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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら六泊目

1 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/11(土) 21:30:54 ID:2kKEOzWo0
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

・スレの性質上1000になる前に500KB制限で落ちやすいので
 スレ容量が470KBを超えたら次スレを立てて下さい
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい
 (トリップは名前欄に「#(半角シャープ)+半角8文字」で出ます)
・同じスレ内で続きをアップする場合は
 アンカー(「>>(半角右カッコ2つ)+半角数字(前回レスしたスレ番号)」)
 をつけるとより読みやすくなります

前スレ
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら五泊目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1134827399/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

221 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 09:03:16 ID:Chl+3Q7K0
保守まだ必要?

222 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 12:17:18 ID:3kgeXqA90
落ちない程度に

223 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 13:41:10 ID:1AcS0Pvx0
スター・フォックスのレオンを想像してしまった俺は負け組。

224 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 15:08:38 ID:xLzG2AhpO
FFのレオンを思い出した俺はただの厨

225 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 17:34:01 ID:3kgeXqA90
カードヒーローのレオンを思い出した俺は勝ち組

226 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/03/24(金) 23:10:43 ID:TqNbTQkw0
>>107続き

王様に話を聞いた後、真理奈は先輩・後輩コンビが療養している部屋を訪ねた。
「やっほ〜い!お見舞いだよん!」
「お〜来てくれたのか〜」
「英雄さんの登場だな」
「いや〜そんなんじゃないっすよ先輩w」
先輩はベッド、後輩ちゃんはその脇の椅子に座っていた。
「調子はどう?」
「もう大分いいよ。先輩はもう少しかかるって話だけど・・・」
「そう・・・でも元気そうで良かった!死んじゃったかと思ったから・・・」
「ありがとう。改めて礼を言わせてもらうよ」
「もうお礼はいいってば!正直聞き飽きちゃった」
「ハハハ!」
真理奈と2人は出会って間もないが、流れる空気は親友のそれだった。
戦友と言うべきだろうか。
しかし、それ故に言わなくてはならないこともある。
「え?!旅に出る!?」
「うん。ルビスって奴に言われて世界を救わなきゃいけなくなっちゃったんだ」
「・・・・・・・・」後輩ちゃんは驚いた顔で黙ってしまう。
「ルビス様にか。それは凄いな・・・1人で行くのか?」
「ううん、さっき王様のトコで会ってきたよ。パトリスっておじいちゃんがノリノリでさー
 フィリアって子はあんまり喋ってくれなかったけど、可愛いんだよ〜
 でもジュードってヤツはちょっとムカツクー」
「ふふ。まぁ王様が選んだ人たちなら大丈夫だろう。君が強いのは知ってるしな」
「任せてよ!」
「君ならきっとできるさ。頑張ってくれ」
「ありがとうございます!先輩も傷早く治して下さいね。後輩ちゃんもよ!」
「あ、あぁ・・・」
「??」真理奈は首を傾げる。


227 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/03/24(金) 23:13:01 ID:TqNbTQkw0
「・・・少し話したら疲れたな。すまないが寝かせてもらうよ」
「あ、すいません。話し込んじゃった。じゃあゆっくり休んで下さい」
席を立つ真理奈。後輩ちゃんは黙ってそれを見つめる。
「おい、英雄さんを外まで送ってやれ」
「え?は、はい・・・」
「も〜、怪我してるんだからそんなコトしなくていいよー」
「いいからいいから。それじゃあ元気でな」
「はい、先輩バイバ〜イ」
バタンッ・・・
「・・・ったく。俺も年取ったかな」
言葉とは裏腹に、先輩はその事実を楽しむかのように微笑む。
窓から差し込む陽の光が夕暮れ刻を教えていた。

建物を出るまで後輩ちゃんが相槌しかうたないので、真里奈は一方的に喋る形になってしまった。
この世界のこんなところが不便だとか、自分の世界がどんなものなのかとか。
そんな他愛も無い話。後輩ちゃんにとっては興味のある話。
けれど今は聞く気になれなかった。
「それでさ〜」
「な、なぁ!!俺も一緒に旅に連れていってくれないか?」
「え?」
突然すぎる提案に真理奈はとまどう。
「今はまだ足手まといかもしれない。けど俺、強くなるから!絶対強くなるから!」
「後輩ちゃん・・・」
「だから・・・一緒に行くよ!お前の役に立ちたいんだ!」


228 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/03/24(金) 23:19:38 ID:TqNbTQkw0
「・・・ダ〜メ!まだその体じゃ旅なんて出来る訳ないでしょ」
「こんな怪我なんか―――」
「それにさ」
「何だよ!」
「・・・後輩ちゃんにはこの町を守るっていう大事な使命があるんでしょ?」
「・・・・・・・」
「心配してくれたんだよね。私は大丈夫だから。魔王なんか楽勝楽勝!」
(そんなんじゃ・・・)
「ありがとね」
(そんなんじゃないんだ!)
うつむく後輩ちゃん。
「・・・・・」
真理奈が手を差し出す。
この握手を交わせば終わってしまう。
そう感じるが、それを打開する術が思いつくわけでもなかった。
躊躇った後、その手をグっと握りしめる。
柔らかくて暖かくて小さくて・・・

「・・・バイバイ!」

それはずっと聞いていたいモノであって、最も聞きたくなかったコトだった。
「・・・・・・・」
駆け出した真理奈の背中に昨日の光景を重ねる。
しかし後輩ちゃんは追いかけられず、その場に立ち尽くした。
(いつか・・・いつかその背中に―――)


229 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/03/24(金) 23:22:25 ID:TqNbTQkw0
今日も青い空。天気予報もいらないくらい毎日良い天気だ。
「ピーピー!!」という声に無理矢理起こされた真理奈は町の入り口に向かっていた。
制服のブラウスは綺麗に直っていた。何故か左胸のポケットにはロトの紋章が刺繍されていたが。
「アリアハンの伝統工芸なんだよ。カッコイイだろ〜?」
と女将さんが自慢げに言っていたが、真理奈は苦笑するしかなかった。
入り口に到着すると既に3人の仲間が待っていた。
「遅いぞ」
青年が言う。
「いちいちうるさいのよ!あんたは教師か!」
「ほっほっほ。仲が良いのぉ」
「「良くない!」」
「ピ〜!」スライムが楽しそうに声をあげる。
「何だぁ?こいつも連れてくのか?」
「うん。ブルーは私を守ってくれるんだって」
「ブルーだぁ?」
「名前付けたげたの〜可愛いでしょ?ね〜」「ピ〜!」
「・・・女の考えてるコトは良く分かんねぇ」
「では行くとするかの」
「うん!」

青年――戦士のジュード
おじいちゃん――魔法使いのパトリス
少女――僧侶のフィリア

この3人が「ピー!!ピー!!」
・・・
青いの――スライムのブルー

この3人と1匹が真理奈の仲間。
こうして4人と1匹は伝説の続きという旅に出発した。


230 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/25(土) 07:57:37 ID:W603grm70
レッドマン・暇潰し乙。
時間かかってもいいから挫折せずに最後までガンガレ!



231 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:03:26 ID:AR+NUru/0
もはや身動きがとれない。仕方がないこいつらぶっ飛ばして道つくるか。
俺が拳を振り上げたと同時に凄い勢いでおっさんが飛びついて阻止してきやがった。

一般人に手をあげるのはよくないですぞ!ぬおっ!

