にいた。冒険はせずに、遊び惚けた。

673 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/19(金) 17:08:42 ID:k1igHCmq0
ククール達と別れて朝が来た。
頼もしい仲間が失って戦力的には乏しくなったが仕方がない。
特にリアが寂しそうな表情を時折見せる。

リア「…………………………」
もょ「どうしたんだ?リアちゃん。」
リア「えっ!?な、何でもないよ!」
もょ「それならいいのだが…」
リア「もょもとさん、心配かけさせてごめんね。私は大丈夫だから。」
もょ「わかった…」

リアは必死に否定をしているが素人でも分かる反応だ。やはりククールがいなくなった事は精神的にも辛いのだろう。

サマル「ドラゴンの角が見えてきたよ!」

サマルが俺達にそう言った。その塔は大よそ40メートル位な高さがあり、通天閣や京都タワーと違った雰囲気が漂う塔だった。

ムーン「それにしても対岸にもう一つの塔があるなんて変わった塔ね。」
 もょ「そうとうふるそうだなぁ。」
サマル「とにかく中に入って進もう。」

俺達はドラゴンの角に入る事にした。



674 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/19(金) 17:25:22 ID:k1igHCmq0
中に入ると天井が高く広さが感じられた。
中には竜の銅像や壁絵が見れた。

 もょ「おお!けっこうしんぴてきだな。」
 リア「こんなの見たの初めて!」
ムーン「結構何かの由来があるかもね。歴史を感じるわ。」
サマル「あそこに人がいるよ。ちょっと話しかけてくる。」

サマル「こんにちは。おじさん。」
  *「こんにちは。旅の青年。今とんでもない事になっているぞ。」
ムーン「どう言う事なんです?」
  *「ルプガナに行くために上に昇って行ったんだが
    モンスターの死体ばっかりでおぞましい状態なんだ。」
 もょ「なんだって!?」
  *「あんな虐殺されたモンスター達を見たのは初めてだ。
    わしも恐ろしくなって降りてきたよ。あの状態じゃ橋すら渡れないだろうな。」
 リア「そんな…」



675 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/19(金) 17:39:00 ID:k1igHCmq0
投稿できねーorz

続きはまた後日

676 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/20(土) 08:19:43 ID:m4lkHT7E0
 タケ「(おい、もょ。)」
 もょ「(なんだ?)」
 タケ「(勿論行くよな?)」
 もょ「(……………………………)」
 タケ「(はっきり言って俺も怖えーよ。でもこのおっさんが嘘ついているとは思えへんのや。)」
 もょ「(と、とりあえずいってみよう。このめでかくにんしないとな。)」

 もょ「うえへのぼってみることにする。はしをわたらないとルプガナにいけないからな。」
  *「無理をするのではないぞ。危ないと思ったらすぐに降りてくるんだ。」

もょもと達が階段を上がっていくと悲惨な状況になっていた。

それはモンスター達のバラバラ惨殺死体だった。

モンスター達の死体からとってつも無く嫌な臭いが漂ってくるのだ。
まず言える事は人外の者がモンスター達をやったとしか言いようが無い。


677 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/20(土) 08:20:57 ID:m4lkHT7E0
ムーン「あああっ…いやああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
 もょ「どうしたんだ!!ムーン!!」

いきなりムーンが発狂しだした。

ムーン「あ、頭が……痛いの………寒いよ…………」
サマル「もょ!ムーンはこれ以上進むのは無理だ!」
 リア「ムーンさんしっかりして!」

多分ムーンブルグ城の惨殺状況を思い出したのだろう……
仲間のピンチの時に声すらかけれない俺自身に嫌になった。

何やってるねんホンマに……

ムーン「ううっ……」
 もょ「サマル、リアちゃん、ムーンをたのむ。おれひとりでいってくる。」
サマル「ここは引き返すべきだ!状況が悪すぎる。」
 リア「私もお兄ちゃんの意見と一緒だよ。嫌な予感がするわ…」
 もょ「やばくなったらすぐに戻ってくるよ。」

もょもとはサマル達と別れ、一人で上を目指す事にした。

上に登って行く内にプレッシャーがひしひし感じてくる。気を緩んでは何かに押しつぶされる感じだった。

 タケ「とてつもなく嫌なモンが感じるな。」
 もょ「タ、タケ、ちょっとかわってくれないか!?」
 タケ「どないしたんや?」
 もょ「おれも…きぶんがわるいんだ…………」
 タケ「……………………わかった。呼吸だけ整えておき。」

俺も下に降りたい気分だがここまで来た以上は引き下がるわけにも行かない。


678 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/20(土) 08:25:41 ID:m4lkHT7E0
首筋がぬるってしている。冷や汗だ…
心臓の鼓動が大きく響き、周りの雰囲気にビビってしまって中々足が出ない…。
俺はどうなるんだろうか?

