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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら六泊目
418 :
素股三四郎
◆BmPkDhDVz6
:2006/04/14(金) 09:09:17 ID:AJOGTKft0
ゲームをやっているうちに自分がそのゲームの世界にいるような錯覚、
それは俺も味わった事がある。だからこの女の言っている事は何となく理解できるのだが、
ここまでくるともう完全に‘キ印’だ。ご愁傷様。
「いいSEXありがとう。俺帰るわ」俺は立ち上がるとその辺に落ちていた衣服をつかみ取り、
足早に部屋を出て行こうとした。「ちょっと待って」
後ろの方でいそいそと女が着替える音が聞こえたが、どうでもいい。
まとわりつかれないように、早いとこ逃げるだけだ。
西洋の旅館風の廊下を服を着替えながら足早に走り抜け、カウンターの親父の髭面にも目をくれず扉を開く。
開いて、俺はあんぐり口を開けた。「どういうことだ!」
街を歩いていたのは、どう考えても時代錯誤な衣服に身を包んだ人々と、
中世ヨーロッパにまいこんじまったかのような町並みの光景だった。
「だから言ったでしょ。あなたは今、ドラゴンクエストの世界にいるの」
追いついて来たた女が、俺の背後で静かに言った。「それも、勇者としてね」
「ああ?うるせえ!ここはどこだよ」
「始まりの街、ラダトーム」女は呟くように俺に言った。「とりあえず、王様に会いに行きましょう」
王様?ラダトーム?付き合ってらんねぇぜ。頭がこんがらがってきた。
俺はぎゅっ、っとチンコを握るとゆっくりさすりながら女に向かって言った。
「これは何かの祭りかアトラクションか?それともディズニーランドとか」
「期待していたより理解が遅いのね」長い睫毛をした青い瞳で俺の顔を覗き込んで女が言う。
「これはもう現実よ。レベル1の勇者さん」
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