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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目
1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/17(火) 19:10:37 ID:4/FHaAAe
ここはもし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったらということを想像して書き込むスレです
小説形式大歓迎!
前スレ
もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/
まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/
45 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 02:20:36 ID:SrK4xTwB
ソフィアって誰だっけ(´・ω・`)
46 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 02:20:45 ID:Znw+BAYI
支援
47 :
ロザリー
◆gYINaOL2aE
:2005/05/23(月) 02:21:57 ID:7ddnycLn
「――私にも、反対する理由はありませんな」
何時から気がついていたのだろう。
身体中に包帯を巻いた戦士が、ゆっくりと身を起こす。それを、クリフトがさりげなくサポートした。
ともすればぐらつきそうになる身体でありながら、しっかりと背筋を伸ばして良い姿勢を保つ。
この男は意識がある以上、仲間に弱々しい所を見せる事などないのでは無いか。
「ソロ殿の実力は周知の通り。是非とも、ご同行してもらいたい」
「――止してくれ。あんた、何を……俺は、あんたを――」
「そのような事は些細な事です。
戦士とは、戦う為の存在。その先に何が待っていようと、受け入れる覚悟をとうに決めている。
それに――貴公の剣術は確かに中々のモノだが、それでも私から見ればまだ、甘い。
道を共にすれば、きっと貴公にも得るモノがあると思いますぞ?」
戦士はニヤリと笑ってそう言った。
その表情を見て、ソロは絶句する。正直な所俺も似たようなものだった。
なんというか。こういうのを、大人、と言うのだろうか?
いや大人の中でも珍しいのでは無いのだろうか。
これこそ、戦士が戦士たる所以なのかもしれない。
「わ、ゎ、わた、わた、しは……」
舌が巧く回らないのか、ソフィアどもりがちだった。
それでも、何とか懸命に意図を自分で伝えようとする――の、だが。
ガタン!
椅子が引っくり返る音をさせ、少女は急に駆け出して行ってしまう。
呆気に取られる俺を尻目に、
そのまま真っ直ぐに部屋を飛び出して行ってしまった。
48 :
ロザリー
◆gYINaOL2aE
:2005/05/23(月) 02:27:50 ID:7ddnycLn
「――あちゃー。ほら、あんたちょっと行ってきなさい」
マーニャが俺の尻を蹴っ飛ばした。
そんな事言われても。行ってどうしろってのよ。
「まだあんたは賛成とも反対とも言って無いし。都合が良いでしょう。
ほら、速く行く!こういう所でいい加減、一々私の手を煩わせるな!!」
ああ、もう!
俺は訳が解らないまま少女の向かった先へと走り出した。
「で、一応確認しておくけどあんた自体はどうしたいのよ?」
二人が離れたのを確認してから、
マーニャが改めて値踏みをするかのような視線をソロに向けた。
「……人間に対する感情がすぐ払拭される訳がないし、事実醜い者達は多く存在する。
ロザリーの護衛をしている間に、どれだけ愚昧で矮小な輩と遭遇したか――。
……だが、そんな事など問題にならない位に、ソフィアに酷い事を言ってしまったのを後悔している。どうするのが、一番良いのか……」
「ふーん。ま、それなら大丈夫でしょ」
「…?何が、大丈夫なんだ?」
「ん、どうせソフィアも同じ事考えてるだろうなぁって。なら、一緒に居てあげなさい。
私達があんたの同行に反対しないのも、多くはあの子の為よ。
悲しい事や辛い事を抱え込むのは大変だもの。私は、ミネアが居てくれて本当に良かったと思ってるから」
49 :
ロザリー
◆gYINaOL2aE
:2005/05/23(月) 02:30:09 ID:7ddnycLn
「…俺は君たちにも酷い事を言ったな。…すまなかった」
「いいのよ。それに、あんたの言った事は私達も自覚してるしね。
だからこそ、ソフィアには同じ道に来て欲しくないんだけど…。私が言っても説得力無いしねえ」
けらけらと笑って踊り子の娘はそう言った。
ソロは、純粋だった。
純粋故に、不純を認められない。
だというのに、彼は己の中に住む憎悪という名の生物の存在を自覚してしまっていた。
最も滅ぶべきは己なのでは無いのか、と。
純粋故に、不純と思われるものを絶たねばならない。
過剰なまでの自己否定。周りをよく見る事ができず、内へと進み心が閉鎖的になる。そこにもまた、呪怨武具の影響があった。
それでも、彼は生涯そのような事を言わず、己の不徳とするのだろうが。
既に、その呪怨武具は無い。
此処に来て、ソロの運命は再び岐路へと辿り着く。
だが、彼が道を選ぶにはもう一つ気になる事があった。
ソロは、ロザリーへと視線を転じた。
紅い髪の娘。
ソロにとってロザリーは特別な娘だった。
そう、娘は彼の――幼馴染にあたる女性の面影を持っていたから。
50 :
ロザリー
◆gYINaOL2aE
:2005/05/23(月) 02:31:15 ID:7ddnycLn
「ロザリー。俺は――」
「お行きくださいませ、ソロ様。私なら大丈夫です。我侭を言わず、この塔から出なければ良い事ですし。
――ありがとう、ございました。貴方様のお陰で、私は本当に毎日が楽しかったです。
沢山お外にも出られましたし、風邪を引いた時には看病もしてくださいました。感謝してもし切れません。
……ご安心ください。人には、様々な人がおりますが、貴方様の心も、とても澄んでおられます。そして、貴方の妹様も」
「……すまない、ロザリー。俺の方こそ……君の、お陰で……ありがとう……」
部屋の奥、その先に少女は居た。
小さなバルコニーだ。――此処は、イムルの宿で見た、ロザリーが顔を覗かせていた場所だろうか。
話しかける際に当たり障りの無い掴みを考えるが何も思いつかない。
微妙な沈黙が流れる中、ソフィアの現状について思いを馳せる。
少女は此処に来て、声も、そして天涯孤独であった身の上に兄を、その気になれば取り戻す事ができる。
かなり際どい所であったのは確かだが、アリーナのファインプレイだろう。
ソロには、ソフィアの身体が炎に包まれて見えてしまっており、ソフィアは喋れなかった為声で気付く事も無かった。
ソフィアは、ソロの身体は鎧で覆われ解らず、面でソロの声が曇っていたのとソフィアの精神状態のせいもあり、音で気付く事ができなかった。
まるで、運命のような、最初から定められていたかのような悲劇への軌跡。
それもアリーナのお陰で見事に曲げられた。
今、ソフィアは新たに選択をする事ができる。
だが――。
「……兄さんは、私を醜いって言った」
「――……それは――ほら、あの、邪神の面とかってヤツのせいで――」
51 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 02:33:47 ID:Znw+BAYI
支援
52 :
ロザリー
◆gYINaOL2aE
:2005/05/23(月) 02:35:12 ID:7ddnycLn
「私は兄さんの声を聴いても、気付かなかった……。
それどころか、兄さんを殺してしまう所だった……。
その上、貴方を傷つけてまでした結果がこれだなんて……」
先ほどの戦いは、少女に精神的なダメージを与えていた。
悪い事をしたと、そう思っている。良心の呵責が、少女に『自分に都合の良い選択』をさせじと抵抗しているのだろう。
マーニャが俺を向かわせた理由を察する。そして、それとは別にもう一つ。
復讐。
その為に戦ってきたと言うのに、そのせいでソフィアは更に多くを失う所であった。
故に、迷いが見て取れる。そしてそれは俺にとって――好機なのだ。
「――だけど、ソフィアの兄貴は死んでいない。俺だって生きてるし、それに――ソフィアは、声も取り戻したじゃないか。
この結果は俺たちにとって万々歳だよ。偶然の産物かもしれないけど、結果自体は決して悪いものじゃない。
……復讐については……これから、考えて行けば良いんじゃないかな」
俺は復讐が絶対的に悪い事だとは言えないと思っている。
そもそも、殺したい程憎い相手が存在した事が無いのだから、実際にはまるで解らないのが当たり前の話で、
幸せな世界で暮らしていた人間が、復讐を決意した者を否定し翻意を促すのはおこがましいと思うのだ。
復讐の先に幸福などありはしないとは言うけれど、それは……本人が気付かないと意味が無いんじゃないか?
