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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら六泊目

1 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/11(土) 21:30:54 ID:2kKEOzWo0
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

・スレの性質上1000になる前に500KB制限で落ちやすいので
 スレ容量が470KBを超えたら次スレを立てて下さい
・混乱を防ぐため、書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップをつけて下さい
 (トリップは名前欄に「#(半角シャープ)+半角8文字」で出ます)
・同じスレ内で続きをアップする場合は
 アンカー(「>>(半角右カッコ2つ)+半角数字(前回レスしたスレ番号)」)
 をつけるとより読みやすくなります

前スレ
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら五泊目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1134827399/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

188 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 12:57:42 ID:6CSXJCV50
静まり返った宮殿
その雰囲気に飲まれ、俺は話すことを遠慮しながら青い絨毯の上を進んだ

しばらく進むと壁に人が通れる位の四角い穴が空いた壁
青いカーテンに遮られ中の様子は見えない

「この奥で魔力を引き出してもらえるわ」
「やっと魔力を持てる、今から緊張するよ」
「儀式は一瞬で終わるから安心して」
「一瞬なのか あ、そういえば寄付とか必要なのかな?」
「いいえ必要ないわ」
「そうか、よかった 実はあまり持ち合わせが無い」

雷鳴の剣の修復費用のせいで余計に懐はさみしい
そういえばメイはいいとしても宿代もテリーは払っていってなかった
…三倍にして返してもらおう

「いってらっしゃい、私はここで待ってる」

俺は荷物を降ろし、青いカーテンの向こうへ進む
この入口もドワーフにあわせてあるためか低い

カーテンの向こうは小さな部屋になっていて、簡素なテーブルには椅子に座る歳老いたドワーフが一人
部屋の左右には重たそうな石の扉
色は全て白だ、それ以外には何もない

189 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 13:00:40 ID:6CSXJCV50
「あの…」

椅子に座り何か書き物をしているドワーフへ声をかける

「ふむ… 魔力、かね?」
「ええ 引き出してもらえると聞いて訪ねました」
「では金属の装備を外しこのテーブルの上へ、できたらワシの側へきなさい
 ワシは怪しいものでは無い、魔力を引き出すことの出来る唯一の神父じゃ」

この人がそうか…

鎧をガチャガチャ外し、剣を腰からおろしてテーブルへ置く
一呼吸おいてから、神父の側へ移動した

「ひざまづいて、頭をワシのほうへ傾け… うん、しばらくじっとしていなさい」

ドワーフは背が低い
ひざますいて頭を向けると俺は床を見る格好となった

「……」

頭のてっぺんに手をかざれる感触を感じる…?

ん なんだ、眠気が…
このままじゃ寝てしまう、我慢できん……
これが ぎし き………

190 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 13:01:52 ID:6CSXJCV50

この うかぶ かんかくは…

『お久しぶりです、タカハシ』

ルビス…!
これはあんたの仕業か…

『強くなりましたね』

ああ、頑張ったよ
トルネコさんの事もあるし…
それに強くなれって言ったのはあんたじゃないか
で、なにか用ですか、ルビス様?

『あなたはこれから魔力を持ちます』

その為にイシスまで来たんだ
魔力を持てれば今より強くなれるんだろう?

『ええ あなた自身戸惑うくらい強くなるでしょう…』

戸惑うくらい? 今後の旅が楽になるな
でもまだ俺を元の世界へは… 戻さないで欲しい

『…勇者トルネコのため、ですか?』

そう、その通り
…待てよ、あんたなら呪いを解くことが出来るんじゃないのか?
出来るのならやってほしい!

191 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 13:03:35 ID:6CSXJCV50
『申し訳ありません あの呪いは私には解く事が出来ない…』

そうか…
なら、俺が方法を探す
トルネコさんの呪いが解けるまで俺を元の世界へ戻さなくてもいい
俺も強くなれるし一石二鳥だ

…でも、なんで俺に強くなれと言う?
そもそもなぜ俺をこの世界へ引き摺り込んだ?

『それはまだ言えません…』

もし、勇者になれと言うならお断りだ
俺には関係が無い
悪いが他をあたってくれ

『……そうは言いません』

安心したよ
ならなんでだ?

『まだ言えません』

……わかった、もういい
用は?

192 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 13:05:02 ID:6CSXJCV50
『…あなたはこれから魔力を手に入れます
 ですが、あなたは魔力を引き出しても魔法を使うことができません
 代わりに、オリハルコンの剣を活用してください』

そんな残念なお知らせはもっと早く言ってほしい…
魔力があっても魔法を使えない事があるなんて知らなかった

『失望する事はないのです
 剣術のみで戦う者であっても、魔力があれば自分の力や技をより強力にする事が出来ます
 そしてオリハルコンの真の力はあなたの魔力でのみ、発揮される
 その力はとても大きく、自分の意志で扱えるようになって下さい』

それなら安心だ、しかし─
真の力とは?
俺の魔力でしかできないってどういう事だ?
なぜオリハルコンを知っている?

『今引き出された魔力だけではオリハルコンの真の力は発揮されません
 もっと強い、心と意志が必要ですがやがて手にするでしょう』

その強い心と意志がなければ、今の魔力でオリハルコンは無意味だと?
それと他の質問にも答えてくれ

『いいえ 今の魔力だけでもオリハルコンは力を見せてくれる
 …私の言った他の言葉の意味は、またあなたが強くなった時にお話します………………』

う!
待ってくれ 俺はどこまで強くなったら…
俺に何をしろというんだ……
かってにはなしを おわらせ………

193 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 13:06:22 ID:6CSXJCV50

「……タカハシ! 起きてタカハシ!」

パシパシという乾いた音が耳に入る
と同時に、横っ面に痛み

神父の部屋へ戻されたか……

音の源、誰かが俺を平手打ちし頬に衝撃を伝えている音
その動作で顔が左右に揺れている
あまりに痛いので目を見開きガバッと勢い良く身体を起こす

「あ…」

引っ叩いていたのはメイ
俺が突然起き上がったので驚いている
側にいる神父も一緒に驚き、動けなかった

叩かれていた頬を触るとひどく熱い

「起きた…… よかったぁ……」

両ひざをついて平手打ちしていたメイが、がっくりとうなだれる
俺は魔力を引き出してもらっている間に眠り、床へべたりと身体をくっつけたようだ

「失敗してしまったかと、思いましたぞ……」

神父がホッとした表情で言う

194 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 13:08:06 ID:6CSXJCV50
「すみません、なんか寝てしまったみたいで……」
「儀式の途中で寝てしまうなんて聞いたことが無い 何もなくて良かったわい
 …魔力は眠っている間に引き出せたよ」

そうだ魔力
だけど俺には魔法を扱えないからどう確認していいか…
…ともあれ魔力を引き出してもらえたんだ、礼を言わなければ

「ありがとうございます、迷惑をかけました」

立ち上がり、神父の言葉を待つ俺
だが何も言ってこない もう何もないのかな?