こいつ弱いくせに。魔物と戦う時も今くらいの根性の一つでも見せて欲しいものだ。
おっさんと取っ組み合ってる間にも事態はさらに悪化していた。明らかにカタギではない
恐い顔した人らに囲まれている。おそらくこの国の兵士だろう。
有無を言わさず俺たちはそのまま連行された。まあこれも経験済みのパターンだ。
この国の王に会って誤解をを解けばなんて事はない。さあ俺を王の前まで連れて行け。


…………。王に会うはずがなぜか地下に向かう。なんだなんだここの王は引きこもりか?
…………。ガチャッ。……え?……。そのまま投獄されてしまった。これは読めなかった。
ちょっと待てコラ!いきなりブタ箱はねーだろ!話くらいさせろクソ共が!兵士はまったく
聞く耳を持たない。てめーマジ黒焦げにすっぞコラ!下っ端兵士のくせに世紀末覇王の俺様を
こんなとこに閉じ込めやがって後悔すんぜ?いいのかコラ!…………。無視か…。

今まさにボルテージは頂点へと向かっていた。仮にここに閉じ込められるまでの俺の怒りを
10としよう。だが今は10億10!!!お前らに明日を生きる資格は無い!!!!
くらえ!むぅぅえラゾォオオオオ……総長ちゃんだめ!!!!マァァアッァ!!!!


232 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:04:25 ID:AR+NUru/0
勇者の叫びも空しく俺の放った特大の火炎球が牢の入り口ごと吹き飛ばした。
響き渡る轟音。吹っ飛ばされる兵士。そしてヒッッヒエェ〜!!!!と奇声をあげて逃げ出した。

俺をこんなとこに閉じ込めるからだ。まったく常識のないヤツらだ。
振り返るとみんな有り得ない程の冷たい視線でこっちを見てる。
なんだよ!俺が何か悪いことしたか!?俺のおかげでおまえらここから出れるんだぞ!
ほんとにこいつらも常識が無い。感謝の一つでもしておおとこじゃねーかまったく。

で?

ねーちゃんが恐ろしく低いイントネーションで言う。いやでって言われても…

で?これからどうするわけ?

ヤバい。完全にブチギレしてる。正直恐い。

もうここでの情報収集は望めないわ。とにかく人が来る前に逃げましょう。
一旦船に戻ってからもう一度出直すわよ。

みんなぞろぞろとねーちゃんについて行く。なんだよまるで俺が悪者みてーじゃんかよ!
おっいい事思いついたぜ!多分オーブ程の代物となると宝物庫とかそんな感じの場所にあるから
このまま襲って奪っちまおーぜ!

誰も聞いていない。サッサと行ってしまった。俺は泣いた。

233 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:28:48 ID:AR+NUru/0
すんなり帰れるわけもなく城の入り口付近で今度は完全に武装した50人はいるであろう兵士に
囲まれた。しかし問題は無い。俺は昔河原で一人対100人で乱闘になっても生還した男だ。
この人数ならいけるぜ。一気にぶっ飛ばしてやる。

いい?絶対殺しちゃダメよ。出来るだけ最小限の相手だけ倒して一気に駆け抜けるわよ!

ねーちゃんが指示を出す。おい待て。俺は売られた喧嘩は買う男だ。この状況で逃げるなんて
真似できるか!と思ったがとりあえずここはねーちゃんの指示に従おう。どーせ一人で暴れてても
また置いていかれるのがオチだ。…世界征服したあかつきには絶対こいつら全員島流しにしてやる。

おやめなさい!

女の人の鋭い声が響き渡った。兵士が一斉に構えをとく。そこには女と老人がいた。
女の方は勇者と同じくらいの年齢だろうか。兵士が全員ひれ伏した。

そこまでです異国の者達よ。もしこれ以上騒ぎを起こすようならジパングの女王ヒミコの名において
あなた方を処罰します。大人しく武器を下ろしなさい。

このクソジャリ女王だか何だかしらねーが偉そうな奴だ。結局ねーちゃんとヒミコとやらが交渉した
結果、正式に謁見する事になった。そのまま奥の間に案内される。

234 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:43:28 ID:AR+NUru/0
そなた達は何の目的でこの国に参られたのじゃ?

この国に竜を模ったオーブがあると聞いてきました。
旅の目的達成の為どうしてもオーブ必要なんです!

勇者が答える。

オーブはオルテガ様から預かりし我が国の宝。簡単に旅の者に渡すような物ではない。
いったい旅の目的とはなんじゃ?

旅の目的?んなもん決まってんじゃねーか。

俺らの旅の目的が聞きたいか!耳カッポじって良く聞けよ!俺が世界中を旅すんのは世界征服の為だ!
取りあえずその一環として異常に態度のデカイ魔王とやらを一発ブチのめしてやろうと思ってな。
そのためにオーブが必要だ。さあくれ。

周りがザワつく。ヒミコが噴き出す。

はっはっは異国の者はおもしろいのう!世界征服とは大きくでたな!まあ夢は大きい方がいいわい。
はっはっは

この小娘俺よりだいぶ年下のくせに何を偉そうに…。だいたいその年寄りみたいな喋り方が
感に障る。うぜえ。

235 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:59:36 ID:AR+NUru/0
お願いします!どうしても必要なんです!

勇者が割って入ってきた。

私は…オルテガの娘です!

一瞬でヒミコの顔つきが変わった。じっと勇者を見つめる。

そなたの眼…嘘は言っておるまいな。

ヒミコは一発で信じたようだ。またこれだ。こいつは本当に相手の目を見るだけで全てを納得
させちまうからすげえ。

しかし今オーブはここには無い。オーブは…
姫!!!!!

隣の老人が割って入ってきた。

姫!異国の者をそんな簡単に信用してはいけませんぞ!もっとジパング大国の女王である
自覚を持たれい!

正直老人の言う事は正しい。自分の事を勇者と名乗る怪しい集団が国宝くれなんて言ってきて
信用するほうが問題ある。

老子よ。この者の眼は本物じゃ。それに異国人という事に何の問題がある?
そのような閉鎖的な時代はもう終わったのじゃ。自らの国の問題を自らで
解決出来ないような我が国に置いて異国と交わるのは今後必要であるだろうぞ。

姫!いくら姫と言えどそのような発言は許されぬぞ!選民であるわが臣民は卑下な異国人と
関わる必要なんてありますまい!

ヒミコは頭を抱えると老子と呼ばれる老人を退室させた。老人は渋々出て行った。

236 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 12:23:38 ID:AR+NUru/0
すまぬな異国のものよ。あやつも人一倍愛国心の強いゆえ、無礼な発言許されい。

あの老人は完全な右だったようだ。ヒミコも大変だな。

それでオーブの件なのだが…ここから北の鳥居のある洞窟に安置されているはずじゃ。

はず?どういう事ですか?

勇者が聞き返す。

この国には「やまたのおろち」という巨大な悪鬼がおりましてな。度々現れては
破壊の限りを尽くしわが民を恐怖に陥れておった。だが先代国王の時オルテガ様が
この国に現れ見事に退治なさった。ただその生命力の強さ故完全に葬り去る事ができず、
北の洞窟に封印されたのじゃ。そして封印をより強固なものとするためオーブをそこに
安置された。

じゃあそこに行きゃオーブあるんじゃねーか。

ヒミコの顔が曇る。

悪鬼が……復活したのじゃ。あの封印は簡単に解けるような物ではない。しかもオーブで強化されて
おるので尚更の事じゃ。おそらく…強大な魔力を持つ者がオーブを持ち去った後封印を解いた
のだろう。もう何度も原因究明のため兵を送ってるのだが誰一人として帰ってこないのじゃ。

強大な魔力を持つ者。おそらくその場にいた全員が同じやつを想像しただろう。

237 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 12:24:39 ID:AR+NUru/0

偉大なる勇者オルテガの娘達よ。恥をしのんでお頼み申す。どうか…

断る。

ヒミコが話し終える前に断ってやった。どうせまた退治してくれとか言うんだろ?
何で俺らがそんな事しなきゃいけないんだよ。俺はボランティアでも人助けの為にでも
無い。世の中クソ共全部ぶっ飛ばして俺が覇権を握る為に旅をしているのだ。

自分の国のゴタゴタは自分で解決しろよ。オーブがないならもうここには用は無い。
おまえら帰るぞ。

ちょっと!総長ちゃんそんな言い方無いでしょ!もう少し考えてよ!

