■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 最新50 [PR]ぜろちゃんねるプラス[PR]  

もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら四泊目

1 :冒険の書庫の書記:2005/10/08(土) 23:00:44 ID:oCXhwG/I
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

前スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら三泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1122390423
前々スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1116324637/
初代スレ
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

417 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 18:17:46 ID:oIvx9cpy0
>>415
(ノ∀`)アチャー 報告ありがとうございます、修正しました。

418 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 19:43:30 ID:TcnOOx4F0
>>414
あひゃひゃひゃワロチンハンバーグ

419 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 21:29:07 ID:Q+BXnKr40
>>417
素早い対応有難うございます。



でもまだ見れないんですけど。

420 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 21:47:35 ID:oIvx9cpy0
>>419
(lll゚д゚)Σ(゚д゚lll(゚д゚lll)ナ・ナンダッテー!!!!!

最悪だ、直したつもりが直ってなかったなんて…。
再度修正しました(すいません)、後で確認の方宜しくです。

421 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 22:19:05 ID:Q+BXnKr40
読めました!
ありがとおおーっ!


422 :未成年の旅・書き手 ◆BlH5qivf3A :2005/11/18(金) 22:42:14 ID:NUVpVYLK0
>>354 うーん・・・。自分もそう思ってはいるんですけどね・・・。
ネーミングセンスが無くてごめんさない。
・・・冒頭から可笑しな事書き込んでますが、意味のわからない人は
スルーしてください。っというか・・・私の事解る人、居ます?
ここしばらく忙しくって書き込み出来ませんでした。時間が無くて・・・ほんとに・・・。試験やら何やらで。
レッドマンさん来られてないですね・・・。何処行ったのかな・・・。
最近、新しい職人さん来られてるみたいですね。そうでない人、新人さん、皆さん頑張ってください!

423 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/19(土) 00:02:36 ID:+7bvLiYcO
仕事が忙しくて中々カキコ出来なくてすみません。
とにかく。

「みんながんばれ」

424 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 21:15:48 ID:rvHuY+Xg0
いやいやここはこれでしょう

いのちだいじに

425 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 22:58:43 ID:wn4KvIxrO
age

426 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 00:10:45 ID:u1rZLmm70
このスレって一定の人しかレスしてないように思いました。

427 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 01:47:11 ID:R5XGfK6w0
>>426
その通りかもしれん
点呼ヨロ
1

428 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 02:12:42 ID:cBrafQQr0
2
作品のよしあしに関わらず気分の向いた時しかレスはしない。
本当は褒めた方がいいんだろうけどね〜。
ネタにはよくレスをしますがSSには何となくしにくい。

429 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 02:33:07 ID:emrtIC/4O
3
全盛期は確かにもっと人いた

430 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 03:37:52 ID:weWSCKo90
一部の職人さんが戻って来た事をしらないで足の遠のいたままの元住人も多そうだね

431 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 09:22:21 ID:l6wn9Mfv0
5?
基本的にROM

432 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 09:26:14 ID:9vgI0ZwZO
6
個人的には今の作品を最後まで完結して欲しい。


433 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 09:30:17 ID:jA98/DyzO
7
4の人と総長待ち

434 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 10:03:56 ID:5wP5RlTA0
>>魔神戦争
それなりに面白い、バットエンドになりそうだけどガンガレ

435 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/20(日) 10:24:57 ID:7IQRfm620
*11日目*

エイコ Lv.6
    HP:45 
    MP: 0

   武器:ホーリーランス
    鎧:青銅の鎧
    盾:キトンシールド
    兜:羽根帽子
  装飾品:スライムピアス

   特技:しっぷう突き

-1-
「エイコ、朝だよ、おーい」
あにいってんだ、まだよいのくづだでば。
「宵の口じゃないわよっ、起きてってば! うわ酒くさッ!!」

またこのパターンで起された。
「う、もう夜明けか? 今行くよ」
目をこすりながらむくりと起き上がる。草の上で寝転んだので、どうにも青臭い。

ところが、ゼシカの表情は厳しいままだった。
「何言ってるのよ!! もう夜なんか明け切っちゃったわよ!!」
「え?」
ゼシカの煽りの画がコワイ。恐る恐る尋ねる。
「あー、その……イベントは?」
「バウムレンの亡霊ならもうちゃんと成仏させちゃったわよ!」

……はあぁぁぁ、イベント見逃したあぁぁぁ!!


436 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/20(日) 10:27:02 ID:7IQRfm620

あまりの事に呆然としていると、緑星人がやってきた。
「おお、エイコよ、おぬし、いま目覚めたのか?!」
「あーおうさま……」
「ぶひひーん!」
馬よ、馬姫よ、私の不幸がそんなにも嬉しいのか。馬刺しにして喰らうぞ。
「さあ、ラパンハウスへ戻るわよ!! ククール、ルーラお願い」
ゼシカは急いでいるようだが、まったく状況が読めない。
しかし、その不思議現象のイベントを見逃したというのは分かった。
あー……なんかもうやる気なくした。ハァ。
くたり、とその場にくずおれた。

「相当ショックだったのね。スゴイ楽しみにしてたしね」
「姉貴のそばにこれが転がっていたでがす。これ全部飲んでしまったんでげすね……」
「しかし、こんな酒を何処に隠しておいたのかのう」


437 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/20(日) 10:27:50 ID:7IQRfm620

頭の上で色々声がするけど、もうしばらく寝かせて。

「姉貴、あーねーき、そろそろ移動するでがす、ラパンハウスに戻るでがす」
「あー戻ればー?」
もうぐだぐだだ、私、やる気ない、今日。
「エイコってばもー、何でこう寝起きが悪いのかしらッ」
「ブルルッ、ブルルッ」

突然、体が宙に浮いた。見上げると、ククールが私の体を抱えていた。
「うわッ、なッ?!」
「面倒かけてんじゃねぇよ」目を合わせず、ぼそりと言われた。
確か、このパーティでルーラを使えるのはこいつだけ……ってオイ!! まさか……
「行くぞ! ルーラ!!」

どひゅんひゅんひゅん!

「イーやーあぁーーあーたーしーたーかーいーのーキーラーーーイィーー」

切り立った岩壁に囲まれた神秘の場所に、私の叫び声だけが残った。


438 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/20(日) 10:28:14 ID:7IQRfm620
-2-

あー。
具合悪いから。

「エイコ、大丈夫? もしかしてルーラ初体験?」
「うんだ、はづめでだ」
「そうなの、二日酔いにルーラはちょっとキツかったわね」
「うんだ。キヅいってもんでね、あんべえわりィ。かまねぇでけろ」
「分かったわ、今日は休んでいて」

ククールが訝しげな顔をしてゼシカを見ている。
多分、私のネイティブな方言が通じているのが不思議なのだろう。
マイエラ修道院は世界各国から修行僧が集まってるんじゃねえのか?
田舎から出てきた人とかと接しなかったんだろうか。
……接しなかったんだろうな。

「じゃあ、オレとヤンガスでちゃちゃっとラパンハウスに行って来るから、
 ゼシカ、エイコを頼む。姫様とトロデ王も置いていくから、よろしくな」
「分かったわ」
あーすまんねー私が二日酔いにルーラでトドメさされたからって。


439 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/20(日) 10:28:54 ID:7IQRfm620
「ちゃんと寝てろよ、エイコ」
いきなりククールがおにいちゃん的な発言をする。
「あーなんだいクー坊があいぎなりえらそうに」
弱弱しく食って掛かってみる。
「ゲッ、クー坊って何でげすか?」
変なポイントに過剰反応するヤンガス。
「あー? ククール坊やだからクー坊」
だんだん喋るの面倒くさくなってきた。
「あははー、いいねー、ねークー坊」
でもゼシカはノリノリだ。
「じゃああっしはヤン坊でがすか?」

しーん。そりゃあ天気予報だ。

「じゃ、行って来るから」
すちゃっと手を上げると、クー坊はヤンガスの首根っこをつかんでとっとと出発した。
「なーんででがすかー? ヤン坊、かわいいじゃ……」
「ハイハイいってらっしゃーい」
ゼシカが流しつつドアを閉めた。


440 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/20(日) 10:50:07 ID:7IQRfm620
あんまり面白くなくなってきてスマヌ。
短編を1ヶ月かけて長編に方向転換したけど、やっぱりムリかも。
今年中に完結を目標にがんばります。
アミさんレッドマンさん、同じくらいに始めたのに遅れをとっております。
が、年末まで色々行事があって・・・お互いに頑張りましょう。
他の職人さんも全部読んでます。

441 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 12:04:53 ID:4TQEJWizO
えー、そんなことないよー
みんなレスしないだけで、結構楽しみにしてると思うよ
エイコさんやアミさんみたいに定期的に書いてくれる人がいるだけで、前に比べてずっとスレが賑わってるよ
大変でやめたいなら無理に続けろとは言わないけど、もしレスが少なくて落ち込んでるなら気にしなくて大丈夫
このスレは前からレス少なかったし
まだ書きたい思ってるなら、続けてほしいな

442 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 14:33:42 ID:Ln/PQEGCO
ガンガンいこうぜ

443 :某物書き ◆BlH5qivf3A :2005/11/20(日) 15:50:46 ID:hhOSOpZm0
>エイコさん
そうですよ。十分面白いです。自分は・・・。どうだろ・・・。
私の事わかる人がいないっぽいから・・・。
皆さん、頑張ってくださいね。無理はしないように。取り合えず・・・。


           ガ ン ガ ン い こ う ぜ

444 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/20(日) 18:33:19 ID:xOjxXgob0
このスレは一泊目からROMっていますが、職人さんが途中でいなくなるのがいつも不服だったんですよね。
自分は「つまらん。出直して参れ」と言われても、時間がかかっても必ず完結させる予定です。
エイコタン、レッドマン氏、未来の書き手氏、オルガン奏者氏、魔神戦争氏…まだまだいますが。
共に頑張りましょう。


445 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 18:52:07 ID:5wP5RlTA0

HP:356/399
MP:200/320
E鋼の剣 E魔人の服 E魔人王のマント
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)