「…もう、行ってもよろしい」
「そ、そうですか では失礼します」
「後でメイに詫びておきなさい メイの事はよく知っておる
 あまり困らせるんじゃないぞ」
「あ、はい… すみません」
「さぁ、メイを連れて」

座り込んだままのメイを立たせ、荷物と装備を手に取り神父の部屋を出る
メイはずっと下を向いたまま、黙っている

泣いて、いるのか?
俺が儀式で眠ったから?
…とにかくなんとかしないと

「ほら、もう平気だ! いつもみたいに元気─」

195 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 13:10:23 ID:6CSXJCV50
ドゴォォォとメイの拳が腹にめり込む
突然の衝撃に、逆くの字へ身体を曲げる俺

「魔力の引き出しに、失敗する人も、いるの…」
「ぐ… え?」
「失敗したら、精神が破壊されて… 滅多に無い事なんだけど、もしかしたらって……」

そんな事もあるのか…
だから心配を

「今のは、心配させたお返し」

顔をあげタタタと駆け出し、入口である門で止まり振り返るメイ
空間制御のおかげで、遠くの門へ少しの動作でたどりつく

「いきましょう! 早く!」

…元気に戻ってくれた
しかし、俺にダメージを与えられるんだから格闘も出来るじゃないか…
鎧を装備していないとはいえ、見事な攻撃だ

鎧と剣を身に付け荷物を背負う
熱い頬はそのままに苦しさの残る腹を押さえ、手を振るメイの元へ向かった


196 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 13:11:16 ID:6CSXJCV50
今日はここで終わり、続きはまた後日

197 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 13:47:05 ID:EQccy5dd0
GJ!

198 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 15:36:11 ID:PfEwJf800
あほう

199 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 21:27:44 ID:5fJCFl0l0
4の人マダ〜!

200 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 21:50:44 ID:BAM+iEne0
>>199
ageんな
無理言うな
マナー弁えろ

201 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 22:02:03 ID:5fJCFl0l0
>>200
お前、何様?
お前みたいな奴がいるからスレが荒れるんだよ
死ね

202 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 22:36:35 ID:UvRauvkaO
>>201はsageる方法が分からないだけなんです。皆さん、いじめないでやってください。

203 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 22:43:07 ID:DjE64G+1O
>>165みたいなのが煽ってるだけだと思うけど。

まあそんな事どうでもいいんだけどさ。

204 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 22:56:25 ID:5fJCFl0l0
>>200
なんだよ、ちょっと反論されただけで黙っちまうのか
そんなんなら最初から絡んでくるなよ
こっちはてめぇからのレスなんかいらねぇんだ
いいか、お前みたいな奴がスレの雰囲気を悪くするんだ
そこんところをよく覚えとけ、たわけが
>>202-203
>>200の奴が俺こそが正しいみたいな言い方するからちょっと怒ってやっただけだよ
全ての責任は>>200にある
まあ、こいつが反省するようなタマとは思えんが

205 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 23:00:23 ID:c8Im4s/K0
責任はすべて投稿者自信が負わねばならぬ。

206 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 23:09:24 ID:VGoXZsMe0
急かすと逆にやる気失せたりするから気長に待て。
忘れた頃にうpされてたりするもんだ。
だが、それよりも、だ。
まずsageを覚えて来い、話はそれからだ。

207 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/03/22(水) 23:10:38 ID:Ewe+fW2OO
保守乙です
FF12スレ乱立はまだ落ち着かないかな?
もしかすると私の投下方法(アップロード)や内容が不評だったりスレ違いになっちゃってるかもしれないけど、完結まで大筋は出来ているのでもうちょっとお付き合い下さい と酔った勢いで保守しておきます。

208 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/22(水) 23:20:33 ID:lCYjhIyfO
>>タカハシ氏
無問題です。乙かれ。

ID:5fJCFl0l0はただの構って厨だろ?明らかに釣りじゃんか。もう反応しなくていいよ。

209 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/23(木) 08:42:28 ID:OYSFxdV80
保守

210 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/23(木) 09:23:38 ID:2nMTTgFc0
ムーン「ここはムーンブルグの城よ…今は壊滅してしまったけど。」
  ?「ムーンブルグ?……聞いた事は無いな。」

この男は現状が全くわからないという雰囲気がある。もしや・・・・・・・・

 タケ「なあ、あんた。今から言う言葉に心当たりはないか答えてほしい。」
  ?「別に構わないが…」
 タケ「ローレシア、ハーゴン、サマルトリア、ローラの門、ムーンペタ。」
  ?「………すまないがわからない。それはどこかの地名か人物名か?」
ムーン「もょもと、貴方は何をしようとしているの?」
 タケ「なーに、簡単なテストみたいなもんよ。」

やはりこの男も別世界から来た人間だ。

 タケ「あんたは多分、自分の世界の価値観と今の世界の価値観に戸惑う事になると思う。」
  ?「なんだって?一体どういう事だ?」
 タケ「質問するがあんたはどこで眠っていたとか覚えているか?」
  ?「仲間たちと明日に備えてとある町の宿屋で休んでいたのだが…」
 タケ「やはりな。人知を超えた力があんたをここに呼び寄せたんだ。」
  ?「な、なんだと!?あんたなんでそんな事が言えるんだ?」
 タケ「この世界の人間なら今言った地名や町がだいたい分かるはずなんだ。それが分からないとなると、
     ただの馬鹿か全くこの世界を知らない者となる。違うか?」
  ?「へぇ、なかなか頭が切れるな。あんた。」
ムーン「じゃあこの人は別世界の人間って訳!?」
 タケ「そういう事になるな。」

まさかスレの住人がここに来たのか?いや、スレに住人ならいきなりバギマやマジックバリアなど高度な呪文は使えないはずだ・・・・
別のドラクエの世界の住人か?



211 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/23(木) 09:24:46 ID:2nMTTgFc0
ムーン「しかし、私達の世界の他にも別の世界があるなんて…信じられないわ。」
  ?「俺も信じたくないくらいさ。失礼だがあんたらの名前を教えてくれないか?呼びにくいものがある。」
 タケ「それもそうだな。俺の名前はもょもと。こっちの女性はムーンだ。」
  ?「俺も名乗っておこう。そうだな………レオンって事にしといてくれ。」
ムーン「……本名は言いたくはないみたいね。もょもとがきちんと紹介したのに。バッカじゃないの!?」
レオン「悪いが今のあんたらは信用できない。」
 タケ「ムーン、やっきになるな。」
ムーン「でも失礼じゃない!?いくらなんでも人をなめ過ぎよ!」
 タケ「レオンはいきなり知らない世界に来たんだ。警戒するのは無理もない。」
レオン「じゃあ質問をするがもょもとはそんなに冷静なスタンスをとれるんだ?」
 タケ「これっと言った理由はない。」