勇者が怒った顔でこっちを見る。うるせえ。俺は人助けなんてまったく興味ねえ。
空気を読んだねーちゃんが簡単には返事できないので話し合い明日また返答すると
その場をまとめた。ヒミコは宿を手配してくれた。

238 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 12:39:05 ID:AR+NUru/0
その日の鬼浜会議は荒れた。過去最高に荒れた。
勇者は引き受けるの一点張りだ。あとのメンバーも勇者に賛同する。そろいもそろってアホ共が。
どうやら勇者はかなり勇者の親父が前に倒したという事を気にしているようだ。今度は自分が
この国を救うのが使命とでも考えているのだろうか。付き合いきれん。

そんなに行きたいなら勝手にしろ。俺は絶対に行かん。

総長ちゃんのバカ!わからずや!

ついに勇者は泣きながら出て行ってしまった。

総長!あっしは心底見損なったでやんす!

パンツも出て行った。それを機に自然解散となった。

239 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/25(土) 18:34:02 ID:nVkqM2H+O
職人さん様、お疲れです

240 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/25(土) 19:50:59 ID:XYjB7xMC0
総長乙。

メラゾーマには笑ったんだが総長孤立カワイソス








241 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/25(土) 23:37:07 ID:hQIEi1ziO
総長乙!
もはや完全に総長の威厳ねーなw

242 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 00:25:48 ID:pZO9IQjw0
総長は毎回確実に笑わせてくれる。
GJ

243 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 03:44:10 ID:O4Ij01GdO
ちょwwwwww
断るってさすが総長斬新過ぎるwwwwwwww

244 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 13:11:10 ID:aJI/02N50
しかしまとめの人は来ないのか?
良作が読めなかったり更新された無かったりしたらかなりショックだな。

245 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 19:28:48 ID:1BBv9HivO
いっそのこと新しくまとめてくれる勇者はおらんのか!

246 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 19:51:46 ID:17khfqTyO
まとめの人は体調不良だと、前に書いていたよ

だから、いいだしっぺの法則でどうかな?

247 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 21:11:08 ID:pR+tHURO0
ログうpだけならやってもいいお

248 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 22:10:14 ID:dcxhKU8k0
>>247
それならもうやってる人がいるよ。

249 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 22:28:07 ID:x0G8XrNf0
保守

250 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 01:01:08 ID:xOLvEaHN0
>>248
いや、借りてる鯖にHTMLをうpって意味
まとめの人用にZIP圧縮してうpったこともあるお

251 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 01:07:04 ID:Jzzy8G3A0
>>250
なんだか良くわからないけど、
>>77の人がやってるのと被らなきゃいいんじゃね?

dat2htmlかな?

252 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 03:29:36 ID:VzHvujsV0
いい人ばかりだなぁ
このスレまじ好き

253 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 09:53:14 ID:KqgCS4YUO
とりあえず保守
もう大丈夫かな?

254 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 12:16:31 ID:QcLSA/3Z0
昨日聞いた

255 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:14:17 ID:1R0/HI8G0
次の日の朝。あいつらはヒミコに会いに行ったようだ。置手紙があった。
無性にイライラする。ちっ…こんな時は飲みに行くしかない。俺はフラフラと宿を出た。
外には小雪がチラついている。どうりで寒いと思った。昨日はそんなでもなかったのにな。
ほんとになんだってんだよあいつら…あの甘ちゃん加減にはほとほと愛想を尽かした。
こうなったら全員辞めさしてまた新しくメンバー集めるか。ったく面倒くせーなチクショウが。
しかし初めて来る場所だ。どこで酒が飲めるかさっぱりわからない。その辺のおばさんに
聞いてみる。少し先に酒屋があるらしい。なぜかおばさんの顔が曇る。まあいい。

そこから500メートル程行った先に酒屋はあった。しかし人気がない。朝だから当然か。
中に入る…うおっこれは酷い。中には店の主人とその奥さんと思われる人がいた。だが凄まじく
顔に生気が無い。世の中終わったみたいな顔をしている。客商売だろ大丈夫かここ!?

……すいません…もうこの店は閉めましたんで…よそに行って下さい…

閉めたって店自体を辞めたって事か?おいおいふざけんな俺は酒を飲みにきたんだ。出せ。

そうですか…なら残ってるお酒全部飲んじゃって下さい…お代は結構ですので…

マジか!?まあせっかくの機会なんで有難く頂く事にしよう。


256 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:15:32 ID:1R0/HI8G0
そしてアホかって程酒が運ばれてきた。マジで店の在庫全部持ってきやがった。
一口飲んでみる……………これは!?それは俺の世界で言うところの焼酎のような味だった。
酒ってのはその時のテンションにより味が大きく左右される。自棄酒の類ってのは大概
どんないい酒を飲んでも不味いもんだ。ましてや今の俺の心境はどん底だ。
なのにこれはうまい。文句なしにうまい。ここまでうまい酒を漬ける事ができるのに何故店を
閉める必要があるのだろうか。ほろ酔いも手伝ってお節介にも聞いてみる。

娘が…選ばれたのです…

????わけがわからん。何に選ばれたって????
主人が奥から無言で一通の手紙を持ってきた。内容はつまりあんたの娘をやまたのおろちの
生贄にするってもんだった。差出人はジパング…つまり国から直接の指名だ。

うっ……うッ…仕方がないんです…仕方がないんですよ…やっとできた娘なんですが…
国の為に命を差し出せるなら本望です…

俺は無言で手紙を破り捨てた。燃やした。そして主人を殴りつけた。ふっとぶ主人。

な…何をなさるのですか!?

何をなさるのですかじゃねー!!!!!俺はもう一発殴った。てめーはアホか!そんな大事な
娘をなぜ簡単に差し出す!?そんな大事なもんだったらタマ張って守ってみろや!
主人が力なくうな垂れた。

無理です…あの怪物には誰も逆らえないんですよ…人の力ではどうしようもありません…
私は所詮酒を作るしか能の無い人間です…

257 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:16:04 ID:1R0/HI8G0
く…俺はこいつみたいに卑屈な人間が一番嫌いだ。もう一発どついてやろうと近づくと

やめて!お父さんをいじめないで!

小さい女の子が止めに入った。娘だろう。必死に父親にしがみついてこっちを睨む。
その必死な顔を見た瞬間俺の心のモヤモヤはキレイに吹き飛んだ。

うおおおおぉぉぉぉぉおおおおぉぉぉおおお!!!!!!!!!!!!!

もうゴチャゴチャ考えるのは止めよう。俺らしくねえ。俺はやまたのおろちがムカついた。
だからぶっ飛ばす。それでいいじゃないか。誰の為でもない。俺自身の怒りの鉄拳だ。

いいかてめー店閉めやがったらマジでボコボコにするからな!こんなうまい酒を振舞う
店が無くなっていいわけないだろうがアホが!やまたのおろちは俺を怒らしてしまったため
跡形も無く消し飛ばしてやる!祝勝会はここでするからてめーは準備してまってろ!

主人と奥さんと娘は最初キョトンとしていたがやがてバタバタと駆けずり回ると一本のビンを
持ってきた。

これを使って下さい!これは特別な酵素をつかって我が家に伝わる秘伝の方法でつけた神酒です!
オルテガ様もこれを使いやまたのおろちの動きを止めました!もう残りはこれしかありませんが…
どうせ蔵にあっても眠っているだけです。見ず知らずの旅の方に渡すのも変かもしれませんが
あなたに使って欲しいのです!

258 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:17:01 ID:1R0/HI8G0
俺はビンを受け取ると走った。とにかく走った。粉雪舞い散る中無我夢中で走った。
国一つをここまでかき回す化け物だ。きっと恐ろしく強いのだろう。
頭の中にはあいつらの顔がよぎる。もしかしてもう戦ってるのだろうか。
俺がいなくて大丈夫だろうか。あいつらあんま強くねーからな…
まさか今頃もうやられてたりは…クソッ!そうなったら総長一生の失態だ。何故あんなつまらん
意地を張ってたんだろうか。自分で自分がムカついて仕方がない。今はただとにかく早く走るのみ!