だからこそ、少女が迷い始めたのは、チャンスなのだとそう思う。
復讐で、ソフィアの心が安らぐのなら、それはそれで良い。
だが、もし復讐でなくともそれが達せられるなら――それもまた、どちらが良いかは解らないが、悪い事では無いと思う。
「ソフィアがソロの同行に反対するなら、俺も反対するよ。多分、皆も納得してくれる。
俺や、俺たちはやっぱり、ソフィアを中心に集っているんだから。
……だけど……ソフィアがちょっと勇気を出す事で、兄貴とまた一緒に居られるんじゃないか?」
53 :
ロザリー
◆gYINaOL2aE
:2005/05/23(月) 02:39:36 ID:7ddnycLn
「……だけど……私……」
「大丈夫。きっと、大丈夫だから……」
ぽろぽろと泪を溢す少女の頭を撫でる。
癖の強い髪を、さらにくしゃくしゃにしてしまおうと思った。
ソフィアはされるがままになりながら、暫くじっと考え込んだ後、おもむろに顔を上げてくる。
うお、お、怒られるかな?髪の飛び跳ね率は当社比1.5倍位になってるけど…。
「……ねぇ」
「ん?」
「……私の声、おかしくないかな?」
「ああ、勿論。おかしい事なんか一つも無いし、ソフィアの声を聴けて俺は当然、皆もきっと嬉しいよ」
俺の即答に、恥ずかしそうな嬉しそうな、色々と入り混じったような顔をする。
そうして。
決断をした少女がゆっくりと、皆の待つ部屋へと歩き出した。
夜の世界から吹き込む心地よい冷気含んだ風が、そっと、その小さな背中を押していた。
HP:88/88
MP:22/42
Eドラゴンキラー Eみかわしの服 Eパンツ
戦闘:物理障壁,攻勢力向上,治癒,上位治癒
通常:治癒,上位治癒
54 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 02:45:00 ID:R6HXwWY8
乙!ソフィアカワイイ!
55 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 08:07:17 ID:w+0Fh2Pq
乙
(・∀・)イイオイイオー
56 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 08:13:52 ID:m5/Md6U7
GJ!
マジで尊敬する
57 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 10:46:45 ID:UhCTyXJj
期待age
58 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 11:36:43 ID:Deif1Rlo
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら・・・
間違いかもしれないので、取りあえず二度寝。これテッパン。
59 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 13:11:52 ID:XSlQo/if
勇者に話しかけられたら自分で
「へんじがない。ただのしかばねのようだ。」
って言う
60 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 18:14:58 ID:HCpKjraU
心の底から乙!
ライアン格好いいよマジで!ホイミンとの別れとか、どんな感じだったんだろ?
ってか、額の肉とか懐かしい話が引っ張り出されて吹いた。まさかあんなどうでもいい話が伏線とは。
ああ、次はデスパレスかぁ………。先が楽しみだ。
袋の奥に押し込んだ、毒沼に遺されたアレはなんかなったりしないのかな………。
61 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 19:10:52 ID:fhlha+qv
ソロ無事だったのか…よかったよかった……(つД`)
>しかし――この男は、俺の敵じゃないのか?いや、敵だと思いたい。
>なんだこのイケメンは?
不意打ちでギャグをいれるのは反則だ!!!
62 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 20:34:04 ID:bGzvDZq1
ドラクエ4やったこと無いから微妙に話しが読めない。
やっぱりやったほうがいいんだろうか?
63 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 22:23:55 ID:FlIPaUme
>>62
俺は今Wプレイ中だよ
このスレ読んでからだと5章になってからハンパなく楽しいょ
もうクリアしちゃったけどw
64 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 23:43:54 ID:CgYY7kNW
マジいいわぁ…(^^)/▽☆▽\(^^)是非最後マデ頑張ってくだされ。エッグラ・チキーラなんかはでてくんかなぁ…
65 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/23(月) 23:45:44 ID:zw6y9Phf
ソフィアでやったことなかったけどやらなきゃいけない気になった。
ほんと神。感動と笑いの同居っぷりがすごい。
66 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/24(火) 00:13:11 ID:R7QS2boC
この人が居なくなったらこのスレは一気に過疎化の予感・・・
67 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/24(火) 00:26:45 ID:vFvSTElq
昔みたいな激しいギャグが恋しくなってきた。まぁこれはこれで面白いけど
68 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/24(火) 10:55:08 ID:yp1TyJ3B
ちょっと長いのが来たからって乙で埋まるのは勘弁な
69 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/24(火) 15:42:57 ID:NR0VyDWJ
これが楽しみで毎日チェックしてます!おもしろすぎ!