実際俺も別世界の人間だからこんな事も言えるんだけどな。
しかしレオンからは殺気などが感じられないが情報が少なすぎる。敵どうかはまだ分からないって事か。



212 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/23(木) 09:25:42 ID:2nMTTgFc0
レオン「ふん…しかし、ここは戦場の跡地だったみたいだな。」
ムーン「………………………………………………」
 タケ「ハーゴンの野郎が世界を滅ぼそうとしているのさ。この世界では。」
レオン「それなりの事情があるのか?そのハーゴンって奴は。」
 タケ「ああ。ハーゴンの手下から無理矢理喋らせた内容では新しい宗教団体を自ら立ち上げたらしい。」
レオン「宗教か…何かひっかかるな。」
 タケ「しかもムーンブルグはハーゴンの軍団に滅ぼされた…しかもムーンはここの王女様だ。」
レオン「な、なるほど………………そうだったのか………………」
ムーン「何話しているのよもょもと。勝手にべらべら話さないで。レオンには関係ないことでしょ。」
 タケ「す、すまん………………」
レオン「……………………………………………決めた。」
 タケ「ど、どうしたんだ?」
レオン「あんたらについていこう。この世界のことは全く分からないし。多分俺の仲間達もこの世界に来ているかもしれない。それに……」
ムーン「な、何なのよ………………」
レオン「可愛い王女様と一緒に旅できるのならそれはそれで楽しみだしな。」
ムーン「はぁ!?ふざけた事は言わないで!!!」
レオン「ムーン、俺は貴方の騎士になりたい。」
こいつ洋画みたいなセリフばっかり言いやがって……………なんか腹立つわぁ〜……………

 タケ「レオン。お前変わった奴だな〜」
レオン「そうか?可愛い女性がいれば即効アタックするのが俺の美学よ。」
ムーン「あんたなんか恋愛対象としては全くの対象外だわ。」

おお!ムーン。良く言ってくれた。さすが女王様!……………じゃなかった。一国の王女様。しかしレオンの行動力は羨ましい限りだ。


213 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/23(木) 09:26:35 ID:2nMTTgFc0
レオン「だが、その前に………………」
ムーン「何よ?」
レオンは剣を抜き出した。

レオン「もょもと。俺と決闘をしてもらう。」
 タケ「いきなりどうしたんだ?」
レオン「あんたがハーゴンって奴に立ち向かう価値があるのか俺が試してやる。」 
ムーン「そんなの卑怯よ!もょもとは貴方と違って全く呪文が使えないのよ!!」
 タケ「弁明はしなくていい。ムーン。」
ムーン「で、でも格好つけている場合じゃないわよ!!」
 タケ「言葉が悪いが俺達の邪魔する奴らは蹴散らさないと前には進めないからな。力でねじ伏せるのもいい機会だ。」
レオン「ふん………嘗めた口を叩くとは。後悔させてやる。呪文が使えないからって手加減はしないからな。」
 タケ「……………………………………………言いたい事はそれだけか?」
レオン「なにィ!?」
 タケ「じゃあ始めるとするか。こいよ。」

俺も鋼の剣を抜き戦闘態勢に入った。

 もょ「(タケ、しょさんはあるのか!?)」
 タケ「(・・・・・・ハッキリ言って俺達のほうが分が悪いな。)」
 もょ「(いくらなんでもむぼうすぎるぞ!!しかもレオンはムーンよりまりょくがあるんだろ?)」
 タケ「(勿論策は考えてあるがな・・・・・もょ、お前の力も必要になるで。その内容は・・・・・・)」






 もょ「(い、いくらレオンがつよいっていってもむぼうすぎるぞ!いのちにかかわることだ!)」
 タケ「(リスクはでかいのは承知済みや。頼むで。もょ。)」


214 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/23(木) 09:28:20 ID:2nMTTgFc0
レオン「一つ言っておいてやる。俺が無傷で勝つ。」

 タケ「なめんな!」

俺は一直線にレオンを向い強撃を喰らわせようとした時…………

レオン「ちっちっち………甘い!バギッ!!」

小さな竜巻が俺に襲い掛かり向って行く所か逆にふっとばされた。痛みは……あまり無い。
斬り掛かれると思ってもバギで吹っ飛ばされる・・・・小ざかしい野郎だ。

レオン「ハハハ!この程度か?もょもと。」
 タケ「これからに決まっているだろうが。」
レオン「俺もまだまだ余裕はあるからな。覚悟しておけよ。」
 タケ「俺もそれは同じよ。これからが勝負!(バギがやっかいやな。アレを使うか…………………)」

俺はしばらく様子を見ることにした。

レオン「何考えているんだ?もう諦めたのか?」

 タケ「どうした?びびったのか。高慢なレオンらしくないな。肝が座ってない野郎だな。」

レオン「ふん。何の策を考えているか知らんがドンドン行くぞ!バギッ!」

予測どおりバギを連発してきた。阿呆が。こっちの思惑通り……………



215 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/23(木) 09:29:47 ID:2nMTTgFc0
レオン「なっ・・・・・こいつ、踏ん張ってやがる。」

 タケ「どうした?こんなカスみたいな呪文で俺を止めれると思っているのか?」

俺は大防御をしながらレオンに近づいていった。予定通りだ。

レオン「だが、剣が届く範囲に近づいても俺が先に攻撃が出来る。くらえっ!!」

 タケ「うぐっ・・・・・・・」

レオンに斬られてしまったが致命傷ってわけではない。何とか動ける。



それに剣が届くって事は俺の範囲でもあるんだよ!俺はレオンに斬りかかった。



しかし俺の攻撃は回避されてしまった。



レオン「なかなかパワーがあるな。しかしテクニックはまだまだ甘い。当てることすらも出来ないのか。」

 タケ「・・・・・・・・・・・・・・・・甘いのはお前の方だよ。」

レオン「なんだと・・・・・・・・・・・」


216 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/23(木) 09:31:27 ID:2nMTTgFc0
ヒュン!!!!!!!!!!

レオン「ぐわぁ!!!!な、なんで斬られるんだよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 タケ「かすみ二段!!上手くいったみたいだな。」

レオン「お、お前ごときに・・・・・・・・・・・」

 タケ「俺を格下というなめた先入観がお前の敗因だ。まだやるか?」

レオン「当たり前だ!今度は確実にしとめてやる!」

レオンはべホイミを唱えると傷口が塞がり回復していった。やはり俺の方がかなり不利か。

 タケ「(もょ。ここからが本番やで)」
 もょ「(し、しかし・・・・・・・・・)」
 タケ「(後戻りは出来へんよ。頼むで!)」
 もょ「(わかった・・・・・・・・・・・)」

もょもと&タケ
Lv.13
HP:52/92
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E皮の鎧 E鱗の盾 E木の帽子 
特技:かすみ二段・強撃・チェンジ・はやぶさ斬り(もょもと専用)・ゾンビ斬り・大防御(タケ専用)


217 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/23(木) 10:21:31 ID:MQx1Zl1q0
あいつら役に立たんな。

218 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/23(木) 14:48:37 ID:sA4u/lE50
保守

219 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/23(木) 19:17:11 ID:vF0tnQVI0
レッドマン乙ー
レオンって誰やろな、予想してたのと違うかもしれん

220 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/23(木) 19:51:59 ID:4m3TwNN8O
レッドマン待ってたぞ
。。・゚゚(゚´Д`゚)゚゚・。。ウワァァァァァン

221 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 09:03:16 ID:Chl+3Q7K0
保守まだ必要?

