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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら五泊目
319 :
◆JNf/CxpPRk
:2006/01/22(日) 14:46:43 ID:GPpmdAWc0
そして彼女は気風のいい喋りの、何とも派手なお姉さまだった。
「あんたねぇ、そんな格好でこんな野っ原歩いて、死にたいわけ?」
私はその一言にかちんときた。思わず言い返す。
「そんなって……別に普通じゃないですか。あなたこそ、恥ずかしくないんですか、それ」
それ。黒いぴったりとした上下に、黄色いショートベスト。腰元にはベストにあわせたヤマブキ色の
スカーフが巻かれ、その下に短剣がちらつかせている。銃刀法違反じゃん。
盾に麻の丈夫そうな袋がくくられていて、それを背負っている。ファンタジーの旅人のような格好だった。
しかし彼女はそれの何がおかしいのか、とばかりに顔をしかめる。
宿屋のアオカビ生えた饅頭みたいなオヤジといい、全身タイツの美女といい、この世界の常識は、どうも
私の常識とは随分かけ離れているようだ。
「まあいいよ、とにかく街まで戻ろう。ここいらは強い奴も多いからね、油断してるとすぐにやられる」
いかにも軟弱そうな私を見て、「こいつを放置したらのたれ死ぬ」とでも思ったのだろう。彼女は皮手袋を
はめた手をすっと差し出した。強い奴、というのは、あの竜みたいな生き物のことなんだろう。
「あたしは盗賊のミモザ。あんたは?」
分からないことは増える一方だったが、彼女についていけば何か分かるかもしれない。その一縷の希望と
共に、私は彼女――ミモザの手を取る。
「私は……クロベ」
クロベ Lv1
フリーター
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E かれえだ
E ピーコート
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