幸いにもモンスター達が出現しないのだが良いのか悪いのか判断しにくい。
今の所俺自身がしっかりしないともょもとが危ない。

とにかく俺は最上階を目指して歩いていった。

――――――――――最上階に着いた。
周りで何かが燃えている状態だった。物凄い異臭がする。
何があったんだ?


悲しいなぁ――――――――――――   悲しいなぁ――――――――――――


タケ「おい、もょ。何か言った?」
もょ「なんにもいってないぞ?」
タケ「確か悲しいなぁって聞こえたんやけど。低調な響く声で。」
もょ「おれにもきこえたぞ。」

もしかしたら…この声の主がとてつもない恐ろしい気配を感じさせているのか?

ちょっとした後悲鳴が聞こえた。
 *「ぎょへーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

679 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/20(土) 08:26:40 ID:m4lkHT7E0
タケ「な、何があったんや?思わずビビッてもうたがな…」
もょ「ど、どうしよう…タケ…」
タケ「とんずらしたいんやけど行くしかないやろ。敵に背中を向けたらやられる可能性があるからな。」
もょ「いまはにげるべきだ。じゃないとおれもタケもあぶない。」
タケ「何抜かしているねん!ここまで無鉄砲かもしれんがいくしかないやんけ!」

もょもとと揉めている内に誰かに足をつかまれた。

 *「た、たすけてくれ……」

タケ「おい!あんた!どないしたんや!?」
 *「…………………………………………」
もょ「しんでいる……………………」

足を掴んだ人間はハーゴンの部下だった。しかも全身火傷を負って生き絶えた様だった。

タケ「マジでやばいな…」
もょ「はやくにげよう!タケ!」
タケ「そうしたい所やけど問屋がそう落ろしてくれへんみたいやな…」
もょ「えっ!?」




680 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/20(土) 08:28:18 ID:m4lkHT7E0
音も立てずにス――――――――――――――――――ッとした感じで近づいてきた。

俺の心臓の鼓動がバクバク言ってやがる。

とてつもない恐ろしい気配を与えた持ち主はコイツの様だ。


    人間を超越したこの威圧感は…


もょ「こ、こいつが…」

タケ「間違いない様やな…」

俺は大きく息を吸い込んだ。


タケ「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!!!」



もょもと&タケ
Lv.15
HP:105/105
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄の盾 E鉄兜 
 特技 共通技:チェンジ
もょもと専用:はやぶさ斬り・魔人斬り
   タケ専用:かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御



681 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/20(土) 10:44:27 ID:Bzl4k5NEO
レッドマンktkr!!
ムーンたんカワイソス。

682 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/20(土) 15:42:32 ID:04oTujovO
レッドマン!!!乙!!!
しかし最早パラレルワールドまっしぐらやねww

683 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/20(土) 15:43:59 ID:04oTujovO
あ、あと携帯からじゃわかんないんだけど、
そろそろ要領制限か?

684 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/20(土) 16:27:22 ID:bZoGzSs80
いま、425kbです

685 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/20(土) 16:36:32 ID:04oTujovO
>>684
dくす。まだ平気そうやね。

686 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/21(日) 16:37:42 ID:4Z//t9L30
書くの遅すぎ
催促age!

687 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/21(日) 16:41:11 ID:HmN+bs5h0
ageたら投下されるなら誰だってageるさ。

688 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/21(日) 17:18:26 ID:9lm/7ynN0
>>686は死ぬべきだと思う

689 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/21(日) 17:42:45 ID:1Xm49Hk/0
NG入れてる俺は勝ち組

690 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/22(月) 04:44:47 ID:Pj2x8NuYO
なくても笑顔だお( ^ω^)

691 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/22(月) 16:56:54 ID:FRciukna0
保守っとな。

692 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/23(火) 17:09:00 ID:AVH6ykeiO
保守

693 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:10:19 ID:RRQ/IbPl0
その夢を見たのは、出発の前日だった。
怪我の度合いから見て便宜を図ってくれる宿が良いだろうと、数点挙がった候補の中からこのイムルの宿を選んだのは…偶然では無かったのかもしれない。
翌日、泣き腫らした眼をした者が数人現れたことで、一同がまた同じ夢を共有した事を知る。

「ちょっと今朝の夢はハードだったわね…」

小さく嘆息しながらマーニャが呟いた。

「人の犯した罪が…魔族の若者を悪鬼へと変えたのですね…。
なんて…悲しい…」

女性たちが感応する中、男たちは皆沈黙を保っている。
ライアン、ブライ、トルネコ辺りは他に思うところもありそうだった。
大の男が複数で、一人の女性を苛め抜く様に、怒りと、そして自らもその男である事の複雑さ。

