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ぜろちゃんねるプラス
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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら四泊目
1 :
冒険の書庫の書記
:2005/10/08(土) 23:00:44 ID:oCXhwG/I
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。
前スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら三泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1122390423
前々スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1116324637/
初代スレ
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/
まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/
382 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/15(火) 20:21:48 ID:fX/GL2P3O
別に民家とか小屋でもいいんだけどね。
あと、しばらくの間投下せずにROMってる職人さんがいたら挙手して。
383 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/15(火) 20:28:27 ID:AYjbZoGF0
「イオラ!」
イオラの呪文を一代目の顔面に向かって放つ、が首をひねっただけで軽くかわされる
「悪あがきを、最後の技がこの程度とはわな、死ね!」
俺は勝利を確信したなぜなら
「死ね」
俺がそう言った直後ガレキと共に剣先を下に落下してきた魔界の剣が一代目の心臓の部分を突き刺す
「あっあぁ、なっなぜだ、なぜ!」
「今のイオラ本当にあんたに向かって打ったと思うか?」
奴は声も出せずにただ聞いている
「あんたが剣をはじき飛ばしたとき、その剣がここからちょうど85度のところに突き刺さっていた。」
少し間をおき、再び語る
「そいつをイオラの爆風で飛ばし、うまい具合に速度を増させ突き刺す、といったところだ」
「そうは言ってもこんな馬鹿みたいな作戦であんたを倒せるとは思ってはいなかった、別の作戦であんたを倒すつもりだったが、どうやらうまくいったようだな」
そう言った後瀕死の状態の一代目に奴の落とした剣を拾い奴の頭部を
「確かこの部屋に入った以上どちらかが死ななければいけないんだったな」
そう言った後瀕死の状態の一代目に奴の落とした剣を拾い奴の頭部を
「死ね」
切り裂いた
384 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/15(火) 20:31:24 ID:AYjbZoGF0
一応目覚めたのは、神殿ということにしていますがそれじゃあだめかOTZ
385 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/15(火) 21:49:36 ID:AYjbZoGF0
頭を切り裂かれた一代目は静かに倒れ込む、身動き一つしない
「勝った、俺があいつに!」
うれしさで体が震える、ついに魔人王になれるんだ!
その時どこからかゾーマとバラモス、オロチが現れた
「さあ!一代目に勝ったぞ!これで・・・」
ゾーマが口を開く
「まさか本当に倒してしまうとは・・・」
間を入れた後静かに口を開く
「良いだろう、早速なってもらおうか」
そう言うと、一代目の体から黒い血が出でき、ゾーマへと吸収される
「はっ!!」
そう叫ぶと、今度はゾーマから黒い血が放出され、俺の肌から体内へと入り込む
体の何かが変化させられている、言いようのない痛みが俺を包む
黒い血の進入が終わるのと同時に体の痛みも消えていた、それだけではなく体中力に満ちあふれている!
「クックックッはーっはっはっはっ!」
俺はあまりのパワーに喜びを感じていた
バラモスが口を開く
「さっきまでとはまるで別人のような力を、魔力を感じる!」
オロチも声を上げる
「わっ私にもわかりますぞ、この力!私ではもう手におえません」
最後にゾーマが
「フっフッフッこれでわが軍の勝利も近い」
「はーっ!はっはっはっ!」
俺はこの時、初めて自分はいったいどうやってこの神殿で倒れていたのだろうか?と思ったが
今はそんなことどうでもいい、念願の魔人王に成れたのだから!
五日後、上下世界進行作戦に俺は、上世界進行魔人軍団の総司令官として任命され、俺は魔人軍団を率いり上世界に
戦線を布告するのだった。
386 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/15(火) 23:16:02 ID:4m3b7Up/O
なんかスゲェ壮大なストリだな
387 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/16(水) 06:57:53 ID:jW7EOWZ0O
誤字がなければもっといい
1回メモ帳に書いてからアップしてみて
388 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/16(水) 14:18:11 ID:Js4YRFSL0
なんかあんた編集者みたいだなw
389 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/16(水) 17:05:47 ID:7AGx9xFV0
奇喪汚太くんが目を覚ましたら、そこは宿屋だった。
「うわー。まるでドラクエの世界のようだブヒー」
それなりに頭は働くキモオタくん。大切な事に気が付いた。
「あっ、俺お金が円しかないブヒ。どうやって宿泊料支払うブヒ?」
うーん。何となく窓の外を見ながら腕組みして考える。
「あぅ、ょぅι゛ょにゅ。かわいいブヒー」
宿泊料のことは忘れた。やっぱりオタだった。
「かわいいなー。かわいいなー」
(何?あの人こっち見てる。気持ち悪ッ)
幼女は走って逃げてしまった。
(ああ、行ってしまった。そうだこのまま窓から逃げるブヒ)
390 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/16(水) 18:55:23 ID:W3PITX8e0
ちょwwwww
391 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/17(木) 15:41:52 ID:CLGX7HECO
保守
392 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/17(木) 16:30:07 ID:+ONqMDuq0
上世界侵攻作戦がついに始まった、まずは本拠地を手に入れることとなった
「魔人王様、本拠地にはネクロゴンドにある城が最も最適かと・・・」
部下の魔人が提案する
「ふむ、確かにそこなら他の国とも孤立していて良いな」
「しかし、その城には人が住んでいてそれなりに数も多いとのことで・・・」
俺は少し考えて敵の戦力のことを聞くことにした
「スライム達によると、百人近く戦士が住んでいるようです」
「ふん、たったそれだけの数だ迷うことはない!戦力を整え次第攻撃を開始する!」
そして一時間後、俺たちはネクロゴンドの洞窟の先にある城と小さな町に攻撃を開始した
393 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/17(木) 16:42:11 ID:+ONqMDuq0
まずは俺の新技エビルデインで町に攻撃する、が特に慌ただしい様子はない
「?どうなっておるんだ?」
俺がそうぼやいた直後に、小さな火の玉が俺に飛んでくる!
俺はそれを軽くはじき飛ばした後、飛んできた方向を見ると、そこには百人近くの戦士がいた!
「どういうことだ?」
「危ないところだったぜ、もしこいつを発見して口を割らせなかったらな・・・」
そう言うと戦士の一人が死にかけのスライムを投げ渡してきた
「そう言うことか・・・俺もうかつだったぜ、まさか探索に向かわせた三十匹ほどのスライムが一匹いなかったのに気付かなかったとは・・・」
そう言い終わるとスライムにベホイミの呪文をかけ後ろに下がらせる
「だが、たとえ貴様らが戦力を整えたところで、魔人軍団に勝つことはできん!」
その直後敵軍と自軍が突進し、激闘が始まった
394 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/17(木) 17:09:13 ID:+ONqMDuq0
イオラ」
俺のイオラが敵軍の中央に炸裂する、
が敵の猛攻により下級のモンスター達はやられてしまう
「ワァァァァァァ!」
俺に後ろから斬りかかってきた!