446 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/20(日) 18:52:54 ID:5wP5RlTA0
トリップ付け忘れました すいません

447 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 19:05:18 ID:MbnwB4Kd0
>アミさん

楽しみに見てます。
でも、一つだけお願い。「アミ」は、ストーリーをどこまで知ってる設定?
それだけハッキリして欲しい。

448 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/20(日) 19:10:43 ID:5wP5RlTA0
ポポタを倒したことにより、敵の陣形が乱れるどうやら奴がここのリーダーだったらしい
士気を失った敵軍は次々と魔人達に倒されていき、ついに百人あまりの戦士達は全滅した
そして俺は城の中へと進入していく、何人か護衛兵がいたがそいつらの相手は魔物達に任せ、俺は王のいる王座へとたどり着いた
「おっお前は!」
王が声を上げる、恐怖で声が裏返っている
「魔人王だ初めまして国王」
俺は少し頭を下げ皮肉気味に言う
「貴様はこの城にいた民間人をどうした」
「さあ、下は魔物達に任せてきたから今頃どうなっているか」
「戦うことのできない人々を!こっこの悪魔め!」
「ほう、よく言うなその民間人を見捨てて逃げ出そうとしている貴様が!」
俺は国王が密かに握っているキメラの翼を見逃さなかった
「もう話す気にもならん、死ね」
俺はイオラを放ち国王に直撃させる、悲鳴を上げる間もなく国王は死んだ
「さて、これから本格的に進行が始まる、楽しみだ・・・」

第一部完

449 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/20(日) 19:50:05 ID:PXpshkKa0
>>447氏
それはちょうどこれから書こうと思っていたんですよ。
文中に出てきますからお楽しみに。
魔神戦争さん乙彼
第二部楽しみにしています。

450 :447:2005/11/20(日) 22:26:33 ID:MbnwB4Kd0
>>449

ありがとう。
楽しみに待ってます。

他の皆様も、お待ちしてます〜〜〜

451 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/20(日) 22:43:19 ID:9vgI0ZwZO
皆様お疲れ様です。
エイコさんやアミさんの話のテンポが良いからウラヤマスィ
魔神さん、海斗さん、頑張ってくださいね(`・ω・´)シャキーン
総長さんや◆gYINaOL2aEさんも気軽に来てくださいな。
よく考えたら俺も開始場所の原則に従ってないっす(ノ∀`)アチャー
>>350さん
サマルは名前変えたほうがいいかですかね?違和感ありまくりかも。
リアはそのまんまに使うつもりです。



452 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/20(日) 22:43:51 ID:7IQRfm620
なんか昼はぐだぐだでごめんなさい。立ち直りました(はええな)。
443は海斗氏ですよね? 同じ8みたいなので、おお、と思っていました。
お互い遠慮せずガンガンいきましょう!

けっこう皆様マジメ路線なので、こちらはギャグ路線でいきたいと思います。
気長にお待ち下さったら幸いです。

453 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/20(日) 22:46:09 ID:9vgI0ZwZO
とりあえずステータスを作ってみた。

もょもと&タケ
Lv.7
HP54
MP 0

装備E.青銅の剣E.皮の鎧E.鱗の盾E.木の帽子
特技
かすみ二段
強撃
はやぶさ斬り(もょもと専用)
チェンジ(眠った時、マヒした時など人格を交替する事ができる。)


454 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/20(日) 23:38:23 ID:16iS3j180
レッドマン氏>
乙彼です。タケの関西弁が軽やかで、読んでて楽しいです。
いいこと言われたので便乗し、今現在のステータスを表示します。
アミ
★職業/魔法使い?
★性別/女
LV 12
HP 40/40
MP 63/0
★装備
E 聖なるナイフ
E 鎖帷子
E 皮の盾
E 皮の帽子
★呪文
メラ、ギラ、ヒャド、バキ、イオ(不発)
ホイミ
★特技
魔物ですら怯む変顔
★今いる場所
サントハイム領フレノール町


455 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 23:49:33 ID:Ln/PQEGCO
>444
それ聞いてマジ安心した
バッチリ頑張ってくれ

456 :1:2005/11/21(月) 00:06:01 ID:2YUtG17W0
三泊目スレが落ちていた時はもう終わりかと思いましたが
スレ立ててみて良かったです。
4の人も戻ってきてくれたし、新人さんも増えて前より賑わってますし。
皆さん無理せずに頑張ってくださいです。
続き毎日楽しみにしています。

まとめサイトの人は見てないのかな。
ずっと更新してないけど…

457 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 01:04:01 ID:+R3gy4qQO
なんかなーコテの馴れ合いスレになりつつあるのがキモイ
適度なコメントはかまわんが意味もなくヨイショし合うのは…
おもしろい書き手には自然にレスがつくよ。

458 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 01:34:11 ID:kLudUguBO
ふむふむ
コケコッコー?

459 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 01:36:45 ID:kLudUguBO
あっ!ごめん
間違えた

460 :未成年の旅・書き手 ◆BlH5qivf3A :2005/11/21(月) 17:06:30 ID:BgZW68tV0
再開することにしました!T〜\は300〜位のところを見てください。

461 :未成年の旅―] ◆BlH5qivf3A :2005/11/21(月) 17:32:34 ID:BgZW68tV0
尻尾をたて、毛を逆立てている姿は猫そのもの。しかし、普通の猫よりおぞましい物―――とても鋭い殺気を感じる威嚇だ。自分がいた、あの穏やかな世界の「猫」とはまったく違う。海斗は肌でそう感じた。
「・・・でけーな。こいつ。どうやったらこんなに丸々太れるんだ?」
そういいながら、<しましまキャット>の視線の先に立つ。
「油断は絶対にだめだ。こっちが油断すれば相手に食われるぞ。」
サーベルトが念を押す。それを横目で見ながら、
「大丈夫だ。そんなヘマはしない。」
自信たっぷりに言って見せた。まるで、自分に言い聞かせているように。しかし、やはり不安な海斗は、
「・・・で、どうやって出すんだ?魔法って。」
と、聞いてみた。それを聞くとサーベルトは、大きなため息をついた。
「おいおい・・・。ま、いいや。教えてあげる。だからしっかり言うことを聞いてくれ。」
海斗が頷いた。
「よし・・・。じゃあ、まずは集中して。集中が出来なければ魔法は使えない。逆を言えば集中さえ出来れば魔法は使えるものなんだ。
集中したら今度は、手にその集中したものを集めて。」
言われたとおりやってみた。左手を胸の前に突き出し、集中する。
すると、海斗の左手が、光を帯び始めた・・・・・・。

462 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 19:16:04 ID:k/MEXG9e0
>>458
なんだかしらないけどワロス

463 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:19:24 ID:ntQ3MXfL0
次の日、城の兵士に案内されて地下に行った。
「で、では私はこれで…。」
兵士がそそくさと去っていく。そんなに虫が嫌いか。
いや、魔物が想像を絶する強さなのかもしれない。
ただ城の奴ら全員虫が苦手だから魔物を倒さないと言うのならいいが、これで強かったら俺は悶絶してしまうかもしれない。
嫌な魔物と長期戦なんて考えられん。さっさと倒してやる。

地下は薄暗く、横幅約3m、高さ約4mの通路になっていた。
先頭からエテポンゲ、俺、ボロンゴの順番で進んでいく。
俺が真ん中にいれば、突然俺が魔物に襲われる可能性は少ない。常に冷静に対処できる。
「というか彼はただのビビリだった」なんて突っ込みは認めん。
暫く進むと、前方から何かが接近してくるのが見えた。
40p程のバッタが3匹。キリキリバッタだ。
バッタか。良かった。クモやゴキブリより遥かにマシだ。
それでも決して好きではないが、何とか戦える。ギリギリセーフと言ったところか。
俺が鋼の剣を構えた時、既にエテポンゲが視界から消えていた。
後ろを振り返ると、エテポンゲがボロンゴの後ろで寝ていた。
とことん使えん奴だ。こうなったらどんな手段を使ってでも戦わせてやる。弾除けでも何でも構わん。
っと、その前にキリキリバッタを始末しないとダメだ。
うおおおらぁぁぁぁぁ!!!と雄叫びなのか奇声なのか判断できない声をあげ、斬りかかる。
命中!キリキリバッタAはその場にぱたりと倒れ、即死した。
凄い切れ味だ。魔物が弱かったと言うのもあるが、まず剣が強い。銅の剣の比ではない。
これならスライムナイトも、ホイミスライムも一撃で倒せるかもしれない。奴らに引導を渡してやる。
その後、他のキリキリバッタの攻撃を軽くかわし、一撃で斬り倒していった。
更に進んでいくと、おおみみずやお化けねずみ、おおなめくじが現れたが、無傷で、しかも俺一人で倒していった。

464 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:20:02 ID:ntQ3MXfL0
しかし、ここで中ボス様の出現となり、さすがに流れが止まった。
4匹の人食い蛾が俺達の行く手を阻む。
いや、中ボスではないだろうが、俺は蛾が苦手だ。ゴキブリに次ぐ脅威の存在である。
とりあえず剣を構えてみるも、中々前進できない。足の震えも止まらない。
俺が躊躇していると、人食い蛾Aが俺に狙いを定め突っ込んできた。
俺の真後ろにいたエテポンゲを盾にし、何とか危機を免れる。本当に弾除けになってしまった。
打ち所が悪かったのか、顔面に直撃を受けたエテポンゲは気絶してしまった。
抵抗しない便利な盾に仕上がったので、エテポンゲを盾にしながらジリジリと人食い蛾に接近する。
人食い蛾の体当たりが次々にエテポンゲに命中する。普段役に立たないからこうなるんだ。
まあ、直接触れずに攻撃すれば問題ないんだよな…。
俺は覚悟を決めて人食い蛾Aに斬りかかる。
次の瞬間、俺の鋼の剣は人食い蛾Aを真っ二つに切り裂いた。
間髪入れずに人食い蛾Bにも斬りかかる。
よし、2匹纏めて倒せた。案外楽だ。このまま残り2匹も倒してやる。
人食い蛾Cに斬りかかろうとするが、様子がおかしい事に気がついた。
人食い蛾Cの体から、紫色の怪しい光が放出されている。
光が俺の方に迫ってきたので、丁度意識を取り戻したエテポンゲを再び盾にする。
紫色の光がエテポンゲを包み、すぐに消えてしまった。
「………フハハハハ!!!人がゴミの様だ!!ハッハッハ!!!」
突然エテポンゲがとち狂いだした。目が完全にイっている。
とりあえずこの光に触れたらヤバイと言う事は分かった。この戦闘でエテポンゲは、盾という嫌な役を二回も引き受けてくれた。素晴らしいゾンビじゃないか。
その後、紫色の光を放たれる前にはやぶさ斬りで特攻し、2匹とも撃沈させた。