222 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 12:17:18 ID:3kgeXqA90
落ちない程度に

223 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 13:41:10 ID:1AcS0Pvx0
スター・フォックスのレオンを想像してしまった俺は負け組。

224 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 15:08:38 ID:xLzG2AhpO
FFのレオンを思い出した俺はただの厨

225 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/24(金) 17:34:01 ID:3kgeXqA90
カードヒーローのレオンを思い出した俺は勝ち組

226 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/03/24(金) 23:10:43 ID:TqNbTQkw0
>>107続き

王様に話を聞いた後、真理奈は先輩・後輩コンビが療養している部屋を訪ねた。
「やっほ〜い!お見舞いだよん!」
「お〜来てくれたのか〜」
「英雄さんの登場だな」
「いや〜そんなんじゃないっすよ先輩w」
先輩はベッド、後輩ちゃんはその脇の椅子に座っていた。
「調子はどう?」
「もう大分いいよ。先輩はもう少しかかるって話だけど・・・」
「そう・・・でも元気そうで良かった!死んじゃったかと思ったから・・・」
「ありがとう。改めて礼を言わせてもらうよ」
「もうお礼はいいってば!正直聞き飽きちゃった」
「ハハハ!」
真理奈と2人は出会って間もないが、流れる空気は親友のそれだった。
戦友と言うべきだろうか。
しかし、それ故に言わなくてはならないこともある。
「え?!旅に出る!?」
「うん。ルビスって奴に言われて世界を救わなきゃいけなくなっちゃったんだ」
「・・・・・・・・」後輩ちゃんは驚いた顔で黙ってしまう。
「ルビス様にか。それは凄いな・・・1人で行くのか?」
「ううん、さっき王様のトコで会ってきたよ。パトリスっておじいちゃんがノリノリでさー
 フィリアって子はあんまり喋ってくれなかったけど、可愛いんだよ〜
 でもジュードってヤツはちょっとムカツクー」
「ふふ。まぁ王様が選んだ人たちなら大丈夫だろう。君が強いのは知ってるしな」
「任せてよ!」
「君ならきっとできるさ。頑張ってくれ」
「ありがとうございます!先輩も傷早く治して下さいね。後輩ちゃんもよ!」
「あ、あぁ・・・」
「??」真理奈は首を傾げる。


227 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/03/24(金) 23:13:01 ID:TqNbTQkw0
「・・・少し話したら疲れたな。すまないが寝かせてもらうよ」
「あ、すいません。話し込んじゃった。じゃあゆっくり休んで下さい」
席を立つ真理奈。後輩ちゃんは黙ってそれを見つめる。
「おい、英雄さんを外まで送ってやれ」
「え?は、はい・・・」
「も〜、怪我してるんだからそんなコトしなくていいよー」
「いいからいいから。それじゃあ元気でな」
「はい、先輩バイバ〜イ」
バタンッ・・・
「・・・ったく。俺も年取ったかな」
言葉とは裏腹に、先輩はその事実を楽しむかのように微笑む。
窓から差し込む陽の光が夕暮れ刻を教えていた。

建物を出るまで後輩ちゃんが相槌しかうたないので、真里奈は一方的に喋る形になってしまった。
この世界のこんなところが不便だとか、自分の世界がどんなものなのかとか。
そんな他愛も無い話。後輩ちゃんにとっては興味のある話。
けれど今は聞く気になれなかった。
「それでさ〜」
「な、なぁ!!俺も一緒に旅に連れていってくれないか?」
「え?」
突然すぎる提案に真理奈はとまどう。
「今はまだ足手まといかもしれない。けど俺、強くなるから!絶対強くなるから!」
「後輩ちゃん・・・」
「だから・・・一緒に行くよ!お前の役に立ちたいんだ!」


228 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/03/24(金) 23:19:38 ID:TqNbTQkw0
「・・・ダ〜メ!まだその体じゃ旅なんて出来る訳ないでしょ」
「こんな怪我なんか―――」
「それにさ」
「何だよ!」
「・・・後輩ちゃんにはこの町を守るっていう大事な使命があるんでしょ?」
「・・・・・・・」
「心配してくれたんだよね。私は大丈夫だから。魔王なんか楽勝楽勝!」
(そんなんじゃ・・・)
「ありがとね」
(そんなんじゃないんだ!)
うつむく後輩ちゃん。
「・・・・・」
真理奈が手を差し出す。
この握手を交わせば終わってしまう。
そう感じるが、それを打開する術が思いつくわけでもなかった。
躊躇った後、その手をグっと握りしめる。
柔らかくて暖かくて小さくて・・・

「・・・バイバイ!」

それはずっと聞いていたいモノであって、最も聞きたくなかったコトだった。
「・・・・・・・」
駆け出した真理奈の背中に昨日の光景を重ねる。
しかし後輩ちゃんは追いかけられず、その場に立ち尽くした。
(いつか・・・いつかその背中に―――)


229 :暇潰し ◆ODmtHj3GLQ :2006/03/24(金) 23:22:25 ID:TqNbTQkw0
今日も青い空。天気予報もいらないくらい毎日良い天気だ。
「ピーピー!!」という声に無理矢理起こされた真理奈は町の入り口に向かっていた。
制服のブラウスは綺麗に直っていた。何故か左胸のポケットにはロトの紋章が刺繍されていたが。
「アリアハンの伝統工芸なんだよ。カッコイイだろ〜?」
と女将さんが自慢げに言っていたが、真理奈は苦笑するしかなかった。
入り口に到着すると既に3人の仲間が待っていた。
「遅いぞ」
青年が言う。
「いちいちうるさいのよ!あんたは教師か!」
「ほっほっほ。仲が良いのぉ」
「「良くない!」」
「ピ〜!」スライムが楽しそうに声をあげる。
「何だぁ?こいつも連れてくのか?」
「うん。ブルーは私を守ってくれるんだって」
「ブルーだぁ?」
「名前付けたげたの〜可愛いでしょ?ね〜」「ピ〜!」
「・・・女の考えてるコトは良く分かんねぇ」
「では行くとするかの」
「うん!」

青年――戦士のジュード
おじいちゃん――魔法使いのパトリス
少女――僧侶のフィリア

この3人が「ピー!!ピー!!」
・・・
青いの――スライムのブルー

この3人と1匹が真理奈の仲間。
こうして4人と1匹は伝説の続きという旅に出発した。


230 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/25(土) 07:57:37 ID:W603grm70
レッドマン・暇潰し乙。
時間かかってもいいから挫折せずに最後までガンガレ!



231 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:03:26 ID:AR+NUru/0
もはや身動きがとれない。仕方がないこいつらぶっ飛ばして道つくるか。
俺が拳を振り上げたと同時に凄い勢いでおっさんが飛びついて阻止してきやがった。

一般人に手をあげるのはよくないですぞ!ぬおっ!