「雑魚が!」
俺は簡単にかわしカウンターで斬り殺す
敵は群れを持って動いている、単体で特攻すればすぐにやられてしまう
俺は下級モンスターと上級モンスターに群れを作るように指示し、
俺は魔人戦士達と合流する
元々戦力的に勝っていた俺たちは、どんどんと敵を追いつめていったその時、一人の男が俺のあえに現れた
「魔人王!わしの名は戦士ポポタ、町を無茶苦茶にしおって貴様を許すわけにいかん!」
「ほう、それでは戦士ポポタさんよぅ、許せないんだったら殺しにかかってこいよ!さあ」
俺は指を立て挑発するようにいった
「なっなめるなぁぁ!」
ポポタが斬りかかってくる、全力に近い攻撃だ、しかし俺はその攻撃を軽く受け止める
「あんた、その年になるまでにいったい何を見てきた?」
「何でもない孫達との平和な日々だった」
「いいや、それだけじゃない、人は妬み、権力をほしがり、金をほしがり、相手が気に入らないからとかの理由で戦をしている、それも遙か昔からだ!」
「何が言いたい」
「つまり、人が自らの欲望によって戦を繰り返し、動物や植物を殺す、その内に地球がだめになってしまう、そうならない内に貴様ら人間を滅ぼし、星を守る!」
「きっきさま!」
「おしゃべりは終わりだ、死ね、魔神斬り!」
ポポタに凄まじい剣圧が飛んでくる
次の瞬間には、ポポタの剣はへし折れ、俺の刃はポポタの心臓を切り裂いていた
395 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/17(木) 20:35:32 ID:+ONqMDuq0
X「いいやそれだけじゃない」
O「それだけじゃないだろう?」
396 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/17(木) 22:33:42 ID:6WMDUL+10
10日目 エイコLv.6
-1-
当面の目標に「エイト探し」を加えたところで、
所詮、今日もひたすら歩き続けるのである。
目の前に次々と現れるモンスターをぶっ飛ばしながら。
あー私はあんまりぶっ飛ばしてないけどね。
「なあんでマペットマンの様子を見てばっかりいるのよエイコ!!」
「だって冷めるストーリーってどんなのか気になるじゃん」
「姉貴、あれはホントにつまらないから見なくていいでがす」
「オレなんか愛の物語とかいうので寝ちまった事あるぜ」
とりあえず、大きな袋の中をまさぐり、私が装備出来そうな物を引っ張り出す。
装備できるのと出来ないのがあるらしいが、基本的にエイト準拠らしい。
「ねーねーこの鎧、激重なんだけど、他のないの?」
「兄貴のお下がりで一番いいのはそれでがす、ガマンするでがす」
「でも帽子と盾が見事にミスマッチね」
「他の鎧や服はまだまだ高いからな、槍とは合ってるぞ」
397 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/17(木) 22:35:00 ID:6WMDUL+10
装備は、ホーリーランスに青銅の鎧、キトンシールドに羽根帽子、そしてスライムピアス。
奇妙この上ない。ていうか槍の初心者に盾まで持たすな。ゼッタイ攻撃力下がってるよ。
「どりゃー! しっぷう突きィィ!」
「でやー! かぶと割りィィ!」
「何で先に攻撃しちゃうのバイキルトー!!」
「すっかりツッコミだなゼシカ、かえん斬りッ」
ベルガラックの真南の山の上にあったトラ屋敷に行った。
楽しみにしてたんだよ、キラーパンサーに乗って走れるって雑誌で読んで。
ゲームではそこまでまだ行ってないけど、
実体験に勝るものなし。いいじゃないのドラクエワールド。
「で、その木の所まで行けばいいのね」
なんとなくえらそうに言ってみる。大人の世界は気圧されたら負けだ。
「でもそんな場所、この近くにあったかしら」
「とにかく行ってみるしかないな、それに像ならなんとなく見覚えがある」
すげえなククール、私は見覚えないぞ。
398 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/17(木) 22:35:37 ID:6WMDUL+10
「じゃ早速そこへ向かうでがす!!」
ヤンガスは立ち上がり、今にも駆け出さんばかりである。
「人の話聞いてねえだろハゲデブ。明け方だっつーの」
「あっしはハゲではないでげす!!」
そんな私らの会話を聞いて、ゼシカはクスリと笑った。
「ホント、エイトとは正反対の性格ね。でもいいコンビだわ、あなたたち」
あーなんか上から物を言われたカンジ。やなカンジ。
「じゃあ、オレ達はオレ達でいいコンビかな?」
どさくさにまぎれてククールゼシカに絡む。いやムリだろ。
「そんなことより早く案内してよ、場所分かるのあなただけなんだから」
案の定、さらりとかわされた。
舌打ちしながらククールは重い腰を上げた。
399 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/17(木) 22:36:28 ID:6WMDUL+10
-2-
とにかく、エイトを見つけないことには、
私の冒険は果てしなく続いてしまうのである。
それは困る。
早いとこ、高速移動手段を入手せねばならんのだ。
「まあ、移動してる間に日が暮れるだろ。今夜は野宿かな」
ククールが振り向きもせずあっさり言い放つ。
げッ、野宿かよ。やだなあ。まあ、明け方着くってのよりはいーけど。
ゲームをプレイしてる時には思わなかったけど、
夜も歩き回ってそのまま夜明け、なんて実体験したらかなり死ぬ。
朝まで飲んだくれるのとはまた訳が違う。
飲んでる時は飲み屋なりカラオケなりにいるから屋内だけど、
こいつら徒歩で移動なのだ。運動不足の現代人には結構来る。
「分かったわ、じゃあそこに着いたら準備しましょ」
ゼシカはあっさりしたものだ。どの辺が良家の令嬢なのか。
ヤンガスは元山賊だけあって、野宿など屁でもないらしい。
ていうかククールだって修道院だか教会だかにいたんだろ?
「不満そうだなエイコ、お前、育ちがいいのか?」
ククールが絡む。私はよっぽど不満そうな顔をしていたらしい。
「別に、普通だと思うけど。ていうかこっちにもっと育ちがいいのがいるだろ」
馬姫と緑っちは貴族っつーか王族だろうが。
「ああ、ワシらはだいぶ慣れたから心配無用じゃ」
「ブルルッ」
あっそ。
400 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/17(木) 22:37:01 ID:6WMDUL+10
程なく、そのバなんとかというキラパンの出る場所を発見した。
キラパン像は案外不便な場所に点在しており、方向音痴の私には
どうしてココがその場所に当たるか見当もつかなかったが、
ククールが言ってるから大丈夫だろ。
「じゃあ、今日はここで夜を明かすでがす。馬姫さまもおっさんも休むでがす」
いきなりヤンガスが仕切る。
お前、私と同じで場所なんかワケ分かんなくなってたろ。
「山賊サンが方向音痴って聞いた事ないわ。よくあんな迷路みたいなパルミドに住んでたわね」
ゼシカは同じことを思ったらしい。「サン」付けは明らかにイヤ味だろう。
「ち、違う、あれは……」
「あーそれよりさあ、寝床作ろうよ寝床。私、少し離れないと蹴り入れるよ」
何かを弁明しようとしたヤンガスも、私の寝相と寝起きの悪さを思い出したのだろう、
慌ててその辺の草や枯れ枝などを整理し始めた。いい傾向だ。
まだここまでゲームでは進んでないけど、
店頭プロモとかで見たシーンがグルグル頭の中で回っている。
どのシーンだろう、アレかな、ソレかな。
もう早くキラパンに乗ってみたくて、それに不思議体験したくて。
わくわくする私に、なんだか他のメンバーは呆れ顔のようだ。
「何か楽しそうねエイコ。そんなに楽しみなの?」
「やーだってこんな体験てなかなか出来ないじゃん」
「ふーん、子供みたいな所もあるのね」
うるさいゼシカ、お前にオトナのロマンが分かってたまるか。
ごろりと横になって眠りにつくことにした。
401 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/17(木) 22:37:48 ID:6WMDUL+10
しかし、そんなに簡単に眠れる訳もなく、程なくむくりと起き上がった。
みんなまだ休む準備をしていたと思ったら、あっという間に床についたらしい。
まあ、起こせば起きるかも知れないが。
「おーい、ヤンガスー、寝たのかー?」
しかしヤンガスの返答は「グゴゴゴゴ」という荒くれ者のようなイビキだった。
「あー、どーしよっ。酒でも飲むかあ」
道具に隠してた酒を引っ張り出す。
たまには星空の下で月見酒ってのもいいだろ。
外で飲む酒は格別だった。
ベルガラックのバーからくすねたグラスが、
月の光を反射してキラキラきれいだ。
干し肉をかじり、ぐいっとグラスを仰ぐ。
思えば奇妙な世界に迷い込んでしまった。
もう10日も経っただろうか、あっちではきっと私を探してるんじゃないかなあ。
ていうか、なんでコレが現実なんだ?