最高!神!これからもがんばってください。
さぁDQWでもやるかなっ…と。
70 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/24(火) 17:45:26 ID:R7QS2boC
最後まで書いてそこで乙
71 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/24(火) 18:08:11 ID:vWJL6hVp
まとめサイト管理人さんいつもありがとう。
ところで、今更ですが今年は2005年ですよ。
72 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/25(水) 00:05:54 ID:Q4n1OMcg
ら
73 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/25(水) 01:15:27 ID:OckcumWz
∧_∧
( ´∀`) <gYINaOL2aEタソ乙カレ〜
( つ つ旦
人 Y
し(_)
すごいね。自分には文才なんてないからかける人が羨ましいよ。
しかし、トルネコとライアンてずっと4コマのイメージだったけど、この物語だとなんだかかっこいいね。
74 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/25(水) 08:24:34 ID:vrLsBJwP
乙で埋まるのは勘弁してください
75 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/25(水) 22:14:57 ID:94sN8g+l
>>74
短めのに挑戦はしてるけど、前スレで「下手なのは勘弁」みたいな
レスが多かったので迷ってる
76 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/25(水) 22:32:43 ID:ljw3R+RS
>>75
下手でも良いじゃないか
職人がいなくて寂しいスレだってあるんだぞ
ただあまりにも消防が書いたって感じのは勘弁な
77 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/25(水) 22:50:30 ID:oczC/64x
>>75
下手なのは勘弁なんてあったかな。
下手でもいいじゃん。ガンガンいこうぜ?
78 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/25(水) 23:36:02 ID:oEH+lc7K
書いてみて下手だったら止めればいいんだから、まずは書いてみろ
79 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/26(木) 02:38:08 ID:MiQSEJ6s
>>75
щ(゚Д゚щ)カモーン!!
そうそう、いろいろやろうぜ!
80 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/26(木) 22:56:06 ID:mdYwbuwe
バカがそんな事言うかもしれないけど気にしちゃダメだ。
いのちだいじに!
81 :
DQ2
◆aZ1oqwTk3I
:2005/05/26(木) 23:11:36 ID:oaja516i
ザザーン… ザザーン…
聞きなれない音に、俺はうっすらと目を開ける。
そこには見慣れたパソコンも本も無く、ただ木の壁があるだけだ。
(……なんだ、夢から覚めた夢か。そういやそんなタイトルのミュージカルのCMやってたよな。
つか夢の中でも二度寝ってできんのかな)
そう思いながら目を閉じるが、冒頭の音が止む気配はない。
ベッドの中でゆっくり10数えて体を起こすと、
「あら、やっと起きたんですか?」
知らない女が声をかけてきた。
……ヒキオタニートな俺には、毎朝起こしてくれる幼馴染も一緒に夜明けのコーヒーを飲む相手もいるわけない。
当然外出することもないから見知らぬ場所で一夜を過ごすこともない。
「えっと…すんません。ここ、どこっすか?」
「ここは宿屋よ」
「(゚Д゚)ハァ?」
俺のマヌケ顔が面白かったのか、クスクス笑いながら追加情報を教えてくれた。
「ここは漁師町ザハンにある宿屋よ。私はこの宿の女将をしてるの」
82 :
DQ2
◆aZ1oqwTk3I
:2005/05/26(木) 23:13:42 ID:oaja516i
なるほど、これが最近流行りの『めざ宿現象』(正式名称『目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だった現象』)ってやつか。
しかしDQ2ならSFC版をクリア済みだ。モンスターやダンジョンについての知識はある程度持ってる。
確かザハンの周りはガーゴイルやバピラスがよく出て来て、大海原の中の小島を見つけるのに苦労したよなぁ。
……つまり、ここから別の城や町に行くのも苦労するってことだ。_| ̄|○
ルーラなんて便利な呪文を使えるわけないし、ルーラを覚えるためにレベルを上げようにも
Lv1(ヒキなのでLv1以下かも)じゃ瞬殺されて終わりだ。
……いや、待てよ。たしかここの道具屋にキメラの翼がなかったか?
俺は女将に礼も言わずに慌てて宿を飛び出した。
「ここは道具屋です。何の御用ですか?」
「( ゚∀゚)o彡゚ キメラの翼!キメラの翼!」
「25ゴールドになります」
金なんて持ってねーよ。_| ̄|○
それ以前に、セーブなんてしてないから移動しようが無い。_| ̄|○
道具屋を出たら、近くにいた犬に腕を引っ張られた。
犬よ、俺が金の鍵をげとしても意味がないんだぞ。
ザハン脱出計画その1:ルーラ(Lvあげ無理)
ザハン脱出計画その2:キメラの翼(他の町でセーブしてないので移動無理)
83 :
DQ2
◆aZ1oqwTk3I
:2005/05/26(木) 23:16:55 ID:oaja516i
とぼとぼと宿屋に帰った俺は、いきなり飛び出した無礼を詫び、怪我の治療などのお礼を言いってから
この世界の人から見て俺はどんな状況でこの町にやって来たのかを女将に尋ねることにした。
(女将といってもTVで見るようなおばちゃんではなく、20代後半〜30代前半というところだろう。
お姉さん属性な俺にはストライクゾーンだ)
「あなたがここに来たきっかけ?」
「はぁ。その、起きる前までの記憶がなくて……。記憶だけじゃなくて宿代もないっす」
……ということにしておいた方が、説明めんどいし楽だろう。
「そうよねぇ。あんな酷い目に遭ったら仕方ないわよね。
ああ、宿代は心配しないで。客もめったに来ないし、力仕事を手伝ってくれればそれでいいわ」
「どうもすんまそん。ところで、その酷い目って?」
「……隠してもすぐ分かることだからハッキリ言うわ。あなたの乗っていた船が近くの海域で難破したらしいの。
船の残骸と一緒にこの島に流れ着いたようよ」
……当たり前だが、昨夜は船に一泊なんてことをするわけがない。
船なんて遊覧船にせいぜい20分ぐらいしか乗ったことがないし、それもリア消の頃の話だ。
「そ、そうなんすか。じゃぁ、その時に頭を打って記憶が吹っ飛んだんすかね」
「目立った怪我がなかったから安心してたけど、そうかもしれないわ。
もう一度、神殿のシスターに診ていただいた方がいいかしら」
84 :
DQ2
◆aZ1oqwTk3I
:2005/05/26(木) 23:17:36 ID:oaja516i
「いやいやいや、痛みはもうないから安心しる!