そして俺は北にある洞窟へついた。おそらくここだろう。周囲の空気が明らかにおかしい。
中から邪気が溢れ出ているように感じる。勇者は!?パンツは!?ねーちゃんは!?
この静けさからおそらくまだ到着してないに違いない。どうやら間に合ったようだ。
もうすぐ来るろう。暫く待つか。

259 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:17:34 ID:1R0/HI8G0
















だが俺の予想は外れた。勇者達が来たのは…二日後だった。……寒い…



260 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 22:26:04 ID:Xe4G1c390
なんだかしらんが盛り上がってるなwいい傾向だな。

みんなの中のDQ世界が楽しくて読んでるので、
煽りや荒らしに負けないで頑張って欲しい。

261 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 22:39:04 ID:nhN9SVE1O
総長〜〜!

262 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 23:09:34 ID:v7HIIpOB0
あぁ、これでこそ総長だよなw

263 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 23:19:52 ID:6SIS3GhV0
総長乙
ああかっこいいよ総長
次もwktkで待っている

264 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/28(火) 00:46:14 ID:TXuFJ6rr0
総長格好えぇ惚れるなぁ
というか勇者達遅っwwwww

265 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/28(火) 03:01:25 ID:esQcZLPE0


おうやっと来たか。おせーぞてめーら。とっととやまたのなんとかってやつ倒して帰るぞ。
俺は寒いんだ。



ぃぎやぁぁぁぉおおおぁぁぁおううううぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!
パンツ。

ぞうぢょーーーーぢゃーーーーんんん!!!!!!
勇者。

二人とも俺の声を聞くなり涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして奇声を上げながら
飛びついてきた…おいコラ!あっ鼻水ついたきたねっつの!離れろ!あーもう!
こいつらほんと涙もろいな。何はともあれ俺たちはようやく合流した。

絶対来てくれるって信じてたんだ!

勇者が満面の笑みで言う。いいから顔ぬぐえ。まだ鼻垂れてんぞ。俺たちは嫌な空気が
プンプンする洞窟の中へ入った。なんて事はない普通の天然洞だ。

へックシュッ!クシャミが止まらない。勇者が総長ちゃんはこんな寒いのにそんな薄着でウロウロ
するから風邪ひくんだよとかぬかしやがる。いや誰のせいで…そういやこいつら二日間も何してた
んだろうか。ねーちゃんに聞いてみる。

266 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/28(火) 03:02:30 ID:esQcZLPE0
やまたのおろちについて色々調べ事してたのよ。強敵だから。でもあまり有益な情報は
得られなかったわ。一つだけあったんだけど…弱点が

おいおい弱点だなんて有益この上ないじゃないか。さすがねーちゃん。

どうやらやまたのおろちの苦手な植物がこの辺に生えているらしいの。それをつかってつけたお酒を
使えばかなり動きを鈍くできるみたい…ただそのお酒探し回ったけど見つからなかったわ。
一軒だけ置いてるお店見つけたんだけど最後の一本旅の人にあげちゃったみたいで…
正攻法で攻めるしか無いわね。

うーむそんな貴重な酒を持ってくとはかなりの酒通の旅人ですな。しかしもしかしたら簡単に
退治できたかもしれぬのに実に残念ですな。


やべ。俺は持っていたビンをそっと捨てた。だって飲んじゃったんだもん…この二日間凍死せずに
すんだのもこの酒のおかげ…神酒だけあって確かに燃えるようなうまさだった…

総長ちゃんぶつぶついっちゃってるけど頭大丈夫!?もしかして風邪が頭まで回った!?

………。仮にそうだとしても普段のおまえらよりは正常な自信はある。絶対に。

そうして俺たちは巨大な門の前に着いた。


267 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/28(火) 07:36:31 ID:Z77ZfqmT0
総長と勇者はツンデレ具合がかなりいいね。

勇者たんモエス

268 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/28(火) 11:41:08 ID:Th6mJBlYO
YABEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!
続きが気になりまくりんぐwwwwwwww総長頑張れ!!!!

269 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/28(火) 16:00:22 ID:59ww2gV50
総長飲んじゃったのかよwww

270 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/29(水) 00:38:42 ID:TVmXwC2e0
そ、総長なんかちっとも面白くないんだからねっ!
毎日このスレ楽しみになんかしてないんだからっ!

そんなにハイペースで書かないでたまには休みなさいよねっ!
ほんとに…バカなんだから。

271 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/29(水) 20:55:18 ID:rLorh02lO

作者によって異なるが4の人の主人公・レッドマン・ローディの様に総長のステータスも表示して欲しいね。

272 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/29(水) 21:34:59 ID:4Xp2QsgH0
総長のステータスはめっちゃ高そうだ
魔法力も攻撃力も体力もあるし…運は低いかもしれないけど






273 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/30(木) 18:47:08 ID:ECcb1KKAO
保守

274 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/31(金) 04:01:00 ID:ClcOJw0S0
保守

275 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/31(金) 19:11:07 ID:a8J4r7dy0
さらに保守

276 :タカハシ ◆ljexnoNGYo :2006/03/31(金) 22:41:54 ID:IQGbz58QO
トリップ忘れてしまったので、変更します
投下は、今しばらくお待ちを。

277 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 03:04:38 ID:jlz8hVDI0
32日記念保守

278 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 03:22:37 ID:ijP3C3GU0
とりあえずage

279 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 04:06:07 ID:ihQLBEyT0
保守

280 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:12:30 ID:4ZxRkUVv0
なんとかこっちのペースでレオンとなんとか立ち向かえているがやはり呪文が厄介だ。
かすみ二段が決まってもベホイミ回復しやがるし、そかもバギマは使っていない。
ここは剣を打ち込んで即効で決着をつけるか。しかし……

 タケ「確実に仕留めるだと?何をするつもりだ?」
レオン「今まで以上のキツイ攻撃を仕掛けてやるのさ。」
 タケ「どーせハッタリだろう?しかも呪文が使えない俺に押されているとは情けないな。」
レオン「ふん。お前をなめたのは事実だが今からは手を抜かん。行くぞ!」

レオンが俺に斬りかかって来た。パワーでは俺が上回っているのは事実だがレオンはトリッキーな攻撃を仕掛けてくる。

        ガキイン!!カァン!!

初めて他人と剣を交えるのだが完全には防ぎきれないが何とか対処できる。

 タケ「ぐっ…………むん!!」

レオン「へぇ、なかなかやるな。ならこれならどうだ?」

 タケ「なにっ!!??その技は……は、速い!!」



レオン「はやぶさ斬り!!」



 タケ「ぐわぁ――――――――――――――――――――ッ!!」

んなアホな……もょもと以外にもはやぶさ斬りが使える奴がいるとは…………

281 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:16:39 ID:4ZxRkUVv0
流石に一発目は中途半端な形でちょっとだけ軽減することが出来たが、二発目はまともに斬られてしまった。

ムーン「もょもと!!」
 タケ「まだ……やれる。心配するな」

実際は立って\いるのがやっとだ。気を緩んだら確実に倒れる。

ムーン「で、でも……」 
レオン「た、立ち上がれるとは……いくらなんでもバギで蓄積されたダメージがあるはず……」
 タケ「ま、負けず嫌いなんでな」
レオン「…………もょもとに対して俺は敬意を表する。この呪文でケリをつけてやる。」

イレギュラーはあったが俺の思惑通りに事が進んだ。あとは――――――実行あるのみ。

 もょ「(タケ!もういい!おれとかわれ!!じゃないとしんでしまうぞ!)」

 タケ「(アカン……い、今代わったら俺の苦労が無駄に終わってしまうんや……)」

 もょ「(な、なんでそこまでむりするんだ!)」

 タケ「(覚悟を決めただけや…………)」



282 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:18:17 ID:4ZxRkUVv0
レオン「覚悟はいいか?」

 タケ「さっさと来い。耐え切ってやらあ!!」

今俺に出来ることはレオンの呪文を防ぎきる事だ。

レオン「追い込められているにもかかわらず生意気な野郎だ…………くらえ!バギマ!!」

レオンがバギマを唱えると高さ約3メートルくらいの竜巻が俺に向ってきた。

しかも竜巻に吸い込まれそうな感じがしたのだが、俺は大防御の構えを取ったのだがその時に別のことを考えていた。


       俺自身何やっているんやろ?