「人間は自分の手で滅びの運命を選んだの…?
…いいえ、私がそんな事させない!必ずピサロを止めてみせる!
それはきっと…」

親友の眼が覚めたらきっと、あの子もそうする筈。
マーニャがアリーナに大きく頷き賛同する。

「まあね。あたしはロザリーをいじめてないし、他の多くの人間だって同じだわ。
だからそんな理由で滅ぼされるだなんて納得できない。
あたしは断固戦うわよ!」

「我々が戦う相手は、人の罪そのものなのかもしれませんね…」

694 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:11:16 ID:RRQ/IbPl0
罪。人の罪。
俺たちの…罪。そのもの。
ピサロがいつから人間に憎しみを抱き始めたのかは解らないが…彼の変貌が、人間の罪が姿を変じたものだとするなら。
俺たちは人ではあるが、ロザリーをいじめてはいない。
人間の行動は本能だけではないから、他の動物と同じように種が同じだから人間全てが悪いとは考えられない。
それぞれが別個の存在…人間だけがそうであると考えるのは、傲慢だろうか?
同じ人では無い。だが、人である以上、もし僅かながらにでも罪として共有せざるを得ないものが存在するのだとしたら…。
この戦いで、俺たちは断罪されるのかもしれない。
罪は、裁かれなければならないから。この、戦いの先にあるものは――。





風に靡く髪を、ミネアが抑える。
はしゃぐアリーナ。感心したように髭を扱くライアン。
仲間達はそれぞれ異なる反応を示しながらも、目の前のソレに乗り込んだ。
だが、その中でも俺のリアクションは余り大きなものではなかったろう、と思う。
如何せん、俺には見たことのあるものだったから。

「だからっつったって、こんなでかい気球を見た事がある訳ねーーーーーよ!!!」

傍らの馬がヒヒンと鳴く。
だって、馬が乗る気球て!あまつさえ車の部分まで乗っとりますがな!
そして無尽蔵に噴き出されるガスの入った壷…。
そもそもそんなものが存在して良いのか…普通に考えたら途中でガスが切れて…重りを捨てろ!物を投げるんじゃ!的展開に…。
ちらりとトルネコさんを見る。何やら身震いをしているが、寒いからだろう。高度があるからね。
どんどん荷物(及びピザ)を投げていき、それでもダメだとやがて…服も…?
それは皆が望む展開じゃないだろうか…?後はさりげなくそういうシチュエーションにもっていくだけか。
無理です。ごめんな、へたれで。

695 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:11:56 ID:RRQ/IbPl0
それにしても…。
この気球、一体どうやって動いてるんだろうな…?
風任せ?いやいや、目的地はある以上そんな悠長な話しもないだろう。
普通、気球を意図通り動かそうとするとエンジンを積んだりするものの筈だが…ま、そうなると飛行船になるのだけども。
エンジンとか、そういうテクノロジーはあったっけなあ…?
大きさ的にはもう、飛行船の方が正しいかもしれないな。形はどう見ても気球なんだが。
色々調べてなんか恐ろしいものを発見したら怖いからやめておこう。
好奇心は猫を殺す。
つまり、そういう事だ。
俺としては落ちなければ良い訳で、落ちそうになったらピザを海に投げ捨てれば良い訳で、ついでにストリップタイムな訳で。
ぐふふふ。


この世界には、天空を支える大樹があると言う。
世界樹と呼ばれる神秘の樹――その葉には、倒れた者すら蘇らせる力があるとか。無いとか。
葉ではなく、1000年に一度咲くと言われる世界樹の花には葉を更に超える力が宿るらしいが1000年に一度じゃ期待はできまい。


世界樹と呼ばれる、巨大なる樹木。
その内部を、俺たちは進んでいる。
樹の幹の中を歩く、というのも非常にシュールな体験ではある気がする…。
だが、今の俺の状態とどちらがそうであろう。
ソフィアの収まった小さな棺桶を引き摺りながら、俺は樹登りをしている。

696 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:12:30 ID:RRQ/IbPl0
「代わろうか?」

眼の前で小首を傾げるアリーナに、俺は小さく頭を振る。
彼女の手が塞がると、いざという時に支障が出る――と、いうのは建前で。
これは、俺のエゴだった。
あのブランカからエンドールへの道で、ソフィアは重い俺の身体の入った棺桶を引き摺り、たった一人であの道を歩ききったのだ。
今の俺は戦闘はソロやアリーナ、クリフトに任せられるのだから気楽なものだ。あの頃は彼女も今より格段に弱く、たった一人だったのだからそれは辛い道程だった筈だ。
こんな事で、故郷を失ったソフィアを一人ぼっちにした事への償いになるとは思わない。
だが、それでも…そうしたい。
アリーナが再び先頭に戻り、クリフトがその後ろに控える。
少し遅れて俺が続き、そのすぐ後ろ、殿をソロが守っている。彼もまた、何も言わずに妹を…その身体を、守っていた。