何で……げんじつ……
ぐう。
402 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/17(木) 22:53:52 ID:APh0/8h80
そういやこのスレって挿絵はないのかね。
あればなかなか面白いと思うんだけど、まあ面倒か。
403 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/18(金) 00:19:42 ID:0R21nC4y0
この世界でも夏は日の出が早いらしい。
太陽が木々の間から顔を覗かせ、顔を照らし、眩しくて目が覚めた。
時計がなくても太陽の位置で時間はわかる。大体5〜6時くらいか。
既にブライは目が覚めていた。さすがご老人。若い二人はまだよく寝ていたが。
トイレと(皆が使う沢で用足ししました。大丈夫です。川下でしました)歯磨きと(同じく沢で行いました)喫煙の朝の作業を行うと早速お腹が鳴る。
小鳥の囀りを聞きながらの爽やかな朝、朝食をブライと一緒に摂りながら、あたしはブライに複数に攻撃できる呪文は何かと訪ねる。
「そうか、おぬしもそろそろそんなことを考えるようになったか。サランにいたときはほんに全くメラすら知らなかった役立たずだったがのう」
「朝っぱからけなさなくていいからさっさと教えやがれ」
「それが人に聞く態度か。そうだな…。これらはどうだ。
バギ・真空呪文。かまいたちを生み出し、切り刻む。
ギラ・閃光呪文。炎の鞭で攻撃。
イオ・爆発呪文。炎により爆発を起こし攻撃。
ヒャダルコ・氷結呪文。吹雪を起こす。
ライデイン・稲妻呪文。稲妻で攻撃。
あとザラキという昇天呪文があるわい。初歩的なのはバギ、ギラ、イオじゃな。お前さん最近ヒャドを覚えたからヒャダルコもセットで覚えておくといいと思うぞ。儂も唱えられるし教えやすい」
「ん〜一つのものを極めるのもいいけど、色んな魔物に多彩なアプローチをしていきたいから」
「そうか」
ブライ殿、寂しそうな顔をしてる。ヒャダルコを唱えられる人がもう一人欲しかったんだネ(´・ω・`)
「ライデイン、ザラキは難しいからおすすめはしないぞ」
「わかった。じゃあバギ、イオ、ギラの呪文を教えて」
404 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/18(金) 00:23:08 ID:0R21nC4y0
イオ、ギラは炎の系列。バギは風の系列。今まで覚えたメラ(火)とホイミ(風)に通ずるものがある。早速瞑想を行い風と火の精霊への干渉を試みてあたしの魔力で具現させてみる。全部を唱えられたらネ申。
結果、なんとギラとバギはどうにか発動した。
この2つをメインに呪文を完成させたいと思う。
残念ながらイオはおならみたいな音が出て不発。まだ唱えるには早いのかもしれない。
ブライが後ろで笑い転げ回ってる。ぐやじい。
そうこうしているうちに日は高くなってきた。アリーナたちもようやく起き出し準備を始めている。
じゃあ行きますか。誰も帰ってこなかったといういわく付きの洞窟へ。
洞窟というよりは自然に出来た洞穴に人の手が加えられたようだ。壁は煉瓦、蝋燭付き。床には侵入を拒むように段差が設けられている。落差は見たところ1メートル強。床には所々水が流れており足場が悪くなっている。
こんなところで目的地に達せないまま滑って転んで頭打って死んだらそれこそ末代までの恥である。
慎重に歩みを進める。
405 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/18(金) 00:28:01 ID:0R21nC4y0
こんな洞窟にも魔物が現れる。地上には出なかったコドラ、吸血鬼こうもり、ラリホービートルなど。
ラリホービートルのラリホーで眠らされ、コドラのしっぽ攻撃で叩き起こされ、おちおち眠れやしない。昨日遅かったので素直に寝かせて下さい。
一本道ならまだいいのに段差ばかりあるからその分死角も多いし下か上に行く階段が見つからず行ったり来たりの袋小路。攻略するにはなかなか大変な洞窟である。
魔物と戦うのも逃げるにも生きるにも疲れ、何度も休憩をとった。
そしてようやく下への階段を発見したときには皆の目には涙が光り、手を取り合って喜んだ。早速階段を降りて行く。
「うっ」
先頭に立っていたアリーナが呻き声を上げた。
「これは…」
クリフトは口を押さえ、顔をしかめる。
「骨じゃ」
ブライが皺くちゃな顔に更に皺を寄せる。
「うわ」
ブライが皺寄せ顔ならあたしは変顔をしてみた。得意はタコ顔。キモイと評判である。
…。
道という道は見えない。見える場所全てに数多の骨が散らばっている。人間のもの、魔物と思われるもの。新旧大小問わず。
ここまで真っ白な絨毯には寧ろ感動さえ覚える。
「この上歩くのですか?」
「仕方あるまい。道は骨の上じゃ」
「それではこの者たちの冥福を祈って…祈りを捧げましょう」
クリフトが体の前で十字を切って、皆で黙祷した。
骨の上を歩くなんて初めてだ。皆そろそろと歩きだした。
ぱりんぽりんと小気味よい音を立て骨は靴に踏まれ崩れて行く。なんだか罰当たりそう。
形の整った髑髏達がこちらに無言の威圧。盗掘に入った者の成れの果てか。
406 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/18(金) 00:32:19 ID:0R21nC4y0
地下1階は段差天国なら今いる地下2階は岩地獄である。
巨大な岩があちらこちらに立ちふさがってその先には道があるのかないのか確認出来ず、近くまで行って岩の影から覗くと魔物さんたちが待ち構えていたなんてしばしば。
そうとわかって変顔で応戦すると魔物が驚くことがごく稀にあった。素で変顔の魔物に驚かれるってどうよ。
それでも、骨の道を抜けるとようやく土を感じる平らな面に出たとき安堵感を覚えましたよ。
「はぁ〜ようやくね」
アリーナとあたしが骨の上を歩いた感触をなくすために足踏みをした。
「ここがきっと最奥部ですな」
薬草を噛みながら、ブライ。
「そのようですね」
鉄の槍にこびりついた血を地面に振り払うクリフト。
「きっと…あそこに黄金の腕輪はあるのでしょう」
私達の視線の先には、巨大な龍が眠っていた。
体長はだいたいワゴン車くらい。手足に生えている爪を除き躯は見事に真っ白。所々に歴戦をくぐり抜けたと感じさせる多数の傷が、誇らしく感じられた。
『来たな、盗人よ』
人の気配を感じたのか眠りから覚めた龍が黄金の瞳を見開き、語りかける。声が頭に直接響いた。この龍、人間の言葉が喋れるのか?
『わたしは腕輪を護るもの。ここから持ち出すならわたしを倒せ』
407 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/18(金) 00:39:07 ID:0R21nC4y0
「無駄な殺生はしたくないんですがね。腕輪さえ戴ければそれでよいのですが」一歩前に出たクリフトが肩をすくめて答えた。
『わたしの命は黄金の腕輪と共にある』
腕輪と一心同体ということか。
腕輪を持って行かなければ1人の命が危ういんです、と泣き落としてもきっと駄目だろうな。
戦わなければ。
『腕輪が欲しければわたしを倒せ』
再度言い、白龍が牙を剥いた。
「スカラ!」
クリフトが守備力増幅の呪文を唱えると同時に、
「ルカニ!」
ブライが守備力減退の呪文を蛇へ向けて唱える。
アリーナが鎖鎌を携え、龍に斬りつける。呪文の効果のお陰か、深くえぐることが出来る。
龍の口からはメラ程の火炎球が吐き出され、避けるまもなく食らい、うわっ!きゃあっ!とそれぞれ声を上げる。炎が収まった後にはあちこちに焦げた匂い。
「メラ!」
火炎を白い躯にぶつけたが…。躯にはほんの少し焦がしただけ。
耐炎能力があるのかもしれない。
今度は違う呪文を唱え始める。
アリーナは斬りつけ、突き刺し何度も攻撃を繰り出す。龍は確かにダメージは食らっているはずだがびくともしない。
アリーナを煙たがる龍が口から閃光を吐き、近場にいたアリーナを始め、あたしたちに襲いかかる。
408 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/18(金) 00:43:58 ID:0R21nC4y0
炎が消え去るといつの間にやら床に伏せっていた。気を失っていたのか。
身体が動かない。すぐ…手当てを。
薬草をよろよろと取り出し、はむ。瞬間、火傷は痛みがなくなり、体中から力が湧いてくる。ゆっくりと立ち上がり、唱えておいた呪文を放つ。
「ヒャド!」
生み出された氷柱はアリーナが傷つけた傷口に深く突き刺さる。
氷は有効のようだ。
「ブライ、ヒャダルコを!」
龍が激憤する。
雄叫びを上げて牙を剥きだし、頭から丸呑みしようとしたとき、あたしは右へ大きく飛ぶ。龍の頭は前あたしがいた地へと叩きつけられる。地面がえぐれ、土砂が飛ぶ。
おっかねえぇぇ!
「はいっ!」
アリーナが背に鎖鎌で引き裂いた。薬草で回復したようだ。
「ヒャダルコ!」
続いてブライが強烈な吹雪をおこす。龍が再度吐き出した閃光と空中でぶつかり合い、相互干渉をおこした後、相殺された。
吹雪は無効になったがあの炎の吐息を食らわなかっただけましである。
大きく飛んだことにより間合いがとれた。呪文を唱える。内容は回復呪文ホイミ。
409 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/18(金) 00:49:33 ID:0R21nC4y0
対象はアリーナ。
炎を間近で食らい、牙で噛まれても、体当たりをされても身体がボロボロになっても攻撃の手を止めない彼女を援護。
「ホイミ!」
アリーナを癒しの風が包み、傷を塞ぐ。命を支える。
ブライはクロスボゥとヒャダルコを織り交ぜて攻撃し、アリーナは鎖鎌で傷つける。クリフトは仲間が身体を気遣うことなく戦えるように回復に努め、時に鉄の槍で攻撃を行う。あたしは…。
口から何度目かの激しい炎が吐き出される。
「バギっ!」
あたしの周囲に風が生み出され、炎と空中で押し合いへし合いする。風よ負けるな!あたしの気合いに答えたのか、風は吐き出し主へ反覆する。
炎と吹雪なら打ち消しあうなら、炎を風で追い払えばいいかなと思って実行したが、どうやら成功したようである。
炎はそれで回避できた。
戦闘の主導権は、あたしたちが完全に握った。
そして、目の前には胴体を切り刻まれ、ヒャダルコによって凍傷を負った龍は濁った目を開いたまま息絶えた。
「はあ…はあ…終わった…」
こちらもだいぶやられている。あちらこちらに擦り傷切り傷打撲痕。回復しきれなかった火傷がじりじり痛む。
アリーナなんて…特攻隊として活躍した彼女の詳しい描写は避けるが、あちらの世界に片足突っ込んでいる状態。
薬草も、魔力も残り僅か。その少ない薬草で側近は回復をはかる。
あたしは龍の躯の上を渡り、(ブヨブヨと気持ちが悪かった)宝箱を見つけ開けると、黄金の腕輪を取り出した。
あったよ、腕輪。黄金に輝く腕輪を見せて確認する。
410 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/18(金) 00:52:11 ID:0R21nC4y0
「さぁ目的は達した。フレノールへ帰ろう」
ブライは皆を集め、脱出呪文リレミトを気力を振り絞って唱えた。
洞窟から瞬時に出ると今度はキメラの翼を使ってフレノールへと辿り着く。
町へ着き、魔法医のところへ急ぐ。
明け方、道具屋兼魔法医へ駆け込むといきなりにも関わらず冷静に対応してくれた。
ベットに横になり唱えられたのはザオラル。この呪文、瀕死状態から回復出来るそうだ。この呪文は死んでも蘇生出来ると勘違いされるが、死はあくまでも死。死人を甦らすことなど出来ない。
あちこちの体の痛み、打撲痕、火傷などが緩やかに痛くなくなってゆく。
今回骨折はしていなかったがこの呪文で同様に回復できるそうだ。
更に上位呪文はザオリク。上記症状と更に傷も同時に癒し、疲れもとるそうだが、術者が恐ろしく少ない。だからこそ重宝されるそう。これはアリーナにかけられた。
ザオリクを唱えるところをみると、余程重傷のようである。
411 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/18(金) 00:57:40 ID:0R21nC4y0
ホイミ系は表面的な肉体損傷治療(血管を含む)
ザオラル系は内部、関節、骨、脊椎、神経系など治療。切り離された腕なども胴体とくっつけられるそうだが、元々ない身体の一部(磨り減った膝の軟骨など)、血液は呪文では作り出せない。
そういや病気って上記の呪文で治せるのかな?