   他人のために体を張っても無意味な事やのに…………


          なんでやろな…………?
 
うっかりしていると竜巻が俺にぶつかっていた。気を抜いたら体制が崩れる。

今はナイフで全身をかすった感じの痛みだがもし体制を崩したら確実に死ぬ。

しかし蓄積されたダメージの影響で体制が崩れそうだ。もうだめぽ………………………………


すまん…………もょ…………俺、アカンかった――――――――――




283 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:20:27 ID:4ZxRkUVv0
ムーン「バギッ!」

その時ムーンが呪文を唱えてくれた。なぜだ………………?

レオン「なぜ邪魔をする!?」
ムーン「もう見てられないわ。決闘も何も無いわよ!最初からレオンが有利な条件じゃない!ふざけた事しているんじゃないわよ!」
レオン「ちっ、計算外だ。もう一度バギマを唱えないと。」
レオン「し、しまった…………………魔法力が…………まさか………」
 タケ「(――――――――――かかったな!アホが!)」

 タケ「(今や!もょ!ぶちかましたれ!!!!!!!!)」

俺は必死で叫んだ。

 もょ「たああああぁぁぁぁぁッ!! 」

もょもとがレオンに強撃をを仕掛けたのだが…………………………

           ガキィン!!!

 もょ「な、なんだ?」

レオン「やばかった。盾で攻撃は防いだのはいいが………………」
レオンの持っていた盾がコナゴナに砕けてしまった。もょもとの破壊力は予想がつかねぇ。

 もょ「レオン!!おれはおまえをゆさないぞ!」
レオン「な、なぜだ!?致命傷だったはずなのになぜ動ける!?」
 もょ「そんなことはどうでもいい!!ぶったおしてやる!!」

どうやらもょもとは怒りで我を失っているみたいだ。レオンに斬りかかろうとした。その時――――――――


284 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:21:18 ID:4ZxRkUVv0
ムーン「そこまでよ!」

ムーンがもょもととレオンの間に入ってもょもとを静止させた。………………度胸がある女だ。
 もょ「ムーン!!なぜとめるんだ!?」

ムーン「もう決着は付いたでしょ!!同じ人間同士で殺しあうってどうにかしているわ!」

 もょ「げんいんはつくったのはレオンだぞ。」

ムーン「それにレオンは蹲ってもう戦えないわよ。」

確かにレオンは蹲っている。どうやら強撃で盾を破壊した際に致命的なダメージを与えたらしい。
もし盾が無かったら――――――――――

 タケ「(も、もょ……………)」

 もょ「(タ、タケ!!だいじょうぶか!?)」

 タケ「(な、何とか生きてるわ。意識が失う前にムーンちゃんに回復を頼んでくれ……………)」

 もょ「(それもそうだったな。ムーンにたのんでおこう。)」

奇跡的にも勝つ事が出来た。しかし戦いの最中に別のことを考えた自分自身が理解できなかった。

もょもと&タケ
Lv.13
HP: 6/92
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E皮の鎧 E鱗の盾 E木の帽子 
特技:かすみ二段・強撃・チェンジ・はやぶさ斬り(もょもと専用)・ゾンビ斬り・大防御(タケ専用)



285 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 12:34:42 ID:Zd11EyoQO
レッドマン乙!

286 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 20:43:19 ID:s+KxCQeE0
もょもとギガツヨスwwwwwwwwwwww

287 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/02(日) 03:21:49 ID:9hI408ia0
おお、ドラマチックだ
頑張れw

288 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/02(日) 21:47:11 ID:7qy1GprbO
>>レッドマン
もうだめぽがナツカシス

289 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/03(月) 00:09:38 ID:yovtBz+s0
は〜開幕6連戦疲れたよ・・・寒かったし
さぁ言い訳終わり

それでは>>229の続きです

290 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/03(月) 00:11:52 ID:yovtBz+s0
〜Forbidden Fruits〜    
「わ〜綺麗な景色〜!」
真理奈達は海の上にいた。
大きな船の甲板、左の船側に4人と1匹・・・と1人。
「いや〜確かに綺麗な景色だ。けれどこの景色より綺麗なモノがある・・・
 それはイシスの姫!マイプリンセスっ!今あなたの王子様が迎えに行きますよ〜」
うわぁ・・・これはちょっと・・・・・・んんっ!失礼。
鉄の鎧に鉄兜、鉄の盾、そして鉄の槍と、全身鉄装備に身を包んでいらっしゃって、
海に向かって叫ばれているこのお方はロマリアの"王子様"
その証拠に、装備しているもの全てにロマリアの紋章が入っている。
そんな柄ではなさそうだが、あの王様ありてこの王子あり、という事らしい。
「こんなヤツで本当に結婚なんか出来んのかよ?」「どうかのぅ・・・」
ジュードとパトリスは呆れて珍しいものを見ていた。
対して真理奈は普段では見られない青い海・青い空に感動していた。
真理奈を真ん中にして左側に王子様、右側にはフィリアがいる。
フィリアは背伸びをして手すりに乗り出し、船首が作り出す波や泡をじっと見ていた。
「フィリアちゃん、海好き?」
フィリアは首を微かに振り、真理奈に応える。
「船、初めて乗った」
「そっか〜気持ちいいよね」
再び頷く。しかし、目線は海面からは離れない。
そんなフィリアに自然と顔がほころぶ。
「砂漠に咲く一輪の花!いやオアシス!まだ見ぬ貴女はきっと可憐な存在であろう!
 真夜中の星!いや月!いや・・・流れ星のような―――!!」
「うるせぇなぁ・・・まったく何でこんな事に・・・」
ジュードの問いに答えるには、少し時間を遡らなくてはならない。
アリアハンを出発した真理奈達は、大陸の東にある旅の扉に入った。
旅の扉を潜る時のあの何とも言えない感触。
体が自分の意思ではなく動かされ別の場所に移動していくような、
もしくは体が溶けてしまってどこかへ流れていくような・・・
そんな不思議体験をして、新たな土地に降り立ったのが昨日の事。


291 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/03(月) 00:15:00 ID:yovtBz+s0
〜1日前〜
「それにしても本当に歩いて世界を回るなんて・・・正気なの?」
「仕方なかろう。アリアハンには世界を回るのに耐えられる船が1隻しかないんじゃ。
 それもサマンオサに向かった使節が使っておるしのう。
 しかし我々はそれでも行かねばならん!世界を魔王の手から救う為にな!」
「何1人で盛り上がってんだよ、じいさん」
「ん?いやいや、ちょっとな・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
旅立つ前のアリアハン城にて――
「ちょいと、レキウスちゃんよ」
「レキウス王だ。王!」
「いいじゃ〜ん、ワシらの仲じゃろ〜」
「うるさい!で、何だ?」
「例のモノ、しっかりと頼むぞ」先ほどまでとは違い、真剣な顔で言うパトリス。
「分かった分かった・・・その代わり、お前もしっかりとな。でなければ・・・」
「分かっておるわい。それじゃあね〜」
「ったく・・・ヤツはいくつになっても―――」ブツブツ・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ムフフ」「何だよ、気持ちわりぃなぁ・・・」
「こっちの話じゃ。気にするでない」
「話、脱線してる」フィリアが珍しく喋る。
「おうおう、そうじゃった。そんな訳でな、とりあえずは歩いて行くしかない」
「ダルい〜外国行くのに歩いて行くなんて・・・飛行機なんて無いんだろうし」
「ヒコウキ?」
「空飛ぶ機械よ。あ、こっちには機械もないんだっけ?面倒な世界だなぁ・・・」
「お前の世界では空を飛ぶのか?」
「そ〜よ。誰でもどこへでもひとっ飛び〜」「それは凄いな・・・」
「勇者ロトは不死鳥ラーミアを蘇らせ大空を飛び回ったと言うが・・・
なんとも便利な世界じゃのう」
「こっちが不便なだけよ」
「話、脱線してる」・・・フィリアさん。もっと喋っていいんだよ?