「…今までも、そうして…ソフィアを、導いてくれたのか?」

そのソロが、小さな声で話しかけてきた。

「…いいや。俺が導くだなんて…おこがましいよ。
俺が導かれていたんだと思う。そうでもなければ、こんなところまで…これなかった」

「そうか…。…だが、きっとそれだけではないだろうな」

「え?」

「いや、今はそれで…いいのだろう。俺が言うべき台詞じゃない」

謎めいた事を言い、一人納得するソロ。
俺としてはちょいと問い詰めたい所だが…それより先に、話を逸らされてしまった。

「ありがとう。ソフィアの傍に居てくれて」

「そんな事…礼を言われても、困るし、それに俺は一度…」

697 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:13:03 ID:RRQ/IbPl0
「あれからもう何年も経つからな。色々あったろうとは思うさ。
…じゃあ、そうだな。今、ソフィアの傍にいてくれる事に」

「……」

「俺は…あいつに何もしてやれなかった。昔から、泣いてるあいつを慰めてやる事も、頭を撫でてやる事も…。
あの日から…ソフィアと離れ離れになってしまった事が気がかりでしょうがなかった。
再会して解ったよ。あいつは、いい仲間と出会えたと」

ぽん、と肩に手を置かれる。
すると今にも、その手に引き摺り込まれそうな感覚――俺は軽く頭を振った。
それも、ソロは謙遜と受け取ったようだった。

「あいつが健やかに成長できたのは、あいつ一人の力じゃない。だから、礼を言いたいんだ。
…兄として、な。ずっとほったらかしにしてた癖に図々しいって言うなら、これ以上は言わないが」

「そんな事言う訳ない…解ったよ。ソロ。だけど、これからはソロも一緒、だろ?
できる事とできない事はあるかもしれないけど、それでも…もう、一人にしないでやってくれよな」

「…その心配は…」

必要ないだろう?悪戯っぽく笑って俺を見る目が、思いの外、真剣な雰囲気に少し驚いたように見開かれる。
必要なのか?お前が居る限り、ソフィアはもう一人になる事は無い――。

「ああ…そう、だな…」

ソロは、そう言うに止めた。

698 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:13:34 ID:RRQ/IbPl0


「申し訳ございません、姫様」

先頭を歩くアリーナの背に、小さくクリフトが呟いた。
悟られぬようにしてきたつもりであったが、今のこの距離を見るにソロは恐らく察していたのだろう。
アリーナは…どうだろうか。彼女の事は何でも知っていると自負してきたクリフトだが、この旅の中、戸惑うことがあったのもまた事実だった。

「何を気にしてるの?」

「…一時の憤怒で我を忘れ、姫様の治療を怠った事です。従者としてあるまじき失態…真に…真に、申し訳もありません…如何なる罰も覚悟の上です…」

もっとも、置いていくと言われる事だけは承服しかねたかもしれないが。
命を賭けろと言われたら、迷うことなく死地へと赴く覚悟は完全にできていた。

「そうね。あの時治療してくれていたら…ワンパンチはいれられたかな。その後、やられちゃっただろうけどね」

しゅっしゅっとパンチを撃つまねをして、あははと笑う。
内心はともかく、彼女は既に立ち直っていた。

「そうね、罰って訳じゃないけど…一つ、いいかな」

「はい!なんなりと!」

「それじゃあ――これからは、私を優先して治療するのを止めなさい」

クリフトは内心、ドキリとする。
そこまで露骨にしていたつもりはない…のは本人だけで、誰の眼にも明らかな事ではあったのだが。
男たちはもちろん、マーニャもミネアもそれなりに聡いので、それほど問題にはならずに来ただけ。
いや、そこまでの危機に直面することが無かったのも一因かもしれないが。

「ですが…ですが、姫様…!」

699 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:14:09 ID:RRQ/IbPl0
「クリフト。貴方が私を大切にしてくれるのは感謝しています。ですが――これ以上、私は大切な人を失いたくありません。
それが例え、いずれ別離が訪れるのだとしても、出来る限りは」

「それは…ご命令ですか…」

「いいえ。お願いしているのです」

「…………」

長い沈黙の帳を神官が引き上げる。

「……御心のままに」

「ありがとう、クリフト」

愛しい人の、花が咲くような笑顔。
クリフトは一瞬、それに見惚れ、そしてすぐに意識を取り戻す。
この笑顔を、見たい。見ていたい。その為には。
彼女の命を。仲間の命を。
全てを癒す。そうする事で己は仲間の命と、そして彼女の命と笑顔を守るのだ。