こいつ弱いくせに。魔物と戦う時も今くらいの根性の一つでも見せて欲しいものだ。
おっさんと取っ組み合ってる間にも事態はさらに悪化していた。明らかにカタギではない
恐い顔した人らに囲まれている。おそらくこの国の兵士だろう。
有無を言わさず俺たちはそのまま連行された。まあこれも経験済みのパターンだ。
この国の王に会って誤解をを解けばなんて事はない。さあ俺を王の前まで連れて行け。


…………。王に会うはずがなぜか地下に向かう。なんだなんだここの王は引きこもりか?
…………。ガチャッ。……え?……。そのまま投獄されてしまった。これは読めなかった。
ちょっと待てコラ!いきなりブタ箱はねーだろ!話くらいさせろクソ共が!兵士はまったく
聞く耳を持たない。てめーマジ黒焦げにすっぞコラ!下っ端兵士のくせに世紀末覇王の俺様を
こんなとこに閉じ込めやがって後悔すんぜ?いいのかコラ!…………。無視か…。

今まさにボルテージは頂点へと向かっていた。仮にここに閉じ込められるまでの俺の怒りを
10としよう。だが今は10億10!!!お前らに明日を生きる資格は無い!!!!
くらえ!むぅぅえラゾォオオオオ……総長ちゃんだめ!!!!マァァアッァ!!!!


232 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:04:25 ID:AR+NUru/0
勇者の叫びも空しく俺の放った特大の火炎球が牢の入り口ごと吹き飛ばした。
響き渡る轟音。吹っ飛ばされる兵士。そしてヒッッヒエェ〜!!!!と奇声をあげて逃げ出した。

俺をこんなとこに閉じ込めるからだ。まったく常識のないヤツらだ。
振り返るとみんな有り得ない程の冷たい視線でこっちを見てる。
なんだよ!俺が何か悪いことしたか!?俺のおかげでおまえらここから出れるんだぞ!
ほんとにこいつらも常識が無い。感謝の一つでもしておおとこじゃねーかまったく。

で?

ねーちゃんが恐ろしく低いイントネーションで言う。いやでって言われても…

で?これからどうするわけ?

ヤバい。完全にブチギレしてる。正直恐い。

もうここでの情報収集は望めないわ。とにかく人が来る前に逃げましょう。
一旦船に戻ってからもう一度出直すわよ。

みんなぞろぞろとねーちゃんについて行く。なんだよまるで俺が悪者みてーじゃんかよ!
おっいい事思いついたぜ!多分オーブ程の代物となると宝物庫とかそんな感じの場所にあるから
このまま襲って奪っちまおーぜ!

誰も聞いていない。サッサと行ってしまった。俺は泣いた。

233 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:28:48 ID:AR+NUru/0
すんなり帰れるわけもなく城の入り口付近で今度は完全に武装した50人はいるであろう兵士に
囲まれた。しかし問題は無い。俺は昔河原で一人対100人で乱闘になっても生還した男だ。
この人数ならいけるぜ。一気にぶっ飛ばしてやる。

いい?絶対殺しちゃダメよ。出来るだけ最小限の相手だけ倒して一気に駆け抜けるわよ!

ねーちゃんが指示を出す。おい待て。俺は売られた喧嘩は買う男だ。この状況で逃げるなんて
真似できるか!と思ったがとりあえずここはねーちゃんの指示に従おう。どーせ一人で暴れてても
また置いていかれるのがオチだ。…世界征服したあかつきには絶対こいつら全員島流しにしてやる。

おやめなさい!

女の人の鋭い声が響き渡った。兵士が一斉に構えをとく。そこには女と老人がいた。
女の方は勇者と同じくらいの年齢だろうか。兵士が全員ひれ伏した。

そこまでです異国の者達よ。もしこれ以上騒ぎを起こすようならジパングの女王ヒミコの名において
あなた方を処罰します。大人しく武器を下ろしなさい。

このクソジャリ女王だか何だかしらねーが偉そうな奴だ。結局ねーちゃんとヒミコとやらが交渉した
結果、正式に謁見する事になった。そのまま奥の間に案内される。

234 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:43:28 ID:AR+NUru/0
そなた達は何の目的でこの国に参られたのじゃ?

この国に竜を模ったオーブがあると聞いてきました。
旅の目的達成の為どうしてもオーブ必要なんです!

勇者が答える。

オーブはオルテガ様から預かりし我が国の宝。簡単に旅の者に渡すような物ではない。
いったい旅の目的とはなんじゃ?

旅の目的?んなもん決まってんじゃねーか。

俺らの旅の目的が聞きたいか!耳カッポじって良く聞けよ!俺が世界中を旅すんのは世界征服の為だ!
取りあえずその一環として異常に態度のデカイ魔王とやらを一発ブチのめしてやろうと思ってな。
そのためにオーブが必要だ。さあくれ。

周りがザワつく。ヒミコが噴き出す。

はっはっは異国の者はおもしろいのう!世界征服とは大きくでたな!まあ夢は大きい方がいいわい。
はっはっは

この小娘俺よりだいぶ年下のくせに何を偉そうに…。だいたいその年寄りみたいな喋り方が
感に障る。うぜえ。

235 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 11:59:36 ID:AR+NUru/0
お願いします!どうしても必要なんです!

勇者が割って入ってきた。

私は…オルテガの娘です!

一瞬でヒミコの顔つきが変わった。じっと勇者を見つめる。

そなたの眼…嘘は言っておるまいな。

ヒミコは一発で信じたようだ。またこれだ。こいつは本当に相手の目を見るだけで全てを納得
させちまうからすげえ。

しかし今オーブはここには無い。オーブは…
姫!!!!!

隣の老人が割って入ってきた。

姫!異国の者をそんな簡単に信用してはいけませんぞ!もっとジパング大国の女王である
自覚を持たれい!

正直老人の言う事は正しい。自分の事を勇者と名乗る怪しい集団が国宝くれなんて言ってきて
信用するほうが問題ある。

老子よ。この者の眼は本物じゃ。それに異国人という事に何の問題がある?
そのような閉鎖的な時代はもう終わったのじゃ。自らの国の問題を自らで
解決出来ないような我が国に置いて異国と交わるのは今後必要であるだろうぞ。

姫!いくら姫と言えどそのような発言は許されぬぞ!選民であるわが臣民は卑下な異国人と
関わる必要なんてありますまい!

ヒミコは頭を抱えると老子と呼ばれる老人を退室させた。老人は渋々出て行った。

236 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 12:23:38 ID:AR+NUru/0
すまぬな異国のものよ。あやつも人一倍愛国心の強いゆえ、無礼な発言許されい。

あの老人は完全な右だったようだ。ヒミコも大変だな。

それでオーブの件なのだが…ここから北の鳥居のある洞窟に安置されているはずじゃ。

はず?どういう事ですか?