292 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/03(月) 00:17:44 ID:yovtBz+s0
そんなこんなで真理奈達はロマリアの大地に踏み込んだのです。
王国ロマリア。平原に位置するこの国は、土地に困る事無く栄えていった。
重ねて海・山共に近いので、豊富な食料にも恵まれており、
国民は豊かな暮らしを約束されていた。
町は活気に溢れ、娯楽施設までも存在している。
「へぇ〜アリアハンとは違ってちょっとは楽しめそうなトコロね〜」
「遊びに来たんじゃね〜んだぞ」
「分かってるって!じゃあさっそく王様に会いに行きましょ」
(絶対忘れてたな・・・)

「おぉ、アリアハンのからの使者ですか。何用ですかな?」
ロマリア王ストゥルート。見た目はまだ若く、しっかりとした王様だが、なかなかユニークな人らしい。
何でも仕事を国民に任せて街に遊びに行ってしまうようだ。
しかし、そんなお忍びを繰り返したおかげなのか何故か国民からの人気は高かった。
「何か魔王軍が復活したらしいんで同盟を組みたいんだって〜」
「真理奈、それじゃあ伝わりはせんて・・・
 ロマリア王、魔王軍にアッサラーム・バハラタが滅ぼされたのは聞いておろう。
 このまま放っておいてはどんどんと犠牲が増えるだけじゃ。
 そこでアリアハン王は、世界中の都市と連合を結成することを提案された。
 是非ロマリアもその連合に加わって欲しいのだが、いかがかな?」
「なるほど、分かった。喜んで連合に参加させてもらおう」
「即答じゃん・・・」
「ただし、1つ条件がある」
「えぇ〜?良いって言ったじゃん・・・」
「私の息子がもういい年でな。そろそろ嫁をと思っておるのだ。
 そこで本人の希望を聞いてみると、イシスの姫が良いと申してな。
 何でもイシスでは女王を始め絶世の美女が揃っているらしいではないか。
 カッコイイ私の息子にはそのくらいの嫁でなくてはならないと私も賛成したのだ。
 そこでだ。そなたたちに息子と一緒にイシスまで行き、嫁を貰って来て欲しい。
 無事に息子の婚約を成立させることができれば加盟しよう」
「無理難題じゃん・・・」


293 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/03(月) 00:22:25 ID:yovtBz+s0
「え〜っと、【そんな訳で私は船に乗っていたのです】・・・と」
説明してる間にトコロ変わって灼熱の砂漠を進む王子様一行。
見てるだけで暑苦しい装備のロマリア王子は先頭を切っている。
「この暑さ!君の僕に対する思いが熱気として伝わってきてるんだね!」
よくもまぁそんなに元気でいられるもんだ・・・
そんな王子の後ろをジュードと真理奈は歩く。
「【でも今は砂漠にいるんだよね〜こんなんで世界を救えるのか不安だよ・・・】」
「何1人でブツブツ言ってるんだ?」
「ん〜?いや、メール打ってただけだよん」
「また機械ってヤツか?」
「そ。でもこっちの世界じゃ使い物にならないみたい・・・」
事実、アンテナは今も圏外を示している。ルビスと話す時だけは反応するのだが・・・
(みんな元気にしてるのかなぁ。メールもできないなんて・・・
 ったく、電波届くように出来るならやれっての!まじルビス使えね〜)
「この世界とは違う世界、ね。お前の世界に1回行ってみたい気もするよ」
「じゃあ私と一緒に帰る?」
「そうすっかなー」
「そしたらジュードが私の世界を救うんだよ?」
「あ〜それだけは勘弁だな」
「ピーピー!!」
「自分が一緒に帰るって?確かにジュードよりブルーの方が世界を救ってくれるかもね」
「俺はスライム以下かよ・・・」
「ピー!」
ブルーは当然とばかりにジュードに向かって胸を張った。
・・・どうでもいいけど、スライムって暑さで溶けそうだよね。


294 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/03(月) 00:26:24 ID:yovtBz+s0
今日はここまでっす

295 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/03(月) 01:11:12 ID:/HLzBCN40
>・・・どうでもいいけど、スライムって暑さで溶けそうだよね。
笑った

296 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/03(月) 16:00:06 ID:rHarDqxZO
<<暇潰しさん乙です。今更ですが斬新ですね。続きを期待してます。

297 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/03(月) 18:02:13 ID:DSylJR9C0
レッドマン・>>288

貴様ら!2ちゃん暦5年以上だな!?

暇潰し乙。話のペースが凄い速そう。でも何か和むね。

298 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/03(月) 23:02:25 ID:Xwp96Tzq0
>>297
かぎのおとが
おやがかぎわたしや
もうだめぽ

299 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/04(火) 01:09:29 ID:55QW6ukiO
>>295-297
ありがとう!

話のペース早いか〜もっとじっくり書いた方がいいのだろうか…


300 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/04(火) 03:42:44 ID:G+AFvISaO
いやいや十分楽しませてもらってます。次回期待してます。

301 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/04/04(火) 07:59:08 ID:q8q61AfP0
しかしでかい。しかも開いてない。鍵はかかってないようだがこんなもん開けれるか。
おいおいこれじゃ開かなねーぞどうするよ?なんだよ。はいはい。わかりましたよ。
俺とパンツは左右の扉の前に立つとあらん限りの力を振り絞って押した。
く…ピクリともしない。ねーちゃんが俺とパンツにバイキルトをかけた。力が漲る。
ふんッ…ぬうううう…ぬおおおおおぉおぉぉぉ…

血管がはち切れそうになりながら必死になる俺とパンツ。やがて扉は少しづつ開いていく。
ある程度開くとあとは惰性でわりと楽に開いた。

熱い。さっきまでの寒気が吹き飛ぶほど熱い。なんだこの熱気は。
そりゃそーだ。これは溶岩だ。所々地面の隙間から熱気が噴出している。
とにかく俺たちは進むしかない。汗を拭いながらひたすら歩いた。
そうしてたどり着いた先は行き止まりだった。一際大きな空洞で立ち止まった。
つーか熱いだけで何もねえ。
…ん?今微かに地面が揺れたような。いや気のせいだろう。気のせいという事にしておこう。


302 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/04/04(火) 07:59:42 ID:q8q61AfP0

…やはり揺れている…。

……しかも徐々に振動が大きくなる。みんな終始無言だ。

ねえ…ちょっと…揺れてない…?

勇者がついに口を開く。あーあやっちゃったよ。こいつ明らかにズラの人に向かってカツラですか?
って聞くタイプだな絶対。ここは総長としてみんなを鼓舞しなければ。
先頭を歩いていた俺は振り返る。

いいかおまえら。例えこれから相対する敵がどんな怪物だとしてもだ。例えどんな
山のような化け物だとしてもな…鬼浜爆走愚連隊は最強だという誇りをもってだな…

なんだ?みんな目が点になっている。俺の顔になんかついてるか?そんなジロジロ見んな。
おっさんがガタガタ震えながら後ろを指差す。何だよまったく。
俺は後ろを振り返った。そしてとんでもないものを目撃した。

………ダッシュ……

俺が小さな声で呟くやいなやそれはそれは凄い速さで転進した。おそらくマッハはでていた。

303 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/04/04(火) 08:00:37 ID:q8q61AfP0

むおおぉぉぉぉおおぉぉぉ!!!!!!!!!