ほら、体だってこのとおり元気だし!」
いくら俺みたいな駄目人間に良くしてくれる人を少しでも励ましたいからって、
人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
Σ て
Σ びっくりするほどユートピア! て人__人_
Σ びっくりするほどユートピア! て
⌒Y⌒Y⌒Y) て
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
_______
|__ ヽ(゜∀゜)ノ
|\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ( )ミ
| |\,.-〜´ ̄ ̄ > (∀゜ )ノ
\|∫\ _,. - 、_,. - 、 \ ( ヘ)
\ \______ _\<
\ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
\||_______ |
をやって見せることはなかったよな。_| ̄|○
正式作法(全裸)でなかっただけマシだったと自分で自分を納得させることにする。_| ̄|○
85 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/28(土) 01:16:52 ID:tjsX21I7
DQ4の方まぢ続き希望(^3^)/
86 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 04:56:41 ID:u6FnhRKe
ピサロの居城、デスパレスへは足で行く事になった。
マーニャが泣いたり笑ったり怒ったりちらりと脱いだりして(!)何とかソロに瞬間転移(ルーラ)を使わせようとしたのだが、
彼は頑として首を縦に振らなかったのだ。
「…ミニモン。ロザリーの事、頼むぞ」
「あいよ!俺っちにお任せください!」
「…いざとなったら、無理をしないで逃げるんだ。勝利は、敵を倒す事じゃなくロザリーを守る事で達せられる」
ミニデーモンに任せるのは如何なものかとも思うのだが、
ハッタリかますには丁度良い人材なのかもしれない。
ソフィアはロザリーと名残惜しそうにしている。
彼女達は、短い間にかなり仲良くなったようだった。
なんでも、ソフィアの幼馴染に似ているとかなんとか…。
俺があの村に居たのは極々短い時間だったので、ロザリーに似た娘が居たかどうかは……。
……赤っぽい髪の色の娘は居たような気もするな。
ロザリーヒルでの収穫は多かった。
しかし、その収穫をより実りあるものとするには少し時間がかかりそうでもあった。
恐らくは、その辺りの事も考えソロは瞬間転移を使わないのだろう。
マーニャもそれが解っているから諦めたと見える。
と、いうかそうでもないと、理由も無くわざわざ歩くなど何が何でも認めまい。
あの女はそういう女だ。
87 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 04:57:58 ID:u6FnhRKe
「デスパレスに行く前に…変化の杖があると良いんだが…。
なんと言っても、魔物の本拠だ。手は多い方が何かと良い」
「ほう。あの杖の事を知っておるとは、ソロ殿は博学じゃな」
「ブライさん、何処にあるかご存知で?」
「うむ…あれはエンドールの南にある、王家の墓にある。
サントハイムの王族とも縁の深い場所ゆえ、ワシが先導しよう」
出立前の会議の席で、そう言う話になっていた。
俺たちは海路を西に、王家の墓と呼ばれる建造物を目指す。
「此処は…そういえば小さい頃、お母様のお葬式で来た事があったわ。
もう!ちゃんと草むしりくらいしておけばいいのに」
アリーナが憤慨するのも無理は無い。
歴代の王族が眠る遺跡は荒れ放題であり、中には魔物の気配すらする。
「うぅむ…これは少し考えねばなりませぬな。
墓荒らしにやられていなければ良いが…」
ブライの懸念も最もだが、俺たちも墓泥棒と大して変わらないんじゃないだろうか…。
アリーナや宮廷魔術師であるブライがいるから大丈夫なんだろうけど…。
88 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 04:59:05 ID:u6FnhRKe
さて。
洞窟の探査をする訳だが内容としては特筆すべき事は無い。
滑る床のトラップがある位で目新しい仕掛けも無いとはブライの弁で、
事前にある程度ネタが割れてる以上大したピンチに陥る事もなかろう。
俺は先頭を行くアリーナ、と並ぶように歩くソロの背中を見遣る。
恐らく、最後尾にいる俺のすぐ前を行くソフィアも、その背を見ているのだろう。
ソフィアは言うまでも無く、声を取り戻せたことを皆に祝福された。
少女は恥ずかしそうではあったが、少しずつ仲間との会話を楽しんでいる。
だが……やはり、まだわだかまりがあるのか、ソロとは殆ど喋っていない。
ソロの方はアリーナやライアンを始めとしてやはり皆と少しずつ距離を縮めていっている。
唯一、ミネア位だろうか、時折彼を避けるような挙動を見せる。
俺としては他人の人間関係にまで首を突っ込むのは趣味では無いのだが…。
マーニャがまた面倒な事を押し付けるのだ。
あの女は俺に対してはほんと、便利な道具か何かと思ってる節があるよなぁ…!
とはいえ…俺がちょろっとでも呪文を使えるのはマーニャのお陰ではあるし、
あのミニデーモンのように発動しないという悲しい展開を避ける事ができたのは、大きな借りだ。
何とかしないとこのまま使いっぱしりかもな…。
さりげなくミネアの隣に並ぶ。
占い師の娘は何やら恍惚とした表情でふらふらと歩いていた。
お、おい。ちょっとトリップしてるんでねーの?というか色っぽいなおい。
邪念が産まれるのを恐れた俺は早々に話しかけてしまう事にする。
「え?何か良い事でもあったのか、ですか?
ええ、私、こんな理想的な場所って初めてなんです。
地面の下、ひっそり静かで周りにはお墓がいっぱいだなんて!そう思いますよね!?」
89 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:18:57 ID:u6FnhRKe
……にっこり同意を求められても困るのだが。実は俺がずれてるだけでこれがグローバルスタンダード――なわきゃあ、無い。
姉のマーニャはこの年でお墓になんか絶対に入りたくないと言っていたのに…この二人は似てないよなあ…。
「ですが、お墓の物を持っていくなんてやはり気が咎めますよね…」
そ、そうだよね!いやあ、やっぱりミネアさんはこうじゃないと!
少ない常識人なんだから!!
「バチを当てるならどうか姉さんだけに……」
……。
もうやだ。
しかしこんな所で挫けてもいられない。
きっと、このお墓という特殊なフィールドがミネアをおかしくしているんだ。
地上に戻ればすぐ優しいミネアに戻ってくれるよ…な…。うん…。
「な、なあ。それは、そうとして…。…最近、元気ないようだけど…ソロについて、何か思うところとか、あるの?」
「――意外と鋭いんですね。……」
ミネアは暫し逡巡した後、一見まるで関係無さそうな事を問うてきた。
「……魂の相似、というのを聞いた事がありますか?」
「ん?いやあ…わかんないな」
「あ――それもそうですね。ごめんなさい。
…私達の間では、双子は忌み子とされています。私は、余りこういう言い方は好きではないのですが…ですが、時として本当に災厄をもたらす事もあるそうです。
全ての双子に必ず共通する訳でも無いのですが、双子、中でも魂の相似性を持つ双子が接触すると、恐るべき事が起こるというのが、伝承としてあるのです」
「それは、恐らく座標融解現象じゃな」
90 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/28(土) 05:19:58 ID:WdwR46Eo
邪魔しない程度に初¥4!!