465 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:20:47 ID:ntQ3MXfL0

更に歩みを続けていると、何やらグビグビと妙な音が聞こえてきた。
「グビグビグビ……ああ、うめえ。なんてうめえ雫なんだ。」
グビグビグビ、と言うのがなんか笑えたので、今の言葉を深く心に刻み込んだ。
その声の正体は、魔物だった。
青い怪物、虫と言うより怪獣に近い容姿の魔物が、少し大きな部屋の奥にあるツボになみなみと入っている雫を飲んでいる。
隙だらけなので、俺は後ろから音を立てない様に近づいた。
「おっと、もうちょっと待ってろ。今喉が渇いてんだ。」
ブラディーポ(魔物の名前)がそう言って、再び雫を飲み始める。
この野郎、気付いてたのか。相当な使い手だ。
いや、それより敵に対して待ってろ等と言って、本気で待ってくれるとでも思ったのか。
が、この魔物の余裕がちょっと恐かったので、俺は待つことにした。

「ふぅ、うまかった。喉も潤った事だし、今度は空腹を満たすか。さあ来な。食い殺してやる。」
ブラディーポが不気味に微笑む。珍しくエテポンゲが戦闘体勢に入っている。相当強い魔物だと感じたのだろうか。
「ルカニ!!」
ブラディーポがそう言った直後、俺の体が青い光に包まれた。
「おい、まずいぞ!ルカニってのは防御力を下げる呪文だ!」
エテポンゲがそう言った瞬間、素早いブラディーポの頭突きが俺の腹に命中した。
口から多量の血を吐き、俺はその場に倒れこむ。
痛い。死ぬかと思った。幾らなんでも強すぎだ。やはりエテポンゲの言うとおり、ルカニというのは防御力が下がる呪文なのか。
痛みを堪えて目を開けると、ボロンゴが今まさにブラディーポに噛みつこうとしていた。

466 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:21:20 ID:ntQ3MXfL0
「スクルト!!」
ブラディーポの体が赤い光に包まれる。畜生、また何かしやがったな。
ボロンゴの鋭い牙がブラディーポの腕に襲い掛かる。
が、腕を傷つけるどころか全くの無傷で、逆にボロンゴが弾き飛ばされてしまった。
恐らく、今度は自分の防御力を上げる呪文を使ったのだろう。守りは完璧と言う事か。
今度はエテポンゲが飛びかかる。無駄だ無駄だ。一撃で殺されるぞ。
「行くぜ!秘技・マッスルダンス!」
次の瞬間、エテポンゲがふらふらとし始めた。何やってるんだあいつ。
不規則な動きにブラディーポが混乱している。
エテポンゲとブラディーポの距離が1m程まで近づいた瞬間、エテポンゲはブラディーポにタックルを放った。
しかも効いている。ブラディーポが尻餅をついた。
更に不規則な動きを続け、タックル。不規則に動き、タックル。
………酔拳のタックル版と言った所か。まあ効果があるのなら何でもいい。
しかしこいつ強い。ボロンゴが攻撃しても無傷だったのに、こいつの攻撃は普通に効いている。
ブラディーポがかなり苦しんでいる。これはいけるんじゃないか?
「ち、畜生…くらえ!」
次の瞬間、ブラディーポの目が光りだした。眩しい光を放つ。
「うがあ…目が…!」
エテポンゲが目を押さえて苦しんでいる。今の光で目がやられたらしい。
「グフフ…よくも今まで散々やってくれたな…死ぬがいい!」
ブラディーポの鋭い爪が、エテポンゲの身を次々に切り裂く。
何度も切り裂かれ、エテポンゲは遂に倒れてしまった。
「これから一匹ずつ食い殺していってやるぜ…覚悟しやがれ…!」
ブラディーポが、エテポンゲをドカドカと殴る。完全に遊んでやがる。
この危機を切り抜ける方法は一つある。が、成功率は限りなく低い。
…もう、これはほとんど諦めていた。今やっても無理だったら、俺は完全に諦める。
ブラディーポの拳が、容赦なくエテポンゲに襲い掛かる。
もうそろそろ死ぬ頃かと思ったのか、ブラディーポは爪をたて、激しく振りかぶった。

467 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:21:53 ID:ntQ3MXfL0

バギ!!!

次の瞬間小さな竜巻が現れ、ブラディーポの体を巻き込んで激しく身を切り刻んだ。
呆然とする俺、竜巻で吹っ飛び、苦しむブラディーポ。
できた。遂にできた。呪文を使う事が…。
ヒャッホウ!!!と叫びながら立ち上がる。恐らくこの世界に来てから、一番のハイテンションだろう。
フハハハハ!!!とキチ○イのの如く笑いながら、ブラディーポに斬りかかる。
ブラディーポは怪我で立ち上がれなかったので、俺の鋼の剣は容易にブラディーポの体を斬り刻んだ。
攻撃の手を休めずに斬り続ける。ハイテンションで興奮状態だったせいか、いつも以上に強く剣を握り締めて斬り続けた。
7.8回攻撃したところで、ブラディーポは動かなくなり、消滅した。
俺の頭は呪文の事でいっぱいで、そんなことはどうでも良かった。
「うう…」
エテポンゲが死にそうな声をあげ、さすがに正気を取り戻した。
エテポンゲは爪でズタズタに切り裂かれ、瀕死状態だった。
まだ薬草は十分にあるが、敢えてホイミを試みる。
ホイミ!!!
エテポンゲの体が淡い光に包まれ、瞬く間に傷が回復した。
これで、同時に二つの呪文を習得してしまった。
見ろ、俺にできない事などない。俺は天才d
俺はエテポンゲと肩を組みながら地上に戻った。ミドルテンションならこんな事は絶対にないだろう。

468 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/21(月) 23:22:25 ID:ntQ3MXfL0

城に戻った俺は、英雄として歓迎された。
虫を倒したぐらいで英雄扱いじゃたまらんが、ブラディーポは格段に強かったのでまあいい。
夜、城は宴会でとても賑わっていた。
酒を勧められるが、酒はにおいだけでも気分が悪くなるので、オレンジジュースをチビチビと飲んでいた。
それにしても凄く豪勢だ。さすがは城の料理、と言ったところか。
変態王は酔っ払い、フンドシを脱ごうとするが、兵士にとめられた。
フンドシは、地下の魔物を倒してくれる奴を探す為にしていたと思っていたが、よく考えたら他にも腐る程方法がある。
あれは趣味だったのか、と今確信した。
エテポンゲは酔い潰れて寝ている。ボロンゴもエテポンゲに無理矢理飲まされて、起きてはいるが動けない状態だ。
夜11時、俺はエテポンゲとボロンゴを引き摺り、宿屋で眠りについた。

Lv9
HP53
MP7
武器:鋼の剣 鎧:鱗の鎧 兜:木の帽子
呪文:ホイミ、バギ
特技:はやぶさ斬り

469 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/22(火) 15:28:43 ID:IJIVrbe4O
>>460
だから一気に書けと何度言ったr(ry

470 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/22(火) 18:06:27 ID:k0eoM1jG0
そうそう。ギャグはヘタに手を入れず、
勢いでそのまま書いた方が新鮮ですが
SSはまとめて投下した方がいいと思うよ。その方が自然と推敲する機会も増えるしね。

471 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:10:25 ID:6acPFOxR0
次の日の朝、変態王から宝の地図を貰った。
いや、地図はいらないからこの場で宝が欲しい。よこせ変態。
城の地下にある宝箱も持っていっていいと言った。そう言えばちらっと見た気がする。早速取りに行く事にした。



地下3つの宝箱の中にあったのは、5000G、魔法の聖水、小さなメダルだった。
因みに5000G札には盾を持った赤紫の豚の絵が描いてある。
俺達は変態王の城を出て、更に東へ突き進んでいた。
遠くに次の村が見えてきた頃、魔物に遭遇した。
…出た。スライムナイトとホイミスライム。
きやがれ。リベンジだ。そのニヤニヤした顔を真っ二つに斬り刻んでやる。
「イオ!」
スライムナイトがそう叫んだ直後、俺の周囲が爆発する。ガードに徹する俺。
かなりの痛みはあったものの、以前ほどではなかった。これならいける。
俺は鋼の剣を握り締め、ホイミスライムに一直線に突っ込んだ。
俺の鋼の剣は、ホイミスライムの頭から足を真っ二つに斬り刻んだ。
ホイミスライムは、悶絶する暇も叫ぶ暇もなく、絶命してしまった。
ふう、と溜息とついたところで、スライムナイトが襲い掛かってきた。
俺はすかさずバギを唱え、怯んだところを剣でぶった斬る。
あっけない。弱すぎる。いや、俺が強くなりすぎてしまったようだ…。
と調子に乗っているとまた強い魔物にやられかねない。
さっきバギを唱えた時すかさずと言ったが、実際は3、4秒かかってしまった。初級呪文でこれではダメだ。最終的には1秒以内に抑えたい。

472 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:10:56 ID:6acPFOxR0



村についた。大きな池。池を泳ぐ鯉。大きな石版。築100年のボロ家。
いや、最後の一つは確かではないが。
18、9歳ぐらいの金髪の青年が、池の鯉を捕まえて「今日の晩飯だ!」と言っている。アホか、何やってんだ。
暫く見ていると、青年が家の前で待っていた妹っぽい少女に鯉を渡し、「お兄ちゃんが毒味してね。」と言われている。ゲラゲラ。
今朝、変態王から宝の地図を貰ったが、実はこの町の真北に宝が眠っている塔があるらしい。
城から村までそれ程時間はかからなかったし、体力も温存しているので、今日の内にさっさと塔を攻略する事にした。