「〜〜……けて……さい〜〜……」

「ん?何か言ったかアリーナ?」

「えいっ!ん?何も言ってないわよ?」

700 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:15:34 ID:RRQ/IbPl0
竜巻みたいなものを纏った魔物にコブラツイストをかけながらソロに応じるアリーナ。
似合うなあ。無駄に。コブラツイスト。
まあコブラに限らず関節技なら何でもだが。関節技にこだわらず素手による攻撃ならば。
空耳は大して気に留めず、俺たちは順調に樹の内部を進んでいく。
体力的には俺もだいぶ苦しいのだが、それ以上に何故かクリフトが上に登るにつれて死にそうになっている。
…気球の中でも泣きそうになってたっけな。悲しい事でもあったのだろうか。
だが、泣いたり笑ったりしながら成長することもあるだろう。って誰かが言ってた気がする。

やがて――空一面を、碧が埋め尽くした。
全てが、葉。世界樹の葉だ。太陽の光を浴びて輝く、神秘の葉。
その色は――彼女の髪と同じ色で。俺は涙ぐんでしまっていた。
目の前に彼女の笑顔があるような気がして…こぼれ落ちないように、天を見上げ続ける。

「よっしゲット!それじゃあ早速ソフィアに…」

「いや、ここは太いとはいえ樹の枝の上だし、幹の中に戻ってもまた魔物も出るかもしれない。一度地上に戻ろう」

元々は手に入れたらその場で調合して飲ませるつもりだったのだが。
思いの外安全とも言えない状況だったので、俺たちはその場から一時離脱する事にする。
俺の努力はある意味無駄だった訳だが、何故かそういう気持ちにならない。きっと、背負ってきたのがソフィアだったからなのだろう。

701 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:16:23 ID:RRQ/IbPl0
「〜〜〜〜…………!?〜〜〜………っ!」

どこからか焦るような雰囲気を感じるが俺は気にしない。
そんな事は些事だ。ソフィアに勝る有事などないのだから。

アリーナを先頭に駆け下りる一同。
俺は聴こえたような気がした声について、クリフトに訪ねてみたが、聴こえていないのか物凄い勢いで降りていってしまった。
心なしか顔色も悪かったな…泣きそうだったのは…アリーナと何かあったのかなあそういう雰囲気でも無かったんだが…。

世界を支える樹の葉には、倒れたものを再び立ち上がらせる力があるという。
だが、世界樹の葉をもってしても、死者を蘇らせる事はできないらしい。
生者と死者をどこで区別するかなどは俺は興味が無い。
ソフィアが蘇りさえすれば、それで良い。理屈など…どうでもいいさ。
それが例え間違っているのだとしても…ああ、そうだ。この考え方は間違っている。
ミネアに言われずとも自覚していた。
それでも。それでも、構わない。

702 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:18:12 ID:RRQ/IbPl0

「で、どうやって飲ませるの?」

「そりゃーもう!こういう時は王子様の口移しに決まってるじゃなーい!」

「妙にテンションの高い女がいるな。阿呆め」

「メラミ」

「ウボァー」

「王子様ってセンスに耐えられるビジュアルの人が少ないですよう」

「ソロは駄目よ!」

「なんでアリーナが駄目って言うの?」

「俺じゃ消し飛んでしまうからだろう」

「後は…半分以上親爺だしー」

「わ、私には…姫様が…ごにょごにょ…」

703 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:18:57 ID:RRQ/IbPl0
「なんでクリフトが私に遠慮するの?」

「ちょwwwおまwww」

「鬼がいるな…」

「姫様は昔からそういう子じゃからのう」

「やだ、ブライ。そんなに褒めないでよ。明日槍が降っちゃうじゃない」

「そんなに褒められるのは珍しい事なんですか…」

「もう何でもいいから早く試してみるべきでは?」

「何でもいいって。そんなだからその歳でまだ独身なのよ」

「むう」

「シチュエーションは大事ですよ…今回は特に、大事な事ですから」

「ところで私の時は…」

「クリフト…思い出さない方が良い、ことも、ある…」

「そうですか…」

704 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:19:34 ID:RRQ/IbPl0
わいわいぎゃーぎゃー。
賑やかな事だ。どう思う?ソフィア。
こういう時、君がこの中に参加する事は無かったな。
喋る事ができなかった君はいつも、どこか遠巻きに見ていたのを覚えている。
それも無理ない話なのだが。もっとも、仲間たちが騒ぐのを見る彼女は決して寂しそうなだけではなく、楽しそうでもあった。
皆が楽しそうなのを見て、自分も楽しくなる。
俺が、ソフィアが寂しそうにしていないか気になってちらりと確認すると、
彼女は決まって俺に柔らかい笑顔を向けてくれた。
だから今もまた、俺はそれを期待している。