全員さっきの扉をこえると一気に閉めた。今度はみんなで閉める。必死だ。
落ち着け。あまりの突然の出来事に引き返してきてしまった。逃げてどーする…

おーーーーーーっきかったねー

勇者が半笑いで言った。まあ確かに笑うしかない。冷静に記憶を呼び覚ましてみるが
とりあえず頭らしきものが三本見えた。あれに胴体がついて…うーん…
とにかくとんでもないデカブツだ。これは気を引き締めてかからなければ俺たち全員
あの化け物の胃の中に納まる事になる。

ガンッ!!!ガンガンガンッッッ!!!!!!

突然金属音が響き渡る。どうやらあのデカブツが扉を叩いているようだ。

ガンガンガンッ!!!!ガンッ!ガンッ!

…ちょっと様子見るか。

ガンッ!!!ガンガンガンッ!ガン!!!!!!

あーうるせえ!わかったわかった今すぐぶっ飛ばしやるから静かにしてろ!

俺が扉を開けようとするとねーちゃんに止められた。

待って…妙だわ。もう少し待ってみて。

暫くして音は消えた。どうやら帰ったようだ。

304 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/04/04(火) 08:01:17 ID:q8q61AfP0

やっぱり。やまたのおろちは自分ではこの扉開けられないわ。

え?どういう事だ…?理解するまで三秒程かかった。つまりだ。あのデカブツは
自力でここを開けられない。でもはジパングを襲われている。

わかったでやんす!アイツは透明人間になって瞬間移動できて空を飛べるで
やんすね!?とんでもな化け物でやんすな!

…つまりだ。自力でここを出れないとなると何者かがここをいちいち開けている事になる。
そして国を襲わせていると。一体何の為にだ!?謎だらけだ。

どうやらやまたのおろちを退治すればいいだけの問題じゃなさそうね。

ねーちゃんが難しそうな顔をする。とりあえず俺たちは一旦引き返して出直す事にした。


305 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/04(火) 08:34:54 ID:HKlrmJD40
総長乙!
                      /⌒\ 
      /⌒ヽ      / ⌒ヽ  _(^ω^ )     /⌒\
     ( ^ω^)―--( ^ω^ ) ̄      ⌒ヽ (^ω^ )
⊂二二二      /⌒   ⌒ ̄ヽ、    /~⌒    ⌒二二二⊃
     |      |ー、      / ̄|297  //`i      /
      | レッド| | 288  / (ミ   ミ)  | 298  |
     |マン | |    | /      \ |    |
     |    |  )    /   /\   \|       ヽ
     /   ノ | /  ヽ ヽ、_/)  (\    ) ゝ  |
     |  |  | /   /|   / レ   \`ー ' |  |  /


306 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/04(火) 13:07:54 ID:5YUG3N820
>わかったでやんす!アイツは透明人間になって瞬間移動できて空を飛べるで
やんすね!?とんでもな化け物でやんすな!

パンツ斬新すぎwwwww
総長GJ

307 : ◆vNFYAR5c0g :2006/04/04(火) 13:27:10 ID:iSjD7R4F0
試練の森東エリア 12:15

「うぉぉぉ!」
ゲンドウが俺に向かって剣を振り下ろしてくる。
その攻撃は体を反らすことでなんとか避けることができたが、続けて
ゲントウは剣を平行に振り、俺の体を切り裂こうとしてくる。
剣が体に当たるギリギリのところでバックステップを使い、胴体を裂かれるのをまぬがれることが
できた・・・
「どうした?逃げてばかりでは俺を殺すことはできんぞ?」
ニヤニヤと笑いながら俺に言葉をかけてくる。

そうは言っても俺は丸腰なんだ、それだのにこの巨体に向かって殴りかかるなんて
無謀にもほどがあるだろう・・・・
そもそもスピアもウルフも俺と巨体を戦わせるなんて・・・死んでこいといっている
ような物だ!
しかしそうは思ってもこの状況が変わるわけでもない・・・あの二人はそれぞれ
小柄なゲイトと女性のカインと戦っている。
 
ゲンドウが剣を水平に振り再び襲いかかってくる!

俺はゲンドウからバックステップを使い距離を離し、なんとか逃げる方法を考えることにする。

まず思いついたのが敵に背をむけ逃げ出すという方法だが、それは危険だ。
なぜなら、背を向け真っすぐ走り出すと後ろから巨体が逃がさないと剣を投げてくる
おそれがあるからだ。漫画なんかのパターンだが現実にも起こらないとは限らない。

でも見たところゲンドウは力まかせに戦うタイプのようだ。
小刻みに走れば逃げることは・・・

「避けてみろよ・・・!」
すると突然巨体が俺に向かって剣を振りかぶりながら突進してきた!
それも普通の人間とは思えないほどのスピードで!

308 : ◆vNFYAR5c0g :2006/04/04(火) 13:43:37 ID:iSjD7R4F0
魔界 魔王城 12:00

「ゾーマ様だ」
キングヒドラが今にも飛びかかろうとするオロチに向かって言った
その言葉を聞いたオロチはあわててイスに座り直した。

その言葉からわずか10秒ほどで大魔王ゾーマが五人の魔王の元へと現れた

巨大な王座に座り、ゾーマが口を開く
「サウム、現在の状況はどうだ?」
サウムと呼ばれた長髪の男は、ゾーマの方に席を座り直し報告を始めた
サウムが主に報告したのは、バラモスの連れてきた男の状態と現在の軍の状態であった

報告を聞き終えたゾーマは静かに口を開いた
「あの方に今さっき会ってきた」
その言葉にサウムを除く四人の魔王は驚きを隠せないでいた
「それで、あの方はなんと?」
バラモスがゾーマに問う
「あの方は現在の状況に満足しておられる・・・・しかし」
ゾーマは空気を吸い、言葉を続ける
「もしあの方の期待に背くことがあれば、消されるのは我々だということを忘れるでない」

沈黙

会議室には緊張が漂っていた

「それでは、皆持ち場に戻るが良い、続きは明日だ」
ゾーマのその言葉の後、魔王達とゾーマは緊迫した表情のままそれぞれの持ち場へと
ルーラを唱え戻っていった・・・二人を除いて・・・・



309 : ◆vNFYAR5c0g :2006/04/04(火) 13:52:47 ID:iSjD7R4F0
「それで、お前はどうするんだ?サウム」

誰もいなくなった会議室で残った二人はサウムとバラモスだった
バラモスはサウムの側へと行き、言葉を発した

「どうにも・・・私の考えに変わりはない」

バラモスにサウムは普段と変わらない口調で言葉を返した。

「しかしどうするつもりだ?一体なにを考えているのか、わしにもよくわからん」

そのバラモスに向かって高くも低くもない声で答える

「ゾーマもあの方も他の魔王達も利用させてもらう。もちろんあの男もな」

「あの男とは?」

「お前が物質界からつれてきた男だ。あれは使えると思わないか?」

「しかし、なにを考えている?」

「いずれ分かるさ・・・近いうちにな。」


310 : ◆vNFYAR5c0g :2006/04/04(火) 13:53:40 ID:iSjD7R4F0
久々に投下。
今は反省してる。

311 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/04(火) 21:05:01 ID:G+AFvISaO
なんで? 面白かったよ

312 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/04(火) 22:46:41 ID:KK7t1FwD0
うむ、面白く読んでるよ
頑張って続けてクレ

313 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/05(水) 06:19:49 ID:ssysLzhcO
魔神氏久々の降臨!
元ネタはむしゃくしゃしてやった。今は反省している。だったっけ?