ぼんやり考えことをしていると、よし終わったよ。あとは睡眠と食事をとればよくなるよ、初老の魔法医は言った。
立ってみれば、おっ、体が軽くなった。痛くないし。
アリーナたちをみれば皆同じ。手を握ったり足を屈伸して身体の感触を確かめる。
感謝し、道具屋を出た。
今日のうちはもう休もう。
宿へ着き眠りについた。
LV 12 up!
HP 40/40
MP 63/0
412 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/18(金) 00:59:09 ID:oIvx9cpy0
すみません、
>>104
ですが一部のブラウザが
URLを誤認する事が分かったのでURLが以下に変わりました。
http://drain.qp.land.to/bbs/log/ifdq/
(PC)
http://drain.qp.land.to/bbs/log/ifdq/i/
(携帯)
413 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/18(金) 02:07:21 ID:Hh2SBhhn0
エイコタソ、アミタソ、乙彼
面白くなってきたね!
マイペースで続きヨロ
414 :
一 五明
◆l4DKXvv9Lw
:2005/11/18(金) 12:00:40 ID:nqpMfdF40
▼ もし目が覚めたらDQ世界の宿屋だったら。
…ん…んあ? 朝か…
目覚ましが鳴る前に目が覚めるのは久しぶりだ。
つーか電池切れで止まってて、既にやばい時間じゃないだろな…
慌てて周りを確認しようとする…が、どこだここは??
目の前には教会。周囲には中世ヨーロッパ風の町並みが広がり、
少し離れたところには城まである。
が、建物がやけに小さい。目の前の教会は俺の背丈より少し大きい程度。
よく見ると中に小さな人間??が。
そう言や昨日は、怪獣映画の着ぐるみのバイトでセットの中に泊まり込みで
…そんな覚えは無い。普通にアパートの自室で寝た。
それにしても目は覚めているのに動けない。金縛りにしては苦しくないが、
土台に固定されたみたいに全然動けない。おまけに立ったまま寝ているようだ。
どうしたものかと思っていたら、足元のほうで声が聞こえる。
「昨日はよくお休みでしたね、では…」
見ると俺の足元から小さな冒険者風の男が出ていく。
つーか俺の足が無い、手も無い。代わりにドアがあったり窓があったり壁があったり。
そして腰の辺りには[INN]の看板。
…………もし目が覚めたらDQ世界の宿屋だったら。(完?)
415 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/18(金) 12:55:52 ID:Q+BXnKr40
>>412
なんか、全部読むを押すと何もないページに飛ぶのですが。
416 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/18(金) 14:39:09 ID:ViJemfRIO
>414
((((((((((゚д゚;)))))))))
( ゚д゚ )
417 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/18(金) 18:17:46 ID:oIvx9cpy0
>>415
(ノ∀`)アチャー 報告ありがとうございます、修正しました。
418 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/18(金) 19:43:30 ID:TcnOOx4F0
>>414
あひゃひゃひゃワロチンハンバーグ
419 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/18(金) 21:29:07 ID:Q+BXnKr40
>>417
素早い対応有難うございます。
でもまだ見れないんですけど。
420 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/18(金) 21:47:35 ID:oIvx9cpy0
>>419
(lll゚д゚)Σ(゚д゚lll(゚д゚lll)ナ・ナンダッテー!!!!!
最悪だ、直したつもりが直ってなかったなんて…。
再度修正しました(すいません)、後で確認の方宜しくです。
421 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/18(金) 22:19:05 ID:Q+BXnKr40
読めました!
ありがとおおーっ!
422 :
未成年の旅・書き手
◆BlH5qivf3A
:2005/11/18(金) 22:42:14 ID:NUVpVYLK0
>>354
うーん・・・。自分もそう思ってはいるんですけどね・・・。
ネーミングセンスが無くてごめんさない。
・・・冒頭から可笑しな事書き込んでますが、意味のわからない人は
スルーしてください。っというか・・・私の事解る人、居ます?
ここしばらく忙しくって書き込み出来ませんでした。時間が無くて・・・ほんとに・・・。試験やら何やらで。
レッドマンさん来られてないですね・・・。何処行ったのかな・・・。
最近、新しい職人さん来られてるみたいですね。そうでない人、新人さん、皆さん頑張ってください!
423 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2005/11/19(土) 00:02:36 ID:+7bvLiYcO
仕事が忙しくて中々カキコ出来なくてすみません。
とにかく。
「みんながんばれ」
424 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/19(土) 21:15:48 ID:rvHuY+Xg0
いやいやここはこれでしょう
いのちだいじに
425 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/19(土) 22:58:43 ID:wn4KvIxrO
age
426 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 00:10:45 ID:u1rZLmm70
このスレって一定の人しかレスしてないように思いました。
427 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 01:47:11 ID:R5XGfK6w0
>>426
その通りかもしれん
点呼ヨロ
1
428 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 02:12:42 ID:cBrafQQr0
2
作品のよしあしに関わらず気分の向いた時しかレスはしない。
本当は褒めた方がいいんだろうけどね〜。
ネタにはよくレスをしますがSSには何となくしにくい。
429 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 02:33:07 ID:emrtIC/4O
3
全盛期は確かにもっと人いた
430 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 03:37:52 ID:weWSCKo90
一部の職人さんが戻って来た事をしらないで足の遠のいたままの元住人も多そうだね
431 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 09:22:21 ID:l6wn9Mfv0
5?
基本的にROM
432 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 09:26:14 ID:9vgI0ZwZO
6
個人的には今の作品を最後まで完結して欲しい。
433 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 09:30:17 ID:jA98/DyzO
7
4の人と総長待ち
434 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 10:03:56 ID:5wP5RlTA0
>>魔神戦争
それなりに面白い、バットエンドになりそうだけどガンガレ
435 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/20(日) 10:24:57 ID:7IQRfm620
*11日目*
エイコ Lv.6
HP:45
MP: 0
武器:ホーリーランス
鎧:青銅の鎧
盾:キトンシールド
兜:羽根帽子
装飾品:スライムピアス
特技:しっぷう突き
-1-
「エイコ、朝だよ、おーい」
あにいってんだ、まだよいのくづだでば。
「宵の口じゃないわよっ、起きてってば! うわ酒くさッ!!」
またこのパターンで起された。
「う、もう夜明けか? 今行くよ」
目をこすりながらむくりと起き上がる。草の上で寝転んだので、どうにも青臭い。
ところが、ゼシカの表情は厳しいままだった。
「何言ってるのよ!! もう夜なんか明け切っちゃったわよ!!」
「え?」
ゼシカの煽りの画がコワイ。恐る恐る尋ねる。
「あー、その……イベントは?」
「バウムレンの亡霊ならもうちゃんと成仏させちゃったわよ!」
……はあぁぁぁ、イベント見逃したあぁぁぁ!!
436 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/20(日) 10:27:02 ID:7IQRfm620
あまりの事に呆然としていると、緑星人がやってきた。
「おお、エイコよ、おぬし、いま目覚めたのか?!」
「あーおうさま……」
「ぶひひーん!」
馬よ、馬姫よ、私の不幸がそんなにも嬉しいのか。馬刺しにして喰らうぞ。
「さあ、ラパンハウスへ戻るわよ!! ククール、ルーラお願い」
ゼシカは急いでいるようだが、まったく状況が読めない。
しかし、その不思議現象のイベントを見逃したというのは分かった。
あー……なんかもうやる気なくした。ハァ。
くたり、とその場にくずおれた。
「相当ショックだったのね。スゴイ楽しみにしてたしね」
「姉貴のそばにこれが転がっていたでがす。これ全部飲んでしまったんでげすね……」
「しかし、こんな酒を何処に隠しておいたのかのう」
437 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/20(日) 10:27:50 ID:7IQRfm620
頭の上で色々声がするけど、もうしばらく寝かせて。
「姉貴、あーねーき、そろそろ移動するでがす、ラパンハウスに戻るでがす」
「あー戻ればー?」
もうぐだぐだだ、私、やる気ない、今日。
「エイコってばもー、何でこう寝起きが悪いのかしらッ」
「ブルルッ、ブルルッ」
突然、体が宙に浮いた。見上げると、ククールが私の体を抱えていた。
「うわッ、なッ?!」
「面倒かけてんじゃねぇよ」目を合わせず、ぼそりと言われた。
確か、このパーティでルーラを使えるのはこいつだけ……ってオイ!! まさか……
「行くぞ! ルーラ!!」
どひゅんひゅんひゅん!