勇者が聞き返す。

この国には「やまたのおろち」という巨大な悪鬼がおりましてな。度々現れては
破壊の限りを尽くしわが民を恐怖に陥れておった。だが先代国王の時オルテガ様が
この国に現れ見事に退治なさった。ただその生命力の強さ故完全に葬り去る事ができず、
北の洞窟に封印されたのじゃ。そして封印をより強固なものとするためオーブをそこに
安置された。

じゃあそこに行きゃオーブあるんじゃねーか。

ヒミコの顔が曇る。

悪鬼が……復活したのじゃ。あの封印は簡単に解けるような物ではない。しかもオーブで強化されて
おるので尚更の事じゃ。おそらく…強大な魔力を持つ者がオーブを持ち去った後封印を解いた
のだろう。もう何度も原因究明のため兵を送ってるのだが誰一人として帰ってこないのじゃ。

強大な魔力を持つ者。おそらくその場にいた全員が同じやつを想像しただろう。

237 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 12:24:39 ID:AR+NUru/0

偉大なる勇者オルテガの娘達よ。恥をしのんでお頼み申す。どうか…

断る。

ヒミコが話し終える前に断ってやった。どうせまた退治してくれとか言うんだろ?
何で俺らがそんな事しなきゃいけないんだよ。俺はボランティアでも人助けの為にでも
無い。世の中クソ共全部ぶっ飛ばして俺が覇権を握る為に旅をしているのだ。

自分の国のゴタゴタは自分で解決しろよ。オーブがないならもうここには用は無い。
おまえら帰るぞ。

ちょっと!総長ちゃんそんな言い方無いでしょ!もう少し考えてよ!

勇者が怒った顔でこっちを見る。うるせえ。俺は人助けなんてまったく興味ねえ。
空気を読んだねーちゃんが簡単には返事できないので話し合い明日また返答すると
その場をまとめた。ヒミコは宿を手配してくれた。

238 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/25(土) 12:39:05 ID:AR+NUru/0
その日の鬼浜会議は荒れた。過去最高に荒れた。
勇者は引き受けるの一点張りだ。あとのメンバーも勇者に賛同する。そろいもそろってアホ共が。
どうやら勇者はかなり勇者の親父が前に倒したという事を気にしているようだ。今度は自分が
この国を救うのが使命とでも考えているのだろうか。付き合いきれん。

そんなに行きたいなら勝手にしろ。俺は絶対に行かん。

総長ちゃんのバカ!わからずや!

ついに勇者は泣きながら出て行ってしまった。

総長!あっしは心底見損なったでやんす!

パンツも出て行った。それを機に自然解散となった。

239 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/25(土) 18:34:02 ID:nVkqM2H+O
職人さん様、お疲れです

240 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/25(土) 19:50:59 ID:XYjB7xMC0
総長乙。

メラゾーマには笑ったんだが総長孤立カワイソス








241 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/25(土) 23:37:07 ID:hQIEi1ziO
総長乙!
もはや完全に総長の威厳ねーなw

242 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 00:25:48 ID:pZO9IQjw0
総長は毎回確実に笑わせてくれる。
GJ

243 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 03:44:10 ID:O4Ij01GdO
ちょwwwwww
断るってさすが総長斬新過ぎるwwwwwwww

244 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 13:11:10 ID:aJI/02N50
しかしまとめの人は来ないのか?
良作が読めなかったり更新された無かったりしたらかなりショックだな。

245 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 19:28:48 ID:1BBv9HivO
いっそのこと新しくまとめてくれる勇者はおらんのか!

246 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 19:51:46 ID:17khfqTyO
まとめの人は体調不良だと、前に書いていたよ

だから、いいだしっぺの法則でどうかな?

247 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 21:11:08 ID:pR+tHURO0
ログうpだけならやってもいいお

248 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 22:10:14 ID:dcxhKU8k0
>>247
それならもうやってる人がいるよ。

249 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/26(日) 22:28:07 ID:x0G8XrNf0
保守

250 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 01:01:08 ID:xOLvEaHN0
>>248
いや、借りてる鯖にHTMLをうpって意味
まとめの人用にZIP圧縮してうpったこともあるお

251 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 01:07:04 ID:Jzzy8G3A0
>>250
なんだか良くわからないけど、
>>77の人がやってるのと被らなきゃいいんじゃね?

dat2htmlかな?

252 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 03:29:36 ID:VzHvujsV0
いい人ばかりだなぁ
このスレまじ好き

253 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 09:53:14 ID:KqgCS4YUO
とりあえず保守
もう大丈夫かな?

254 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 12:16:31 ID:QcLSA/3Z0
昨日聞いた

255 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:14:17 ID:1R0/HI8G0
次の日の朝。あいつらはヒミコに会いに行ったようだ。置手紙があった。
無性にイライラする。ちっ…こんな時は飲みに行くしかない。俺はフラフラと宿を出た。
外には小雪がチラついている。どうりで寒いと思った。昨日はそんなでもなかったのにな。
ほんとになんだってんだよあいつら…あの甘ちゃん加減にはほとほと愛想を尽かした。
こうなったら全員辞めさしてまた新しくメンバー集めるか。ったく面倒くせーなチクショウが。
しかし初めて来る場所だ。どこで酒が飲めるかさっぱりわからない。その辺のおばさんに
聞いてみる。少し先に酒屋があるらしい。なぜかおばさんの顔が曇る。まあいい。

そこから500メートル程行った先に酒屋はあった。しかし人気がない。朝だから当然か。
中に入る…うおっこれは酷い。中には店の主人とその奥さんと思われる人がいた。だが凄まじく
顔に生気が無い。世の中終わったみたいな顔をしている。客商売だろ大丈夫かここ!?

……すいません…もうこの店は閉めましたんで…よそに行って下さい…

閉めたって店自体を辞めたって事か?おいおいふざけんな俺は酒を飲みにきたんだ。出せ。

そうですか…なら残ってるお酒全部飲んじゃって下さい…お代は結構ですので…

マジか!?まあせっかくの機会なんで有難く頂く事にしよう。


256 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:15:32 ID:1R0/HI8G0
そしてアホかって程酒が運ばれてきた。マジで店の在庫全部持ってきやがった。
一口飲んでみる……………これは!?それは俺の世界で言うところの焼酎のような味だった。
酒ってのはその時のテンションにより味が大きく左右される。自棄酒の類ってのは大概
どんないい酒を飲んでも不味いもんだ。ましてや今の俺の心境はどん底だ。
なのにこれはうまい。文句なしにうまい。ここまでうまい酒を漬ける事ができるのに何故店を
閉める必要があるのだろうか。ほろ酔いも手伝ってお節介にも聞いてみる。

娘が…選ばれたのです…

????わけがわからん。何に選ばれたって????
主人が奥から無言で一通の手紙を持ってきた。内容はつまりあんたの娘をやまたのおろちの
生贄にするってもんだった。差出人はジパング…つまり国から直接の指名だ。

うっ……うッ…仕方がないんです…仕方がないんですよ…やっとできた娘なんですが…
国の為に命を差し出せるなら本望です…

俺は無言で手紙を破り捨てた。燃やした。そして主人を殴りつけた。ふっとぶ主人。

な…何をなさるのですか!?

何をなさるのですかじゃねー!!!!!俺はもう一発殴った。てめーはアホか!そんな大事な
娘をなぜ簡単に差し出す!?そんな大事なもんだったらタマ張って守ってみろや!
主人が力なくうな垂れた。

無理です…あの怪物には誰も逆らえないんですよ…人の力ではどうしようもありません…
私は所詮酒を作るしか能の無い人間です…

257 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:16:04 ID:1R0/HI8G0
く…俺はこいつみたいに卑屈な人間が一番嫌いだ。もう一発どついてやろうと近づくと

やめて!お父さんをいじめないで!