正午に差し掛かった頃、俺の目の前には巨大な塔が聳え立っていた。宝が眠っている塔だ。
塔に入ろうとするが、早速問題が発生した。
扉が開かないのだ。盗賊の鍵も鍵穴に合わない。どうしたものか。
暫く考え、俺の考えは一つに纏まった。



壊 し て し ま お う 。




473 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:11:54 ID:6acPFOxR0
俺は腰を深く落とし、まっすぐに扉を突いた!
ドガァン!!!
扉にパンチをふち込んだ瞬間、轟音と共に衝撃波で扉が吹っ飛んだ。
扉の奥で待ち構えていた骸骨兵が吹っ飛ぶ。一石二鳥だ。
エテポンゲとボロンゴがビビっているが、気にしない。
俺は早く宝を手に入れる為、早足で塔に入っていった。

足が痛い。
塔は広さはあまりないが、階段が多い。と言うか階段しかない。螺旋階段が只管続いている。もう300段ぐらい上がったのではないのだろうか。
まあ塔の敵はマンドリルや腐った死体、ブチュチュンパなど大した事はないので楽なのだが。
それよりさっきから気になる事がある。
この塔は最上階にしか天井がないので、塔の上の方まではっきり見えるのだが、10m程上にある階段の所に魔物が見えるのだ。
ただの魔物じゃない。茶色の岩の魔物、ゴーレムだ。
昨日城の城下町で旅の戦士がゴーレムの話をしていたが、そいつはゴーレムに一撃で殴り倒されて命からがら逃げてきたらしい。
その戦士は見るからに旅に慣れた強そうな戦士だった。
エテポンゲに任せるか?任せておいて俺とボロンゴで先に行くか?
等と考えているうちに、いつの間にかゴーレムの目の前に来ていた。
ゴーレムは指をポキポキと鳴らし戦闘準備は万端で、「バッチリ殺してやるぜ!」と言った感じだ。その岩の中に本当に骨が入っているのか?
いや、突っ込む所が違う気がするが、テンバっているので正常な思考ができない。
こっちはまだ戦闘態勢に入っていないのに、突然ゴーレムの鉄拳が降り注ぐ。
間一髪で避ける。どうやらスピードはない様だ。見た目通りだな。

474 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:12:26 ID:6acPFOxR0
パーティで一番スピードのあるボロンゴが、ゴーレムの頭に速攻で噛み付く。
ゴーレムは頭を押さえて悶えている。意外に弱いんじゃないか?
余裕だな、と思って鋼の剣を振りかぶった瞬間、ゴーレムが俺に圧し掛かってきた。
物凄い重圧で悶え苦しむ俺。この重さだ。並の痛さじゃない。
エテポンゲがヒャッホウ!と言いゴーレムに圧し掛かる。
いや待て、ゴーレムにもダメージがあるだろうが、それ以上に俺が痛い。
やめろお前。何度も踏みつけるな。いてて、お前ぶち殺………
次の瞬間、ゴーレムのエルボーがエテポンゲに襲い掛かる。
エテポンゲは直撃を受け、5m程吹っ飛んだ。物凄いパワーだ。
ゴーレムが更に重圧をかける。なんか体がミシミシいってるんだが。まさか骨が折れるなんて事はないよな。
ボキッ!
左腕に激痛が走る。ヤバイ。曲がってはいけない方向に腕が曲がってしまった。
ゴーレムが不敵に微笑む。野郎、なめやがって。
方法がない訳ではない。が、バギ程度では吹っ飛びそうにないので、また新しい呪文を使わねばいけないのだ。幸運が3度続くのだろうか。
ま、何でもいい。気楽にやろうぜ気楽に。
台詞と状況が全く合っていない気がするが、取り敢えずやってみようか。
俺が唱えた呪文、それは…。
スカラ!!
何も起こらない。ゴーレムも一瞬怯んだが、再びニヤリと笑い重圧をかける。
ええい、イメージが悪かったか。やはり戦車の弾の直撃を受けて無傷、というのでは無理だった。
いや、普通に考えて十分なんだが。もっと強そうなものは………。

475 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:13:04 ID:6acPFOxR0
!! これだ!
スカラ!!
次の瞬間、俺の体が赤い光に包まれた。
成功だ。さっきまで悶える程痛かったが、今は十分耐えられる程度だ。
イメージしたのは、ゴキブリを踏み潰して精神的に無傷、というものだ。
ちょっとズレている気がするが、使えれば何でもいい。
俺はボロンゴに、ゴーレムに噛み付く様指示した。
ボロンゴの鋭い牙がゴーレムに襲い掛かる。
3、4度噛み付いたところで、ゴーレムは叫び声をあげる。かなりのダメージを受けている。
俺がバギでトドメをしようとした瞬間、エテポンゲのタックルがゴーレムに直撃し、絶命した。
「ヘッヘッヘ、俺俺、俺がゴーレムを倒したんだぜ。」
得意気になるエテポンゲ。その憎たらしい顔に鉄拳をぶち込んでやろうか、と思った。
自分にホイミをかけると、腕が元通りに戻った。普通に動く。

最上階に着いた。しんどい。500段は登った。足が震えている。
最上階の中央には、黄金に輝く宝箱が置いてあった。
俺は早速開けてみる。鍵がかけてあるかと思ったが、普通に開いた。
中には、小さな棒が入っていた。何か書いてある。
「アイス棒 あたり」
……………。
嫌がらせか?変態王の嫌がらせか?それとも別の奴か?
俺が怒りで震えていると、後ろから足音が聞こえてきた。

476 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:13:40 ID:6acPFOxR0
「おい、そこに入っていた宝を置いていきな。」
そこには、確かに化け物がいた。
パンツにマスクに斧…。ば、化け物め…。また変態か?
変態が自分語りを始めた。
名はカンダタで、世界中に子分がいる大盗賊らしい。
いや、聞いてない。というか、お前の子分になりたいなんて、余程のアホだな。その子分達。
「タイマンだ。来い。」
カンダタが斧を構える。タイマンとは、見かけによらず正々堂々としている。
いや、普通に考えて3対1で戦おうとは思わないか。
こいつは恐らく戦士系。そして俺は魔力が切れた。となれば、確実に肉弾戦になるだろう。
カンダタが激しく斧を振りおろす。速い。俺は紙一重で避けた。
この野郎、見かけによらずスピードがある。さすがは盗賊だ。
はやぶさ斬りでも、俺がわずかにスピードが上回る程度だった。
はやぶさ斬りは攻撃力が低いので、何度攻撃しても倒せない。体力を消耗するばかりだ。
痺れを切らし、俺が渾身の一撃を与えようと剣を振りかぶると、カンダタはその隙を突いて素早く斧を振り下ろした。
ズシャッ
俺の腕が切り落とされる。しまった。これで五体不満足になってしまった。今後人々に出会う度に、哀れみの目で見られるのだろう。
いや、それどころではない。出血が凄い。失血死してしまう。
俺は袋から薬草を取り出し、かじった。
ナ○ック星人の如く腕が生える。良かった。体液の様なものは出なかった。出たら精密検査をするところだった。

477 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/23(水) 00:14:31 ID:6acPFOxR0
俺はカンダタの隙を突き、素早く後ろに回りこんで首にチョップを放った。
その場で膝をつくカンダタ。
俺は腰を深く落とし、まっすぐに相手を突いた。
ドガァン!!
カンダタの背中が反り返り、その場に倒れて気絶した。
腕を切られたお返しに、脇腹を思い切り蹴る。カンダタはゴロゴロと転がり、下に落ちてしまった。
……………。
ちょっと待て。ここ高さ何十mもあるんだぞ?そこから落ちてしまったと言う事は…。
……………。
悪かった。殺すつもりはなかったんだ。安眠してくれ。
塔を降りる前に再び宝箱を確認すると、小さな鍵があった。
確認しておいて良かった。宝箱の大きさの割に小さいからわからなかった。
何の鍵かは分からないが、一応貰っていく。
その後、カンダタの事で暗い気持ちになり、満身創痍の体を引き摺ってゆっくりと塔を降りた。
一階でカンダタがでかい口をあけていびきをかきながら寝ているとも知らずに。

Lv12
HP38/66
MP1/18
武器:鋼の剣 鎧:鱗の鎧 兜:木の帽子
呪文:ホイミ、バギ、スカラ
特技:はやぶさ斬り、正拳突き

478 :未成年の旅・書き手 ◆BlH5qivf3A :2005/11/23(水) 12:38:53 ID:i0TDHCO50
連投する暇がないんです!うちの学校もうすぐ期末なんで・・・。
部活やらなにやらで下校したら六時だし、何より金がないし・・・。
ごめんなさい!

