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もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら
309 :
獅子王
◆gYINaOL2aE
:2005/04/26(火) 01:58:06 ID:7aq4z8YB
ソフィアが、がっくりと膝をつく。
俺は慌てて彼女に駆け寄った。
「ソフィア!大丈夫か、ソフィア!」
俺の呼びかけに、少女は小さく頷いた。
ミネアも傍に来て、急いで治療を始める。
「それにしても、意外だったわね。私はてっきり、あの状況で物理障壁を使うなら勇者ちゃんにかけると思ったわ」
「うん、私も」
マーニャとアリーナがそんな事を言う。
これの意図する所はなんなのだろうか?
「んな事言ったって、ソフィアはミネアに何度か治療してもらってただろ。
アリーナは、俺の薬草が精々だったから、アリーナのがヤバイと思ったんだよ」
「あれ?そういうものなんだ。そうよね、危ない方を優先するのが普通よね」
やっぱりクリフトがおかしいんだと、アリーナは一人合点が言ったようだ。
マーニャの方は、ふーんとか、ほーとか、気の抜けたような相槌を打つばかりだ。
「その、な。…ごめん、な。痛い思い、させちまって」
ソフィアに謝意を述べると、少女は頭を振って先ほどよりも大きく意思を表す。
俺の掌を取り、そこに細い指でゆっくりと文字を書き始めた。
『呪文、使えたね。良かったね』
無我夢中で発動させた、初めての呪文。それはとても、スマートと言えるような流れでは無かったけれど。
彼女は、己の身体の痛みよりも何よりも先に、俺への祝福を優先してくれたのだった。
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