世界樹の葉が淡く光り、俺の手の中から消失した。その時から。

振り返るのが恐ろしい。
そこにあるのは、喜びか、それとも絶望か。

それでも他の誰かに先に確認してもらおうという気にもならなかった。
ソロならばあるいは…とも思ったが、彼にはその気は無いようだった。
恐らくは、俺に任せる、という事なのだろう。他の仲間たちも然り。まるで気づかぬように喧騒を続けている。

意を決する。
意思を固め、意図を明確に、意識を彼女に…向ける。

広がる。
――――碧の光輝、が。

世界を支える樹の葉と同じ色の髪。
ふわふわの、ふかふかな優しい髪が、窓から吹き込む風に微かに揺れる。
少し青い顔をした、けれど、柔らかい笑顔が。
俺の眼の中に――飛び込んでくる。

705 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:20:43 ID:RRQ/IbPl0
「……ソフィア」

「……おはよう。おはよう、皆」

俺に。そして、皆に、そう、声をかける。

「おはようございます、ソフィア殿」

「おっはよー!ソフィア!」

「おはようございます、ソフィアさん。今日も良い天気ですよ」

「全く、もう太陽は中天にあるというに。最近の若いもんは」

「まあまあ…偶には寝坊する事もありますよ。ね、ソフィアさん」

「おはようございます。ご飯にしますか?それともパンにしておきます?ああ、まずは飲み物ですね」

「やだ、ミネアったら奥さん気取りね。おっはーソフィア、寝てる間にまた少しすっちゃったんだけど…えへへ」

「…おはよう、ソフィア。食事は面倒くさがらずにちゃんと顔を洗ってからだからな」

皆から朝の挨拶をされ、一つ一つに頷いて。
そうして、最後に彼女は俺を見た。

「……馬鹿野郎。何がおはようだ、このネボスケめ」

「……ごめんなさい」

「ふん。さっさと顔洗いにいけよ、ミネアが作った飯がこれ以上冷めないうちにな」

706 :世界樹 ◆gYINaOL2aE :2006/05/24(水) 01:22:14 ID:RRQ/IbPl0
くるっと背を向け、歩き出す。
顔を、見られたくなくて。

「あっ……」

ベッドから降りようとしたソフィアが小さく悲鳴を上げた。
無理も無い。ずっと眠り続けていたのだから、急に立とうとしても足がびっくりしてしまう。
倒れる――その、間一髪で、少女の腕を捕まえる手。

「何やってるんだよ……馬鹿」

「……ありがとう」

少女は俺の顔の惨状を見て、にっこりと笑ってそう言った。





「あう〜…誰も助けに来てくれない…。ひもじい…」

むしゃむしゃと世界樹の葉を食む孤独な音が、空の中で響いていたが俺たちは知る由も無かった。


HP:112/112
MP:53/53
Eドラゴンキラー Eみかわしの服 Eパンツ
戦闘:物理障壁,攻勢力向上,治癒,上位治癒
通常:治癒,上位治癒

707 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/24(水) 02:42:32 ID:MYtj67h40
乙。
…、語るべき言葉が見つからない。
直後のレスが書けたことを誇りに思う。

708 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/24(水) 03:34:29 ID:ZCgmRyLT0
乙乙
いよいよ佳境ですなぁ。そして、放置プレイワロス。

709 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/24(水) 03:52:10 ID:Wgay5ZZzO
なんか4の人の後はいつもしんみりしちまうんだよなぁ


710 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/24(水) 04:24:50 ID:GSzYlLjI0
4の人乙です
ソフィア復活キタコレ!
そしてルーシア放置プレイw

711 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/24(水) 08:54:50 ID:tWHMiBnl0
4の人キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!

正直、4の人のトリップ見るだけで興奮するwww

712 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/24(水) 10:04:03 ID:nzkhhUMV0
4の人ktkr!GJ!
クリフトとアリーナの会話いいな

713 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/24(水) 16:35:18 ID:JnMkMljy0
マジ乙!
もう世界樹まで来ちゃったんだなあ。思えば遠くに来たもんだ、なんて。
また読めて嬉しいです。

そしてチキンクリフトバロスwww

714 ::2006/05/24(水) 16:51:16 ID:e20EdH100
クリフトは高所恐怖症かwwwww

715 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 08:35:18 ID:WFTQ27+l0
避難所に次スレのテンプレがあったので立ててみる

ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

・スレの性質上1000になる前に500KB制限で落ちやすいので
 スレ容量が470KBを超えたら次スレを立てて下さい
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい
 (トリップは名前欄に「#(半角シャープ)+半角8文字」で出ます)
・同じスレ内で続きをアップする場合は
 アンカー(「>>(半角右カッコ2つ)+半角数字(前回レスしたスレ番号)」)
 をつけるとより読みやすくなります

前スレ
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら六泊目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1142080254/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」避難所
http://corona.moo.jp/DQyadoya/bbs.cgi