479 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 12:46:34 ID:ptUJEpIA0
厳しいようだが、中の人のテスツやらブカツやらは正直どうでもいい
実生活で忙しいならさらっとそう書けばよろし
あまり中の人を前面に出されると萎えるよ

480 :未成年の旅―11 ◆BlH5qivf3A :2005/11/23(水) 13:11:20 ID:i0TDHCO50
光を帯びている自分の手。現実とは思えない光景だ。少し動揺しながらも、集中を切らさない。
「いい感じだ。もう一息!頭の中で火の玉をイメージして。」
聞こえた事を素直に受け止め、頭の中で火の玉をイメージする。もっと大きく、もっと・・・・。
「いまだ!放てっ!!」
サーベルトの威勢良い声にあわせて、<しましまキャット>にむかって火の玉を投げ付けた。
小さい火の玉だったが、この<しましまキャット>を倒すにはちょうど良かった――いや、ちょうど良過ぎたのだろう。
ギャンッ、という短い悲鳴が聞こえたかと思うと、<しましまキャット>は青い光になって消えた。

「・・・・す・・・・・。」
「はあ?酢?そんなもん持ってな」
「すっごいよ、カイト!!!!よくやった!初心者でここまで威力の強い<メラ>は初めてみたよ!!」

『・・・・・・あの火の玉は<メラ>って言うのか・・。』
サーベルトの興奮に驚きつつも、自分の手から出た火の玉に自分も驚いた。
マッチを擦って出す火や花火のような火とは違う、まさしく神聖な・・・そんな物だった。しかし、それと
同時に海斗の心には、自分の手で生き物を焼き殺してしまった、そんな気持ちが生まれていた。

481 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 16:28:18 ID:kkKqobG90
連投の意味を勘違いしてる件について

メモ帳でもワードでもいいからそこに書き溜めして一気に投下せい

482 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/23(水) 19:51:11 ID:aqOONmEG0
第二部
魔人軍団が本格的に進行を始めてから数ヶ月、事態を重く見たとある町の城の王は一人の男を
王座へと呼んだ
「何でしょうか国王」
たくましい体つきをした男が王へと
「オルテガよ・・もはや魔人達に対抗できるのはおぬししかおらん。」
「はい、呼ばれたときから感づいてはいました」
「すまぬオルテガよ、つい最近子供が生まれたばかりだというのに・・・」
オルテガは何も言わずに城を出て行った
一つの小さな家、歴戦の戦士オルテガの家
「あなた・・・」
「すまない、魔人達に対抗するために旅立つことになった・・・・・・」「
女性は静かにうなずくと生まれたばかりの子供の方を向く
「あの子の名前、アレルってどうかしら」
「いい名前だ、良い子に育つよ・・・」


数日後
「オルテガよこの剣を持って行くとよい」
一本の剣がオルテガの手に渡る
「これは・・・・すばらしい吸い込まれそうだ」
「その剣はおぬしが旅立つと聞いたときに村中の鍛冶や達が一睡もせずに作り上げた物だ」
ふと横を見ると数人の鍛冶やがこちらを向き腕をくんでいた
「ありがとう、それでは行ってまいります!」
息子アレルに、妻に、みんなに見送られ戦士オルテガはアリアハンを旅立った

483 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/23(水) 20:17:03 ID:aqOONmEG0
同時刻魔王ゾーマの城
「そういう訳でありまして、全て順調に進んでおります」
俺はゾーマに現在の状況を説明を一通り言い終える
「うむ、よろしいそなたには褒美として魔界の装備をやろう」
ゾーマがそう言うと、俺の前に剣と鎧と盾が現れる
「この装備は?」
「これは地上の勇者に対抗するために作られた武具だ、今のおぬしなら十分使いこなせるだろう」
「ありがとうございます、それでは」
俺は魔界の装備を受け取るとルーラを唱え地上の城へと移動する
「そうじゃ、おぬしの要望通りバラモスとオロチは地上に派遣しておいたからのう」

俺は魔人城の王座に座っていた
「さて、次はどうするか」
するとバラモスが言ってきた
「噂によると、オルテガとサイモンと言う勇者が旅立ったそうだが・・・」
「そんな奴ら、所詮俺の敵ではない放っておいても問題はないだろう」
「それより侵攻を優先すべきだ、次は・・・・ジパングにでもするか」
ジパング・・・・日本、いやな思い出だ

HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)





484 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 20:41:11 ID:JlHM33B80
>>ローディ
超ワラタ
ナイス

485 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 21:18:26 ID:bkgFJ+k60
うおぉぉぉ!!!
いつの間にか4の人帰ってきてたのか!
おかえりなさい。ずっと楽しみに待ってました。
自分のペースでいいので、どうか頑張って下さい!

486 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/24(木) 21:56:27 ID:wckWfrDR0

いまさらですが点呼
ROM専です

487 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/26(土) 00:01:11 ID:ilBwQmgJO
保守ついでに 9

488 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/26(土) 11:03:00 ID:PMx/VrYG0
ジパング、黄金の国・・・・・日本
「さて、どうするか」
俺はつぶやきながら作戦を考えていた
「魔人王、ここは私に任せてくれ」
そう言ったのはオロチだった、そしてオロチはその姿を人間の女性の姿へと変える
「私に考えがある、どうかお任せを」
ことわる理由もないし、何より自信に満ちあふれている、ここは任せておくべきか・・・・

サマンオサの城
次はここを攻めるっと言いたいところだが、ここの王は全世界とつながりを持っているらしい・・・下手に殺せばそれこそ
こっちが追いつめられてしまうかもしれない
王を殺さず国を乗っ取り方法は・・・・!
「そうだ、ボストロールの奴は確か変化ができたはず、これは・・・・使える」
ボストロールを呼び説明する
「まず一般人に変化し町に入り込む、そして城の前にまできたら近衛兵にでも化けて城には入り込む、
そして王の寝室まで入り込む、そして王をできるだけ騒がれないように取り押さえるんだ、その後は地下室にでも閉じこめてお前が王になりすまし、
他の国と連絡を取り、うまいぐあいに俺たちが有利になれるように動かす、会話の内容は俺がそばについてアドバイスするからその通りにすればいい」
「ああ、わかりましたぜ魔人王様、これが終わったら褒美はたっぷりくださいよ」
いいぞ、サマンオサの王は上世界の中でも立場は上!、これが成功すれば上世界を占領するのも近くなる
HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)


489 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:05:58 ID:tt0bIaSSO
もょ「おきろ!タケ!」
タケ「ん、んあっ?」
もょ「お、おまえリアちゃんになにをした?」
タケ「いきなりどないしたんや〜?こっちは眠いのに。まだ夜明け前やで。」
もょ「おれたちのベッドでリアちゃんがねているぞ。」
タケ「あっ…ああ…それなりの事情があるから説明するわ。まず井戸に連れていってくれ。マジでメッチャ眠いわ。」
もょ「しかたがないな。」
昨日はリアが確かサマルにキッツイ事を言われて凹んでいたんだよな。
リアは事情を話しはしなかったが一部始終を見ていたから大体は説明できる。
もょもとが聞いたら驚きを隠せないだろうが無理もない。しかしわかりしだい話すと約束してしまった以上は嘘はつけない。

タケ「…っと言う訳なんよ。」
もょ「そうなのか。しばらくはしらないふりをしていたほうがいいかもな。」
タケ「そうやねん。もょがどう思うか意見を頼むわ。」
もょ「おれがおもうにはサマルとリアをふたりっきりにさせないことがさいていじょうけんだな。そうでもしないとパーティがバラバラになる。」
タケ「上手くさせるにはそれが最善策やろ。今の所はな。どっちにしても俺らとサマルが一緒におるのがリアに危害を食わさずに済むな。」
もょ「きまりだな。タケ、きょうはたのんだぞ。」
タケ「まかしとけ。」
井戸で顔洗って部屋に戻り、着替えて準備をしている時にリアが目を覚めた。
リア「おはよ〜☆もょもとさん。」
タケ「おはよ。行き先が決まったから早く着替えておいで。」
リア「うん!」
少しは元気が出たみたいだ。良かった。
もょ「なにニヤついているんだ?タケ」。
タケ「な、何にもあらへんわ。このドアホ!」
もょ「なにあせっているんだ?おまえ、おんなのこにはやさしいじゃないか。」
タケ「あんまり気にすんなや。それにな、もょ。仲が良い女の子には優しくしないとあかんで。」
もょ「そうなのか。」
もょもとのやつ変に冷やかしやがって。可愛い奴め。

490 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:07:10 ID:tt0bIaSSO
もょ「しかしきょうはどこにむかうつもりだ?」
タケ「昨日酒場で情報集めた結果、サマルトリアから西にある洞窟に向かう事や。なんでもお宝があるらしいんよ。」
もょ「そうなのか。いくかちはありそうだ。しかしあぶなくなったらいつでもかわるからな。」
タケ「ありがとうな。二人が来たら早速向かう事にするで。」
しばらくした後サマル、リアが来て目的地を話した。
リア「何か面白そうだね!」
サマル 「いいんじゃないかな。もょ。」
タケ「だろ?じゃあそこに向かうぞ!」

道中、モンスター達が襲ってくるのだが、今の俺達にとってはこの近辺では敵無しだった。サマルが鎖鎌で先制攻撃をし、俺やリアがその後に攻撃をするというスタンスになった。
タケ「なかなか調子が良いじゃないか。サマル」。
サマル 「キミが鎖鎌を買ってくれたお陰だよ。」
タケ「リーチ範囲が剣よりも長いから、先に攻撃しやすいみたいだな。」
しばらく歩いていくうちに関所っぽい所が見えた。
リア「あっ!ローラの門だ。」
タケ「へぇ、あれがローラの門なのか。」
もちろん知ったかぶりである。
リア「あの門をくぐるとムーンペタって言う街があるらしいの。」
タケ「なるほどな。それにしてもリアちゃんは物知りだな。」
リア「えへへっ☆ありがと。」
ムーンペタに向かうには関所っぽい所を抜けないと無理みたいだ。
それにしても昨日の出来事が信じられないくらいにサマルとリアが仲が良い。
サマル 「リア、大丈夫かい?」
リア「私は平気よ。頑張ろうね。お兄ちゃん!」
仮面夫婦ではなく仮面兄妹と言うところか。やっぱリアは無理しているかもしれないな。話している間に目的地っぽい場所が見えてきた。
もょ(タケ、あそこのどうくつか?)
タケ(そうみたいやな。)特にこれといったトラブルは無く、洞窟に到着した。


491 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:08:12 ID:tt0bIaSSO
松明に火を灯火し、俺達は洞窟に入った。

洞窟に入った俺達は探索をしているのだが部屋数?が多くて戸惑った。
道は一本道だが宝箱がある部屋は嬉しいのだが(って言っても手に入れたアイテムは対した物はないのだが)外れだったらちょっと腹が立つ感じだ。

もょ(タケ。ここはほんとうにおたからがあるのか?)
タケ(すまん。ここには凄い宝があるらしいんやけど…)
もょ(おくまですすんでみないとわからないな。)
タケ(ああ。恩にきるわ。それにしてもあの荒くれ共帰ったらヌッコロス!)