「イーやーあぁーーあーたーしーたーかーいーのーキーラーーーイィーー」
切り立った岩壁に囲まれた神秘の場所に、私の叫び声だけが残った。
438 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/20(日) 10:28:14 ID:7IQRfm620
-2-
あー。
具合悪いから。
「エイコ、大丈夫? もしかしてルーラ初体験?」
「うんだ、はづめでだ」
「そうなの、二日酔いにルーラはちょっとキツかったわね」
「うんだ。キヅいってもんでね、あんべえわりィ。かまねぇでけろ」
「分かったわ、今日は休んでいて」
ククールが訝しげな顔をしてゼシカを見ている。
多分、私のネイティブな方言が通じているのが不思議なのだろう。
マイエラ修道院は世界各国から修行僧が集まってるんじゃねえのか?
田舎から出てきた人とかと接しなかったんだろうか。
……接しなかったんだろうな。
「じゃあ、オレとヤンガスでちゃちゃっとラパンハウスに行って来るから、
ゼシカ、エイコを頼む。姫様とトロデ王も置いていくから、よろしくな」
「分かったわ」
あーすまんねー私が二日酔いにルーラでトドメさされたからって。
439 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/20(日) 10:28:54 ID:7IQRfm620
「ちゃんと寝てろよ、エイコ」
いきなりククールがおにいちゃん的な発言をする。
「あーなんだいクー坊があいぎなりえらそうに」
弱弱しく食って掛かってみる。
「ゲッ、クー坊って何でげすか?」
変なポイントに過剰反応するヤンガス。
「あー? ククール坊やだからクー坊」
だんだん喋るの面倒くさくなってきた。
「あははー、いいねー、ねークー坊」
でもゼシカはノリノリだ。
「じゃああっしはヤン坊でがすか?」
しーん。そりゃあ天気予報だ。
「じゃ、行って来るから」
すちゃっと手を上げると、クー坊はヤンガスの首根っこをつかんでとっとと出発した。
「なーんででがすかー? ヤン坊、かわいいじゃ……」
「ハイハイいってらっしゃーい」
ゼシカが流しつつドアを閉めた。
440 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/20(日) 10:50:07 ID:7IQRfm620
あんまり面白くなくなってきてスマヌ。
短編を1ヶ月かけて長編に方向転換したけど、やっぱりムリかも。
今年中に完結を目標にがんばります。
アミさんレッドマンさん、同じくらいに始めたのに遅れをとっております。
が、年末まで色々行事があって・・・お互いに頑張りましょう。
他の職人さんも全部読んでます。
441 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 12:04:53 ID:4TQEJWizO
えー、そんなことないよー
みんなレスしないだけで、結構楽しみにしてると思うよ
エイコさんやアミさんみたいに定期的に書いてくれる人がいるだけで、前に比べてずっとスレが賑わってるよ
大変でやめたいなら無理に続けろとは言わないけど、もしレスが少なくて落ち込んでるなら気にしなくて大丈夫
このスレは前からレス少なかったし
まだ書きたい思ってるなら、続けてほしいな
442 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 14:33:42 ID:Ln/PQEGCO
ガンガンいこうぜ
443 :
某物書き
◆BlH5qivf3A
:2005/11/20(日) 15:50:46 ID:hhOSOpZm0
>エイコさん
そうですよ。十分面白いです。自分は・・・。どうだろ・・・。
私の事わかる人がいないっぽいから・・・。
皆さん、頑張ってくださいね。無理はしないように。取り合えず・・・。
ガ ン ガ ン い こ う ぜ
444 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/20(日) 18:33:19 ID:xOjxXgob0
このスレは一泊目からROMっていますが、職人さんが途中でいなくなるのがいつも不服だったんですよね。
自分は「つまらん。出直して参れ」と言われても、時間がかかっても必ず完結させる予定です。
エイコタン、レッドマン氏、未来の書き手氏、オルガン奏者氏、魔神戦争氏…まだまだいますが。
共に頑張りましょう。
445 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 18:52:07 ID:5wP5RlTA0
HP:356/399
MP:200/320
E鋼の剣 E魔人の服 E魔人王のマント
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)
446 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/20(日) 18:52:54 ID:5wP5RlTA0
トリップ付け忘れました すいません
447 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 19:05:18 ID:MbnwB4Kd0
>アミさん
楽しみに見てます。
でも、一つだけお願い。「アミ」は、ストーリーをどこまで知ってる設定?
それだけハッキリして欲しい。
448 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/20(日) 19:10:43 ID:5wP5RlTA0
ポポタを倒したことにより、敵の陣形が乱れるどうやら奴がここのリーダーだったらしい
士気を失った敵軍は次々と魔人達に倒されていき、ついに百人あまりの戦士達は全滅した
そして俺は城の中へと進入していく、何人か護衛兵がいたがそいつらの相手は魔物達に任せ、俺は王のいる王座へとたどり着いた
「おっお前は!」
王が声を上げる、恐怖で声が裏返っている
「魔人王だ初めまして国王」
俺は少し頭を下げ皮肉気味に言う
「貴様はこの城にいた民間人をどうした」
「さあ、下は魔物達に任せてきたから今頃どうなっているか」
「戦うことのできない人々を!こっこの悪魔め!」
「ほう、よく言うなその民間人を見捨てて逃げ出そうとしている貴様が!」
俺は国王が密かに握っているキメラの翼を見逃さなかった
「もう話す気にもならん、死ね」
俺はイオラを放ち国王に直撃させる、悲鳴を上げる間もなく国王は死んだ
「さて、これから本格的に進行が始まる、楽しみだ・・・」
第一部完
449 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/20(日) 19:50:05 ID:PXpshkKa0
>>447氏
それはちょうどこれから書こうと思っていたんですよ。
文中に出てきますからお楽しみに。
魔神戦争さん乙彼
第二部楽しみにしています。
450 :
447
:2005/11/20(日) 22:26:33 ID:MbnwB4Kd0
>>449
ありがとう。
楽しみに待ってます。
他の皆様も、お待ちしてます〜〜〜
451 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2005/11/20(日) 22:43:19 ID:9vgI0ZwZO
皆様お疲れ様です。
エイコさんやアミさんの話のテンポが良いからウラヤマスィ
魔神さん、海斗さん、頑張ってくださいね(`・ω・´)シャキーン
総長さんや◆gYINaOL2aEさんも気軽に来てくださいな。
よく考えたら俺も開始場所の原則に従ってないっす(ノ∀`)アチャー
>>350
さん
サマルは名前変えたほうがいいかですかね?違和感ありまくりかも。
リアはそのまんまに使うつもりです。
452 :
エイコ
◆h97CRfGlsw
:2005/11/20(日) 22:43:51 ID:7IQRfm620
なんか昼はぐだぐだでごめんなさい。立ち直りました(はええな)。
443は海斗氏ですよね? 同じ8みたいなので、おお、と思っていました。
お互い遠慮せずガンガンいきましょう!
けっこう皆様マジメ路線なので、こちらはギャグ路線でいきたいと思います。
気長にお待ち下さったら幸いです。
453 :
レッドマン
◆U3ytEr12Kg
:2005/11/20(日) 22:46:09 ID:9vgI0ZwZO
とりあえずステータスを作ってみた。
もょもと&タケ
Lv.7
HP54
MP 0
装備E.青銅の剣E.皮の鎧E.鱗の盾E.木の帽子
特技
かすみ二段
強撃
はやぶさ斬り(もょもと専用)
チェンジ(眠った時、マヒした時など人格を交替する事ができる。)
454 :
アミ
◆36yZlE15gs
:2005/11/20(日) 23:38:23 ID:16iS3j180
レッドマン氏>
乙彼です。タケの関西弁が軽やかで、読んでて楽しいです。
いいこと言われたので便乗し、今現在のステータスを表示します。
アミ
★職業/魔法使い?
★性別/女
LV 12
HP 40/40
MP 63/0
★装備
E 聖なるナイフ
E 鎖帷子
E 皮の盾
E 皮の帽子
★呪文
メラ、ギラ、ヒャド、バキ、イオ(不発)
ホイミ
★特技
魔物ですら怯む変顔
★今いる場所
サントハイム領フレノール町
455 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/20(日) 23:49:33 ID:Ln/PQEGCO
>444
それ聞いてマジ安心した
バッチリ頑張ってくれ
456 :
1
:2005/11/21(月) 00:06:01 ID:2YUtG17W0
三泊目スレが落ちていた時はもう終わりかと思いましたが
スレ立ててみて良かったです。
4の人も戻ってきてくれたし、新人さんも増えて前より賑わってますし。
皆さん無理せずに頑張ってくださいです。
続き毎日楽しみにしています。
まとめサイトの人は見てないのかな。
ずっと更新してないけど…
457 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/21(月) 01:04:01 ID:+R3gy4qQO
なんかなーコテの馴れ合いスレになりつつあるのがキモイ
適度なコメントはかまわんが意味もなくヨイショし合うのは…
おもしろい書き手には自然にレスがつくよ。
458 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/21(月) 01:34:11 ID:kLudUguBO
ふむふむ
コケコッコー?