314 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/05(水) 08:00:47 ID:iFOIg1IK0
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 職人さん達 ガンガレ! ガンガレ! 
 ⊂彡
   _
⊂ヽ ゚∀゚)ヽ    ガーンッ!
  `ヽ  ヽ' ))
   ノ   ノ
  し' ⌒J

    _
  ( ゚∀゚) ミ   ガレッ!!!
 γ 二つ つ
  {   (
  ヽ,_)ヽ,_)
                            それがVIPヌクモリティ

315 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/06(木) 01:33:12 ID:anzrCVbjO
バラモス萌え

316 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/06(木) 13:08:30 ID:zFNoh3+Y0
主人公の陰が薄い件について。

317 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/06(木) 22:56:41 ID:2Fe4jUbNO
保守

318 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/07(金) 00:47:34 ID:2gW1Udxj0
>>293の続き

イシス。砂漠のオアシスに存在する国である。
女王を始め、女性が主として国を治めている。故に男の心のオアシスとも言われる。
ロマリア王の言っていた噂が本当なのか、魅力ある女性が多いらしい。
その噂を確かめようとして、たどり着くまでに死ぬ輩もちらほらいるようだ。
「ようこそロマリアの王子、アリアハンの使者よ。はるばる灼熱の国へようこそ。
 我々イシスの民はあなたたちを歓迎します」
「はじめましてイシスの女王。私はロマリア王ストゥルートの息子、フィリーと申します。
 お目にかかれて光栄です」
(お、王子ってばこんな時は真面目じゃん)
「それでこの度はどのような用件でしょうか」
「はい。実は私、つい先日16になったのです。
 そこでイシスの可憐な姫を結婚相手に迎えたいと思い、本日伺ったのです」
「・・・なるほど。しかしそれは困りましたね。
 イシスでは古来より王族の結婚相手は身内で、という決まりがあるのです」
「それは・・・存じ上げませんでした・・・」
フィリーが落胆を隠し切れないまま言う。
(あ〜あ、王子かわいそ〜)
「・・・他国の王族の方との婚姻という前例の無い事を私だけでは判断できません。
 そこで太陽の王ファラオと聖霊ルビスの意向を知る為の占いを行いたいと思います。
 ですから今日はゆっくりとお休み下さい。部屋はこちらで用意致しますので」
(え?)
首をかしげる真理奈。どこかに違和感があるような気がした。
「・・そうですか。ありがとうございます。それでは失礼致します」
(・・・?なんだろ?)


319 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/07(金) 00:48:57 ID:2gW1Udxj0
女王との会見後、真理奈達は風呂で体中の砂を落とし、ご馳走をたらふく食べた。
食卓に食後のまったりとした時間が流れる。
最もフィリーはイシスの星空を見るとか何とか言って出て行ってしまったが・・・
「ね〜結婚うまくいくかな〜?」
「さぁなー。前例が無いって言ってたからダメかもな〜」
「え〜じゃあどうすんのよ」
「俺が知るか!」「・・ジュードの役立たず」「なんだと〜?」「ピーピー!」
ブルーが2人の仲介に入るが、2人はまったく聞いていない。
「まぁまぁ、そう喧嘩するでない。それに、たぶん大丈夫じゃ」
「どういう事?」
パトリスが少し声のトーンを落として話す。
「恐らく、これは結果の決まった政略結婚じゃ」
「え?!どうして?」
「アッサラームが滅ぼされた今、イシスは陸の孤島と言わざるをえん。
 そんな時期にロマリアからの結納話。成立すれば新たな交流が生まれるからのぅ。
 イシスに断る理由はない。それに伝統を大事にするなら最初から門前払いのはずじゃ」
「じゃあ占いってのは?姫の気持ちはどうなるの?」
「政治上の決断に占いを取り入れてるみたいじゃからの。建前上必要なんじゃろ。
 姫がどのような方かは知らぬが、おそらく彼女の気持ちは考慮されんじゃろう。
 女は政(まつりごと)の道具なんじゃ」
「そんな・・・ひどいよ・・・」
「しかし我々の使命は連合を結成する事じゃ。
 政略結婚だとしてもワシらが手出しする事ではない」
「でもっ―――」
「じゃあ結婚させぬようにしてロマリアへ帰るか?
 それこそイシスに来た意味が無くなるわい。
 真理奈も自分の世界に帰れなくなっては困るじゃろう?」
「それはそうだけど・・・でも・・・そんなのっていいの?」
その問いに答える者はいなかった。答えは皆分かっているはずのに。


320 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/07(金) 00:51:13 ID:2gW1Udxj0
次の日、使用人に(1人を除いて)優しく起こしてもらい、再び女王の間へ。
「おはようございます。旅の疲れは取れましたか?」
「はい・・・正直なところ占いが気になってあまり眠れませんでした」
(だから星なんか見に行ってたのかな?)
無理矢理起こされた真里奈はダルそうだ。
「そうですか・・・お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。
 それでは昨夜行った占いの結果を伝えましょう」
皆の息が詰まる。それを確認するように間を空け、女王は話し出す。
「イシスには古来より女王戴冠の儀式というものがあります。
 女王候補がピラミッドから先祖の財宝を1つ受け取って来るというもので、
 財宝を無事にイシスまで持って帰って来られれば女王になれるのです。
 その試練をもってして今回の婚姻が正しいのか否か定めよ、と仰せ使いました。
 ですからあなた達には次の女王候補であるプエラとピラミッドへ向かってもらいます。
 プエラ、入ってきなさい」
プエラと呼ばれた姫は、白い衣に身を纏い、背中まである髪を静かに揺らしながら
真理奈達の前に姿を見せた。少し恥ずかしそうにうつむいている。
(うわ〜可愛い〜)
真理奈の10倍はかわ・・・ごほごほっ!ナンデモナイデス。
「プエラです。よろしくお願いします・・・」
フィリーがプエラに釘付けになる。これは一目惚れしたな・・・
「・・・そして今回あなた達に授からんとする財宝は、黄金の爪です」
「黄金の爪?」
「それでは行きなさい。神の召すままに・・・」
王子の疑問には答えない女王。
「はい!」
しかし王子は女王の言葉の全てを受けて、答えた。


321 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/04/07(金) 00:53:39 ID:2gW1Udxj0
真理奈達とプエラは軽く自己紹介をし、さっそくピラミッドへ向け出発した。
「それにしても、儀式に我々も付いていってよいのですかな?」
「儀式とは言っても、今では形だけのものです。
 昔は女王候補と、その婚約者だけで行っていたらしいのですが・・・
 危険も大きいので護衛を連れてもいいと決められたのです」
「なるほど。それで黄金の爪についてはご存知ですか?」
「黄金の爪はイシスの財宝の中でも、一番の秘宝と言われています。
 何でもピラミッドの地下深くに眠っているそうですが・・・
 ピラミッドにはモンスターが巣食っております。
 皆様お気をつけ下さいませ。私も微力ながら善処致します」
「姫自ら戦っていただかなくても、このフィリーがあなたを守ってみせますよ!
 なんとしても黄金の爪を手に入れましょう!」
「はい!頑張りましょうね」
プエラがニッコリと答え、その笑顔にフィリーがますます張り切りだす。
「さぁ行きましょう!黄金にも勝る2人の輝かしい未来の為に!!」
「ふふふ」
いつもよりテンションの高いフィリーはむやみに鉄の槍を振り回し砂漠を進む。
危ないっての・・・
「・・・ねぇ、プエラ?イヤだったら止めてもいいんだよ?」
昨晩の事を引きずったままの真里奈が堪らずに口にする。
「どうしてですか?」
「どうしてって・・・こうなったのはプエラの意思じゃないじゃん」
「そうですね。しかしこれはイシスの姫として生まれた私の運命なのです。
 それに・・・フィリー様は楽しい方ですわ」
(えぇ〜どこが・・・?)
それはさすがに口にしなかった。
「お気遣いありがとうございます。
 大丈夫ですよ、正しいかどうかは神様が決めてくださいます」
そう言って微笑むプエラに対して、真理奈は何も言えなくなった。
多くの運命を定める王家の墓、ピラミッドはもう目の前に迫っていた。


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