敵はバブルスライムやキングコブラ達は対した事は無かったのだがここで嫌な敵が現われた。

ラリホーアントだ。最初はアイアンアントの赤レンジャイか?と思って攻撃したのだが、甘かった。奴は魔法を唱えた。

ラリホー。

やばいッ!効いてしまったみたいだ。このまま眠っては…あれ?なん…で…

俺は寝てしまった。


もょ(タケ!だいじょうぶか?)
タケ(あ、あれ?あの赤いやつは?)
もょ(おれがたおしたよ。)
もょもとが言うには俺だけラリホーをまともに食らいサマル、リアは回避したらしい。もょもとが俺の代わりに行動してくれている訳だ。
タケ(す、すまん…)
もょ(しばらくおれにまかせておけ。)
タケ(しかし、サマルやリアにはバレてないやろな?)
もょ(ああ。ふたりにはごまかしたからな。しんぱいするな。)
ちきしょー腹が立つぜ。あんな赤レンジャイに振り回されるとは…



492 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:09:31 ID:tt0bIaSSO
もょもと、リア、サマルの順番で順調良く進み、最深部まで進んだ。奥には変わった宝箱があったのだが…
リア「ついにお宝がみつかったね!」
もょ「しかしわながあるかもしれないな。ふたりともせんとうじゅんびだけはしておけ。」
サマル 「うん…」
もょもとが宝箱を開けたら銀の鍵を手に入れた。
しかし、意外な事が起きた。緑色のアイアンアント=軍隊アリが集まってきたのだ。数は10匹以上はいる。
どうやら宝箱の中身を取り出したらモンスター共が来る仕掛けの様だ。
サマル 「う…うわぁ…」
リア「もょもとさん!どうしよう!?」
もょ「ちからをあわせてかえりうちにしてやろう!」
もょもとの掛け声で3対10のバトルが開始された。サマルは鎖鎌、リアは魔導士の杖で攻撃したのだが敵は確かに一撃で倒せる。
奴等は応援部隊を呼び出し、逆に数が増えるのだ。
リア「はぁ…はぁ…」
サマル 「こ、これじゃきりがないよ…」
もょ「くそっ…」
三人とも息が上がっている。まして戦闘開始時より倍以上敵が増えているのだ。
三人の戦意が無くなる前に手を打たないとまずい。
宝箱の中身を取り出したために軍隊アリが出てきたと言う事は…
タケ(もょ!聞こえるか。)
もょ(ど、どうしたんだ…?)
タケ(銅の剣を宝箱の中に入れるんや。)
もょ(な、なんだって?そんなことしていみがあるのか?)
タケ(説明している暇はあらへん!早くせえ!)
もょ(わ、わかった。)
もょもとが銅の剣を宝箱の中に置いたら宝箱が勝手にしまった。
タケ(これであいつらが増える事は無いはずや。もょ。体力は大丈夫か?)
もょ(ああ。しかしサマルがかなりやばいな。リアもうごくのがやっとってかんじだ。)
タケ(それならリアに指示して俺達だけでやっちまうか。)
もょ(わかった!)
リアとサマルに休ますように指示をし、残りの軍隊アリを相手にする事にした。

493 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:12:16 ID:tt0bIaSSO
しかし1対20の戦いだ。本当にいけるのだろうか?
もょ「こいっ!」
もょもとの掛け声で斬り始めた。軍隊アリ達も飛び掛かるのだが、常人離れした判断能力には叶わなかった。
面白いほど斬り込んでいった。リアルベルセルクを体感している様だった。

残りは5匹になったのだがさすがにバテてきた。そろそろ交替だな。

タケ(もょ!早く代われ!後は俺がやる。)
もょ(まだだ…)
タケ(何言ってるんや!?)
もょ(タケがいなければおれたちはぜんめつしていた。たよるわけにはいかない!)
タケ(アホ!意地張ってる場合やないやろが。)
もょ(たのむ。ここはおれにまかせてくれ。)
タケ(しゃーないな。もょに任せるわ。絶対に失敗だけはするなよ!)
もょ(サンキュ…)
しかしもょもとが体力的には危ないのは事実。切り返すスピードが落ちている。
さすがに攻撃を受けるようになり、傷口も多くなった。本気でヤバイ。
もょ「はぁ…はぁ…」
ここで意外な奴がフォローしてくれた。サマルだ。
サマル 「大丈夫かい?もょ。」
もょ「サ、サマルはだいじょうぶなのか…?」
サマル 「もょが時間を稼いでくれたお陰で回復できたよ。僕に任せてね。」
サマルは魔法を唱えた。

サマル 「ホイミ。」



494 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:13:25 ID:tt0bIaSSO
何と傷口が回復したのだ。おまけに疲労が結構マシになっている。
もょ「たすかったよ。ありがとう。」
サマル 「まずは残りの敵達をやっつけないとね。ギラッ!」
サマルがギラを唱えると炎が軍隊アリ達を包み込んだ。焼くつくすまではいかなかったが効果はあったみたいだ。
リア「私も忘れないでね!ギラッ!」
リアがギラを唱えると残りの軍隊アリ達を焼きつくした。魔力はリアの方が強いみたいだ。
もょ「ふたりともさいしょからなぜまほうをつかわなかったんだ?」
サマル 「いやぁ非力な僕やリアでも敵を倒せたからね。安心しきっていたよ。まさか敵がうじゃうじゃでるとは思わなかった。」
リア「もょもとさんが宝箱の罠に気が付かなかったら危なかったね。ありがと、もょもとさん。」
もょ「そんなことないぞ。これはみんながちからをあわせたけっかだぞ。」
サマル 「そうだね。もょ。」
リア「うん。」
洞窟を脱出し、サマルトリアに戻った。
もょ「これからどうする?」
リア「ムーンペタに向かってみようよ!」
サマル 「そうだね。父上にローラの門を開けてもらうように掛け合ってみるよ。」
もょ「わかった。きょうはおれだけやどやにやすむよ。」
サマル 「いいのかい?王族であるキミがそこまでしなくても…」
リア「それに親戚じゃない。遠慮しなくてもいいのに〜」
もょ「ちょっとひとりになりたいきぶんなんだ。たのむよ。」
サマル 「無理には言えないね。わかったよ。じゃあまた明日。」
リア「またね、もょもとさん。」
サマルとリアと別れて宿屋に向かった。

495 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:14:48 ID:tt0bIaSSO
部屋に入ったとたんにもょもとが倒れたのだ。
タケ「もょ!しっかりしろや!」
もょ「ああ…すまん…」
タケ「無茶したらあかんやん!なんでや?」
もょ「おまえばかりにはまかせられないからな…」
タケ「アホか。一心同体なんやから協力しあってなんぼやないか。」
もょ「サマルがいったようにタケがいなかったらわなにきがつかなかったんだ。」
タケ「常に冷静になって判断しただけやで。」
もょ「それに…きがつかなかったおれじしんにはらがたつのさ…」
タケ「あのな〜自分を責めてもしゃ〜ないやん。」
もょ「なぜタケはそのようにいえるのだ?」
タケ「俺が思うには一人一人の長所を活かす事が大事やと思うんよ。」
もょ「ちょうしょを…?」
タケ「ああ。もょは剣術がパーティーの中で一番巧いしサマルは回復呪文、リアは攻撃呪文が得意みたいやからな。」
もょ「タケもつよいじゃないか。」
タケ「多分もょと勝負しても俺が負けるやろ。それなら戦術や状況判断能力を活かすのが俺の役目やと思ってる。だからもっと自分に自信を持った方がええで。」
もょ「はやとちりして…その…わるかった…」
タケ「気にするな。これが適材適所っていうやつや。頼りにしてるで。もょ。今日は特訓をしなくてええからゆっくり休む様にしとき。」
もょ「そうするよ。タケはどうする?」
タケ「俺が代わりに特訓しとくわ。途中で代わったしな。明日は俺に任せておきな。」

もょもとが休み、俺も特訓して休む事にした。今日の特訓には何か手応えがあった。しばらく頑張ってみるか…


496 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:16:00 ID:tt0bIaSSO
もょもと&タケ
Lv.8
HP58
MP 0

装備E.青銅の剣
  E.皮の鎧
  E.鱗の盾
  E.木の帽子
特技
かすみ二段
強撃
はやぶさ斬り(もょもと専用)
チェンジ(眠った時、マヒした時など人格を交替する事ができる。)



497 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:24:37 ID:tt0bIaSSO
>>ローディ・魔神・海斗
GJ!がんがれ。超がんがれ。
他のみんなも気軽に(屮゚Д゚)屮カモーン

498 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/26(土) 23:38:55 ID:tt0bIaSSO
ほす

499 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/26(土) 23:39:47 ID:tt0bIaSSO
ほす

500 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/26(土) 23:41:00 ID:tt0bIaSSO
                     人人人人人人人人人人人人
                    <                  >                   <   5 0 0 ゲ ッ ト ! ! !  >
                    <                  >                     Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`

  ,ヘ.,'´ ̄ヽノl   __    iヘヘヘ   ,ヽ,' ニニ、ノ   .,'::::::::ヽ     /'/i/!   ,'´ ̄丶   ,'´ ̄ヽ
  ヽ )〔===〕ノ  /=( 0 0l   ,'w=0=n  )ノ ;>O<ミ   (ミ::ミ::ミ:::)   ノヾ/、リ フ  'y-w、 ゝ  /ソメ(ヘ  i
  l_,!,,´∀ノ   |@|,,゚Дノ  レ,,゚ー゚)ノ  ミソ,,゚дノ   (´ー`リミ  (ヽ(゚∀゚ bノ  ('(д゚;ヾ,/)   (゚ー゚;リ∩
   / ⊃⊃   ⊂ V ⊃  (|丶:;;|'    (| ∀l)  <ヾ ,へと|    '丶;;;/ つ   `,ヘ ,ノ    (|l;;! ,ノ
  ノ,ハ_ハ,〉     |===|   ノ:|===|    |===|    ヽゝ、ノ|    ⊂_ノ   (/、ヽ>     |l::丶>
   U U     し' J     U U  .   (/´U     し' ヽ)      ヽ)      U      し`J


