【オヤジと】バウンティソード2nd【少女と妖精と】

868 ：堕ちたる英雄：2006/10/08(日) 06:38:16 ID:???

「俺と共に去ろう、ソード！もはやラインメタル王国には何の未練もないはずだ！！」
「悪いが、アジャックス」
「それでも俺は行くつもりだ、あそこには逃げる事もできずに助けを待っている兵士たちがいる。
友軍に見捨てられた兵ほど哀れなものはない。今の俺たちのようにな」

「俺はこのままおまえを行かせる訳にはいかない！互いの道は剣によって決まる！！
そうだな、ソード！？いやマスター・オブ・ソードよ！さあ、剣を取れっ！！おまえの道を決めろ！」

「・・・ソード・・・」　「私を・・置いていって・・・あなた、まで・・・」
「馬鹿をいうな！この戦争が終わったら、俺は・・」
ソードの背中でノルンの体が急速に冷たくなっていくのが感じられる。
「ノルン、もう少しだ、もう少しだ・・・」
本国に帰還した時、ノルンは帰らぬ人となっていた。

━━囮だったんだよ！
アジャックスの叫びがソードの耳に残っていた。