久々にじーんときてて、
女性キャラに萌えてしょうがないんで
今からFC版のIV買ってきまつ!(`・ω・´)
91 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:23:01 ID:u6FnhRKe
突然のブライの割り込みに俺とミネアは肝を冷やす。
少し声が大きいか。どうも内容的にソロやソフィアには聞かれない方が良い気がする。
とりあえず、二人がこちらに注意を払っていないのを確認し、話を続ける。
「けど、あの現象は全く同じじゃないとダメな筈じゃ…ソロとソフィアは見た目も性別も違うよ」
「ええ、その通りです。
ですが――二人と持っていてはならない属性、在り得てはならない存在であるならば、時に話は別になります」
「……?解らない。要領を得ないな」
「つまり、そう。――ソロさんも、また、勇者であると私には視えたのです」
……ソロも、勇者?
じゃあ、勇者が二人いるのか?
「それが、本来ならば『在り得ない』と、言うておるのじゃよ。
…とはいえ、それは本来なら、等という当てにならない予測であり推測でしかない」
「…私は、この件に関しては目の前に存在しているからと言って、素直にそうですかと頷き難いんです。
これは私の内面の問題ですから…。
ただ、恐らく、ですが――ソロさんとソフィアさんの接触においても、座標融解現象は発生するのでは無いでしょうか?
言い伝えられてきた伝承とも符合しますし…可能性は高いと思います」
む、む。
むー…だから、ソロとソフィアは何処か余所余所しいんだろうか?
だとすると、なあ…。なんだかちょっと、可哀想だよな…。
俺はかりかりと頬を掻いて、歩を進める碧の男女をぼんやりと視界に収めていた。
92 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:25:29 ID:u6FnhRKe
無難に変化の杖を手に入れた俺達は、今度は南の大陸を目指す。
順調すぎる航海である。
のだが、まだ天空の剣が手に入ってないのにデスピサロの所に行って良いんだろうか?
というか、行って斃してそれで終わりじゃないだろうな?
皆の冒険はそれで終っても良いかもしれんが俺はそれじゃ困る。
――オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな。
このはてしなく遠い天空城への道をよ…。
未完…!
なんて終り方は嫌ですよ?
そうならないように頑張るけどさ!
大陸に着くまでは時間があったので、手に入れたばかりの変化の杖に糸をつけ、釣りをしていたり。
別に訓練をさぼっている訳では無い。これはこれで食料の調達なのだ。
とはいえ、釣り自体には余り身が入っていないのも確かなのだが。
どちらかというと太公望気取りで釣りをしながら考えを纏めていると言った所だろう。
チームワークは大事だ。
足並みの揃った集団と、揃わない集団とでは運用性が桁違いである。
ぱっと見る限りでは問題はソロを中心に起こっているように見えるのだが、
実の所そうとばかりも言い切れない。
彼は思った以上にその辺りを理解しているらしく、ソフィア以外とのコミュニケーションは意外と進んでいる。
むしろ話しかけすぎて時折「……」が飛び出る位だ。ん?今のは何の話だろう?
その辺りを鑑みて観察して見ると、問題の中心はどちらかというとソフィアにあるような気もするのだ。
どちらからアプローチしたものかな…というのが今の俺の悩みなのだ。
ところで流れとあんまり関係ないんだけど、
93 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:34:58 ID:u6FnhRKe
俺 ↓
. /| ←変化の杖
○ / |
. (Vヽ/ |
<> |
゙'゙":"''"''':'';;':,':;.:.,.,__|_________
|
餌(疑似餌)→.§ >゚++< 〜←魚
の組み合わせだとまあ良いんだけど、
この辺りの海は魔物が生息しているんで、何も魚が引っかかるとは限らないんだよね。
これは、どっちかというと、
,〜〜〜〜〜〜 、
|\ ( 釣れたよ〜・・・)
| \ `〜〜〜v〜〜〜´
し \
゙'゙":"''"''':'';;':,':;.:.,., ヽ○ノ
~~~~~|~~~~~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ト>゚++<←突撃魚
ノ)
こうなるかと思うんだけど、どうよ?
TU-KA、
今なってますからあああああああああああああああああああああああ!!!!
ちょおおおおお、まああああ、それはああああ本場ドイツで作られたソーセージじゃなくううう!!!
喰らいつかれて、ぱっくんちょ。ってちっとも気持ちよくないのね♪
ギギギ、歯を立てるな歯をーーーーー!!ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっく!!!!!!
94 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:40:44 ID:u6FnhRKe
ぶはあ、げふう、ああ、危うく子供が産めなくなる所だった…。
「…気をつけてくださいね?」
結局、通りがかったミネアとクリフトにロープを投げて貰い俺の息子は九死に一生を得た。
それにしても、酷い目にあった…俺は手早く上着を脱ぎ、水分を絞り落とす。
…ん?ミネアがなにやらそっぽを向いてるな。
珍しい…いや、久しぶり、か。そういえば、旅の始めはこういったリアクションも良く見たような…。
「着替えはどうされますか?ソロさん」
「んー、いや、いいや。これ、また着るよ」
助けて貰った礼を言い、そそくさとその場を離れる。
船室に入り、廊下を曲がった所でほぅと一息いれた。
ほああ!?
なんだ、俺がおまえでおまえが俺で。俺はソロでソロは誰?
い、いかん。自分が池面になった姿なんて――そんなの俺じゃないよ!
そうか、釣竿、もとい変化の杖を振ってる間に…。
う……?
それにしても、なんだろう……この一体感……。
お、お、お――なんか、気分が……悪い、な……。
そういえば……そうか……なんだっけ……あの、夢……と、状況が……似てる……。
違う……これは、違う……。
俺は、俺だから……だから……あの時とは違うんだから……。
勘違い……だ……してるだけ……。
95 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:42:16 ID:u6FnhRKe
「――兄さん!?」
遠くから何かが駆けてくる音が聴こえる……。
ぱたぱた……ぱたぱた……。
……少し離れたところから覗き込まれる気配。
「ソフィア……」
「…どうしたの、兄さん?具合が悪いの?」
「いや、大丈夫だよ……。……なあ、ソフィア……どうして……君は……――を、避けるんだ?」
「え…?そ、それは…」
一歩、後ろに下がり俯く少女。
それでも、この機会を逃してしまえば二度と前には進めない。
「…兄さんも、覚えているでしょう?