小さい女の子が止めに入った。娘だろう。必死に父親にしがみついてこっちを睨む。
その必死な顔を見た瞬間俺の心のモヤモヤはキレイに吹き飛んだ。

うおおおおぉぉぉぉぉおおおおぉぉぉおおお!!!!!!!!!!!!!

もうゴチャゴチャ考えるのは止めよう。俺らしくねえ。俺はやまたのおろちがムカついた。
だからぶっ飛ばす。それでいいじゃないか。誰の為でもない。俺自身の怒りの鉄拳だ。

いいかてめー店閉めやがったらマジでボコボコにするからな!こんなうまい酒を振舞う
店が無くなっていいわけないだろうがアホが!やまたのおろちは俺を怒らしてしまったため
跡形も無く消し飛ばしてやる!祝勝会はここでするからてめーは準備してまってろ!

主人と奥さんと娘は最初キョトンとしていたがやがてバタバタと駆けずり回ると一本のビンを
持ってきた。

これを使って下さい!これは特別な酵素をつかって我が家に伝わる秘伝の方法でつけた神酒です!
オルテガ様もこれを使いやまたのおろちの動きを止めました!もう残りはこれしかありませんが…
どうせ蔵にあっても眠っているだけです。見ず知らずの旅の方に渡すのも変かもしれませんが
あなたに使って欲しいのです!

258 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:17:01 ID:1R0/HI8G0
俺はビンを受け取ると走った。とにかく走った。粉雪舞い散る中無我夢中で走った。
国一つをここまでかき回す化け物だ。きっと恐ろしく強いのだろう。
頭の中にはあいつらの顔がよぎる。もしかしてもう戦ってるのだろうか。
俺がいなくて大丈夫だろうか。あいつらあんま強くねーからな…
まさか今頃もうやられてたりは…クソッ!そうなったら総長一生の失態だ。何故あんなつまらん
意地を張ってたんだろうか。自分で自分がムカついて仕方がない。今はただとにかく早く走るのみ!




そして俺は北にある洞窟へついた。おそらくここだろう。周囲の空気が明らかにおかしい。
中から邪気が溢れ出ているように感じる。勇者は!?パンツは!?ねーちゃんは!?
この静けさからおそらくまだ到着してないに違いない。どうやら間に合ったようだ。
もうすぐ来るろう。暫く待つか。

259 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/27(月) 22:17:34 ID:1R0/HI8G0
















だが俺の予想は外れた。勇者達が来たのは…二日後だった。……寒い…



260 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 22:26:04 ID:Xe4G1c390
なんだかしらんが盛り上がってるなwいい傾向だな。

みんなの中のDQ世界が楽しくて読んでるので、
煽りや荒らしに負けないで頑張って欲しい。

261 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 22:39:04 ID:nhN9SVE1O
総長〜〜!

262 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 23:09:34 ID:v7HIIpOB0
あぁ、これでこそ総長だよなw

263 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/27(月) 23:19:52 ID:6SIS3GhV0
総長乙
ああかっこいいよ総長
次もwktkで待っている

264 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/28(火) 00:46:14 ID:TXuFJ6rr0
総長格好えぇ惚れるなぁ
というか勇者達遅っwwwww

265 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/28(火) 03:01:25 ID:esQcZLPE0


おうやっと来たか。おせーぞてめーら。とっととやまたのなんとかってやつ倒して帰るぞ。
俺は寒いんだ。



ぃぎやぁぁぁぉおおおぁぁぁおううううぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!
パンツ。

ぞうぢょーーーーぢゃーーーーんんん!!!!!!
勇者。

二人とも俺の声を聞くなり涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして奇声を上げながら
飛びついてきた…おいコラ!あっ鼻水ついたきたねっつの!離れろ!あーもう!
こいつらほんと涙もろいな。何はともあれ俺たちはようやく合流した。

絶対来てくれるって信じてたんだ!

勇者が満面の笑みで言う。いいから顔ぬぐえ。まだ鼻垂れてんぞ。俺たちは嫌な空気が
プンプンする洞窟の中へ入った。なんて事はない普通の天然洞だ。

へックシュッ!クシャミが止まらない。勇者が総長ちゃんはこんな寒いのにそんな薄着でウロウロ
するから風邪ひくんだよとかぬかしやがる。いや誰のせいで…そういやこいつら二日間も何してた
んだろうか。ねーちゃんに聞いてみる。

266 :総長 ◆8X2v8DcqWM :2006/03/28(火) 03:02:30 ID:esQcZLPE0
やまたのおろちについて色々調べ事してたのよ。強敵だから。でもあまり有益な情報は
得られなかったわ。一つだけあったんだけど…弱点が

おいおい弱点だなんて有益この上ないじゃないか。さすがねーちゃん。

どうやらやまたのおろちの苦手な植物がこの辺に生えているらしいの。それをつかってつけたお酒を
使えばかなり動きを鈍くできるみたい…ただそのお酒探し回ったけど見つからなかったわ。
一軒だけ置いてるお店見つけたんだけど最後の一本旅の人にあげちゃったみたいで…
正攻法で攻めるしか無いわね。

うーむそんな貴重な酒を持ってくとはかなりの酒通の旅人ですな。しかしもしかしたら簡単に
退治できたかもしれぬのに実に残念ですな。


やべ。俺は持っていたビンをそっと捨てた。だって飲んじゃったんだもん…この二日間凍死せずに
すんだのもこの酒のおかげ…神酒だけあって確かに燃えるようなうまさだった…

総長ちゃんぶつぶついっちゃってるけど頭大丈夫!?もしかして風邪が頭まで回った!?

………。仮にそうだとしても普段のおまえらよりは正常な自信はある。絶対に。

そうして俺たちは巨大な門の前に着いた。


267 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/28(火) 07:36:31 ID:Z77ZfqmT0
総長と勇者はツンデレ具合がかなりいいね。

勇者たんモエス

268 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/28(火) 11:41:08 ID:Th6mJBlYO
YABEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!
続きが気になりまくりんぐwwwwwwww総長頑張れ!!!!

269 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/28(火) 16:00:22 ID:59ww2gV50
総長飲んじゃったのかよwww

270 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/29(水) 00:38:42 ID:TVmXwC2e0
そ、総長なんかちっとも面白くないんだからねっ!
毎日このスレ楽しみになんかしてないんだからっ!

