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ドラえもん のび太のドラゴンクエストIII
83 :
「ドラえもん のび太のドラゴンクエスト」
:03/09/08 00:41 ID:/MSjpezd
その日、その町をその犬が歩いていた。
何故自分が犬になっているのか、
何故自分はそこにいるのか、
そして自分はこれからどうなってしまうのか・・・
どうしようもない程の悲しみとやるせなさと、
潰されそうな程の絶望感を背負いながら、
彼女は『勇者』を待っていたのだった。
84 :
「ドラえもん のび太のドラゴンクエスト」1
:03/09/08 00:42 ID:/MSjpezd
第1話 「勇者」
ざわついた教室、落ち着きのない少年達。
帰りのホームルーム。少年達はそわそわしていた。
少年、野比のび太も例外ではなかった。
(・・・全速力でおもちゃ屋まで走る!! 何が何でも買うんだ!!
おもちゃ屋はあのソフトの予約はしていなかった。ならばライバル達よりも先におもちゃ屋へ走って買う他ない!
問題は自分の足の遅さだ。だがここ一番って時に・・・例えばそう、あのジャイアンとか、
何故かぼくを見ては追いかけて噛み付いてくる野良犬とかから逃げ切る脚力は誰にも負けない!・・・はずなんだ!ならば勝算はある。
・・・まったくあのドラえもんさえ協力してくれれば・・・。)
「では、これで今日のホームルームを終えるとする。みんな交通事故には気をつけて帰るように!」
「はーい!」
・・・おっと、危ない危ない。ぼうっとしてちゃ駄目だ。この競争に勝つにはスタートダッシュが肝心なんだから。
「では、諸君・・・」
・・・「さようなら」を言ったらダッシュだ!
「さようなら」
――ダッシュ!!
「おおおおおおおおっ!!」
教室のクラスの男子は一斉に我先にと廊下に走った!まずは下駄箱まで勝負・・・!!
85 :
「ドラえもん のび太のドラゴンクエスト」2
:03/09/08 00:43 ID:/MSjpezd
「野比!!野比は残りなさい!!」
・・・ピタ。と、のび太はその声に足を止めてしまった。
「い・・・今、何て言いました? 先生?」
震える足を押さえながら、恐怖に満ちた顔でのび太は振り返った。
「野比はこのところ宿題を忘れがちになっておる!! だから今日は先生が懇切丁寧にみっちりと補習をしてあげようと思ってな! 筆記用具の準備が出来たら職員室に来なさい」
「いっ・・・いや、あの先生。今日ぼく用事が・・・」
「君のおかあさんへは先生がちゃんと連絡してある! 是非お願いしますとの事だ。心配しなくてよろしい!」
「ゲッ・・・!! 先生そんなことママに言っちゃったんですか!?」
「では待っておるから早く来るように! いいな、野比!!」
先生はそう言うとバタン!と一際大きな音を立てながらドアを閉め、教室を出て行った。
「・・・」
残されたのび太はしばらく呆けたあと・・・。
「ドーラーえーもーーーーーーん!!」
涙まじりの声でそう叫んだのだった。
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