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もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら
497 :
名前が無い@ただの名無しのようだ
:2005/05/07(土) 02:00:28 ID:7Ca9hBCI
深夜の町に突如現れた全裸の男はゆっくりと立ちあがると
町唯一の酒場へ向かって歩き出した。
生まれたままの姿で躊躇なく酒場の中へ入ってゆく大男。
「いらっしゃい。ここは出会いと別れの・・・ヒッ!!」
男の下半身を見るや、店の女主人が思わずのけぞる。
だが男は微塵も気にする素振りも見せず、無表情のまま女主人の前を過ぎる。
そしてなにやら店の客を値踏みするかのように、
店内をゆっくりと見回しながら更に奥へと進んでゆく。
突然の珍客に酒場の客はみなニヤニヤと笑みを浮かべながら好奇の視線を向けているが、
男はそんな視線などお構い無しとばかりに、相変わらず無表情で店内を物色している。
ふと男の視線が止まる。
その先には全裸男に負けずとも劣らない大柄な戦士風の男がビールジョッキ片手に
うすら笑いを浮かべながら珍客の挙動を見つめていた。
ようやく獲物を見定めたのか全裸男は向き直り、
店の一番奥のテーブルへと歩き出した。
視線は依然、鎧姿の大柄な戦士に向けられたままだ。
戦士風の男が上等とばかりに立ち上がり珍客を威圧する。
どうやらかなりの腕自慢のようだ。こちらは既に臨戦態勢。
そして二人の男が対峙する。
身の丈、体格共に同等といったところか。だが両者共、人並はずれた大男だ。
今にも掴みかからん形相の戦士とは対照的に、無表情のまま相手を見据える全裸。
だがそんな緊張も数刻だった。
沈黙を保っていた全裸が静かに重い口を開いたのだ・・・
全裸の男「君の装備している鎧がほしい。」
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