そんなにハイペースで書かないでたまには休みなさいよねっ!
ほんとに…バカなんだから。

271 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/29(水) 20:55:18 ID:rLorh02lO

作者によって異なるが4の人の主人公・レッドマン・ローディの様に総長のステータスも表示して欲しいね。

272 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/29(水) 21:34:59 ID:4Xp2QsgH0
総長のステータスはめっちゃ高そうだ
魔法力も攻撃力も体力もあるし…運は低いかもしれないけど






273 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/30(木) 18:47:08 ID:ECcb1KKAO
保守

274 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/31(金) 04:01:00 ID:ClcOJw0S0
保守

275 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/31(金) 19:11:07 ID:a8J4r7dy0
さらに保守

276 :タカハシ ◆ljexnoNGYo :2006/03/31(金) 22:41:54 ID:IQGbz58QO
トリップ忘れてしまったので、変更します
投下は、今しばらくお待ちを。

277 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 03:04:38 ID:jlz8hVDI0
32日記念保守

278 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 03:22:37 ID:ijP3C3GU0
とりあえずage

279 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 04:06:07 ID:ihQLBEyT0
保守

280 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:12:30 ID:4ZxRkUVv0
なんとかこっちのペースでレオンとなんとか立ち向かえているがやはり呪文が厄介だ。
かすみ二段が決まってもベホイミ回復しやがるし、そかもバギマは使っていない。
ここは剣を打ち込んで即効で決着をつけるか。しかし……

 タケ「確実に仕留めるだと?何をするつもりだ?」
レオン「今まで以上のキツイ攻撃を仕掛けてやるのさ。」
 タケ「どーせハッタリだろう?しかも呪文が使えない俺に押されているとは情けないな。」
レオン「ふん。お前をなめたのは事実だが今からは手を抜かん。行くぞ!」

レオンが俺に斬りかかって来た。パワーでは俺が上回っているのは事実だがレオンはトリッキーな攻撃を仕掛けてくる。

        ガキイン!!カァン!!

初めて他人と剣を交えるのだが完全には防ぎきれないが何とか対処できる。

 タケ「ぐっ…………むん!!」

レオン「へぇ、なかなかやるな。ならこれならどうだ?」

 タケ「なにっ!!??その技は……は、速い!!」



レオン「はやぶさ斬り!!」



 タケ「ぐわぁ――――――――――――――――――――ッ!!」

んなアホな……もょもと以外にもはやぶさ斬りが使える奴がいるとは…………

281 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:16:39 ID:4ZxRkUVv0
流石に一発目は中途半端な形でちょっとだけ軽減することが出来たが、二発目はまともに斬られてしまった。

ムーン「もょもと!!」
 タケ「まだ……やれる。心配するな」

実際は立って\いるのがやっとだ。気を緩んだら確実に倒れる。

ムーン「で、でも……」 
レオン「た、立ち上がれるとは……いくらなんでもバギで蓄積されたダメージがあるはず……」
 タケ「ま、負けず嫌いなんでな」
レオン「…………もょもとに対して俺は敬意を表する。この呪文でケリをつけてやる。」

イレギュラーはあったが俺の思惑通りに事が進んだ。あとは――――――実行あるのみ。

 もょ「(タケ!もういい!おれとかわれ!!じゃないとしんでしまうぞ!)」

 タケ「(アカン……い、今代わったら俺の苦労が無駄に終わってしまうんや……)」

 もょ「(な、なんでそこまでむりするんだ!)」

 タケ「(覚悟を決めただけや…………)」



282 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:18:17 ID:4ZxRkUVv0
レオン「覚悟はいいか?」

 タケ「さっさと来い。耐え切ってやらあ!!」

今俺に出来ることはレオンの呪文を防ぎきる事だ。

レオン「追い込められているにもかかわらず生意気な野郎だ…………くらえ!バギマ!!」

レオンがバギマを唱えると高さ約3メートルくらいの竜巻が俺に向ってきた。

しかも竜巻に吸い込まれそうな感じがしたのだが、俺は大防御の構えを取ったのだがその時に別のことを考えていた。


       俺自身何やっているんやろ?


   他人のために体を張っても無意味な事やのに…………


          なんでやろな…………?
 
うっかりしていると竜巻が俺にぶつかっていた。気を抜いたら体制が崩れる。

今はナイフで全身をかすった感じの痛みだがもし体制を崩したら確実に死ぬ。

しかし蓄積されたダメージの影響で体制が崩れそうだ。もうだめぽ………………………………


すまん…………もょ…………俺、アカンかった――――――――――




283 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:20:27 ID:4ZxRkUVv0
ムーン「バギッ!」

その時ムーンが呪文を唱えてくれた。なぜだ………………?

レオン「なぜ邪魔をする!?」
ムーン「もう見てられないわ。決闘も何も無いわよ!最初からレオンが有利な条件じゃない!ふざけた事しているんじゃないわよ!」
レオン「ちっ、計算外だ。もう一度バギマを唱えないと。」
レオン「し、しまった…………………魔法力が…………まさか………」
 タケ「(――――――――――かかったな!アホが!)」

 タケ「(今や!もょ!ぶちかましたれ!!!!!!!!)」

俺は必死で叫んだ。

 もょ「たああああぁぁぁぁぁッ!! 」

もょもとがレオンに強撃をを仕掛けたのだが…………………………

           ガキィン!!!

 もょ「な、なんだ?」

レオン「やばかった。盾で攻撃は防いだのはいいが………………」
レオンの持っていた盾がコナゴナに砕けてしまった。もょもとの破壊力は予想がつかねぇ。

 もょ「レオン!!おれはおまえをゆさないぞ!」
レオン「な、なぜだ!?致命傷だったはずなのになぜ動ける!?」
 もょ「そんなことはどうでもいい!!ぶったおしてやる!!」

どうやらもょもとは怒りで我を失っているみたいだ。レオンに斬りかかろうとした。その時――――――――


284 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/03/32(土) 08:21:18 ID:4ZxRkUVv0
ムーン「そこまでよ!」

ムーンがもょもととレオンの間に入ってもょもとを静止させた。………………度胸がある女だ。
 もょ「ムーン!!なぜとめるんだ!?」

ムーン「もう決着は付いたでしょ!!同じ人間同士で殺しあうってどうにかしているわ!」

 もょ「げんいんはつくったのはレオンだぞ。」

ムーン「それにレオンは蹲ってもう戦えないわよ。」

確かにレオンは蹲っている。どうやら強撃で盾を破壊した際に致命的なダメージを与えたらしい。
もし盾が無かったら――――――――――

 タケ「(も、もょ……………)」

 もょ「(タ、タケ!!だいじょうぶか!?)」

 タケ「(な、何とか生きてるわ。意識が失う前にムーンちゃんに回復を頼んでくれ……………)」

 もょ「(それもそうだったな。ムーンにたのんでおこう。)」

奇跡的にも勝つ事が出来た。しかし戦いの最中に別のことを考えた自分自身が理解できなかった。

もょもと&タケ
Lv.13
HP: 6/92
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E皮の鎧 E鱗の盾 E木の帽子 
特技:かすみ二段・強撃・チェンジ・はやぶさ斬り(もょもと専用)・ゾンビ斬り・大防御(タケ専用)



285 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 12:34:42 ID:Zd11EyoQO
レッドマン乙!

286 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/32(土) 20:43:19 ID:s+KxCQeE0
もょもとギガツヨスwwwwwwwwwwww

287 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/02(日) 03:21:49 ID:9hI408ia0
おお、ドラマチックだ
頑張れw

288 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/02(日) 21:47:11 ID:7qy1GprbO
>>レッドマン
もうだめぽがナツカシス

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