小さい頃、山菜を取りに山に入って…小さな川に、兄さんが足を滑らせて落ちちゃった時の事…」
双子は、親や師、村人たちから決してしてはならない事を教えられてきた。
子供心に納得がいかず、また、タブーにされればされるほど、それを犯したくなりながらも、
その瞬間まで兄妹は言いつけを護ってきた。
だが、兄が今にも川に攫われそうになった時にまで、優しい少女はお行儀良くしていられなかった。
石になんとか掴まっている兄の手を取り、引き上げようとする。
96 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:49:50 ID:u6FnhRKe
「あの時起こった、あの光…あの時と、同じ光…。
兄さんの手が弾け飛ぶのが見えた。そして、私の腕も…。
川に流されていく兄さんをただ見ている事しかできなくて、痛みを感じる暇も泣き叫ぶ余裕も無かった…。
幸い兄さんも私も、皆の捜索と救護で助かったけれど――。
――兄さんは私が声を失った責任を感じて自分を責めていたでしょう?…それが、私は悲しかった。
私の声が出ない事なんて、それに比べればどうでも良かったのに…なのに、私は弱くて…あの時の光景を思い出すだけで喉が…。
兄さんが…兄さんが、私の目の前で、私のせいで傷ついて、死んじゃうのが…怖くて…」
「…バカだな…いや…ひょっとしたら、それは尊い事なのかもしれない…。
その、すれ違い自体は…だけど…すれ違ったままじゃ、それは悲しすぎるから…」
頭を抑えながら、いつのまにか崩してしまっていた膝を伸ばす。
そして、廊下をずるずると歩き出した。
ソフィアは、俺の突然の行動に戸惑いながらも、心配そうについてくる。
「ソフィア…此処で、ちょっと、眼を瞑っていてくれ…」
少女がいよいよ要領を得ないと言った表情を浮かべるが、
それでも素直に瞼を降ろす。
俺はそれを確認してから、廊下の角を曲がった。
そこには、ソロが立っていた。
「…これ、手袋な。ブライさんとも相談してたんだ。これ一枚あるだけで、二人が混ざる事は無い。簡単な事さ」
「……。どんなに簡単な事でも、それに気付けない時は気付けないんだな…大丈夫か?」
「ああ、俺は大丈夫。…じゃ、後は頼むな」
本物のソロが俺の視界から消え、曲がり角の奥でソフィアの前に立つ。
少女が瞳を開くのと同時に、ソロはソフィアの手を取るだろう。しっかりと、手袋を嵌めて。
これで、良い。これが、っと一歩目で、二人の道筋はこれから始まる。
97 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:52:40 ID:u6FnhRKe
俺は彼らの邪魔にならないように、最も近くにあった船室の扉を開き、中へと滑り込む。
ようやく解った。ソフィアが、ずっと『何を視ていた』のか。
大灯台で、サントハイムで、『俺の危機』に『何を視ていた』のか。
解っていた事だ。
そもそも、俺みたいなのが女の子に好意をもたれる訳が無い。
いや、もたれちゃおかしいんだ。俺は特にそういう努力をしていないのだから。
もてようと思って、並々ならぬ努力をしながら中々実りを得られない男がごまんと居るというのに、
受け身で、
都合良く、
無償で、
可愛い女の子が自分を好いてくれるなど、在り得ない。
ソフィアは、俺の後ろにソロを透かし視ていたのだ。
丁度その時、傍に居た人が皆いなくなってしまったから――。
偶然、俺の見た目がソフィアよりも幾ばくか上だったから――。
たまたま、俺が男だったから――。
98 :
王家の墓
◆gYINaOL2aE
:2005/05/28(土) 05:55:08 ID:u6FnhRKe
――――…………。
……まあ、だけど。
それで良いんじゃないだろうか。
最初からある訳が無いと考えていたのだからさほどショックでは無いし、
それに――ソフィアが幸せなら、それは良い事なのだ。悪い事である筈が無い。
やがて変化の杖の効果が無くなり、
俺の姿はソフィアが捜し求めていた男の姿では無くなった。
だがそれは、悲しむべき事では、無いのだ。
髪に絡んでいた海水が、ぽたぽたと数滴落ち、床に染みていった。
HP:98/98
MP:48/48
Eドラゴンキラー Eみかわしの服 Eパンツ
戦闘:物理障壁,攻勢力向上,治癒,上位治癒
通常:治癒,上位治癒
99 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/28(土) 08:15:03 ID:tiZ0DQBG
(・∀・)いいおいいいおー
100 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/28(土) 12:09:23 ID:S970K3ET
スカラ・バイキルト・ベホイミですか
俺も書こうかな・・・どうしましょ
101 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/28(土) 15:33:15 ID:ZfAUxlyE
>>100
いいおいいおー
102 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/28(土) 20:32:12 ID:Js4KCtly
おおっ!更新しましたか
俺も投下しようかな。。。
103 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/28(土) 20:37:40 ID:ZfAUxlyE
>>102
いいおいいおー
104 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/28(土) 21:03:01 ID:tjsX21I7
まぢ最高ですゎあ〜(ToT)毎回楽しみに見てます。是非最後まで〜〜
105 :
DQ2
◆aZ1oqwTk3I
:2005/05/28(土) 22:02:17 ID:XaGA/Bxa
>85=104
半年ROMってられないなら、せめてメール欄にsageと書いてから投稿しる
106 :
DQ2
◆aZ1oqwTk3I
:2005/05/28(土) 22:36:35 ID:XaGA/Bxa
女将としばらく雑談――俺としては情報収集のつもりだが――をしているうちに、思い出したことがあった。
(すぐ近くにローレシア城への旅の扉があるじゃん!
ローレシアに行きさえすればセーブは可能、敵も弱いからLv上げも出来るし、
もしかしたらムーンブルク姫一行と旅が出来る上に現実世界に帰る手段も見つかるかも!
っつーかルビスだったら現実世界に戻る術を知ってそうだし、ルビスの祠まで行って
もう げんじつにかえるきはないね
げんじつにもどしてくれ たのむ!