716 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 13:54:27 ID:cEqrrwxU0
ほんとにすごいね4の人。
なぜにこんな所で書いててくれるのか不思議だ・・・
そのまま小説出版して売り出せるよこれ。

717 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 15:42:25 ID:WgOMyJUUO
あんまり乙コールし過ぎるのも、どうかと思う。

718 : ◆Wj/kq68872 :2006/05/25(木) 17:13:37 ID:d7FyMN8/0
「なあ」
「ん?」
「これやっぱり夢か?」
「どうだろ」
「5章だよな、やっぱ」
「うん」
「……」
「……」
「どうする?」
「うーん……」
「勇者来たら倒されるんだろうな……」
「うん」
「……」
「……」
「逃げる?」
「どこへ?」
「デスパレスとか」
「どうやって?」
「船?」
「だなあ……」
「……」
「……」
「どうしたもんかな……」
「どうしようか……」
「……」
「……」
「とりあえずさ」
「うん」
「ここにいるのはまずいと思うんだ」
「うん」
「アッテムトから外に出よう」
「だな」

719 : ◆Wj/kq68872 :2006/05/25(木) 17:14:12 ID:d7FyMN8/0
「魔法使えそう?」
「……無理っぽい」
「歩くか」
「うん……」
「……」
「……」
「でもさ」
「うん」
「なんで俺はスライムベホマズンなのにオマエはエスタークなん?」
「さあ……」
「……」
「……」
「ちょっと格が違いすぎね?」
「だなあ」
「いや、そんなに軽く返すなよ」
「なんで?」
「なんで?じゃねえよ。エスタークっつったら地獄の帝王だぞ、帝王」
「そうだね」
「スライムベホマズンってなんだよ。ザコだよ?ザコ」
「でもさ」
「うん?」
「ベホマズン使えるし」
「まあな」
「出てくると意外に面倒だし、ルックスで人気あるし」
「つかルックスは関係なくね?」
「うん」
「……」
「……」

720 : ◆Wj/kq68872 :2006/05/25(木) 17:14:45 ID:d7FyMN8/0
「いや、やっぱりキツいだろ」
「ん?」
「エスタークって会心の一撃連発でもなかなか死なないよな?」
「うん」
「スライムベホマズンなんて会心決まれば即死じゃね?」
「だなあ」
「例えばさ、俺がデスピサロ……は贅沢だとしてもキングレオとかだったらさ、納得も出来るんだよ」
「そうだね」
「だけどさ、スライムベホマズンだもん。いや、確かにスライムの中では強い方だよ、実際」
「うん」
「はぐれメタルとかキングメタルはちょっと反則気味だしさ」
「メタルキング」
「え?」
「キングメタルじゃなくて、メタルキング」
「そうか……」
「……」
「……」
「なあ」
「うん?」
「俺達戻れるのかな……」
「なんとかなるでしょ」
「そりゃいいよな、オマエはエスタークだもんな」
「いや、それは関係ないよ」
「いや、関係あるね。つかさっきから何か余裕あんだよ、オマエ」
「そうかな?」
「そうだよ……。いいよな、俺もせめてキングメタルくらいになりたかったよ」
「メタルキング」
「ああ……」
「……」
「……」

721 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 18:18:33 ID:AdQejpZA0
吹いたw いい仕事だw
>「なんで俺はスライムベホマズンなのにオマエはエスタークなん?」
のところの空気にやられたw

722 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 18:31:58 ID:1HVFfhMQ0
本にだせるかも試練が出した所でそこら辺にゴロゴロしてる作品と大差のない評価
になるだろうな。このスレだからこそ高評価な訳であって。

723 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 20:11:19 ID:sHywA2lL0
みんなが4の人の引き立て役という事か

724 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 20:20:01 ID:DSGd27vIO
こっちで議論汁
ttp://corona.moo.jp/DQyadoya/bbs.cgi

725 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 20:27:24 ID:sHywA2lL0
>>724
いや、ボク達2chが好きですから
単なるボヤキに避難したくない避難所貼られても・・。

726 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 20:29:00 ID:sHywA2lL0
あ、言い方が悪かったスマソ

727 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 20:37:47 ID:DSGd27vIO
>>725
それならすまん。
4の人が過剰に称賛される理由は初代スレからカキコしつづけたためじゃないか?
会社で例えると創設者って言う立場で。
上手い表現が出来なくて申し訳ないが傘下にレッドマンやタカハシ・総長などの他の職人さんがいるって言う状態かもな。
これから先今職人さんや新人にも書いてほしいね。

728 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 20:52:48 ID:sHywA2lL0
>>727
723は>>722がつまりはそういうことが言いたいのだろと言いたかっただけ。
4の人は色んな意味でこのスレの牽引役だろうね。