459 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/21(月) 01:36:45 ID:kLudUguBO
あっ!ごめん
間違えた
460 :
未成年の旅・書き手
◆BlH5qivf3A
:2005/11/21(月) 17:06:30 ID:BgZW68tV0
再開することにしました!T〜\は300〜位のところを見てください。
461 :
未成年の旅―]
◆BlH5qivf3A
:2005/11/21(月) 17:32:34 ID:BgZW68tV0
尻尾をたて、毛を逆立てている姿は猫そのもの。しかし、普通の猫よりおぞましい物―――とても鋭い殺気を感じる威嚇だ。自分がいた、あの穏やかな世界の「猫」とはまったく違う。海斗は肌でそう感じた。
「・・・でけーな。こいつ。どうやったらこんなに丸々太れるんだ?」
そういいながら、<しましまキャット>の視線の先に立つ。
「油断は絶対にだめだ。こっちが油断すれば相手に食われるぞ。」
サーベルトが念を押す。それを横目で見ながら、
「大丈夫だ。そんなヘマはしない。」
自信たっぷりに言って見せた。まるで、自分に言い聞かせているように。しかし、やはり不安な海斗は、
「・・・で、どうやって出すんだ?魔法って。」
と、聞いてみた。それを聞くとサーベルトは、大きなため息をついた。
「おいおい・・・。ま、いいや。教えてあげる。だからしっかり言うことを聞いてくれ。」
海斗が頷いた。
「よし・・・。じゃあ、まずは集中して。集中が出来なければ魔法は使えない。逆を言えば集中さえ出来れば魔法は使えるものなんだ。
集中したら今度は、手にその集中したものを集めて。」
言われたとおりやってみた。左手を胸の前に突き出し、集中する。
すると、海斗の左手が、光を帯び始めた・・・・・・。
462 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/21(月) 19:16:04 ID:k/MEXG9e0
>>458
なんだかしらないけどワロス
463 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/21(月) 23:19:24 ID:ntQ3MXfL0
次の日、城の兵士に案内されて地下に行った。
「で、では私はこれで…。」
兵士がそそくさと去っていく。そんなに虫が嫌いか。
いや、魔物が想像を絶する強さなのかもしれない。
ただ城の奴ら全員虫が苦手だから魔物を倒さないと言うのならいいが、これで強かったら俺は悶絶してしまうかもしれない。
嫌な魔物と長期戦なんて考えられん。さっさと倒してやる。
地下は薄暗く、横幅約3m、高さ約4mの通路になっていた。
先頭からエテポンゲ、俺、ボロンゴの順番で進んでいく。
俺が真ん中にいれば、突然俺が魔物に襲われる可能性は少ない。常に冷静に対処できる。
「というか彼はただのビビリだった」なんて突っ込みは認めん。
暫く進むと、前方から何かが接近してくるのが見えた。
40p程のバッタが3匹。キリキリバッタだ。
バッタか。良かった。クモやゴキブリより遥かにマシだ。
それでも決して好きではないが、何とか戦える。ギリギリセーフと言ったところか。
俺が鋼の剣を構えた時、既にエテポンゲが視界から消えていた。
後ろを振り返ると、エテポンゲがボロンゴの後ろで寝ていた。
とことん使えん奴だ。こうなったらどんな手段を使ってでも戦わせてやる。弾除けでも何でも構わん。
っと、その前にキリキリバッタを始末しないとダメだ。
うおおおらぁぁぁぁぁ!!!と雄叫びなのか奇声なのか判断できない声をあげ、斬りかかる。
命中!キリキリバッタAはその場にぱたりと倒れ、即死した。
凄い切れ味だ。魔物が弱かったと言うのもあるが、まず剣が強い。銅の剣の比ではない。
これならスライムナイトも、ホイミスライムも一撃で倒せるかもしれない。奴らに引導を渡してやる。
その後、他のキリキリバッタの攻撃を軽くかわし、一撃で斬り倒していった。
更に進んでいくと、おおみみずやお化けねずみ、おおなめくじが現れたが、無傷で、しかも俺一人で倒していった。
464 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/21(月) 23:20:02 ID:ntQ3MXfL0
しかし、ここで中ボス様の出現となり、さすがに流れが止まった。
4匹の人食い蛾が俺達の行く手を阻む。
いや、中ボスではないだろうが、俺は蛾が苦手だ。ゴキブリに次ぐ脅威の存在である。
とりあえず剣を構えてみるも、中々前進できない。足の震えも止まらない。
俺が躊躇していると、人食い蛾Aが俺に狙いを定め突っ込んできた。
俺の真後ろにいたエテポンゲを盾にし、何とか危機を免れる。本当に弾除けになってしまった。
打ち所が悪かったのか、顔面に直撃を受けたエテポンゲは気絶してしまった。
抵抗しない便利な盾に仕上がったので、エテポンゲを盾にしながらジリジリと人食い蛾に接近する。
人食い蛾の体当たりが次々にエテポンゲに命中する。普段役に立たないからこうなるんだ。
まあ、直接触れずに攻撃すれば問題ないんだよな…。
俺は覚悟を決めて人食い蛾Aに斬りかかる。
次の瞬間、俺の鋼の剣は人食い蛾Aを真っ二つに切り裂いた。
間髪入れずに人食い蛾Bにも斬りかかる。
よし、2匹纏めて倒せた。案外楽だ。このまま残り2匹も倒してやる。
人食い蛾Cに斬りかかろうとするが、様子がおかしい事に気がついた。
人食い蛾Cの体から、紫色の怪しい光が放出されている。
光が俺の方に迫ってきたので、丁度意識を取り戻したエテポンゲを再び盾にする。
紫色の光がエテポンゲを包み、すぐに消えてしまった。
「………フハハハハ!!!人がゴミの様だ!!ハッハッハ!!!」
突然エテポンゲがとち狂いだした。目が完全にイっている。
とりあえずこの光に触れたらヤバイと言う事は分かった。この戦闘でエテポンゲは、盾という嫌な役を二回も引き受けてくれた。素晴らしいゾンビじゃないか。
その後、紫色の光を放たれる前にはやぶさ斬りで特攻し、2匹とも撃沈させた。
465 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/21(月) 23:20:47 ID:ntQ3MXfL0
更に歩みを続けていると、何やらグビグビと妙な音が聞こえてきた。
「グビグビグビ……ああ、うめえ。なんてうめえ雫なんだ。」
グビグビグビ、と言うのがなんか笑えたので、今の言葉を深く心に刻み込んだ。
その声の正体は、魔物だった。
青い怪物、虫と言うより怪獣に近い容姿の魔物が、少し大きな部屋の奥にあるツボになみなみと入っている雫を飲んでいる。
隙だらけなので、俺は後ろから音を立てない様に近づいた。
「おっと、もうちょっと待ってろ。今喉が渇いてんだ。」
ブラディーポ(魔物の名前)がそう言って、再び雫を飲み始める。
この野郎、気付いてたのか。相当な使い手だ。
いや、それより敵に対して待ってろ等と言って、本気で待ってくれるとでも思ったのか。
が、この魔物の余裕がちょっと恐かったので、俺は待つことにした。
「ふぅ、うまかった。喉も潤った事だし、今度は空腹を満たすか。さあ来な。食い殺してやる。」
ブラディーポが不気味に微笑む。珍しくエテポンゲが戦闘体勢に入っている。相当強い魔物だと感じたのだろうか。
「ルカニ!!」
ブラディーポがそう言った直後、俺の体が青い光に包まれた。
「おい、まずいぞ!ルカニってのは防御力を下げる呪文だ!」
エテポンゲがそう言った瞬間、素早いブラディーポの頭突きが俺の腹に命中した。
口から多量の血を吐き、俺はその場に倒れこむ。
痛い。死ぬかと思った。幾らなんでも強すぎだ。やはりエテポンゲの言うとおり、ルカニというのは防御力が下がる呪文なのか。
痛みを堪えて目を開けると、ボロンゴが今まさにブラディーポに噛みつこうとしていた。
466 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/21(月) 23:21:20 ID:ntQ3MXfL0
「スクルト!!」
ブラディーポの体が赤い光に包まれる。畜生、また何かしやがったな。
ボロンゴの鋭い牙がブラディーポの腕に襲い掛かる。
が、腕を傷つけるどころか全くの無傷で、逆にボロンゴが弾き飛ばされてしまった。
恐らく、今度は自分の防御力を上げる呪文を使ったのだろう。守りは完璧と言う事か。
今度はエテポンゲが飛びかかる。無駄だ無駄だ。一撃で殺されるぞ。
「行くぜ!秘技・マッスルダンス!」
次の瞬間、エテポンゲがふらふらとし始めた。何やってるんだあいつ。
不規則な動きにブラディーポが混乱している。
エテポンゲとブラディーポの距離が1m程まで近づいた瞬間、エテポンゲはブラディーポにタックルを放った。
しかも効いている。ブラディーポが尻餅をついた。
更に不規則な動きを続け、タックル。不規則に動き、タックル。
………酔拳のタックル版と言った所か。まあ効果があるのなら何でもいい。
しかしこいつ強い。ボロンゴが攻撃しても無傷だったのに、こいつの攻撃は普通に効いている。
ブラディーポがかなり苦しんでいる。これはいけるんじゃないか?