ニア ころしてでももどしてもらう
…いや、2つ目の選択肢でもいいけど、とにかく言やいいんだ)
俺の表情がみるみる明るくなるのを察した女将が不思議そうな顔をする。
「あの、もしかして記憶が……?」
「あ、いや、ちょっとだけ戻ったっつーか、ローレシアに行きたいな〜、なんて……」
「ローレシアのお生まれなんですか?」
「そういうわけじゃないけど、あそこがここから一番近い国だし、俺を知ってる人もいるかもしれないし」
デルコンダルのほうがもっと近いが、入国早々キラータイガーにぬっころされるのは御免だ。
「そうですか……」
女将の顔が曇る。……もしかして、俺に惚れてた?
んなわきゃないってのは自分が一番知ってるよ。_| ̄|○
「あの、何かあるんすか?」
「確かに南西の小島にはローレシアへの旅の扉がありますが……」
107 :
DQ2
◆aZ1oqwTk3I
:2005/05/28(土) 22:37:15 ID:XaGA/Bxa
祠が見える町外れまで、女将に連れて来てもらった。
「な……なんじゃこりゃーーー!!!」
海はもの凄い勢いで荒れ狂い、今にも波が船の残骸――俺が乗っていた船ということになっている――を押し潰さんばかりである。
「ご覧のように、10日ほど前から空は晴れているのに何故か海が時化ているんです。
波が穏やかになるまでは町から出ないほうがいいですよ」
「大した風もないのになんで……???」
「シスターのお言葉だと、北西の海に不吉な気配がある影響かもしれないとのことです」
ザハンから北西っつーと……海底洞窟あたりか?
「時化が収まるまでは船で出るのは無理ってことっすか?」
「ええ……。時化に耐えられるような船も今はありませんし。
でも、いつかは止むとのことですから、そうなれば祠へ行けますよ」
女将がにっこりと俺に微笑みかける。きっと元気付けようとしてくれてるんだろうな。
「そっすよね!」
だから、俺もブサ顔を無理矢理笑顔にしてみせた。
ザハン脱出計画その3:旅の祠からローレシアに行く(時化が収まるまで無理)
108 :
DQ2
◆aZ1oqwTk3I
:2005/05/28(土) 22:37:50 ID:XaGA/Bxa
時化の海を女将と一緒に見てから一週間ほどが過ぎた。
波もだいぶ収まってきたようなので、ボートを借りて祠に向かうことにした。
ボートなんぞ乗ったこともないが、大した距離でもないし見よう見まねで小島に辿り着く――はずなのだが、
一向に島に近づかないどころか浜辺に戻されてるし。
畜生、ニートの腕力をバカにしやがって!ヽ(`Д´)ノ
諦めて、波間に浮かんだ木片のようなものを観察してみると、どうやら海流は小島側から島に向かって、
つまり北に向かって流れているようだ。
ろくに力も無いヤシがいくら漕いでも無駄ってことか。_| ̄|○
ザハン脱出計画その4:旅の祠からローレシアに行く(海流に逆らえないので無理)
109 :
DQ2
◆aZ1oqwTk3I
:2005/05/28(土) 22:54:23 ID:XaGA/Bxa
(´・ω・`)ショボーンとして町に帰ると、顔見知りになりつつある漁師の奥さんが声をかけてきた。
「なんだい、祠に行ったんじゃないのかい」
「時化の影響かもしれないんすけど、海流が強くて……」
「おかしいねぇ。この辺の波は穏やかだから簡単に海に出れるってダンナが言ってたんだけど。
ボートと漁師の船との違いかしら」
あ、小さいボートで貧弱なヤシがオールを漕ぐより、海に慣れた漁師に運んでもらったほうが確実じゃん!
「あっ!あの、旦那さんに島まで運んでもらいたいんすけど!」
「宿の女将から聞いてないのかい?
ここいらの漁師は、一度漁に出たら2・3年は帰ってこないんだよ」
聞いてませんでした。_| ̄|○
DQ2プレイしてた時も攻略と関係ないからスルーしてました。_| ̄|○
ザハン脱出計画その5:旅の祠からローレシアに行く(漁師がいないので無理)
110 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/29(日) 01:19:52 ID:Ym0aotPz
拝啓gYINaOL2aE様、前スレから楽しく読まさせていただきました。貴方の神文才を讃えGODJOBを勝手に送ります、これからも頑張ってください。
追伸GOODの綴りを間違えたわけじゃないですよ。
111 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/29(日) 01:58:26 ID:ft/h+MqS
>110
回りクドい香具師だな…
ハッキリと「乙!!」って云いやがれ!!
112 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/29(日) 02:23:20 ID:VG7ykR+3
>>110-
>>111
なんかワロタww
113 :
110
:2005/05/29(日) 02:59:20 ID:Ym0aotPz
>111
そんなつもりはなかったんだがスマス、じゃ、改めてこのスレの文豪の皆様乙!
114 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/29(日) 12:38:18 ID:Gbg6aBGN
4のがシリアス寄りになってる(面白いけど)分、
2の奴も息抜きにいい感じだな。
115 :
冒険の書庫の書記
◆nUtX8ZK/82
:2005/05/30(月) 00:28:29 ID:+smkbd4M
ここまでセーブしました
http://www.geocities.jp/if_dq/
>>71
さん
ご指摘ありがとうございます。
って今の今まで気がつかなかった ○| ̄|_
116 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 01:32:17 ID:ZrIdVKxz
久々にage
gYINaOL2aEのオナニー長文ウザイ
117 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 01:39:05 ID:ixtQ127y
>>116
じゃ、あんたがそれ以上に面白いの書いて笑わせてみろよ。
読みたくなきゃ、専ブラ使ってトリップでアボーンすればいいだけのこと。
118 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 01:54:02 ID:yRsD71fw
>>116-117
まとめて消えてね
119 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 01:56:41 ID:7NCf5aCg
>116
お前の自己満オナニーレスの方がウザいと思われ
120 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 02:48:48 ID:NUgDJDYf
長文ウザいって言ってる人は、このスレでなにがしたいんだろう
小説を書く、読む以上におもしろいことができるのかな
121 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 07:33:30 ID:wnI9kVEr
長いのは何も悪いことじゃないよ
ただ好き嫌いの問題でしかないよ
122 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 08:21:11 ID:ZrIdVKxz
どうやらgYINaOL2aE信者が多いようだな。
グダグダ長編書けばいいってもんでもないっつの
123 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 08:31:08 ID:yRsD71fw
グダグダ文句付けりゃいいってもんじゃないし
文句に反応しての過度の擁護もイラネ
124 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 08:34:24 ID:/YxsTGpu
まだまだ長編じゃないって。
テキストファイルで1M越えないと。
125 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 08:43:19 ID:wKdMPree
擁護は自演だろ
126 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 08:59:18 ID:/YxsTGpu
擁護はしないが、この程度の量で「長編、長編」と騒ぐのがおかしいと。
これくらいなら中編程度。
127 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 09:29:13 ID:sGYi5avJ
>>115
22は「王家の墓」だよ
あと、SS内の誤字脱字をそっちで修正してもらうのはあり?