>避難したくない避難所
元々は職人同士の雑談所があれば良いのにという話が
いつの間にかスレッド全体の避難所になってるのが。。。

最もそういう使い方は正しいのだけど、
単にここと違う空気が流れてるのが明らか故に近寄りがたいのか。

729 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/25(木) 23:00:07 ID:DSGd27vIO
>>718-720
これから先カキコするのかな?
仮にそうなら頑張ってほしい。

730 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/26(金) 21:20:41 ID:/s/nXBM80
残り60KBだから長文は控えるか
次スレ立ててからにしたほうがよさそう

731 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/26(金) 22:12:52 ID:7QSMKIJIO
一人分ならなんとかなるかも…

732 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/26(金) 23:22:24 ID:yf+PHxZM0
残された職人はあとわずか。どうなることか・・・・

733 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/26(金) 23:50:29 ID:7QSMKIJIO
現在確認できているのは
4の人
総長
レッドマン
タカハシ
暇潰し
この職人さん達ぐらいか?
新人なら>>718だな。

734 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/27(土) 09:53:50 ID:CFOIw9E9O
>>733
クロベタンを忘れている

735 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/27(土) 09:54:06 ID:0ckvOhBs0
 *「変わった人間だなぁ…私と対峙しているなんて…なんと勇ましいんだ…」
タケ「じゃ、じゃかましいわ!!」
 *「せめて私の名前だけでも教えてあげよう――――私の名はドルマゲス――――」

コイツの名がドルマゲスって言うのか。もしかして・・・・・・・

タケ   「確かトロデ王やミーティア姫に呪いをかけた張本人やな………」
ドルマゲス「悲しいなぁ。私の名前がこの世界でも知っている人間がいるとは。」

ドルマゲスが発言した後なんと体が空にに浮いていったのだ。――――――――背筋に冷汗が走る。

ドルマゲス「だが、君の人生の中で私が最後に出会った人間になる。」
タケ   「な、なんやとっ!?」








ドルマゲス「――――――――――――今すぐ殺してあげよう――――――――――――――――」











736 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/27(土) 09:55:48 ID:0ckvOhBs0
タケ   「か、簡単にやられへんわい!!ロトの血を甘くみるんや無いで!!!」
俺は一直線にドルマゲスに向っていった。

ドルマゲス「汚い突進だなぁ。ヒャダルコ。」

ドルマゲスが呪文を唱えると周りに吹雪が発生し俺に襲い掛かった。

タケ   「ぐっ………がああッッ!!」
ドルマゲス「成程。普通の人間ではないみたいだなぁ。これで死ぬはずなのに。キヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!」
タケ   「こ、こいつ、頭がイッてやがる…」
このジャンキー、相当余裕がある。さっさと攻撃を仕掛けなければ。

体中が寒くて動けない。どうやら凍結しまったらしい。幸い盾を持っている左腕だけは動かせる。

タケ   「くそがぁ!!動けへん!!」
ドルマゲス「ちなみに君は寒いのかい?悲しいなぁ。それなら暖めてあげよう。メラミ。」

今度は大きな火炎球の呪文を唱えてきた。大防御の体制すらとれない。ここは鉄の盾で耐える事にした。

タケ   「ぎゃああああああああああああああああああああっちぃぃぃぃいいいぃいぃいぃぃいぃいぃ!!!」
ドルマゲス「そんな盾で防げるなんて考えが甘いなぁ。まさに焼け石に水って言う事だなぁ。ハハハハハハハ!!!!」

タケ   「て、鉄の盾がドロドロになって溶けてる………」
ドルマゲス「君もここまでみたいだなぁ。絶望を味わせてあげよう。」

流石に今回ばかりは切り札が無い。敗北確定か…………


737 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/05/27(土) 09:57:13 ID:0ckvOhBs0
タケ「(もょ、すまねぇ。俺はここまでや…)」
もょ「(か、かわりにおれがやる!よわねをはくな!)」
タケ「(俺がやられたら死んだふりをしてその場をしのいで逃げるんや…あいつにはまだ勝てへん…)」
もょ「(バカなことをいうな!!)」

タケ「(そ、それにな、お前が死んだらムーンちゃん達が悲しむやろうが…)」

もょ「(……………………………………………………)」
タケ「(俺はもょの影の存在や……死んでもええねん……それにの世界で自分自身良くやったっておもっとる…)」
もょ「(そんなことをいうな!…………おれが……かなしいじゃないか。)」
タケ「(もょ…………)」
もょ「(ぜったいにおれもタケもいきのびるんだ。いいな!!)」
タケ「(…………ありがとう。まかせた………)」

もょもとに代わってもらった。俺は涙が出た。ただこの感情が混みあがってきた。






                  生きたい                   










464KB
続きを読む

名前: E-mail(省略可)
READ.CGI - 0ch+ BBS 0.7.4 20131106
ぜろちゃんねるプラス