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俺の名はカインVol.3

310 :名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/28 21:16 ID:???
カイン(先ほどのアレは超能力などではなかったようだな。フッ、まさか自分が超能力者になったなどという愚かしい幻想を抱いてしまうとは・・・。俺らしくないな・・・。しかし、アレは一体なんだったのだ?)
先の現象がカインの意思による物でないことはわかった。だが、それならあれは・・・。
その時カインは自分の腰にある小さな道具袋が破れていることに気がついた。
戦いの最中にアイテムが必要になることは多々ある。そういう時のために手持ちのアイテムのうちの一部を袋に入れて腰に下げ、すぐに取り出せるようにしているのだ。
カイン(破れているのは、フライヤの突きが当たったからだろうか・・・。ん、砂がこぼれて・・・? もしや・・・!?)
そう、その袋からは砂がこぼれていた。それもただの砂ではない。銅の砂時計の中に詰められた、魔力が宿る砂である。
カイン(そういうことだったか・・・・)

世の中には様々な使い捨ての魔法アイテムが存在する。それらにはそれぞれ独特の使用法がある。
砂時計の場合は標的に中の砂をかけることで効果が発揮される。が、砂時計は割れやすいもの。それだけではいつ持ち主の懐で割れてしまうかわからない。
そこで誤作動防止の為に、発動には精神力が必要となる。具体的には「時よ止まれ」と使用者が念じた後、最初に砂に触れた人(使用者本人は除く)に効果を及ぼす。
さっきの接触時にカインは時が止まることを望んだ。そしてその直後偶然にフライヤが砂時計を割ったのである。砂に触ったのがフライヤ本人ではなく槍だったことと、フライヤが高い抵抗力を持っていたことがあって、フライヤの動きを止めたのはほんのわずかな間だった。
しかし、確かに「時は止まった」のである。


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