「ち、畜生…くらえ!」
次の瞬間、ブラディーポの目が光りだした。眩しい光を放つ。
「うがあ…目が…!」
エテポンゲが目を押さえて苦しんでいる。今の光で目がやられたらしい。
「グフフ…よくも今まで散々やってくれたな…死ぬがいい!」
ブラディーポの鋭い爪が、エテポンゲの身を次々に切り裂く。
何度も切り裂かれ、エテポンゲは遂に倒れてしまった。
「これから一匹ずつ食い殺していってやるぜ…覚悟しやがれ…!」
ブラディーポが、エテポンゲをドカドカと殴る。完全に遊んでやがる。
この危機を切り抜ける方法は一つある。が、成功率は限りなく低い。
…もう、これはほとんど諦めていた。今やっても無理だったら、俺は完全に諦める。
ブラディーポの拳が、容赦なくエテポンゲに襲い掛かる。
もうそろそろ死ぬ頃かと思ったのか、ブラディーポは爪をたて、激しく振りかぶった。
467 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/21(月) 23:21:53 ID:ntQ3MXfL0
バギ!!!
次の瞬間小さな竜巻が現れ、ブラディーポの体を巻き込んで激しく身を切り刻んだ。
呆然とする俺、竜巻で吹っ飛び、苦しむブラディーポ。
できた。遂にできた。呪文を使う事が…。
ヒャッホウ!!!と叫びながら立ち上がる。恐らくこの世界に来てから、一番のハイテンションだろう。
フハハハハ!!!とキチ○イのの如く笑いながら、ブラディーポに斬りかかる。
ブラディーポは怪我で立ち上がれなかったので、俺の鋼の剣は容易にブラディーポの体を斬り刻んだ。
攻撃の手を休めずに斬り続ける。ハイテンションで興奮状態だったせいか、いつも以上に強く剣を握り締めて斬り続けた。
7.8回攻撃したところで、ブラディーポは動かなくなり、消滅した。
俺の頭は呪文の事でいっぱいで、そんなことはどうでも良かった。
「うう…」
エテポンゲが死にそうな声をあげ、さすがに正気を取り戻した。
エテポンゲは爪でズタズタに切り裂かれ、瀕死状態だった。
まだ薬草は十分にあるが、敢えてホイミを試みる。
ホイミ!!!
エテポンゲの体が淡い光に包まれ、瞬く間に傷が回復した。
これで、同時に二つの呪文を習得してしまった。
見ろ、俺にできない事などない。俺は天才d
俺はエテポンゲと肩を組みながら地上に戻った。ミドルテンションならこんな事は絶対にないだろう。
468 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/21(月) 23:22:25 ID:ntQ3MXfL0
城に戻った俺は、英雄として歓迎された。
虫を倒したぐらいで英雄扱いじゃたまらんが、ブラディーポは格段に強かったのでまあいい。
夜、城は宴会でとても賑わっていた。
酒を勧められるが、酒はにおいだけでも気分が悪くなるので、オレンジジュースをチビチビと飲んでいた。
それにしても凄く豪勢だ。さすがは城の料理、と言ったところか。
変態王は酔っ払い、フンドシを脱ごうとするが、兵士にとめられた。
フンドシは、地下の魔物を倒してくれる奴を探す為にしていたと思っていたが、よく考えたら他にも腐る程方法がある。
あれは趣味だったのか、と今確信した。
エテポンゲは酔い潰れて寝ている。ボロンゴもエテポンゲに無理矢理飲まされて、起きてはいるが動けない状態だ。
夜11時、俺はエテポンゲとボロンゴを引き摺り、宿屋で眠りについた。
Lv9
HP53
MP7
武器:鋼の剣 鎧:鱗の鎧 兜:木の帽子
呪文:ホイミ、バギ
特技:はやぶさ斬り
469 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/22(火) 15:28:43 ID:IJIVrbe4O
>>460
だから一気に書けと何度言ったr(ry
470 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/22(火) 18:06:27 ID:k0eoM1jG0
そうそう。ギャグはヘタに手を入れず、
勢いでそのまま書いた方が新鮮ですが
SSはまとめて投下した方がいいと思うよ。その方が自然と推敲する機会も増えるしね。
471 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/23(水) 00:10:25 ID:6acPFOxR0
次の日の朝、変態王から宝の地図を貰った。
いや、地図はいらないからこの場で宝が欲しい。よこせ変態。
城の地下にある宝箱も持っていっていいと言った。そう言えばちらっと見た気がする。早速取りに行く事にした。
地下3つの宝箱の中にあったのは、5000G、魔法の聖水、小さなメダルだった。
因みに5000G札には盾を持った赤紫の豚の絵が描いてある。
俺達は変態王の城を出て、更に東へ突き進んでいた。
遠くに次の村が見えてきた頃、魔物に遭遇した。
…出た。スライムナイトとホイミスライム。
きやがれ。リベンジだ。そのニヤニヤした顔を真っ二つに斬り刻んでやる。
「イオ!」
スライムナイトがそう叫んだ直後、俺の周囲が爆発する。ガードに徹する俺。
かなりの痛みはあったものの、以前ほどではなかった。これならいける。
俺は鋼の剣を握り締め、ホイミスライムに一直線に突っ込んだ。
俺の鋼の剣は、ホイミスライムの頭から足を真っ二つに斬り刻んだ。
ホイミスライムは、悶絶する暇も叫ぶ暇もなく、絶命してしまった。
ふう、と溜息とついたところで、スライムナイトが襲い掛かってきた。
俺はすかさずバギを唱え、怯んだところを剣でぶった斬る。
あっけない。弱すぎる。いや、俺が強くなりすぎてしまったようだ…。
と調子に乗っているとまた強い魔物にやられかねない。
さっきバギを唱えた時すかさずと言ったが、実際は3、4秒かかってしまった。初級呪文でこれではダメだ。最終的には1秒以内に抑えたい。
472 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/23(水) 00:10:56 ID:6acPFOxR0
村についた。大きな池。池を泳ぐ鯉。大きな石版。築100年のボロ家。
いや、最後の一つは確かではないが。
18、9歳ぐらいの金髪の青年が、池の鯉を捕まえて「今日の晩飯だ!」と言っている。アホか、何やってんだ。
暫く見ていると、青年が家の前で待っていた妹っぽい少女に鯉を渡し、「お兄ちゃんが毒味してね。」と言われている。ゲラゲラ。
今朝、変態王から宝の地図を貰ったが、実はこの町の真北に宝が眠っている塔があるらしい。
城から村までそれ程時間はかからなかったし、体力も温存しているので、今日の内にさっさと塔を攻略する事にした。
正午に差し掛かった頃、俺の目の前には巨大な塔が聳え立っていた。宝が眠っている塔だ。
塔に入ろうとするが、早速問題が発生した。
扉が開かないのだ。盗賊の鍵も鍵穴に合わない。どうしたものか。
暫く考え、俺の考えは一つに纏まった。
壊 し て し ま お う 。
473 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/23(水) 00:11:54 ID:6acPFOxR0
俺は腰を深く落とし、まっすぐに扉を突いた!
ドガァン!!!
扉にパンチをふち込んだ瞬間、轟音と共に衝撃波で扉が吹っ飛んだ。
扉の奥で待ち構えていた骸骨兵が吹っ飛ぶ。一石二鳥だ。
エテポンゲとボロンゴがビビっているが、気にしない。
俺は早く宝を手に入れる為、早足で塔に入っていった。
足が痛い。
塔は広さはあまりないが、階段が多い。と言うか階段しかない。螺旋階段が只管続いている。もう300段ぐらい上がったのではないのだろうか。
まあ塔の敵はマンドリルや腐った死体、ブチュチュンパなど大した事はないので楽なのだが。
それよりさっきから気になる事がある。
この塔は最上階にしか天井がないので、塔の上の方まではっきり見えるのだが、10m程上にある階段の所に魔物が見えるのだ。
ただの魔物じゃない。茶色の岩の魔物、ゴーレムだ。
昨日城の城下町で旅の戦士がゴーレムの話をしていたが、そいつはゴーレムに一撃で殴り倒されて命からがら逃げてきたらしい。
その戦士は見るからに旅に慣れた強そうな戦士だった。
エテポンゲに任せるか?任せておいて俺とボロンゴで先に行くか?
等と考えているうちに、いつの間にかゴーレムの目の前に来ていた。
ゴーレムは指をポキポキと鳴らし戦闘準備は万端で、「バッチリ殺してやるぜ!」と言った感じだ。その岩の中に本当に骨が入っているのか?
いや、突っ込む所が違う気がするが、テンバっているので正常な思考ができない。
こっちはまだ戦闘態勢に入っていないのに、突然ゴーレムの鉄拳が降り注ぐ。
間一髪で避ける。どうやらスピードはない様だ。見た目通りだな。
474 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/23(水) 00:12:26 ID:6acPFOxR0
パーティで一番スピードのあるボロンゴが、ゴーレムの頭に速攻で噛み付く。
ゴーレムは頭を押さえて悶えている。意外に弱いんじゃないか?