501 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/26(土) 23:58:48 ID:WMm6XER50
塔を出た後、村に戻り一泊してから更に東に向かった。
塔の宝箱にあった鍵について村人に聞いたが、結局有力な情報は得られなかった。
爆弾ウニパン(7G)を食べながらだらだらと歩いていると、急に口の中が爆発した。
口から血が大量に出る。エテポンゲがゲラゲラ笑っているがそれどころではない。薬草で一命を取り留めたが、まだ口の中が痛い。このパン、爆弾入りかよ。何て物を売りつけるんだボケが。
取り敢えずエテポンゲを殴り倒した後、パン屋の主人に怒りを覚えながら歩いていると、山賊ウルフが目の前に立ち憚った。
7匹もいる。まずい。2、3匹ならなんとかなるが、この数は流石にきつい。
7匹が一斉に俺に襲い掛かってくる。
ちょっと待て。時代劇とかでもこういうのは一人ずつ斬りかかって……ぶべら!!
腕を、腹を、太ももを、次々に斬られる。ヤバイ。出血が凄い。
バギを唱えようとするも、山賊ウルフの連続攻撃に邪魔される。
ボロンゴが7匹の内の1匹に噛み付く。エテポンゲもマッスルダンスで2匹相手に応戦する。
山賊ウルフの戦力が分散したので、俺は素早くホイミを唱え、立ち上がって2匹を相手にする。
数が多く多少苦戦したものの、大きな怪我はなく無事に全滅させた。
ようやくチームワークが取れてきた様だ。エテポンゲも本気を出せばかなり強い。




502 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/26(土) 23:59:25 ID:WMm6XER50
昼過ぎ、城に到着した。
変態王の城とは違い城下町はなく、少し小さく感じた。
変態王の城と同じく中に自由に入れるらしいので、遠慮なく入る。
城に入る前に、棺桶を引き摺った青い服を纏った剣士とすれ違ったが、気にしない事にしよう。
兵士がエテポンゲを悪い魔物と勘違いした。エテポンゲが「ぷるぷる!僕悪い魔物じゃないよ!」と気持ち悪い笑顔で言っている。益々怪しい。
と言うかエテポンゲは一応人間だろ。自分で魔物認定しやがった。なんて奴だ。
城の中には、人が住んでいた。城の中で料理を作っていたり、ベッドで寝ている民間人がいる。
それにしても怪我をしている兵士が多い。そこら中の兵士が包帯を巻いている。医療室で寝ていたり、怪我が深く死んでしまった兵士もいるらしい。一体何があったのだろうか。
二階への階段の所で、兵士が道を塞いでいた。
「ん?お前も希望者か?」
兵士がそう言った後、大剣を構える。何だ、やる気か?
「死にたくなければやめておけ…。」
エテポンゲがそう言い、拳を構える。台詞が少しかっこいいと思ってしまった。大分毒されている様だ。
「ほう、相当腕に自信がある様だな…行くぞ!」
兵士が自分の身長を優に超える大剣で斬りかかる。俺は鋼の剣で大剣を止めた。
俺は余裕の表情を保つが、実は手が痺れている。当然だ。あの大剣に、こんな細い剣で対等に戦える訳がない。
俺が兵士の出方を窺っていると、城に引き篭もる自堕落人間達が、周囲に集まってきた。
いや、自堕落人間がどうかはわからない。社会に貢献している人達ばかりだったら、謝る。正直すまんかった。
「うおおー!!始まったぞー!!」
「やれー!!ぶち殺してやれー!!」
罵声の様な叫び声が飛び交う。
今分かった。ここに住んでいる奴らは極端にストレスが溜まっている奴らで、こうやって旅の戦士達が兵士に殺される姿を見て楽しんでいるんだ。
つまり、俺はこいつらのストレスを解消させる為だけに殺されるんだ…。

503 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:00:08 ID:WMm6XER50
殺される訳にはいかん。こっちも本気で殺しにかかる。
俺とボロンゴとエテポンゲが一斉に突撃する。
「ちょ、お前ら!普通は正々堂々と一対一でたたk…」
問答無用で斬りかかる。三人の攻撃を一気にくらい、兵士は大量の血飛沫をあげると共に倒れた。
「き、貴様ら…卑怯だぞ…。」
「ずるい、卑怯は敗者の戯言。勝者こそが正しいのだ。戯け者が。」
エテポンゲが兵士の顔を踏んで、二階に上がっていく。何だか屁理屈の様な気もするが、まあいい。
山賊ウルフ戦の怒りをぶつけているのかも知れないな、と思いつつ俺も二階へ上がった。

自堕落者の住居二階から更に階段を上がり三階へ行くと、兵士二人が扉の前に突っ立っていた。
「ここにいると言う事は一階の兵士を倒した様だな。腕に自信はある様だ。だが、二人ではどうだ!?」
城の兵士スコット、ホリディが大剣を構える。またか。今度は観客がいないのに、また処刑か。
「やけておけ。お前らと俺とでは、格が違いすぎる。」
再びエテポンゲが妙にかっこいい台詞を言う。ヤバイ。かっこ良すぎる。俺を盾にしていた頃とはまるで別人だ。
が、さっきの様にはいかないだろう。今度は二人だ。どうしても戦力が分散してしまう。
ボロンゴとスコット、エテポンゲとホリディが一対一で戦い、俺が呪文で二人を援護すると言う作戦を立てた。
作戦通りに事が進んでいく。ボロンゴもエテポンゲも、大体互角と言った所か。
相手の実力が分かったところで俺がバギやスカラで援護をすると、徐々に戦況が有利になってきた。
「ベホマラー!!」
スコットがそう叫ぶと、スコットとホリディの傷が瞬く間に回復した。

504 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:00:40 ID:WMm6XER50
「ふはははは!!甘く見るな!!」
兵士二人の大剣が、ボロンゴとエテポンゲの身に襲い掛かる。
更にスコットがバイキルトやルカナンを使い、ホリディもうまい所でスコットをかばうので、さっきまでとは一転し、一気に不利になった。
そろそろ俺が直で戦う時が来たか。
取り敢えずホリディはボロンゴとエテポンゲ二人で戦わせる。俺は一人でスコットと戦う。
宝の塔からここに来るまでに、密かに練習していた技があった。まだ完成には至っていないが、やってみる事にする。
俺は右手で剣を水平に持ち、精神を集中させる。
ギラ!!
俺の左手から小さな炎が現れる。単体にダメージを与えるメラとは違い、広範囲に効果がある呪文だ。
これを単に兵士にぶつけるだけではない。
炎を纏った左手を刃に近づけると、刃が炎で覆われた。
ギラと剣が合体して火炎の剣ってとこかな…更に…
こいつが火炎斬り!!!
スコットに斬りかかる。俺の鋼の剣は、スコットの左腕をいとも簡単に切り落とした。
腕をもがれてその場で悶え転がるスコット。まあ薬草で腕が生えるからいいだろう。
俺が開発した火炎斬りは、燃え盛る炎で肉を焦がし、刃で骨を断つ技である。普通に斬るより遥かに威力がある。
俺は攻撃の手を休めず、スコットの右足を火炎斬りで切断した。
「がはっ…ま、まいった…!」
スコットが薬草を取り出してかじる。すると左腕と右足がブチュブチュグチョと奇妙な音をたて、徐々に生え出した。生え方にも色々パターンがある様だ。いや、そんなギャグ的要素はいらん。
ボロンゴ達もホリディを倒した様だ。流石に二対一ではかなわないだろう。
「どうやら相当の実力者の様だ…。分かった。王様の所に案内しよう。」
ついてこいと言われる。何だ、今度は王直々に処刑か?そこまでして処刑したいのか?


505 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:01:19 ID:WMm6XER50

王座の間には、王と王紀、大臣、兵士長がいた。王の前まで連れて行かれる。
「この者たちは試験に合格した者です。連れて参りました。」
「ごくろう、下がって良い。」
試験?何の試験だ?王直々に殺す価値があるかどうかの試験か?王は殺人鬼か?
様々な疑問が思い浮かぶ。一体何が始まるのだろうと緊張していると、王が口を開いた。
「君の様な若者が、洞窟の魔物を倒したいとは珍しい。感心な若者だな。」
洞窟の魔物?何の事だ?俺は知らんぞ。帰してくれ。
「だが、その前に兵士長ブラストと戦ってもらう。いいな?」
「今度は兵士長か…。ブラスト、貴様にも見える筈だ。死○星が…。」
ちょっと待て。状況を考えろエテポンゲ。今までの兵士達とは訳が違うんだぞ。
「甘いな…。世紀末の覇者ブラストが返り討ちにしてやろう。」
兵士長はノリが良かった様だ。助かった。

兵士の訓練場に案内される。ここでブラストと戦うらしい。
「三対一で来い。それで俺に勝てないと言う事は、洞窟の魔物にも勝てないと言う事だ。」
金髪の兵士長ブラストが大剣を構える。この隙のない構え方から、何となく風格を感じた。
「行くぞ!!」
ブラストは物凄いスピードで接近し、エテポンゲの腹を斬った。
「うぐ…あ………!」
エテポンゲがその場に倒れ込む。エテポンゲはそのまま気絶してしまった。
「おや、さっきまでの勢いはどうした?」
ブラストがニヤリと笑う。こいつ、今までの兵士達とはケタが違う。

506 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:01:50 ID:WMm6XER50
俺はギラで剣に炎を纏わせ、スカラを俺とボロンゴに使って万全を尽くした。
俺とボロンゴは二手に分かれ、ブラストの左右から一気に突っ込んだ。
「甘いわ!!」
ブラストが回し蹴りを放つ。俺とボロンゴは吹っ飛ばされ、壁にぶち当たった。
さて、ここまで実力の差を見せつけられて、後はどう対抗しよう。策がない。
俺が壁にもたれかかって苦しんでいると、ブラストがこちらに近づいてきた。
ブラストが俺の前までくると、拳を強く握り腰を深く落とした。
これは、正拳突きか!?力勝負なら負けん!
俺も素早く立ち上がり同じ様に腰を深く落とし、ブラストが拳を突き出すと同時に俺もまっすぐに相手を突いた。
ドガァン!!!
お互いの拳が衝突すると同時に、二人とも吹っ飛んだ。
俺も痛かったが、ブラストもダメージを受けている。満更失敗でもなかった様だ。
ダメージが回復したボロンゴが、悶えているブラストに噛み付く。
俺は立ち上がれないので、バギで遠距離攻撃を試みる。
ブラストのダメージが蓄積されてきた。よし、倒せるかもしれん。
いつの間にかエテポンゲが意識を取り戻したようだ。ブラストに接近していた。
「よくもやりやがったな…死ねぇ!!」
「だが断る!」
エテポンゲがブラストを殴ろうとした瞬間、ブラストが五月雨剣を放つ。
ブラストの大剣は、エテポンゲの体を次々に切り刻んでいった。
エテポンゲが再び気絶する。こいつ、今回はやられ役だな。王や兵士長の前で偉そうな事を言うからだ。
座った状態で五月雨剣を放つとは、まだまだやる気らしい。