128 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 10:24:01 ID:rcFrQ/1x
>>122
物事を斜めに見れてすごいね。
そうだよね。擁護派は厨房だよね。
大勢が楽しんでる中いきなり批判なんてかっこいいよね。
129 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 10:51:27 ID:hnpc8qSP
頼むから職人全員が書きづらくなるような空気作らんでくれ
一人の職人を叩くことで他の職人が書きやすくなるわけでもないだろうし
かちんとくるのもわかるが叩きを叩き返して収まるわけないだろ
130 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 11:04:59 ID:gmZbeKHO
まあ荒らしはうざいけど、需要多いスレだし中長編スレと
1発ネタ系スレを分けるのは有りかもなあ。
131 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 11:47:09 ID:l/HfVnsv
お前らバカか?
ヒント:丁度中間試験が終わって遊びたくなる頃
132 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 12:19:19 ID:/AvDtwIY
同人キモオタ小説スレ晒しage
133 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 13:40:27 ID:kbPenYKh
さあ もりあがってまいりました
134 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 19:06:50 ID:Lu/KUtrm
2スレ目か。相変わらずヲタ臭い小説ばっかだな。
初代のノリは一体どこへやら。晒しage
135 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 20:35:28 ID:xfEfm1+3
前スレの最後に投下されたやつ面白いな。あれで終わり?
136 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 20:46:31 ID:Q/6dbQD6
ほんとFFDQ版って厨房が多いなと思った今日この頃
137 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 21:30:38 ID:enxYbrmT
◆gYINaOL2aEの文章は月姫みたいな同人ノベルの影響を受けている。
138 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 21:37:09 ID:MFsSKTXv
面白いからいいじゃん
139 :
埋めマン
:2005/05/30(月) 21:38:56 ID:Tvci/O8v
>>135
終わりってかスレの容量パンクした。
それが目的だったんだけど。
140 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 21:46:02 ID:MFsSKTXv
続き読みたい
世界を救う元暴走族ハゲワラ
141 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/30(月) 21:55:43 ID:Zmhh0+uw
埋めマン最高ww
是非続きを書いてもらいたい
142 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/31(火) 06:05:08 ID:IZadixDp
>>138
あれが楽しめるのはあなたのようなヲタクだけですよ(^ω^;)
143 :
埋めマン
:2005/05/31(火) 07:32:53 ID:uBrHLa4+
勝った。俺はこの化け物に勝ったんだ。
緊張が安堵に変わる。体が熱い。返り血に染まった自分の体を眺める…
……え……
一瞬目を疑った。そこにはヤリが深々と突き刺さっている。思わず声をあげる。
が、出ない。代わりに口からはおびただしい量の血が噴出す。
そうか俺はまた死ぬのか。今度目が覚めたらそこにはどんな世界が広がってるのだろうか。
こんな俺の姿を見てジジイはどう思うだろうか。
今まで生死の淵を彷徨った事は二度ある。いやここに来た経緯を入れると三度か。
一度はガキの時に肺炎をこじらせて死に掛けた。あの時は両親そろって心配してくれてたっけ。
二度目は単車で事故った時。すでにその時親父しかいなかったが俺の意識が戻るまで三日間絶食してたらしい。
激しくどうでもいい話だ。なんで俺はこんな事考えてるのだろうか。不思議とやすらかな気持ちだ。
段々と意識が遠のいていく。いよいよここまでだな…さよなら俺…
144 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/31(火) 07:33:46 ID:uBrHLa4+
次に目を開けた瞬間目の前にジジイがいた。まったく状況が飲み込めない。
ジジイが口を開く。どうやら俺は生き返ったらしい。この世界では神様の気まぐれで稀に死人が甦るようだ。
そして生き返ったやつは必ず教会に現れる。ジジイも何度か経験あるらしく意外と冷静だった。
俺は結局生きていたという結果に妙な脱力感を覚えその場に座りこんだ。
ジジイは俺が無事だとわかると長々と説教を始めやがった。うぜえ。
無視して教会を出ようとすると町民が数人駆け込んできた。あろうことか皆俺に向かって礼を言いやがる。
ちっ他人にすがる事でしか救われない弱者どもが。負け組みのオーラがプンプンするんだよ俺に近寄るんじゃねえ。
心身共に疲れ切った俺は無視して部屋で寝ようとする、が、その時意外な言葉が舞い込んできた。
よっ町の英雄さん今夜一杯どうだい?
酒…つまりこういう事だ。こいつらは畑の魔物を追っ払ってくれた礼に酒を飲ませてくれると。
ちっ…………………気が利くじゃねーか!この俺様に酒を振舞うとは殊勝な心がけだ!ははははは
という事で夜町の酒場でささやかなパーティが開かれる事になった。それまで俺は寝る事にする。
145 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/31(火) 07:34:43 ID:uBrHLa4+
ー夜ー
町の小さな酒場につくとそこには十数人の人がいた。みな笑顔で気持ち悪い。
進められるままにまずビールを一杯飲む。癖があるがなかなかこれはこれでうまい。
ガキがこっちを見てる。あ?目が恐いだ?うるせー殴んぞあっち行け。
と、ここで凄いものを見つけてしまった。バニーの姉ちゃんだ。しかもかなりの食い込み具合。
こっちの酒場ではこれがスタンダードなんだろうか。だとしたらかなり顔がにやける。
最初は気持ち悪いオタのコスプレ集団のような世界だと思ったがこれなら悪くないかもしれない。
ここからの大量の酒をがぶ飲みし意識がなくなる。例のごとく気づいたらベットの上だった。
うー頭が痛い。今日は一日中寝てようと決めた矢先ジジイが勢いよく部屋に飛び込んで来た。
うるせー殺すぞジジイ!あっ?これから会わせたい人がいるからすぐ準備しろだ?
知るかボケ!俺は二日酔いで死にすなんだよ!寝かしとけや!
しかしどうやら相手はかなりお金持ちらしくしかも昼飯を食わせてくれるらしい。
金持ち=肉。俺はすぐに準備を始めた。
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