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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目
96 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:49:50 ID:u6FnhRKe
「あの時起こった、あの光…あの時と、同じ光…。
兄さんの手が弾け飛ぶのが見えた。そして、私の腕も…。
川に流されていく兄さんをただ見ている事しかできなくて、痛みを感じる暇も泣き叫ぶ余裕も無かった…。
幸い兄さんも私も、皆の捜索と救護で助かったけれど――。
――兄さんは私が声を失った責任を感じて自分を責めていたでしょう?…それが、私は悲しかった。
私の声が出ない事なんて、それに比べればどうでも良かったのに…なのに、私は弱くて…あの時の光景を思い出すだけで喉が…。
兄さんが…兄さんが、私の目の前で、私のせいで傷ついて、死んじゃうのが…怖くて…」
「…バカだな…いや…ひょっとしたら、それは尊い事なのかもしれない…。
その、すれ違い自体は…だけど…すれ違ったままじゃ、それは悲しすぎるから…」
頭を抑えながら、いつのまにか崩してしまっていた膝を伸ばす。
そして、廊下をずるずると歩き出した。
ソフィアは、俺の突然の行動に戸惑いながらも、心配そうについてくる。
「ソフィア…此処で、ちょっと、眼を瞑っていてくれ…」
少女がいよいよ要領を得ないと言った表情を浮かべるが、
それでも素直に瞼を降ろす。
俺はそれを確認してから、廊下の角を曲がった。
そこには、ソロが立っていた。
「…これ、手袋な。ブライさんとも相談してたんだ。これ一枚あるだけで、二人が混ざる事は無い。簡単な事さ」
「……。どんなに簡単な事でも、それに気付けない時は気付けないんだな…大丈夫か?」
「ああ、俺は大丈夫。…じゃ、後は頼むな」
本物のソロが俺の視界から消え、曲がり角の奥でソフィアの前に立つ。
少女が瞳を開くのと同時に、ソロはソフィアの手を取るだろう。しっかりと、手袋を嵌めて。
これで、良い。これが、っと一歩目で、二人の道筋はこれから始まる。
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