507 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:02:27 ID:LZBGXTCc0
「少年よ、だらだらと戦っている暇はない。次の一撃で決めよう。一対一だ。」
俺が指名される。まあ確かに長期戦は面倒なので、俺は了承した。
俺とブラストが部屋の中央で対峙する。
「行くぞ、はああ!!」
ブラストが大剣を構えて突っ込んでくる。
バギ!!
俺は突っ込みながらバギを放ち、怯んだ所に火炎斬りを放った。
「ぐわあぁぁ!」
ブラストはその場に倒れこんだ。
「き、貴様、卑怯だぞ!呪文を使うとは!」
ブラストが切れている。が、俺は冷静に反論した。



ずるい、卑怯は敗者の戯言。勝者こそが正しいのだ。戯け者が。



言ってやった。言いたかったんだ。気分がいい。
エテポンゲがパクるなと喚いているが、ブラストが納得したので万事解決だ。


508 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:02:59 ID:WMm6XER50
王に話を聞くと、どうやら南の洞窟に魔物がすみついていて危険なので、城と砂漠を繋ぐ洞窟を開放できないらしい。で、魔物を倒して死体を棺桶にいれ、城に持ち帰れとの事だ。
城に入る前にすれ違った剣士は、先に魔物に倒しに行った奴らしい。という事は一刻も早く奴に追いつかなければならないので、宿屋で休んでる暇はない。エテポンゲの鉄拳混じりの交渉で、ブラストから薬草とエルフの飲み薬を得た。ブラストは泣いていたがそこは軽くスルー。
防具屋で鉄の鎧と鉄兜を買い、薬草とエルフの飲み薬を飲んで万全の状態で城を出た。

Lv14
HP75/75
MP25/25
武器:鋼の剣 鎧:鉄の鎧 兜:鉄兜
呪文:ホイミ、バギ、ギラ、スカラ
特技:はやぶさ斬り、火炎斬り、正拳突き

509 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/27(日) 00:35:36 ID:IBpf149q0
正直かなり面白い。
文才ある人はイイね。
つか、DQ全シリーズごちゃまぜなのもイイね。
次の目的地とオチが楽しみになるんで。

510 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/27(日) 12:15:09 ID:nn/C0JIVO
>>ローディ
エテポンゲがいい味出ているな。ワロスw
>>レッドマン
もょもとの今後が楽しみだ。

511 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/27(日) 16:43:33 ID:SQ3eFBKC0
「なるほど、しかしサマンオサの王よそれでは我々は魔人王の手助けをしてしまうのでは?」
変化で王に変身したボストロールに、変化の杖で秘書に変化した俺が、小声でアドバイスをする
「いえ、これは魔人王に協力するのではなく協力したとみせこんで、内部から攻撃をするのです、協力すると言えば本拠地も教えてくれるでしょうし」
「しかし、奴がそこまで教えるとは思えんがね」
「いえ必ずうまくいきます!現に今までだって私がいったことに間違いがありましたか?」
「・・・・・・・・・・・・」
名演だ!完全に他の奴らは信じ切っている
「わかりました、今回もあなたに任せましょう」




「よくやったな、熱演だったぞ」
「いえいえ、魔人王様の助言のおかげですよ」
続けざまにゆってくる
「これで俺のトロール特戦隊の件は」
「ああ、許可しよう」
「いやっほぉぉぉぉう」
ボストロールは大はしゃぎで走り去っていった
HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)


512 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/27(日) 19:07:33 ID:SQ3eFBKC0
はぁはぁ」
勇者オルテガの周りには無数の魔物の死体が倒れている、そして最後の一匹の骸骨剣士とにらみ合う
「ちぁ!」
オルテガは一気に踏み込み切り裂く
骨を切り裂かれた骸骨剣士は苦しみながら告げる
「はぁ、確かに貴様は強いが魔人王様は遙かに強い、彼は剣技において長けている、ぐふ!」
骸骨剣士はその場に静かに倒れた
「魔人王、いったいどんな奴なんだ」

彼は再び歩き始めた、ネクロゴンドを目指し

HP:200/266
MP:50/50
Eオルテガの剣 E覆面 Eパンツ
呪文:ライデイン・ベホマ・バギクロス
特技:なし




513 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/28(月) 00:12:53 ID:M1sh3thmO
まとめサイトの人はいないのかな?
良作が沢山出てきているのに…

514 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 00:59:39 ID:Zv3ZUynx0
昏い夢から目が覚めた。
大きな天蓋からは日が差し、小鳥が囀る。
朝。
よく寝た。寝過ぎでダルい。
欠伸をし、身体を伸ばしてから朝の業務(トイレ、洗顔、一服)を済ます。
周りを見れば、木製の箪笥。まだ点いている蝋燭。木で縁取られた大きな窓。
そういえばここはフレノールの宿なんだっけ。
昨日のことなのに、何故か遠い記憶のように思う。
ベットに座り、手にした黄金の腕輪を取り出す。
それは瀟洒なデザインの小さな腕輪だった。
朝日に翳すと名に恥じない輝きを放つ。
はめてみるとぴったり腕に吸いついた。
鏡に合わせてみる。結構、似合わないかも。
外してまじまじと眺める。手で転がしてみる。
フレノールの墓守は、これは町の宝。これを巡って争いが起こり、洞窟に封印。腕輪は魔法を増幅出来る力が込められていると言っていた。
それを聞いたブライは珍しく顔に表情を出し、魔力が込められている武器防具はあるが、魔力を増幅させるものはこの世界にあるかないか。それならこれが狙われてもおかしくない。と感心したように言った。
そんなご大層なものがどうしてこんな辺鄙な場所にあるかは定かではないが。
ふう。と溜め息をついた。


515 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:02:28 ID:Zv3ZUynx0
あたしは、この腕輪が何に使われ、最終的には誰の手に堕ちるか知ってる。
それだけじゃない。
アリーナ達がこれから何処へ行き、何をし、誰が倒れて誰と出会い、何に立ち向かって行くかすら知ってる。
知っているからこそ、ここでどうにか食い止めたかった。
本当のところ、取りには行きたくなかった。これは人の目には決して触れてはならぬものだ。
出来れば。一生このまま。
このたいそうな代物が、あの偽姫の対価には割が合わないと思う。
正直、腕輪をあのまま封印出来るなら、1人の命など亡くなってもいいとさえ思った。
薄情?冷たい?何言われても構いはしない。
これすら表舞台に出なければこの世界の何千、何万の命が脅かされずに済むのだから。
いっそ、隙をみて。あのマッチョと黒装束を倒せたら。
そしたら手の中に残った腕輪はまた封印すればいい。白龍の代わりに盗掘者を迫害し、護り抜ける強靭な者も共につけて。
懸念をよそに、黄金の腕輪は一定した輝きを放ちながら、あたしの手の中で遊ばれている。


516 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:07:19 ID:Zv3ZUynx0
入浴場へ向かった。
なにしろ3日だか風呂に入っていない。汗と土埃と返り血を浴びたこの身体。周囲1メートルは近づかないほうが無難である。
温泉ではないが薬草が湯船いっぱいに入っており、薬草特有の香りで癒やされた。計2時間程は浸かってた。長いと言うなかれ。3日分の垢落としにはまだ足りないぐらいである。
さっぱりした後は牛乳を飲みつつ一服をした。
人さらいから与えられた時間は一週間。今日で3日目。まだまだ時間はある。
久々にゆっくりする時間が持てそうである。
「アミー?いる?」
バコンっとドアを開け、アリーナがノックもせず入ってきた。
「…アリーナさんよ。ここはあんたんちじゃないぞ。どーすんのよドアぶっ壊して」
「私のせいにしないでよ。きっとこれ、寿命だったのよ」
まだ真新しいのに勝手に寿命にされてたまるか。
今し方ドアだったものはただの木の一枚板として床に伏せっている。
「あんたまだ生きていたんだね」
「ちょっと殺さないでよ。いたって私はピンピンしているわよ!ほらこの通り!」
「ちょwwおまww外でヤレwww」
部屋の中で身体を動かすアリーナを止めた。


517 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:09:30 ID:Zv3ZUynx0
あんなにべろぼろだったのに今では普段通りに回復している。ザオリクが効を奏したか。
「ふぅ疲れた」
「部屋の中で暴れろとは一言も言っておらん」
「だって2日も寝込んでいると身体が鈍ってしょうがないのよ。一緒に身体を動かしに行こうって誘いにきたの。ブライはまだ寝てるしクリフトは勉強してるし」
「へぇ、ブライまだ寝てるのか。床ずれしなければいいけど…って、2日寝込んだ…?」
「そーよっ。今が2日目の朝」
指を折って数えてみる。5時くらいに寝たとして、6、7…。
「17時間位寝てたってことかぁぁ!ちょw激しく寝杉www」
そしたらこのだるさが理解出来る。それだけ睡眠をとったってことは身体は余程疲れたってことだろう。
今日は3日目ではなく4日目か。それでもあと3日ある。
ちなみに一週間は自分のいた世界と同じ7日間。
それまで時間があるとお互い同じ考えをしていたようである。
「時間はまだあるし行きましょうよ!練習相手になってね♪」
「髪を梳いてから行くから下で待ってて」
はーい、と元気よく部屋を出ていくアリーナを止めた。
「あと…ドア壊したこと宿主に伝えてね」


500KB
続きを読む

名前: E-mail(省略可)
READ.CGI - 0ch+ BBS 0.7.4 20131106
ぜろちゃんねるプラス