余裕だな、と思って鋼の剣を振りかぶった瞬間、ゴーレムが俺に圧し掛かってきた。
物凄い重圧で悶え苦しむ俺。この重さだ。並の痛さじゃない。
エテポンゲがヒャッホウ!と言いゴーレムに圧し掛かる。
いや待て、ゴーレムにもダメージがあるだろうが、それ以上に俺が痛い。
やめろお前。何度も踏みつけるな。いてて、お前ぶち殺………
次の瞬間、ゴーレムのエルボーがエテポンゲに襲い掛かる。
エテポンゲは直撃を受け、5m程吹っ飛んだ。物凄いパワーだ。
ゴーレムが更に重圧をかける。なんか体がミシミシいってるんだが。まさか骨が折れるなんて事はないよな。
ボキッ!
左腕に激痛が走る。ヤバイ。曲がってはいけない方向に腕が曲がってしまった。
ゴーレムが不敵に微笑む。野郎、なめやがって。
方法がない訳ではない。が、バギ程度では吹っ飛びそうにないので、また新しい呪文を使わねばいけないのだ。幸運が3度続くのだろうか。
ま、何でもいい。気楽にやろうぜ気楽に。
台詞と状況が全く合っていない気がするが、取り敢えずやってみようか。
俺が唱えた呪文、それは…。
スカラ!!
何も起こらない。ゴーレムも一瞬怯んだが、再びニヤリと笑い重圧をかける。
ええい、イメージが悪かったか。やはり戦車の弾の直撃を受けて無傷、というのでは無理だった。
いや、普通に考えて十分なんだが。もっと強そうなものは………。
475 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/23(水) 00:13:04 ID:6acPFOxR0
!! これだ!
スカラ!!
次の瞬間、俺の体が赤い光に包まれた。
成功だ。さっきまで悶える程痛かったが、今は十分耐えられる程度だ。
イメージしたのは、ゴキブリを踏み潰して精神的に無傷、というものだ。
ちょっとズレている気がするが、使えれば何でもいい。
俺はボロンゴに、ゴーレムに噛み付く様指示した。
ボロンゴの鋭い牙がゴーレムに襲い掛かる。
3、4度噛み付いたところで、ゴーレムは叫び声をあげる。かなりのダメージを受けている。
俺がバギでトドメをしようとした瞬間、エテポンゲのタックルがゴーレムに直撃し、絶命した。
「ヘッヘッヘ、俺俺、俺がゴーレムを倒したんだぜ。」
得意気になるエテポンゲ。その憎たらしい顔に鉄拳をぶち込んでやろうか、と思った。
自分にホイミをかけると、腕が元通りに戻った。普通に動く。
最上階に着いた。しんどい。500段は登った。足が震えている。
最上階の中央には、黄金に輝く宝箱が置いてあった。
俺は早速開けてみる。鍵がかけてあるかと思ったが、普通に開いた。
中には、小さな棒が入っていた。何か書いてある。
「アイス棒 あたり」
……………。
嫌がらせか?変態王の嫌がらせか?それとも別の奴か?
俺が怒りで震えていると、後ろから足音が聞こえてきた。
476 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/23(水) 00:13:40 ID:6acPFOxR0
「おい、そこに入っていた宝を置いていきな。」
そこには、確かに化け物がいた。
パンツにマスクに斧…。ば、化け物め…。また変態か?
変態が自分語りを始めた。
名はカンダタで、世界中に子分がいる大盗賊らしい。
いや、聞いてない。というか、お前の子分になりたいなんて、余程のアホだな。その子分達。
「タイマンだ。来い。」
カンダタが斧を構える。タイマンとは、見かけによらず正々堂々としている。
いや、普通に考えて3対1で戦おうとは思わないか。
こいつは恐らく戦士系。そして俺は魔力が切れた。となれば、確実に肉弾戦になるだろう。
カンダタが激しく斧を振りおろす。速い。俺は紙一重で避けた。
この野郎、見かけによらずスピードがある。さすがは盗賊だ。
はやぶさ斬りでも、俺がわずかにスピードが上回る程度だった。
はやぶさ斬りは攻撃力が低いので、何度攻撃しても倒せない。体力を消耗するばかりだ。
痺れを切らし、俺が渾身の一撃を与えようと剣を振りかぶると、カンダタはその隙を突いて素早く斧を振り下ろした。
ズシャッ
俺の腕が切り落とされる。しまった。これで五体不満足になってしまった。今後人々に出会う度に、哀れみの目で見られるのだろう。
いや、それどころではない。出血が凄い。失血死してしまう。
俺は袋から薬草を取り出し、かじった。
ナ○ック星人の如く腕が生える。良かった。体液の様なものは出なかった。出たら精密検査をするところだった。
477 :
ローディ
◆qdB5QYIaRc
:2005/11/23(水) 00:14:31 ID:6acPFOxR0
俺はカンダタの隙を突き、素早く後ろに回りこんで首にチョップを放った。
その場で膝をつくカンダタ。
俺は腰を深く落とし、まっすぐに相手を突いた。
ドガァン!!
カンダタの背中が反り返り、その場に倒れて気絶した。
腕を切られたお返しに、脇腹を思い切り蹴る。カンダタはゴロゴロと転がり、下に落ちてしまった。
……………。
ちょっと待て。ここ高さ何十mもあるんだぞ?そこから落ちてしまったと言う事は…。
……………。
悪かった。殺すつもりはなかったんだ。安眠してくれ。
塔を降りる前に再び宝箱を確認すると、小さな鍵があった。
確認しておいて良かった。宝箱の大きさの割に小さいからわからなかった。
何の鍵かは分からないが、一応貰っていく。
その後、カンダタの事で暗い気持ちになり、満身創痍の体を引き摺ってゆっくりと塔を降りた。
一階でカンダタがでかい口をあけていびきをかきながら寝ているとも知らずに。
Lv12
HP38/66
MP1/18
武器:鋼の剣 鎧:鱗の鎧 兜:木の帽子
呪文:ホイミ、バギ、スカラ
特技:はやぶさ斬り、正拳突き
478 :
未成年の旅・書き手
◆BlH5qivf3A
:2005/11/23(水) 12:38:53 ID:i0TDHCO50
連投する暇がないんです!うちの学校もうすぐ期末なんで・・・。
部活やらなにやらで下校したら六時だし、何より金がないし・・・。
ごめんなさい!
479 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/23(水) 12:46:34 ID:ptUJEpIA0
厳しいようだが、中の人のテスツやらブカツやらは正直どうでもいい
実生活で忙しいならさらっとそう書けばよろし
あまり中の人を前面に出されると萎えるよ
480 :
未成年の旅―11
◆BlH5qivf3A
:2005/11/23(水) 13:11:20 ID:i0TDHCO50
光を帯びている自分の手。現実とは思えない光景だ。少し動揺しながらも、集中を切らさない。
「いい感じだ。もう一息!頭の中で火の玉をイメージして。」
聞こえた事を素直に受け止め、頭の中で火の玉をイメージする。もっと大きく、もっと・・・・。
「いまだ!放てっ!!」
サーベルトの威勢良い声にあわせて、<しましまキャット>にむかって火の玉を投げ付けた。
小さい火の玉だったが、この<しましまキャット>を倒すにはちょうど良かった――いや、ちょうど良過ぎたのだろう。
ギャンッ、という短い悲鳴が聞こえたかと思うと、<しましまキャット>は青い光になって消えた。
「・・・・す・・・・・。」
「はあ?酢?そんなもん持ってな」
「すっごいよ、カイト!!!!よくやった!初心者でここまで威力の強い<メラ>は初めてみたよ!!」
『・・・・・・あの火の玉は<メラ>って言うのか・・。』
サーベルトの興奮に驚きつつも、自分の手から出た火の玉に自分も驚いた。
マッチを擦って出す火や花火のような火とは違う、まさしく神聖な・・・そんな物だった。しかし、それと
同時に海斗の心には、自分の手で生き物を焼き殺してしまった、そんな気持ちが生まれていた。
481 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/11/23(水) 16:28:18 ID:kkKqobG90
連投の意味を勘違いしてる件について
メモ帳でもワードでもいいからそこに書き溜めして一気に投下せい
482 :
魔神戦争
◆vNFYAR5c0g
:2005/11/23(水) 19:51:11 ID:aqOONmEG0
第二部
魔人軍団が本格的に進行を始めてから数ヶ月、事態を重く見たとある町の城の王は一人の男を
王座へと呼んだ
「何でしょうか国王」
たくましい体つきをした男が王へと
「オルテガよ・・もはや魔人達に対抗できるのはおぬししかおらん。」
「はい、呼ばれたときから感づいてはいました」
「すまぬオルテガよ、つい最近子供が生まれたばかりだというのに・・・」
オルテガは何も言わずに城を出て行った
一つの小さな家、歴戦の戦士オルテガの家
「あなた・・・」
「すまない、魔人達に対抗するために旅立つことになった・・・・・・」「
女性は静かにうなずくと生まれたばかりの子供の方を向く
「あの子の名前、アレルってどうかしら」
「いい名前だ、良い子に育つよ・・・」
数日後
「オルテガよこの剣を持って行くとよい」
一本の剣がオルテガの手に渡る
「これは・・・・すばらしい吸い込まれそうだ」
「その剣はおぬしが旅立つと聞いたときに村中の鍛冶や達が一睡もせずに作り上げた物だ」
ふと横を見ると数人の鍛冶やがこちらを向き腕をくんでいた
「ありがとう、それでは行ってまいります!」
息子アレルに、妻に、みんなに見送られ戦士オルテガはアリアハンを旅立った
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